【Jリーグ出場停止情報】C大阪戦で一発退場の東京V・山田楓喜に2試合停止&罰金処分…J1は浦和の石原広教らその他5名が次節不在に

2024.07.08 19:22 Mon
2試合停止となった東京Vの山田楓喜
©超ワールドサッカー
2試合停止となった東京Vの山田楓喜
Jリーグは8日、明治安田Jリーグ各カテゴリーの出場停止選手を発表した。

J1リーグではセレッソ大阪戦でMFカピシャーバへの足裏を見せたスライディングタックルで一発退場となった東京ヴェルディのMF山田楓喜が2試合の出場停止処分と20万円の罰金を科された。規律委員会は「相手競技者の右ふくらはぎに対し、足裏で過剰な力でタックルした行為は『著しい反則行為』に該当すると判断、2試合の出場停止処分と罰金(20万円)とする」と、処分理由について説明している。

また、北海道コンサドーレ札幌のMF駒井善成浦和レッズのDF石原広教アルビレックス新潟のDF舞行龍ジェームズアビスパ福岡のDF田代雅也サガン鳥栖のMF長沼洋一がそれぞれ累積警告によって1試合の出場停止となった。
J2リーグではベガルタ仙台のDF高田椋汰ら4選手が累積警告によって1試合の出場停止。

最後に、J3リーグではツエーゲン金沢戦、テゲバジャーロ宮崎戦でそれぞれ一発退場したAC長野パルセイロのMF碓井鉄平、FC岐阜のDF野澤陸の2選手に加え、累積警告の3選手が1試合の停止となる。
【明治安田J1リーグ】
MF駒井善成(北海道コンサドーレ札幌)
第23節 vsヴィッセル神戸(7/13)
今回の停止:警告の累積による1試合停止

DF石原広教(浦和レッズ)
第23節 vs京都サンガF.C.(7/14)
今回の停止:警告の累積による1試合停止

MF山田楓喜(東京ヴェルディ)
第23節 vsFC町田ゼルビア(7/14)
今回の停止:2試合停止(1/2)

第24節 vsアビスパ福岡(7/20)
今回の停止:2試合停止(2/2)

DF舞行龍ジェームズ(アルビレックス新潟)
第23節 vsFC東京(7/13)
今回の停止:警告の累積による1試合停止

DF田代雅也(アビスパ福岡)
第23節 vsサンフレッチェ広島(7/14)
今回の停止:警告の累積による1試合停止

MF長沼洋一(サガン鳥栖)
第23節 vsガンバ大阪(7/14)
今回の停止:警告の累積による1試合停止

【明治安田J2リーグ】
DF高田椋汰(ベガルタ仙台)
第24節 vs徳島ヴォルティス(7/14)
今回の停止:警告の累積による1試合停止

MF神戸康輔(栃木SC)
第24節 vsファジアーノ岡山(7/14)
今回の停止:警告の累積による1試合停止

MF高橋壱晟(ジェフユナイテッド千葉)
第24節 vsロアッソ熊本(7/14)
今回の停止:警告の累積による1試合停止

MF山口卓己(鹿児島ユナイテッドFC)
第24節 vsザスパ群馬(7/13)
今回の停止:警告の累積による1試合停止

【明治安田J3リーグ】
MF奥村晃司(Y.S.C.C.横浜)
第21節 vs福島ユナイテッド(7/13)
今回の停止:警告の累積による1試合停止

MF碓井鉄平(AC長野パルセイロ)
第21節 vsいわてグルージャ盛岡(7/13)
今回の停止:1試合停止

DF石田崚真(FC岐阜)
第21節 vs奈良クラブ(7/13)
今回の停止:1試合停止

DF野澤陸(FC岐阜)
第21節 vs奈良クラブ(7/13)
今回の停止:1試合停止

MF佐藤祐太(FC琉球)
第21節 vsカターレ富山(7/13)
今回の停止:警告の累積による1試合停止

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東京Vがファン感謝祭を開催…開幕戦ゴールの山田楓喜が流れ作った軽妙トークで会場大盛り上がり

