「選手には試合後にあいさつさえしてほしくなかった」ラニエリ監督がポルト戦のレフェリングに激怒

2025.02.14 10:00 Fri
珍しく激高したラニエリ監督
Getty Images
珍しく激高したラニエリ監督
ローマクラウディオ・ラニエリ監督が、ポルト戦でのレフェリングへの憤りを示した。イタリア『スカイ・スポルト』が伝えている。

ローマは13日、エスタディオ・ド・ドラゴンで行われたヨーロッパリーグ(EL)のノックアウトフェーズ・プレーオフ1stレグでポルトと対戦し、1-1で引き分けた。

今シーズンのELでは鬼門となるアウェイゲームで初勝利を目指したローマ。球際での攻防が強調されるクローズな展開のなか、前半終了間際にはDFメーメト・ゼキ・チェリクのゴールで先制に成功した。
後半も優勢に試合を進めていたが、67分に相手GKのゴールキックを起点に同点ゴールを許すと、直後の72分にはMFブライアン・クリスタンテが2枚目のイエローカードを受けて退場に。それでも、割り切った守備で前がかりな相手の攻勢を撥ね返し続け、最低限のドローという結果を持ち帰った。

同試合後、ラニエリ監督は「素晴らしいフットボールの試合だったと思う。我々は勝つためにここに来た。本当に良いプレーをした。プレーヤーのパフォーマンスに満足している」と、自チームのパフォーマンスを称えた。
一方、クリスタンテの退場を含め自チームに8枚のイエローカードを掲示した上、失点直前に準備していた選手交代を無視したドイツ人のトビアス・シュティーラー主審ら審判団のレフェリングへの憤りを示した。

「ポルトが得点する前に、我々は選手交代を要求した。ラインズマンは選手交代について把握していたが、試合は中断されなかった」

「コーナーで交代を要求し、ボールがアウトになったので2回目の交代を要求した。すると彼は『いや、試合を続ける』と言った。どういう意味だ?これは何だ?」

「(判定が)偏っていると感じていたか? 私はプレーヤーに、決して抗議しないようにと警告していた。なぜなら、彼はそういうふうに審判をするからだ。審判は自分の仕事をしているし、彼は自分がうまくやったと確信している。しかし、我々にはイエローカードが8枚、レッドカードが1枚…いくつかは公平だったが、誤解しないでほしいが、最初からこのようにプレーヤーをイライラさせることはできない」

また、試合後に激高した様子で審判団と選手の間に割って入っていた指揮官は、「私はプレーヤーに(審判に対して)あいさつさえしてほしくなかった。彼はあいさつを受けるに値しない。国際試合でこんなのを見るなんて…もう終わりだ、次へ進むしかない」と、その意図について説明した。

さらに、怒りの矛先は欧州サッカー連盟(UEFA)で審判委員長を務める同胞のロベルト・ロゼッティ氏にも及んだ。

「私が我慢できないのは、全世界が高潔で誠実な人物だと知っているロゼッティ氏が、アウェイチームが22試合で9回しか引き分けにできなかった審判をポルトに派遣したということだ。残りはすべてホーム側の勝利だった」

「あなた(ロゼッティ氏)は高潔だが、このことを知っていたのか? 雰囲気は熱く、観客は大声で叫び、審判は彼らの方向に動く。そんな人物をこの試合に任命したのか? 理解できない」

「(皮肉の意味で)今日は審判のせいでも、ロゼッティのせいでもない。彼はただ、もう少し慎重に指名する必要があるだけだ」

近年は好々爺の印象が強いラニエリ監督だが、今回の一戦での様々なレフェリングに対しては相当腹に据えかねたようで、いつになく攻撃的な言動が目立った。

この一件によって、より審判団に圧力がかかるスタディオ・オリンピコでのリターンレグは20日開催される。

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【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.18“カペッロ・ローマ”スクデットに貢献した中田/ローマ[2000-2001]

