【J1クラブ通信簿/横浜FC】ポゼッションサッカーで一定の手応え、2年目のJ1に向けた準備は整う

2021.01.07 20:30 Thu
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未曾有のシーズンとなった2020年のJリーグ。新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受け、中断による異例の超過密日程、観戦や応援の制限など、多くの困難を乗り越え、すべての日程を終了した。
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その中でも、熱戦が続いた2020シーズンのJリーグ。超ワールドサッカー編集部は、J1全18クラブの通信簿(チームMVP、補強成功度、総合評価)をお届けする。第4弾は15位の横浜FCを総括!(評価は「S」が最高、「E」が最低)
◆総合評価【C】
9勝6分け19敗(勝率26.4%)
38得点60失点

2019シーズンの明治安田J2を2位で終え、昇格を果たした横浜FC。残留が目標であったシーズンだったが、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受け、降格なしのシーズンとなり、その目標は図らずも達成された。
そんな中、下平隆宏監督が取り組んだのは、ポゼッションサッカーだ。GKを含めた後方からのビルドアップをチームとして実践。中断期間も利用し、その精度を高めてシーズンを戦った。

チームとして標榜したポゼッションサッカーはどのチーム相手にも通用し、90分の間で確実に横浜FCの時間帯を作っていた。チーム戦術として落とし込めていたことは非常に大きいと言える。

しかし、5連敗や3連敗が2回と勝てない試合が多く、結果には繋がらなかった。

その大きな要因は、やはり得点力とフィニッシュワークの精度の低さと言えるだろう。チーム最多はMF松尾佑介の7得点。FW陣もFW一美和成の4得点が最高であり、軸となるゴールゲッターが不在だった。下平監督も多くの組み合わせを試したが、どの選手も精度が低く、良い時間帯でゴールを奪えない結果が敗戦に繋がっていた。

また、シーズン中に3バックと4バックを何度も使い分けていたが、最終的には4バックに落ち着くことに。守備陣が90分を耐え切れないという脆さも露呈した。一方で、[4-4-2]のシステムが定着してからはポゼッションに加えてショートカウンターを仕掛けられる場面が増えていき、中盤でのボール奪取数は増えたが、精度は最後まで上がらなかった。

クラブとして初の2年目のJ1を迎えることとなる2021シーズンは降格が存在する。2020シーズンはなんとか15位と残留圏でシーズンを終えたが、どうバージョンアップして2年目のJ1に臨むのか。自信を胸に、改善して戦う姿が楽しみだ。

◆チーム内MVP
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MF手塚康平(24)
明治安田生命J1リーグ28試合出場(先発22試合)/0得点

チーム得点王のMF松尾佑介もMVP候補だが、ポゼッションサッカーを支えて中盤でリンクマンとなった手塚を選出した。

柏レイソルからの期限付き移籍で加入した手塚。下平監督のポゼッションサッカーを体現する上では、欠かせないピースとして期待されたが、その働きぶりは期待通りだったと言えるだろう。

パスの精度も去ることながら、最も秀でていたのはそのポジション取り。相手の狙い所となっていても、しっかりとした技術を見せてパスワークを成立させていた。

また、ボールを裁くタイミングも良く、キープする場面と捌く場面の判断も秀でていた。手塚がブレなかったことは、1つ横浜FCの形が作られることとなっただろう。

2021シーズンは完全移籍で加入することが決定しており、さらに飛躍することが期待される。

◆補強成功度 【C】
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前述の手塚をはじめ、清水エスパルスから期限付きで加入したGK六反勇治やヴィッセル神戸から期限付き移籍で加入したDF小林友希の活躍は目立った。

また、それ以上に新卒組の活躍も目立ち、仙台大学から入団した松尾はチーム最多の7得点を記録。シーズン途中のケガがなければ、チームの結果も変わっていたといっても良いだろう。

さらに、開幕戦でゴールを決めた明治大学から加入したMF瀬古樹の活躍も忘れてはならない。ボランチやインサイドハーフ、さらには右サイドバックでもプレーするなど、1年目で明治安田J2で33試合(先発24試合)に出場するなどルーキーとは思えない活躍ぶりだった。

ベテラン選手が多く在籍する横浜FCだが、若手との融合がしっかりと図れた一年となり、下平監督が目指していたものをしっかり体現できたと言えるだろう。

新シーズンに向けても戦力を補強中。チームにさらにプラスとなることが期待される。

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【J1注目プレビュー|第9節:横浜FCvs清水】昨季J1昇格を争った戦い、決定力の課題を克服なるか

【明治安田J1リーグ第9節】 2025年4月6日(日) 14:00キックオフ 横浜FC(18位/7pt) vs 清水エスパルス(8位/11pt) [ニッパツ三ツ沢球技場] <h3>◆苦境を抜け出すキッカケに【横浜FC】</h3> J1復帰の今シーズン、第2節で初勝利を挙げて早々に結果を出したが、ここまでは2勝1分け5敗と降格圏に沈んでいる。 伝統的に堅守は維持しており、ここまで8試合で7失点は最低限の結果。一方で、まだ4得点と課題はやはり攻撃陣にあることは変わらない。名古屋グランパス、ヴィッセル神戸と直近は連敗。共に下位で苦しんでいたライバルだったが、力の差を見せつけられる形となってしまった。 シーズン開幕後に加入した山田康太やルキアンもチームにフィットしつつあるが、やはり結果が欲しいところ。耐えていくシーズンになることは分かっていたが、早く勝ち点を積み上げていくためにどう準備するかが重要になる。 その中で相手は昨季J1昇格を争った清水。よく知る相手に結果を残し、この先に勢いづけるかがポイントとなる。 ★予想スタメン[3-4-2-1] GK:市川暉記 DF:伊藤槙人、ンドカ・ボニフェイス、福森晃斗 MF:山根永遠、小倉陽太、駒井善成、新保海鈴 MF:鈴木武蔵、山田康太 FW:ルキアン 監督:四方田修平 <h3>◆課題は決定力【清水エスパルス】</h3> 同じ昇格組ながら、清水は開幕連勝でスタートダッシュに成功。ただ、5節以降は1勝3敗と停滞感が否めない。 8試合を終えて10得点7失点と、バランスは悪くないものの、やはり複数失点は結果につながらないと言ったところ。攻守のバランスをしっかりと保つ試合を見せていきたい。 前節の浦和レッズ戦も1-2で敗れた中、2つの失点はいずれも相手が上回った形。シュート数は大きく上回り13本と7本ということを考えると、いかにゴールを決めていけるかがポイントとなりそうだ。 チームは8連戦の4試合目。ここでポイントとなるのは、選手層の厚さ。選手を入れ替えながらも、クオリティを保って戦えるか。昨季も戦った横浜FCとの差を見せつけたい。 ★予想スタメン[3-4-2-1] GK:沖悠哉 DF:高木践、高橋祐治、住吉ジェラニレショーン MF:北爪健吾、宇野禅斗、マテウス・ブエノ、吉田豊 MF:松崎快、乾貴士 FW:北川航也 監督:秋葉忠宏 2025.04.06 11:45 Sun

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