【JFL第18節延期分】2位栃木CがV三重との上位対決を制す 週末直接対決の首位高知と勝ち点「4」差に接近
2024.10.02 20:10 Wed
岡庭裕貴、平岡将豪のゴールで栃木シティが勝ち点「3」
2日、日本フットボールリーグ(JFL)第18節の延期分3試合が各地で行われ、注目の上位対決「ヴィアティン三重vs栃木シティ」は、アウェイの栃木Cが1-2と勝利した。
第18節は、元々8月31日〜9月1日に全8試合が開催予定も、台風10号の日本列島直撃により、四国から東海にかけての4会場が延期に。
31日開催予定の「高知vsV大分」は翌1日に後ろ倒しできたが、東海地方の3会場が約1カ月延びることに。最終節まで毎週末試合が組まれているため、ミッドウィーク開催となった。
そのなかで、ともに「2025シーズンJ3クラブライセンス」が交付されたV三重vs栃木C。
2位栃木Cは首位高知戦(A)を6日に控え、FW田中パウロ淳一、FW吉田篤志、FW藤原拓海の鉄板3トップ全員をベンチスタートとし、FW鈴木国友やFW平岡将豪らを先発起用した。
35分には、V三重の守備陣形が緩んだ一瞬にスルーパスが入り、今季リーグ戦初先発の平岡がGKと一対一。早くも追加点かと思われたが、ここはチップショットが惜しくも枠へ飛ばず。
それでも平岡は38分、敵陣での即時奪回から大嶌貴が斜めのクロスを入れ、豪快なダイビングヘッドで合わせて追加点。目下9試合無敗と安定する栃木Cが勝ち点「3」に近づく。
対し、好機がなかった前半で2点ビハインドのホームV三重。「2位以内」の確保へ、敗れれば残り8試合で栃木Cと勝ち点「10」差というなか、後半頭から3枚替えを敢行する。
キックオフからまもなくピンチを迎え、後半の入りには失敗も、60分で1点差。敵陣で栃木CのパスをカットしたFW田村翔太が独走し、GKの頭上を越すループシュートを流し込んだ。
その後は、ミスから失点も攻撃へのテンションを落としていたわけではない栃木Cが引き続き追加点を狙い、何が何でも同点、そして逆転を狙うV三重と一進一退の攻防に。
よって比較的早い時間帯からオープンな展開へと移行したなか、攻める守るを繰り返す両チーム。リードする栃木Cも田中パウロ、吉田、藤原を投入し、決して攻撃意識を落とさない。
後半アディショナルタイムは5分。セットプレーも含めて猛攻をかけるV三重。しかし、願い叶わずV三重1-2栃木Cで試合終了に。2位栃木Cと5位V三重の勝ち点差は「10」となった。
また、2位栃木Cは3位Hondaと勝ち点「8」差とし、上を見上げれば首位高知とは勝ち点「4」差に接近。両者は10月6日、高知県立春野総合運動公園陸上競技場で直接対決に臨む。
2024シーズンのJFLも佳境。高知と栃木Cによる一騎打ちの様相が濃くなった。
◆第18節延期分
▽10月2日(水)
FCマルヤス岡崎 2-2 FCティアモ枚方
アトレチコ鈴鹿 0-3 沖縄SV
ヴィアティン三重 1-2 栃木シティ
◆順位表
1位 高知ユナイテッドSC | 勝ち点48 | +18
2位 栃木シティ | 勝ち点44 | +16
3位 Honda FC | 勝ち点36 | +9
4位 レイラック滋賀 | 勝ち点35 | +15
5位 ヴィアティン三重 | 勝ち点34 | +2
6位 ラインメール青森 | 勝ち点33 | +7
7位 沖縄SV | 勝ち点33 | +6
8位 ヴェルスパ大分 | 勝ち点33 | -1
9位 ブリオベッカ浦安 | 勝ち点30 | +2
10位 アトレチコ鈴鹿 | 勝ち点29 | +2
11位 FCティアモ枚方 | 勝ち点29 | -3
12位 ソニー仙台FC | 勝ち点23 | -7
13位 FCマルヤス岡崎 | 勝ち点23 | -7
14位 横河武蔵野FC | 勝ち点18 | -18
