バイアーCL初ゴールで逆転のドルトムントが敵地でリール撃破! バルサ待つベスト8進出【CL】
2025.03.13 04:41 Thu
ドルトムントが敵地で逆転勝利
チャンピオンズリーグ(CL)のラウンド16・2ndレグ、リールvsドルトムントが12日にスタッド・ピエール=モーロワで行われ、アウェイのドルトムントが1-2で逆転勝利。2戦合計2-3としたドルトムントの準々決勝進出が決まった。
敵地で行われた1stレグを1-1のドローで終えたリール。先週末のリーグ戦ではモンペリエに1-0の勝利を収め、良い形でホーム開催の大一番を迎えた。前回対戦からは先発1人を変更し、エタン・ムバッペに代わって負傷明けのカベラを起用した。
一方、ホームで先勝を逃したドルトムントは、週末のリーグ戦でもホームでアウグスブルクに0-1で敗戦。こちらは難しい状況で敵地へ乗り込んだ。1stレグからは先発2人を変更。負傷のスベンソンの代役にアントンを右サイドバックで起用し、リエルソンを左サイドに変更。バイノー=ギッテンスに代えてバイアーを起用した。
試合は先週末からのチーム状況を反映させるような入りに。開始5分、ハーフウェイライン付近の左サイドで続けてデュエルを制したリールがイスマイリの突破でボックス内に侵入。グラウンダーの折り返しを入れると、中央のデイビッドが左足で合わせる。このシュート自体に勢いはなかったものの、DFリエルソンに加えてGKコベルが股間を抜かれる痛恨のミス。ボールがゴールネットに吸い込まれた。
相手のミスもあって幸先よく先制したホームチームは以降も優勢に進めていく。14分にはハラルドソンの浮き球パスをゴール右のカベラがダイレクトボレーで狙ったが、これは枠を捉え切れず。
さらに、ここから畳みかけると、リエルソンのミドルシュートに、右CKの波状攻撃からブラントのヘディングシュート、ギラシー、ブラントのボックス内での連続シュートでゴールに迫るが、GKシュヴァリエの驚異的なファインセーブとDFの体を張ったゴールカバーに阻止された。
この連続決定機で1点も奪えなかったドルトムントは徐々に攻撃がトーンダウン。リールにメリハリが利いた戦いを許し、うまく膠着状態に持ち込まれた。前半終了間際にはアントンの右クロスに反応したグロスがゴール前フリーでヘディングシュートを放ったが、これもわずかにクロスバーの上を越えた。
リールの1点リードで折り返した後半。立ち上がりから優勢に進めるドルトムントが早い時間帯にゴールをこじ開ける。52分、ボックス左に抜け出したギラシーがDFムニエに後ろから倒されてPKを獲得。これをキッカーのジャンが強気に中央へ蹴り込んだ。
2戦合計1-1も勢いで勝るアウェイチームが、そのまま攻勢を継続。62分にはボックス中央のアデイェミのシュートが左ポストを掠める決定機を作ると、この3分後に逆転に成功した。
65分、カウンターから左サイドに展開すると、リエルソン、ギラシーとボックス付近で細かく繋いで最後は中央のバイアーが右への短い持ち出しから鋭いシュートをゴール右隅に突き刺し、値千金のCL初ゴールとした。
これで追う立場となったリールはカベラ、イスマイリ、ブアディを下げてアクポム、グズムンドソン、フェルナンデス=パルドと攻撃的な交代策でゴールを目指す。79分には右クロスにゴール前のデイビッド、84分には左右に相手を揺さぶって最後はゴール前のアクポムのシュートでゴールに迫るが、いずれもGKコベルの正面を突いた。
その後、3枚替えで逃げ切り態勢に入ったドルトムントに対して、ホームの大歓声を後押しに攻勢を仕掛けたリールだったが、最後のところで粘るアウェイチームの堅守をこじ開けることはできず。
この結果、敵地で逆転勝利のドルトムントがバルセロナが待つベスト8進出を決めた。
