岡田武史氏が現役引退した理由/六川亨の日本サッカーの歩み 昨年12月19日、元日本代表監督で、現在は今シーズンからJ3リーグに昇格したFC今治のオーナーを務める岡田武史氏が「岡田メソッド--自立する選手、自律する組織をつくる16歳までのサッカー指導体系」という本を出版した。 この本に興味を持ったNECがデジタル化して販売することになり、そのプロモーションセミナーが2月1 2020.02.18 19:50 Tue
ラモス氏が東京VのTD就任で思いだしたこと/六川亨の日本サッカーの歩み 昨日の2月10日、東京ヴェルディは元日本代表でOBのラモス瑠偉氏のチームダイレクター就任記者会見を開いた。ラモス瑠偉氏は、昨年からビーチサッカー日本代表監督と兼務する形で同チームのアドバイザーとして関わってきたが、今年1月でビーチサッカーの監督との契約が満了するため、羽生英之代表取締役社長も「もう少し深くクラブに関わっ 2020.02.11 18:30 Tue
SARSで揺れた2003年のサッカー界/六川亨の日本サッカーの歩み 「Meeting on AFC Champions League Group Stage matches to be held」 このタイトルのメールが届いたのは2月2日のこと。内容を簡単に紹介すると、「AFC(アジアサッカー連盟)は2日、今シーズンのACL東アジアゾーンについて、4日にマレーシアのクアラルンプー 2020.02.04 17:10 Tue
日本サッカー協会会長選で田嶋氏が3選、それはそれでいいとして後継者はいるのだろうか?/六川亨の日本サッカーの歩み タイのバンコクで開催されていたU-23アジア選手権は、延長戦でサウジアラビアを1-0で下した韓国が初優勝を果たした。 もともと韓国は、唯一グループリーグを3戦全勝で突破した実力があった。その韓国を一方的に攻め立てたサウジの攻勢に正直驚いた。日本と対戦した際のサウジがそうだったように、チームスタイルは伝統的に堅守か 2020.01.30 11:30 Thu
U-23アジア選手権で森保監督は前回大会ベスト8/六川亨の日本サッカーの歩み タイのバンコクで開催中のU-23アジア選手権もベスト4が出揃い、準決勝の組み合わせはオーストラリア対韓国、サウジアラビア対ウズベキスタンと、日本をのぞけば順当な顔合わせとなった。グループリーグ敗退から約1週間が過ぎ、ようやく森保監督の責任を問う声も沈静化したようである。 さて今回は、あまり紹介されることのなかった 2020.01.22 21:30 Wed
80年代に逆戻り?/六川亨の日本サッカーの歩み タイのバンコクで開催されているU-23アジア選手権で、東京五輪ホストカントリーのU -23日本は初戦のサウジアラビアに続きシリアにも1-2で敗れ、早々とグループリーグ敗退が決まった。 2014年から2年おきに開催されている大会は今年で4回目となるが、日本における注目度が高まったのは4年前の第2回大会だった。という 2020.01.14 18:30 Tue
高校サッカー名勝負物語/六川亨の日本サッカーの歩み 第98回全国高校サッカー選手権もベスト4が出揃った。連覇を狙う青森山田が、昌平(埼玉)の粘りに3-2と追い上げられたものの、逃げ切って埼玉スタジアムへの切符をつかんだ。帝京長岡は新潟県勢としては初のベスト4進出。栃木の矢板中央も四日市中央工を2-0で退け2年ぶり3度目の4強入りを果たす。そして静岡の古豪・静岡学園も徳島 2020.01.07 19:00 Tue
