パリ五輪サッカー総括/六川亨の日本サッカーの歩み
2024.08.12 21:45 Mon
7月24日から始まったパリ五輪サッカー競技は8月10日の女子決勝で閉幕した。女子はアメリカが3大会ぶり5度目の頂点に立ち、男子はスペインが前回東京大会の雪辱(決勝でブラジルに敗退)を果たし、自国開催だった92年バルセロナ五輪以来2度目の金メダルを獲得した。
そこで今回は簡単にパリ五輪を総括したい。
まず女子である。グループリーグを突破したベスト8(フランス、ブラジル、スペイン、コロンビア、アメリカ、日本、カナダ、ドイツ)はきわめて順当な顔ぶれであり、準決勝でW杯優勝のスペインがブラジルに2-2からのPK戦を2-4で落として姿を消したのはちょっと意外だった。とはいえ今大会が初出場のスペインに対し、ブラジルは8大会連続の出場で、過去に銀メダルを2回獲得(04年アテネ大会と08年北京大会)している実績もある。
世界王者とはいえ、W杯では頂点への過程(グループリーグ)で日本に大敗するなど、まだ盤石の地位を築いているとは言えないようだ。
そして決勝ではアメリカが手堅いサッカーでブラジルを1-0で退けて5度目の金メダルを獲得した。長身FWワンバックを中心に圧倒的な強さで五輪3連覇(04、08、12年)を達成した当時と比べると、攻守にスケールダウンした感は否めない。しかしポゼッションスタイルを採り入れつつ、“個の強さ”も生かしたチーム作りに転換している過程での戴冠はさすが“女王”と言っていいだろう。
男子はグループリーグから少なからぬ波乱があった。グループAとDはそれぞれ開催国のフランスとアメリカ、日本とパラグアイがベスト8進出と順当だった。しかしグループBはモロッコが1位抜けして過去2度の優勝を誇るアルゼンチンは2位通過。そしてグループCもスペインはエジプトの後塵を拝することになった。
エジプトは前回東京大会でもグループリーグを突破したが、モロッコは8度目の出場で初の決勝トーナメント進出だ。そして彼らは準々決勝でもパラグアイとアメリカを撃破して初のベスト4に勝ち上がったのである。
過去にもアフリカ勢の躍進はあった。96年アトランタ五輪と00年シドニー五輪ではナイジェリアとカメルーンが初の金メダルに輝いている。両チームともブラックアフリカン特有の驚異的な身体能力を生かしての優勝だった。しかしパリ五輪では北アフリカのアラブ勢2チームが大躍進を遂げたのである。
まあ、モロッコはカタールW杯でも決勝トーナメント1回戦でスペインをPK戦から下し、準々決勝でもポルトガルを1-0で退けて初のベスト4に進出した実績がある(準決勝でフランスに敗退)。U-23代表は別チームとはいえ、フル代表と同様にほとんどの選手がヨーロッパの5大リーグでプレーし、リーグ・アンに所属している選手も多い。このためパリ五輪は準ホームでの試合だったと言えるだろう。
そんな彼らもフランスとスペインの牙城を崩すことはできず、エジプトはフランスに1-3、モロッコはスペインに1-2で敗退したが、エジプトはフランスに先制するなどヨーロッパの伝統国を大いに苦しめた。
決勝は、誰もが予想したようにフランス対スペインの組合せとなった。フランスがMFミローの巧シュートで先制したが、すぐさまスペインも反撃して、日本戦でも活躍したMFフェルミン・ロペスが2ゴールで逆転。1-1の同点弾は味方のパスワークにトップ下からするすると攻め上がり、ゴール中央でフリーとなって決めたポゼッションスタイルのお手本のようなゴールだった。
その後もスペインが1点を加えて3-1とリードして前半を終了。ところが後半はフランスが猛攻を仕掛け、FKとPKから同点に追いつき延長戦に突入した。延長戦ではスペインのFWセルヒオ・カメージョがスルーパスに抜け出してGK1対1からループシュートで勝ち越すと、GKのロングスローを受けてドリブルで抜け出す電光石火のカウンターからダメ押しの5点目を決めて勝利を確実なものにした。
カタールW杯の決勝戦を彷彿させるゴールの応酬によるシーソーゲーム。これほど「手に汗握る」五輪の決勝戦を見るのは初めての経験だった。OA枠がいるとはいえ、レベルの高さに圧倒された。
「もしも日本がスペインに勝っていたら」と期待したくなる気持ちもあるだろう。しかし準決勝でエジプトに怒濤の攻撃を仕掛けたフランスは、大会前のテストマッチで対戦したフランスとはまったく別のチームだった。エジプトも、フランスに1-3で逆転負けしたとはいえ、延長戦に持ち込む粘りを見せた。正直、エジプトやモロッコに勝てるかと問われれば、返答に窮してしまう。それだけベスト4に勝ち残ったチームは、勝ち残るだけの底力を持っていて、なおかつそれを遺憾なく発揮した。
こうした激戦の数々を、できれば森保一監督にはパリに滞在して肌感覚で体感して欲しかった。
そこで今回は簡単にパリ五輪を総括したい。
