絶好調ローマが最下位モンツァに圧勝で今季初のリーグ3連勝! 7勝3分けの10戦無敗と勢い止まらず【セリエA】

2025.02.25 06:41 Tue
ローマがモンツァに圧勝
Getty Images
ローマがモンツァに圧勝
セリエA第26節、ローマvsモンツァが24日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが4-0で快勝した。

9位のローマは前節、パルマとのアウェイゲームにウノゼロ勝利。さらに、ヨーロッパリーグ(EL)では1-1のイーブンで臨んだポルトとのホーム開催の2ndレグを3-2で勝利。ベスト16進出を決めた。

その勢いに乗って臨んだマンデーナイト開催のホームゲームでは5戦未勝利で最下位に沈むモンツァと対戦。ラニエリ監督はポルト戦から先発6人を変更し、ディバラやパレデス、マヌ・コネといった一部主力をベンチスタートに。フンメルスやサスペンション明けのクリスタンテ、サーレマーケルスが復帰し、前線はスーレ、ショムロドフ、バルダンツィのトリデンテとなった。
立ち上がりから圧倒的にボールを握って押し込むローマ。開始5分にはボックス左でスーレがグラウンダーで折り返したボールをニアで味方がスルー。ゴール前でフリーのピジッリが右足ダイレクトで合わすが、これを枠に飛ばせず。

ファーストチャンスは逃すも良いリズムで進めると、10分には前線でのバルダンツィのボールキープからショムロドフを経由したボールがボックス右手前のサーレマーケルスに渡る。ここでベルギー代表がカットインから利き足とは逆の見事な左足のコントロールシュートをゴール左隅へ突き刺した。
サーレマーケルスのゴラッソで試合序盤に先制したホームチームは、以降も試合の主導権を完全に掌握。安定したボール保持に良い距離感での即時奪回でハーフコートゲームを展開し、相手に攻撃機会を与えない。そして、クリスタンテ、両ウイングバックも頻繁に高い位置で絡む厚みのある攻撃で幾度も2点目に迫っていく。

そして、32分には右サイドで押し込むと、ボックス右でDFキリアコプーロスを細かい駆け引きで揺さぶり切ってゴールライン際から丁寧な右足クロスを供給。これをゴールまでマークを外したショムロドフがドンピシャのヘディングで合わせ、自分たちの時間帯に追加点を挙げた。

前半終盤には2点リードの余裕もあってか、初めてモンツァに自陣深くへの侵入を許したが、ビアンコのスルーパスに抜け出したガンヴラのシュートやモタのミドルシュートはGKスヴィラルのビッグセーブなどで凌ぎ、ほぼ完璧な内容で前半45分の戦いを終えた。

迎えた後半、じり貧のモンツァがペターニャ、マルティンス、ゼロリと早いタイミングで攻撃的な選手を投入したが、ローマが余裕を持ってゲームをコントロール。前半同様に押し込む展開のなか、バルダンツィが3点目に迫る。

60分を過ぎてラニエリ監督はショムロドフ、サーレマーケルスのゴールスコアラーらをベンチに下げてディバラ、パレデスら主力を投入。プレータイムのコントロールとともに、トドメの3点目を目指す。

すると、73分にはフンメルスの相手陣内での効果的な持ち出しを起点にクリスタンテからボックス左でパスを受けたアンヘリーニョが鋭い左足の対角シュートを突き刺し、3点目を奪取。さらに、88分にはディバラの左CKをニアのクリスタンテが狙ったか否かは不明も見事なフリックヘッドでファーポストへ流し込み、ダメ押しの4点目まで挙げた。

そして、危なげなくクリーンシートも達成したローマが今季初のリーグ3連勝を達成し、7勝3分けの10戦無敗とトップフォームを維持している。

ローマ 4-0 モンツァ
【ローマ】
アレクシス・サーレマーケルス(前10)
エルドル・ショムロドフ(前32)
アンヘリーニョ(後28)
ブライアン・クリスタンテ(後43)

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中田英寿氏が波乱万丈のサッカーキャリア回想…『The Atletic』のロングインタビューに答える