Jリーグ総括/六川亨の日本サッカー見聞録 Jリーグは12月23日、2019年シーズンのJ1~J3リーグを総括したレポートを作成し、メディアに説明会を開催した。まずJ1リーグは史上最多の11,401649人の観客動員で、平均観客数は初めて2万人越えの、2万751人と過去最多を記録した。恐らくこれは、日産スタジアム(横浜F・M)、味の素スタジアム(FC東京)、カシ 2019.12.27 16:54 Fri
クラブW杯の思い出/六川亨の日本サッカーの歩み FIFAクラブW杯の決勝が12月21日にカタールのドーハで行われ、リバプールが延長の末にフラメンゴを1-0で下して初のクラブ世界1に輝いた。古豪復活となった両者の対決に、スポーツ紙は38年前のトヨタカップの因縁を例に出す報道も多かったのは感慨深い。 いまから38年前の1981年2月11日に第1回トヨタカップが開催 2019.12.25 20:00 Wed
サッカーにまつわる“記念日”/六川亨の日本サッカーの歩み 韓国・釜山で開催されているE-1選手権も、残すは男女の1試合となった。昨日は男子の韓国対中国戦を取材したが、韓国がCKから奪った1点を守りきり1-0で中国を下した。これで韓国は自国開催の大会で初となる連勝を果たし、18日のグループリーグ最終戦で同じく連勝の日本と優勝をかけて激突する。 試合後、ナ・サンホ(FC東京 2019.12.17 10:50 Tue
明神引退と日韓W杯の思い出の原稿/六川亨の日本サッカーの歩み 2019年のJ1リーグは残り2試合で首位に立った横浜FMが、最終戦でも2位のFC東京を3-0で退け、03年と04年の連覇以来15シーズンぶり4回目の優勝を飾った。試合後のセレモニーでは、今シーズン限りでの現役引退を発表していた元日本代表DF栗原勇蔵の引退セレモニーも行われた。 彼だけでなく2019年は、田中マルク 2019.12.09 15:30 Mon
J1昇格プレーオフの山形の躍進/六川亨の日本サッカーの歩み 今シーズンのJリーグも週末のJ1リーグ、J3リーグの最終節を残すのみとなった。優勝争いは首位の横浜FMと2位のFC東京の直接対決に絞られ、残留争いはJ1参入プレーオフに回る16位を巡る争いとなった。 そんなJ1参入プレーオフの1回戦が1日に行われ、J2の6位山形が3位の大宮を2-0で下して徳島との2回戦に進出した 2019.12.03 18:20 Tue
柏とオルンガがゴールショーで新記録を樹立/六川亨の日本サッカーの歩み しばらくぶりの原稿で、ご無沙汰して申し訳ありませんでした。超ワールドサッカーも日々、進化していて、ついていくのに精一杯ですが、今後ともよろしくお願いいたします。 さて、24日のサッカー界は、何かと話題の多い1日だった。まずは最終日を迎えたJ2リーグ。優勝とJ1昇格はすでに柏が決めていたが、なんと京都との最終戦では 2019.11.27 18:30 Wed
マンチェスター・C初来日はウソ/六川亨の日本サッカーの歩み 先週末の7月27日は「EURIJAPAN CUP2019」の横浜F・マリノスvsマンチェスター・シティを取材した。試合はマンチェスター・Cが3-1で勝ったが、驚かされたのはベップ・グアルディオラ監督が、チェルシーやバルセロナのようにハーフタイムで多くの選手を入れ替えたりはせず、主力選手を終盤まで使ったことと、観衆が6万 2019.07.29 16:00 Mon
久保のレアルデビューで思い出した選手/六川亨の日本サッカーの歩み レアルに移籍した久保建英、バルセロナへ移籍した安部裕葵に続き、Jリーガーの海外流出が止まらない。日本代表のシュミット・ダニエル(仙台)と鈴木優磨(鹿島)がシントトロイデン、安西幸輝(鹿島)がポルティモネンセ、天野純(横浜FM)がベルギー2部の名門ロケレン、中村敬斗(G大阪)がオランダのトゥエンテ、菅原由勢(名古屋)がオ 2019.07.23 11:30 Tue
