アスレティックがローマ撃破で逆転突破! 久保&毎熊はベスト16敗退…【ELまとめ】

2025.03.14 07:56 Fri
アスレティックが逆転突破
Getty Images
アスレティックが逆転突破
ヨーロッパリーグ(EL)のラウンド16・2ndレグが13日に行われた。
PR
リーグフェーズを1位~8位で終えたストレートイン8チームと、プレーオフを制した8チームがホーム&アウェイ形式で準々決勝進出を争うラウンド16。今ラウンド屈指の好カードとなったアスレティック・ビルバオvsローマは、ホームのアスレティックが3-1で勝利した。この結果、2戦合計4-3としたアスレティックの準々決勝進出が決まった。
1stレグはホームのローマが劇的な2-1の逆転勝利で収めたなか、アスレティックホームのの2ndレグでは互いにサスペンションや負傷者の影響で若干メンバーを入れ替えて相対した。

拮抗した入りとなったが、ローマに痛恨のアクシデント発生。最後尾でボールを持ったフンメルスが横パスをサンナディにカットされると、すかさずスライディングタックルで倒す。ゴールから距離があり、味方のマンチーニもギリギリでカバーできそうな位置にいたが、決定機阻止でのレッドカードが掲示された。
試合開始15分を経たずに数的優位を得たアスレティックはここから攻勢を強めていく。ニコ・ウィリアムズイニャキ・ウィリアムズの両サイドを起点に仕掛けると、サンナディのGKとの一対一や左サイドのニコが得意のカットインから右足シュートと決定機を作り出すが、シュートミスや右ポストに阻まれる。

以降も集中したローマの守備に苦戦が続いたホームチームだったが、前半アディショナルタイムの48分にゴールをこじ開ける。左サイドのイニャキの右足インスウィングのクロスがファーに流れると、ニコの右足シュートがDFアンヘリーニョの出した足にディフレクトしてニアへ突き刺さった。

2戦合計2-2のイーブンで折り返した後半はベレンゲルの投入で攻勢を強めたアスレティックが引き続きハーフコートゲームを展開。すると、67分には左CKの場面でユーリがドンピシャのヘディングシュートを右隅へ流し込み、2戦合計スコアで引っくり返した。さらに、82分にはユーリとの連携で左サイドを突破したニコがボックス内への侵入からカットインシュートを突き刺し、ドブレーテを達成。決定的な3点目を奪取した。

その後、後半アディショナルタイムにはスーレとエル・シャーラウィの途中出場コンビで獲得したPKをパレデスが決めてアウェイチームが意地を見せたが、アスレティックが逆転でベスト8進出を決めた。

リーグフェーズ首位通過のラツィオは、ビクトリア・プルゼニとホームで対戦し、1-1で引き分けた。この結果、2戦合計3-2で8強入りを決めた。

9人の状況で迎えた1stレグの後半ラストプレーの劇的ゴールによって2-1のスコアで先勝したラツィオ。ただ、ホームでのリターンマッチはプルゼニのアグレッシブなスタイルに苦戦。自分たちでチャンスを作りながらも幾度か際どいシーンを許した。

すると、0-0で折り返した後半序盤にシュルツに先制点を奪われ、2戦合計でタイに戻される。以降はなかなか相手を押し返せずにいたが、77分には1stレグ同様にセットプレーからロマニョーリが値千金のヘディングシュートを決めて勝ち越しに成功。後半終盤の相手の反撃も凌いで準々決勝進出を決めた。

フランクフルトvsアヤックスはホームのフランクフルトが4-1で快勝。連勝のブンデスリーガ強豪は2戦合計6-2で突破を決めた。

敵地での初戦を2-1で先勝したフランクフルトは、立ち上がりからアヤックスを圧倒。バオヤ、ゲッツェの連続ゴールによって2点リードで試合を折り返すと、後半もエキティケのゴールとゲッツェの見事なロングシュートが決まり、4-1の圧勝で強豪対決を制した。

MF久保建英レアル・ソシエダ、DF毎熊晟矢AZはいずれもプレミアリーグの強豪2チームに挑んだ。

しかし、ソシエダはマンチェスター・ユナイテッドに2戦合計2-5、AZはトッテナムに2戦合計2-3で敗れて無念のベスト16敗退となった。

その他ではリヨン、ボデ/グリムトが快勝で突破を果たし、今ラウンド唯一PK戦までもつれ込んだレンジャーズvsフェネルバフチェは、レンジャーズがモウリーニョ率いるフェネルバフチェを破っている。

◆ラウンド16 2ndレグ
▽3/13(木)
オリンピアコス 2-1(AGG:2-4) ボデ/グリムト
フランクフルト 4-1(AGG:6-2) アヤックス
ラツィオ 1-1(AGG:3-2) ビクトリア・プルゼニ
アスレティック・ビルバオ 3-1(AGG:4-3) ローマ

レンジャーズ 0-2(AGG:3-3[PK:3-2]) フェネルバフチェ
リヨン 4-0(AGG:7-1) FCSB
トッテナム 3-1(AGG:3-2) AZ
マンチェスター・ユナイテッド 4-1(AGG:5-2) レアル・ソシエダ