東京ヴェルディは3日、ホームタウンである東京都多摩市にある『LINK FOREST』でファンイベント『東京ヴェルディファン感謝祭2024』を開催した。 16年ぶりのJ1の舞台で躍進を遂げた緑の名門は、明治安田J1リーグ第35節消化時点で6位に位置。前々節の浦和レッズ戦の勝利によって4節を残しての残留を確定させ、前節はアルビレックス新潟を相手に2-0の快勝。今季4度目の連勝を飾り、良い雰囲気のなかでシーズン佳境のタイミングでのファン感謝祭を迎えた。 約1000名を集めて行われたイベントでは“選手と監督によるトークショー”、ファン・サポーターから事前に募集された“Q&Aコーナー”、サイン入りグッズが当る“スペシャル抽選会”などが約2時間に渡って行われた。 城福浩監督は冒頭で前日に行われたYBCルヴァンカップ決勝での心揺さぶる戦いを引き合いに出し、その場に立てなかった悔しさを語りつつ、日頃のファン・サポーターへの感謝と共に残り試合への決意を語った。 「常日頃、我々のチーム、選手たちを鼓舞していただき、一緒に戦っていただいて本当にありがとうございます。抽選で漏れた方々を含めて、本当に我々の苦しいタイミングで、温かく熱い声援をしていただいていること。それに対する御礼という意味で、今日は本当に大事に考えています」 「自分たちはあとリーグ戦が3試合なので、全て勝って我々の順位が何位になるのか、それが今年の我々の正当な評価になってくると思うので、より上を目指していけばそれにふさわしいチームになっていくと思うので、残り3試合も引き続き応援していただきたいと思います。今日は数少ないみなさんとの交流の場となるので、我々も楽しみにしていますし、是非楽しんでいってください」 トークショーでは横浜F・マリノスと国立開催の開幕戦を皮切りに、湘南ベルマーレ戦での初勝利、序盤、中盤、後半戦のトピックとなった試合の映像を交えながら、指揮官や選手たちが当時の心境やエピソード、選手同士の掛け合いなど軽妙なトークで魅せた。 MF山田楓喜は開幕戦での先制ゴールとなった直接FKについて「FKをもらってボールの横に立ったときに決まったと思った」と、先日のサガン鳥栖戦で決めた際にも語っていたコメントを自ら被せる形で会場の笑いを誘い、トークショーにおいても良い流れを作った。 東京ダービーの初戦で圧巻のダイレクトボレーを決めたFW染野唯月も、「自分でも巧いなと思う」と、ニヤリと笑いながら自画自賛。紆余曲折を経てサガン鳥栖とのアウェイゲームでJ1とクラブでの初ゴールを決めたMF松橋優安に関してはゴールセレブレーションの際のユースの先輩でキャプテンのMF森田晃樹のあまりにも手荒な祝福に改めてスポットライトが当ると、温厚な優等生は「みんなが喜んでくれてうれしかった」と語りつつも、「試合後に誰が髪を引っ張ったのか問題はあった」、「残り3試合あるので…」と“犯人”である森田と染野への復讐を虎視眈々と狙っていることを明かし、再び笑いを誘った。 また、鹿島アントラーズとのアウェイゲームで0-3から3-3のドローに持ち込む立役者となったMF齋藤功佑は、「自分がピッチに入った瞬間に引き分けになるなと思っていた」と、山田楓の冒頭のコメントを被せて場内を沸かせた。 “Q&Aコーナー”では指揮官と一緒に仕事をしたいとのファン・サポーターからのラブコールに対して、城福監督は「クラブの中途採用に応募してほしい」とジョークを交えて返答。続けて「僕と同じぐらいのパッションを持っていると、ちょっとウザイかもしれない。もうちょっと落ち着いた感じの人がいい」と自虐を語ると、隣に座っていた森田が思わず噴き出す場面も。指揮官とキャプテンの良好な関係を窺わせるシーンとなった。 子供たちからの質問では「好きなおやつはなんですか?」との可愛らしい問いかけに対して守護神マテウスは、満面の笑みを浮かべながら通訳を介すことなく「アルフォート」と返答。チョコ菓子という意外な好みを明かした。 DF林尚輝とFW木村勇大という屈強な攻守の主力に関しては、人気のメインマスコットであるリヴェルン好き疑惑がファン・サポーターの間で話題に。その真相について問われた林は「ばれてますか…」と素直に白状。