【ELリーグフェーズ第3節プレビュー】スパーズvs毎熊AZに、初勝利狙うユナイテッドはモウ率いるトルコ強豪と激突
2024.10.24 19:00 Thu
ヨーロッパリーグ(EL)リーグフェーズ第3節が10月23日、24日に開催される。強豪クラブや日本人選手所属クラブを中心に第3戦の展望を紹介していく。
◆リーグフェーズ第3節
▽10/23(水)
ガラタサライ 4-3 エルフスボリ
ブラガ 1-2 ボデ/グリムト
▽10/24(木)
《25:45》
ローマ vs ディナモ・キーウ
フランクフルト vs RFS
ミッティラン vs サン=ジロワーズ
フェレンツヴァーロシュ vs ニース
マッカビ・テルアビブ vs レアル・ソシエダ
PAOK vs ビクトリア・プルゼニ
カラバフ vs アヤックス
《28:00》
アスレティック・ビルバオ vs スラビア・プラハ
ポルト vs ホッフェンハイム
トゥベンテ vs ラツィオ
フェネルバフチェ vs マンチェスター・ユナイテッド
マルメ vs オリンピアコス
リヨン vs ベシクタシュ
レンジャーズ vs FCSB
アンデルレヒト vs ルドゴレツ
トッテナム vs AZ
◆スパーズvs毎熊AZ、久保&町田は初勝利狙う
今回のリーグフェーズにはレアル・ソシエダのMF久保建英、AZのDF毎熊晟矢、サン=ジロワーズのDF町田浩樹、アンデルレヒトのFW後藤啓介の日本人4選手が出場している。
ここまで1勝1敗のAZの毎熊は、開幕連勝スタートで優勝候補のトッテナムとのビッグマッチに臨む。前節のアスレティック・ビルバオ戦ではユーロ2024でスペイン代表の優勝に貢献したFWニコ・ウィリアムズとマッチアップした日本代表DFだが、個人としてもチームとしても完敗。終始守勢を強いられた中、後半耐え切れずに0-2の敗戦を喫した。さらに、チームは直近のPSV戦での敗戦でリーグ戦でも3連敗中。公式戦4連敗という苦境で格上とのアウェイゲームに臨む。なお、対戦相手ではFWソン・フンミンの欠場が決定しており、毎熊はFWヴェルナー、あるいは17歳の逸材FWムーアらとのマッチアップが想定される。
ここまで1分け1敗で未勝利のソシエダはマッカビ・テルアビブとのアウェイゲームで初勝利を狙う。前節、アンデルレヒトに1-2で逆転負けを喫したが、ラ・リーガではアトレティコ・マドリー、ジローナとの強豪対決を1勝1分けで終えて復調気配漂わせるラ・レアル。今回のアウェイゲームでは久保も遠征メンバー入りしており、スタメンか途中出場かはわからないが、チームとしては初勝利を目指してより力を注ぐことになるはずだ。
町田のサン=ジロワーズはデンマークの強豪ミッティラン相手にこちらも初勝利を狙う。前節は好調のボデ/グリムト相手に0-0のドローに終わったチームは、直近のクラブ・ブルージュ、ヘントとリーグタイトルレースを争うライバルにいずれもドロー。町田自身はその3試合すべてでスタメンを飾り、わずか1失点の堅守に貢献。チームとしては湿りがちな攻撃を改善し、3戦目での初白星を得たいところだ。
後藤が登録メンバー入りしているアンデルレヒトは前述のソシエダ戦の勝利で連勝スタートを切った中、ブルガリアの強豪ルドゴレツ相手のホームゲームで3連勝を狙う。
◆ユナイテッドやローマが初勝利期す
前述のソシエダを含めチャンピオンズリーグやELの常連が相次いで取りこぼす波乱が続く中、今節ではマンチェスター・ユナイテッドやローマ、ポルト、ベシクタシュといった各国の強豪が初勝利を目指す。
