「この瞬間が重要だと理解してくれた」ラニエリ監督が緩み出さずの快勝称賛…ドレッシングルームの逸話も明かす
2025.02.25 09:35 Tue
さすがの手腕発揮のラニエリ監督
ローマのクラウディオ・ラニエリ監督が、ホームで快勝を収めたモンツァ戦のパフォーマンスに満足感を示した。
“修理屋”の異名を持つ百戦錬磨の指揮官の下、シーズン前半戦の大不振を乗り越え、現在のセリエAでは最も安定したパフォーマンスを披露しているローマ。
24日にスタディオ・オリンピコで行われたセリエ第26節では最下位のモンツァと対戦し、申し分ない内容で4-0の圧勝となった。
直近のヨーロッパリーグ(EL)でポルトとの激闘を制したチームは先発6人を変更。FWパウロ・ディバラなど一部主力を温存したが、開始直後から相手を圧倒しMFアレクシス・サーレマーケルス、FWエルドル・ショムロドフのゴールによって前半に2点を先行。
後半も危なげなくゲームをコントロールし、主力をピッチに送り込んだ終盤にはDFアンヘリーニョ、MFブライアン・クリスタンテにもゴールが生まれ、最下位相手に力の差をまざまざと見せつけた。この結果、チームは今季初のリーグ戦3連勝を達成し、7勝3分けの10戦無敗としている。
「チームには、この試合にすぐに力強く、献身的に臨むよう指示した」
「それに対して、プレーヤーたちは、この瞬間があまりにも重要だと理解してくれた」
この試合ではパルマ戦に続いて、指揮官が自信を持って主力の代役として送り出したFWマティアス・スーレ、MFトンマーゾ・バルダンツィらアタッカー陣の活躍が光った。
その2選手に関して指揮官は「私が彼らに与える信頼次第」と、選手個人の変化よりも自身のアプローチが重要だったと説明。
「スーレはナポリ戦で素晴らしいプレーを見せた。私はずっと彼を信じてきた。彼が来た経緯は新聞で読だが、ディバラに退団の可能性があり、フロジノーネで私が率いたカリアリ相手に得点したからだと思う。(笑) 彼が才能ある青年であることはわかっていたし、彼に心配しないように言った。彼は将来を担うプレーヤーだからだ」
「監督をするときは、何か特別なものを持っているプレーヤーを見る。そして彼はゆっくりとやっていかなければならなかった。昨年バルダンツィがやったように、彼は加入直後に少しいいプレーをしたが、今年は今のようなプレーではありませんでした」
「バルダンツィは(スーレよりも)もう少し先を進んでいる。ボールを受け取ったとき、彼が試合のリズムを変えるのがわかる。スーレも同じことをしなければならない。彼は偉大なチャンピオンのようなシュート力があり、ゆっくりとローマのリズムを見つけなければならないが、彼はそれを見つけつつある」
さらに、指揮官はひとつのエピソードを明かし、自身の就任時に比べてドレッシングルームの空気が劇的に改善され、それがチームの好調にも繋がっていると主張する。
「我々のプレーヤーたちはよく練習している。それは最初からそう言っていた。健全なドレッシングルームだ。時々、何か正しくないことを隠そうと口を滑らせるプレーヤーもいるかもしれないが、ここではそれがない」
「エピソードをひとつ話したい。父親に会いに行く許可を私に求めてきたプレーヤーがいたが、私は断った。翌日は練習があったからだ。しかし、ディバラとパレデスが、この青年に許可を与えてほしいと頼みに来た。それはとても意味のあることだ。どうして断れるだろうか? グループが決めたのならば、私はうれしい」
ダニエレ・デ・ロッシ監督の早期解任、その後任として適任とは言い難かったイバン・ユリッチ監督の招へいによって混乱に拍車をかけ、今季中の立て直しは困難と見られたなか、ELでのベスト16進出に、セリエAでもヨーロッパの出場権獲得への希望を見いだしつつあるジャッロロッシ。
その立て直しに関しては“秘訣”はないとしながらも、最も重要だった点については熱狂的なティフォージの姿勢の変化を挙げた。