PR

ニコ・ウィリアムズの関連記事

アスレティック・ビルバオは19日、スペイン代表FWニコ・ウィリアムズがラ・リーガ第32節のレアル・マドリー戦を欠場することを明かした。 クラブの発表によれば、ニコ・ウィリアムズは恥骨の炎症に苦しんでおり、アウェイで行われるレアル・マドリー戦の遠征メンバーから外れた模様。なお、すでに治療を始めており、順調に進んでい 2025.04.20 08:30 Sun
先週末に行われた第31節は上位5チームが揃って勝ち点3を積み上げる波乱の少ない一節に。一方で、バレンシアに敗れたセビージャがピミエンタ監督を解任し、通算4度目の指揮となるホアキン・カパロス監督を新指揮官に任命した。 UEFAコンペティションの準々決勝終了後に行われる今節は明暗分かれたリーグ2位のレアル・マドリーと 2025.04.18 20:00 Fri
ヨーロッパリーグ(EL)の準々決勝2ndレグ、アスレティック・ビルバオvsレンジャーズが17日にサン・マメスで行われ、ホームのアスレティックが2-0で勝利。この結果、2戦合計2-0としたアスレティックの準決勝進出が決まった。 アイブロックス・スタジアムで行われた1stレグは、アウェイのアスレティックが数的優位とP 2025.04.18 06:00 Fri
アーセナルがアスレティック・ビルバオのスペイン代表FWニコ・ウィリアムズ(22)への関心を継続しているようだ。イギリス『ガーディアン』が伝えた。 ここ数年、実兄であるガーナ代表FWイニャキ・ウィリアムズとのコンビでアスレティックの攻撃を牽引し、スペイン代表でも強烈な輝きを放つニコ。ユーロ2024ではラ・ロハの優勝 2025.04.03 19:30 Thu
UEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25のファイナルズ・準々決勝2ndレグ、スペイン代表vsオランダ代表が23日に行われ、延長戦までもつれ込んだ一戦は2戦合計5-5で終了。その後、PK戦を5-4で制したスペインが準決勝進出を決めた。 敵地で行われた初戦を2-2のドローに持ち込んだスペイン。わずかながらの 2025.03.24 07:41 Mon

ローマの関連記事

ローマのクラウディオ・ラニエリ監督が27日にアウェイで行われ、1-0で勝利したセリエA第34節インテル戦を振り返った。 セリエA17戦負けなしで迎えた首位インテルとの一戦。22分にFWマティアス・スーレのゴールで先制したローマは、この虎の子をの1点を守り抜いてウノゼロ勝利。首位チームを叩き、チャンピオンズリーグ出 2025.04.28 11:00 Mon
インテルのシモーネ・インザーギ監督が27日にホームで行われ、0-1で敗れたセリエA第34節ローマ戦を振り返った。 4日前のミランとのコッパ・イタリア準決勝2ndレグを落として3冠の可能性が断たれたインテル。セリエAでは前節ボローニャに敗れてナポリに勝ち点で並ばれ、3日後にはチャンピオンズリーグ準決勝1stレグでバ 2025.04.28 10:00 Mon
セリエA第34節、インテルvsローマが27日にジュゼッペ・メアッツァで行われ、アウェイのローマが0-1で勝利した。 前節、ボローニャにウノゼロ負けを喫し、2位ナポリに勝ち点で並ばれた首位のインテル。さらに、ミッドウィークのコッパ・イタリア準決勝では宿敵ミランとのデルビーに0-3で完敗。2戦合計1-4でベスト4敗退 2025.04.28 00:08 Mon
インテルとブラジルのレジェンドである元ブラジル代表FWジャイール氏が84歳で逝去した。インテルは26日、グランデ・インテルの一員だったレジェンドの訃報を伝えた。 ジャイールの愛称で知られるジャイール・ダ・コスタ氏は、1962~1967年、1968~1972年の期間にインテルで活躍した右ウイング。 エレニオ・ 2025.04.27 17:15 Sun
前節は首位インテルがボローニャとの上位対決をウノゼロ惜敗した一方、2位ナポリがモンツァにウノゼロ勝利とし、勝ち点71で並んだ。残り5試合となって迎える第34節、首位インテル(勝ち点71)はチャンピオンズリーグ(CL)出場権を狙う7位ローマ(勝ち点57)と対戦する。 インテルは前節ボローニャ戦、後半追加タイム被弾で 2025.04.27 12:30 Sun

UEFAヨーロッパリーグの関連記事

マンチェスター・ユナイテッドのイングランド代表MFコビー・メイヌーが、リヨン戦を振り返った。『UEFA.com』が伝えた。 17日、ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝2ndレグでユナイテッドはホームにリヨンを迎えた。 1stレグは2-2のドローとなっていた中、ホームで勝利が必要なユナイテッド。すると試合は前半 2025.04.18 14:30 Fri
リヨンのパウロ・フォンセカ監督が、マンチェスター・ユナイテッドとの激闘を振り返った。『UEFA.com』が伝えた。 17日、ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝2ndレグでリヨンはユナイテッドとアウェイで対戦。1stレグを2-2で終えていた中、2ndレグは壮絶な展開となった。 試合は前半にユナイテッドが2点を決 2025.04.18 13:25 Fri
マンチェスター・ユナイテッドのDFハリー・マグワイアが、激闘となったリヨン戦を振り返った。『UEFA.com』が伝えた。 17日、ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝2ndレグでユナイテッドはホームにリヨンを迎えた。 1stレグは2-2のドローとなっていた中、ホームで勝利が必要なユナイテッド。すると試合は前半の 2025.04.18 12:45 Fri
マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドである元イングランド代表DFリオ・ファーディナンド氏が、17日にオールド・トラフォードで行われ、延長戦の末5-4で勝利したヨーロッパリーグ(EL)準々決勝2ndレグのリヨン戦後にコメントした。 敵地での1stレグを2-2の引き分けに持ち込まれていたユナイテッドは10分にMF 2025.04.18 12:30 Fri
ボデ/グリムトのGKニキータ・ハイキンが17日にアウェイで行われ、PK戦の末に勝ち上がったヨーロッパリーグ(EL)準々決勝2ndレグのラツィオ戦を振り返った。 ホームでの1stレグを2-0と先勝していたボデ/グリムト。21分に先制される展開となった中、GKハイキンの好守もあって1点のリードを保っていく。 し 2025.04.18 10:00 Fri

