ダブル王者でも常に勝てる訳ではない…/原ゆみこのマドリッド
2024.09.08 23:30 Sun
「ケガって程でもないか」そんな風に私がホッとしていたのは土曜日、前夜、流し見していたスペインU21代表のユーロ予選スコットランド戦にバリオスが出ていないなと思ったところ、当人は火曜のハンガリー戦遠征には同行せず。エジンバラから、マドリッドに直帰したという報を知った時のことでした。いやあ、あと2勝で本大会出場が決まる弟分代表はハイセン(ボーンマス)とヨセフ(リーズ)のゴールで1-2と勝利。サンティ・デニア監督のチームには、バリオス以外にも複数のパリ五輪金メダリストがいる上、更に若い世代が台頭してきているため、あまり心配する必要はないんですけどね。
それより大ごとになってきたのは、アンチェロッティ監督のチームのCB不足で、ええ、ナチョ(アル・カーディシーヤ)が抜けた後、アラバも11月頃までヒザの靭帯断裂のリハビリが終わらないにも関わらず、この夏、守備陣の補強をしなかったツケが早くも出てしまったんですよ。開幕4試合はリュディガーとミリトンのCBコンビで回してきたのが、まだ後者の詳しい診断結果は出ていませんが、土曜のレアル・ソシエダ戦に出られないことは確実。前者の方は今回、ドイツ代表に行かず、バルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場に残って、疲れをとることができたものの、あとトップチームにいるCBはケガがちで、今季まだデビューしていないバジェホだけですからね。
そんな緊急時のアンチェロッティ監督のウルトラCはチュアメニのジョブチェンジだったんですが、彼も中足骨の痛みが週末までに取れるか、まだわからず。おまけにアテにしていたカンテラーノのCBも次々、負傷に倒れ、下手したら、レアル・アレーナのピッチにはカルバハルが昨季のデジャブで再び、CBとして立っているなんてこともあるかも。うーん、実際のところ、各国代表戦週間前から、負傷でいなかったカマビンガとベリンガムがまだ復帰できていない中盤も人出足りない感ありありなんですけどね。バルサと違って、プレシーズンマッチでプレーした有望なカンテラーノは次々、レンタルや権利50%売却で外に出してしまうマドリーだけに、あと1試合、ポーランド戦が残っているモドリッチ(クロアチア)だけは、せめて無事に戻って来てほしいものですが…。
それも残念ながら、GKライコビッチ(アル・イティハド)にキャッチされてしまっただけでなく、それどころか、DF5人制どころか、全員守備で守り倒し、ずっとカウンターでの反撃を狙っていたセルビアがその直後、スペイン陣内に攻め上がり、千載一遇のチャンスをゲット。そう、ジブコビッチ(PAOK)のスルーパスをヨビッチ(ミラン)にエリア内から、フリーで撃たれるピンチに陥ったんですが、有難い。元マドリーのFWのシュートはGKダビド・ラジャ(アーセナル)が守るゴールを外れてくれたため、スペインは先制されるのを免れることに。
後半も序盤はパッとしなかったため、デ・ラ・フエンテ監督は、11分にはアジョセとククレジャ(チェルシー)をオジャルサバル(レアル・ソシエダ)とグリマルド(レバークーゼン)に代えてみたんですが、うーん、一応、チーム最年少17才のジャナル(バルサ)などは何度か、惜しいシュートを放っていたんですけどね。逆にその対になるニコ・ウィリアムス(アスレティック)の方が1週間前のアトレティコ戦同様、プレシーズンモードだったのが災いしたかと。30分過ぎにはファビアン(PSG)に代わり、ペドリ(バルサ)が、更にはニコ、オルモに代わり、ホセル(アル・ガラファ)、フェラン・トーレス(バルサ)も投入されたものの、40分にホセルがエリア内で倒されたプレーもペナルティにならず、試合はそのまま0-0で終わってしまいましたっけ。
