首位での年越しを決めたアトレティコ、シメオネ監督はバルセロナの猛攻凌いだ守備陣を評価
2024.12.22 10:00 Sun
アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督が21日に行われたラ・リーガ第18節、2-1で逆転勝利したバルセロナ戦を振り返った。
「バルセロナに多くのチャンスがあり、とても苦しい試合だった。しかしオブラクを始め、バックラインの選手たちが素晴らしい夜にし、それが我々の勝利に繋がった。1点ビハインドになってから試合に入れた感じだった。後半はよりアグレッシブになった。バルセロナの攻勢を受けたが、カウンターをうまく活用して最後はセルロートがゴールを決めてくれた」
そして途中出場から2試合連続で決勝弾を挙げたセルロートについては「3、4週間前に彼と話をして私の考えを伝えた。あそこで話をしていなければ半年ほど彼が力を発揮するのが遅れていたかもしれない。最善の方法で話をして以降、途中出場から良い働きをしてくれている」とコミュニケーションがうまく取れたことを活躍の要因に挙げた。
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リーグ戦6連勝、公式戦11連勝で同勝ち点で並んでいたバルセロナとの頂上決戦を迎えたアトレティコ。守勢の展開を強いられた中、30分にMFペドリに先制点を許す展開となるも、60分にワンチャンスでMFロドリゴ・デ・パウルのゴールで同点に。そして守護神ヤン・オブラクの好守でピンチを凌ぐと、後半追加タイム6分にラストプレーでのFWアレクサンダー・セルロート弾で劇的に逆転勝利とした。2024年最終戦を劇的に制し、首位での年越しを決めたシメオネ監督は以下のように喜んだ。そして途中出場から2試合連続で決勝弾を挙げたセルロートについては「3、4週間前に彼と話をして私の考えを伝えた。あそこで話をしていなければ半年ほど彼が力を発揮するのが遅れていたかもしれない。最善の方法で話をして以降、途中出場から良い働きをしてくれている」とコミュニケーションがうまく取れたことを活躍の要因に挙げた。
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「若き日のディエゴを思い出す」ジュリアーノ・シメオネ22歳をマドリード紙ら称賛「彼の血にも“チョリズモ”」「息子3人の中で最も父親似」
アトレティコ・マドリーのアルゼンチン代表FWジュリアーノ・シメオネ(22)に対する評価が高まってきた。「若き日の父親ディエゴを彷彿とさせる」などとマドリード紙が称える。 父ディエゴ・シメオネが指揮するアトレティコに16歳で入団したジュリアーノ。 トップチームで父親から初めて起用されたのは19歳。しかし、そこからしばらくセカンドチームを主戦場とし、23-24シーズンはアラベスへ武者修行…現役時代からアトレティコ魂を持つ父ディエゴに肩を並べるのは難しいだろうと誰もが思うなか、昨夏アラベスより復帰した。 それでも迎えた今季、ジュリアーノはラ・リーガ第10節あたりからスターターに定着し、ワイドアタッカーとして奮闘。4日のコパ・デル・レイ準々決勝ヘタフェ戦では2得点を記録した。 『マルカ』などに寄稿するマドリードのジャーナリスト、アドリアン・ブランコ氏は、自身のXでジュリアーノを称賛。 「ジュリアーノ・シメオネは今季アトレティコのビッグネームである。彼がアトレティコの復活、成長、競争力を象徴する存在となっているのだ。そのプレーにはエネルギー、犠牲、決意、熱意が溢れ、とにかく情熱的。彼の血にも“チョリズモ”が流れている」 『Relevo』も社説でジュリアーノを称賛した。 「ジュリアーノは“魂”そのものか。ピッチ脇でチョロ(父ディエゴ)が望むこと全てをフィールド全域に伝えるのが、このシメオネ家の三男だ。彼がアトレティコに来たのは父親のおかげだと誰もが言ったが、今ここに残っているのは父親が持っていたもの全てを彼も持つからだ」 「ジュリアーノが自らのゴールを祝っている様子を見ると、いつだったか…ビセンテ・カルデロンでエンブレムを指差して歌っていた若き日のディエゴを思い出す。今や、ジュリアーノがアトレティコのスターターであることに異論を唱える者はいない。間違いなく、息子3人の中でジュリアーノが最も父親に似ている」 2025.02.05 20:41 Wed2
【ラ・リーガ注目プレビュー】首位攻防となる今季2度目のマドリードダービー