記事をさがす

ニコ・ウィリアムズの人気記事ランキング

1

アスレティックに痛手…ニコ・ウィリアムズが恥骨の炎症でマドリー戦を欠場

アスレティック・ビルバオは19日、スペイン代表FWニコ・ウィリアムズがラ・リーガ第32節のレアル・マドリー戦を欠場することを明かした。 クラブの発表によれば、ニコ・ウィリアムズは恥骨の炎症に苦しんでおり、アウェイで行われるレアル・マドリー戦の遠征メンバーから外れた模様。なお、すでに治療を始めており、順調に進んでいるとのことだ。 ここ数年、実兄であるガーナ代表FWイニャキ・ウィリアムズとのコンビでアスレティックの攻撃を牽引するニコ。今季はここまで公式戦42試合で11ゴール7アシストを記録しており、ミッドウィークに行われたヨーロッパリーグ(EL)準々決勝2ndレグのレンジャーズ戦でもゴールを記録し、チームのベスト4進出に貢献していた。 2025.04.20 08:30 Sun
2

アスレティックがローマ撃破で逆転突破! 久保&毎熊はベスト16敗退…【ELまとめ】

ヨーロッパリーグ(EL)のラウンド16・2ndレグが13日に行われた。 リーグフェーズを1位~8位で終えたストレートイン8チームと、プレーオフを制した8チームがホーム&アウェイ形式で準々決勝進出を争うラウンド16。 今ラウンド屈指の好カードとなったアスレティック・ビルバオvsローマは、ホームのアスレティックが3-1で勝利した。この結果、2戦合計4-3としたアスレティックの準々決勝進出が決まった。 1stレグはホームのローマが劇的な2-1の逆転勝利で収めたなか、アスレティックホームのの2ndレグでは互いにサスペンションや負傷者の影響で若干メンバーを入れ替えて相対した。 拮抗した入りとなったが、ローマに痛恨のアクシデント発生。最後尾でボールを持ったフンメルスが横パスをサンナディにカットされると、すかさずスライディングタックルで倒す。ゴールから距離があり、味方のマンチーニもギリギリでカバーできそうな位置にいたが、決定機阻止でのレッドカードが掲示された。 試合開始15分を経たずに数的優位を得たアスレティックはここから攻勢を強めていく。ニコ・ウィリアムズ、イニャキ・ウィリアムズの両サイドを起点に仕掛けると、サンナディのGKとの一対一や左サイドのニコが得意のカットインから右足シュートと決定機を作り出すが、シュートミスや右ポストに阻まれる。 以降も集中したローマの守備に苦戦が続いたホームチームだったが、前半アディショナルタイムの48分にゴールをこじ開ける。左サイドのイニャキの右足インスウィングのクロスがファーに流れると、ニコの右足シュートがDFアンヘリーニョの出した足にディフレクトしてニアへ突き刺さった。 2戦合計2-2のイーブンで折り返した後半はベレンゲルの投入で攻勢を強めたアスレティックが引き続きハーフコートゲームを展開。すると、67分には左CKの場面でユーリがドンピシャのヘディングシュートを右隅へ流し込み、2戦合計スコアで引っくり返した。さらに、82分にはユーリとの連携で左サイドを突破したニコがボックス内への侵入からカットインシュートを突き刺し、ドブレーテを達成。決定的な3点目を奪取した。 その後、後半アディショナルタイムにはスーレとエル・シャーラウィの途中出場コンビで獲得したPKをパレデスが決めてアウェイチームが意地を見せたが、アスレティックが逆転でベスト8進出を決めた。 リーグフェーズ首位通過のラツィオは、ビクトリア・プルゼニとホームで対戦し、1-1で引き分けた。この結果、2戦合計3-2で8強入りを決めた。 9人の状況で迎えた1stレグの後半ラストプレーの劇的ゴールによって2-1のスコアで先勝したラツィオ。ただ、ホームでのリターンマッチはプルゼニのアグレッシブなスタイルに苦戦。自分たちでチャンスを作りながらも幾度か際どいシーンを許した。 すると、0-0で折り返した後半序盤にシュルツに先制点を奪われ、2戦合計でタイに戻される。以降はなかなか相手を押し返せずにいたが、77分には1stレグ同様にセットプレーからロマニョーリが値千金のヘディングシュートを決めて勝ち越しに成功。後半終盤の相手の反撃も凌いで準々決勝進出を決めた。 フランクフルトvsアヤックスはホームのフランクフルトが4-1で快勝。連勝のブンデスリーガ強豪は2戦合計6-2で突破を決めた。 敵地での初戦を2-1で先勝したフランクフルトは、立ち上がりからアヤックスを圧倒。バオヤ、ゲッツェの連続ゴールによって2点リードで試合を折り返すと、後半もエキティケのゴールとゲッツェの見事なロングシュートが決まり、4-1の圧勝で強豪対決を制した。 MF久保建英のレアル・ソシエダ、DF毎熊晟矢のAZはいずれもプレミアリーグの強豪2チームに挑んだ。 しかし、ソシエダはマンチェスター・ユナイテッドに2戦合計2-5、AZはトッテナムに2戦合計2-3で敗れて無念のベスト16敗退となった。 その他ではリヨン、ボデ/グリムトが快勝で突破を果たし、今ラウンド唯一PK戦までもつれ込んだレンジャーズvsフェネルバフチェは、レンジャーズがモウリーニョ率いるフェネルバフチェを破っている。 ◆ラウンド16 2ndレグ ▽3/13(木) オリンピアコス 2-1(AGG:2-4) ボデ/グリムト フランクフルト 4-1(AGG:6-2) アヤックス ラツィオ 1-1(AGG:3-2) ビクトリア・プルゼニ アスレティック・ビルバオ 3-1(AGG:4-3) ローマ レンジャーズ 0-2(AGG:3-3[PK:3-2]) フェネルバフチェ リヨン 4-0(AGG:7-1) FCSB トッテナム 3-1(AGG:3-2) AZ マンチェスター・ユナイテッド 4-1(AGG:5-2) レアル・ソシエダ 2025.03.14 07:56 Fri
3