一方の木村もスマホケースにリヴェルンを入れていたことを告白し、ヴェルディくんと共に会場に来ていたリヴェルンと3ショットで写真を撮るほっこりとした一幕もあった。 スペシャル抽選会では当選者が席から壇上に上がる形の形式でスタートしたものの、会場後方のファン・サポーターへ配慮した城福監督が自らマイクを取って自身を含め選手たちに自ら当選者の席まで向かう形式への変更を進言。この指揮官の粋な計らいによって、当選者以外のファン・サポーターも選手たちとより間近での交流が可能となった。 その後、キャプテンの森田の「残り3試合ですが、3試合すべて勝ってみなさんと勝利を分かち合えるようにチーム一同頑張って戦っていきます。みなさんも一緒に戦ってください」という閉会の挨拶をもってファン感謝祭が終了。 ファン・サポーターは城福監督と選手たちとのハイタッチによって見送られ、最後まで笑顔に溢れた中で会場を後にした。 ファン感謝祭後に取材に応じたMF綱島悠斗は、「試合よりも緊張した」と語ったトークショーの自己採点に関して「ちょっと慌ててしまったというか、自分のリズムを崩してしまった」と真面目に評価。 一方、過去のイベントではアカデミー出身選手や若手を中心に一発芸やネタを披露する機会が多かったが、今回は純粋なトークショーのみに。仮に、その準備はあったかとの問いに対しては「こういう(イベントの)詳細が出る前は、自分2年目なので、やらなきゃいけないのかなという覚悟はありました。それに対する想定も少しはしていましたが、自分はなくてホッとしました」と正直な胸の内を明かしてくれた。 久々のファン・サポーターとの直接のふれあいについて「こういう環境でやれたのも、自分たちがJ1に上がってファン・サポーターの方がいてくれたからこそなので、こういう素晴らしい施設を借りてできたのはすごくうれしく思います」とコメント。 その上で「ファンと関わることで、より自分たちも頑張らなければなと思います。退場したときのお客さんの顔が本当に笑顔で溢れていたというか、やっぱりああいう人たちがいるから今のヴェルディがあるわけであって、応援してくれる人がいるから自分たちがこうやって素晴らしい環境のなかでサッカーができているというのはすごく感謝していますし、もっともっと彼らを笑顔にしたいという思いが強くなりました」と、より一層の責任を口にした。 今回のイベントを通じて、より一体感と責任感が増した東京Vは、次節にホームで行われる首位のヴィッセル神戸戦を皮切りに、川崎フロンターレ、京都サンガF.C.という難敵相手の残り3試合でさらなる高みを目指す。 <span class="paragraph-title">【写真】笑顔に溢れた東京Vのファン感謝祭</span> <span data-other-div="movie"></span> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241103_1_tw1.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241103_1_tw2.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241103_1_tw3.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241103_1_tw4.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241103_1_tw5.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241103_1_tw6.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241103_1_tw7.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241103_1_tw8.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> 2024.11.03 19:50 Sun

