【リーガエスパニョーラ前半戦ベストイレブン】バルセロナから最多6選手を選出

2018.01.01 12:00 Mon
©超ワールドサッカー
▽2017-18シーズンのリーガエスパニョーラは第17節を消化しました。そこで本稿では前半戦のベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定してみました。

◆前半戦ベストイレブン
GK:テア・シュテーゲン
DF:オドリオソラ、ピケ、ユムティティ、J・アルバ
MF:ロドリ、パレホ、パウリーニョ、サウール
FW:メッシ、ロドリゴ・モレーノ

GKテア・シュテーゲン(25歳/バルセロナ)
リーガエスパニョーラ出場数:17(先発回数:17)/失点数:7
Getty Images
▽“エイリアン”のメッシを除き、“人間界”においてリーガ前半戦のMVP。バルセロナ2年目となった今季は昨季見られたイージーな判断ミスが減り、序盤から好守を連発した。アトレティコ守護神オブラクもそん色のない活躍を見せたものの、守備組織が未成熟なバルセロナにおいて序盤戦の絶対的なピンチを幾つも救ってきた点が高評価に繋がる。
DFアルバロ・オドリオソラ(22歳/レアル・ソシエダ)
リーガエスパニョーラ出場数:17(先発回数:17)/得点数:0
Getty Images
▽昨季、ブレイクを果たした新進気鋭の攻撃的右サイドバック。FWオヤルサバル、DFケビン・ロドリゲスと若手好タレントを擁す“ラ・レアル”の中でも最も安定したパフォーマンスを披露していた。とりわけ、推進力を与えるオーバーラップや高精度のクロスは素晴らしかった。※写真はスペイン代表

DFジェラール・ピケ(30歳/バルセロナ)
リーガエスパニョーラ出場数:13(先発回数:13)/得点数:1
Getty Images
▽今季要塞と化したバルセロナの堅守をけん引。カウンター時の軽い対応や裏を取られる場面なども見受けられたものの、要所で見せる守備のクオリティーは流石の一言。加えて、システム変更によってやや手詰まりなビルドアップの場面における局面を変える持ち出しなど、攻撃面の貢献も絶大だった。
DFサミュエル・ユムティティ(24歳/バルセロナ)
リーガエスパニョーラ出場数:12(先発回数:12)/得点数:0
Getty Images
▽11月に負傷離脱するまで圧巻の守備を披露した前半戦最高のDF。バルセロナ2年目となった今季は対人の強さに加え、読みの鋭さを生かしたクレバーな守備、左足からの正確なパスと攻守に質の高さが光った。

DFジョルディ・アルバ(28歳/バルセロナ)
リーガエスパニョーラ出場数:15(先発回数:15)/得点数:1
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▽FWネイマール退団をキッカケにトップパフォーマンスを取り戻す。昨季はサイドに張るネイマールの後援が主な仕事になっていたが、今季はシステム変更に伴い自身最大の持ち味である攻撃参加が機能。とりわけ、メッシとのホットラインが開通し、ここまでサイドバックながら6アシストを記録。

MFロドリゴ・エルナンデス(21歳/ビジャレアル)
リーガエスパニョーラ出場数:17(先発回数:17)/得点数:0
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▽今季前半戦サプライズプレーヤーの1人。主将にして攻守の要であるMFブルーノの負傷離脱に伴い、ピボーテの主軸に定着すると、卓越した戦術眼と恵まれた体躯を生かし攻守の繋ぎ役として抜群の存在感を披露。トランジションスタイルを志向するチームの中で、シンプルなプレーで常にリズムを作っている。

MFダニエル・パレホ(28歳/バレンシア)
リーガエスパニョーラ出場数:16(先発回数:16)/得点数:3(PK:2)
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▽かつての天才がマルセリーノ新監督の下で完全復活。オーソドックスな[4-4-2]の布陣から組織的な堅守速攻を繰り出すチームにおいて、抜群の切り替えと正確なパスで高速カウンターを取り仕切る。加えて、課題の守備面での貢献も著しく以前から定評のあるプレースキックの精度も伴い、より万能型MFに近づく。