「最も重要なのは、ファンが再びプレーヤーたちを誇りに思うようになること。これが私にとって最もうれしいことだ。今、我々のファンはプレーヤーたちを信頼している。プレーヤーたちはミスを犯すこともあるとわかっているが、彼らを叱咤し、困難な瞬間に彼らを助けてくれる」
「逆に困難はどこにあるのか? 我々は続けなければならない。すべての試合がそれ自体でひとつの物語だ。私は(次節の相手である)コモをとても尊敬している。彼らはタフなチームで、(金星を挙げた)ナポリ戦で彼らが何をしたかはわかっている。その後はカップ戦があり、また非常に難しい試合になる。素晴らしいチャンピオンシップだ。我々は回復し、このように続けなければならない。最後になってはじめて、我々が何を達成したかがわかるだろう」
“修理屋”の異名を持つ百戦錬磨の指揮官の下、シーズン前半戦の大不振を乗り越え、現在のセリエAでは最も安定したパフォーマンスを披露しているローマ。
24日にスタディオ・オリンピコで行われたセリエ第26節では最下位のモンツァと対戦し、申し分ない内容で4-0の圧勝となった。
後半も危なげなくゲームをコントロールし、主力をピッチに送り込んだ終盤にはDFアンヘリーニョ、MFブライアン・クリスタンテにもゴールが生まれ、最下位相手に力の差をまざまざと見せつけた。この結果、チームは今季初のリーグ戦3連勝を達成し、7勝3分けの10戦無敗としている。
同試合後、ラニエリ監督はイタリア『スカイ・スポルト』で、大一番を終えた直後の下位相手の一戦で緩みなく戦ったチームの姿勢を称賛した。
「チームには、この試合にすぐに力強く、献身的に臨むよう指示した」
「それに対して、プレーヤーたちは、この瞬間があまりにも重要だと理解してくれた」
この試合ではパルマ戦に続いて、指揮官が自信を持って主力の代役として送り出したFWマティアス・スーレ、MFトンマーゾ・バルダンツィらアタッカー陣の活躍が光った。
その2選手に関して指揮官は「私が彼らに与える信頼次第」と、選手個人の変化よりも自身のアプローチが重要だったと説明。
「スーレはナポリ戦で素晴らしいプレーを見せた。私はずっと彼を信じてきた。彼が来た経緯は新聞で読だが、ディバラに退団の可能性があり、フロジノーネで私が率いたカリアリ相手に得点したからだと思う。(笑) 彼が才能ある青年であることはわかっていたし、彼に心配しないように言った。彼は将来を担うプレーヤーだからだ」
「監督をするときは、何か特別なものを持っているプレーヤーを見る。そして彼はゆっくりとやっていかなければならなかった。昨年バルダンツィがやったように、彼は加入直後に少しいいプレーをしたが、今年は今のようなプレーではありませんでした」
「バルダンツィは(スーレよりも)もう少し先を進んでいる。ボールを受け取ったとき、彼が試合のリズムを変えるのがわかる。スーレも同じことをしなければならない。彼は偉大なチャンピオンのようなシュート力があり、ゆっくりとローマのリズムを見つけなければならないが、彼はそれを見つけつつある」
さらに、指揮官はひとつのエピソードを明かし、自身の就任時に比べてドレッシングルームの空気が劇的に改善され、それがチームの好調にも繋がっていると主張する。
「我々のプレーヤーたちはよく練習している。それは最初からそう言っていた。健全なドレッシングルームだ。時々、何か正しくないことを隠そうと口を滑らせるプレーヤーもいるかもしれないが、ここではそれがない」
「エピソードをひとつ話したい。父親に会いに行く許可を私に求めてきたプレーヤーがいたが、私は断った。翌日は練習があったからだ。しかし、ディバラとパレデスが、この青年に許可を与えてほしいと頼みに来た。それはとても意味のあることだ。どうして断れるだろうか? グループが決めたのならば、私はうれしい」
ダニエレ・デ・ロッシ監督の早期解任、その後任として適任とは言い難かったイバン・ユリッチ監督の招へいによって混乱に拍車をかけ、今季中の立て直しは困難と見られたなか、ELでのベスト16進出に、セリエAでもヨーロッパの出場権獲得への希望を見いだしつつあるジャッロロッシ。
その立て直しに関しては“秘訣”はないとしながらも、最も重要だった点については熱狂的なティフォージの姿勢の変化を挙げた。