開幕からプレミアリーグを含めて低空飛行が続くユナイテッドは、元指揮官モウリーニョが率いるフェネルバフチェとのタフなアウェイゲームで初勝利を狙う。前節のポルト戦は2点リードから試合をひっくり返された上、MFブルーノ・フェルナンデスの退場というアクシデントに見舞われたが、DFマグワイアが土壇場で決めた同点ゴールによって3-3のドロー。辛くも敗戦を回避した。プレミアリーグでは直近のブレントフォード戦を2-1の逆転で勝利し公式戦6戦ぶりの勝利を収めたが、その直後のパフォーマンスで一貫性を示したい。DFエバンスが新たに負傷し、ブルーノもサスペンションで不在となる中、リーグ戦4位とポルトガル人指揮官の下でスロースタートのフェネルバフチェ相手にしっかりと勝ち切れるか。
一昨季のファイナリストで昨季もベスト4進出のローマだが、前節は格下エルフスボリ相手に0-1で大金星を献上。ここまで1分け1敗と厳しい船出となった。直近のインテルとの強豪対決も0-1で惜敗し、公式戦3試合未勝利とユリッチ新体制で早くも壁にぶつかっているチームは開幕連敗スタートのディナモ・キーウ相手に初勝利を狙う。今週末にはフィオレンティーナとのタフなアウェイゲームを控えており、ターンオーバーも見込まれるが、母国クラブとの対戦となるFWドフビク、新天地デビューが見込まれるDFフンメルスらを軸にリーグ戦へ弾みを付けたい。
また、トッテナムとアンデルレヒトと共に連勝スタートはラツィオ、リヨン、FCSBの3チームだ。
得失点差で首位に立つラツィオはアウェイでトゥベンテと対戦。直近のユベントス戦を序盤の退場と不運なオウンゴールで落とし、公式戦連勝が「4」でストップした中でオランダの強豪相手にバウンスバックを図る。
リヨンは初勝利を狙うベシクタシュとの名門対決、ルーマニアの強豪FCSBはスコットランドの名門レンジャーズとのアウェイゲームに臨む。
その他ではフランクフルト、アヤックス、ポルト、アスレティックといった強豪チームの戦いにも注目したい。
◆リーグフェーズ第3節
▽10/23(水)
ガラタサライ 4-3 エルフスボリ
ブラガ 1-2 ボデ/グリムト
▽10/24(木)
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フランクフルト vs RFS
ミッティラン vs サン=ジロワーズ
フェレンツヴァーロシュ vs ニース
マッカビ・テルアビブ vs レアル・ソシエダ
PAOK vs ビクトリア・プルゼニ
カラバフ vs アヤックス
《28:00》
アスレティック・ビルバオ vs スラビア・プラハ
ポルト vs ホッフェンハイム
トゥベンテ vs ラツィオ
フェネルバフチェ vs マンチェスター・ユナイテッド
マルメ vs オリンピアコス
リヨン vs ベシクタシュ
レンジャーズ vs FCSB
アンデルレヒト vs ルドゴレツ
トッテナム vs AZ
Getty Images
今回のリーグフェーズにはレアル・ソシエダのMF久保建英、AZのDF毎熊晟矢、サン=ジロワーズのDF町田浩樹、アンデルレヒトのFW後藤啓介の日本人4選手が出場している。
ここまで1勝1敗のAZの毎熊は、開幕連勝スタートで優勝候補のトッテナムとのビッグマッチに臨む。前節のアスレティック・ビルバオ戦ではユーロ2024でスペイン代表の優勝に貢献したFWニコ・ウィリアムズとマッチアップした日本代表DFだが、個人としてもチームとしても完敗。終始守勢を強いられた中、後半耐え切れずに0-2の敗戦を喫した。さらに、チームは直近のPSV戦での敗戦でリーグ戦でも3連敗中。公式戦4連敗という苦境で格上とのアウェイゲームに臨む。なお、対戦相手ではFWソン・フンミンの欠場が決定しており、毎熊はFWヴェルナー、あるいは17歳の逸材FWムーアらとのマッチアップが想定される。
3連勝を狙うトッテナムは前節、フェレンツヴァーロシュを2-1で撃破。その直後に行われたブライトン戦での敗戦によって公式戦連勝が「5」でストップも、インターナショナルマッチウィーク明け初戦のウェストハム戦では4-1の圧勝。きっちりバウンスバックを果たした。ここまで2試合同様に大幅なターンオーバーが見込まれる中、MFベリヴァルやMFグレイに負傷明けのFWリシャルリソン、FWオドベール辺りが試合に絡むことになる。
