「最悪のプレーを見せた」リバプールのFA杯敗退を受け、地元紙がキエーザら数選手を酷評…一方でMF遠藤航は「模範を示した」
2025.02.11 18:40 Tue
地元紙から称賛される遠藤航
FAカップ敗退となったリバプールでは、選手の評価がはっきり分かれる形となっている。
チャンピオンシップで最下位に沈む相手に対して、まさかの黒星。失態を演じてしまった試合後には、スロット監督だけでなく数人の選手も批判の対象となっている。
その一人となってしまったのがキエーザ。前半は右ウィング、後半途中からは左ウィングでプレーすると、守備面でこそ献身的な動きを見せていたが、肝心の攻撃面ではほぼノーインパクトに終わった。
「フェデリコ・キエーザがエリアの左端でボールを拾い、特に誰もいないところにクロスを放ったとき、時計の針は刻々と進んでいた。イタリア人選手は怒りに任せて腕を振り回していた」
「これはリバプールの攻撃が酷い失敗に終わったことに対する苛立ちの象徴的場面だっただろう。おそらく、キエーザは自身のパフォーマンスに対する苛立ちも反映させていた」
「レッズで3回目の先発となったキエーザだったが、右サイドから左サイドへと移るとますます悪くなり、まさに最悪のプレーを見せてしまった。努力はあったが、間違った判断が多すぎて、クオリティが低すぎたため台無しとなった。結果として、もっと定期的に出場してほしいというサポーターの叫びは確実に静まるだろう」
「スロットにとって心配なことに、問題はキエーザ一人ではなかった。ルイス・ディアスは次々と行き止まりに向かって走り、ジオゴ・ジョタは終盤にシュートを止められるまでほとんど関与せず、ハーヴェイ・エリオットはトライすればするほど、効果は低くなった」
「エリオットの愚かなハンドによって、決定的なPKが決まった。彼は昨シーズンの準々決勝でもボールを失い、マンチェスター・ユナイテッドの決定的な終盤の反撃を誘発したため、2シーズン続けてFAカップ敗退の間接的な責任を負っている」
数選手を批判したドイル記者だったが、一方で日本代表MF遠藤航については称賛。求められたパフォーマンスを適切に披露した選手として、今後も頼りになるだろうと称えている。
「遠藤航はジャレル・クアンサーと並ぶセンターバックに下がった。そして32歳の誕生日を迎えたこの日本代表選手は、再び落ち着いたプレーで模範を示したと思う」
「プリマスの攻撃陣の山のような選手たちに対して、身長が足りないにもかかわらず優れたタイミングでの空中戦を披露。終盤、リバプールが選手たちを前進させた際は、必要とされたポジショニングでカバーした」
「たとえクアンサーが安定していたとしても、今後6週間の試合の激しさを考えると、ジョー・ゴメスが長期欠場に直面しないことをスロットは願っているだろう。しかし遠藤は、緊急事態に備えた人物であることを示し続けている」
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リバプールは先週末に行われたFAカップ4回戦で、チャンピオンシップ(イングランド2部)のプリマス・アーガイルと対戦。この試合でアルネ・スロット監督は大胆なターンオーバーを敢行して多くの若手を先発させていただけに、経験豊富なフェデリコ・キエーザらにかかる期待は大きかった。しかし、試合はホームの声援に後押しされたプリマスのプレッシャーに大苦戦。後半、不用意な形で与えたPKによって失点すると、最後まで相手のゴールネットを揺らせないまま0-1で敗れた。その一人となってしまったのがキエーザ。前半は右ウィング、後半途中からは左ウィングでプレーすると、守備面でこそ献身的な動きを見せていたが、肝心の攻撃面ではほぼノーインパクトに終わった。
イギリス『リバプール・エコー』のイアン・ドイル記者はこの試合のキエーザのパフォーマンスを酷評。加えて、敗北の原因となったハーヴェイ・エリオットら数名の選手にも責任があるとしている。
「フェデリコ・キエーザがエリアの左端でボールを拾い、特に誰もいないところにクロスを放ったとき、時計の針は刻々と進んでいた。イタリア人選手は怒りに任せて腕を振り回していた」
「これはリバプールの攻撃が酷い失敗に終わったことに対する苛立ちの象徴的場面だっただろう。おそらく、キエーザは自身のパフォーマンスに対する苛立ちも反映させていた」
「レッズで3回目の先発となったキエーザだったが、右サイドから左サイドへと移るとますます悪くなり、まさに最悪のプレーを見せてしまった。努力はあったが、間違った判断が多すぎて、クオリティが低すぎたため台無しとなった。結果として、もっと定期的に出場してほしいというサポーターの叫びは確実に静まるだろう」