ラ・リーガ第23節、レアル・マドリーvsアトレティコ・マドリーが、日本時間8日29:00にサンティアゴ・ベルナベウでキックオフされる。1ポイント差でマドリードの両雄が激突する全世界注目のスペイン首都決戦だ。 首位のマドリー(勝ち点49)は前節、エスパニョールとのアウェイゲームで0-1の敗戦。終始、ボールの主導権を握りながらも粘り強い堅守に手を焼くと、後半終盤に前がかりな背後を突かれる形で痛恨の失点を喫し、リーグ6戦ぶりの黒星に。ムバッペに対する危険なタックルが流される不運に加え、鉄人リュディガーがハムストリングのケガで離脱と踏んだり蹴ったりの一戦となった。 それでも、直近のコパ・デル・レイ準々決勝ではレガネスに2点差を追いつかれる失態はあったものの、カスティージャでゴールを量産する新星ゴンサロ・ガルシアのファーストチーム初ゴールの活躍によって3-2の劇的勝利。厳しい状況ながらもダービーへ弾みを付けることに成功した。週明けにはチャンピオンズリーグ(CL)のノックアウトフェーズ・プレーオフ、マンチェスター・シティとの重要な初戦を控えるタフな状況で臨む大一番では王者の底力を示したいところだ。 対する2位のアトレティコ(勝ち点48)は前節マジョルカと対戦し、好調のリーノのゴールにグリーズマンの芸術的なミドルループで2-0の勝利。シメオネ監督のラ・リーガ通算500試合目のメモリアルゲームを見事に白星で飾った。続くコパではヘタフェ相手にジュリアーノ・シメオネのドブレーテの活躍などでマニータの圧勝。主力のプレータイムもコントロールし、盤石の状態で敵地での大一番を迎えた。 また、対戦相手と異なりCLラウンド16ストレートインを決めており、今回のダービーに全力を注ぐことができる状況。首位奪還へ勝ち点3が求められるなか、宿敵の急造ディフェンスラインに対してアグレッシブな戦いを期待したい。 なお、昨年9月末にメトロポリターノで行われた前回対戦ではミリトンのゴールでエル・ブランコが先制も、不屈のコルチョネロスが後半アディショナルタイムのアンヘル・コレアのゴールで劇的な1-1のドローに持ち込んでいる。今季2度目のダービーも最後まで目が離せない白熱の一戦となるはずだ。 ◆レアル・マドリー◆ 【4-2-3-1】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250208_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:クルトワ DF:ルーカス・バスケス、チュアメニ、アセンシオ、メンディ MF:セバージョス、バルベルデ MF:ロドリゴ、ベリンガム、ヴィニシウス FW:ムバッペ 負傷者:DFミリトン、リュディガー、アラバ、カルバハル 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関してはリュディガー、アラバの離脱でディフェンスラインは火の車だ。一方でカマヴィンガの復帰は唯一の朗報となっている。 スタメンは前述の11名の起用を予想。左ラテラルにフラン・ガルシア、バルベルデの右ラテラル起用によるカマヴィンガのスタメンも可能性は低いものの、オプションとしてはありそうだ。 ◆アトレティコ◆ 【4-4-2】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250208_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:オブラク DF:ジョレンテ、ヒメネス、ラングレ、ガラン MF:ジュリアーノ、デ・パウル、バリオス、リーノ FW:アルバレス、グリーズマン 負傷者:なし 出場停止者:DFル・ノルマン(1/1) 累積警告のル・ノルマンが出場停止となる。負傷者に関してはハビ・ガランの戦列復帰によって全主力が起用可能な状態だ。 アウェイでのダービーということもあり、[5-4-1]の守備的なオプション採用も想定されるが、ディフェンスラインに問題を抱える相手に対して攻撃的な布陣で臨むとみる。両サイドの人選に関しては守備を意識し、ヘイニウドやギャラガー辺りの抜擢もあるか。また、相手ディフェンスラインに対して制空権を握れるセルロートの起用法もカギとなりそうだ。 ★注目選手 ◆レアル・マドリー:FWキリアン・ムバッペ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250208_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 初のダービーでエースの仕事果たせるか。