まず女子である。グループリーグを突破したベスト8(フランス、ブラジル、スペイン、コロンビア、アメリカ、日本、カナダ、ドイツ)はきわめて順当な顔ぶれであり、準決勝でW杯優勝のスペインがブラジルに2-2からのPK戦を2-4で落として姿を消したのはちょっと意外だった。とはいえ今大会が初出場のスペインに対し、ブラジルは8大会連続の出場で、過去に銀メダルを2回獲得(04年アテネ大会と08年北京大会)している実績もある。
そして決勝ではアメリカが手堅いサッカーでブラジルを1-0で退けて5度目の金メダルを獲得した。長身FWワンバックを中心に圧倒的な強さで五輪3連覇(04、08、12年)を達成した当時と比べると、攻守にスケールダウンした感は否めない。しかしポゼッションスタイルを採り入れつつ、“個の強さ”も生かしたチーム作りに転換している過程での戴冠はさすが“女王”と言っていいだろう。
なでしこジャパンにとっては、27年のブラジルW杯、28年のロス五輪を見据え、ベスト8の壁をいかに突破するかが今後の大きな課題となる。
男子はグループリーグから少なからぬ波乱があった。グループAとDはそれぞれ開催国のフランスとアメリカ、日本とパラグアイがベスト8進出と順当だった。しかしグループBはモロッコが1位抜けして過去2度の優勝を誇るアルゼンチンは2位通過。そしてグループCもスペインはエジプトの後塵を拝することになった。
エジプトは前回東京大会でもグループリーグを突破したが、モロッコは8度目の出場で初の決勝トーナメント進出だ。そして彼らは準々決勝でもパラグアイとアメリカを撃破して初のベスト4に勝ち上がったのである。
過去にもアフリカ勢の躍進はあった。96年アトランタ五輪と00年シドニー五輪ではナイジェリアとカメルーンが初の金メダルに輝いている。両チームともブラックアフリカン特有の驚異的な身体能力を生かしての優勝だった。しかしパリ五輪では北アフリカのアラブ勢2チームが大躍進を遂げたのである。
まあ、モロッコはカタールW杯でも決勝トーナメント1回戦でスペインをPK戦から下し、準々決勝でもポルトガルを1-0で退けて初のベスト4に進出した実績がある(準決勝でフランスに敗退)。U-23代表は別チームとはいえ、フル代表と同様にほとんどの選手がヨーロッパの5大リーグでプレーし、リーグ・アンに所属している選手も多い。このためパリ五輪は準ホームでの試合だったと言えるだろう。
そんな彼らもフランスとスペインの牙城を崩すことはできず、エジプトはフランスに1-3、モロッコはスペインに1-2で敗退したが、エジプトはフランスに先制するなどヨーロッパの伝統国を大いに苦しめた。
決勝は、誰もが予想したようにフランス対スペインの組合せとなった。フランスがMFミローの巧シュートで先制したが、すぐさまスペインも反撃して、日本戦でも活躍したMFフェルミン・ロペスが2ゴールで逆転。1-1の同点弾は味方のパスワークにトップ下からするすると攻め上がり、ゴール中央でフリーとなって決めたポゼッションスタイルのお手本のようなゴールだった。
その後もスペインが1点を加えて3-1とリードして前半を終了。ところが後半はフランスが猛攻を仕掛け、FKとPKから同点に追いつき延長戦に突入した。延長戦ではスペインのFWセルヒオ・カメージョがスルーパスに抜け出してGK1対1からループシュートで勝ち越すと、GKのロングスローを受けてドリブルで抜け出す電光石火のカウンターからダメ押しの5点目を決めて勝利を確実なものにした。
カタールW杯の決勝戦を彷彿させるゴールの応酬によるシーソーゲーム。これほど「手に汗握る」五輪の決勝戦を見るのは初めての経験だった。OA枠がいるとはいえ、レベルの高さに圧倒された。
「もしも日本がスペインに勝っていたら」と期待したくなる気持ちもあるだろう。しかし準決勝でエジプトに怒濤の攻撃を仕掛けたフランスは、大会前のテストマッチで対戦したフランスとはまったく別のチームだった。エジプトも、フランスに1-3で逆転負けしたとはいえ、延長戦に持ち込む粘りを見せた。正直、エジプトやモロッコに勝てるかと問われれば、返答に窮してしまう。それだけベスト4に勝ち残ったチームは、勝ち残るだけの底力を持っていて、なおかつそれを遺憾なく発揮した。
こうした激戦の数々を、できれば森保一監督にはパリに滞在して肌感覚で体感して欲しかった。
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【2023-24ラ・リーガ総括】超WS選出の最優秀選手はベリンガム
