米国クラシコはバルセロナに軍配!若武者パウ・ビクトルが2戦連発のドブレーテ、マドリーはニコ・パスのダイビングヘッドで一矢報いる【国際親善試合】

2024.08.04 11:07 Sun
レヴァンドフスキも先発のバルセロナが競り勝つ
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レヴァンドフスキも先発のバルセロナが競り勝つ
4日(現地時間3日)、レアル・マドリーvsバルセロナがメットライフ・スタジアムで行われ、バルセロナが1-2で勝利した。

アメリカツアー初戦はミラン相手に0-1で敗れていたマドリー。引き続き新戦力のエンドリッキが最前線で先発し、ルカ・モドリッチやGKティボー・クルトワらも継続してスタメンに入った。

対するバルセロナもアメリカツアー2戦目。前回はマンチェスター・シティとの90分間を2-2で引き分け、PK戦で勝利していた。今回はロベルト・レヴァンドフスキがスタートからピッチに立ち、こちらもGKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンら主力と若手が混在する構成となった。
試合は開始直後の12分、雷雨により一時中断。1時間以上経ってから試合が再開された。

互いになかなか決定機を作れなかったが、24分にマドリーがネットを揺らす。アルダ・ギュレルがゴール前に抜け出してGKとの一対一を制するも、オフサイドでゴールは認められなかった。
マドリーは続いてブラヒム・ディアスがゴールを狙うと、バルセロナはパウ・ビクトルがシュート。どちらも得点には至らない。

38分にはモドリッチからの鋭い縦パスを受けたエンドリッキが、トラップでゴールの方を向いて左足。シュートは枠を外れる。

ついにゴールをこじ開けたのはバルセロナ。42分、アレックス・バジェの右クロスにレヴァンドフスキが左足で合わせると、ゴールからそれたボールをパウ・ビクトルが押し込んだ。

1点リードのバルセロナは3人選手を入れ替えて後半へ。先制点のパウ・ビクトルが52分に左足で狙うも、GKクルトワがきっちり弾く。

それでも54分、波に乗るパウ・ビクトルが2点目。バジョの左足アウトでの右クロスに反応。ゴール前でマークを外し、スライディングで押し込んだ。

2点を追いかけるマドリーはヴィニシウス・ジュニオールも登場。CKからゴールに迫る場面もあったが、トラップが流れてしまう。

ヴィニシウスが存在感を発揮するも、反撃できないまま試合は終盤へ。イルカイ・ギュンドアンヴィトール・ロッキもピッチに立ったバルセロナは79分、ノア・ダルヴィッチのスルーパスからギジェ・フェルナンデスがシュートに持ち込む。

マドリーがようやくゴールをこじ開けたのは82分。右CKを得ると、ファーにフリーで飛び込んだニコ・パスが豪快なダイビングヘッドを突き刺した。

後半アディショナルタイムには、セットプレー時にGKクルトワも上がりを見せたマドリーだったが、追いつけないまま試合終了。22歳パウ・ビクトルの2得点の活躍もあり、バルセロナが勝利を収めた。

レアル・マドリー 1-2 バルセロナ
【マドリー】
ニコ・パス(後37)
【バルセロナ】
パウ・ビクトル(前42、後9)

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悲しみを乗り越えCLベスト8進出を目指すバルセロナ、フリック監督「彼のためにプレーし、彼のために勝つことがとても重要」