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岩手の40歳DF深津康太が22年間のキャリアに幕、J1町田にはJFL時代から計13シーズン在籍「最高のサッカー人生をありがとうございました!」

いわてグルージャ盛岡は24日、DF深津康太(40)の2024シーズン限りでの現役引退を発表した。 深津は習志野高校、流通経済大学付属柏高校を経て、2003年に名古屋グランパスでプロ入り。その後は水戸ホーリーホック、柏レイソル、FC岐阜でプレーし、2009年にFC町田ゼルビアに加入した。 2011年からは東京ヴェルディでプレーも、2013年に町田に復帰。日本フットボールリーグ(JFL)時代を含め、町田で13シーズンを過ごした。 2023年7月に町田を離れ、岩手へ完全移籍。加入初年度はJ3リーグの後半戦のうち5試合に出場し、副キャプテンの1人となっ今シーズンはJ3で26試合1得点を記録。YBCルヴァンカップと天皇杯でもそれぞれ1試合プレーした。 キャリアを通じては、J1で通算4試合、J2で通算337試合13得点、J3で94試合6得点を記録。JFLでは114試合10得点を記録している。 現役を退く決断をした深津は、クラブを通じてコメントしている。 「22年間の最高のサッカー人生をありがとうございました! 名古屋グランパスエイトから始まり水戸ホーリーホック、柏レイソル、FC岐阜、東京ヴェルディ、町田ゼルビア、いわてグルージャ盛岡でプレーさせていただきました」 「こんなにも長くサッカー選手を続けて来れたのは、最高の仲間達に恵まれ、応援してくださった全ての皆様のおかげです! 感謝申し上げます。サッカーを通じてサッカーだけではなく、人としてとても成長させてもらいました! 第2の人生も深津康太らしく、一生懸命楽しんで行きたいと思います!」 2024.11.24 21:20 Sun
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G大阪が降格圏の磐田に劇的勝利、前半戦苦しんだ13位湘南や14位京都など6クラブのJ1残留が確定!

9日、明治安田J1リーグ第36節の8試合が行われた。 首位のヴィッセル神戸、2位のサンフレッチェ広島は10日に試合が控える中、3位のFC町田ゼルビアは今まで勝ったことがない国立競技場でFC東京との“新東京ダービー”を戦い、3-0で快勝。国立で初めて勝利したとともに、逆転優勝への望みを繋いだ。 熾烈な優勝争いとは真逆の残留争いも今シーズンは白熱。残留ラインの17位・柏レイソルと16位・アルビレックス新潟の直接対決は柏が勝利目前でまたしても失点。新潟はルヴァンカップ決勝同様に粘りを見せ、1-1のドローに終わった。 そんな中、降格圏の18位に位置するジュビロ磐田(勝ち点35)と5位のガンバ大阪(勝ち点60)の対戦は激闘に。試合は23分に磐田が渡邉りょうのゴールデ先制するも27分に半田陸のゴールでG大阪が同点に。前半アディショナルタイム9分には山下諒也がゴールを決めて逆転に成功する。 さらに62分には宇佐美貴史がネットを揺らして追加点。しかし、残留するためには負けられない磐田は87分に上原力也、そして91分に鈴木海音がゴールを奪い、土壇場で同点に追いつく。 残留に向けて貴重な勝ち点1を手にできるかと思われたが、G大阪は93分にパスを繋いで崩すと最後は坂本一彩が落ち着いて決めて勝ち越しに成功。G大阪が粘りを見せて勝利を収めた。 これにより、降格圏の18位・磐田は勝ち点35のまま。消化が1試合少ないものの、3試合で最大勝ち点「9」しか積み上げられないため、「44」までに。これにより、残留が確定していなかった多くのチームの残留が確定した。 磐田の敗戦により、勝ち点47の9位・名古屋グランパス、10位・アビスパ福岡、勝ち点46に伸ばした11位・横浜F・マリノス、勝ち点45の12位・川崎フロンターレ、13位・湘南ベルマーレ、14位・京都サンガF.C.までが残留決定となった。 15位の浦和レッズは10日に広島と対戦し、勝利すれば残留が確定する。 <h3>◆明治安田J1リーグ順位表(11/9時点)</h3> 1位:ヴィッセル神戸|勝ち点67/35試合/20 2位:サンフレッチェ広島|勝ち点65/35試合/30 ーーーーーACLE出場 3位:FC町田ゼルビア|勝ち点63/36試合/19 4位:ガンバ大阪|勝ち点60/36試合/10 5位:鹿島アントラーズ|勝ち点58/35試合/13 6位:東京ヴェルディ|勝ち点54/35試合/1 7位:セレッソ大阪|勝ち点52/36試合/-1 8位:FC東京|勝ち点51/36試合/5 9位:名古屋グランパス|勝ち点47/36試合/-2 10位:アビスパ福岡|勝ち点47/36試合/-4 11位:横浜F・マリノス|勝ち点46/35試合/-2 12位:川崎フロンターレ|勝ち点45/35試合/8 13位:湘南ベルマーレ|勝ち点45/36試合/-3 14位:京都サンガF.C.|勝ち点45/35試合/-12 ーーーーー残留決定 15位:浦和レッズ|勝ち点43/34試合/2 16位:アルビレックス新潟|勝ち点41/36試合/-14 17位:柏レイソル|勝ち点40/36試合/-10 ーーーーー残留ライン 18位:ジュビロ磐田|勝ち点35/35試合/-15 19位:北海道コンサドーレ札幌|勝ち点34/36試合/-20 20位:サガン鳥栖|勝ち点29/36試合/-26 ※降格決定 2024.11.09 17:59 Sat
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前東京V指揮官のホワイト監督、英『スカイ』で中国サッカー界の現状語る