「最も重要なのは、ファンが再びプレーヤーたちを誇りに思うようになること。これが私にとって最もうれしいことだ。今、我々のファンはプレーヤーたちを信頼している。プレーヤーたちはミスを犯すこともあるとわかっているが、彼らを叱咤し、困難な瞬間に彼らを助けてくれる」
「逆に困難はどこにあるのか? 我々は続けなければならない。すべての試合がそれ自体でひとつの物語だ。私は(次節の相手である)コモをとても尊敬している。彼らはタフなチームで、(金星を挙げた)ナポリ戦で彼らが何をしたかはわかっている。その後はカップ戦があり、また非常に難しい試合になる。素晴らしいチャンピオンシップだ。我々は回復し、このように続けなければならない。最後になってはじめて、我々が何を達成したかがわかるだろう」
クラウディオ・ラニエリ
パウロ・ディバラ
アレクシス・サーレマーケルス
エルドル・ショムロドフ
アンヘリーニョ
ブライアン・クリスタンテ
マティアス・スーレ
トンマーゾ・バルダンツィ
ダニエレ・デ・ロッシ
イバン・ユリッチ
ローマ
セリエA
クラウディオ・ラニエリの関連記事
ローマの関連記事
セリエAの関連記事
記事をさがす
|
クラウディオ・ラニエリの人気記事ランキング
1
ローマが次代のリーダー候補と新契約締結! 昨年に伊代表デビューの20歳逸材
ローマは23日、イタリア代表MFニッコロ・ピジッリ(20)との契約を2029年6月30日まで延長したことを発表した。 ローマ生まれで地元クラブのASDヘリオスから8歳でジャッロロッシのアカデミーに加入した万能型MFは、2023年5月に行われたセリエAのインテル戦でファーストチームデビュー。翌シーズンのヨーロッパリーグ(EL)のシェリフ戦では初ゴールも記録した。 迎えた今シーズンはダニエレ・デ・ロッシ、イバン・ユリッチ、クラウディオ・ラニエリと3人の指揮官の下でも信頼を獲得し、中盤の準主力に定着。途中出場が多いものの、ここまで公式戦31試合3ゴール1アシストの数字を残している。 さらに、その将来性を高く評価するルチアーノ・スパレッティ監督の下、昨年にイタリアのA代表デビューも飾っている。 クラブレジェンドであるフランチェスコ・トッティ氏が“ローマのガビ”と評する180cmのボックス・トゥ・ボックスMFは、セントラルMFを主戦場に高い戦術眼とテクニック、献身性を併せ持つ万能型。ローマ界隈ではトッティの良き相棒の一人として知られたシモーネ・ペッロッタの再来としての活躍が期待されている。 2025.02.24 07:00 Mon2
「彼は起爆剤であり、すべての源」ラニエリ監督が2ゴールのディバラを賞賛
ローマのクラウディオ・ラニエリ監督が20日に行われ、3-2で勝利したヨーロッパリーグ(EL)ノックアウトフェーズ・プレーオフ2ndレグのポルト戦を振り返った。 敵地での1stレグでは退場者を出しながらも1-1のドローに持ち込んだローマ。ホームでの2ndレグでは、27分にアゲオワのゴールで先制を許したが、35分と39分にディバラがゴールネットを揺らし、逆転に成功。 さらに51分にはエウスタキオの退場で数的優位を得ると、83分に途中出場のピジッリがゴールネットを揺らし、試合を決定づける3点目。後半アディショナルタイムにレンシュのオウンゴールで1点差に詰め寄られたものの逃げ切ったローマがベスト16新出を決めた。 プレーオフ屈指の強豪対決を制したラニエリ監督は、2ゴールを決めたディバラの活躍を賞賛した。 「素晴らしい選手がいることは助けになる。ディバラは並外れた選手であると同時に、チームを鼓舞するリーダーでもある。彼はあまりしゃべらないが、しゃべるときは適切なタイミングで適切なことを言う」 「試合を立て直せたのは彼のおかげだ。チームメイトもベストを尽くしてくれた。彼は起爆剤であり、すべての源だ。フィジカル面でもコンディションはいいし、サッカーを楽しんでいるようで、常にピッチに立っていたいと思っている。彼が居てくれて良かった」 一方、10人となった相手に終盤失点を許したチームへの憤りを示した。 「試合後、私は本当にイライラしていたからロッカールームにも入らなかった。選手たちが全員で攻撃に出るのを見て、私は選手たちに自分のポジションにとどまれ、どこに行くんだ、と言い続けた。まだ時間はたくさん残っていたんだ」 「ポルトは最後の最後にもう1点決めた。このチームはもっと強いチームにならなければならない。我々はパウロのおかげで勝利を掴んだが、10対11の状態だったのだから、もっと集中しなければならなかった」 2025.02.21 08:30 Fri3
