下位カテゴリー健闘もジャイキリゼロ!93年以来2度目のJ1勢全勝、横浜FCはPK戦でソニー仙台を下し、札幌は桐蔭横浜大を相手に延長で逆転勝ち《天皇杯》

2022.06.08 22:04 Wed
©︎JFA/PR
8日、第102回天皇杯2回戦の3試合が各地で行われた。

1日に行われた29試合では上位カテゴリーのチームが敗れる波乱はなかったが、この日はニッパツ三ツ沢球技場などであわや下剋上という展開となった。

育成組織出身の18歳DF杉田隼がトップチームデビューを果たし、今季法政大学から加入した田部井涼がキャプテンマークを巻いた横浜FCは、ソニー仙台と対戦した。
序盤からゲームを支配し、渡邉千真が一対一のチャンスを迎えるなど攻勢を強めると、28分には左からのクロスをフェリペ・ヴィゼウが胸トラップからの左足シュートを沈めて先制に成功。42分には西山大雅のゴールでリードを広げる。

だが、折り返して直後の50分にセットプレーから松本拓海に1点を返されると、7分後にも再び失点。以降はミスも散見され、押し込まれるままに延長戦へと突入した。
すると93分、ボックス手前左でFKを与えてしまい、サインプレーから平田健人に逆転ゴールを許すことに。後がなくなった横浜FCだったが、115分に西山の一発でなんとか追い付くと、勝負の行方はPK戦に委ねられた。

この大事な場面でGK市川暉記が奮起し、2つのショットストップを披露。PKスコア3-1で、横浜FCが辛うじて勝ち上がった。

北海道コンサドーレ札幌は神奈川県代表の桐蔭横浜大学と、札幌厚別公園競技場で対戦した。小野伸二らが先発出場を果たすなどリーグ戦とは大きくメンバーを変えて臨んだが、序盤から相手の勢いに呑まれ、白輪地敬大に2ゴールを許してビハインドで前半を終えた。

たまらずミハイロ・ペトロヴィッチ監督はハーフタイムに4枚替えという劇薬を投入すると、入った金子拓郎が56分に、同じく途中出場の青木亮太が68分にゴールを決めてJ1クラブの意地を見せる。だが、安堵も束の間、89分に再び失点を喫し、あわやの展開に。

それでも、アディショナルタイム4分にやはり途中出場の岡村大八が試合を振り出しに戻すと、延長戦に突入した111分に再び金子がネットを揺らして勝負あり。薄氷の勝利を手にし、3回戦進出を決めている。

FC東京は岩手県代表の富士大学と味の素スタジアムで顔を合わせた。

ポルトガル1部に属するヴィトーリアSCへの期限付き移籍が発表された小川諒也にとっての本拠地でのラストマッチとなった一戦は、36分に渡邊凌磨が口火を切ると、43分にはアダイウトンのPKで追加点を挙げた。後半には育成上がりのルーキー、梶浦勇輝安田虎士朗にも出場機会を与えるなどし、逃げ切り勝ち。順当に駒を進めている。

なお、J1勢がすべて勝利するのは1993年度以来。Jリーグ発足以来2度目の快挙となった。

▽6/8(水)

【47】北海道コンサドーレ札幌(J1) 4-3 桐蔭横浜大学(神奈川)
【31】FC東京(J1) 2-0 富士大学(岩手)
【56】横浜FC(J2) 3-3(PK3-1) ソニー仙台FC(宮城)

▽6/1(水)