現在、世界規模で猛威を振るう新型コロナウイルス。その発生源とされる中国サッカー界の現状をよく知る人物の1人である、南通支雲のギャリー・ジョン・ホワイト監督が母国イギリスの『スカイ・スポーツ』のインタビューに答えた。 イングランドサッカー協会(FA)が立ち上げた特別な指導者養成コースの出身者のホワイト監督は、これまでバハマ代表、グアム代表、上海申鑫、チャイニーズタイペイ代表、香港代表を指揮し、2019年には東京ヴェルディの指揮官に就任。 東京VではJ1リーグ昇格を目標に掲げた中、成績に不振に伴い昨年7月に途中解任。その後、同年8月に就任した中国サッカー・甲級リーグ(2部)の南通支雲では降格圏に沈んでいたチームを最終節での劇的残留に導く、見事な手腕を発揮していた。 しかし、南通支雲での新シーズンに向けて準備を進めていた中、武漢で流行した新型コロナウイルスの感染拡大を受け、現在中国のすべてのカテゴリーでは開幕延期の厳しい状況が続いている。 そして、イギリス国内での感染拡大によってプレミアリーグの一時中断の可能性が高まった中、ホワイト監督は母国のメディアに対して中国の現状や新型コロナウイルスによる影響について語った。 「現状は自分たちから何かできることはないよ」 「中国政府は事態を収束するために全力を尽くしている。誰もが最善を尽くしている」 「イギリス政府が中国に滞在するイギリス人全員が中国を去るべきだと言っていたが、それは何の助けにもならなかった」 「ここにいる外国人コミュニティにパニックを広げただけで、ポジティブな面はなかったと思う。家族や仕事、自宅がある人たちは簡単にこの地を立ち去ることはできないからだ」 「我々は全体の出来事についてより実践的に対処するように努めている。冷静に前向きな姿勢を保ち、家族と一緒の時間を楽しむようにしているんだ」 また、現在日本人の妻と日本生まれの4歳の息子と共に上海を拠点に生活しているホワイト監督は、息子と過ごす時間を大切にし多くの不安を紛らわせているという。 「息子にはできるだけアクティブでいるようにさせているんだ。我々は時々、散歩に出かけて一緒にサッカーをしたりしている。ただ、私の居住区でそういったことをしているのは我々の親子ぐらいだ。あまり遠くに出歩くことはないが、自宅での暮らしに満足している」 「今までにないぎらい息子との時間を過ごしているし、今はサッカー監督では決して経験できない、普通の家族としての濃密な時間を過ごしているんだ。今、我々にできることは与えられたものを最大限に楽しむだけだ」 家族との充実した時間について非常にポジティブに語った一方、1人の指揮官として再開の見通しが立たない中でのチームマネジメントの難しさを正直に認めている。 「我々は昨シーズンの最後の6試合で最も勝ち点を獲得したチームだった。プレシーズンの段階でも中国スーパーリーグのチームを破るなど、その勢いを継続していた。しかし、開幕直前に活動の停止を余儀なくされた」 「そして、それまでに積み上げてきたものを突然失うことになった。新たな再開日が決定すれば、動き出すことができるが、プレシーズンをやり直す必要がある」 「中国全土にプレーヤーが散らばっている中、影響の少ない地域と外出も許されないという厳しい環境のプレーヤーという全く異なる状態のプレーヤーがいる。そのため、チーム戦略以前に個別のトレーニングプログラムを組む必要がある。現在、我々は各プレーヤーと頻繁に連絡を取り合って状態を確認しようとしているが、再開時期が決まるまでは様々な面で難しい」 「4月末を目途に再開の日時を設定しようとしているが、明確な日付は決まっていない」 現在、中国では日に日に新たな感染者数の減少、感染者の回復が報じられているが、それでもリーグ再開に向けては多くの問題をクリアする必要があるようだ。 2020.03.13 18:17 Fri
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東京Vから期限付き移籍でJFLのヴェルスパ大分へ…宮本優25歳の苦悩と誓い「試合に出て活躍しないといけない」