「選手には試合後にあいさつさえしてほしくなかった」ラニエリ監督がポルト戦のレフェリングに激怒
ローマのクラウディオ・ラニエリ監督が、ポルト戦でのレフェリングへの憤りを示した。イタリア『スカイ・スポルト』が伝えている。 ローマは13日、エスタディオ・ド・ドラゴンで行われたヨーロッパリーグ(EL)のノックアウトフェーズ・プレーオフ1stレグでポルトと対戦し、1-1で引き分けた。 今シーズンのELでは鬼門となるアウェイゲームで初勝利を目指したローマ。球際での攻防が強調されるクローズな展開のなか、前半終了間際にはDFメーメト・ゼキ・チェリクのゴールで先制に成功した。 後半も優勢に試合を進めていたが、67分に相手GKのゴールキックを起点に同点ゴールを許すと、直後の72分にはMFブライアン・クリスタンテが2枚目のイエローカードを受けて退場に。それでも、割り切った守備で前がかりな相手の攻勢を撥ね返し続け、最低限のドローという結果を持ち帰った。 同試合後、ラニエリ監督は「素晴らしいフットボールの試合だったと思う。我々は勝つためにここに来た。本当に良いプレーをした。プレーヤーのパフォーマンスに満足している」と、自チームのパフォーマンスを称えた。 一方、クリスタンテの退場を含め自チームに8枚のイエローカードを掲示した上、失点直前に準備していた選手交代を無視したドイツ人のトビアス・シュティーラー主審ら審判団のレフェリングへの憤りを示した。 「ポルトが得点する前に、我々は選手交代を要求した。ラインズマンは選手交代について把握していたが、試合は中断されなかった」 「コーナーで交代を要求し、ボールがアウトになったので2回目の交代を要求した。すると彼は『いや、試合を続ける』と言った。どういう意味だ?これは何だ?」 「(判定が)偏っていると感じていたか? 私はプレーヤーに、決して抗議しないようにと警告していた。なぜなら、彼はそういうふうに審判をするからだ。審判は自分の仕事をしているし、彼は自分がうまくやったと確信している。しかし、我々にはイエローカードが8枚、レッドカードが1枚…いくつかは公平だったが、誤解しないでほしいが、最初からこのようにプレーヤーをイライラさせることはできない」 また、試合後に激高した様子で審判団と選手の間に割って入っていた指揮官は、「私はプレーヤーに(審判に対して)あいさつさえしてほしくなかった。彼はあいさつを受けるに値しない。国際試合でこんなのを見るなんて…もう終わりだ、次へ進むしかない」と、その意図について説明した。 さらに、怒りの矛先は欧州サッカー連盟(UEFA)で審判委員長を務める同胞のロベルト・ロゼッティ氏にも及んだ。 「私が我慢できないのは、全世界が高潔で誠実な人物だと知っているロゼッティ氏が、アウェイチームが22試合で9回しか引き分けにできなかった審判をポルトに派遣したということだ。残りはすべてホーム側の勝利だった」 「あなた(ロゼッティ氏)は高潔だが、このことを知っていたのか? 雰囲気は熱く、観客は大声で叫び、審判は彼らの方向に動く。そんな人物をこの試合に任命したのか? 理解できない」 「(皮肉の意味で)今日は審判のせいでも、ロゼッティのせいでもない。彼はただ、もう少し慎重に指名する必要があるだけだ」 近年は好々爺の印象が強いラニエリ監督だが、今回の一戦での様々なレフェリングに対しては相当腹に据えかねたようで、いつになく攻撃的な言動が目立った。 この一件によって、より審判団に圧力がかかるスタディオ・オリンピコでのリターンレグは20日開催される。 2025.02.14 10:00 Fri4