元日本代表MFの中田英寿氏が、『The Atletic』のロングインタビューで自身のサッカーキャリアを振り返った。 中田氏はベルマーレ平塚(現・湘南ベルマーレ)でプロキャリアをスタートし、以降は2006年の現役引退までペルージャ、ローマ、パルマ、ボローニャ、フィオレンティーナのイタリア5クラブ、イングランドのボルトンでプレー。 また、日本代表としては1998年フランス大会、2002年日韓大会、2006年ドイツ大会と3度のワールドカップに出場し、通算77キャップを刻んだ。 そのアジアを代表するレジェンドは『The Atletic』で29歳での現役引退を始め、キャリアにおけるトピックについて語った。 2006年ドイツW杯のグループステージ最終節のブラジル代表戦での1-4の敗戦後、スパイクを脱ぐ決断を下したMFは、その突然の引退から19年を経たなかで改めて決断の理由に言及。 「プロのサッカー選手になる夢は一度もなかったが、どういうわけかそれが実現し、ワールドカップでプレーし、イタリアとイングランドに行った。情熱のためにいつもプレーしていた。私はサッカーのファンではなく、サッカーをプレーするのが好きだった。それが私が引退した理由だ。情熱を失っていたし、情熱がなければ、自分に嘘をついているようなものだった」 「私が好きなのはプレーすることであり、コーチやコメントをすることではない。それが引退後に『別の情熱を見つけなければならない』と言った理由だった」 インタビュー冒頭で、サッカーキャリアの終わりについて語った元日本代表はここからキャリアの最初期に立ち戻り、「当時は、プロサッカー選手になることを夢見る人は誰もいなかった。日本で一番人気のスポーツは野球だった。だけど、結局、私は漫画『キャプテン翼』が大好きだったから、サッカーをやろうと決めた」と、サッカーを始めた理由を明かした。 続けて日本代表が初めてW杯に出場した1998年フランスW杯での奇抜な髪色については「(W杯前でさえ)毎日髪の色を変えていたが、海外でプレーしたかったので世界に知られることが重要だった。だから注目されたいと思っていた」と、振り返る。 その目論見通り、W杯直後にはセリエAのペルージャへ完全移籍。イタリアでのキャリアをスタート。その新天地では加入1年目から鮮烈な輝きを放ったが、プレーすること以外でサッカーに関心がなかったことが良い意味でプラスに働いたという。 「私はサッカーの大ファンではなかったし、サッカーを見たり新聞で読んだりもしなかった。そういう人間ではないんだ。ただサッカーをするのが好きで、毎日もっといい選手になりたいと思っていた」 「イタリアに来たときは、セリエAが世界最高のリーグで、ジネディーヌ・ジダンやアレッサンドロ・デル・ピエロのような選手がいたが、私は選手をあまり知らなかった。リーグのチームの半分も知らなかった」 「でも、そのおかげで自分のプレーに集中できたし、それが私の強みだった。とにかく恐れがなかった」 そのペルージャでの活躍によって2000年にはローマへステップアップ。当時、頭角を現わしていたフランチェスコ・トッティとのポジション争いで苦戦を強いられた一方、2005年1月のユベントス戦ではクラブ史に刻まれた圧巻のロングシュートを突き刺し、ジャッロロッシのスクデット獲得に大きく貢献した。 中田氏はそのローマ時代について「ローマに戻るたびに、ファンのみんなが私のところに来て『ありがとう、ナカタ』と言ってくれる」と、自身の重要な働きに満足感を示した。 その後、1年でイタリアの首都を離れてパルマに活躍の場を移すと、コッパ・イタリア優勝に貢献。2年連続のタイトル獲得を経験。そして、日韓W杯では大会の目玉選手の一人として日本代表史上初の決勝トーナメント進出に貢献した。 「もっといい結果を出せたはず」トルコ代表に敗れてのベスト16に不満を示しながらも、「雰囲気は素晴らしかった」と、自国開催のW杯をポジティブに振り返った。 「日本では誰もが、私たちがグループリーグを突破して決勝トーナメントに進出するだろうと期待していたが、それはとても大変だった」 「私たちはとても若いチームで、ほとんどのメンバーがワールドカップでプレーしたことがなかった。当時、海外でプレーしていたのは数人だけで、プレッシャーは大きかった。しかし同時に、国全体が私たちを応援してくれたので、雰囲気は素晴らしかった」 その後、チェーザレ・プランデッリ監督との衝突を機に、ボローニャ、フィオレンティーナとイタリア国内での移籍を繰り返した後、2005年に7年間過ごしたイタリアを離れ、プレミアリーグのボルトンへレンタル移籍。 自身最後のクラブとなったマンチェスターのクラブではキック&ラッシュでお馴染みのサム・アラダイス監督が率いたチームということもあり、イタリアと大きく異なる環境面を含めて難しい日々を過ごした。 「イタリアから来たので、サッカーはまったく違っていた。多くのチームがロングボールをプレーしていた。それは少しショックだった。そしてイタリアからマンチェスターに来て、食べ物の面でも違ったし、雨も多かった。そういった意味で少し大変だった」 その後、前述のドイツW杯での現役引退で中田氏の波乱万丈のサッカーキャリアは締めくくられた。 そして、自身のサッカーキャリアを通じて「どのように記憶されたいか?」との問いに対して、中田氏は「私は美しいプレー、優雅さが好きだ。ジネディーヌ・ジダンのようなプレーが美しい。スピードやパワーではなく、美しいパス、美しいプレー。ゴールである必要はない。私は優雅さが好きで、サッカーだけでなく人生でもそうだ。優雅で美しいものが好きだ。つまり美しい服、美しい建築物、デザイン、景色…」と返答している。 現役引退後は3年間に渡っておよそ100カ国以上を巡る放浪の旅に出て、以降は魅了された日本酒造りや日本茶のブランド立ち上げなど、日本の文化や食文化の発信者として活躍する48歳。 今回のロングインタビューの最後には改めて自身の生き方について語り、これからも自身の情熱の赴くがままに様々なことにチャレンジしたいと結んだ。 「29歳で引退したとき、たくさんの人から『まだプレーできるよ』とか『サッカー業界で働いてコーチでもしたらどうだ』と言われた」 「でも、できるからやることを選んでいるわけではない。やりたいからやっている」 「私は好きなことをやっている。だからファッションが好きならファッションをやるし、他の文化が好きなら他の文化。日本酒が好きなら日本酒をやる」 「他の人は時々その理由が理解できないことがある。それは私が情熱を持ってやっているからだ」 2025.03.19 00:14 Wed

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