【25】川崎フロンターレ(J1) 5-0 札幌大学(北海道)
【26】東京ヴェルディ(J2) 2-1 ブラウブリッツ秋田(J2)
【27】湘南ベルマーレ(J1) 3-0 ヴェルフェ矢板(栃木)
【28】ジュビロ磐田(J1) 5-2 松本山雅FC(長野)
【29】アビスパ福岡(J1) 3-0 沖縄SV(沖縄)
【30】FC町田ゼルビア(J2) 1-3 いわてグルージャ盛岡
【32】V・ファーレン長崎(J2) 1-0 鹿児島ユナイテッドFC(鹿児島)
【33】鹿島アントラーズ(J1) 2-1 新潟医療福祉大学(新潟)
【34】FC琉球(J2) 1-4 大宮アルディージャ(J2)
【35】ガンバ大阪(J1) 4-2 FC岐阜(岐阜)
【36】大分トリニータ(J2) 3-0 FC神楽しまね(島根)
【37】名古屋グランパス(J1) 2-0 同志社大学(京都)
【38】ジェフユナイテッド千葉(J2) 1-2 ツエーゲン金沢(J2)
【39】セレッソ大阪(J1) 3-1 関西大学(大阪)
【40】ベガルタ仙台(J2) 2-1 Honda FC(アマチュアシード)
【41】横浜F・マリノス(J1) 3-0 鈴鹿ポイントゲッターズ(三重)
【42】ファジアーノ岡山(J2) 0-1 栃木SC(J2)
【43】清水エスパルス(J1) 8-0 周南公立大学(山口)
【44】京都サンガF.C.(J1) 3-1 高知ユナイテッドSC(高知)
【45】サガン鳥栖(J1) 1-0 ヴェルスパ大分(大分)
【46】アルビレックス新潟(J2) 1-4 ロアッソ熊本(J2)
【48】ヴァンフォーレ甲府(J2) 5-1 環太平洋大学(岡山)
【49】ヴィッセル神戸(J1) 3-2 カターレ富山(富山)
【50】水戸ホーリーホック(J2) 1-2 レノファ山口FC
【51】柏レイソル(J1) 1-0 筑波大学(茨城)
【52】徳島ヴォルティス(J2) 2-1 福山シティFC(広島)
【53】浦和レッズ(J1) 1-0 福島ユナイテッドFC(福島)
【54】モンテディオ山形(J2) 1-3 ザスパクサツ群馬(J2)
【55】サンフレッチェ広島(J1) 2-0 ホンダロックSC(宮崎)

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2025シーズンのホームグロウン制度、14クラブが不遵守も罰則なし…最多はFC東京の15名

