気迫見せた京都が湘南とのシックスポインター制して降格圏脱出! 原大智弾に守護神ク・ソユンがPKストップ【明治安田J1第21節】
2024.06.30 21:13 Sun
原大智の先制点を祝う
明治安田J1リーグ第21節の湘南ベルマーレvs京都サンガF.C.が30日にレモンガススタジアム平塚で行われ、アウェイの京都が0-1で勝利した。
前節、川崎フロンターレ相手に1-1のドローに持ち込むも、5戦未勝利で降格圏の18位に沈む湘南。ホームで6戦ぶりの白星を狙った残留争いのシックスポインターでは先発6人を変更。キム・ミンテ、奥野耕平、福田翔生らがスタメンに入った。
対して19位の京都は前節、柏レイソル相手に土壇場の失点で2-2と追いつかれて2戦未勝利。引き続き苦境が続く。勝ち点1差の残留争いライバル撃破を期して臨んだ一戦では先発4人を変更。前線では山崎凌吾、豊川雄太に代えてマルコ・トゥーリオ、一美和成を原大智と共に起用した。
インテンシティの高さを特長とするチーム同士の残留争い直接対決は、立ち上がりから拮抗した展開に。球際のバトルを強調しつつ、互いにハイラインの背後を狙う同じような攻めの形からゴールを目指す。
時間の経過と共に湘南がやや優勢に進めていたが、京都がしたたかにファーストチャンスをゴールに結びつけた。24分、左サイドの三竿雄斗のクロスのこぼれ球にペナルティアーク手前で反応したトゥーリオが浮き球のボールをゴール前のスペースに流し込むと、オフサイドぎりぎりで飛び出した原が胸トラップからの右足シュートでゴール右隅に流し込んだ。
何とか2失点目を回避したホームチームは前半終盤にかけて押し返すと、鈴木淳之介、畑大雅のミドルレンジのシュートでゴールを脅かしたが、いずれも枠を捉え切れず。攻撃の糸口は見いだしたものの、枠内シュート0本で試合を折り返した。
迎えた後半、メンバーは代えずもギアを上げて入った湘南が攻勢を強めていく。すると、50分には茨田陽生の右サイドからのクロスがボックス内の一美の左腕に直撃。オンフィールド・レビューの結果、PKが与えられる。だが、キッカーの福田翔生が左を狙って蹴ったシュートはGKク・ソンユンの見事なセーブに阻まれ、痛恨の失敗に。
一方、守護神のビッグプレーでリードを維持した京都はこれで流れを引き戻すと、前がかる相手を引っくり返すカウンターからフィニッシュのシーンを創出。66分にはボックス左に持ち込んだ松田天馬に2点目のチャンスが訪れるが、ここはシュートを枠に飛ばせない。
PK失敗後は攻撃が停滞した湘南は68分に2枚替え。岡本拓也、奥野耕平を下げて杉岡大暉、鈴木章斗を同時投入。さらに、池田昌生、石井久継の投入で攻撃の活性化を図る。
一連の交代によってボールの主導権を握り、押し込む形を作り出したホームチームは、サイドを起点に攻め続けたが、ルキアンや池田らの良い形のシュートシーンも京都の身体を張った守備に阻まれる。
一方、前線を中心にメンバーを入れ替えながら最後まで緩みを見せない京都はトドメの2点目こそ奪えなかったものの、虎の子の1点を守り切った。この結果、残留争い直接対決を制した京都が3試合ぶりの勝利で湘南、サガン鳥栖をかわして残留圏内の17位に浮上。敗れた湘南は6戦未勝利で19位に転落した。
湘南ベルマーレ 0-1 京都サンガF.C.