◆名将の卓越したマネジメントでマドリーが覇権奪還 開幕前は王者バルセロナとマドリードの2強による、お馴染みの三つ巴の争いが予想されたが、伏兵ジローナの大躍進によってその構図が大きく変わるも、レアル・マドリーが貫録の2シーズンぶりプリメーラ制覇が決定した。 エースFWベンゼマの退団に昨夏の注目株ベリンガムの加入で新時代を予感させたマドリーは、余力を残しながらも29勝8分け1敗の勝ち点95と圧巻の戦績で優勝を達成した。開幕前に守護神クルトワ、直後にDFミリトンと守備の要を相次いで長期離脱で失い、以降もFWヴィニシウスやDFアラバといった主力の離脱という逆境の中でシーズンを戦ったマドリー。 しかし、卓越したマネジメント能力を有する百戦錬磨の指揮官の下、[4-3-1-2]の新布陣を軸に複数システムの使い分け、MFチュアメニのコンバートなどで急場をしのぐと、代役守護神ルニンやフル稼働のDFリュディガーの活躍もあってリーグ最少失点(26失点)を記録。さらに、攻撃では前半から中盤にかけて爆発したベリンガムに加え、ヴィニシウスとFWロドリゴのブラジル代表コンビ、FWホセルとMFブラヒム・ディアスの出戻り組の活躍によってリーグ最多得点(87ゴール)もマーク。そのスタッツに加え、エル・クラシコ、ジローナとの直接対決をすべて勝利し、完璧な形で優勝を成し遂げた。 その王者に勝ち点10以上の力の差を見せつけられて連覇を逃した2位のバルセロナ(勝ち点85)。最低限のノルマは達成したが、チャビ監督の去就を巡るいざこざを含めネガティブな面が目立つシーズンとなった。MFブスケッツやFWデンベレらの退団を受け、MFギュンドアンやDFカンセロ、FWフェリックスらを補強。全体的には選手層を増したが、MFガビやMFペドリ、守護神テア・シュテーゲンらシーズン中に主力の相次ぐ離脱に見舞われると、ブスケッツ、デンベレというキーマンを失ったチームは、シーズンを通して切り替え、アタッキングサードでの崩しの部分で大きな問題を抱えた。また、王者とは異なりマドリー、ジローナとライバル相手の全敗も、より印象を悪くした。FWラミン・ヤマル、DFパウ・クバルシにMFフェルミン・ロペスとカンテラーノの台頭は今後に明るい兆しを与えたが、ラポルタ会長ら首脳陣と衝突したチャビ監督の解任が決定。来季はハンジ・フリック監督の下、さらに凄みを増す王者との大きな溝を埋めるタフなシーズンに臨む。 後半戦の失速で奇跡の優勝は逃したが、昨季10位のジローナ(勝ち点82)はクラブ史上初のチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得となる3位フィニッシュという大躍進を遂げた。6連勝を含む開幕7戦無敗のロケットスタートを決めると、王者マドリーに手痛い2敗を喫した間にも11勝4分けの15戦無敗を記録。その後、優勝の可能性が低くなった終盤戦は苦手としたアウェイを中心に負けの数が増えていったが、バルセロナ相手のシーズンダブルに最終節でのグラナダ相手の7-0の圧勝など、この躍進がフロックではないことを証明した。 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残留争いではベニテス解任後に復調した13位のセルタ、3人の指揮官で苦しいシーズンを戦った14位のセビージャ、コパ準優勝の15位マジョルカが辛くも残留を果たした。そして、シーズンを通して低空飛行が続いたカディス、アルメリア、昇格組のグラナダがセグンダ降格となった。 なお、セグンダではレガネスとバジャドリーが自動昇格を決定し、エイバル、エスパニョール、スポルティング・ヒホン、レアル・オビエドの4クラブが残り1枠を巡ってプレーオフを戦う。 【最優秀選手&監督】 ★最優秀選手 ◆MFジュード・ベリンガム(レアル・マドリー) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240607_100_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 新時代の“ジダン”が初挑戦で躍動。ディフェンスラインを支えたリュディガー、中盤に君臨したクロースとドイツ代表コンビの活躍も素晴らしかったが、やはり鳴り物入りの加入で期待以上のパフォーマンスを披露した20歳のイングランド代表MFをMVPに推したい。メガクラブ争奪となった昨夏、ドルトムントからエル・ブランコへのステップアップを果たした万能型MFは、かつてジネディーヌ・ジダンが着用した背番号5を背負ってプレシーズンから躍動。その特性を見極めたイタリア人指揮官によって[4-3-1-2]のトップ下、[4-4-2]の左サイド、[4-3-3]での“ファルソ・ヌエベ”と複数の役割を与えられた中、ゴールスコアラーとしての才能を完全に開花。28試合19ゴール6アシストをマークし、ドルトムントでの3年間で挙げたリーグ戦12ゴールをわずか1年で超えた。また、エル・クラシコでの劇的決勝点を含め、チームに勝ち点をもたらす勝負強さも傑出していた。 ★最優秀監督 ◆ミチェル(ジローナ) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240607_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 奇跡の3位フィニッシュに導く。優勝に導いたアンチェロッティ監督の手腕は特筆に値するが、やはり今シーズンの欧州フットボールで最大のサプライズとなったミラクル・ジローナを率いたミチェル監督を最優秀監督に推したい。2021-22シーズンに就任したカタルーニャのクラブを就任1年目でプリメーラ昇格に導き、昨季は10位での残留に導いたスペイン人指揮官。今季は可変式の[4-2-3-1]の攻撃的なポゼッションスタイルにさらに磨きをかけ、安定したビルドアップ、流動的なポジションチェンジでズレを作る崩し、多彩なフィニッシュワークで王者に次ぐ85得点を記録。魅力的なスタイルと結果を見事に両立させ、クラブ史上初となるCL出場権獲得をもたらした。 【期待以上】 ★チーム ◆ジローナ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240607_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> レスター以来のインパクト残す。プレミアリーグ初優勝を成し遂げたミラクル・レスターの再現はならずも、マドリーとバルセロナという世界屈指のメガクラブと堂々と渡り合った、今季の戦いぶりはそのフォクシーズに勝るとも劣らない素晴らしいものだった。マンチェスター・シティと同じ『シティ・フットボール・グループ』の恩恵はあったものの、補強資金やスカッドの質では比べるまでもなく大きく劣っていたが、智将ミチェルの傑出した采配力にMFアレイシ・ガルシア、DFダビド・ロペス、MFマルティン、FWストゥアーニらいぶし銀の現有戦力、DFブリント、DFエリック・ガルシア、FWサヴィオ、FWドフビクといった多士済々の新戦力の融合によって、見事にその差をチームとして埋めた。今季の活躍によって多くの主力に引き抜きの噂が絶えないが、何とかスカッドを維持して来季もメガクラブ相手の上位争いに絡んでほしいところだ。 ★選手 ◆MFイスコ(ベティス) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240607_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 恩師の下で完全復活。バルセロナのクバルシやヤマル、ジローナの新戦力、MFハビ・ゲラといった若手の台頭も光ったが、カムバック賞という部分で元レアル・マドリーMFを選出。マドリー晩年の停滞、セビージャでの苦戦によって“終わった”選手の印象も否めなかったが、マラガ時代に指導を受けたペジェグリーニ監督のラブコールを受けて加入したベティスで完全復活。シーズン終盤は負傷の影響で欠場を余儀なくされたが、29試合8ゴール5アシストを記録。さらに、チャンスクリエイトやキーパスといったスタッツはリーグ上位に位置し、ベティスが勝利や勝ち点を得た大半の試合でマン・オブ・ザ・マッチに選出される、傑出した存在感を示した。 【期待外れ】 ★チーム ◆セビージャ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240607_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 2季連続の屈辱。昨シーズンはロペテギ、サンパオリと2人の指揮官を解任し、シーズン終盤に就任したメンディリバル監督の下で12位での残留に加え、ヨーロッパリーグ(EL)制覇という望外の結果を手にしたセビージャ。捲土重来を期して臨んだ今季はウルトラスの反発を押し切ってDFセルヒオ・ラモスを呼び戻す荒療治も敢行したが、再びの混迷のシーズンに。シーズン序盤にメンディリバル監督を解任すると、その後任のディエゴ・アロンソも早々に見切りを付け、昨年待つにキケ・フローレス監督を招へい。16位でチームを引き継いだベテラン指揮官の下、最終的に14位での残留を決めたが、予算規模や近年の成功を鑑みれば、大きく期待を裏切る1年となった。 新シーズンに向けてはラス・パルマスのピミエンタ監督の招へいが決定し、DFヘスス・ナバスの2024年末の現役引退に、セルヒオ・ラモスの今季限りでの退団が濃厚と来季も大幅なスカッド刷新が見込まれるが、クラブ上層部を含めぬるま湯体質が変わらなければ、3季連続の苦戦を強いられる可能性は高い。 ★選手 ◆FWウマル・サディク(レアル・ソシエダ) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240607_100_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ラ・レアル低迷の大きな要因に。