海外移籍について思うこと/六川亨の日本サッカーの歩み 先週土曜のJ1リーグ、横浜FM対浦和戦で、横浜FMの仲川のゴールを巡って約9分間、試合が中断した。主審は、一度はゴールを認めながらもオフサイドとしてノーゴールになったところ、再びゴールと認定したのである。 主審は「(判定は)運営が決めているから」と発言したと試合後の選手たちは話していた。ゴールかどうかを判断するの 2019.07.15 18:45 Mon
Jリーググローバルアンバサダーの創設に思うこと/六川亨の日本サッカーの歩み ブラジルで開催中のコパ・アメリカはウルグアイがPK戦でペルーに敗れる波乱があった。日本戦でPKを決めたスアレスが失敗したのは意外だった。フランスで開催中の女子W杯では優勝候補の地元フランスが、同じく優勝候補のアメリカに敗れた。ベスト4はアメリカ、イングランド、日本を下したオランダ、スウェーデンで、ヨーロッパの3チームは 2019.07.01 21:30 Mon
エクアドルに勝つと次はブラジル戦/六川亨の日本サッカーの歩み ブラジルで開催中のコパ・アメリカで、日本は今夜8時(日本時間の明日午前8時)にグループリーグの最終戦となるエクアドルと対戦する。大会は3グループの上位2チームと、成績上位の3位2チームが決勝トーナメントに進める。 現在グループAの3位ペルーは勝点4、グループBのパラグアイは勝点2のため、日本はエクアドルに勝利すれ 2019.06.24 20:30 Mon
コパ・アメリカの思い出/六川亨の日本サッカーの歩み ブラジルで開催中のコパ・アメリカで、いよいよ明日(日本時間では18日の朝8時キックオフ)は日本が登場し、初戦で大会3連覇を狙うチリと対戦する。レアル・マドリーに移籍した久保建英がスタメン出場を果たすのか、注目の一戦でもある。 そこで今日は、日本が初出場した20年前の1999年のコパ・アメリカを振り返ってみよう。前 2019.06.17 20:50 Mon
永井を再生させた長谷川監督の一言/六川亨の日本サッカーの歩み キリンチャレンジ杯のエルサルバドル戦は、期待のルーキー久保建英が18歳と5日で代表デビューを飾り、華麗なステップでマーカーをかわしてシュートを放ったり、フリックで好機を演出したりするなど3万8千人の観衆を沸かせた。 しかし2ゴールを決めて令和初勝利に貢献したのは、FC東京のチームメイトである永井謙佑だった。鈴木武 2019.06.11 15:00 Tue
殿堂掲額者候補3人のプロフィール/六川亨の日本サッカーの歩み 1週間ほど間が空いてしまったが、今回は先々週に引き続き殿堂掲額者候補3人のプロフィールを紹介したい。 まずは木村和司氏だ。彼についてはJリーグでプレーを見た読者も多いだろう。元々は右ウイング(当時は4-3-3のフォーメーションが主流だった)だったが、攻撃的MFへとコンバートされて才能が開花。FKの名手でもあり、メ 2019.06.04 12:05 Tue
誤審問題について一言/六川亨の日本サッカーの歩み 今週のコラムは、先週に引き続き殿堂掲額者の候補3人のプロフィールを紹介する予定でいた。しかし、決定はまだ先の話でもあり、浦和対湘南戦の“誤審”についてJリーグの理事会を取材したのでこちらを紹介しようと思う。 改めて触れるまでもなく、湘南の杉岡大暉の放ったシュートが右ポストを痛打し、左サイドネットに触れて完全にゴー 2019.05.28 12:45 Tue
今年の殿堂掲額者のプロフィール1/六川亨の日本サッカーの歩み 今年もまた、「日本サッカー殿堂」の掲額者を選出する投票の依頼が来た。 ここで改めて選考基準を紹介しておこう。有資格者は選考時に満60歳以上(物故者はのぞく)で、1)JSL(日本サッカーリーグ)1部で通算200試合以上の出場。2)JSL1部とJ1リーグで通算300試合以上出場。3)J1リーグ通算400試合以上の出場 2019.05.20 19:00 Mon