ヴェルスパ大分のDF宮本優(25)が活躍を誓う。 1日、日本フットボールリーグ(JFL)第18節の高知ユナイテッドSCvsヴェルスパ大分が行われ、アウェイのV大分が0-1と勝利。敵地で首位を叩き、3連勝で4位をキープした。 東京ヴェルディからV大分へ期限付き移籍中のDF宮本は、1点リードの75分に途中出場し、試合のシャットアウトに貢献。昨季のレンタル先であった高知を封じ、チームとしても後半被シュートゼロという会心の勝利である。 宮本は自身のプレーを振り返り、「僕のタスクはまず『守り切る』ということ、隙あらば攻撃に持っていくということ。追加点はなかったけど、ゼロに抑えて勝ててホッとしました。相手も古巣の高知でしたし」と安堵する。 一方で実は宮本、今回が第18節にしてリーグ戦出場2試合目であり、ここまでは第12節で90+1分から途中出場したのみ。J3リーグ入会へ戦績面で好位置につけるチームの中、順風満帆でこの日を迎えたわけではない。 「JFLは能力の高い選手も多くて、自分の未熟さを感じます。ヴェルスパはJFLで以前から力があるクラブですし、僕はスタメンの座をとりたいけど、とれていない状況。素晴らしいクラブに入れたぶん、色んなものを吸収したいのですが、同時に試行錯誤も続いています」 「(保有元)ヴェルディは勢いがスゴいですね。J1でもしっかり、臆することなく、上位チームに勝つ試合をやっている印象です。僕は今もヴェルディの試合を全てチェックしていて、そこから刺激を貰う反面、やっぱり自分との差があるな…っていうのが正直なところです」 「それでも、ヴェルディにもヴェルスパにも所属している責任がありますし、人の目だってある。自分自身に“芯”をもって、試合に出て活躍できるようにしないといけない。今季残りの試合も頑張っていきたいです」 また、この日ホームに1万1085人を動員した“古巣”高知について尋ねてみると、「サッカーの底力というか…サッカーを通してここまで人が集まる、人に影響を与える、人を感動させられる…昨季はそこまでだった『高知の底力』みたいなものを感じました」と感慨深げ。 「ここまでの(首位高知の)戦績があって、多くの人たちを惹きつけた結果が、今日の観客席の光景なんだと思います」 「素晴らしいことですし、いち選手としてそういった雰囲気を作ることができる…僕もヴェルスパで結果を残したい。僕はもう高知の一員じゃないけど、なんだか嬉しかったですね」 中断期間明け初戦で加入後リーグ戦最長のプレータイム、古巣からも少なからず刺激を貰った様子の宮本。まっすぐに選手キャリアを歩む25歳は、ヴェルスパファンに後半戦の活躍を誓う。 「今日なんかも、直線距離で大分と高知はそこまで遠くないけど、必ずしもアクセスが良いわけではありません。それでも今日のように、アウェイでも毎試合来てくれる方々が、僕ら選手たちのチカラになっています」 「僕らもJ3昇格という目標があって、ファンの方々と一緒に突き進んでいます。少しでも多くの方に試合へ来てもらって、一緒に喜び合えるよう、全力プレーで表現していきます」 ◇JFL第19節 9月7日(土) 16:30キックオフ (H)ヴェルスパ大分 vs クリアソン新宿(A) レゾナックサッカー・ラグビー場 Aコート ◇DF23宮本優 1999年5月17日生まれ。熊本県出身。法政大学から2022年に東京ヴェルディへ入団。ルーキーイヤーのJ2リーグ出場9試合から、昨季は高知ユナイテッドSC、今季はヴェルスパ大分と、2年連続でJFLへ武者修行している。 2024.09.02 17:00 Mon
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届かなかった一歩…千葉の小林慶行監督、15年ぶりJ1復帰ならず「個のレベルアップを。ただ紙一重でもある」