2023年夏、ニューカッスルに引き抜かれたFWイサクの後釜として鳴り物入りで加入したナイジェリア代表FW。加入1年目は開幕5試合3ゴールと最高のスタートを切ったが、ヒザの前十字じん帯断裂の重傷を負って早々にシーズンが終了。そのケガが癒えた今季は新加入のFWアンドレ・シウバと共に、ビジャレアルに去ったFWセルロートの後釜として活躍が期待されたが、26試合3ゴールと期待外れの結果に終わった。その数字面の物足りなさに輪をかけてプレー内容が悪く、ゴール前でのイージーな決定機逸に加えて、プレッシングの強度やポストワークといった部分でも大きな問題を抱えた。なお、ソシエダは今夏の売却を決断しており、来季は別のクラブでプレーする可能性が濃厚だ。 2024.06.06 21:00 ThuU-23スペイン代表の人気記事ランキング
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結局、マドリッド勢は皆、ゴールが足りなかった…/原ゆみこのマドリッド
「決勝行かなくても再会できるんじゃん」そんな風に私が意外な事実に驚いていたのは木曜日、いよいよパリ五輪のサッカーも決勝トーナメントに入るため、男女スペイン代表の試合開催地を調べていた時のことでした。いやあ、パリでスタートした男子チームはグループリーグ2、3節がボルドーだったんですけどね。今週月曜にはナントで2試合をこなしてきた女子チームも3節のために同じホテルに到着し、次はパリでの決勝の前に選手村で会おうと互いに誓い合ったのだとか。 その時はまだ、両者共、2連勝で首位だったため、男子の面々も準々決勝マルセイユ、準決勝リヨンのルートを考えていたようなんですけどね。それが火曜、水曜の試合が終わってみれば、彼らはリヨン、マルセイユという、女子とまったく同じ軌跡と辿ることになるとはまさに運命とは皮肉。もちろん、昨夏のW杯に続き、ネーションズリーグ・ファイナルフォーでも女王となった彼女たちがミソをつけることはなく、やはり去年はネーションズリーグ・ファイナルフォー優勝、この夏もユーロ王者となったスペイン男子とはいえ、オリンピックに来ているのはA代表とは別物のU23チーム。それを忘れてはいけないんですが、先日、男女共にユーロを制したU19スペイン代表のような快挙を期待するのはやっぱり、高望みすぎる? そう、今週もマドリッドではずっと、38、9℃の猛暑が続いているため、午後は家に閉じこもっていた私なんですが、どうやら、暑さはとうとうフランスにも到来。火曜の午後3時なんて時間に3節を組まれた男子スペインもかなり辛かったとは思うんですけどね。ここまでウズベキスタン、ドミニカ共和国に勝った後、サンティ・デミア監督はデ・ラ・フエンテ監督のユーロでの成功に倣ったか、このエジプト戦でスタメンを10人ローテーション。クバルシ(バルサ)が出られなかったのは累積警告による出場停止で仕方なかったんですが、まさか、リザーブメンバー4人全てをベンチに入れ、しかもカメージョ(ラージョ)、モスケラ(バレンシア)、そしてGKイトゥルベ(アトレティコB)まで、スタメンに並べるとは、何とも勇気があるじゃないですか。 ただ、計算外だったのは、シュートは結構、撃っていたにも関わらず、スペインはカメージョもサム(アトレティコ、昨季はアラベスにレンタル)も外してばかりでねえ。逆に前半40分、ずっとカウンターを狙っていたエジプトに隙を突かれ、アデルに先制点を奪われてしまったから、さあ大変!それどころか、後半頭から、オーバーエイジ枠出場の1人、セルヒオ・ゴメス(レアル・ソシエダ)が入って反撃する予定が、17分にはパチェコ(レアル・ソシエダ)がGKへのバックパスをアデルに奪われるという大チョンボ。またしてもゴールを挙げられているって、もしかして暑さ呆けしていた? 0-2ともなると、さすが体裁が悪いと思ったか、サンティ・デミア監督もバリオス(アトレティコ)、フェルミン(バルサ)、最後はミランダ(ボローニャ)とレギュラーを投入したんですが、何せ、頼りのアベル・ルイス(ジローナ)、アレックス・バエナ(ビジャレアル)らはリザーブ選手と交代で、ベンチ入りもしていませんでしたからね。幸い、イトゥルベが連続paradon(パラドン/スーパーセーブ)で3点目を奪われるのだけは防いでくれたんですが、結局、スペインのゴールが入ったのは後半45分になってから。カメージョのクロスをようやくサムがヘッドで決めたんですが、10分もあったロスタイムはエジプト勢の方が暑さに耐性があったか、ほぼずっと守っているだけに。そのまま1-2で負けてしまい、相手にグループ首位突破の栄誉を奪われてしまうんですから、困ったもんじゃないですか。 