ターンオーバー敢行で首位ナポリに土壇場ドローのローマ、ラニエリ監督は「疲れ切ってしまう」と主力ベンチスタートを説明
ローマのクラウディオ・ラニエリ監督が2日に行われ、1-1で引き分けたセリエA第23節ナポリ戦を振り返った。 ヨーロッパリーグのフランクフルト戦から中2日のローマは、FWパウロ・ディバラやFWアルテム・ドフビクをベンチスタートに。ターンオーバーを敢行した中、ナポリに押し込まれる展開で推移すると、29分にDFレオナルド・スピナッツォーラに恩返しゴールを被弾してしまう。 後半に入って半ばにドフビクを、終盤にディバラを投入すると、後半追加タイムにワンチャンスで追いつき引き分けに持ち込んだ。 値千金の勝ち点1獲得としたラニエリ監督はターンオーバー採用の理由を説明した。 「木曜の夜に試合をしていて同じ選手を使うことはできない。そうしないと選手たちが疲れ切ってしまう。私は全選手に全幅の信頼を置いている。多くの選手が入れ替わることでチームの仕組みは同じにはならない。トレーニングで改善する時間もないが、フレッシュさを保つために6選手を入れ替えたのは正しいことだと思った」 また、3日後のコッパ・イタリア準々決勝ミラン戦を見据えてのことかと聞かれると、「我々は毎試合頑張らなければならない。この大会を狙っていると言ってファンを騙すわけにはいかない。我々が約束できるのは毎試合ベストを尽くすということだけだ」とナポリ戦に照準を当てていなかったわけではないと断言した。 2025.02.03 11:10 Mon5
「ジェットコースターのような感情」デビュー戦ミラノ・ダービーで劇的同点アシスト、インテルを救った新加入MFザレフスキ「彼の言葉を思い出して…」
ローマからインテルへ移籍したポーランド代表MFニコラ・ザレフスキが、値千金のアシストを喜んだ。イタリア『TUTTOmercatoWEB』が伝えた。 ローマではクラウディオ・ラニエリ監督の下で出番を失い、1日に買い取りオプション付きのレンタルでインテルに加わることが発表されたザレフスキ。2日に行われたセリエA第23節のミラン戦で早速ベンチ入りした。 押し込みながらネットを揺らすも、オフサイド判定などでなかなかゴールをこじ開けられなかったインテル。前半終了間際に痛恨の失点を喫し、1点ビハインドのまま終盤へと向かう。 3度枠に嫌われるなど不運も続いたなか、ようやく追いついたのは後半アディショナルタイム3分。右サイドからドイツ人DFヤン・アウレル・ビセックがクロスを上げると、ファーで待ち構えていたザレフスキが胸で落とし、オランダ代表DFステファン・デ・フライが左足で蹴り込んだ。 76分にデビューを果たしたザレフスキは、プレッシャーのかかるビッグマッチでいきなりの大仕事。インテルのミラノ・ダービー3連敗回避に貢献し、試合後には胸の内を明かしている。 「感情が溢れている。この2日間はちょっとしたジェットコースターのような感情だった。今日の試合に対応できるよう、昨日は夜中まであらゆることをやった。幸運にもやり遂げられたし、うまくいって目的を果たすことができた」 「ポジティブな気持ちだ。素晴らしいチームだと思った。ローマの一員としてこのスタジアムでインテルと対戦した時、外からプレーを見ていても、長年ともに戦っているチームだというのはわかった。どの試合でも信じて戦う常に前向きなチームだし、今日もそうだった。幸運なことにチームを助けることができた」 また、イタリア代表DFマッテオ・ダルミアンの言葉も大きかったとのこと。アシストに切り替えた判断を振り返っている。 「実のところ、ベンチでダルミアンが『今日はゴールが決まる典型的なデビュー戦になるから落ち着け』と言ってくれた。あのボールを見た時、僕は『目を閉じてヘディングでシュートを打とう』と思った。それから彼の言葉を思い出して、なんとか落ち着いてアシストすることができた」 <span class="paragraph-title">【動画】胸で落としてデ・フライの同点ゴールをお膳立て!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="FG3eGId42Oo";var video_start = 496;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.02.03 18:20 Monローマの人気記事ランキング