アスレティックがレンジャーズ撃破でベスト4進出! 準決勝はユナイテッドvsリヨンの勝者と【EL】

ヨーロッパリーグ(EL)の準々決勝2ndレグ、アスレティック・ビルバオvsレンジャーズが17日にサン・マメスで行われ、ホームのアスレティックが2-0で勝利。この結果、2戦合計2-0としたアスレティックの準決勝進出が決まった。 アイブロックス・スタジアムで行われた1stレグは、アウェイのアスレティックが数的優位とPKのチャンスを活かせずに0-0のドローに終わった。 敵地で先勝を逃したものの、最低限の結果を持ち帰ってホーム開催の2ndレグを迎えたアスレティック。それでも、公式戦3試合連続ゴールレスドローが続いていたなか、直近のラージョ戦では3-1の快勝。良い形で大一番に弾みを付けてきた。 一方、GKケリーの活躍もあって初戦での敗戦を回避したレンジャーズ。国内リーグのアバディーン戦では2-2のドローも、アスレティック戦同様に前半に退場者を出す難しい戦いを強いられたなか、後半アディショナルタイムに2点ビハインドを追いついており、こちらも悪くないメンタル状態で臨んだ。 ホームのアスレティックが序盤から主導権を握っていく。12分にはボックス内に抜け出したニコ・ウィリアムズ、GKケリーがはじき出したこぼれに詰めたサンセトがシュートを枠に飛ばすが、相手のゴールカバーに遭う。 この試合でも粘り強い守備からカウンターを目指すレンジャーズだが、20分過ぎにルドマズの負傷によってバロンをスクランブル投入した。 前半半ばを過ぎて攻勢を強めるホームチーム。より押し込んだ状況でニコの鋭い仕掛け、センセトのアクセントを付けたプレーで揺さぶりをかけると、ベレンゲルが直接FKやボックス付近で足を振っていく。 さらに、ほぼハーフコートゲームに持ち込んだ前半終盤には左でポケットを取ったサンナディのプルバックに反応したニコやゴール前に抜け出したサンセトに決定機も、仕留め切れない。だが、前半アディショナルタイムにはボックス内でDFサウターに後ろから倒されたサンナディがPKを獲得。これをキッカーのサンセトが冷静にゴール左隅へ蹴り込み、最高の時間帯に先制点を奪った。 優勢アスレティックの1点リードで折り返した後半。レンジャーズはハーフタイムにヌシアラ、50分には負傷したバログンに代えてイガマネを続けて投入。並びを[3-4-3]から[4-4-2]に変更する。ここから攻勢を強めると、58分にはボックス内でラスキンが放ったシュートが左ポストを叩く決定機を作り出す。 徐々にゲームを落ち着かせたホームチームは73分、サンナディとガラレタを下げてグルセタ、プラドスを同時投入。前線と中盤に活力を加えていく。すると、80分には右サイドで押し込んでベレンゲルからのマイナスパスに反応したデ・マルコスがボックス右角からダイレクトで上げた正確なクロスをファーにフリーで走り込んだニコが頭で合わせ、大きな追加点を挙げた。 その後、バルベルデ監督は殊勲のニコとベレンゲルを下げてジャロ、ベスガの投入で完全に逃げ切り態勢に入った。そして、相手の反撃を冷静に凌ぎ切った。 この結果、難敵レンジャーズを退けたアスレティックがベスト4進出を果たした。なお、準決勝ではマンチェスター・ユナイテッドvsリヨンの勝者と対戦する。 アスレティック・ビルバオ 2-0(AGG:2-0) レンジャーズ 【アスレティック】 オイハン・サンセト(前49[PK]) ニコ・ウィリアムズ(後35) 2025.04.18 06:00 Fri
4