MFパウリーニョ(29歳/バルセロナ)
リーガエスパニョーラ出場数:16(先発回数:9)/得点数:6
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▽今夏の移籍市場において“最も歓迎されない”移籍選手の代表格だったが、前半戦を無敗で駆け抜けたバルセロナの救世主に。広州恒大での経験、セレソンでの好調を引っ提げて世界屈指の名門に加入すると、バルベルデ新監督の志向する戦術に完璧にマッチし、トップ下やピボーテの位置でこれまでのチームにはなかった圧倒的なダイナミズムを与える存在となった。

MFサウール・ニゲス(23歳/アトレティコ・マドリー)
リーガエスパニョーラ出場数:17(先発回数:17)/得点数:2
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▽開幕から勝ち切れない停滞感のあったチームにおいて孤軍奮闘の活躍を披露。FWグリーズマンを筆頭に攻撃陣の不調、MFコケの長期離脱の影響で低調なパフォーマンスに終始したチームにあって、左右のサイドハーフ、ピボーテのポジションでハイインテンシティと質を兼ね備えたプレーを常に見せていた。

FWリオネル・メッシ(30歳/バルセロナ)
リーガエスパニョーラ出場数:17(先発回数:17)/得点数:15(PK:2)
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▽文句なしの前半戦MVP。圧倒的なテクニック、身体能力、戦術眼を武器に無敗首位のバルセロナをけん引。とりわけ、ネイマールショックに見舞われたシーズン序盤戦で見せた圧倒的なパフォーマンス、先日の“エル・クラシコ”での存在感は世界最高のプレーヤーという称号に相応しいものだった。

FWロドリゴ・モレーノ(26歳/バレンシア)
リーガエスパニョーラ出場数:17(先発回数:16)/得点数:8(PK:1)
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▽躍進バレンシアの切り込み隊長。マルセリーノ仕込みの高速カウンターを主砲FWザザ、FWゴンサロ・ゲデスらと共にけん引。豊富な運動量とアジリティを武器にファーストディフェンダーとしての役割を担い、且つオープンスペースでの果敢な仕掛けや正確なポストプレー、改善された決定力を武器にアタッキングサードで常に違いを見せた。

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【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.47 “MSN”ここにあり、2度目の3冠達成!/バルセロナ[2014-15]