「スロットにとって心配なことに、問題はキエーザ一人ではなかった。ルイス・ディアスは次々と行き止まりに向かって走り、ジオゴ・ジョタは終盤にシュートを止められるまでほとんど関与せず、ハーヴェイ・エリオットはトライすればするほど、効果は低くなった」
「エリオットの愚かなハンドによって、決定的なPKが決まった。彼は昨シーズンの準々決勝でもボールを失い、マンチェスター・ユナイテッドの決定的な終盤の反撃を誘発したため、2シーズン続けてFAカップ敗退の間接的な責任を負っている」
数選手を批判したドイル記者だったが、一方で日本代表MF遠藤航については称賛。求められたパフォーマンスを適切に披露した選手として、今後も頼りになるだろうと称えている。
「遠藤航はジャレル・クアンサーと並ぶセンターバックに下がった。そして32歳の誕生日を迎えたこの日本代表選手は、再び落ち着いたプレーで模範を示したと思う」
「プリマスの攻撃陣の山のような選手たちに対して、身長が足りないにもかかわらず優れたタイミングでの空中戦を披露。終盤、リバプールが選手たちを前進させた際は、必要とされたポジショニングでカバーした」
「たとえクアンサーが安定していたとしても、今後6週間の試合の激しさを考えると、ジョー・ゴメスが長期欠場に直面しないことをスロットは願っているだろう。しかし遠藤は、緊急事態に備えた人物であることを示し続けている」
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リバプールは9日、アウェイで行われたFAカップ4回戦でプリマス・アーガイルと対戦し、0-1で敗戦した。なお、MF遠藤航はフル出場した。 直近のEFLカップでトッテナムに4-0で完勝し、逆転でファイナル進出を決めたリバプール。週明けの12日にプレミアリーグ第15節延期分のマージーサイド・ダービーを控えるなか、今回のFAカップではチャンピオンシップ(イングランド2部)で最下位に沈むプリマスとのアウェイゲームに臨んだ。 スロット監督は今回の一戦で大幅なターンオーバーを敢行。GKケレハー、ルイス・ディアス、ツィミカス、ジョタ、クアンサー、エリオットら準主力にニョニ、マコーネルら若手を起用。遠藤は[4-3-3]のアンカーポジションでのスタメン起用となった。 立ち上がりは球際でアグレッシブな姿勢を示したプリマスに幾度か鋭いカウンターでチャンスを作られたリバプール。さらに、徐々に落ち着かせ始めたなか、復帰戦となったジョー・ゴメスが筋肉系のトラブルか早々にピッチを後に。11分にトップデビューのマバヤがスクランブル投入されると、遠藤が左センターバックにポジションを移した。 数分間の中断を経て仕切り直しとなったリバプールは、70%を超えるボール支配率を記録。だが、ボールを動かす位置が低く効果的な前進とはならず。決定機はおろかフィニッシュまで持ち込めない。 36分にはアンカーにポジションを上げたマコーネルのミドルシュートでGKハザードにセーブを強いるが、その後が続いていかない。結局、攻めあぐねた前半は相手のシュート4本に対して、シュート3本に終わった。 迎えた後半、スロット監督はメンバー交代ではなくハーフタイムの修正でゴールと勝利を目指す決断を下した。しかし、立ち上がりにはライトに際どいシュートを打たれるなど、期待された展開とはならず。 さらに、52分には相手のロングスローの流れからボックス内でエリオットが痛恨のハンドでPKを献上。これをキッカーのハーディに決められてまさかの先制点を決められた。 このピンチを受けて58分にはマバヤがIN&OUTの形でベンチに下がってヌニェスがピッチに投入される。直後のハーディの決定機はGKケレハーの好守とポストに救われて難を逃れると、ここから攻勢を強めていく。 プリマスの足が止まり始めたことでハーフコートゲームの展開に持ち込んだが、サラーやガクポ、ソボスライら主力アタッカーをベンチ外とした指揮官の用兵が結果的に裏目に。押し込みながらも最後のところで精度、連携を欠いて集中した相手の守備にことごとく撥ね返される。 ヌニェスやマコーネルが散発的にチャンスを作ったものの、ゴールをこじ開けられないまま試合は9分が加えられた後半アディショナルタイムに突入。クアンサーやGKケレハーも攻撃参加させる力業でゴールを目指したが、ジョタの決定的なボレーシュート、ヌニェスのゴール至近距離からのヘディングシュートはGKハザードの驚異的なファインセーブに阻まれた。 そして、試合はこのままタイムアップを迎え、プリマスにジャイアントキリングを許したリバプールは、シーズン4冠の夢が早々に潰える痛恨の敗戦となった。 プリマス・アーガイル 1-0 リバプール 【プリマス】 ライアン・ハーディ(後8[PK]) 2025.02.10 02:04 Mon4
