豊川雄太 Yuta TOYOKAWA

ポジション FW
国籍 日本
生年月日 1994年09月09日(29歳)
利き足
身長 171cm
体重 64kg
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大卒ルーキー・濃野公人のJ初ゴールで鹿島が3試合ぶり白星! ホームで京都相手に勝ち切る【明治安田J1第8節】

13日、明治安田J1リーグ第8節の鹿島アントラーズvs京都サンガF.C.が県立カシマサッカースタジアムで行われ、ホームの鹿島が1-0で勝利した。 アビスパ福岡、FC東京とのアウェイ2連戦を落とし、9位に後退した鹿島。どちらの試合も1点が遠かった。流れを変えたいランコ・ポポヴィッチ監督は中盤をテコ入れ。仲間隼斗を藤井智也に代えた。 対する17位の京都は7試合を終えて1勝のみと低迷。前節のジュビロ磐田戦では0-3の完封負けを喫し、4試合白星から遠ざかっている。京都にとってアウェイでの鹿島戦は1996年の初対戦から勝利なしと鬼門。その上、今節はU-23日本代表に選出された主将・川崎颯太が不在だ。 曹貴裁監督は川崎のいない中盤に谷内田哲平を起用し、前線はマルコ・トゥーリオに代えて山崎凌吾。最終ラインはアピアタウィア久がメンバー外となり、宮本優太が先発した。 立ち上がりから前半中盤にかけては激しいボールの奪い合いが続く。それでも13分、京都が中央を細かいパスワークで崩すと、最後は原大智がボックス手前左からシュート。これはゴール左に外れた。 鹿島が最初に決定機を迎えたのは21分。左サイド深い位置でボールを持った藤井がカットインから右足で狙う。シュートはゴール左下を捉えたが、GKク・ソンユンのファインセーブに遭った。 その後もチャヴリッチのスピードを活かし、右サイドから攻め込む鹿島だが、27分に京都が反撃。原大智が左サイドを1人で持ち上がると、中央へ切り込んでからシュート。遠めから思い切って右足を振ったが、再びゴール左に外れた。 32分には京都の豊川雄太が球際の強さを見せる。後方からのロングボールを無理矢理マイボールにし、ボックス内で右足シュート。しかし、戻った植田直通がスライディングで間一髪ブロックした。 終盤にかけては鹿島にチャンスが生まれ、鈴木優磨やチャヴリッチがゴールを狙ったが、ネットを揺らせず。ゴールレスで試合を折り返した。 後半は立ち上がりから攻勢の両チーム。チャヴリッチと藤井の位置を入れ替えた鹿島は48分、右サイドに回った藤井のクロスがファーまで流れると、後ろから走り込んだのは知念慶。右足ボレーに持ち込んだが、このシュートはバーの上を越えた。 目まぐるしく攻守が入れ替わる中、58分には鹿島の濃野公人に2度の決定機が訪れる。左からのクロスを右ポケットで収めると、右足のシュートはクロスバー直撃。その流れから上がった左クロスに足で合わせにいったが、ミートしきれず枠外へ飛んだ。 押し返したい京都の曹貴裁監督は65分、先発起用した谷内田に代えて塚川孝輝を投入。一方のポポヴィッチ監督も69分に樋口雄太を下げ、師岡柊生を起用する。この交代で鈴木とチャヴリッチの2トップとなり、諸岡は左サイドに入った。 すると73分、チャヴリッチのポストプレーから安西幸輝が左足クロス。中央で待っていた鈴木優磨が頭でそらすが、このシュートはGKク・ソンユンの正面だった。 さらにその2分後、左ボックス手前でボールを持ったチャヴリッチが不意をついた切り返しから右足シュート。GKク・ソンユンが触ったボールは右ポストに当たり跳ね返った。 その後も攻め続けた鹿島がついに均衡を破ったのは85分。左からのクロスをファーで関川郁万が折り返すと、ゴール前に飛び込んだのは濃野。頭で押し込み、Jリーグ初ゴールでチームにリードをもたらした。 追いかける形となった京都はマルコ・トゥーリオ、鈴木冬一を投入して反撃を試みたが、流れを大きく変えられず。ルーキーの値千金のゴールで勝ちきった鹿島は3試合ぶりの白星。一方の京都は2連敗となった。 鹿島アントラーズ 1-0 京都サンガF.C. 【鹿島】 濃野公人(後40) <span class="paragraph-title">【動画】頭で押し込んだ濃野公人のJ初ゴール</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>長い均衡を破ったドンピシャヘッド!<br>\<br><br>クロスボールを関川郁万が折り返して最後は<br>濃野公人がヘディングでしっかりと決めて<br>鹿島が先制点を獲得!<br><br>明治安田J1リーグ第8節<br>鹿島×京都<br> <a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> ライブ配信中<a href="https://twitter.com/hashtag/%E9%B9%BF%E5%B3%B6%E4%BA%AC%E9%83%BD?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#鹿島京都</a> <a href="https://t.co/ycrXOePfxw">pic.twitter.com/ycrXOePfxw</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1779055611419795739?ref_src=twsrc%5Etfw">April 13, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.04.13 17:24 Sat