ここまで1分け1敗で未勝利のソシエダはマッカビ・テルアビブとのアウェイゲームで初勝利を狙う。前節、アンデルレヒトに1-2で逆転負けを喫したが、ラ・リーガではアトレティコ・マドリー、ジローナとの強豪対決を1勝1分けで終えて復調気配漂わせるラ・レアル。今回のアウェイゲームでは久保も遠征メンバー入りしており、スタメンか途中出場かはわからないが、チームとしては初勝利を目指してより力を注ぐことになるはずだ。
町田のサン=ジロワーズはデンマークの強豪ミッティラン相手にこちらも初勝利を狙う。前節は好調のボデ/グリムト相手に0-0のドローに終わったチームは、直近のクラブ・ブルージュ、ヘントとリーグタイトルレースを争うライバルにいずれもドロー。町田自身はその3試合すべてでスタメンを飾り、わずか1失点の堅守に貢献。チームとしては湿りがちな攻撃を改善し、3戦目での初白星を得たいところだ。
後藤が登録メンバー入りしているアンデルレヒトは前述のソシエダ戦の勝利で連勝スタートを切った中、ブルガリアの強豪ルドゴレツ相手のホームゲームで3連勝を狙う。
◆ユナイテッドやローマが初勝利期す
Getty Images
前述のソシエダを含めチャンピオンズリーグやELの常連が相次いで取りこぼす波乱が続く中、今節ではマンチェスター・ユナイテッドやローマ、ポルト、ベシクタシュといった各国の強豪が初勝利を目指す。
開幕からプレミアリーグを含めて低空飛行が続くユナイテッドは、元指揮官モウリーニョが率いるフェネルバフチェとのタフなアウェイゲームで初勝利を狙う。前節のポルト戦は2点リードから試合をひっくり返された上、MFブルーノ・フェルナンデスの退場というアクシデントに見舞われたが、DFマグワイアが土壇場で決めた同点ゴールによって3-3のドロー。辛くも敗戦を回避した。プレミアリーグでは直近のブレントフォード戦を2-1の逆転で勝利し公式戦6戦ぶりの勝利を収めたが、その直後のパフォーマンスで一貫性を示したい。DFエバンスが新たに負傷し、ブルーノもサスペンションで不在となる中、リーグ戦4位とポルトガル人指揮官の下でスロースタートのフェネルバフチェ相手にしっかりと勝ち切れるか。
一昨季のファイナリストで昨季もベスト4進出のローマだが、前節は格下エルフスボリ相手に0-1で大金星を献上。ここまで1分け1敗と厳しい船出となった。直近のインテルとの強豪対決も0-1で惜敗し、公式戦3試合未勝利とユリッチ新体制で早くも壁にぶつかっているチームは開幕連敗スタートのディナモ・キーウ相手に初勝利を狙う。今週末にはフィオレンティーナとのタフなアウェイゲームを控えており、ターンオーバーも見込まれるが、母国クラブとの対戦となるFWドフビク、新天地デビューが見込まれるDFフンメルスらを軸にリーグ戦へ弾みを付けたい。
また、トッテナムとアンデルレヒトと共に連勝スタートはラツィオ、リヨン、FCSBの3チームだ。
得失点差で首位に立つラツィオはアウェイでトゥベンテと対戦。直近のユベントス戦を序盤の退場と不運なオウンゴールで落とし、公式戦連勝が「4」でストップした中でオランダの強豪相手にバウンスバックを図る。
リヨンは初勝利を狙うベシクタシュとの名門対決、ルーマニアの強豪FCSBはスコットランドの名門レンジャーズとのアウェイゲームに臨む。
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毎熊晟矢
久保建英