【京都】
原大智(前24)
前節、川崎フロンターレ相手に1-1のドローに持ち込むも、5戦未勝利で降格圏の18位に沈む湘南。ホームで6戦ぶりの白星を狙った残留争いのシックスポインターでは先発6人を変更。キム・ミンテ、奥野耕平、福田翔生らがスタメンに入った。
対して19位の京都は前節、柏レイソル相手に土壇場の失点で2-2と追いつかれて2戦未勝利。引き続き苦境が続く。勝ち点1差の残留争いライバル撃破を期して臨んだ一戦では先発4人を変更。前線では山崎凌吾、豊川雄太に代えてマルコ・トゥーリオ、一美和成を原大智と共に起用した。
時間の経過と共に湘南がやや優勢に進めていたが、京都がしたたかにファーストチャンスをゴールに結びつけた。24分、左サイドの三竿雄斗のクロスのこぼれ球にペナルティアーク手前で反応したトゥーリオが浮き球のボールをゴール前のスペースに流し込むと、オフサイドぎりぎりで飛び出した原が胸トラップからの右足シュートでゴール右隅に流し込んだ。
原の2カ月ぶりとなる今季3点目でリードを手にしたアウェイチームは、ゲームコントロールに意識を傾けることなく果敢に2点目を狙っていく。そして、幾度か良いシーンを作り出す中、32分には右サイドを突破した福田心之助のクロスにニアで反応したトゥーリオがダイレクトシュートを枠に飛ばすが、ここはGKソン・ボムグンのビッグセーブに阻まれる。
何とか2失点目を回避したホームチームは前半終盤にかけて押し返すと、鈴木淳之介、畑大雅のミドルレンジのシュートでゴールを脅かしたが、いずれも枠を捉え切れず。攻撃の糸口は見いだしたものの、枠内シュート0本で試合を折り返した。
迎えた後半、メンバーは代えずもギアを上げて入った湘南が攻勢を強めていく。すると、50分には茨田陽生の右サイドからのクロスがボックス内の一美の左腕に直撃。オンフィールド・レビューの結果、PKが与えられる。だが、キッカーの福田翔生が左を狙って蹴ったシュートはGKク・ソンユンの見事なセーブに阻まれ、痛恨の失敗に。
一方、守護神のビッグプレーでリードを維持した京都はこれで流れを引き戻すと、前がかる相手を引っくり返すカウンターからフィニッシュのシーンを創出。66分にはボックス左に持ち込んだ松田天馬に2点目のチャンスが訪れるが、ここはシュートを枠に飛ばせない。
PK失敗後は攻撃が停滞した湘南は68分に2枚替え。岡本拓也、奥野耕平を下げて杉岡大暉、鈴木章斗を同時投入。さらに、池田昌生、石井久継の投入で攻撃の活性化を図る。
一連の交代によってボールの主導権を握り、押し込む形を作り出したホームチームは、サイドを起点に攻め続けたが、ルキアンや池田らの良い形のシュートシーンも京都の身体を張った守備に阻まれる。
一方、前線を中心にメンバーを入れ替えながら最後まで緩みを見せない京都はトドメの2点目こそ奪えなかったものの、虎の子の1点を守り切った。この結果、残留争い直接対決を制した京都が3試合ぶりの勝利で湘南、サガン鳥栖をかわして残留圏内の17位に浮上。敗れた湘南は6戦未勝利で19位に転落した。
湘南ベルマーレ 0-1 京都サンガF.C.
【京都】
原大智(前24)
キム・ミンテ
奥野耕平
福田翔生
山﨑凌吾
豊川雄太
マルコ・トゥーリオ
一美和成
原大智
三竿雄斗
福田心之助
ソン・ボムグン
鈴木淳之介
畑大雅
茨田陽生
ク・ソンユン
松田天馬
岡本拓也
杉岡大暉
鈴木章斗
池田昌生
石井久継
ルキアン
京都サンガF.C.
