柏とオルンガがゴールショーで新記録を樹立/六川亨の日本サッカーの歩み
2019.11.27 18:30 Wed
しばらくぶりの原稿で、ご無沙汰して申し訳ありませんでした。超ワールドサッカーも日々、進化していて、ついていくのに精一杯ですが、今後ともよろしくお願いいたします。
これだけ大量失点しながら98年のC大阪は年間勝点44(18チームによる2ステージ制)で9位に踏みとどまった。総失点79は、J2に降格した札幌の74を上回るが、負ける時は大差でも、しっかり15勝(延長勝ちを含む)と勝点を稼いだことが残留につながった。
そしてオルンガである。1試合8ゴールはもちろんJリーグの新記録だ(J1・J2入れ替え戦では2005年に甲府のバレーが6得点)。過去のJ1では中山雅史の5点が最多得点記録で、これも98年のリーグで生まれている。当時の中山は9-1のC大阪戦で5点をマークすると、続く広島戦(5-0)で4得点、福岡戦(1-7)でも4得点、そして札幌戦(4-0)でも3得点と、4試合連続のハットトリックを達成してギネスブックにも掲載された(2016年に記録は更新された)。
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さて、24日のサッカー界は、何かと話題の多い1日だった。まずは最終日を迎えたJ2リーグ。優勝とJ1昇格はすでに柏が決めていたが、なんと京都との最終戦では13-1の大差で有終の美を飾った。この試合でオルンガは、1人で8ゴールの荒稼ぎ。あと1点取れていれば、レオナルド(新潟。28ゴール)と並んで得点王のタイトルも手にすることができた。13-1というスコアと1人で8ゴールはもちろんJリーグの新記録である。恐らく、もう破られることのない記録だろう。過去には98年に磐田がC大阪相手に9-1で勝ったのが最大差の勝利だった。同年は横浜Fが7-0でC大阪を下したほか、C大阪は柏と5-7の乱打戦を演じ、両チーム合わせて最多得点試合の記録も生まれている。この記録も今回の柏が破ったことになる。そしてオルンガである。1試合8ゴールはもちろんJリーグの新記録だ(J1・J2入れ替え戦では2005年に甲府のバレーが6得点)。過去のJ1では中山雅史の5点が最多得点記録で、これも98年のリーグで生まれている。当時の中山は9-1のC大阪戦で5点をマークすると、続く広島戦(5-0)で4得点、福岡戦(1-7)でも4得点、そして札幌戦(4-0)でも3得点と、4試合連続のハットトリックを達成してギネスブックにも掲載された(2016年に記録は更新された)。
当然ながら得点王とMVPを獲得したが、シーズン通算36ゴール(27試合)はいまでも最多得点記録として燦然と輝いている。ここ数年の得点王を振り返っても、18年がジョー(名古屋)の24得点(33試合)、17年が小林悠(川崎F)の23得点(34試合)、16年がレアンドロ(神戸)とピーター・ウタカ(広島)の19得点(それぞれ31試合と33試合)だけに、全盛時の中山がいかに優れたストライカーだったのか、数字が如実に証明している。これも今後、破られることのない記録と言っていい。
そして24日はレジェンドのJ1復帰も決まった。横浜FCが愛媛を2-0で下し、J1自動昇格の2位を確定した。愛媛戦では中村俊輔がスタメンで出場し、カズも後半42分に交代出場でJ2の最年長出場記録を更新した。横浜FCは13年ぶりのJ1復帰となる。当時の横浜FCを率いてJ1昇格を果たした高木琢也監督は、今シーズンから大宮の監督に就任したものの、リーグ戦終盤の3連続ドローで勝点4及ばずJ1参入プレーオフに回ることになった。
果たして大宮のJ1昇格はなるのか。そしてシーズン序盤で横浜FCの監督に就任してチームをJ1に導いた下平隆宏監督は、昨シーズンまで柏を率いていたが成績不振により5月に解任された。昇格を決めた柏と横浜FC、さらには大宮を含めた“因縁”の3チームが来シーズンはどんな戦いを見せるのか。とはいえ、まずその前に大宮はJ1参入プレーオフを勝ち抜かなければならない。J1リーグも含め、痺れる試合が続く週末を楽しみたい。
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