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サウサンプトンは14日、AZの日本代表DF菅原由勢(24)を完全移籍で獲得したことを発表した。 契約期間は2028年6月30日までの4年間となる。移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、移籍金はボーナス込みで700万ユーロ(約12億円)とのことだ。 名古屋グランパスの下部組織出身の菅原は、2019年7月にレンタル移籍でAZに加入。2020年7月に完全移籍に切り替わっていた。 右サイドバックや右ウイングなど、右サイドのスペシャリストとしてプレー。エールディビジでは135試合で12ゴール21アシスト、ヨーロッパリーグ(EL)で10試合1ゴール、ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)で26試合1ゴール4アシストと、チームの主軸としてプレーしていた。 日本代表にも定着し13試合に出場し1ゴールを記録している菅原。今夏は多くのクラブから関心が寄せられ、インテルなどのビッグクラブの関心もあった中、プレミアリーグに挑戦することになった。 サウサンプトンには、過去DF吉田麻也(ロサンゼルス・ギャラクシー)、FW李忠成、MF南野拓実(モナコ)がプレー。日章学園高校のU-19日本代表FW高岡伶颯も高校卒業後の2025年3月に加入することとなっている。 また今シーズンは、DF冨安健洋(アーセナル)、MF三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)、MF遠藤航(リバプール)と昨シーズンプレミアリーグを戦った3名に加え、MF鎌田大地(クリスタル・パレス)が挑戦。菅原は5人目のプレミアリーガーとなる。 なお、AZは菅原と日本代表でポジションを争っているDF毎熊晟矢をセレッソ大阪から完全移籍で獲得しており、すでに後継者を確保していた。 <span class="paragraph-title">【動画】菅原由勢がサウサンプトン移籍!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="und" dir="ltr"> x <a href="https://t.co/RLOilImDle">pic.twitter.com/RLOilImDle</a></p>— Southampton FC (@SouthamptonFC) <a href="https://twitter.com/SouthamptonFC/status/1812411618505933067?ref_src=twsrc%5Etfw">July 14, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.07.14 18:07 Sunトッテナムの人気記事ランキング
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0-3からファイトも敗北のユナイテッド、指揮官「相手の方がより決定的だった」 またもベンチ外の10番にも言及
マンチェスター・ユナイテッドのカラバオカップが終わった。 ユナイテッドは19日のカラバオカップ準々決勝でトッテナムのホームに乗り込み、3-4で敗戦。54分までの3失点が重くのしかかるなか、63分にジョシュア・ザークツィー、70分にアマド・ディアロの連続ゴールで1点差に詰め寄ったが、88分にソン・フンミンの左CKから直接ゴールに吸い込まれると、その後のジョニー・エバンスの得点もむなしく、1点差で散った。 クラブ公式サイトによると、ルベン・アモリム監督はプレミアリーグで上位争いから遅れを取るチーム同士の一戦を1点差で落とし、唇を噛むが、選手の巻き返す姿勢を高く評価する。 「我々は過去にも苦しい場面でファイトする姿を示した。