久保建英が半年を過ごしたヘタフェ、5年指揮したボルダラス監督が退任「全てに感謝」

2021.05.27 10:10 Thu
Getty Images
ヘタフェは26日、ホセ・ボルダラス監督(57)の退任を発表した。クラブ公式サイトが伝えた。

日本代表MF久保建英も所属するヘタフェ。久保の活躍もあり、最終節を前に1部残留を決めていた。

ボルダラス監督はスペイン国内で指揮を執り、2016年9月に監督に就任。以降5シーズンにわたってチームを率いてきた。
通算成績は212試合を指揮し83勝60分け69敗。コレクティブなサッカーを繰り広げるチームを作り上げていった。

26日、ボルダラス監督は記者会見を行い、クラブを離れることをコメント。感謝の気持ちを述べている。
「今日は、私にとってとても特別な日だ。約5年前、私はエキサイティングなプロジェクトに着手した。会長は、私にプロとして成長する機会を与えてくれた」

「私は多くの素晴らしいプロフェッショナルな仕事をし、アンヘル・トーレス会長とクラブの役員、全てのスタッフに感謝している」

「彼らは目に見えないところで仕事をしており、彼らがいなければ我々が成し遂げたことは難しかった。全てのスポーツ・ディレクター、ゼネラルマネージャーにも感謝している」

また、指導してきた選手たちについてもコメント。また、ファンやメディアへの感謝も語った。

「私に満足していない選手もいるかもしれないが、我々は彼らをより良いサッカー選手にしようと努力してきた」

「最後の日までいつも応援してくれたファンへ。チームを支え、あらゆるニュースを取り上げてくれたメディアの皆さん。私はとてもリスペクトされていると感じていた」

「私が何かを残すかどうかはわからないが、消えないものになるだろう。私は重要な成長を遂げて去ることになる。個人的なレベルでは、私はより良い人間になり、新たな挑戦に立ち向かえるようになった」

「この5年間、忘れられないようなとても特別な瞬間を生きてきた。私は戻ってくる。ここで私を見ることになるだろう」

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久保建英がヘタフェ入団会見!移籍の理由や意気込みを語る「必要なことはなんでもする」

日本代表MF久保建英(19)が18日、ヘタフェの入団会見に臨んだ。 久保は、レアル・マドリーからビジャレアルへとレンタル移籍。ウナイ・エメリ監督の下ではなかなか信頼を得られず、ヨーロッパリーグこそ5試合で先発したものの、ラ・リーガではわずか2試合の先発に終わっていた。 出場機会を求めて移籍を求めた結果、ヘタフェへのレンタル移籍が決定。すると、直後の試合が大雪の影響で延期となると、トレーニングもしていない中、11日に途中出場でヘタフェデビュー。いきなりゴールにつながるプレーを見せ、一気にファンのハートを掴んでいた。 その久保は、18日にヘタフェの入団会見に臨み報道陣からの質問に答えた。 まず、クラブを選んだ理由といきなりデビューしたことについて聞かれると、「クラブとの契約を可能にしてくれた全ての人に感謝したいと思います。監督とはあまり話せませんでしたが、僕がわかっていることをや理、できることは全て学ぶように言われました」とコメント。「若い選手なのでヘタフェを選び、サッカー選手であると感じたかったです。僕がヘタフェを選んだ理由は、彼らが僕に大きな興味を持ってくれたからです」とし、出場機会を得るためにヘタフェ移籍を決め、多くの興味を持ってくれたことが理由だと明かした。 そのデビュー戦では、前述の通り2つのゴールに絡むプレーを見せたが、「重要なのは次の試合です」と謙遜。それでも「2つのゴールにつながるプレーに関われたことは自信につながりました」と語り、手応えを感じていたようだ。 また、「全ての選手のお陰で僕や快適に感じましたし、すぐに順応することができました」とコメント。チームメイトのサポートがあったことも明かし「ファンのサポートは素晴らしいもので、プレッシャーではないと思います。僕はフットボールが好きで、プレーできることが幸せです」とプレーすることが喜びだと語った。 ヘタフェは久保のデビュー戦で勝利したことで残留ラインに浮上したが、降格圏とは勝ち点差「4」と気が抜けない状況だ。 <div id="cws_ad">◆久保建英がヘタフェデビュー戦でゴールに絡む!<script src="//player.daznservices.com/player.js#44a12140e3dda008f998a5a1a9.1tybkqliqmgvi1ndbmyxnzxqc3$videoid=1u3cx21ry382zlmu4q4j5cy4" async></script></div> 久保はヘタフェでの目標について「チームの目標達成に貢献することが僕の最大の目的であり、サッカー選手としてのトレーニングをすることです。それ以上のことはありません」とコメント。「僕は必要なことはなんでもします。僕たちは最善を尽くさなければなりません。僕はここに来る前からそれを理解していました」とし、残留争いへの強い気持ちを持って移籍してきたと明かした。 久保は2019-20シーズンのラ・リーガではマジョルカで残留争いを経験。新型コロナウイルス(COVID-19)による中断期間後は、チームの攻撃を牽引する活躍で結果を残したが、惜しくもマジョルカはセグンダ・ディビシオン(スペイン2部)に降格していた。今シーズンはヘタフェを救うことができるだろうか。 2021.01.18 20:08 Mon

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