直近のエスパニョール戦はノーゴールに終わったが、2025年に入って公式戦9試合8ゴールと圧巻のゴールペースで一気に周囲の懐疑的な目を払しょくしたエル・ブランコの新エース。 先日に偉大なる先輩であるクリスティアーノ・ロナウドに“センターフォワード”としてのプレーに関して厳しい指摘を受けたが、“アタッカー”としては抜群の存在感を示しており、ここ数試合ヴィニシウスが不興を買うなかでより多くの期待を浴びている。 前回対戦は筋肉系のケガで欠場しており、今回は自身にとって初のダービーに。相手守備陣に対してスピードのアドバンテージは大きいが、基本的にブロックを構えて戦うアトレティコに対しては、ロナウドの指摘通りにCF的な部分でのプレー改善が求められることになるかもしれない。 ◆アトレティコ:FWジュリアーノ・シメオネ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250208_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> “シメオネ息子”の殻を破りつつある俊英。ダービーではグリーズマン、アルバレス、セルロートと急造守備陣と相対する2トップの選手に注目が集まるところだが、ここにきて最も好調なサイドアタッカーに注目したい。 ジョバンニ(ナポリ)、ジャンルカ(ラージョ・マハダオンダ)の兄2人とともにディエゴ・シメオネ監督の息子として注目を浴びてきた3男のジュリアーノ。これまでは長男が最も印象的な活躍を見せてきたが、ここにきてアトレティコとアルゼンチン代表で心境著しい活躍を披露しているのが22歳FWだ。 昨季武者修行先のアラベスでは絶対的な主力にはなれず、ローンバックした今季の期待値は低かったが、昨年11月以降から[4-4-2]の右ウイングに定着。父の求めるスタイルを誰よりも理解するだけに、守備への貢献度、切り替えの意識は非常に高く、加えて攻撃では爆発的な加速力とスプリント能力を遺憾なく発揮。直近のヘタフェ戦でのドブレーテなど公式戦27試合4ゴール5アシストと徐々に目に見える貢献も増えている。 今回のダービーではボールを握られる展開のなか、ヴィニシウスと対峙するジョレンテをサポートしつつ、ロングカウンターの局面で持ち味を発揮したい。また、駆け引きの部分で不安のある相手ディフェンスラインに対して深くえぐってのプルバックや、2列目からゴール前への飛び出しで決定的な仕事にも絡みたい。 2025.02.08 18:25 Sat3
シメオネ監督はVARの判定に一定の理解「セバージョスのプレーはレッドカードだったという人も居るだろう」
アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督が8日に行われ、1-1で引き分けたラ・リーガ第23節レアル・マドリーとのマドリード・ダービーを振り返った。 アトレティコは前半、ミドルブロックを敷いてマドリーの攻撃を封じると、30分に微妙な判定でVARの末にPKを獲得。これをFWフリアン・アルバレスが決めて先制した。 後半は開始5分にFWキリアン・ムバッペの同点弾を許して劣勢となったが、守護神ヤン・オブラクが耐えて引き分けとした。 シメオネ監督は前半の出来に満足している。 「前半は非常に良い展開だった。カウンター、デュエル、ボックス付近でのコントロールができていた。ただ、追加点を奪えるチャンスをうまく生かせなかった。後半は相手の攻撃の激しさが増した。セルロートとコレアの投入で守備の体制が整い、勝つチャンスもあったかと思うが、引き分けに終わった」 また、物議のPK判定についてはアンチェロッティ監督同様、アスレティックvsジローナを引き合いに出し、「VARが主審を呼んだ。似たようなものだったね」とコメント。 一方で30分、MFパブロ・バリオスに対してMFダニ・セバージョスの踏みつけがあったことを聞かれ、「審判は最善の方法で対応したと思う。セバージョスのプレーはレッドカードだったという人も居るだろう。そんな中でVARはコールしなかった。だから良いジャッジをしていたと思うよ」と、VARの判定に一定の理解を示した。 2025.02.09 10:20 Sun4
「自分たちがやりたい試合をしたい」首位奪還目指すダービーへシメオネ監督…お馴染みの質問に「我々はバスでスタジアムに行くつもりだ(笑)」