【ラ・リーガ第32節プレビュー】欧州で明暗分かれたマドリーとアスレティックの上位対決

先週末に行われた第31節は上位5チームが揃って勝ち点3を積み上げる波乱の少ない一節に。一方で、バレンシアに敗れたセビージャがピミエンタ監督を解任し、通算4度目の指揮となるホアキン・カパロス監督を新指揮官に任命した。 UEFAコンペティションの準々決勝終了後に行われる今節は明暗分かれたリーグ2位のレアル・マドリーと4位のアスレティック・ビルバオによる上位対決が最注目カードだ。 マドリーはチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグでアーセナルと対戦。サンティアゴ・ベルナベウで奇跡のレモンターダを目指したが、1-2の敗戦によって2戦合計1-5で大会連覇の夢が潰えた。守護神クルトワのPKストップで序盤の苦境を乗り切ったが、後半に先制を許した。この直後にはFWヴィニシウス・ジュニオールのゴールですぐさま反撃の姿勢を示したが、FWムバッペの負傷交代の影響もあって以降はゴールが遠く。後半アディショナルタイムには勝ち越しゴールを許し、“魔法の夜”を期待したマドリディスタの沈黙とともに今季の欧州での戦いが一足早く終了した。 今月末に控えるコパ・デル・レイ決勝での挽回のチャンスはあるものの、リーグ戦でも4ポイント差で2位に甘んじる状況を受け、アンチェロッティ監督の進退問題が盛んに報じられるなか、今節はベルナベウ開催の上位対決でバウンスバックを図る。心身ともにダメージが残ったアーセナル戦から中3日での難しい試合となるが、逆転優勝へ取りこぼしが許されない状況でのリバウンドメンタリティを期待したい。 対するアスレティックはヨーロッパリーグ(EL)準々決勝2ndレグでレンジャーズと対戦し、2-0で勝利。1stレグをゴールレスドローで終えていたなか、2戦合計2-0でベスト4進出を決めた。 リーグ前節でラージョに3-1の勝利を収め、公式戦3試合連続ゴールレスドローの流れを払しょくしたチームはスコットランド強豪相手にも躍動。最後のところで粘る相手に苦戦もMFサンセトのPKで前半終盤に先制すると、後半半ば過ぎにはDFデ・マルコスのピンポイントクロスをFWニコ・ウィリアムズが頭で合わせ、最高の時間帯に追加点を奪取。サン・マメス開催のファイナルへまた一歩近づいた。その激闘から中2日で臨むアウェイゲームということもあり、いくつかのポジションでのターンオーバーも見込まれるが、持ち味の堅守を武器に傷心のエル・ブランコ相手に勝負どころを抑えた戦いで勝ち切りたい。 首位のバルセロナは7位のセルタ相手にリーグ連勝を目指す。前節、レガネス相手に相手のオウンゴールで挙げたゴールを守り切ってウノセロ勝利を収めたフリックのチーム。CLではドルトムントとのアウェイゲームに1-3で敗戦。2025年の公式戦初黒星を喫したが、大勝した1stレグのアドバンテージを活かして2戦合計5-3で6シーズンぶりのベスト4進出を決めた。 代役守護神シュチェスニーの無敗神話も途切れるなど直近の公式戦2試合はやや疲労感を窺わせるパフォーマンスだが、リーグ制覇に向けて曲者相手の勝ち点3は必須。主力の活躍とともに負傷明けのMFダニ・オルモやジョーカーとして存在感を示すFWフェラン・トーレスなど総力戦で勝ち切りたい。 CLとコパ敗退のショックを払しょくし、リーグ連勝で上位2チームとの勝ち点差を縮めた3位のアトレティコ・マドリーは、降格圏に沈むラス・パルマスとのアウェイゲームで3連勝を目指す。 前節は最下位のバジャドリー相手に思わぬ打ち合いに持ち込まれたが、FWアルバレスのPK2発によるドブレーテに途中出場のFWセルロートのダメ押しのゴールによって4-2の勝利を挙げた。主に守備面で課題はありながらも、リーグ一本に集中できるメリットによってベンチに控える多彩なタレントを活かしながら後半に再点火できる状況にあり、格下相手の取りこぼしの可能性は低くなっている。 MF久保建英を擁する9位のレアル・ソシエダは5位のビジャレアルとのアウェイゲームで2戦ぶりの白星を狙う。前節はマジョルカ相手に0-2の完敗を喫し、欧州出場権の争いで痛恨の敗戦。ただ、チームにとって朗報はスペインが欧州パフォー​​マンススポット(EPS)によってトップ2が確定し、来季CL出場権が5枠に増加。残り7試合で1試合未消化のビジャレアルとの勝ち点差は「10」と今節の直接対決で勝利できれば、可能性は低いものの逆転でのCL出場への望みを繋げる。マジョルカ戦に続く古巣対戦となる久保には元本拠地でチームを勝利に導く活躍を期待したい。 8位のマジョルカは降格圏の19位レガネスを相手に連勝を目指す。ハムストリングの負傷再発となったFW浅野拓磨は今週に練習復帰を果たしたが、実戦復帰は時期尚早。スタンドからチームを見守りながら、早期復帰を目指す。 その他ではカパロス第4次体制の初陣となる14位のセビージャ、カンファレンスリーグ(ECL)で見事に準決勝進出を決めた6位のベティスのアンダルシア勢の戦いにも注目だ。 《ラ・リーガ第32節》 ▽4/18(金) 《28:00》 エスパニョール vs ヘタフェ ▽4/19(土) 《21:00》 ラージョ vs バレンシア 《23:15》 バルセロナ vs セルタ 《25:30》 マジョルカ vs レガネス 《28:00》 ラス・パルマス vs アトレティコ・マドリー ▽4/20(日) 《21:00》 バジャドリー vs オサスナ 《23:15》 ビジャレアル vs レアル・ソシエダ 《25:30》 セビージャ vs アラベス 《28:00》 レアル・マドリー vs アスレティック・ビルバオ ▽4/21(月) 《29:00》 ジローナ vs ベティス 2025.04.18 20:00 Fri
5