Jリーグは22日、各クラブの2025シーズンのホームグロウン選手の人数を発表した。 ホームグロウン制度は、各クラブが選手育成にコミットし、アカデミーの現場を変えていくことを目的に導入したもの。12歳の誕生日を迎える年度から21歳の誕生日を迎える年度までの期間において、990日以上、自クラブで登録していた選手が対象となる。 期限付移籍の選手は、移籍先クラブでの登録となり、21歳以下の期限付移籍選手の育成期間は、移籍元クラブでカウント。JFA・Jリーグ特別指定選手は、ホームグロウン選手とはみなされない。 2025シーズンに関しては、J1のクラブは4名、J2・J3のクラブは2名以上と定められている中、14クラブが不遵守となっており、昨シーズンから2クラブ増えることとなった。 明治安田J2リーグではいわきFCと藤枝MYFCが昨シーズンに続いて「0人」、明治安田J3リーグではヴァンラーレ八戸、福島ユナイテッドFC、栃木シティ、SC相模原、FC大阪、高知ユナイテッドSC、テゲバジャーロ宮崎が「0人」、ザスパ群馬、FC岐阜、奈良クラブが「1人」となっている。 これまで不遵守となったクラブは、翌シーズンのプロA契約選手の「25名枠」から不足人数分減じられることとなっていたが、2026シーズンからはプロ契約の区分が撤退されるため、処分はない。 なお、全部60クラブで最も多くホームグロウン選手を登録しているのはFC東京で15名。続いて13名の鹿島アントラーズとサンフレッチェ広島、12名の柏レイソル、11名の川崎フロンターレ、RB大宮アルディージャと続いている。 <h3>◆明治安田J1リーグ(合計160人)</h3> 鹿島アントラーズ:13人 浦和レッズ:7人 柏レイソル:12人 FC東京:15人 東京ヴェルディ:9人 FC町田ゼルビア:4人 川崎フロンターレ:11人 横浜F・マリノス:9人 横浜FC:4人 湘南ベルマーレ:8人 アルビレックス新潟:7人 清水エスパルス:7人 名古屋グランパス:5人 京都サンガF.C.:8人 ガンバ大阪:8人 セレッソ大阪:7人 ヴィッセル神戸:6人 ファジアーノ岡山:2人 サンフレッチェ広島:13人 アビスパ福岡:5人 <h3>◆明治安田J2リーグ(合計83人)</h3> 北海道コンサドーレ札幌:8人 ベガルタ仙台:4人 ブラウブリッツ秋田:2人 モンテディオ山形:4人 いわきFC:0人 水戸ホーリーホック:1人 RB大宮アルディージャ:11人 ジェフユナイテッド千葉:5人 ヴァンフォーレ甲府:7人 カターレ富山:2人 ジュビロ磐田:6人 藤枝MYFC:0人 レノファ山口FC:2人 徳島ヴォルティス:3人 愛媛FC:3人 FC今治:2人 サガン鳥栖:7人 V・ファーレン長崎:5人 ロアッソ熊本:4人 大分トリニータ:7人 <h3>◆明治安田J3リーグ(合計40人)</h3> ヴァンラーレ八戸:0人 福島ユナイテッドFC:0人 栃木SC:3人 栃木シティ:0人 ザスパ群馬:1人 SC相模原:0人 松本山雅FC:9人 AC長野パルセイロ:3人 ツエーゲン金沢:2人 アスルクラロ沼津:8人 FC岐阜:1人 FC大阪:0人 奈良クラブ:1人 ガイナーレ鳥取:2人 カマタマーレ讃岐:2人 高知ユナイテッドSC:0人 ギラヴァンツ北九州:4人 テゲバジャーロ宮崎:0人 鹿児島ユナイテッドFC:2人 FC琉球:2人 2025.04.22 22:10 Tue
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“Jリーグの日”5月15日からJリーグがYouTube&TikTokで32試合フルマッチライブ配信! 各シーズンの名試合を1試合ずつ厳選