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浅野拓磨を倒して“累積5枚目”…アトレティコがレアルとの勝ち点1差首位攻防戦で主軸センターバックを欠くことに
アトレティコ・マドリーは、宿敵レアル・マドリーとの首位攻防戦で主軸DFを欠く。 アトレティコは1日、ラ・リーガ第22節で日本代表FW浅野拓磨が出場したマジョルカに2-0と勝利。MFサムエウ・リーノの先制点に始まり、FWアントワーヌ・グリーズマンが締めた。 ラ・リーガ通算500試合の指揮となったディエゴ・シメオネ監督に花を添える3ポイント…2位アトレティコは8日、第23節で宿敵レアルとの「勝ち点1差」首位攻防戦に挑むこととなる。 しかし、マジョルカ戦では痛手も。 主軸センターバックのスペイン代表DFロビン・ル・ノルマンが70分、一瞬でギアを上げた浅野をファウルで倒してしまい、イエローカードを頂戴。レアル戦を次節に控え、これが累積「5枚目」となってしまったのだ。 これにより、ル・ノルマンはレアル戦の出場停止が確定。スペイン『Relevo』は、ル・ノルマンの浅野へのファウルシーンについて「不要だった」「避けることもできた」としている。 <span class="paragraph-title">【動画】アトレティコ戦途中出場の浅野拓磨...左足ボレーはブロックに遭う</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr"><a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%B5%85%E9%87%8E%E6%8B%93%E7%A3%A8?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#浅野拓磨</a> 67分から途中出場!<br><br>ペナルティエリア内での左足ボレーは<br>惜しくも相手DFのブロックに阻まれる<br><br>ラ・リーガ第22節<br>アトレティコ×マジョルカ<br>無料ハイライト配信中<br>視聴はこちら <a href="https://t.co/8bMGRFmMTH">https://t.co/8bMGRFmMTH</a><a href="https://twitter.com/hashtag/LaligaDAZN?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#LaligaDAZN</a> <a href="https://t.co/7cAgePasFj">pic.twitter.com/7cAgePasFj</a></p>— DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1885833186409681150?ref_src=twsrc%5Etfw">February 1, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.02.02 16:50 Sunアトレティコ・マドリーの人気記事ランキング
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ダービー初出場のムバッペが同点弾、首位攻防のダービーはドローでマドリーが首位キープ【ラ・リーガ】
ラ・リーガ第23節、レアル・マドリーvsアトレティコ・マドリーのマドリード・ダービーが8日に行われ、1-1で引き分けた。 前節エスパニョールにウノセロで敗れてリーグ戦7試合ぶりの黒星を喫した首位マドリー(勝ち点49)は、3日前のコパ・デル・レイではレガネスに3-2と競り勝った。そのレガネス戦のスタメンから7選手を変更。ムバッペやヴィニシウス、ベリンガムら主力が先発に戻った。 一方、前節マジョルカを下してマドリーに1ポイント差に詰め寄った2位アトレティコ(勝ち点48)は、4日前のコパ・デル・レイではヘタフェに5発圧勝とした。そのヘタフェ戦のスタメンから4選手を変更。GKオブラクやジョレンテ、バリオスらが先発に戻った。 マドリーがボールを持つ入りとなった中、フラットな[4-4-2]で構えるアトレティコが14分にリーノのミドルで牽制する序盤となったダービー。 引き続きポゼッションするマドリーは20分、ショートカウンターからヴィニシウスがミドルシュートを放って応戦。 互いに1度ずつゴールに迫った中、30分にアトレティコがPKを獲得する。