リール 1-2(AGG:2-3) ドルトムント
【リール】
ジョナサン・デイビッド(前5)
【ドルトムント】
エムレ・ジャン(後9[PK])
マキシミリアン・バイアー(後20)
敵地で行われた1stレグを1-1のドローで終えたリール。先週末のリーグ戦ではモンペリエに1-0の勝利を収め、良い形でホーム開催の大一番を迎えた。前回対戦からは先発1人を変更し、エタン・ムバッペに代わって負傷明けのカベラを起用した。
一方、ホームで先勝を逃したドルトムントは、週末のリーグ戦でもホームでアウグスブルクに0-1で敗戦。こちらは難しい状況で敵地へ乗り込んだ。1stレグからは先発2人を変更。負傷のスベンソンの代役にアントンを右サイドバックで起用し、リエルソンを左サイドに変更。バイノー=ギッテンスに代えてバイアーを起用した。
相手のミスもあって幸先よく先制したホームチームは以降も優勢に進めていく。14分にはハラルドソンの浮き球パスをゴール右のカベラがダイレクトボレーで狙ったが、これは枠を捉え切れず。
辛くも2失点目を回避したドルトムントは15分を過ぎた辺りから反撃を開始。17分にはショートカウンターからギラシーのラストパスに反応したグロスがゴール左から右足シュートを放つが、ここはDFアレクサンドロの見事なゴールカバーに遭う。
さらに、ここから畳みかけると、リエルソンのミドルシュートに、右CKの波状攻撃からブラントのヘディングシュート、ギラシー、ブラントのボックス内での連続シュートでゴールに迫るが、GKシュヴァリエの驚異的なファインセーブとDFの体を張ったゴールカバーに阻止された。
この連続決定機で1点も奪えなかったドルトムントは徐々に攻撃がトーンダウン。リールにメリハリが利いた戦いを許し、うまく膠着状態に持ち込まれた。前半終了間際にはアントンの右クロスに反応したグロスがゴール前フリーでヘディングシュートを放ったが、これもわずかにクロスバーの上を越えた。
リールの1点リードで折り返した後半。立ち上がりから優勢に進めるドルトムントが早い時間帯にゴールをこじ開ける。52分、ボックス左に抜け出したギラシーがDFムニエに後ろから倒されてPKを獲得。これをキッカーのジャンが強気に中央へ蹴り込んだ。
2戦合計1-1も勢いで勝るアウェイチームが、そのまま攻勢を継続。62分にはボックス中央のアデイェミのシュートが左ポストを掠める決定機を作ると、この3分後に逆転に成功した。
65分、カウンターから左サイドに展開すると、リエルソン、ギラシーとボックス付近で細かく繋いで最後は中央のバイアーが右への短い持ち出しから鋭いシュートをゴール右隅に突き刺し、値千金のCL初ゴールとした。
これで追う立場となったリールはカベラ、イスマイリ、ブアディを下げてアクポム、グズムンドソン、フェルナンデス=パルドと攻撃的な交代策でゴールを目指す。79分には右クロスにゴール前のデイビッド、84分には左右に相手を揺さぶって最後はゴール前のアクポムのシュートでゴールに迫るが、いずれもGKコベルの正面を突いた。
その後、3枚替えで逃げ切り態勢に入ったドルトムントに対して、ホームの大歓声を後押しに攻勢を仕掛けたリールだったが、最後のところで粘るアウェイチームの堅守をこじ開けることはできず。
この結果、敵地で逆転勝利のドルトムントがバルセロナが待つベスト8進出を決めた。
リール 1-2(AGG:2-3) ドルトムント
【リール】
ジョナサン・デイビッド(前5)
【ドルトムント】
エムレ・ジャン(後9[PK])
マキシミリアン・バイアー(後20)
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