バルセロナのハンジ・フリック監督が、チームドクターの突然の訃報から中2日で行われるベンフィカ戦に向けて、チームが戦える状況にあると主張した。スペイン『ムンド・デポルティボ』が会見コメントを伝えている。 4日にアウェイで行われたチャンピオンズリーグ(CL)のラウンド16・1stレグのベンフィカ戦では、DFパウ・クバルシの前半退場がありながらも、FWハフィーニャのゴールを守り抜いて1-0の先勝を収めたバルセロナ。 しかし、クラブは8日に突然の悲しい報せを受け取ることになった。ラ・リーガ第27節のオサスナとのホームゲームの直前に滞在先のホテルでクラブのメディカルスタッフであるカルレス・ミニャロ・ガルシア医師(享年40)が体調を崩して急逝。 この訃報を受け、選手たちはオサスナ戦でのプレーが不可能だと主張し、試合開始20分前に延期が発表されていた。 その後、クラブでは欧州サッカー連盟(UEFA)に対して、通常は選手1名の出席が義務付けられる前日の公式会見免除を要請し、これが受理された。さらに、11日の午前に行われた同医師の葬儀には選手数名が参列した。 今回の前日会見に一人で出席したフリック監督は、会見の冒頭でミニャロ医師との突然の別れに言及。クラブ全体が悲しみにくれていることを認めながらも、愛する仲間のために勝利を捧げる準備はできていると語った。 「チームはこの状況をうまくコントロールしていると思う。試合に非常に集中している。リスボンでの1stレグの後、これはまだ最初の試合だとすでに言った」 「我々にとって大きな損失だ。彼は素晴らしい人物であり、素晴らしい医師だった。チームとクラブにとって信じられないほどの存在だった。リカルドと作り上げたチームにとって、彼は我々の成功のパズルのピースだった」 「彼がいなくなるのは寂しいが、人生とはそういうものだ。彼のためにプレーしたいし、この状況では彼のために勝つことがとても重要だ。我々はその準備ができている。我々は続けなければならない。それが我々の仕事だ。これはクラブにとって重要な状況であり、我々はうまくやりたい」 「我々としては、まだ2ndレグが残っており、誰も仕事が終わったとは思っていない。明日は正しい姿勢で臨みたいと思うし、それが必要だ」 また、リーグフェーズの対戦では5-4、前回対戦は1-0といずれも勝利を収めながらも、相手のハイプレスや徹底したラインブレイクに苦しめられたバルセロナ。2ndレグに向けてドイツ人指揮官は対戦相手の異なるアプローチの可能性は低いと考え、ポジショナルプレーが勝敗のカギを握ると語った。 「彼らはハイプレスに慣れていて、ほぼすべての試合でそれをやっている。チャンピオンズリーグではアウェイでも非常に良い成績を残している」 「彼らは自分たちのプレーの仕方を明確に理解していると思うし、我々もそれをどうやるかわかっている。サプライズはな​​いと思う」 「すべてはポジショニング次第だ。攻撃でも守備でも、ボールをうまく保持できれば大いに役立つ。ボールを持っていないときのポジショニングも重要だ。我々は毎回それについて話し合っているし、明日はそれをうまくやりたい」 2025.03.11 19:36 Tue
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「全てを勝ち取る候補」CL得点ランクトップのバルサFWハフィーニャがタイトルへ意気込み「最も重要なのはチームとして何を成し遂げたか」

バルセロナのブラジル代表FWハフィーニャがベンフィカ戦を振り返った。スペイン『ムンド・デポルティボ』が伝えた。 11日、チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・2ndレグでバルセロナはホームにベンフィカを迎えた。 1stレグで勝利していたバルセロナ。迎えたホームゲームでは、11分にハフィーニャのゴールで先制。13分にニコラス・オタメンディにすぐに1点を返されるが、ラミン・ヤマル、ハフィーニャと前半のうちに2点を追加。後半はゴールが生まれず、2戦合計4-1でベスト8に勝ち上がることに成功した。 この試合でも2ゴールを記録したハフィーニャ。今シーズンのCLでは10試合で11ゴールとし、現在得点ランキング1位。好調を維持する中、チームの勝利を喜んだ。 「特に前半は素晴らしい試合だった。僕たちは素晴らしい試合をしなければいけないと分かっていたし、集中していたし、リスボンでの結果は有利だった。勝つために前半は素晴らしいプレーをした」 これでベスト8に勝ち上がったバルセロナ。次なる相手はドルトムントかリールの勝者となる。 ハフィーニャは「僕たちは全てを勝ち取る候補だと思う」とタイトル獲得に自信。「僕にとって最も重要なことは、チームとして何を成し遂げたかだ」とし、自身の結果よりもチームとしての結果が重要だと語った。 今シーズンの公式戦では41試合で27ゴール19アシスト。バロンドールの候補とも言われている中で、チームをタイトルに導けるだろうか。 <span class="paragraph-title">【動画】ハフィーニャが2ゴール!バルサがベンフィカ下す</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="yUB0KfssrkI";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.03.12 14:30 Wed

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