ボックス内でクロスに飛び込んだリーノがチュアメニに足を踏まれると、VARの末にPK判定となった。やや幸運な判定でPKを得たアトレティコはこれをアルバレスが決めて先制した。 厳しい判定で追う展開となったマドリーが重心をさらに前にかけた中、ショートカウンターで牽制するアトレティコが1点のリードを保って前半を終えた。 それでも迎えた後半、開始5分にマドリーが追いつく。ロドリゴが右サイドを打開してクロスを入れると、ベリンガムの放ったシュートはヒメネスにブロックされるも、ルーズボールをムバッペが押し込んだ。 ダービー初出場のムバッペの同点弾で試合を振り出しに戻したマドリーは2分後、一気に逆転の絶好機。ヴィニシウスの左クロスにタイビングヘッドで合わせたベリンガムのシュートがバーに直撃した。 攻勢のマドリーは57分にもベリンガムがセバージョスの左クロスにヘディングで合わせる好機もシュートはGKオブラクの守備範囲だった。 ハーフコートゲームとするマドリーは71分、ボックス右からロドリゴがGK強襲のシュートを浴びせれば、1分後にもヴィニシウスが強引な突破からオブラク強襲のシュートを放った。 押せ押せのマドリーは82分にロドリゴが際どいミドルを放つと、90分にはボックス右に抜け出したムバッペがシュートに持ち込んだが、GKオブラクの好飛び出しに阻まれた。 後半は一方的な展開としたマドリーだったが、1-1で決着。首位攻防のダービーは引き分けに終わり、マドリーが首位をキープしている。 レアル・マドリー 1-1 アトレティコ 【レアル・マドリー】 キリアン・ムバッペ(後5) 【アトレティコ】 フリアン・アルバレス(前35)【PK】 2025.02.09 07:04 Sun4
【ラ・リーガ注目プレビュー】首位攻防となる今季2度目のマドリードダービー
ラ・リーガ第23節、レアル・マドリーvsアトレティコ・マドリーが、日本時間8日29:00にサンティアゴ・ベルナベウでキックオフされる。1ポイント差でマドリードの両雄が激突する全世界注目のスペイン首都決戦だ。 首位のマドリー(勝ち点49)は前節、エスパニョールとのアウェイゲームで0-1の敗戦。終始、ボールの主導権を握りながらも粘り強い堅守に手を焼くと、後半終盤に前がかりな背後を突かれる形で痛恨の失点を喫し、リーグ6戦ぶりの黒星に。ムバッペに対する危険なタックルが流される不運に加え、鉄人リュディガーがハムストリングのケガで離脱と踏んだり蹴ったりの一戦となった。 それでも、直近のコパ・デル・レイ準々決勝ではレガネスに2点差を追いつかれる失態はあったものの、カスティージャでゴールを量産する新星ゴンサロ・ガルシアのファーストチーム初ゴールの活躍によって3-2の劇的勝利。厳しい状況ながらもダービーへ弾みを付けることに成功した。週明けにはチャンピオンズリーグ(CL)のノックアウトフェーズ・プレーオフ、マンチェスター・シティとの重要な初戦を控えるタフな状況で臨む大一番では王者の底力を示したいところだ。 対する2位のアトレティコ(勝ち点48)は前節マジョルカと対戦し、好調のリーノのゴールにグリーズマンの芸術的なミドルループで2-0の勝利。シメオネ監督のラ・リーガ通算500試合目のメモリアルゲームを見事に白星で飾った。続くコパではヘタフェ相手にジュリアーノ・シメオネのドブレーテの活躍などでマニータの圧勝。主力のプレータイムもコントロールし、盤石の状態で敵地での大一番を迎えた。 また、対戦相手と異なりCLラウンド16ストレートインを決めており、今回のダービーに全力を注ぐことができる状況。首位奪還へ勝ち点3が求められるなか、宿敵の急造ディフェンスラインに対してアグレッシブな戦いを期待したい。 なお、昨年9月末にメトロポリターノで行われた前回対戦ではミリトンのゴールでエル・ブランコが先制も、不屈のコルチョネロスが後半アディショナルタイムのアンヘル・コレアのゴールで劇的な1-1のドローに持ち込んでいる。今季2度目のダービーも最後まで目が離せない白熱の一戦となるはずだ。 ◆レアル・マドリー◆ 【4-2-3-1】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250208_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:クルトワ DF:ルーカス・バスケス、チュアメニ、アセンシオ、メンディ MF:セバージョス、バルベルデ MF:ロドリゴ、ベリンガム、ヴィニシウス FW:ムバッペ 負傷者:DFミリトン、リュディガー、アラバ、カルバハル 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関してはリュディガー、アラバの離脱でディフェンスラインは火の車だ。