海外移籍について思うこと/六川亨の日本サッカーの歩み

2019.07.15 18:45 Mon
©︎J.LEAGUE
先週土曜のJ1リーグ、横浜FM対浦和戦で、横浜FMの仲川のゴールを巡って約9分間、試合が中断した。主審は、一度はゴールを認めながらもオフサイドとしてノーゴールになったところ、再びゴールと認定したのである。

主審は「(判定は)運営が決めているから」と発言したと試合後の選手たちは話していた。ゴールかどうかを判断するのは主審の役割である。ここで微妙なのは、ゴールの再認定したあとに浦和の橋岡が山中と交代している点である。もしも「やっぱりオフサイドでした」と判定を覆そうにも、すでに交代が成立し、ゲームは次の局面に移っている。

こうなると「ルールの運営(運用)上」得点を取り消すことはできない(交代を元に戻すことはできないから)。
こちらについては木曜に定例のレフェリーブリーフィングがあるので、そこで説明があったら紹介したい。

さて、J1リーグは移籍のウインドウがオープンした。アメリカでキャンプ中のレアルの久保の評価は日に日に高まるばかり。そして安部(バルセロナ)、安西(ポルティモネンセ)に続きG大阪の大型FW中村もトゥエンテへの期限付き移籍が濃厚と、日本は若手選手の海外流出が止まらない。
そのG大阪だが、得点源のファン・ウィジョがフランスのボルドーへ、SBのオ・ジェソクがFC東京へ、さらにはMF田中が大分へ完全移籍、元日本代表の藤本もJ2京都への移籍が決定的と選手の流出が止まらない。ファン・ウィジョ以外は主力選手ではないものの、選手層の低下は否めないだろう。すでに復帰した宇佐美に加え、井手口が復帰するという噂もあるが、出場機会に恵まれていなかっただけに、どれだけ試合勘を取り戻せるかに不安が残る。

他にも代表クラスではFC東京のCBチャン・ヒョンスがサウジアラビアのアル・ヒラルに完全移籍した。

チャン・ヒョンスは昨シーズンの夏にも移籍の噂はあった。しかし当時はチームのキャプテンを務め、優勝争いにも絡んでいたため、さすがに周囲も移籍に猛反対したことで断念した経緯がある。今シーズンも首位で優勝争いの渦中にいるなかでの移籍とあって、ファン・サポーターに挨拶することなく日本を後にした。

出て行く選手が多いなか、残念なのは移籍ウインドウがオープンしても大物外国人選手の名前がほとんど出てこないことだ。まだヨーロッパの主要クラブの移籍が落ち着いていないのもその一因かもしれないが、シーズンも折り返し地点を迎え、チームのプレースタイルも確立されているだけに、ピンポイントでの補強には難しいものがあるのかもしれない。

明後日の17日には、9月から始まるカタールW杯のアジア次予選の組み分け抽選会が実施される。果たして日本はどの国々と戦うことになるのか興味深いところだ。

今日7月15日はロシアW杯の決勝戦、フランス対クロアチア戦が行われた日でもある。「ロストフの悲劇」を実感した西野監督がタイの監督に就任したら、日本との対戦は注目度を集めるだろうし、カンボジアの監督は相変わらず本田だ。W杯アジア予選で日本人監督の対決も見てみたい気がする。

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