1
ELのベスト16チームが出揃う! 久保建英&毎熊晟矢はR16でユナイテッドorスパーズのイングランド勢と対戦へ
ヨーロッパリーグ(EL)のノックアウトフェーズ・プレーオフが20日に終了。この結果、ラウンド16に進出する16チームが決定した。 新フォーマットで開催されている今大会のELでは、リーグフェーズで上位8チームに入ったラツィオ、アスレティック・ビルバオ、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナム、フランクフルト、リヨン、オリンピアコス、レンジャーズのラウンド16ストレートインが決定。 さらに、9位~24位の16チームの間で争われたプレーオフを制したボデ/グリムト、AZ、レアル・ソシエダ、FCSB、ローマ、アヤックス、ビクトリア・プルゼニ、フェネルバフチェがベスト16入りを決めた。 国別ではイングランド、スペイン、オランダ、イタリアの2クラブが最多。日本人選手では久保建英(レアル・ソシエダ)、毎熊晟矢(AZ)の2選手が勝ち残っている。 なお、リーグフェーズの順位によってラウンド16の組み合わせの大枠は決まっているが、正式な対戦カードは21日に行われる抽選会で決定。その後、1stレグが3月6日、2ndレグが同13日に開催予定だ。 ◆ELラウンド16 暫定対戦カード ビクトリア・プルゼニ(16位) vs ラツィオ(1位)orアスレティック・ビルバオ(2位) ボデ/グリムト(9位) vs オリンピアコス(7位)orレンジャーズ(8位) アヤックス(12位) vs フランクフルト(5位)orリヨン(6位) AZ(19位) vs マンチェスター・ユナイテッド(3位)orトッテナム(4位) レアル・ソシエダ(13位) vs トッテナム(4位)orマンチェスター・ユナイテッド(3位) FCSB(11位) vs リヨン(6位)orフランクフルト(5位) フェネルバフチェ(24位) vs レンジャーズ(8位)orオリンピアコス(7位) ローマ(15位) vs アスレティック・ビルバオ(2位)orラツィオ(1位) 2025.02.21 07:58 Fri2
毎熊晟矢が今大会2点目でベスト16進出に貢献! 久保建英も連勝突破も、町田浩樹&後藤啓介は無念のPO敗退【EL】
ヨーロッパリーグ(EL)のノックアウトフェーズ・プレーオフ2ndレグが20日に行われた。 リーグフェーズを9位~24位で終えた16チームが、ホーム&アウェイ形式でラウンド16進出を争うプレーオフ。 今ラウンドにはレアル・ソシエダのMF久保建英、AZのDF毎熊晟矢、サン=ジロワーズのDF町田浩樹、アンデルレヒトのFW後藤啓介の日本人4選手が参戦した。 AZはガラタサライとアウェイで対戦し、2-2で引き分けた。この結果、2戦合計6-3でベスト16進出を決めた。なお、毎熊は右サイドバックでフル出場した。 ホームでの1stレグを4-1で先勝し、大きなアドバンテージを得て難所イスタンブールに乗り込んだAZ。負傷のモラタは不在もオシムヘンやダビンソン・サンチェスがサスペンション明けで復帰したホームチームと立ち上がりからオープンな攻防を繰り広げた。 そのなかで守備で粘りつつ、右のポクを起点とした鋭いカウンターで前回対戦同様にチャンスを生み出すアウェイチームは、ゴールを強く匂わせる。すると、前半終盤の42分にはそのポクのボックス内でのキープからボックス中央で横パスに反応した毎熊が相手のサラが先に触ったボールをブロックシュートの形で合わせると、これがゴール左隅に決まって日本人DFの今大会2点目によって大きな先制点を挙げた。 