オランダが3度追いつく粘りも王者スペインがPK戦制してベスト4進出! 準決勝ではフランスと対戦【UNL】

UEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25のファイナルズ・準々決勝2ndレグ、スペイン代表vsオランダ代表が23日に行われ、延長戦までもつれ込んだ一戦は2戦合計5-5で終了。その後、PK戦を5-4で制したスペインが準決勝進出を決めた。 敵地で行われた初戦を2-2のドローに持ち込んだスペイン。わずかながらのアドバンテージを持ち帰ったホームゲームでは先発4人を変更。負傷のクバルシに代えてハイセンを起用したほか、ペドロ・ポロ、ペドリ、モラタに代えてミンゲサ、ダニ・オルモ、オヤルサバルが起用された。 対してホームで一時逆転も先勝を逃したオランダは、敵地での勝利を目指した一戦で先発1人を変更。サスペンションのハトの代役に追加招集のマートセンを起用した。 立ち上がりから拮抗した展開となったが、思わぬ形で早い時間帯にスコアが動く。6分、ボックス内でルーズボールに反応したオヤルサバルがDFファン・ヘッケと交錯。微妙な判定ながらもスペインにPKが与えられる。これをオヤルサバルが自ら右隅へ蹴り込んで8分の先制点とした。 幸先よく先制に成功したスペインは直後にもラミン・ヤマルのスルーパスに抜け出したオヤルサバルがゴールネットを揺らすが、惜しくもオフサイド判定。さらに、13分にはボックス左に抜け出したニコ・ウィリアムズが決定的なシュートを放ったが、ここはGKフェルブルッヘンのビッグセーブに遭う。 何とか連続失点を回避したオランダは徐々にボール保持でイーブンに持ち込んだが、リードを得たスペインがあえて持たせて前線のスピードを活かしたカウンターを狙っている印象もあり、なかなか効果的な攻めを見せられない。 前半半ばから終盤にかけて試合は膠着状態に陥ったが、全体的にスペインがうまくゲームコントロール。2戦合計3-2で試合を折り返した。 後半も拮抗した展開が続いたが、オランダが早い時間帯に追いつく。53分、ボックス内での競り合いの際にDFル・ノルマンからホールディングのファウルを受けたデパイが微妙な判定ながらPKを獲得。これをデパイ自ら豪快にゴール左上に蹴り込んだ。 この直後にはデパイが鋭いミドルシュートでGKウナイ・シモンにファインセーブを強いるなど、アウェイチームが俄然勢いを出すが、スペインもヤマルやニコのシュートで応戦。よりオープンな展開のなかでゴールを目指し合う。 そんななか、67分にはスペインの鮮やかなロングカウンターがスコアを動かす。自陣中央を持ち上がったヤマルが左サイドで背後を狙うニコへスルーパスを通す。中央にドリブルで切り込んだニコが冷静に自身の背後へクロスしたオヤルサバルへラストパス。1本目の左足シュートはGKフェルブルッヘンのセーブに遭うが、撥ね返りをへディングでゴール左隅へ流し込んだ。 この直後に殊勲のオヤルサバルを下げてフェラン・トーレスを投入したスペイン。これに対してオランダは78分に3枚替えを敢行。ヘールトライダ、クライファート、ガクポに代えてマレン、シャビ・シモンズ、ラングを投入。フリンポンを右サイドバックに移してより攻撃的な布陣に変更した。 すると、オランダのこの交代策が見事に機能。79分、左サイドを起点とした崩しからカウンタープレスの形でラングがボックス付近でボール奪取。ペナルティアークのシャビ・シモンズが絶妙なラストパスをボックス左のマートセンに繋ぐと、アストン・ビラDFが鋭い左足シュートをゴール右隅に突き刺し、値千金の代表デビューゴールを奪った。 これで2戦合計4-4のイーブンとなった試合はホームのスペインがよりリスクを冒してゴールを目指したが、90分間で勝負を決めるゴールを奪うことはできず。準決勝の行方は延長戦以降の戦いに委ねられた。 延長戦の前半ではスペインがポロ、オランダがブロビーと交代カードを切っていくが、試合は膠着。だが、103分にはラ・ロハの若きエースが決定的な仕事を果たした。ハーフウェイライン手前の最後尾でボールを持ったハイセンが狙いすました浮き球フィードを前線に供給。これを絶妙なファーストタッチで収めてボックス内に持ち込んだヤマルがカットインから完璧な左足シュートをゴール左隅に突き刺した。 このゴラッソで勝負ありかに思われたが、オランダが驚異の粘りで三度追いつく。延長後半立ち上がりの108分にボックス内に抜け出したシャビ・シモンズがGKウナイ・シモンに倒されてPKを獲得。これをシャビ・シモンズ自らゴール右隅に突き刺した。 その後、両者は最後までゴールを目指し合ったが、延長後半終了間際のマレンの決定的なシュートはGKウナイ・シモンの好守に阻まれた。この結果、延長戦でも決着は付かずにPK戦へ突入となった。 そのPK戦では4人目でオランダがラング、スペインがヤマルの失敗したなかでサドンデスに突入。6人目では先攻のオランダのマレンの右を狙ったシュートをGKウナイ・シモンが見事にセーブすると、後攻のスペインはペドリが冷静に右隅へ蹴り込んで決着。 オランダとの激闘を制した王者スペインは6月に行われる準決勝でフランス代表と対戦する。 スペイン代表 3-3(PK:5-4) オランダ代表 【スペイン】 ミケル・オヤルサバル(前8[PK]、後22) ラミン・ヤマル(延前13) 【オランダ】 メンフィス・デパイ(後9[PK]) イアン・マートセン(後34) シャビ・シモンズ(延後3[PK])】 <span class="paragraph-title">【動画】激闘!スペインvsオランダの強豪対決</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="kDfIgfuRrmM";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.03.24 07:41 Mon