ジェフユナイテッド千葉の小林慶行監督が、J1昇格プレーオフの東京ヴェルディ戦を振り返った。 今シーズンの明治安田生命J2リーグを6位で終えた千葉は15年ぶりのJ1復帰を目指し、3位の東京VとのJ1昇格プレーオフ準決勝に臨んだが、1-2で敗れた。 序盤の決定機を生かせずに34分に先制を許し、前半終了間際にも再び失点。78分に小森飛絢が1点を返したが、最終盤は守備を固めた東京Vに逃げ切られ、5度目の挑戦もJ1復帰はまたもお預けとなった。 好機を生かせたか否か。小林監督は、前後半に作ったチャンスを生かせなかったことを悔やみ、試合運びなどにおいての東京Vとの差を口にした。 「結果が全てのゲームだったので、すごく悔しく思います。と同時に、自分たちがやろうとしているサッカーがどれだけやれたのか、ヴェルディさんの一人一人のうまさや守備の部分や強さによって、自分たちに流れを持ってくることができなかったなとは感じています」 「ただそうは言っても、自分たちの狙い通りに決定機を前半作れましたから、やはり入れるべきところで入れていく、質の部分を上げていくところであったり、後半も(好機は)何本かありましたから、やはりそういうチャンスでしっかりとゴールネットを揺らせたチームと、そうではないチーム(の差が出てしまった)。あとはこのレギュレーションで、自分たちが最初に失点するとかなり苦しい状況になると分かっていましたが、そういったところでも相手に上をいかれたなと。そういうゲームだったと思います」 今季の千葉は開幕戦こそ勝利したが、以降8戦未勝利で一時は21位にまで沈んだ。それでもブレずに継続してきたことで、後半戦は復調。7連勝を記録するなど急浮上し、プレーオフ圏内まで上り詰めた。 チームとしての力が着実についたことに手応えを感じる一方、一層の「質と強度」を追求しなければ、今日のような試合で苦しむと小林監督。アイデンティティになるような基盤となる部分を残し、一層の向上をとクラブの先を見据えた。 「今シーズンから指揮を執らせてもらって、皆さんご存知のように、前半戦はかなり苦労しました。自分たちのゲームをやれていた時もありましたけれど、結果は出せなかった。後半戦に関して言えば、少しずつ目指すことが表現できて、それとともに結果を積み重ねることができました」 「今日のゲームで言うと、このリーグにおいて本当に力のあるチームに対しては、個の部分でもっともっとレベルアップしていかないと、自分たちのプレーを表現しながら勝ち点を取る・試合を勝ちきるところには辿り着けない」 「ただ、それは紙一重の部分でもあって、リーグ戦の後半戦で町田さんを相手にしっかりと自分たちで表現して勝ち切ったゲーム(第27節 3-1〇)ももちろんありました。ジュビロ戦(第32節 3-2〇)の前半であれば3-0で終えてますし、通用する部分はしっかりとある。だからこそ、質と強度の部分を今のやり方のまま、もちろん僕自身があの来季も(続投)となればですけれども、そういうところにトライしていきたいですし、それがクラブのベースとなって『ジェフのサッカーだよね』というところにたどり着けるものになれたらいいと思います」 2023.11.26 21:45 Sun

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