21本(うち枠内5本)もシュートを撃ちながら無得点という、このドロースタートにも、さては今回のネーションズリーグはスペインが戴冠した前回と少々、大会方式が変わり、グループ2位までが勝ち抜け。少なくとも新たに設けられた3月の準々決勝には出られるはずと、デ・ラ・フエンテ監督も先読みしていたんですかね。「Es lo normal de estas alturas de temporada, la falta de ritmo/エス・ロ・ノルマル・デ・エスタス・アルトゥーラス・デ・テンポラーダ、ラ・ファルタ・デ・リトモ(シーズンのこの時期ではリズムが欠けているのは普通のこと)」と達観していたんですが、いやあ。
実際、スペインのいるグループA4はセルビアの他もスイス、デンマークと、一線級と言えるチームがいないため、突破はそんなに難しくはないかと思いますが、やはりドイツであれだけ、強い彼らを見たあとだけに物足りなさが残ったのは確か。もちろん、ユーロで大会MVPを獲ったロドリ(マンチェスター・シティ)がシベレス広場での祝賀イベントでモラタと一緒に、「Gibraltar es enpanol!/ヒブラルタル・エス・エスパニョール(ジブラルタルはスペイン)」とカンティコを歌い、UEFA処分で出られなかった影響もあったんでしょうけどね。セルビア戦をスタンド観戦していた当人はユーロ決勝で負ったケガのせいで、今季はまだクラブの試合に出ていないそう。
となると、日曜午後8時45分(日本時間翌午前3時45分)からのスイス戦でも、どの程度の助けになってくれるか、微妙なんですが、え?セルビア戦の最後のプレーで足首をネンザ。松葉杖をついてロッカールームを出て来たぐらいの重傷だったため、チームとジュネーブに移動せず。1人、サン・セバスティアン(スペイン北部のビーチリゾート、ソシエダのホームタウン)にオジャルサバルが帰ってしまったせいで、スペインはゴール不足が心配にならないかって?いやあ、それが土曜のスタジアム練習前に開かれた記者会見で、デ・ラ・フエンテ監督が「Dani Olmo no va a entrenarse. Sufrió un golpe/ダニ・オルモ・ノー・バ・ア・エントレナールセ。スフリオ・ウン・ゴルペ(ダニ・オルモは練習しない。打撲を受けている)」と暴露したため、更に事態は深刻になったんですけどね。
こうなると、アジョセ、ホセル、フェラン・トーレス、そして何よりジャマルに頑張ってもらうしかありませんが、まあ撃っても撃っても入らない日はどこのチームにもあること。おそらくスイス戦では運気が変わって、12年ぶりにユーロで頂点に立った再生スペインの力を見せてもらいところですが…もしかして、マドリーはセルビア戦でキャプテンを務めたカルバハルだけ、アトレティコもル・ノルマン(レアル・ソシエダから移籍)だけと、どちらも1人参加とあって、マドリッドのクラブのファンにしてみれば、今のスペイン代表は魅力に欠けているかもしれません。
そして一応、各国代表選手抜きで今週は地道に練習を続けていた各クラブの近況もさらっとお伝えしておくと。総勢11名が出向する中、マハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場で細々、セッションを重ねてきたアトレティコは、まあ、それでもコケやジョレンテ、ウルグアイ代表出場停止のヒネメス、サムエル・リノ、リケルメらは残っていますからね。シメオネ監督も連日、気温が30℃以下に下がった快適な環境の中、第2のプレシーズン練習を満喫していたんですが、木曜深夜には大量5人が参加しているアルゼンチン代表のチリ戦でフリアン・アルバレス(マンチェスター・シティから移籍)がgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)を決めたという朗報が。
試合も3-0と快勝し、母国の代表に自身の三男、ジュリアーノも含め、デ・パウル、モリーナ、GKムッサ(アタランタからレンタル)を送り出しているシメオネ監督も満足だったかと思いますが、残念ながら、ノルウェイ代表に行ったセルロート(ビジャレアルから移籍)の方はハーランド(マンチェスター・シティ)も出ていながら、カザフスタンとスコアレスドローしてしまう始末。まあ、エムバペ(マドリー)とご一緒したグリーズマンのフランスもイタリアに1-3と、パルク・デ・プランスで負けていましたしね。何よりなのはお隣さんと違って、筋肉痛のバリオス以外、誰も負傷していないことですが、ネーションズリーグ組のGKオブラク(スロベニア)やギャラガー(イングランド)ら共々、皆、無事に戻ってきてもらいたいかと。