後半の序盤は流れを掴めず、10分ぐらい厳しい状況だったが、そこから盛り返し、素晴らしい仕事をしたと思う」 「試合全体を見たら、自分たちが最高のチームだったと思うが、相手の方がより決定的だった。負けはしたが、選手たちのファイトする姿勢は私にとって本当に重要だ」 この試合からの学びを問われると、「明日考える」と返したポルトガル人指揮官はマーカス・ラッシュフォードを引き続きメンバー外に。そんな10番についてもこう言葉を残した。 「明日はトレーニングがあるし、彼も次の試合に備えているはず。彼はユナイテッドの選手。誰もがマンチェスター・ユナイテッドでの未来がある」 <span class="paragraph-title">【動画】カラバオカップで激突のトッテナムとユナイテッドが壮絶打ち合い!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="uEJd67mMm4g";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.12.20 11:50 Fri2
スパーズに大敗を喫したサウサンプトンがマーティン監督の解任を発表
サウサンプトンは15日、ラッセル・マーティン監督(38)の解任を発表した。 チャンピオンシップ(イングランド2部)に降格した2023年夏にサウサンプトンの監督に就任したマーティン監督。2023-24シーズンはチャンピオンシップを4位で終えると、昇格プレーオフでWBAとリーズ・ユナイテッドを下し1年でのプレミアリーグ復帰に導いた。 新シーズンに向けて、今夏には日本代表DF菅原由勢や元イングランド代表MFアダム・ララナ、イングランド代表GKアーロン・ラムズデールらを獲得するなど補強にも動いたが、開幕から苦戦が続き、ここまで16試合が終了したプレミアリーグではわずか1勝で最下位に低迷。 15日に行われたトッテナム戦でも、開始早々に失点すると悪い流れを止められず、0-5と大敗。これが引き金となり、クラブはマーティン監督の解任を決断した。 なお、後任監督が決まるまではU-21チーム監督のサイモン・ラスク氏が暫定監督を務めるとのことだ。 2024.12.16 09:45 Mon3
【プレミアリーグ第16節プレビュー】不振脱却のきっかけ探るマンチェスター・ダービー! 三笘vs鎌田の日本人対決も
先週末に行われた第15節ではマージーサイド・ダービー延期で首位リバプールが一休みとなったなか、チェルシーとアーセナルのロンドン勢が暫定ながら勝ち点差を縮めた。一方、マンチェスター・シティは下位相手のドローと復調の気配は遠い。 2024年のUEFAコンペティションが一区切りとなり、ここから年末年始の過酷な国内の戦いに集中できる環境に。そんななか、今節は4位のシティと13位のユナイテッドによる、マンチェスター・ダービーが最注目カードだ。 シティは前節、クリスタル・パレスとのアウェイゲームを2-2のドローで終えた。2度のビハインドを追いついたが、後半終盤のDFリコ・ルイスの退場も響いてリーグ連勝を逃した。さらに、チャンピオンズリーグ(CL)ではユベントスに0-2の完敗。滑り出し上々だった欧州の戦いでも22位転落と絶不調だ。不振の序盤はキャリア初めての逆境に前向きな姿勢も示してきたグアルディオラ監督だが、ここにきてネガティブなコメントも目立っており、ここがクラブとしての正念場だ。ダービーへポジティブな要素は少ないが、ホームで赤い悪魔を叩いて不振脱却のきっかけにしたい。 対するユナイテッドは前節、ホームでノッティンガム・フォレストに2-3のスコアで敗戦。アモリム体制で初のリーグ連敗となった。アーセナル戦に続きセットプレーでの失点に、攻守両面で新体制移行の戦術的な部分での齟齬も見受けられ、前途多難な印象は拭えない。