久保建英の異才/六川亨の日本サッカーの歩み 先のJ1リーグ、FC東京vs磐田は、久保建英の今シーズンJ1初ゴールでFC東京が1-0の勝利を収め、開幕からの無敗記録を11に伸ばした。右CKからのこぼれ球を久保は鮮やかな左足ボレーで決め、過去4試合ノーゴールに封じこまれていたGKカミンスキーの牙城を破った。 久保のスーパーゴールはその後の報道でも紹介されていた 2019.05.14 10:30 Tue
平成時代に書いたコラムは1000本越え/六川亨の日本サッカーの歩み 平成もあと1日で終わり、5月1日からは令和の時代を迎える。そこで手前味噌で恐縮だが、当コラムがスタートしたのはサッカーダイジェストを辞めた01年(平成13年)3月のことだった。当時の超ワールドサッカー編集長だった是永大輔氏(現アルビレックス新潟代表取締役社長)から、「何でも好きなことを書いてください」というオファーを受 2019.04.29 16:00 Mon
なでしこリーグのプロ化は成功するのか/六川亨の日本サッカーの歩み JFA(日本サッカー協会)の田嶋幸三会長は、なでしこリーグのプロ化について「もう一段階上に行こうと思うと、プロ化というところを通らないといけないと思うし、具体的に話し合っているのは事実で、近いうちに結論を出したい」と言及したそうだ。 すでに先月26日の理事会で女子担当の佐々木則夫理事(元なでしこジャパン監督)がプ 2019.04.22 19:00 Mon
類い希な久保のパスセンス/六川亨の日本サッカーの歩み 久保建英については、あらためて紹介する必要はないだろう。“和製メッシ”と言われ、日本代表の各年代でも飛び級で招集され、今年5月にポーランドで開催されるU-20W杯の主力の選手だし、来夏の東京五輪でも活躍が期待される逸材だ。 これまでも10代でJリーグにデビューして脚光を浴びた選手は数多い。例えば香川は密集地帯でも 2019.04.16 18:00 Tue
神戸中央球技場の思い出/六川亨の日本サッカーの歩み J1リーグは第6節を終了したが、予想外の展開と言っていいだろう。下馬評では3連覇に挑む川崎F、天皇杯を制し、杉本健勇や山中亮輔らを補強した浦和、そしてACL王者の鹿島が優勝候補として挙げられていた。 しかし、フタを開けてみると、昨シーズン同様に広島とFC東京が無敗で1、2位と好位置につけている。川崎Fは大島僚太を 2019.04.08 18:00 Mon
令和になっても香川の代表記録挑戦は続くのか/六川亨の日本サッカーの歩み 新元号が「令和(れいわ)」に決まった。西暦でいうと1989年にスタートした「平成」は、日本サッカー界にとって“激動”の時代でもあった。プロ化を模索して動き出したのが平成元年3月のことで、翌年のイタリアW杯予選で横山ジャパンはアジア1次予選であっけなく敗退。そこで日本代表監督に初となる外国人(オランダ人)のハンス・オフト 2019.04.01 21:45 Mon
ボリビア戦での賀川さんとの再会で思い出したリスペクトの意味/六川亨の日本サッカーの歩み 3月26日、日本対ボリビア戦の行われたノエビアスタジアム神戸で、懐かしい方とお会いできた。同業者の大・大先輩である賀川浩さんだ。若い読者はご存じないだろうが、94歳にしていまなお現役のサッカージャーナリストだ。最後に現場でお目にかかったのは2014年のブラジルW杯だから、実に5年ぶりの再会となる。 ワールドカップ 2019.03.29 12:05 Fri