一方、弟分チームではレガネスが水曜にフエンラブラダ(RFEF1部/実質3部)と親善試合をして、0-3と快勝。移籍市場最終日、深夜零時の刻限ギリギリに入団が決まったハラー(ドルトムントからレンタル)が先制ゴールを決め、早くも決定力のあるFWであること示してくれることに。その横で弟分先輩格2チームからはほとんど、この代表戦期間中、練習を続けているという以外、ニュースが伝わってこないんですが、金曜にはラージョのカメージョがビジャ・デ・バジェカ(バジェカ地区のお祭り)の開幕宣言をする大役を担ったのだとか。
ええ、パリ五輪金メダリストの彼ももう23才とあって、U21スペイン代表は卒業していますからね。A代表に招集されるにはまだ実績が足りず、この代表戦週間はリーガ再開後のチームの起爆剤となるべく、黙々と練習に励むだけでしたから、たまにはそんな晴れの舞台があるのもいいかと。そうそう、ラージョには移籍市場が閉じた後、カディスを退団していたFWセルジ・グゥアルディオラが出戻り加入。昨季は極度のゴール日照りに苦しんだイニゴ・ペレス監督のチームを助けてくれることになったなんてことも。とはいえ、何よりファンが待望しているのは、金曜のペルー戦で今季初出場したハメス・ロドリゲス(コロンビア)の勇姿をエスタディオ・バジェカスでの5節オサスナ戦で見ることかもしれません。
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それがよりによって、試合前日にバリオスはマルカ(スポーツ紙)に載ったインタビューで、「Este año ya me toca dar un paso/エステ・アーニョ・ジャ・メ・トカ・ダール・ウン・パソ(今季はもう、一歩前に進まないと)。カンテラーノ(Bチーム出身の選手)だった自分から、チームの一員へとね」と、アトレティコにおけるプレゼンス向上を力強く宣言。その矢先に筋肉痛で代表戦に出られず、スゴスゴ戻って来るとはどこか、間が抜けていない?とはいえ、リーガ再開まではまだ1週間あるため、シメオネ監督としては21才のMFが自重して、日曜のバレンシア戦までに回復できるよう、努めてくれるのは有難いはずですけどね。それとは真逆で、この代表戦週間で一気に負傷禍に突入してしまったのはお隣さん。そう、レアル・マドリーではparon(パロン/リーガの停止期間)直前の4節ベティス戦でセバージョスが全治2カ月の足首ネンザを負ってしまったのを皮切りに、翌月曜にはチュアメニとメンディがフランス代表から即Uターン。この2人はそれ程、重傷ではないようですが、水曜には大西洋の向こう側から、ミリトンがブラジル代表の練習中に太ももにミニ肉離れを起こし、代表離脱することになったという知らせが。木曜のネーションズリーグのウェールズ戦でも、トルコ代表で先発していたアルダ・ギュレルが終盤に交代を要請し、更なるアラームが鳴り響いたんですが、幸いこちらはただの打撲だったよう。そんな緊急時のアンチェロッティ監督のウルトラCはチュアメニのジョブチェンジだったんですが、彼も中足骨の痛みが週末までに取れるか、まだわからず。おまけにアテにしていたカンテラーノのCBも次々、負傷に倒れ、下手したら、レアル・アレーナのピッチにはカルバハルが昨季のデジャブで再び、CBとして立っているなんてこともあるかも。うーん、実際のところ、各国代表戦週間前から、負傷でいなかったカマビンガとベリンガムがまだ復帰できていない中盤も人出足りない感ありありなんですけどね。バルサと違って、プレシーズンマッチでプレーした有望なカンテラーノは次々、レンタルや権利50%売却で外に出してしまうマドリーだけに、あと1試合、ポーランド戦が残っているモドリッチ(クロアチア)だけは、せめて無事に戻って来てほしいものですが…。