Jリーグは9日、Jリーグ開幕32周年を記念して、過去のリーグ戦32試合をJリーグ公式YouTube・TikTokチャンネルにて連続ライブ配信することを発表した。 1993年5月15日に開幕したJリーグ。今年で32周年を迎える中、Jリーグの日 特別企画として5月15日(木)の5時15分から「32試合フルマッチライブ配信」を実施する。 5月17日(土)の12時40分まで、連続して32試合のフルマッチを配信。1993シーズンから2024シーズンのリーグ戦のうち、毎シーズン1試合をピックアップして配信します。2016年以前の試合については、実況・解説を再収録して行われる。 なお、アーカイブは行われないため、ライブ配信でのみ楽しめることとなる。 <h3>◆Jリーグの日特別企画 32試合フルマッチライブ配信リスト</h3> ・1993年 Jリーグサントリーシリーズ 第1節 ヴェルディ川崎 vs 横浜マリノス 実況:平畠啓史 / 解説:水沼貴史 ・1994年 Jリーグサントリーチャンピオンシップ 第2節 ヴェルディ川崎 vs サンフレッチェ広島 実況:平畠啓史 / 解説:水沼貴史 ・1995年 Jリーグサントリーシリーズ 第13節 ベルマーレ平塚 vs 鹿島アントラーズ 実況:八塚浩 / 解説:名良橋晃 ・1996年 Jリーグ 第29節 鹿島アントラーズ vs 名古屋グランパスエイト 実況:八塚浩 / 解説:名良橋晃 ・1997年 Jリーグ1stステージ 第1節 ガンバ大阪 vs ベルマーレ平塚 実況:原大悟 / 解説:永島昭浩 ・1998年 Jリーグ2ndステージ 第8節 ジュビロ磐田 vs ジェフユナイテッド市原 実況:永田実 / 解説:松原良香 ・1999年 サントリーチャンピオンシップ 第2戦 清水エスパルス vs ジュビロ磐田 実況:永田実 / 解説:松原良香 ・2000年 Jリーグ ディビジョン1 2ndステージ第15節 ヴィッセル神戸 vs 京都サンガF.C. 実況:原大悟 / 解説:永島昭浩 ・2001年 サントリーチャンピオンシップ 第2戦 鹿島アントラーズ vs ジュビロ磐田 実況:八塚浩 / 解説:名良橋晃 ・2002年 Jリーグ ディビジョン1 1stステージ 第12節 ジュビロ磐田 vs ガンバ大阪 実況:桑原学 / 解説:福西崇史 ・2003年 Jリーグ ディビジョン1 2ndステージ 第15節 横浜F・マリノス vs ジュビロ磐田 実況:原大悟 / 解説:長谷川アーリアジャスール ・2004年 Jリーグ ディビジョン1 1stステージ 第1節 ヴィッセル神戸 vs ジェフユナイテッド市原 実況:下田恒幸 / 解説:水沼貴史 ・2005年 Jリーグ ディビジョン1 第34節 川崎フロンターレ vs ガンバ大阪 実況:下田恒幸 / 解説:水沼貴史 ・2006年 Jリーグ ディビジョン1 第34節 浦和レッズ vs ガンバ大阪 実況:原大悟 / 解説:坪井慶介 ・2007年 Jリーグ ディビジョン1 第1節 浦和レッズ vs 横浜FC 実況:原大悟 / 解説:坪井慶介 ・2008年 Jリーグ ディビジョン1 第34節 ジェフユナイテッド市原 vs FC東京 実況:桑原学 / 解説:石川直宏 ・2009年 Jリーグ ディビジョン1 第34節 浦和レッズ vs 鹿島アントラーズ 実況:原大悟 / 解説:坪井慶介 ・2010年 Jリーグ ディビジョン1 第12節 FC東京 vs 清水エスパルス 実況:桑原学 / 解説:石川直宏 ・2011年 Jリーグ ディビジョン1 第7節 川崎フロンターレ vs ベガルタ仙台 実況:平畠啓史 / 解説:ワッキー ・2012年 Jリーグ ディビジョン1 第33節 サンフレッチェ広島 vs セレッソ大阪 実況:平畠啓史 / 解説:柿谷曜一朗 ・2013年 Jリーグ ディビジョン1 第33節 セレッソ大阪 vs 鹿島アントラーズ 実況:平畠啓史 / 解説:柿谷曜一朗 ・2014年 J1昇格プレーオフ 準決勝 ジュビロ磐田 vs モンテディオ山形 実況:原大悟 / 解説:坪井慶介 ・2015年 明治安田生命 Jリーグチャンピオンシップ 決勝 第1戦 ガンバ大阪 vs サンフレッチェ広島 実況:永田実 / 解説:藤本淳吾 ・2016年 明治安田生命J1リーグ 1stステージ第5節 ガンバ大阪 vs 横浜F・マリノス 実況:永田実 / 解説:藤本淳吾 ・2017年 明治安田生命J1リーグ 第34節 川崎フロンターレ vs 大宮アルディージャ 実況:西岡明彦 / 解説:名良橋晃 ・2018年 明治安田生命J1リーグ 第21節 ヴィッセル神戸 vs ジュビロ磐田 実況:寺西裕一 / 解説:佐藤慶明 ・2019年 明治安田生命J2リーグ 第42節 柏レイソル vs 京都サンガF.C. 実況:原大悟 / 解説:松原良香 ・2020年 明治安田生命J1リーグ 第30節 川崎フロンターレ vs 横浜F・マリノス 実況:下田恒幸 / 解説:福田正博 ・2021年 明治安田生命J1リーグ 第26節 アビスパ福岡 vs 川崎フロンターレ 実況:南鉄平/ 解説:森﨑浩司 ・2022年 明治安田生命J1リーグ 第24節 川崎フロンターレ vs 横浜F・マリノス 実況:西岡明彦 / 解説:福田正博 ・2023年 J1昇格プレーオフ 決勝 東京ヴェルディ vs 清水エスパルス 実況:原大悟 / 解説:清水範久 ・2024年 明治安田J1リーグ 第1節 東京ヴェルディ vs 横浜F・マリノス 実況:下田恒幸 / 解説:水沼貴史、槙野智章 <span class="paragraph-title”>【動画】Jリーグの日特別企画 32試合フルマッチライブ配信!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="CFavXpQ3W5w";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.05.09 14:15 Fri
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引退会見の南雄太が伝説のオウンゴールを解説「やめようと思ったら入ってた」、サッカー人生を変えたプレーもSNSのない時代に安堵も「バズってやばかったと思う」

