王者マドリーが今季初黒星…ダービーの消耗色濃く奮闘リールに金星献上【CL】

2024.10.03 06:08 Thu
リールがマドリー相手に金星
Getty Images
リールがマドリー相手に金星
チャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ第2節のリールvsレアル・マドリーが2日にスタッド・ピエール=モーロワで行われ、ホームのリールが1-0で勝利した。

シュツットガルトとのホーム開催の初戦を3-1で制し、連覇に向けて幸先の良いスタートを切った王者マドリー。連勝を狙ったアウェイ開催の第2節ではフランスの強豪と対峙した。

直近のマドリード・ダービーを1-1のドローで終えたアンチェロッティのチームは、その試合から先発3人を変更。負傷のクルトワに代えてGKルニン、モドリッチとエンドリッキに代えてカマヴィンガ、加入後初スタメンとなるエンドリッキを起用した。なお、キリアン・ムバッペはベンチ入りも、リールの実弟エタン・ムバッペはベンチ外となり、初の兄弟対決は実現しなかった。
守備的なメンバー構成もハイラインの強気な姿勢を示したリールに対して、立ち上がりから押し込む入りを見せたマドリー。開始6分にヴィニシウスがファーストシュートを放つと、以降は相手のコンパクトな守備に揺さぶりをかけながら、エンドリッキらがシュートシーンに絡んでいく。

これに対して堅守速攻の形で、まずは先に失点しないというゲームプランを着実に遂行するリール。25分には右サイドでカットインを仕掛けたシェグロヴァの精度の高い左足クロスにファーで反応したデイビッドがヘディングと右足の連続シュートでゴールに迫るが、ここはGKルニンのビッグセーブに阻まれた。
リールの健闘によってボール保持率、シュート数を含めて拮抗した展開が続く。このままゴールレスで前半終了かに思われたが、ホームチームがゴールをこじ開ける。

前半終了間際に得たボックス手前右のFKの場面でキッカーのシェグロヴァが左足シュートを放つと、ボックス内のカマヴィンガの左手に直撃。オンフィールド・レビューの結果、ハンドによるPKが与えられた。これをキッカーのデイビッドが冷静に右隅に蹴り込んだ。

1点ビハインドで試合を折り返したマドリーはメンディに代えてフラン・ガルシアをハーフタイム明けに投入。立ち上がりから全体のギアを上げて攻守にアグレッシブな姿勢を打ち出すが、カウンターからシェグロヴァに際どいミドルシュートを打たれるなど難しい展開は変わらず。

この展開を受け58分にはエンドリッキ、ミリトンを下げて負傷明けのムバッペと共にモドリッチを同時投入。チュアメニをセンターバックに下げた。さらに、カマヴィンガを下げてギュレルまでピッチに送り込んだ。

一連の交代によって攻撃の活性化が期待されたものの、リールのソリッドな守備に手を焼いてなかなか攻め手を見いだせないエル・ブランコ。さらに、右サイドのシェグロヴァを起点としてカウンターで引っくり返される場面も多く、守備に戻らされたことで体力も削られる。

それでも、1点差を維持して後半終盤を迎えると、ようやくホームチームを自陣深くに押し込める展開に。そして、セットプレーからリュディガーを起点にベリンガムやヴィニシウスがボックス内で決定的なシーンを作り出すと、90分にはモドリッチの絶妙なクロスからゴール前に飛び込んだギュレルにビッグチャンスが舞い込むが、ダイビングヘッドはGKシュヴァリエのビッグセーブに遭う。

その後も決死のパワープレーでゴールをこじ開けにかかったマドリーだったが、最後までリールの堅守をこじ開けることは叶わず。この結果、リールに大金星を献上した王者マドリーは今季初黒星を喫した。

リール 1-0 レアル・マドリー
【リール】
ジョナサン・デイビッド(前48[PK])

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ラウンド16でレアルvsアトレティコの“マドリードダービー”実現、首位通過のリバプールはPSGと対決【UCL】

21日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)2024-25のラウンド16組み合わせ抽選会が実施された。 今シーズンから新フォーマットとなったCLは、各チームが8試合を異なるチームと戦う1つのリーグ方式に。上位8チームがラウンド16にストレートインとなり、9位から24位の16チームがプレーオフでラウンド16を目指した。 そのプレーオフではマンチェスター・シティvsレアル・マドリーというビッグマッチが組まれ、2戦合計6-3でマドリーが勝ち上がり。その他、パリ・サンジェルマン(PSG)やバイエルン、ドルトムント、フェイエノールト、ベンフィカ、PSV、クラブ・ブルージュが勝ち上がった。 日本人選手では、ラウンド16にMF遠藤航(リバプール)、FW上田綺世(フェイエノールト)、DF伊藤洋輝(バイエルン)が勝ち上がり。DF冨安健洋のアーセナルも勝ち上がっているが、冨安はヒザの手術により今シーズンはプレーできず、CLでの出番は無くなっている。 ラウンド16では、プレーオフを勝ち上がったマドリーとアトレティコ・マドリーの“マドリードダービー”が実現。さらに、その結果プレーオフを勝ち上がった伊藤のバイエルンと昨季のブンデスリーガ王者であるレバークーゼンの対戦が決まった。 また、上田のフェイエノールトはインテルと対戦が決定。そしてプレーオフから勝ち上がったPSGは遠藤のリバプールと対戦が決定した。 なおラウンド16は3月4日、5日、11日、12日に開催。準々決勝は4月8日、9日、15日、16日、準決勝は4月29日、30日、5月6日、7日、決勝は5月31日に開催される。 <h3>◆ラウンド16</h3> ※左が1stレグホーム 【1】ーパリ・サンジェルマン(15位) vs リバプール(1位) 【2】ークラブ・ブルージュ(24位) vs アストン・ビラ(8位) 【3】ーレアル・マドリー(11位) vs アトレティコ・マドリー(5位) 【4】ーPSV(14位) vs アーセナル(3位) 【5】ーフェイエノールト(19位) vs インテル(4位) 【6】ーバイエルン(12位) vs レバークーゼン(6位) 【7】ードルトムント(10位) vs リール(7位) 【8】ーベンフィカ(16位) vs バルセロナ(2位) <h3>◆準々決勝</h3> ※左が1stレグホーム 【9】ー【1】の勝者 vs 【2】の勝者 【10】ー【4】の勝者 vs 【3】の勝者 【11】ー【5】の勝者 vs 【6】の勝者 【12】ー【7】の勝者 vs 【8】の勝者 <h3>◆準決勝</h3> ※左が1stレグホーム 【13】ー【10】の勝者 vs 【9】の勝者 【14】ー【11】の勝者 vs 【12】の勝者 <h3>◆決勝</h3> 【13】の勝者 vs 【14】の勝者 <span class="paragraph-title">【動画】解説者が早速ラウンド16をプレビュー</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="s-QNxM9XrhY";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.02.21 20:25 Fri

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