まあ、その辺はまだリーガ再開までは時間があるため、置いておくことにして、木曜にユーロ王者として初めて挑む、ネーションズリーグ1節のセルビア戦をプレーしたスペインA代表はどうだったのか、お話していくことにすると。いやあ、月曜にラス・ロサス(マドリッド近郊)のサッカー協会本部で合宿を始め、水曜夕方にはベオグラードに移動した彼らだったんですが、ライコ・ミティッチ・スタジアムでの一戦はかなり期待外れでねえ。とりわけ前半はシュートこそあったものの、本当に惜しかったチャンスは今回、負傷で招集されなかったモラタ(ミラン)の代わりとして、CFに入ったアジョセ(ビジャレアル)がダニ・オルモ(バルサ)からのtaconazo(タコナソ/ヒールキック)を受けて、33分に撃った一発ぐらい。
それも残念ながら、GKライコビッチ(アル・イティハド)にキャッチされてしまっただけでなく、それどころか、DF5人制どころか、全員守備で守り倒し、ずっとカウンターでの反撃を狙っていたセルビアがその直後、スペイン陣内に攻め上がり、千載一遇のチャンスをゲット。そう、ジブコビッチ(PAOK)のスルーパスをヨビッチ(ミラン)にエリア内から、フリーで撃たれるピンチに陥ったんですが、有難い。元マドリーのFWのシュートはGKダビド・ラジャ(アーセナル)が守るゴールを外れてくれたため、スペインは先制されるのを免れることに。
後半も序盤はパッとしなかったため、デ・ラ・フエンテ監督は、11分にはアジョセとククレジャ(チェルシー)をオジャルサバル(レアル・ソシエダ)とグリマルド(レバークーゼン)に代えてみたんですが、うーん、一応、チーム最年少17才のジャナル(バルサ)などは何度か、惜しいシュートを放っていたんですけどね。逆にその対になるニコ・ウィリアムス(アスレティック)の方が1週間前のアトレティコ戦同様、プレシーズンモードだったのが災いしたかと。30分過ぎにはファビアン(PSG)に代わり、ペドリ(バルサ)が、更にはニコ、オルモに代わり、ホセル(アル・ガラファ)、フェラン・トーレス(バルサ)も投入されたものの、40分にホセルがエリア内で倒されたプレーもペナルティにならず、試合はそのまま0-0で終わってしまいましたっけ。
21本(うち枠内5本)もシュートを撃ちながら無得点という、このドロースタートにも、さては今回のネーションズリーグはスペインが戴冠した前回と少々、大会方式が変わり、グループ2位までが勝ち抜け。少なくとも新たに設けられた3月の準々決勝には出られるはずと、デ・ラ・フエンテ監督も先読みしていたんですかね。「Es lo normal de estas alturas de temporada, la falta de ritmo/エス・ロ・ノルマル・デ・エスタス・アルトゥーラス・デ・テンポラーダ、ラ・ファルタ・デ・リトモ(シーズンのこの時期ではリズムが欠けているのは普通のこと)」と達観していたんですが、いやあ。
実際、スペインのいるグループA4はセルビアの他もスイス、デンマークと、一線級と言えるチームがいないため、突破はそんなに難しくはないかと思いますが、やはりドイツであれだけ、強い彼らを見たあとだけに物足りなさが残ったのは確か。もちろん、ユーロで大会MVPを獲ったロドリ(マンチェスター・シティ)がシベレス広場での祝賀イベントでモラタと一緒に、「Gibraltar es enpanol!/ヒブラルタル・エス・エスパニョール(ジブラルタルはスペイン)」とカンティコを歌い、UEFA処分で出られなかった影響もあったんでしょうけどね。セルビア戦をスタンド観戦していた当人はユーロ決勝で負ったケガのせいで、今季はまだクラブの試合に出ていないそう。