「相手を見ながらやれなかった」…今季初のフル出場となった東京Vの宮原和也が経験値少ないチームの課題口に

東京ヴェルディのDF宮原和也が、ドローに終わった京都サンガF.C.戦を振り返った。 開幕4戦未勝利と16年ぶりのJ1で厳しい戦いが続く東京V。29日に味の素スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第5節の京都戦では待望の初勝利を目指した。 だが、前半に攻守両面で圧倒されたホームチームは前半半ばにFW豊川雄太、FW原大智に続けてゴールネットを揺らされて0-2のビハインドで試合を折り返す。それでも、後半終盤にFW染野唯月が決めた2ゴールによって土壇場で追いついたチームは、前節のアルビレックス新潟戦に続きしぶとく勝ち点1を拾った。 プレシーズンの負傷によって出遅れた中、前節の途中出場で今季初出場を飾った宮原はこの京都戦で初スタメン。練習試合を含め自身初のフル出場については「試合勘や最後の精度、身体のキレだったりは本当にまだまだ」と厳しい自己評価を下したが、安定した対人守備に後半は積極的な攻撃参加でアクセントを加えるなど、しっかりと存在感は示した。 その右サイドバックは苦戦を強いられた前半の戦いについて言及。インターナショナルマッチウィークの中断期間での準備期間を含め、相手の戦いを分析していたものの、戦前から勝敗のキーポイントに挙がっていた球際の勝負、セカンドボールへの対応の部分で後手を踏んだことで難しい戦いになったと語っている。 「前半はずっと押し込まれた感じだったので、相手のロングボールの使い方に対して、自分たちは対応できていなかった。まず撥ね返せなかったところもありますし、やっぱり簡単にそらされてシュートまで持っていかれるシーンが多かったので、ただ単にそこで負けないことだったり、セカンドボールの対応だったりが、良くなかった」 「今までの相手と比べると、ロングボールをかなり多く使ってくる。前線のターゲットにシンプルに当てて、セカンドを拾ってという感じでした。自分たちはしっかり相手がそういうサッカーをしてくるという準備をしてきたつもりでしたが、そこで簡単にセカンドを拾われ過ぎたところがありました」 一方、攻撃では強度の高いハイプレスを特徴とする京都に対して、ファーストプレッシャーの越え方、ロングボールでハイラインの背後をシンプルに使うプレーの使い分けが同じくキーポイントになると見られていた中、前半はその使い分けが中途半端で自陣でのパスミスやセカンドの拾い合いでの劣勢によって自らの首を絞めるような戦いとなってしまった。 その点について宮原は相手の特徴を踏まえた上で「しっかり相手を見ながらという話はしていたが、それができていなかった」と、チームとして状況に応じたプレー選択ができなかったと、改めて経験値が少ないチームの課題を口にしている。 「相手が嵌めてきたときに、そこで自分たちが引っ掛けてしまってカウンターされるシーンも多かったです。相手はラインが高かったので、そこの背後だったりをシンプルに使っていってもいいと思いますし、自分たちも今日相手がやったようなことを、やっていかなければいけない。足元、足元だけだと食われてしまうので、そこはしっかり相手を見ながらやらなければいけなかったです」 それでも、盛り返した後半はメンバー交代を含め中断期間に取り組んだボールを保持するという部分でチームとしての成長を示した。その手応えを感じながらも、宮原は今後の勝ち点3奪取に向け、より相手がフレッシュな前半の段階から同じようなパフォーマンスを見せる必要があると、チームに対してもう一段階上のレベルに到達することを求めた。 「相手の足が止まってきたこともありますけど、やっぱり入ってきたメンバーが少しテンポを変えてくれるというか、僕の前には(齋藤)功佑が入りましたけど、功佑がしっかりポジションを取りながらやってくれたので、自分も幅を取りながら、非常にやりやすいというか、ニアゾーンを取れたりというのはありました」 「ただ、それをしっかり前半はスペースがないかもしれないですけど、そこをうまくもっと活用できるようにやっていかなければいけないなと思います」 2024.03.30 09:06 Sat