1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.47</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2014-2015シーズン/バルセロナ ~“MSN”ここにあり&3冠~</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2014-15barca.jpg" style="max-width:100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:ルイス・エンリケ 獲得タイトル:リーガエスパニョーラ、コパ・デル・レイ、チャンピオンズリーグ 攻撃力10:★★★★★★★★★★ 守備力9:★★★★★★★★★☆ タレント10:★★★★★★★★★ 連係9:★★★★★★★★★☆ 選手層9:★★★★★★★★★☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">バルサ復活を遂げる3冠</div> 2013-14シーズンに指揮を執ったヘラルド・マルティーノ監督の下では、リーガエスパニョーラ2位、コパ・デル・レイ準優勝、チャンピオンズリーグベスト8と無冠に終わっていた。これはフランク・ライカールト監督が率いていた2007-08シーズン以来の出来事であり、タイトル獲得に慣れてきたチームとしては、屈辱のシーズンでもあった。 このシーズンは、前年の王者であるアトレティコ・マドリーがつまづく中、レアル・マドリーとの一騎打ちのシーズンとなった。両者の差を分けたのはアウェイゲームの戦績。シーズン終了時の勝ち点差は「2」であり、優勝争いは第37節まで続いていた。 シーズン序盤はバルセロナ、バレンシア、セビージャがリーグを牽引。一方でマドリーは開幕5試合で2敗を喫するなど、躓いたスタートとなる。そのままバルセロナが首位をキープしていく中、迎えた第9節のクラシコでマドリーが3-1と快勝。バルセロナにとってリーグ初黒星となり、ここから調子を落とす。続くセルタ戦でも敗れ連敗を喫すると、マドリーが首位に浮上。ここからはマドリーが常にリードしたまま終盤に入る。 迎えた第26節でバルセロナが首位に返り咲くと、そのまま首位を守りきり2シーズンぶりのリーグ優勝。コパ・デル・レイでもアスレティック・ビルバオを決勝で下し、国内2冠を達成する。 チャンピオンズリーグでは、史上初の快挙が。グループステージではアヤックス、パリ・サンジェルマン、APOELと各国リーグの王者と同居。決勝トーナメントでは、マンチェスター・シティ、パリ・サンジェルマン、バイエルンとこれまた各国王者と対戦。決勝まで勝ち上がると、待ち受けていたのはイタリア王者のユベントスだった。決勝でも王者を倒したバルセロナが、史上初となる各国王者を全て下しての優勝。また、史上初の2度目の3冠達成を果たし、無冠から見事に返り咲いた。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">“MSN”が誕生</div> クラブOBであるルイス・エンリケを監督に迎え、ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長としても正式に会長職についた1年目。夏の移籍市場では、落ち目であったセスク・ファブレガス、アレクシス・サンチェスを放出し、当時のクラブ市場最高額でウルグアイ代表FWルイス・スアレスを獲得。これが後に大当たりの補強となる。また、マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンやイバン・ラキティッチなど補強に動いた。 リオネル・メッシ、ネイマールに加え、リバプールから加入したスアレスの影響で攻撃力が増大。3人はそれぞれ、58ゴール(メッシ)、39ゴール(ネイマール)、25ゴール(スアレス)を記録し、公式戦合計122ゴールを記録。スペインサッカー史上最多ゴールの3トップとなり、3人の頭文字をとって“MSN"と名付けられた。 攻撃陣の破壊力に目がいってしまいがちだが、守備陣もかなり強固だったことを忘れてはいけない。リーガエスパニョーラでは、シーズンで21失点とリーグ最少。チャンピオンズリーグでも決勝までの13試合を戦い11失点と堅い守備をみせ、見事にタイトルを獲得している。 また、このシーズンから加入したテア・シュテーゲンとクラウディオ・ブラーボの両守護神をルイス・エンリケ監督は完全分業制に。テア・シュテーゲンはカップ戦で、ブラーボはリーグ戦で起用し、それぞれの活躍で全タイトルを獲得したことも注目すべきポイントとなった。 なお、チームの生え抜き選手であり、このシーズンもチームを支え続けたチャビ・エルナンデスがシーズン終了後に対談。カタールのアル・サッドへと活躍の場を移している。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">FW:リオネル・メッシ(27)</span> このシーズンのバルセロナを語る上では、この3人を外すことはできない。どの1人が欠けていても、3冠は達成できなかったと言えるだろう。しかし、その中でも“MSN”を機能させたのはメッシ以外にはあり得ない。 このシーズンから加わった「S」ことスアレスは、ブラジル・ワールドカップでの噛みつき事件の影響でシーズン序盤が出場停止に。出場機会を得ても、メッシとネイマールのコンビネーションにどことなく遠慮気味であった。一方の「N」ことネイマールは、バルセロナで2シーズン目のシーズンを過ごしていた。チームのスタイルに慣れ、ゴール数も増加。その多くを助けたのはメッシだった。 そもそも、メッシはスアレスの加入にも影響を与えている。ワールドクラスのFWを獲得してほしいという要望に対し、クラブが獲得したのがスアレス。アルゼンチン代表のチームメイトであるセルヒオ・アグエロが第一希望だったとのことだが、スアレスという相棒は今となっては欠かせない存在だ。 シーズン中にはルイス・エンリケ監督との確執も明るみに出たものの、シーズン後半戦で21試合28ゴールという驚異的なペースでゴールを記録。また、3トップの並びもスアレスに中央を譲ること、そしてスアレスへのアシストを増やすことで、チームに3つのタイトルをもたらせた。 2019.04.28 12:10 Sun

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