湘南ベルマーレ
J1
キム・ミンテの関連記事
京都サンガF.C.の関連記事
J1の関連記事
記事をさがす
|
キム・ミンテの人気記事ランキング
1
湘南がクラブ史上初のJ1開幕3連勝で首位! 福田翔生&鈴木章斗のゴールで浦和撃破【明治安田J1第3節】
26日、明治安田J1リーグ第3節の湘南ベルマーレvs浦和レッズがレモンガススタジアム平塚で行われ、2-1で湘南が勝利を収めた。 開幕2連勝の湘南と、開幕2連続ドローの浦和の一戦。湘南は前節と同じ11名をピッチに送り込むことに。連勝の勢いのを持って、クラブ史上初の開幕3連勝を目指していく。 対する浦和は2名を変更。荻原拓也、渡邊凌磨がメンバー外となり、長沼洋一、サミュエル・グスタフソンがスタメンに名を連ねた。 最初にビッグチャンスを作ったのは湘南。12分、背後のパス反応した小野瀬康介が粘りを見せながら持ち出しグラウンダーのクロス。これに福田翔生が飛び込むが、わずかに届かない。 湘南が押し込んでいく展開となる中、25分にはビッグチャンス。右サイドを仕掛けると、折り返しを福田がボックス内でシュート。これは右ポストに直撃すると、このこぼれ球を繋いで再び攻撃。左サイドから小野瀬康介がクロスを入れると、ファーサイドに走り込んだ藤井智也がダイレクトでマイナスのパス。これを鈴木雄斗がダイレクトでクロスを入れると、ファーサイドに走り込んだ福田がダイレクトで合わせ、湘南が先制した。 連続のダイレクトプレーで左右に振って完璧に崩し切った湘南。浦和には決定的なチャンスを作らせることなく、1点リードで後半へと突入した。 リードしていた湘南は先制ゴールの福田を下げてルキアンをハーフタイムに投入。浦和はグスタフソンを下げて原口元気を投入して盛り返していく。 しかし、後半も先にスコアを動かしたのは湘南。49分、右CKを獲得すると、ゴール前のクロスを鈴木章斗が打点の高いヘッド。フリーで合わせ、湘南が追加点を奪う。 勢いに乗る湘南はさらに53分、左CKからショートコーナー。クロスをキム・ミンテが競るとGK西川周作がセーブ。これに鈴木雄斗が反応してクロスを入れると、奥野耕平に当たったボールがラインを越えていく。しかし、鈴木雄のポジションがオフサイド。湘南の3点目は幻となった。 ここまで良いところがない浦和だったが62分に一発で決めることに。スルーパスに反応した松本泰志がボックス内右からグラウンダーのクロス。原口がスルーすると、最後はチアゴ・サンタナが左足で流し込んだ。 1点を返した浦和は74分に、金子拓郎、チアゴ・サンタナを下げ、松尾佑介、長倉幹樹を投入し同点を目指す。 浦和は選手交代もあり終盤は圧力をかけて押し込んでいく展開に。湘南は集中して守りを固めていく展開となる。 湘南はしっかりと守りを固めてリードを守りタイムアップ。クラブ史上初となるJ1開幕3連勝を達成し、首位に浮上した。 湘南ベルマーレ 2-1 浦和レッズ 【湘南】 福田翔生(前26) 鈴木章斗(後4) 【浦和】 チアゴ・サンタナ(後17) <span class="paragraph-title">【動画】鈴木章斗が高打点ヘッド!クラブ史上初のJ1開幕3連勝に導く!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr"><a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1894708777548402874?ref_src=twsrc%5Etfw">February 26, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.02.26 20:58 Wed京都サンガF.C.の人気記事ランキング
1
京都が試合後のトラブル発生を報告…男性用トイレでの罵声と暴力行為発覚で警察に相談
京都サンガF.C.は8日、試合後のトラブル発生を報告した。 トラブルは、6日にサンガスタジアム by KYOCERAで開催された明治安田J1リーグ第33節、京都サンガF.C.対ヴィッセル神戸戦の試合終了後に発生。メインスタンド南側の男性用トイレにおいて、突然背後から罵声を浴びせられ、ペットボトルで背中を叩かれる事案が生じたという。 幸いにして被害者にケガはなかったものの、クラブは本件について所管の警察署に相談済みとのこと。内容が判明次第、厳正に対処すると報告している。 京都は今回のトラブルについて、被害者に謝罪するとともに、「全てのお客様にとって安全で安心な環境で、楽しく試合が観戦できるよう、引き続き安全対策への警備並びに注意喚起に努めて参りますので、ご来場頂くお客様におかれましても、リスペクトの精神を大切にし、誰もが気持ちよく過ごせるスタジアムを実現すべく、ご理解、ご協力のほど、何卒、宜しくお願い申し上げます」とし、安心安全な環境づくりへの協力を求めている。 2024.10.08 16:30 Tue2