実際、スペイン男子が2位となったことで最悪なのは、パリまでのルートが変わることより、グループ1位突破のチームと当たることで、しかも相手の日本は3連勝と調子がいいみたいですからね。一応、金曜午後5時(日本時間翌零時)からの準々決勝では再び、レギュラーたちが体力を回復して戻ってくるはずですが、果たしてどうなることやら。おかげで私もどちらを応援するべきか、わからなくなっちゃいましたよ。 一方、翌水曜にブラジルとグループ最終節をプレーした女子スペインもかなりローテーションしていたものの、こっちはA代表そのもののため、やっぱり勝ち癖がついているというか、いえ、開始9分にはアトレティコに7年いて、昨季限りで退団したリュドミラのシュートがゴールポストに当たるヒヤリもあったんですけどね。それでもブラジルのGKロレナが早い時間から、どこかを痛めたようで、何度も治療を受けていたため、すぐにスペインが先制点を挙げるんじゃないかと期待したんですが、そうは問屋が卸さず。前半はロスタイムにオリンピック出場6回目という、女子サッカー界のレジェンド、マルタがカルモナ(レアル・マドリー)の頭を蹴って、レッドカードを出され、ブラジルが10人になっただけで終了です。 後半は頭から、モンセ・トメ監督がマリオナ(アーセナル)、サルマ(バルサ)の2人のレギュラーを投入し、更には12分、ボンマティ、アレクシア・プテジャス(バルサ)のバロンドール保有女子2名も加勢に。すると23分、とうとうマリオナのクロスをロレナが弾いたボールをアテネア(マドリー)が押し込んで、ゴールが入ってくれたんですよ。うーん、その少し前にスペインのGKカタ・コル(バルサ)の顔に敵選手のヒザが当たり、鼻中骨骨折の疑いでミサ(マドリー)に交代となったのは災難でしたけどね。 それとは真逆で最後までピッチに残ったロレナだけでなく、ブラジルの選手たちが度重なるメディカルスタッフの助けを借りないといけなかったのもあって、後半ロスタイムが16分という、脅威の長さに。あの暑さの中、0-1のリードを守らないといけないのは酷だと思ったものの、大丈夫。どうやらスペイン女子は出来が違うようで、そのまさに61分にアレクシアがエリア外から見事なvaselina(バセリーナ/ループシュート)を決めて、最後は0-2にしたとなれば、土曜午後5時からの準々決勝コロンビア戦もまったく恐れることはないかと。 え、オリンピックはともかく、水曜はマドリッド勢の弟分たちもプレシーズンマッチをやっていなかったかって?その通りでスペイン女子の試合の後、午後7時からは、地中海沿岸の第2次キャンプ地、アルゴルフォでヘタフェがサラゴサ(2部)とまた、Youtubeのクラブチャンネルでライブを見ているだけで暑くなってくるような、日がガンガン照っているピッチで親善試合を開催。相変わらず、FWが1人もいないボルダラス監督のチームのその日の前線は右SBのアレックス・ソラ(レアル・ソシエダから移籍)とMFアレニャだったんですが、もう完全に前回のオビエド(2部)戦のデジャブでしたねえ。 そう、ソラも頑張って、29分にはシュートをゴールポストに当てたんですが、その3分後にはウチェ(RFEF1部/実質3部のセウタから移籍)がchilena(チレナ/オーバーヘッドシュート)に失敗して、負傷交代。加入したばかりのカルレス・ペレス(同セルタ)が急遽、デビューすることになったんですが、35分には同じく、デビュー組のGKレタチェク(同バニク・オストラバ)がラソにエリア内からシュート浴びて、失点してしまったのが運の尽きでした。とにかくストライカーというものがいないヘタフェですから、うーん、多分、私が知らないだけで、後半にボルダラス監督が大量投入していたカンテラーノ(ヘタフェBの選手)の誰かはFWだったのかもしれませんけどね。 結局、その1点を最後まで返すことができず、1-0で敗戦。このプレシーズン、3度目の無得点試合で終わったんですが、この調子では、いくら五輪グループリーグで敗退したドミニカ共和国代表から、ペテル(RMカスティージャから移籍、昨季はバレンシアでプレー)が戻って来るとはいえ、土曜の午後9時(日本時間翌午前4時)にアトレティコをコリセウムに迎える一戦でも得点はできないかも。いえ、契約秒読みと言われた昨季のピチチ(リーガ得点王)、ドブビク(ジローナ)にローマに逃げられ、今は次点だったセルロート(ビジャレアル)の獲得に邁進中らしい兄貴分もあまり、得点力の面では威張れないんですけどね。 先週末、1-1で引分けて、PK戦で勝ったヌマンシア(RFEF2部/実質4部)戦でゴールを挙げたリケルメも水木と体調不良で練習に加われなかったため、とうとう、シメオネ監督は今週から合流したグリーズマン、コレア、更に放出確定組のジョアン・フェリックスまで加えたtridente(トリデンテ/3トップ)を試していたのだとか。