ローマの人気記事ランキング

1

フンメルスの古巣復帰は選手次第に? クラブはすでにコンタクト

古巣ドルトムントへの電撃復帰が取り沙汰されるローマの元ドイツ代表DFマッツ・フンメルス(36)だが、現時点でその選択は選手サイドに委ねられているようだ。ドイツ『シュポルト・ビルト』が報じている。 昨シーズン終了後に2度目のドルトムント退団を決断したフンメルスは、しばしのフリーの期間を経てローマへ加入。今季3人の指揮官の下で戦う混迷のシーズンを送った新天地では公式戦19試合に出場し1ゴールを記録。 現指揮官クラウディオ・ラニエリの下ではバックアッパーとして試合に絡んでいたが、先日に今季限りでの現役引退を表明した。 しかし、先日には今夏アメリカで行われるFIFAクラブ・ワールドカップ(CWC)に向け、ドイツ代表DFニコ・シュロッターベックの長期離脱などでディフェンスラインの選手層に不安を抱える古巣ドルトムントが、短期契約で復帰を要請しているとの報道が出ていた。 『シュポルト・ビルト』の今回の最新報道によれば、具体的なオファーがあったかどうかは明らかにされていないものの、ドルトムントがフンメルスに接触を図ったことは事実だという。 フンメルスは短期間のキャリア継続の可能性を否定していないが、少なくとも1年間の完全休養を希望しているとの話もあり、古巣の要請を受け入れるかはイーブンな状況にあるという。 さらに、ドルトムントは元ドイツ代表DFにフロントオフィスのポストや、指導者として迎え入れることにも関心を示している模様。ただ、こちらに関してはクラブ内部のごたごたを認知し、それに対して否定的な考えを持っていることから現実味は乏しいとの見方が強い。 ニコ・コバチ監督は、先日に噂の段階でのフンメルス復帰を歓迎することを公言しており、クラブサイドに受け入れ態勢はできているが、キャリア最後に再びブラックイエローのジャージに袖を通すことになるのか…。 2025.04.23 19:05 Wed
2

ローマ教皇の葬儀開催に伴い、26日開催予定のセリエA3試合が延期に…3つのタイトル争うインテルに大きな影響

ローマ教皇フランシスコの葬儀開催に伴い、26日に開催予定だったセリエA第34節の3試合が延期されることになった。イタリア『ANSA通信』が伝えている。 21日、バチカンはローマ教皇フランシスコの死去を発表。5週間に渡り感染症の治療を行っていたなか、最近退院したものの、88歳で亡くなった。 レガ・セリエAはこの訃報を受け、21日に予定だった全ての試合の延期を決定。セリエAでは、トリノvsウディネーゼ、カリアリvsフィオレンティーナ、ジェノアvsラツィオ、パルマvsユベントスの4試合が延期された。 さらに、フランシスコ教皇の葬儀が26日に執り行われることになったことを受け、イタリアの海洋・南方政策大臣のネッロ・ムスメチ氏は、政府の要請として同日開催予定だった試合を延期することを発表した。 対象カードはコモvsジェノア、インテルvsローマ、ラツィオvsパルマの3試合。現時点で代替日程は未定となっている。 リーグ戦一本となっているチームにとってミッドウィーク開催は比較的容易だが、セリエAで熾烈なスクデット争いに身を置き、チャンピオンズリーグ(CL)とコッパ・イタリアで準決勝進出のインテルは代替日程を見つけるのは困難な状況。 仮にコッパ決勝進出の場合、開催可能な日程はCL準決勝1stレグの3日前の4月27日か、セリエA第37節と最終節の間の5月21日辺りのみに。CLとスクデット争いのいずれにも影響を及ぼす可能性が危惧される。 2025.04.22 21:18 Tue
3

ローマ法王葬儀でインテルに向かい風、ローマ戦が1日ずれてCLバルセロナ戦は中2日で臨むことに

レガ・セリエAは22日、セリエA第34節インテルvsローマを27日に延期すると発表した。 同試合は元々26日に行われる予定だったが、ローマ法王の葬儀が同日行われるため延期となった。 この日程変更によりインテルは中2日でチャンピオンズリーグ準決勝1stレグのバルセロナ戦に臨むことになった。 インテルはローマ戦を5月中旬以降に延期することを求めていたが、スクデット争いの公平性を保つため今回の決定となった。 3冠を狙うインテルにとってただでさえ厳しい日程真っ只中にも関わらず、逆風の日程変更となってしまった。 2025.04.23 10:30 Wed
4