今冬増えたJリーグから海外移籍に向けたチーム離脱、30代で初の海外挑戦の3名はいずれもオーストラリア行きか
Jリーグ各クラブも続々と新体制が発表され、すでにキャンプインしているクラブもある中、海外挑戦を目指す選手が多く出ている。 すでに、日本代表にも招集されているDF関根大輝(22)が柏レイソルからリーグ・アンのスタッド・ランスに完全移籍。2024シーズンのJ2得点王&MVPのFW小森飛絢(24)がジェフユナイテッド千葉からシント=トロイデンへ期限付き移籍。東京ヴェルディで飛躍したパリ五輪世代のMF山田楓喜(23)が京都サンガF.C.からポルトガルのナシオナルへと期限付き移籍を果たした。 その他にも、ガンバ大阪のFW坂本一彩(21)がウェステルローへ、大分トリニータのMF保田堅心がヘンクへ期限付き移籍と、若手も海を渡る決断を下している。 一方で、ベテラン勢も初の海外移籍に挑戦。すでに横浜F・マリノスのMF水沼宏太(34)、湘南ベルマーレのDF岡本拓也(32)、京都サンガF.C.のDF三竿雄斗(33)が海外クラブへの移籍のためにチームを離脱することが発表されていた。 30歳を超えてそれぞれ初の海外挑戦となる中、3名とも行き先はオーストラリアになるようだ。現地メディアが伝えている。 横浜FMの下部組織育ちで栃木SCやサガン鳥栖、FC東京、セレッソ大阪でプレー。2020年に復帰していた水沼。オーストラリア『Newcastle Herald』によれば、ニューカッスル・ジェッツが獲得に動いているとのこと。 過去には横浜FMユースの後輩でもあるFW齋藤学(アスルクラロ沼津)も所属した経験があるクラブだ。 一方、岡本、三竿に関しては、同じクラブに移籍する可能性が伝えられている。オーストラリア『The West Australian』によれば、パース・グローリーが2人の獲得に迫っているとのこと。ディフェンスラインを強化したいチームにとって、サイドバックやセンターバックでプレーできる両者は大きな戦力と考えているようだ。 オーストラリアの移籍市場は16日にオープン。2月12日まで開いている中、すぐにでも発表がありそうだ。 2025.01.14 17:15 Tue3
岡本拓也&三竿雄斗の豪州1部挑戦が決定! パース・グローリーとそれぞれ今季までの契約
Aリーグ・メンのパース・グローリーは16日、湘南ベルマーレのDF岡本拓也(32)と京都サンガF.C.のDF三竿雄斗(33)を獲得したと発表した。背番号は岡本が「36」。三竿は「17」をつける。 両選手はそれぞれのクラブによって海外移籍を前提とした離脱が発表済み。パース・グローリーの契約は2選手とも2024-25シーズン終了までになるという。 岡本は下部組織から過ごした浦和レッズでプロデビューし、湘南では2016年からプレー。右サイドバックをはじめ、複数ポジションをこなしつつ、主将を務めるなど、長らく主力だった。 鹿島アントラーズMF三竿健斗を弟に持つ三竿は湘南でプロ入り。左サイドバックを主戦場とし、鹿島、大分トリニータを経て、2023年から京都でプレーしていた。 フットボールディレクターのスタン・ラザリディス氏は「ユウトとタクヤは日本の高いレベルで600試合以上もプレーし、その経験は若い選手で構成されるこのチームにとって大きなプラスとなる」と期待を寄せる。 「両選手とも技術に優れ、ボールキープ力もある。多才さも証明済みで、様々なポジションでのプレーもできる。今、彼らをチームに迎え入れたのは今季の残りに意味を持たせたいという強い思いがあるからだ」 「期待どおり、彼らが力を証明してくれたら、クラブでの滞在期間を延長する話し合いを始めるつもりだ」 パース・グローリーはかつて太田宏介氏や、現・ギラヴァンツ北九州のFW永井龍らもプレー。今季はここまで14試合で2勝2分け10敗の13チーム中12位につけている。 2025.01.16 17:25 Thu4
京都、富山退団のGK太田岳志を獲得! 「いい意味でみなさんの期待を裏切れるように」
京都サンガF.C.は23日、カターレ富山からGK太田岳志(28)を完全移籍で獲得したことを発表した。 大阪学院大学から2013年にFC岐阜へ入団した太田は、2016年に東京ヴェルディへと完全移籍すると、2018年に期限付き移籍で富山へ。今シーズンから完全移籍に切り替わると、明治安田生命J3リーグ7試合、天皇杯3試合に出場したが、今月3日に契約満了による富山退団が決まった。京都入りの太田はクラブ公式サイトで以下のようにコメントしている。 「カターレ富山からきました太田岳志です。京都サンガF.C.という素晴らしいクラブの一員になることができとても嬉しく思います。いい意味でみなさんの期待を裏切れるように、そしてチームのJ1昇格に貢献できるように頑張りますので応援よろしくお願いします」 2019.12.23 15:55 Mon5