「18+4にしたのは成功」32年ぶり金メダル目指すスペイン指揮官が大会のルール変更に言及、決勝の相手・開催国フランスを称える「素晴らしいチーム」

2024.08.09 15:45 Fri
U-23スペイン代表を率いるサンティ・デニア監督
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U-23スペイン代表を率いるサンティ・デニア監督
32年ぶりの金メダルを目指すU-23スペイン代表サンティ・デニア監督が、U-23フランス代表との決勝戦について意気込んだ。スペイン『アス』が伝えた。

9日、パリ・オリンピックの男子サッカー決勝が開催。開催国のフランスとスペインが対戦する。

2021年の東京オリンピックでは準決勝で日本を下し、決勝に駒を進めるも、ブラジルの前に敗れたスペイン。選手や監督が変わった中でも2大会連続で決勝に進んだ。
グループステージでは、ウズベキスタン、ドミニカ共和国に勝利も、第3戦でエジプト相手に敗戦。2位でグループステージを突破すると、準々決勝ではU-23日本代表と2大会連続で対戦し、0-3で快勝。準決勝では苦戦しながらも、U-23モロッコ代表を下して決勝に駒を進めた。

2大会連続のメダルが確定したスペインだが、金メダルは1992年のバルセロナ・オリンピック以来となる。自国開催のオリンピック以来32年ぶりとなる中、デニア監督は今大会を振り返った。
中2日で行われる厳しいオリンピックの日程だったが、大会前にはレギューレーションが二転三転する事態に。国際オリンピック委員会(IOC)と国際サッカー連盟(FIFA)は、紆余曲折あった中で最終的にバックアップメンバー4名を含めた22名から試合ごとに18名をフレキシブルに入れ替えられるようにルールを決め、選手たちへの配慮がなされる形となった。

デニア監督はこのルール変更は、フィジカル的に厳しい大会で大きな成功の1つだとした。

「この大会は非常に特別ではあるが、肉体的にとても厳しいものがあり、予備選手が4人必要になるだろう。準備の主要な部分は体力作りだった」

「幸運なことに、我々は決勝に進出しており、両チームには1日追加で休みがあった。18人+4人にしたことは、IOCとFIFAの成功と言える」

オリンピック前にはドイツでユーロ2024が行われ、スペイン代表が見事に優勝。ヨーロッパNo.1という称号を持った状態で、別チームではあるがオリンピックを戦うことに。MFフェルミン・ロペスやMFアレックス・バエナはユーロから続けて戦っている選手たちだ。

細かくパスを繋ぐポゼッションスタイルで試合を支配することがスペインの代名詞だったが、デニア監督は世界の流行にも乗りつつ、本質は見失っていないとチームのスタイルについて言及した。

「我々はヨーロッパおよび世界レベルのベンチマークでもある。我々はゲームモデルの改善に努めてきた」

「今、サッカーはよりスピーディになり、より多くのトランジションが行われているが、我々は本質を失うことはない。我々は、こうしたタイプの選手たちに満足している」

期待されるのは32年ぶりの金メダル。デニア監督は当時見守っていたとし「キコのゴールを観ることができたのはラッキーだった」と、1992年のバルセロナ五輪決勝でポーランド相手に決勝ゴールを記録したキコの名前を出すことに。そして決勝の相手であるフランスのティエリ・アンリ監督を称え、素晴らしい相手だと称賛した。

「我々の前にはとても良い相手がいる。アンリのこれまでの功績を称えたいと思う。フランスはとても強いチームで、良い選手が揃っている。数字も残しており、決勝に進出した勇敢なチームだ。素晴らしいチームだと思う」

フランスvsスペインの決勝は9日の25時キックオフを迎える。

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パリ五輪に臨むU-23スペイン代表が発表! ユーロ出場のフェルミン・ロペスやバエナが選出、OAは3名【パリ五輪】