これではまさにスポーツ紙など、クラブはフリアン・アルバレス(マンチェスター・シティ)も狙っているなんて、煽り記事を載せないことには、ファンに夢と希望を与えられない閉塞状況ですが、何はともあれ、リーガが始まる前にはCL出場常連チームに相応しいCFがきっと、来てくれることを今は願うしかありません。 そして水曜午後9時からはラージョもコルドバ(2部)とエル・アルカンヘルで親善試合をしていたんですが、こちらは例の如く、ネット中継すらなくてねえ。ただ、5-0と惨敗したヘーレンフェーン戦とは違い、今回の失点は前半、ヤコブ・ゴンサロのゴールの1点だけ。後半にはとうとう、エヌテカが同点弾を挙げ、ラージョFW陣の長きにわたるゴール欠乏症を解消してくれたのは喜ばしいんですが、最後はPK戦で3-2と負けてしまいましたっけ。いやあ、もうプレシーズン4試合目にもなるのにまだ1勝もできていないイニゴ・ペレス監督のチームですからね。 それこそ、次は日曜にイギリスに飛んで、イラオラ監督率いるプレミアリーグのボーンマスと対戦となると、とても白星は望めないような気がするんですが、さて。そうそう、未だに新加入選手がグンバウ(グラナダから移籍)とエンバルバ(アルメリアからレンタル)の2人しかいないラージョに、この木曜にはハメス・ロドリゲス獲得の噂が浮上したなんてことも。いやあ、マドリー時代が絶頂で、それ以降、エバートン、アル・ラーヤン、オリンピアコス、サン・パウロと遍歴を重ねてきた彼ですが、この夏のコパ・アメリカではコロンビアを決勝まで導き、大会MVPとなる活躍を見せましたからね。まだ33才ですし、せっかく3年前のファルカオ入団でラージョのファンになった同胞をキープするにはいいアイデアかも。 一方、アメリカツアーに出たマドリーも水曜深夜には初戦のミラン戦をシカゴでプレーしているんですが、朝になって私が受け取ったのはあまりいい知らせではなくてね。そう、イリノイ大学のグラウンドと会場のソルジャー・フィールドで前日練習をした後、アンチェロッティ監督はこの試合のスタメンにマリオ・マルティン以外、GKクルトワを始め、トップチームの選手を並べてスタート。でもねえ、この試合がマドリーデビューとなったエンドリック(パルメイラスから移籍)もプレシーズン前から身体を鍛え、昨季より筋力アップして挑んだギュレルもゴールを決められなかったんですよ。 0-0のままハーフタイムに入ったものの、後半頭にはリュディガー、モドリッチ、エンドリッチ、ギュレル、バジェホら、「No estaban para más de 45 minutos/ノー・エスタバン・パラ・マス・デ・クアレンタイシンコ・ミヌートス(45分以上、プレーできる状態ではなかった)」(アンチェロッティ監督)メンバーとクルトワの6人が下がり、入ったのはGKルーニン以外、全てカンテラーノ(RMカスティージャの選手)。ただ、後半9分にチュクワゼのゴールのキッカケとなったのはブライムのボールロストだったため、必ずしも後輩たちが悪い訳ではないんですが、結局、ラタサやアルバロ・ロドリゲスも得点はできず、そのまま1-0で負けてしまうとは、珍しいこともあるもんです。 いえまあ、まだツアー1戦目ですし、プレシーズンマッチは勝敗より、選手たちの調整の方が優先されますからね。大体がして、今季の得点源として期待されているエムバペ(PSVから移籍)やベリンガム、ビニシウスらもいなかったとなれば、いくらマドリーだって、セリアAの名門チームから、容易くゴールを奪えずとも仕方ない?このミラン戦、最悪のニュースだったのは途中出場したカンテラーノ、パラシオスが出場から7分でヒザの靭帯断裂の重傷を負ってしまったことで、もちろん、昨季のクルトワやミリトンのような影響はないですけどね。とにかくトップチームの選手たちにはケガをせず、無事に8月14日のUEFAスーパーカップ、アタランタ戦を迎えてほしいかと。 ちなみに彼らのアメリカでの2試合目は日曜午前1時(日本時間午前8時)から、ニュージャージーでのクラシコ(伝統の一戦、マドリーvsバルサ戦のこと)となるんですが、相手は1日早く、マンチェスター・シティ戦をこなしていて、フリック新監督のチームも若い子満載のメンバーだったものの、カンテラーノ(バルサBの選手)のパウ・ビクトルとパブロ・トーレの2点で2-2の引分けに。PK戦で4-1と勝っていたんですが、マドリーも木曜にはビニシウス、ロドリゴ、ミリトンがチームに合流しましたからね。きっと今度は誰かがゴールを決めてくれるんじゃないでしょうか。 2024.08.02 18:00 Fri2
獅子奮迅フェルミンが1G1A、難敵モロッコに逆転勝利のスペインが2大会連続決勝進出【パリ五輪】