となると、日曜午後8時45分(日本時間翌午前3時45分)からのスイス戦でも、どの程度の助けになってくれるか、微妙なんですが、え?セルビア戦の最後のプレーで足首をネンザ。松葉杖をついてロッカールームを出て来たぐらいの重傷だったため、チームとジュネーブに移動せず。1人、サン・セバスティアン(スペイン北部のビーチリゾート、ソシエダのホームタウン)にオジャルサバルが帰ってしまったせいで、スペインはゴール不足が心配にならないかって?いやあ、それが土曜のスタジアム練習前に開かれた記者会見で、デ・ラ・フエンテ監督が「Dani Olmo no va a entrenarse. Sufrió un golpe/ダニ・オルモ・ノー・バ・ア・エントレナールセ。スフリオ・ウン・ゴルペ(ダニ・オルモは練習しない。打撲を受けている)」と暴露したため、更に事態は深刻になったんですけどね。
こうなると、アジョセ、ホセル、フェラン・トーレス、そして何よりジャマルに頑張ってもらうしかありませんが、まあ撃っても撃っても入らない日はどこのチームにもあること。おそらくスイス戦では運気が変わって、12年ぶりにユーロで頂点に立った再生スペインの力を見せてもらいところですが…もしかして、マドリーはセルビア戦でキャプテンを務めたカルバハルだけ、アトレティコもル・ノルマン(レアル・ソシエダから移籍)だけと、どちらも1人参加とあって、マドリッドのクラブのファンにしてみれば、今のスペイン代表は魅力に欠けているかもしれません。
そして一応、各国代表選手抜きで今週は地道に練習を続けていた各クラブの近況もさらっとお伝えしておくと。総勢11名が出向する中、マハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場で細々、セッションを重ねてきたアトレティコは、まあ、それでもコケやジョレンテ、ウルグアイ代表出場停止のヒネメス、サムエル・リノ、リケルメらは残っていますからね。シメオネ監督も連日、気温が30℃以下に下がった快適な環境の中、第2のプレシーズン練習を満喫していたんですが、木曜深夜には大量5人が参加しているアルゼンチン代表のチリ戦でフリアン・アルバレス(マンチェスター・シティから移籍)がgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)を決めたという朗報が。
試合も3-0と快勝し、母国の代表に自身の三男、ジュリアーノも含め、デ・パウル、モリーナ、GKムッサ(アタランタからレンタル)を送り出しているシメオネ監督も満足だったかと思いますが、残念ながら、ノルウェイ代表に行ったセルロート(ビジャレアルから移籍)の方はハーランド(マンチェスター・シティ)も出ていながら、カザフスタンとスコアレスドローしてしまう始末。まあ、エムバペ(マドリー)とご一緒したグリーズマンのフランスもイタリアに1-3と、パルク・デ・プランスで負けていましたしね。何よりなのはお隣さんと違って、筋肉痛のバリオス以外、誰も負傷していないことですが、ネーションズリーグ組のGKオブラク(スロベニア)やギャラガー(イングランド)ら共々、皆、無事に戻ってきてもらいたいかと。
一方、弟分チームではレガネスが水曜にフエンラブラダ(RFEF1部/実質3部)と親善試合をして、0-3と快勝。移籍市場最終日、深夜零時の刻限ギリギリに入団が決まったハラー(ドルトムントからレンタル)が先制ゴールを決め、早くも決定力のあるFWであること示してくれることに。その横で弟分先輩格2チームからはほとんど、この代表戦期間中、練習を続けているという以外、ニュースが伝わってこないんですが、金曜にはラージョのカメージョがビジャ・デ・バジェカ(バジェカ地区のお祭り)の開幕宣言をする大役を担ったのだとか。
ええ、パリ五輪金メダリストの彼ももう23才とあって、U21スペイン代表は卒業していますからね。A代表に招集されるにはまだ実績が足りず、この代表戦週間はリーガ再開後のチームの起爆剤となるべく、黙々と練習に励むだけでしたから、たまにはそんな晴れの舞台があるのもいいかと。そうそう、ラージョには移籍市場が閉じた後、カディスを退団していたFWセルジ・グゥアルディオラが出戻り加入。昨季は極度のゴール日照りに苦しんだイニゴ・ペレス監督のチームを助けてくれることになったなんてことも。とはいえ、何よりファンが待望しているのは、金曜のペルー戦で今季初出場したハメス・ロドリゲス(コロンビア)の勇姿をエスタディオ・バジェカスでの5節オサスナ戦で見ることかもしれません。
