衝撃結末…ザンビアのエースFWバンダが史上初の五輪3度目のハットトリックも、合計11ゴールの壮絶な打ち合いは最大3点差を逆転したオーストラリアに軍配【パリ五輪】

2024.07.29 11:11 Mon
Getty Images
連日開催されているパリ・オリンピック。女子サッカーは28日、グループステージ第2節が行われた。

初戦でスペイン女子代表に敗れたなでしこジャパンは、第2戦でブラジル女子代表と対戦。前半から押し込むもチャンスを活かせないでいると、前半終了間際人は田中美南がPKを失敗。さらに、後半早々に失点する嫌なムードとなり、その後はなかなかゴールに迫れない。

連敗スタートになると思われた中、後半アディショナルタイムに相手のハンドでPKを獲得すると熊谷紗希が決めて土壇場で同点に。勝ち点1を手にしたと思われた中、さらに19歳MF谷川萌々子が衝撃的なミドルシュートを叩き込みアディショナルタイムの2ゴールで逆転勝利を収めた。
劇的な幕切れとなった中、別の試合ではさらに衝撃展開に。グループB第2戦のオーストラリア女子代表vsザンビア女子代表が壮絶な打ち合いとなった。

試合は開始1分、ザンビアのエースFWバーバラ・バンダがバイタルエリアでボールを受けると、突然シュート。クロスバーを掠めたシュートがいきなりネットに突き刺さる衝撃のスタートとなった。
しかし、オーストラリアもアラナ・ケネディのゴールですぐに追いつくが、ザンビアが畳み掛ける。21分には敵陣でオーストラリアのミスからボールを奪ったレイチェル・クンダナンジが、スピードに乗ったドリブルでボックス内まで運んで流し込み勝ち越しに成功。さらに33分はバンダがこの試合2点目を決める。

2点リードを許したオーストラリアだったが、35分にCKからヘイリー・ラソがヘディングで合わせて1点差に。それでも前半アディショナルタイムにはバンダがハットトリックとなるゴールを決め、ザンビアが2点リードで試合を折り返した。

なお、バンダは東京オリンピックのオランダ女子代表戦(3-10×)、中国女子代表戦(4-4)でもハットトリックを記録しており、2大会で史上初となる3度目のハットトリックを記録した。

ミスも絡み多くのゴールが生まれた前半だったが、後半もスコアが動き続ける。56分、クンダナンジがこの試合2点目を決めてザンビアが3点差に。苦しい状況となったオーストラリアだったが、ここから畳み掛ける。

58分にオウンゴールで1点を返すと、65分にはボックス手前で得たFKをステフ・キャトリーが得意の左足で決めて1点差に。さらに78分にはPKを獲得し、これ絵をキャトりーが決めてまさかの同点に追いつくことに成功する。

そして迎えた90分、そのキャトリーのスルーパスに反応したミシェル・ヘイマンが冷静に右足で流し込みついに逆転。オーストラリアが壮絶な打ち合いを制し、最大3点差をひっくり返しての今大会初勝利となった。

オーストラリア女子代表 6-5 ザンビア女子代表

0-1:1分 バーバラ・バンダ(ザンビア)
1-1:7分 アラナ・ケネディ(オーストラリア)
1-2:21分 レイチェル・クンダナンジ(ザンビア)
1-3:33分 バーバラ・バンダ(ザンビア)
2-3:35分 ヘイリー・ラソ(オーストラリア)
2-4:45分+1 バーバラ・バンダ(ザンビア)
2-5:56分 レーチェル・クンダナンジ(ザンビア)
3-5:58分 オウンゴール(オーストラリア)
4-5:65分 ステフ・キャトリー(オーストラリア)
5-5:78分 ステフ・キャトリー(オーストラリア)[PK]
6-5:90分 ミシェル・ヘイマン(オーストラリア)

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