一方でカマヴィンガの復帰は唯一の朗報となっている。 スタメンは前述の11名の起用を予想。左ラテラルにフラン・ガルシア、バルベルデの右ラテラル起用によるカマヴィンガのスタメンも可能性は低いものの、オプションとしてはありそうだ。 ◆アトレティコ◆ 【4-4-2】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250208_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:オブラク DF:ジョレンテ、ヒメネス、ラングレ、ガラン MF:ジュリアーノ、デ・パウル、バリオス、リーノ FW:アルバレス、グリーズマン 負傷者:なし 出場停止者:DFル・ノルマン(1/1) 累積警告のル・ノルマンが出場停止となる。負傷者に関してはハビ・ガランの戦列復帰によって全主力が起用可能な状態だ。 アウェイでのダービーということもあり、[5-4-1]の守備的なオプション採用も想定されるが、ディフェンスラインに問題を抱える相手に対して攻撃的な布陣で臨むとみる。両サイドの人選に関しては守備を意識し、ヘイニウドやギャラガー辺りの抜擢もあるか。また、相手ディフェンスラインに対して制空権を握れるセルロートの起用法もカギとなりそうだ。 ★注目選手 ◆レアル・マドリー:FWキリアン・ムバッペ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250208_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 初のダービーでエースの仕事果たせるか。直近のエスパニョール戦はノーゴールに終わったが、2025年に入って公式戦9試合8ゴールと圧巻のゴールペースで一気に周囲の懐疑的な目を払しょくしたエル・ブランコの新エース。 先日に偉大なる先輩であるクリスティアーノ・ロナウドに“センターフォワード”としてのプレーに関して厳しい指摘を受けたが、“アタッカー”としては抜群の存在感を示しており、ここ数試合ヴィニシウスが不興を買うなかでより多くの期待を浴びている。 前回対戦は筋肉系のケガで欠場しており、今回は自身にとって初のダービーに。相手守備陣に対してスピードのアドバンテージは大きいが、基本的にブロックを構えて戦うアトレティコに対しては、ロナウドの指摘通りにCF的な部分でのプレー改善が求められることになるかもしれない。 ◆アトレティコ:FWジュリアーノ・シメオネ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250208_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> “シメオネ息子”の殻を破りつつある俊英。ダービーではグリーズマン、アルバレス、セルロートと急造守備陣と相対する2トップの選手に注目が集まるところだが、ここにきて最も好調なサイドアタッカーに注目したい。 ジョバンニ(ナポリ)、ジャンルカ(ラージョ・マハダオンダ)の兄2人とともにディエゴ・シメオネ監督の息子として注目を浴びてきた3男のジュリアーノ。これまでは長男が最も印象的な活躍を見せてきたが、ここにきてアトレティコとアルゼンチン代表で心境著しい活躍を披露しているのが22歳FWだ。 昨季武者修行先のアラベスでは絶対的な主力にはなれず、ローンバックした今季の期待値は低かったが、昨年11月以降から[4-4-2]の右ウイングに定着。父の求めるスタイルを誰よりも理解するだけに、守備への貢献度、切り替えの意識は非常に高く、加えて攻撃では爆発的な加速力とスプリント能力を遺憾なく発揮。直近のヘタフェ戦でのドブレーテなど公式戦27試合4ゴール5アシストと徐々に目に見える貢献も増えている。 今回のダービーではボールを握られる展開のなか、ヴィニシウスと対峙するジョレンテをサポートしつつ、ロングカウンターの局面で持ち味を発揮したい。また、駆け引きの部分で不安のある相手ディフェンスラインに対して深くえぐってのプルバックや、2列目からゴール前への飛び出しで決定的な仕事にも絡みたい。 2025.02.08 18:25 Sat5