それでも、ヨーロッパリーグ(EL)ではビクトリア・プルゼニ相手に苦戦を強いられたものの、FWホイルンドの2ゴールの活躍で劇的な2-1の逆転勝利。ELではトップ8圏内の浮上しており、対戦相手に比べてわずかながらポジティブな材料を得た。ただ、絶不調の王者相手にリーグ3連敗を喫することになれば、その手応えを失うだけになんとか勝ち点3を持ち帰りたい。 また、今節はMF三笘薫とMF鎌田大地による日本人対決にも注目が集まるところだ。 7位のブライトン&ホーヴ・アルビオンは前節、ファン・ニステルローイ率いる新生レスター・シティとアウェイで対戦。2点リードで後半終盤を迎えたが、FWヴァーディの1ゴール1アシストの活躍によって土壇場で追いつかれて痛恨のドローに。以前からゲームクローズに問題を抱えていたなか、この試合では三笘に代えてクローザー役として投入したDFイゴールの軽率なボールロストが相手の同点ゴールに繋がっており、よりショックが残る形となった。4試合ぶりの勝利を目指す一戦ではその課題克服とともに、個人としては決定力の部分で問題を抱える三笘に決定的な仕事を求めたい。 一方、残留圏内ギリギリの17位に位置するパレスは前述のシティ戦を粘り強い戦いでドローに持ち込み、直近は1勝3分けの4戦無敗としぶとく勝ち点を積み上げている。ただ、3試合のサスペンション明けとなった鎌田は試合展開の影響もあり、シティ戦では出番なし。引き続きベンチスタートが濃厚な一戦ではポジション奪取に繋がる仕事を見せたい。 2試合ぶりのリーグ戦勝利を狙う首位のリバプールは10位のフルアムとのホームゲームに臨む。悪天候の影響でダービー延期と良い流れに水をさされたが、直近のCLではジローナに苦戦しながらも、FWサラーのPKによるゴールを守り抜いて1-0の勝利。CL唯一の6連勝で早々に決勝トーナメント行きを確定させた。対戦相手は直近の3試合でトッテナム、ブライトン、アーセナルに1勝2分けと結果を残している侮れない相手ではあるが、ホームで普段通りの戦いができれば、勝ち点3を積み上げる可能性は高い。 公式戦6連勝とリバプールと並んで最も好調なチームとなる2位のチェルシーは、9位のブレントフォードとのホームゲームに臨む。前節のトッテナム戦はDFククレジャの2度のスリップで2点のビハインドを背負う苦しい展開となったが、MFパーマーの2つのPKや好調のMFエンソ・フェルナンデスのゴールなどで鮮やかに逆転。3失点は反省材料も、宿敵相手に敵地で4-3の勝利を収めた。また、主力温存のカンファレンスリーグ(ECL)もFWマルク・ギウの2ゴールの活躍で3-1の完勝している。対戦相手のブレントフォードは出入りの激しい戦いが続いているが、リーグ2位タイの31得点を挙げている攻撃の破壊力は侮れず、ゴールを量産する試合序盤、セットプレーの対応には細心の注意を払いたいところだ。 3位のアーセナルは15位のエバートン相手にリーグ2戦ぶりの白星を狙う。フルアム戦は思わぬ苦戦を強いられて勝ち点2を逃したが、CLではモナコ相手にFWサカが3ゴールすべてに絡む圧巻の活躍を見せて3-0の完勝。CL3位に浮上し、見事にバウンスバックを果たした。休養十分のトフィーズに対して、コンディション面が唯一の懸念材料だが、絶好調のサカやMFウーデゴールの引き続きの活躍に、DFガブリエウの復帰で破壊力増すセットプレーで押し切りたい。 公式戦5試合未勝利とマンチェスター勢同様に苦境が続く11位のトッテナムは、DF菅原由勢を擁する最下位のサウサンプトン相手に6戦ぶりの白星を目指す。前節はチェルシー相手の逆転負けに、DFロメロとDFファン・デ・フェンのレギュラーセンターバックコンビ2人を再負傷で失う、泣きっ面に蜂の状況に。ELではMFグレイ、MFベリヴァルの18歳コンビの奮闘もあって難所アイブロックでレンジャーズと1-1のドローに持ち込んだが、負傷者続出での過密日程においてパフォーマンスレベルは低下している。