11日、パリ・オリンピックに臨むU-23スペイン代表メンバーの背番号が決定した。 2大会連続12回目の出場となるスペイン。前回の東京オリンピックでは日本とも対戦し、決勝まで進出。U-24ブラジル代表に敗れて銀メダルに終わっていた。 1992年、自国開催となったバルセロナ・オリンピック以来の金メダルを目指すチーム。率いるのはサンティ・デニア監督だが、10日に本大会の18名とバックアップの4名を発表。背番号も決定した。 今回のメンバーには、ユーロ2024で決勝まで進んでいるスペイン代表のMFアレックス・バエナ(ビジャレアル)とFWフェルミン・ロペス(バルセロナ)がそのまま出場することとなる。 その他、17歳のDFパウ・クバルシ(バルセロナ)なども招集。また、オーバーエイジとしてFWセルヒオ・ゴメス(23/マンチェスター・シティ)、DFフアン・ミランダ(24/ボローニャ)、FWアベル・ルイス(24/ジローナ)の3名を招集している。 スペインはグループCに入り、ウズベキスタン代表、エジプト代表、ドミニカ共和国代表と対戦する。日本はグループDのため、共に勝ち上がれば対戦する可能性も出てくる。 <span class="paragraph-subtitle">◆U-23スペイン代表 パリ五輪メンバー18名</span> GK 1.アルナウ・テナス(パリ・サンジェルマン/フランス) 13.ジョアン・ガルシア(エスパニョール) DF 2.マルク・プビル(アルメリア) 3.フアン・ミランダ(ボローニャ/イタリア) 4.エリック・ガルシア(バルセロナ) 5.パウ・クバルシ(バルセロナ) 12.ジョン・パチェコ(レアル・ソシエダ) 15.ミゲル・グティエレス(ジローナ) MF 6.パブロ・バリオス(アトレティコ・マドリー) 8.ベニャト・トゥリエンテス(レアル・ソシエダ) 10.アレックス・バエナ(ビジャレアル) 14.アイマル・オロス(オサスナ) 15.アドリアン・ベルナベ(パルマ/イタリア) FW 7.ディエゴ・ロペス(バレンシア) 9.アベル・ルイス(ジローナ) 11.フェルミン・ロペス(バルセロナ) 17.セルヒオ・ゴメス(マンチェスター・シティ/イングランド) 18.サム・オモロディオン(アトレティコ・マドリー) ◆予備登録メンバー GK 22.アレハンドロ・イトゥルベ(アトレティコ・マドリー) DF 20.フアンル・サンチェス(セビージャ) 19.クリスティアン・モスケラ(バレンシア) FW 21.セルヒオ・カメージョ(ラージョ・バジェカーノ) 2024.07.12 12:00 Fri
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「緊張から全て解放された」2大会連続決勝のスペイン、指揮官は対戦相手のモロッコを称える「素晴らしい仕事を祝福する」

U-23スペイン代表のサンティ・デニア監督が、U-23モロッコ代表との準決勝を振り返った。スペイン『アス』が伝えた。 5日、パリ・オリンピックの男子サッカー準決勝が行われ、スペインはモロッコと対戦した。 準々決勝でU-23日本代表を下したスペイン。2大会連続の決勝進出、そして東京オリンピックで逃した金メダルを目指して戦ってきたなか、試合はモロッコに先制される。 追いかける立場となったスペインだったが、なかなかゴールを奪えず。それでも66分、日本戦で豪快なミドル2本を決めたフェルミン・ロペスがネットを揺らして同点に追いつくと、85分にはフェルミンのパスを受けたフアンル・サンチェスが値千金の逆転ゴール。スペインが1-2で逆転勝利を収め、2大会連続の決勝進出を果たした。 試合後、デニア監督は試合を振り返り、モロッコを称えることに。それでも、試合をひっくり返した選手たちを称えた。 「我々は彼らが良いレベルを持ったチームであることを知っていたし、見ての通りだ。彼らはアフリカ王者であり、アメリカ相手に4ゴールを決めたばかりだ。彼らにはプレーしたい素晴らしい選手たちがいて、攻撃的な布陣を敷いている」 「しかし、我々はそれを最大限に活用し、試合をひっくり返すことができた。モロッコが試合に臨んできて、試合に向けて布陣を整えていた。そのラインナップを祝福したい。モロッコ代表の素晴らしい仕事を祝福する」 前半をビハインドで終えた中、ハーフタイムでは選手たちに仕掛けていくことを伝えたとしたデニア監督。ただ、それを実行したのは選手たちだとした。 「選手たちを行かせて、試合の流れに解決策を与えようとした。非常に優秀であり、我々は彼らに解決策を与えるが、それを実現させなければならないのは選手たちだ。レフェリーに抗議し始めるわけにはいかない」 試合後には決勝進出を喜んだデニア監督だが、たまには喜びたいとコメント。ひとまずメダル獲得が確定し、緊張感から解放されたとし、決勝へ良いメンタルで臨めるようだ。 「たまには楽しませてほしい。それに、今大会で抱えていた緊張感から全て解放された。その瞬間、私は全ての緊張を解き放った」 「選手、コーチ陣、グループの全員がとても仲の良いファミリーであることは事実だ。みんなのおかげで、本当に幸せだった」 2024.08.06 11:15 Tue

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