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スペイン代表のルイス・デ・ラ・フエンテ監督が、UEFAネーションズリーグ(UNL)でのパフォーマンスに手応えを感じているようだ。『UEFA.com』が伝えている。 15日、セルビア代表とのUNLリーグAグループ4第4節に臨んだスペイン。グループ2連勝中のチームはこの日も開始早々にCKからアイメリク・ラポルテが先制弾を決めると、そのまま押し込み続けハーフタイムへ。後半、PKこそ失敗したもののアルバロ・モラタが65分に追加点を挙げると、アレックス・バエナにもゴールが生まれる理想的な展開となり、3-0で勝利した。 UNLグループ3連勝と勢いに乗るデ・ラ・フエンテ監督はチームを称えつつ、このパフォーマンスを維持していきたいと意気込んでいる。 「今夜のように、これからも良いプレーを続けたい。今日はとても完璧な試合だった。本当にハイレベルだったと思う。最初から集中していて、プレーのあらゆる面で見ていて本当に楽しかった。この姿勢を見せ、物事をうまく進めれば、成功しないのは困難だろう。スペインは素晴らしく、ファンも素晴らしかった」 「今夜は本当に幸せな夜だ。スタジアム全体がモラタにふさわしい敬意と愛情を示した。彼は、その重要性を認められるに値する選手なんだ。我々のロッカールームでも本当に愛されている」 「我々はチーム作りの過程にある。このような状況は、あまり目立たないサッカー選手に自分の存在をアピールする機会を与えることができるから私は好きだ。スペインには素晴らしい選手がたくさんいるのだからね」 「このチームの貪欲さはとどまるところを知らない。11月の2試合でも勝利したいと思っている。今日のような姿勢を見せられなければ、自分たちを失望させることになるだろう」 「我々には世界最高のテクニカルスタッフがいる。最高のアナリスト、理学療法士、素晴らしいスタッフがね。おかげで仕事がとても楽になった。私は幸せだ。今のところ何も変えたくはない。謙虚でいたいとも思っている」 2024.10.16 10:00 Wed3
ケガ人続出のスペイン代表が発表! メリーノやモラタらが復帰【UEFAネーションズリーグ】
スペインサッカー連盟(RFEF)は4日、UEFAネーションズリーグ2024-25に臨むスペイン代表メンバー25名を発表した。 ユーロ2024優勝にパリ・オリンピックでも金メダルを獲得するなど新たな黄金期の到来を予感させるラ・ロハ。ルイス・デ・ラ・フエンテ監督は25名を招集した。 MFロドリ(マンチェスター・シティ)やMFダニ・オルモ(バルセロナ)、FWアジョセ・ペレス(ビジャレアル)、DFロビン・ル・ノルマン(アトレティコ・マドリー)、GKウナイ・シモン(アスレティック・ビルバオ)と主軸選手が大量に負傷中。今回のメンバーに初招集の選手はいない状況だ。 招集されたメンバーには、GKダビド・ラヤ(アーセナル)やMFペドリ、FWラミン・ヤマル(ともにバルセロナ)、MFマルティン・スビメンディ(レアル・ソシエダ)らが招集。また、DFパウ・クバルシ(バルセロナ)、MFミケル・メリーノ(アーセナル)、FWアルバロ・モラタ(ミラン)などが復帰した。 スペインはUNLでリーグA・グループ4に属しており、12日にホームでデンマーク代表、15日にホームでセルビア代表と対戦する。 今回発表されたスペイン代表メンバーは以下の通り。 <span class="paragraph-subtitle">◆スペイン代表メンバー25名</span> GK ダビド・ラヤ(アーセナル/イングランド) アレックス・レミロ(レアル・ソシエダ) ロベルト・サンチェス(チェルシー/イングランド) DF マルク・ククレジャ(チェルシー/イングランド) アレハンドロ・グリマルド(レバークーゼン/ドイツ) アイメリク・ラポルテ(アル・ナスル/サウジアラビア) パウ・トーレス(アストン・ビラ/イングランド) パウ・クバルシ(バルセロナ) ダニ・ビビアン(アスレティック・ビルバオ) オスカル・ミンゲサ(セルタ) ペドロ・ポロ(トッテナム/イングランド) ダニエル・カルバハル(レアル・マドリー) MF マルティン・スビメンディ(レアル・ソシエダ) アレイシ・ガルシア(レバークーゼン/ドイツ) ファビアン・ルイス(パリ・サンジェルマン/フランス) ミケル・メリーノ(アーセナル/イングランド) ペドリ(バルセロナ) アレックス・バエナ(ビジャレアル) FW ジェレミ・ピノ(ビジャレアル) ニコ・ウィリアムズ(アスレティック・ビルバオ) ラミン・ヤマル(バルセロナ) フェラン・トーレス(バルセロナ) アルバロ・モラタ(ミラン/イタリア) ホセル(アル・カーディシーヤ/サウジアラビア) ミケル・オヤルサバル(レアル・ソシエダ) 2024.10.04 20:50 Fri4
バロンドール2024候補30名が発表、CL優勝マドリーからベリンガムやヴィニシウス、ユーロ優勝スペインからロドリら選出
フランス・フットボールは4日、2023-24シーズンのバロンドール候補30名を発表した。1956年に創設され、最も権威ある個人賞とされるバロンドール。FIFAランキング上位100カ国のジャーナリストの投票で決定され、10月28日の授賞式で受賞者が決まる。 昨年はFWリオネル・メッシが最多8度目となる受賞としていた同賞。 今回の候補者ではチャンピオンズリーグ優勝のレアル・マドリーから最多6選手が選出。プレミアリーグ史上初の4連覇を達成したマンチェスター・シティから4選手、そのシティとプレミアリーグで優勝を争ったアーセナルから同じく4選手が選出された。そして無敗で国内2冠を達成したレバークーゼンから3選手が選ばれた。 代表別ではユーロ優勝のスペイン代表が最多6選手、準優勝のイングランド代表からも6選手が選ばれた。候補者は以下の通り。 ◆候補者一覧 ※()内は昨季所属クラブ/国籍 ジュード・ベリンガム(レアル・マドリー/イングランド) トニ・クロース(レアル・マドリー/ドイツ) ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリー/ブラジル) フェデリコ・バルベルデ(レアル・マドリー/ウルグアイ) ダニエル・カルバハル(レアル・マドリー/スペイン) アントニオ・リュディガー(レアル・マドリー/ドイツ) ロドリ(マンチェスター・シティ/スペイン) フィル・フォーデン(マンチェスター・シティ/イングランド) アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ/ノルウェー) ルベン・ディアス(マンチェスター・シティ/ポルトガル) グラニト・ジャカ(レバークーゼン/スイス) フロリアン・ヴィルツ(レバークーゼン/ドイツ) アレハンドロ・グリマルド(レバークーゼン/スペイン) マルティン・ウーデゴール(アーセナル/ノルウェー) ブカヨ・サカ(アーセナル/イングランド) デクラン・ライス(アーセナル/イングランド) ウィリアム・サリバ(アーセナル/フランス) キリアン・ムバッペ(パリ・サンジェルマン/フランス) ヴィティーニャ(パリ・サンジェルマン/ポルトガル) ラウタロ・マルティネス(インテル/アルゼンチン) ハカン・チャルハノール(インテル/トルコ) ラミン・ヤマル(バルセロナ/スペイン) ハリー・ケイン(バイエルン/イングランド) マッツ・フンメルス(ドルトムント/ドイツ) コール・パーマー(チェルシー/イングランド) ダニ・オルモ(RBライプツィヒ/スペイン) ニコ・ウィリアムズ(アスレティック・ビルバオ/スペイン) アルテム・ドフビク(ジローナ/ウクライナ) エミリアーノ・マルティネス(アストン・ビラ/アルゼンチン) アデモラ・ルックマン(アタランタ/ナイジェリア) 2024.09.05 06:00 Thu5