好調ジャッロロッシで存在感示すスーレの決意「ローマで何かを勝ち取り、将来的には代表チームで重要な大会に出場したい」

シーズン後半戦に入って存在感を示すアルゼンチン代表FWマティアス・スーレが、ローマでのさらなる活躍を誓った。 昨シーズン、レンタル先のフロジノーネで11ゴール3アシストを記録したレフティーは、ユベントスから完全移籍でローマへ加入。ダニエレ・デ・ロッシ、イバン・ユリッチと2度の監督解任を経験したチームにおいて序盤戦は思うような活躍を見せられず。 それでも、クラウディオ・ラニエリ現体制で徐々にフィットすると、エースである同胞FWパウロ・ディバラの負傷離脱もあって出場機会が増加した終盤戦では前線の主軸として活躍。加入1年目は途中出場をメインに、ここまで公式戦34試合4ゴール2アシストを記録。先日のデルビー・デッラ・カピターレでは劣勢のチームを救うスーペルゴラッソを叩き込み、一気にロマニスタの信頼を獲得した印象だ。 2月以降はスタメンでの出場機会を増やし、リーグ戦では3ゴール2アシストと決定的な仕事も目立つ22歳FWは、『ESPN』で「今シーズンのスタートはあまり良くなかったけど、幸いにも今は順調だ。チャンピオンズリーグ出場権を争っているので、ぜひ勝ちたいね」と自身とチームの現状をポジティブに説明している。 また、件のデルビーについては「デルビーでゴールを決められたのは夢のようだったね。初めてのデルビーで、ゴールを決めることができた。最高の気分だったよ。こういう試合でゴールを決めると、特に自信がつくんだ。勝ちたかったけど、試合の流れを考えると、勝ち点1でもゼロよりはましだったね」と、ローマでのキャリアにおいて重要な仕事ができたと振り返った。 イタリアでの生活も5年目を迎えるものの、新天地ローマでは前述のディバラに加えて、MFレアンドロ・パレデスの同胞の先輩2人が常日頃から大きな支えとなっている。 スーレは「2人とも素晴らしいフットボーラーで、何よりも素晴らしい人間性を持っているんだ。僕らはよく笑い、一緒に多くの時間を過ごしている。彼らのおかげで、すぐに馴染むことができたんだ」と感謝の言葉を語っている。 昨年9月に初招集となったアルゼンチン代表ではデビューを待つ状況が続いているが、ローマでの活躍がアルビセレステスでのプレーに繋がると信じるスーレは、ローマでのタイトル獲得とともに代表での活躍を誓った。 「もっとコンスタントにプレーすることで、最終的には代表チームに招集されると考えているよ」 「僕の夢? それはローマで何かを勝ち取り、将来的には代表チームで重要な大会に出場できるようになることだ」 2025.04.23 17:30 Wed
5

【セリエA第34節プレビュー】残り5試合、3冠潰えたインテルはCL出場権狙うローマと対戦

前節は首位インテルがボローニャとの上位対決をウノゼロ惜敗した一方、2位ナポリがモンツァにウノゼロ勝利とし、勝ち点71で並んだ。残り5試合となって迎える第34節、首位インテル(勝ち点71)はチャンピオンズリーグ(CL)出場権を狙う7位ローマ(勝ち点57)と対戦する。 インテルは前節ボローニャ戦、後半追加タイム被弾でウノゼロ敗戦。8試合ぶりの黒星を喫し、ナポリに勝ち点で並ばれた。そして水曜に行われたコッパ・イタリアではミランの前に敗戦し、決勝進出ならず。3冠の可能性が潰えた中、翌水曜にはCL準決勝1stレグのバルセロナ戦を控えるが、過密日程下でのビッグマッチを制すことはできるか。 一方、好調FWショムロドフ弾で前節ヴェローナ戦をウノゼロ勝利とし、3試合ぶりに白星を取り戻したローマ。第16節以降、リーグ戦で負けのないチームはCL圏内の4位ボローニャとは3ポイント差。十分にCL出場権を狙える位置にいる中、疲労困憊のインテルを叩くことはできるか。 インテルを捉えた2位ナポリ(勝ち点71)は10位トリノ(勝ち点43)と対戦。スクデットがちらつき始めて足踏みが続いていたナポリだったが、久々の2連勝とした。MFマクトミネイの得点力が光る中、トリノ戦で3戦連発となるか。 ボローニャ戦の勝利で連敗を3で止め、前節ミラン戦をウノゼロ勝利として連勝の3位アタランタ(勝ち点64)は17位レッチェ(勝ち点26)と対戦。ここ2試合で力のあるところを示した中、残留争いを強いられているレッチェを退け、3位堅守となるか。なお、同試合はレッチェの理学療法士の急逝の影響を受け、25日から27日の開催に延期されている。 パルマにウノゼロ敗戦を喫し、CL圏外の5位に後退したユベントス(勝ち点59)は最下位モンツァ(勝ち点15)と対戦。トゥドール監督就任後4試合目にして初黒星を喫した中、降格が迫るモンツァ相手に勝利を取り戻し、4位再浮上なるか。 そしてユベントスと勝ち点で並ぶ6位ラツィオ(勝ち点59)は、ユベントスを撃破したGK鈴木彩艶の15位パルマ(勝ち点31)と対戦。コッパ・イタリア準決勝でインテルを下してライバルの3冠の夢を絶った9位ミラン(勝ち点51)は18位ヴェネツィア(勝ち点25)と対戦する。 ◆セリエA第34節 ▽4/27(日) 《19:30》 コモvsジェノア ヴェネツィアvsミラン 《22:00》 インテルvsローマ フィオレンティーナvsエンポリ 《25:00》 ユベントスvsモンツァ 《27:45》 ナポリvsトリノ アタランタvsレッチェ ▽4/28(月) 《25:30》 ウディネーゼvsボローニャ 《27:45》 ヴェローナvsカリアリ ラツィオvsパルマ 2025.04.27 12:30 Sun

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly