レアルの放出計画は久保建英含めて残り5人、残り4人は?
2022.07.09 14:28 Sat
今夏のレアル・マドリーの移籍市場。チーム内における戦力の整理も順調に進んでいる。8日には、セルビア代表FWルカ・ヨビッチがフィオレンティーナに完全移籍。フリートランスファーで手放すことを決定。将来の移籍に関して50%をマドリーが受け取る契約を結んだ。
そのマドリーだが、今夏の移籍市場ではさらに5名がチームを去る計算を立てているという。スペイン『アス』が報じている。
その中の1人は、日本代表MF久保建英だ。ラ・リーガではEU圏外の選手は3名までという決まりがあり、FWヴィニシウス・ジュニオール、FWロドリゴ・ゴエス、DFエデル・ミリトンのブラジル代表トリオがその枠を占めている。
ヴィニシウスは予てからスペイン国籍を取得すると言われているものの、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの影響で手続きが遅れ、2023年にならないと取得できない可能性が高い。
一方で、久保と同じ理由でチームに残れないのがMFヘイニエルだ。ドルトムントへ2年間のレンタル移籍を果たしていたが、ドイツでもパッとせず、2年間の武者修行は失敗に終わったと見られている。
ベンフィカへの移籍が濃厚とされており、完全移籍になる可能性もあるとされている状況だ。
そして、この2人に加えてチームを去ると見られている1人が、スペイン代表MFマルコ・アセンシオ。契約は残り1年となっているが、ミランやアーセナル、ニューカッスルなど関心は多く寄せられている。クラブは契約を延長する意思を見せていないため、今夏の移籍が濃厚と見られている。
また、MFダニ・セバージョスも同様。1年契約が残っているが、今夏の退団が濃厚。古巣のレアル・ベティスが関心を寄せていたが、マドリーが求める金額を用意できる見込みはないとのこと。ただ、マドリーに残っても出番は限られるため、残留は得策ではないと見られる。
そして最後の1人がドミニカ代表FWマリアーノ・ディアス。500万ユーロ(約7億円)と言われるサラリーがネックとなっているが、フェネルバフチェが獲得に興味を示しているとされている。
いずれにしてもスカッドのスリム化を図りたいマドリー。それぞれの選手がどこに旅立つのだろうか。
そのマドリーだが、今夏の移籍市場ではさらに5名がチームを去る計算を立てているという。スペイン『アス』が報じている。
ヴィニシウスは予てからスペイン国籍を取得すると言われているものの、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの影響で手続きが遅れ、2023年にならないと取得できない可能性が高い。
そのため、久保がマドリーに残る術はなし。レアル・ソシエダへの移籍が噂されている中、レアル・バジャドリーなども興味を示している。いずれにしてもスペインのクラブへのレンタル移籍となると見られている。
一方で、久保と同じ理由でチームに残れないのがMFヘイニエルだ。ドルトムントへ2年間のレンタル移籍を果たしていたが、ドイツでもパッとせず、2年間の武者修行は失敗に終わったと見られている。
ベンフィカへの移籍が濃厚とされており、完全移籍になる可能性もあるとされている状況だ。
そして、この2人に加えてチームを去ると見られている1人が、スペイン代表MFマルコ・アセンシオ。契約は残り1年となっているが、ミランやアーセナル、ニューカッスルなど関心は多く寄せられている。クラブは契約を延長する意思を見せていないため、今夏の移籍が濃厚と見られている。
また、MFダニ・セバージョスも同様。1年契約が残っているが、今夏の退団が濃厚。古巣のレアル・ベティスが関心を寄せていたが、マドリーが求める金額を用意できる見込みはないとのこと。ただ、マドリーに残っても出番は限られるため、残留は得策ではないと見られる。
そして最後の1人がドミニカ代表FWマリアーノ・ディアス。500万ユーロ(約7億円)と言われるサラリーがネックとなっているが、フェネルバフチェが獲得に興味を示しているとされている。
いずれにしてもスカッドのスリム化を図りたいマドリー。それぞれの選手がどこに旅立つのだろうか。
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レアル・マドリーU-19のU-17スペイン代表DFジョアン・マルティネスが、復帰へと近づいている。スペイン『マルカ』が報じた。 今シーズン開幕前のアメリカツアーでは、ブレイクを果たしたスペイン人DFラウール・アセンシオらとともにファーストチームに帯同したマルティネス。カルロ・アンチェロッティ監督も高く評価した17歳センターバックだが、ツアー終了後のトレーニングで左ヒザ前十字じん帯断裂の重傷を負っていた。 2024年8月の負傷からもうすぐ7カ月が経とうというなか、すでにボールを使ったピッチでのトレーニングを再開しているとのこと。リハビリは最終段階にあり、あと1カ月ほどでチームに復帰できる段階まで来ているという。 アルバロ・アルベロア監督率いるU-19チームでのシーズン中の復帰が期待される一方、ファーストチーム に帯同してのFIFAクラブ・ワールドカップ(CWC)参加も視野に。出場することが目標ではなく、再びアンチェロッティ監督のもとでトレーニングし、その後のプレシーズンに備えたいという考えのようだ。 2025.02.26 18:58 Wed3
21世紀の出場試合数ランキング発表! 首位は1145試合のC・ロナウド、トップ10に日本人選手がランクイン
IFFHS(国際サッカー歴史統計連盟)が、21世紀で最もプレーした選手のランキングを発表。トップ10には日本人選手もランクインした。 様々な統計を行うIFFHS。2022年までのデータを集計し、21世紀に入ってからのプレーした試合数をもとにランキングを作成した。 対象となるのは、各国のリーグ戦やカップ戦、国際カップ戦、代表チームの試合も含まれ、全ての公式戦が対象になっている。 今回の統計では1000試合以上プレーした選手が3人に増加。首位は昨年と変わらず、サウジアラビアへ活躍の場を移したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)となり、1145試合を記録した。 2022年に1000試合を突破したのは、ブラジル代表DFダニエウ・アウベス(UNAMプーマス)とアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)。アウベスは1033試合、メッシは1003試合となった。メッシはカタール・ワールドカップ(W杯)での試合で1000試合を超えたことになる。 そんな中、8位には日本人がランクイン。941試合に出場したMF遠藤保仁(ジュビロ磐田)だ。遠藤はガンバ大阪と磐田、そして日本代表での試合が21世紀に含まれている。なお、アジア人でも唯一となり、900試合以上を達成しているのも12名となっている。 ◆21世紀の出場試合数ランキング 合計(国内リーグ/国内カップ/国際カップ/代表) 1位:クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル) 1145試合(651/93/205/196) 2位:ダニエウ・アウベス(ブラジル) 1033試合(620/115/172/126) 3位:リオネル・メッシ(アルゼンチン) 1003試合(559/102/170/172) 4位:イケル・カシージャス(スペイン) 974試合(585/57/171/161) 5位:ジョアン・モウティーニョ(ポルトガル) 958試合(563/107/142/146) 6位:ズラタン・イブラヒモビッチ(スウェーデン) 948試合(603/72/152/121) 7位:ルカ・モドリッチ(クロアチア) 947試合(569/69/146/162) 8位:遠藤保仁(日本) 941試合(606/117/66/152) 9位:チャビ・エルナンデス(スペイン) 937試合(536/95/174/132) 10位:セルヒオ・ラモス(スペイン) 935試合(534/70/151/180) 11位:アンドレス・イニエスタ(スペイン) 933試合(552/98/152/131) 12位:ロジェリオ・セニ(ブラジル) 904試合(675/71/149/9) 2023.01.12 12:45 Thu4
代表戦で衝突のアルダ・ギュレルとソボスライがSNSで場外戦…出場時間揶揄に対してマドリーMFが痛烈な返し
レアル・マドリーのトルコ代表MFアルダ・ギュレルとリバプールのハンガリー代表MFドミニク・ソボスライがSNS上で場外戦を繰り広げている。 両国は今回のインターナショナルマッチウィークに行われたUEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25・リーグA/B昇降格プレーオフで激突。 トルコホームの1stレグをトルコが3-1で先勝していたなか、ハンガリーホームで行われた23日の2ndレグもトルコが3-0で快勝。2戦合計6-1の完勝でリーグA昇格を決めていた。 同試合ではチーム2点目を挙げたギュレルが1年前のフレンドリーマッチでも衝突が伝えられ、今回の再戦でもバチバチとやり合っていたソボスライに激しく詰め寄られた際に「黙れ」のジェスチャーを行い、小競り合いとなっていた。 ここまでであれば、試合中によくある揉め事として流されるはずだったが、試合後も怒りが収まらないハンガリー代表のキャプテンはハンガリー『Nemzeti Sport』がインスタグラムに投稿した当該のやり取りを収めた写真に対して、「1088」とのコメントを残した。 この数字はカルロ・アンチェロッティ監督の下、ポジション争いで苦戦するギュレルのマドリーでの今シーズンのプレータイムを揶揄したものとされ、物議を醸していた。 これに対して血気盛んな20歳MFも黙っておらず、自身のインスタグラムのストーリーズで反撃。「この男は冗談だ。6ゴールで黙るには十分じゃないのか?」とのキャプションとともに同じ画像とトルコの3-0のスコアを写した画像を投稿。 さらに、画像をよく確認すると、ハンガリーのスコアの下に「ソボスライ 1インスタグラムコメント」と細かな加工も加えられており、痛烈に煽り返した。 ここに至る両選手の衝突の経緯はわからず、外野がとやかく言うべきではないが、ひとまず互いに冷静さを取り戻し、今後は場外戦ではなく改めてピッチの上で白黒つけたいところか。 2025.03.25 06:30 Tue5