15位 クリアソン新宿 | 勝ち点17 | -22
16位 ミネベアミツミFC | 勝ち点16 | -19
第18節は、元々8月31日〜9月1日に全8試合が開催予定も、台風10号の日本列島直撃により、四国から東海にかけての4会場が延期に。
31日開催予定の「高知vsV大分」は翌1日に後ろ倒しできたが、東海地方の3会場が約1カ月延びることに。最終節まで毎週末試合が組まれているため、ミッドウィーク開催となった。
2位栃木Cは首位高知戦(A)を6日に控え、FW田中パウロ淳一、FW吉田篤志、FW藤原拓海の鉄板3トップ全員をベンチスタートとし、FW鈴木国友やFW平岡将豪らを先発起用した。
そんななかでも28分に先制点。クロスを阻まれ、ペナルティアーク内でMF岡庭裕貴がセカンドボールを拾うと、利き足の右に持ち替え、コースを突いた丁寧なミドルを流し込んだ。
35分には、V三重の守備陣形が緩んだ一瞬にスルーパスが入り、今季リーグ戦初先発の平岡がGKと一対一。早くも追加点かと思われたが、ここはチップショットが惜しくも枠へ飛ばず。
それでも平岡は38分、敵陣での即時奪回から大嶌貴が斜めのクロスを入れ、豪快なダイビングヘッドで合わせて追加点。目下9試合無敗と安定する栃木Cが勝ち点「3」に近づく。
対し、好機がなかった前半で2点ビハインドのホームV三重。「2位以内」の確保へ、敗れれば残り8試合で栃木Cと勝ち点「10」差というなか、後半頭から3枚替えを敢行する。
キックオフからまもなくピンチを迎え、後半の入りには失敗も、60分で1点差。敵陣で栃木CのパスをカットしたFW田村翔太が独走し、GKの頭上を越すループシュートを流し込んだ。
その後は、ミスから失点も攻撃へのテンションを落としていたわけではない栃木Cが引き続き追加点を狙い、何が何でも同点、そして逆転を狙うV三重と一進一退の攻防に。
よって比較的早い時間帯からオープンな展開へと移行したなか、攻める守るを繰り返す両チーム。リードする栃木Cも田中パウロ、吉田、藤原を投入し、決して攻撃意識を落とさない。
後半アディショナルタイムは5分。セットプレーも含めて猛攻をかけるV三重。しかし、願い叶わずV三重1-2栃木Cで試合終了に。2位栃木Cと5位V三重の勝ち点差は「10」となった。
また、2位栃木Cは3位Hondaと勝ち点「8」差とし、上を見上げれば首位高知とは勝ち点「4」差に接近。両者は10月6日、高知県立春野総合運動公園陸上競技場で直接対決に臨む。
2024シーズンのJFLも佳境。高知と栃木Cによる一騎打ちの様相が濃くなった。
◆第18節延期分
▽10月2日(水)
FCマルヤス岡崎 2-2 FCティアモ枚方
アトレチコ鈴鹿 0-3 沖縄SV
ヴィアティン三重 1-2 栃木シティ
◆順位表
1位 高知ユナイテッドSC | 勝ち点48 | +18
2位 栃木シティ | 勝ち点44 | +16
3位 Honda FC | 勝ち点36 | +9
4位 レイラック滋賀 | 勝ち点35 | +15
5位 ヴィアティン三重 | 勝ち点34 | +2
6位 ラインメール青森 | 勝ち点33 | +7
7位 沖縄SV | 勝ち点33 | +6
8位 ヴェルスパ大分 | 勝ち点33 | -1
9位 ブリオベッカ浦安 | 勝ち点30 | +2
10位 アトレチコ鈴鹿 | 勝ち点29 | +2
11位 FCティアモ枚方 | 勝ち点29 | -3
12位 ソニー仙台FC | 勝ち点23 | -7
13位 FCマルヤス岡崎 | 勝ち点23 | -7
14位 横河武蔵野FC | 勝ち点18 | -18
15位 クリアソン新宿 | 勝ち点17 | -22
16位 ミネベアミツミFC | 勝ち点16 | -19
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