1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.18</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2000-2001シーズン/ローマ 〜カペッロ・ローマ〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2000-01roma.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:ファビオ・カペッロ(54) 獲得タイトル:セリエA 攻撃力8:★★★★★★★★☆☆ 守備力8:★★★★★★★★☆☆ タレント7:★★★★★★☆☆☆ 連係8:★★★★★★★★☆☆ 選手層7:★★★★★★★☆☆☆</p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">常勝のカペッロ・ローマ</div> 1999-00シーズン、同じ街のライバル・ラツィオにスクデットを獲得され、ローマは屈辱のシーズンに終わった。迎えた2000-01シーズン、チームはフィオレンティーナから“ヴィオラの英雄”バティストゥータを獲得。その他、エメルソンやサムエルといった実力者を手に入れて、スクデットを獲得するために十分な戦力を整えた。 リーグが開幕すると、ローマはトッティの創造性溢れるプレーとバティストゥータらストライカーの決定力で破壊的な攻撃を見せつけた。さらに、就任2年目のカペッロ監督が採用する堅い守備戦術も機能し、着実に勝ち点を積み重ねていく。結局、序盤戦からほぼ独走状態を続けたチームは22勝9分3敗、68得点という成績で18年ぶり3回目のスクデットを戴冠した。 2年目のシーズンとなった当時の日本代表MF中田は、あくまでトッティの控えという位置付けだった。それでも腐らなかった中田は終盤戦の第29節、2位ユベントスとの天王山で大仕事をやってのける。2点ビハインドの中、トッティに代わって投入された中田は、見事なミドルシュートでゴールを奪取。さらに、再び自身のシュートからモンテッラの同点弾を演出した。この大一番での活躍が、ローマのスクデット獲得をより確実なものにしたといっても過言ではないだろう。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">前線のトライアングル</div> カペッロ監督の下、チーム内に規律と結果へのこだわりを植え付けられたローマ。守備面では、3バックの中央に入ったサムエルを中心に堅守を披露。ウイングバックに入ったカフーとカンデラは豊富な運動量で上下動を繰り返した。また、ボランチのエメルソンとトンマージが中盤で相手から自由を奪う。 そして、主に攻撃を担当したのが前線の3枚。トップ下に入るトッティを中心としたトライアングルで高速カウンターを仕掛けて得点を重ねた。中田がこの当時、ローマの攻撃がボールを縦に運ぶのが速すぎると漏らしたほど、彼らはボールを縦へ縦へと繋いで相手ゴールを目指した。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">MFフランチェスコ・トッティ(23)</span> ローマの“プリンチペ(王子)”が自身の愛する街に栄冠をもたらした。豪快なシュートに加え、柔らかなタッチのトラップやパスなど、ファンタジー溢れるプレーで攻撃陣を操った。13ゴール挙げるなど得点力を発揮したトッティは、ローマのバンディエラとして現役生活を終えた。 2019.04.12 12:00 Fri
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レバークーゼンなど引き抜き噂も、セスク監督は来季もコモで続投へ

国内外の強豪クラブから引く手あまたのセスク・ファブレガス監督(38)だが、来シーズンもコモを率いる決断を下したようだ。 現役時代はアーセナルやバルセロナ、チェルシーなどでプレーしたセスク監督。昨シーズンはコモをセリエA昇格に導く手腕を発揮。さらに、初挑戦となった今季のセリエAでは、昇格組ながらここまで勝ち点48を積み上げて10位に位置。すでに残留も確定させている。 一時は来季のステップアップを示唆し、ローマやミランという国内クラブ、シャビ・アロンソ監督の後釜としてレバークーゼン、好条件のオファーが届いたRBライプツィヒといったクラブへの引き抜きも取り沙汰された。 しかし、イタリア『スカイ・スポルト』など複数イタリアメディアによれば、セスク監督は続投を決断したという。 コモの株主でもある同監督は、クラブ経営陣の間での良好な関係に加えて受け取ったオファーを慎重に検討した結果、クラブと共に築き上げてきたプロジェクトに引き続き参加することを選択したようだ。 2025.05.13 21:30 Tue
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“修理屋”の下で完全復活ローマ、2025年リーグ戦成績で5大リーグ首位に

“修理屋”の下で完全復調のローマの快進撃が続いている。 今シーズンはダニエレ・デ・ロッシ、イバン・ユリッチと2人の指揮官の下で近年稀に見る厳しい戦いを強いられたローマは、昨年11月14日にクラウディオ・ラニエリ監督を招へい。就任直後はナポリ、アタランタという難敵に連敗し、立て直しの難しさを実感した老将だったが、12月のセリエA第17節のパルマ戦で5-0の大勝を収めると、以降はセリエA13戦無敗(10勝3分け)と負け癖が付いていたチームを完全に蘇らせた。 とりわけ、2025年は宿敵ラツィオとのデルビー勝利を皮切りに9勝2分けと圧巻の戦績を残しており、『OptaPaolo』によれば、2025年ここまでの勝ち点29という数字はヨーロッパ5大リーグでトップだという。 なお、2位以下はパリ・サンジェルマン(28pt)、バイエルン(26pt)、ストラスブール(26pt)、ボローニャ(25pt)、リバプール(25pt)となっている。 先日のヨーロッパリーグ敗退に伴い、シーズン残りはセリエAの戦いに集中するジャッロロッシ。現在はチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位ボローニャと5ポイント差の7位まで順位を上げており、このままの勢いを継続できれば逆転でのCL出場権獲得も十分に可能だ。 2025.03.18 19:50 Tue

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