迎えた後半、ハーフタイム明けに投入したカシウスの強烈なミドルシュートで追加点を挙げたAZだが、そのゴール直後にオシムヘン、70分にはサライにゴールを奪われて同点に追いつかれる。だが、以降は安定したゲームコントロールで2-2の状況を維持してゲームクローズ。フル出場の毎熊は失点場面で絞り切れないところもあったが、安定したパフォーマンスで突破に貢献した。 ソシエダはホームでミッティランと対戦し、5-2で快勝。2戦合計7-3でベスト16進出を決めた。久保は67分までプレーした。 試合は前半から打ち合いの展開になるも、スチッチの2ゴールによってソシエダが3-2のスコアで試合を折り返す。後半は相手の退場で数的優位を得た直後にオヤルサバルのPKでトドメを刺し、最終的には5-2の快勝。連勝でラウンド16進出を決めた。 サン=ジロワーズはアヤックスとアウェイで対戦し、2-0で90分の戦いを終了。だが、2戦合計スコアで並び突入した延長戦で敗れてプレーオフ敗退となった。町田は3バックの一角でフル出場した。 ホームでの1stレグを0-2で落とし、厳しい状況で試合に臨んだサン=ジロワーズ。しかし、立ち上がりから攻勢を仕掛けると、16分にはブファルのFKをマク・アリスターが頭で合わせて先制に成功。さらに、25分には町田がアグレッシブな守備でセカンドを制した流れからニアンのシュートがゴール前でのクラーセンのハンドでのシュートブロックを誘発。このPKをデイビッドが決めて2戦合計スコアで追いつくとともに、決定機阻止でクラーセンが退場となり、数的優位を得て一気に形勢を逆転した。 このままのスコアで折り返した後半もサン=ジロワーズが主導権を握ったが、徐々にアヤックスのカウンターを受ける場面が出始めると、リスクを冒して攻め切れない。幾つかのチャンスもモノにできず、試合は2戦合計2-2のまま延長戦に突入した。 その延長戦の立ち上がりにはボックス内でクロス対応したDFバージェスが痛恨のハンドでPK献上。これをキッカーのテイラーに決められて10人のアヤックスに勝ち越しを許した。その後、決死の反撃を試みたアウェイチームは町田も高い位置を取ってミドルシュートや空中戦でチャンスに絡んでいく。延長後半アディショナルタイムには決死のパワープレーでゴールに迫ったが、アヤックスの気迫の守備をこじ開けることはできなかった。 アンデルレヒトはホームでフェネルバフチェと対戦し、2-2で引き分けた。この結果、2戦合計2-5でプレーオフ敗退となった。後藤は78分から途中出場した。 敵地での1stレグを0-3で落とし、厳しい状況で臨んだ試合。前半にスタンドでの観客の乱闘騒ぎによって試合が一時中断となるアクシデントにも見舞われたなか、試合は一進一退の攻防に。ホームで勢いを見せたアンデルレヒトはバスケスの2ゴールで一時逆転に成功したが、効率の良さが光るフェネルバフチェに追いつかれる。その後、78分には後藤の投入で最期までゴールを目指したが、2-2のドローでタイムアップ。初戦の大敗が響く形となった。 プレーオフ屈指の好カードとなったローマvsポルトはホームのローマが3-2で勝利。2戦合計4-3で勝ち抜けを決めた。 前半にディバラの2ゴールで逆転に成功したローマは、後半立ち上がりに退場者を出したポルトを相手にゲームをコントロール。強豪対決を制してベスト16進出を決めた。 その他ではトゥベンテとの延長戦までもつれ込む激闘を制したボデ/グリムトらが勝ち抜けを決めている。 ◆プレーオフ2ndレグ 結果 ▽2/20(木) ボデ/グリムト 5-2(AGG:6-4) トゥベンテ ガラタサライ 2-2(AGG:3-6) AZ FCSB 2-0(AGG:4-1) PAOK ローマ 3-2(AGG:4-3) ポルト ビクトリア・プルゼニ 3-0(AGG:3-1) フェレンツヴァーロシュ アヤックス 1-2(AGG:3-2) サン=ジロワーズ レアル・ソシエダ 5-2(AGG:7-3) ミッティラン アンデルレヒト 2-2(AGG:2-5) フェネルバフチェ <span class="paragraph-title">【動画】毎熊晟矢の今大会2点目!</span> <span data-other-div="movie"></span> <iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/sPtKQ3gJSTQ?si=Jhc7XNU1XbccqoX9" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe> 2025.02.21 07:45 Fri3
久保建英のソシエダはユナイテッドと対戦! 毎熊晟矢のAZはトッテナムとラウンド16で激突 【UEL】
21日、UEFAヨーロッパリーグ(EL)2024-25のラウンド16組み合わせ抽選会が実施された。 今シーズンから新フォーマットとなったELは、各チームが8試合を異なるチームと戦う1つのリーグ方式に。上位8チームがラウンド16にストレートインとなり、9位から24位の16チームがプレーオフでラウンド16を目指した。 日本人選手では、久保建英のレアル・ソシエダ、毎熊晟矢のAZがプレーオフから勝ち上がっている。 久保のソシエダは、3位でリーグフェーズを通過したマンチェスター・ユナイテッドと対戦。毎熊のAZは4位で通過したトッテナムとの対戦が決まった。 その他、アヤックスvsフランクフルトやローマvsアスレティック・ビルバオが実現した。 ラウンド16の1stレグは3月6日、2ndレグは同13日に開催。準々決勝は4月10日、17日、準決勝は4月1日、8日、決勝は5月21日となっている。 <h3>◆ラウンド16</h3> ※左が1stレグホーム 【1】ービクトリア・プルゼニ(16位) vs ラツィオ(1位) 【2】ーボデ/グリムト(9位) vs オリンピアコス(7位) 【3】ーアヤックス(12位) vs フランクフルト(5位) 【4】ーAZ(19位) vs トッテナム(4位) 【5】ーレアル・ソシエダ(13位) vs マンチェスター・ユナイテッド(3位) 【6】ーFCSB(11位) vs リヨン(6位) 【7】ーフェネルバフチェ(24位) vs レンジャーズ(8位) 【8】ーローマ(15位) vs アスレティック・ビルバオ(2位) <h3>◆準々決勝</h3> ※左が1stレグホーム 【9】ー【2】の勝者 vs 【1】の勝者 【10】ー【4】の勝者 vs 【3】の勝者 【11】ー【7】の勝者 vs 【8】の勝者 【12】ー【6】の勝者 vs 【5】の勝者 <h3>◆準決勝</h3> ※左が1stレグホーム 【13】ー【10】の勝者 vs 【9】の勝者 【14】ー【11】の勝者 vs 【12】の勝者 <h3>◆決勝</h3> 【13】の勝者 vs 【14】の勝者 2025.02.21 21:25 Fri4
ローマが次代のリーダー候補と新契約締結! 昨年に伊代表デビューの20歳逸材
ローマは23日、イタリア代表MFニッコロ・ピジッリ(20)との契約を2029年6月30日まで延長したことを発表した。 ローマ生まれで地元クラブのASDヘリオスから8歳でジャッロロッシのアカデミーに加入した万能型MFは、2023年5月に行われたセリエAのインテル戦でファーストチームデビュー。翌シーズンのヨーロッパリーグ(EL)のシェリフ戦では初ゴールも記録した。 迎えた今シーズンはダニエレ・デ・ロッシ、イバン・ユリッチ、クラウディオ・ラニエリと3人の指揮官の下でも信頼を獲得し、中盤の準主力に定着。途中出場が多いものの、ここまで公式戦31試合3ゴール1アシストの数字を残している。 さらに、その将来性を高く評価するルチアーノ・スパレッティ監督の下、昨年にイタリアのA代表デビューも飾っている。 クラブレジェンドであるフランチェスコ・トッティ氏が“ローマのガビ”と評する180cmのボックス・トゥ・ボックスMFは、セントラルMFを主戦場に高い戦術眼とテクニック、献身性を併せ持つ万能型。ローマ界隈ではトッティの良き相棒の一人として知られたシモーネ・ペッロッタの再来としての活躍が期待されている。 2025.02.24 07:00 Mon5