今シーズン限りで現役を引退したGK南雄太が、現役引退会見を行った。 東京ヴェルディの下部組織育ちで、静岡学園高校から柏レイソルでプロ入り。18歳でJリーグデビューを果たすと、その後はロアッソ熊本、横浜FCでプレー。2021年夏に大宮アルディージャへと期限付き移籍し、2022年からは完全移籍に切り替え。今シーズンをもって現役を引退した。 チームはJ3へと降格したが、南は最終節の東京V戦で久々に出場。J1で266試合、J2で400試合に出場し、GKとして歴代最多の666試合出場を果たし、スパイクを脱ぐこととなった。 「ゴールデンエイジ」と呼ばれる世代で、小野伸二(北海道コンサドーレ札幌)や高原直泰(沖縄SV)、遠藤保仁(ジュビロ磐田)らと同世代。U-20日本代表としては、2度のワールドユース(現:U-20ワールドカップ)に出場し、1999年大会は彼らとともに準優勝も経験した。 その南は引退会見で多くを語る中、伝説的なシーンについても言及。それは、2004年5月22日、広島ビッグアーチ(現:エディオンスタジアム広島)で行われたサンフレッチェ広島戦の事件だ。 この試合に先発した南は、キャッチしたボールを味方に投げようとした際、手元を誤り、自陣のゴールに投げ込んでしまうというオウンゴールを記録した。 前代未聞のオウンゴールは大きな騒動となり、今なお語り継がれる伝説的なワンシーンの1つ。当時を振り返り、ワンプレーの大切さを学んだと語り、その後19年続くキャリアに影響を与えたとした。 「最初の2、3年は笑い話にもできなかったですけど、そのワンプレーでこれだけ影響があるんだとか、その怖さというのはあのオウンゴールで知ることができました」 「たった1つのミスで色々なものがこんなにも劇的に変化するんだということを感じました」 「だからこそ、自分は決してサイズがあるわけでもないし、能力が高いわけではないので、ずっとコンプレックスでしたけど、安定感とか、そういう部分で勝負していくしかないなと、歳を追うごとに感じていました」 「その中で1つのミスにこだわる、練習の中から1つのミスで色々なものを失うことを経験できたので、間違いなく自分のサッカー人生のその後に生きました」 「このオウンゴールで今頃になって仕事の案件で来たりとか、そういうのは、やっちゃいけないんですが、自分でも驚いています(笑)」 また、このオウンゴールについて自ら解説。「今でもハッキリ覚えている」と語り、あのスローに行った経緯を語った。 「こっち側(右側)に中澤聡太が居て、僕は転がそうと思ったら、聡太が『あっちフリー』って言って、(左側を)見たら近藤(直也)がフリーだと思って。投げようと思った瞬間にサンフレッチェの選手がスタート切ってダッシュしてきて、やめようと思ったらゴールに入ってました」 「半分ぐらい聡太のせいです(笑)」 中澤聡太のコーチングに従おうとした結果、ミスに繋がってえしまったと冗談まじりにも語った南。当時はSNSなどがなかったこともあり、この動画が拡散されることはなかったが、現代サッカーでやっていたら信じられない騒ぎになっていたはずだ。 南は「(SNSがなくて良かったと)心から思っています。バズってやばかったと思います。著作権を持ってれば、逆に凄くアレだったなと思いますけど・・」とコメント。「あってはいけないことなのでね。記憶に残るとか、覚えてくれる1つとしてはありがたかったですが…試合終わった後のレイソルのサポーターにバスを囲まれた時のことは今でも忘れないぐらい凄かったです。窓越しにめちゃくちゃ何か言ってました。めっちゃ怖かったです」とコメント。当時のシーンを思い起こしていた。 2023.11.27 18:27 Mon
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札幌が横浜FCのパリ五輪世代のルーキーMF近藤友喜を完全移籍で獲得「チームの力になれるよう全力で闘います」