また、今季はパレス、イプスウィッチ・タウンと下位相手にリーグ戦初勝利を献上しており、その格下相手の勝負弱さも懸念材料だ。 対するセインツは直近1分け4敗と低迷が続く。1-1のドローに持ち込んだブライトン戦や0-1で惜敗した直近のアストン・ビラ戦などパフォーマンスの部分ですべてを悲観すべきではないが、チームスタイルを貫くなかでの致命的なミスや前線のクオリティ不足で勝ち点を積み上げられずにいる。なお、アストン・ビラ戦では出番なしに終わった菅原は引き続きベンチスタートが濃厚か。 そのほかでは5位のノッティンガム・フォレストと、6位のアストン・ビラによる上位対決、ファン・ニステルローイ体制で2戦無敗の16位のレスターが12位のニューカッスルに挑む一戦も注目カードだ。 《プレミアリーグ第16節》 ▽12/14(土) 《24:00》 アーセナル vs エバートン リバプール vs フルアム ニューカッスル vs レスター・シティ ウォルバーハンプトン vs イプスウィッチ 《26:30》 ノッティンガム・フォレスト vs アストン・ビラ ▽12/15(日) 《23:00》 ブライトン vs クリスタル・パレス 《25:30》 マンチェスター・シティ vs マンチェスター・ユナイテッド 《28:00》 チェルシー vs ブレントフォード サウサンプトン vs トッテナム ▽12/16(月) 《29:00》 ボーンマス vs ウェストハム 2024.12.14 14:30 Sat4
スパーズが壮絶打ち合い制して4強進出! ユナイテッドは相手ミス突いて3点奪うも敗退…【EFLカップ】
EFLカップ(カラバオカップ)準々決勝、トッテナムvsマンチェスター・ユナイテッドが19日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、4-3で勝利したトッテナムが準決勝進出を決めた。 前ラウンドでマンチェスター・シティを破って8強入りのトッテナム。公式戦5試合未勝利と苦境に陥っていたチームだったが、直近のリーグ戦ではサウサンプトン相手に5-0の圧勝。会心の勝利で6戦ぶりの白星を挙げた。今週末にリバプールとのビッグマッチを控えるなか、今回の一戦では先発2人を変更。負傷のウドジェに代えてペドロ・ポロを起用し、スペンスを左サイドバックで起用。また、ベリヴァルに代えてサスペンション明けのビスマを起用した。 一方、ユナイテッドもレスター・シティとのプレミア勢対決を制してベスト8進出。また、直近のリーグ戦ではシティとのアウェイ開催のダービーを劇的2-1の逆転勝利で飾って勢いに乗る。その一線からは先発5人を変更。GKをバユンドゥルに代えたほか、ベンチ外のデ・リフト、マウントに代えてヨロ、アントニーを起用。さらに、マグワイア、アマドに代えてリンデロフ、エリクセンを起用。なお、ダービーでベンチ外の2選手ではガルナチョが復帰した一方、ラッシュフォードは引き続き不在となった。 試合は開始早々にトッテナムがショートカウンターから際どいシーンを作ったが、以降は主導権争いが繰り広げられていく。 立ち上がり以降はユナイテッドがカウンターから良い形を作り出したが、先にゴールをこじ開けたのはホームチーム。15分、相手陣内左サイドで得たFKの場面でサインプレーからペナルティアーク付近のポロが鋭いミドルシュートを放つ。これをGKバユンドゥルが前にはじくと、こぼれにいち早く反応したソランケが右ポストの内側を掠める右足シュートをねじ込んだ。 早くもビハインドを背負ったユナイテッドはすぐさま反撃を開始。引き続き最前線のホイルンドにハイラインとの駆け引きをさせながら、サイドバックの背後をシャドーとウイングバックで執拗に狙う。