パリ・オリンピック(五輪)準決勝、U-23モロッコ代表vsU-23スペイン代表が5日に行われ、1-2でスペインが勝利した。 準々決勝でU-23アメリカ代表を4-0と完勝して初のベスト4進出としたモロッコは、アメリカ戦のスタメンからエル・カンヌスに代えてベン・セギルのみを変更。ハキミやアブデ、アコマックらが引き続き先発となった。 一方、U-23日本代表を3-0で退け、2大会連続準決勝進出を果たしたスペインは、日本戦と同じスタメンで臨み、フェルミンやクバルシ、バエナらが引き続き先発となった。 序盤の主導権争いを経て10分過ぎ、主審がプビルとの交錯で負傷交代するアクシデントがあった中21分、スペインはフェルミンが左足ミドルでゴールに迫ったが、GKムニルの好守に阻まれた。 ここからスペインのポゼッションが高まると、30分にもフェルミンがボックス右から際どいシュートを浴びせて牽制。 しかし33分、ボックス内でルーズボールを収めにかかったリチャードソンがバリオスに蹴られると、VARの末にPKを獲得。これをラヒミが決めてモロッコが先制した。 12分の追加タイムがあったハーフタイムにかけてはオープンな展開となった中、互いにゴールに迫る場面があったものの、モロッコが1点をリードして前半を終えた。 迎えた後半、スペインが前がかる中、54分にボックス右からバリオスがGK強襲のシュートを浴びせて牽制。対するモロッコも57分、アコマックがミドルを狙って応戦し譲らない。 しかし、3枚替えをして流れを変えにかかったスペインが66分に追いつく。代わって入ったベルナベがボックス内で仕掛けてルーズとなったボールをフェルミンが拾い、左足でねじ込んだ。 獅子奮迅フェルミンの日本戦に続くゴールで試合を振り出しに戻したスペインに対し、モロッコは71分、リチャードソンのコントロールシュートでゴールに迫ったが、わずかに枠を外れる。 終盤にかけてはモロッコが攻勢を強めたものの、85分にスペインに逆転弾。フェルミンのパスを受けたフアンルがボックス右に侵入。シュートをゴール左に蹴り込んだ。 そして7分の追加タイムを凌いだスペインが2-1で勝利。2大会連続決勝進出を決めている。 U-23モロッコ 1-2 U-23スペイン 【U-23モロッコ】 ソフィアン・ラヒミ(前37)【PK】 【U-23スペイン】 フェルミン・ロペス(後21) フアンル・サンチェス(後40) 2024.08.06 03:08 Tue3
「このグループは一生の財産だ」開催国フランスは40年ぶり金メダルならず…スペイン相手に粘るも銀メダルに終わったアンリ監督「このメダルを祝わなければ」
U-23フランス代表のティエリ・アンリ監督が、パリ・オリンピックの決勝を振り返った。 9日、パリ・オリンピックの男子サッカー決勝が行われ、フランスはU-23スペイン代表と対戦した。 開催国として40年ぶりの金メダルを目指すフランスと、自国開催のバルセロナ・オリンピック以来32年ぶりの金メダルを目指すスペインの一戦。スペインは前回大会の東京オリンピックで銀メダルに終わっており、リベンジを果たしたいところだった。 A代表がユーロ2024を制したスペイン。試合は12分にエンツォ・ミロのゴールでフランスが先制に成功。しかし、18分にフェルミン・ロペスのゴールでスペインがすぐに追いつく。 すると25分にもフェルミンが決めてスペインが勝ち越すと、28分にはアレックス・バエナがネットを揺らしスペインがリードを2点に広げることに。圧倒されたフランスは反撃できない。 それでも79分にマグネス・アクリウシュのゴールで1点差とすると、後半アディショナルタイムにPKを獲得。ジャン=フィリップ・マテタがしっかりと決めて、土壇場で追いつくことに成功した。 白熱の展開となった決勝。しかし、スペインは延長戦でセルヒオ・カメージョが2ゴールを奪い勝負あり。3-5でスペインが勝利し32年ぶりの金メダル獲得。フランスはあと一歩で金メダルを逃すこととなった。 試合後、アンリ監督は決勝を戦ったチームを称賛。スペイン相手に戦っていたと振り返った。 「私にとって非常に重要なことがある。それはチームが戦ったと言うことだ」 「試合をして、最初は試合になるという印象がなかった。あまり締まらない試合にしてしまった。でも、このチームが戦わなかったとは言えない」 また、今大会を通じて見せた選手たちの戦いを称え、銀メダルと悔しい結果に終わるも、このチームを率いることができたことを喜んだ。 「全ての試合を見てみると、みんなが楽しんだと思う。残念ながら、最終的には上手く終えることができなかった。しかし、そこには感情があり、メダルがあり、素晴らしい旅があった」 「それでもなお、強調したい価値はある。もう1度言うが、このメダルを祝うことは難しいだろう。でも、祝わなければならない」 「このグループは何が起ころうとも、あのように再び集まることは決してないだろう。それは不可能だし、理解している。ただ、このグループは、私にとって一生の財産だ」 2024.08.10 12:35 Sat4