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EFLカップ(カラバオカップ)準決勝2ndレグ、リバプールvsトッテナムが6日にアンフィールドで行われ、ホームのリバプールが4-0で勝利。この結果、2戦合計4-1としたリバプールが逆転でファイナル進出を決めた。なお、リバプールのMF遠藤航はベンチ入りも出場機会はなかった。 先月開催の1stレグを0-1で落とした前大会王者リバプールは、ホームでの逆転ファイナル進出を目指した。スロット監督は2-0で勝利した直近のボーンマス戦から先発4人を変更。負傷やコンディションの問題でメンバー外の守護神アリソンとアレクサンダー=アーノルドの代役にGKケレハー、ブラッドリーを、マク・アリスターとルイス・ディアスに代えてカーティス・ジョーンズ、ヌニェスを起用した。 一方、ホームで先勝に成功したトッテナムは難攻不落の要塞で逃げ切りを狙った。2-0の勝利によって8戦ぶりの白星を挙げた直近のブレントフォード戦からは先発2人を変更。ペドロ・ポロに代えてRCランスからの新戦力ダンソが早速デビューを飾り、ムーアに代わってサールが起用された。また、同じく新戦力のテルはベンチスタートとなった。 ホームで勢いを持って入ったリバプールが攻勢を仕掛ける展開でスタート。開始6分にボックス右でルーズボールに反応したサラーがファーストシュートを放つと、直後にもロバートソンの左ポケット侵入から際どいクロスでチャンスを作る。 以降はボールを握って押し込むリバプール、堅守速攻の構えを見せるトッテナムという構図の下でセミファイナルらしい緊迫感のある攻防が繰り広げられていく。 1stレグのアドバンテージを意識し後ろ重心のトッテナムに対して、カウンターの局面以外では攻めあぐねるリバプール。それでも、焦れずに攻め続けると、30分過ぎにはサラーのスルーパスに抜け出したソボスライがゴールネットを揺らす。これは惜しくもオフサイドとなったが、この直後にゴールをこじ開ける。 34分、相手陣内でビスマの縦パスをカットしたショートカウンターの形から右サイドで仕掛けたサラーが左足アウトを使った絶妙なクロスを供給。ゴール前に飛び込んだ2人の味方は合わせ切れずも、ファーで反応したガクポが抑えの利いた右足ダイレクトシュートをニア下に突き刺した。 これで2戦合計1-1のイーブンに戻った試合は引き続きリバプールペースで進んでいく。前半終盤にはクルゼフスキのミドルシュートでようやくファーストシュートを記録したトッテナムだが、この直後には右のふくらはぎを痛めたリシャルリソンがプレー続行不可能となり、思わぬ形でテルをデビューさせることに。その後、前半アディショナルタイムにはガクポの左クロスからサラーの左足ボレーシュートでホームチームがゴールに迫ったが、ここはGKキンスキーの好守に阻まれた。 互いに選手交代なしで臨んだ後半、開始直後にはリバプールに決定機。キックオフから30秒過ぎにボックス右でボールを受けたサラーが左足でニア下を狙うが、ここは前半終盤同様にGKキンスキーのファインセーブに遭う。 それでも、50分にはサラーのスルーパスに抜け出したヌニェスがGKキンスキーとの交錯でPKを獲得。これをキッカーのサラーがゴール左上隅の完璧なコースに突き刺し、リバプールが2戦合計スコアで逆転した。 これで窮地に立たされたトッテナムは57分、サールとビスマを下げてポロ、ベリヴァルを同時投入。これでポロとグレイの両サイドバックに、スペンスを右ウイング、クルゼフスキをインサイドハーフに配置換え。満身創痍のなかで工夫を凝らして同点、逆転を目指す。 この交代でベンタンクールやスペンスと徐々にシュート機会を増やしていくが、決定機まであと一歩という場面が目立つ。 一方、逆転後もゲームをコントロールするリバプールは72分にヌニェス、ジョーンズを下げてジョタ、マク・アリスターを同時投入。この交代直後のグラフェンベルフのミドルシュートは左ポストに嫌われるが、決定的な3点目を奪い切る。 75分、中央で浮いたマク・アリスターがドリブルで運んでボックス手前右のブラッドリーを使うと、右サイドバックの絶妙ワンタッチパスでボックス中央に抜け出したソボスライがゴール右隅にシュートを流し込んだ。 直後の80分にもマク・アリスターの左CKをファン・ダイクが頭で合わせて勝利を決定づけたホームチームは、殊勲のサラーとファン・ダイクをベンチに下げる余裕の采配でゲームクローズに入る。 その後、ソン・フンミンを中心に一矢報いるべく攻勢に出たスパーズの反撃を無失点で凌ぎ切り、逆転でのファイナル進出を決めた。 なお、アーセナルを破ったニューカッスルとのファイナルは3月16日に聖地ウェンブリーで開催される。 リバプール 4-0(AGG:4-1) トッテナム 【リバプール】 コーディ・ガクポ(前34) モハメド・サラー(後6[PK]) ドミニク・ソボスライ(後30) ヴィルヒル・ファン・ダイク(後35) 2025.02.07 07:01 Fri5