北海道コンサドーレ札幌は30日、横浜FCのU-22日本代表MF近藤友喜(22)が完全移籍で加入することを発表した。 近藤は名古屋グランパスの下部組織出身。U-12、U-15と過ごし、前橋育英高校へと進学。日本大学から今季加入した。 2021年、2022年は特別指定選手として在籍。今シーズンは明治安田生命J1リーグで30試合に出場し2得点を記録。YBCルヴァンカップで2試合に出場していた。 近藤は両クラブを通じてコメントしている。 ◆北海道コンサドーレ札幌 「このたび、横浜FCから完全移籍で加入することになりました、近藤友喜です。自分の力を最大限発揮し、チームの力になれるよう全力で闘います。北海道コンサドーレ札幌に関わる全て皆さま、よろしくお願いします!」 ◆横浜FC 「横浜FCに関わるすべての皆さま。このたび、北海道コンサドーレ札幌に移籍することになりました。内定を貰い、特別指定選手としてJ1リーグ初出場、降格を経験した1年目。決定機を決めれなかった秋田戦、初アシストを記録した岩手戦、初スタメンの岡山戦を含む9試合に出場し、昇格を経験した2年目。開幕スタメン、10試合勝ちなし、U-22日本代表初選出、そして降格を経験した3年目。良いことも悪いことも全ては横浜FCに来たからこそ得ることができた経験です。大学3年生の春、あの時横浜FCに行く決断をして本当に良かったです」 「毎日クラブハウスを掃除してくれた方、LEOC食堂の方々、グラウンドキーパーの方、そしてどんな時も熱い声援を送ってくださった横浜FCサポーターの皆様が大好きです。近藤友喜は横浜FCが育てたと胸を張って言ってもらえるよう全力でチャレンジしていきます。本当にありがとうございました」 2023.12.30 16:27 Sat
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鳥栖が横浜FCのFWマルセロ・ヒアンを完全移籍で獲得「レッツゴー鳥栖!」

サガン鳥栖は7日、横浜FCのブラジル人FWマルセロ・ヒアン(21)が完全移籍で加入することを発表した。 マルセロ・ヒアンは、2022年途中から横浜FCに加入。1年目は明治安田生命J2リーグで9試合2得点を記録した。 2023シーズンはJ1に昇格すると、23試合3得点。YBCルヴァンカップで6試合1得点を記録していた。 マルセロ・ヒアンはクラブを通じてコメントしている。 ◆サガン鳥栖 「サガン鳥栖に加入できてとてもうれしいです!今年は皆さんとともに多くの成功を収めたいと思っています。ピッチ内外で鳥栖の力になれるよう、精一杯頑張ります!」 「今年のクラブとしての目標も、僕個人の目標も、一緒に達成できることを願っています。レッツゴー鳥栖!」 ◆横浜FC 「この1年半、横浜FCのファン・サポーターの皆さんには本当にお世話になりました。皆さんは僕をとてもよく迎えてくれましたし、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました」 2024.01.07 10:27 Sun

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