20分過ぎにはその形から左のダロトのマイナスクロスに反応した中央のエリクセンがダイレクトシュートを枠に飛ばすが、ここはDFのブロックに遭う。 前半半ばから終盤にかけては互いにプレス回避からのオープンな仕掛け、ショートカウンターの形からチャンスを作り合う、一進一退の展開に。その流れでトッテナムがクルゼフスキを起点により際どいシーンを作り出したが、ユナイテッドも粘りの守備で2失点目は許さず。ただ、前半終了間際にはリンデロフが筋肉系のトラブルでプレー続行不可能となり、エバンスのスクランブル投入を余儀なくされた。 結局、ホームチームの1点リードで折り返した試合は互いにハーフタイムの選手交代なしでスタートすると、いきなりスコアが動く。後半キックオフから1分経たずにソランケのポストワークから左サイドでソン・フンミン、マディソンで崩すと、グラウンダーの折り返しをDFマルティネスがブロックしたこぼれに詰めたクルゼフスキが右足シュートを左隅に突き刺し、公式戦4試合連続ゴールとした。 最高のスタートを切ったホームチームは畳みかける。54分、ハーフウェイライン付近の左サイドからスペンスが浮き球で出したスルーパスにオフサイドラインぎりぎりで抜け出したソランケが左からのカットインでDF2枚を外して右足シュートをニア下へ突き刺した。 これで厳しい3点ビハインドとなったユナイテッドは失点直後に3枚替えを敢行。アントニー、ホイルンド、エリクセンを下げてアマド、ザークツィー、メイヌーを投入した。 この交代によって即攻撃活性化とはならずも、相手の軽率なミスを突いて1点を返す。63分、トッテナムのビルドアップの局面で足元で詰まったGKフォースターのミスパスをボックス左でブルーノ・フェルナンデスがカット。すかさず折り返したボールをザークツィーが難なく無人のゴールへ流し込んだ。 このゴールをきっかけに試合の流れが一変すると、勢いづいたアウェイチームが再び相手の信じがたいミスを突いて2点目まで奪う。70分、リスタートでの何でもないバックパスを受けたGKフォースターが再び足元で詰まると、これに快足を飛ばしてプレスを仕掛けたアマドがスライディングブロック。これがブロックショットの形でゴールネットを揺らした。 フォースターの2つのイージーミスを突いて一気に点差を縮めて勢いづくユナイテッドは、この直後にウガルテを下げてガルナチョを投入。攻勢を強めると、74分にもブルーノのスルーパスに抜け出したマズラウィがボックス右から切り返しての左足シュートでゴールに迫るが、これは枠を捉え切れない。 後半終盤にかけては完全に余裕を失って青色吐息のホームチームに対して、リスクを冒して前に出るユナイテッドが相手陣内でハーフコートゲームを展開。ユナイテッドが追いつきそうな雰囲気が色濃く漂っていたが、思わぬ形からホームチームに決定的な4点目が生まれる。 88分、左CKの場面でキッカーのソン・フンミンが右足インスウィングでゴールへ向かうボールを蹴ると、これがそのままファーポストに決まった。このボールに触れなかったGKバユンドゥルはベリヴァルに左腕を手でブロックされたファウルを主張も、この試合ではVARの採用はなくゴールが支持された。 その後、6分が加えられた後半アディショナルタイムではユナイテッドが94分にアマドの右CKをニアに飛び込んだエバンスが頭で合わせてゴールネットを揺らし、再び1点差に詰め寄る。だが、追いつくことはできずに試合はタイムアップ。 この結果、壮絶な打ち合いを制したトッテナムがマンチェスター勢連破でベスト4進出を決めた。 トッテナム 4-3 マンチェスター・ユナイテッド 【トッテナム】 ドミニク・ソランケ(前15、後9) デヤン・クルゼフスキ(後1) ソン・フンミン(後43) 【ユナイテッド】 ジョシュア・ザークツィー(後18) アマド・ディアロ(後25) ジョニー・エバンス(後49) 2024.12.20 07:04 Fri5