「信じて走った」今季初ゴールの京都FW原大智、引き出しの多さが武器も自分のスタイルは「バランスを見てプレーする」

京都サンガF.C.のFW原大智がドローに終わった東京ヴェルディ戦を振り返った。 29日、明治安田J1リーグ第5節で京都は東京Vと対戦した。共に勝利が欲しい一戦。試合は京都が主導権を握ると、22分に豊川雄太、26分に原がネットを揺らし、早々にリードを広げる。 後半、ホームで負けられない東京Vが徐々に盛り返すが、京都はゴールを許さず。それでも80分にPKを与えてしまい染野唯月に決められると、アディショナルタイム3分には染野に押し込まれ同点に追いつかれ、2-2のドローに終わった。 原は今シーズンの初ゴールを記録。「自分は抜け出して、ボールが来るかわからなかったんですけど、信じて走って、フリーだったので狙っていました」とゴールシーンを振り返り、「顔が上がったというか、打つ前に入ったなという感じでした」と、自信をもって決められたとした。 このプレーではカウンターから右サイドで落としを受けた原がダイレクトでゴール前にクロス。これはクリアされるが、拾った松田天馬に対しニアゾーンへのスルーパスを原が要求。走り込んだところに松田が丁寧に出し、そのまま流し込むこととなった。 一連の流れに「ゴール前にいるだけじゃなく、どんどん攻撃を作っていくというのが今年の目標です」と語る原。「連続して動ければ、相手もマークしづらいと思います」と語り、クロスからゴール前に走っていくという動きは、自身が狙っている形だったという。 長身であり中央で構えていることでも相手の脅威になる原だが、サイドに流れてのプレーや、落ちてきて楔を受ける形など、プレースタイルは幅の広さを感じさせる。 自身のプレーには「まだ分からないですけどバランスですね」と語る原。「落ちすぎてもいけないですし、京都サンガというチームで攻撃を作っていくためには、自分が落ちて攻撃を作っていくことも必要だと思っているので、バランスを見てプレーしていきたいです」とコメント。曺貴裁監督からの要求は特にないとのことで、「自由にやらせてもらっている」と、一定の戦い方はあれど、攻撃の判断を任されているとした。 ただ、後半に2失点。土壇場で追いつかれてしまったが、「セカンドボールを全部拾われたり、行く行かないをハッキリしなかった中で、自分としては持たれても怖くなかったので行かなかったんですけど、そこを行って、そこを突かれるというのは、チームとして話し合いたいなと思います」とコメント。チームとして、守り方のスタンスが合っていなかったと明かした。 <span class="paragraph-title">【動画】原大智が今季初ゴール!見事なスルーパスを流しこむ</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="2jm3RvL_HB8";var video_start = 170;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.03.30 08:30 Sat

東京Vの城福浩監督が前半劣勢、後半優勢の京都戦ドロー振り返る…「前半の戦い方は自分も含め振り返る必要がある」

東京ヴェルディの城福浩監督が、ドローに終わった京都サンガF.C.戦を振り返った。 開幕4戦未勝利と16年ぶりのJ1で厳しい戦いが続く東京V。29日に味の素スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第5節の京都戦では待望の初勝利を目指した。 だが、前半に攻守両面で圧倒されたホームチームは前半半ばにFW豊川雄太、FW原大智に続けてゴールネットを揺らされて0-2のビハインドで試合を折り返す。それでも、後半終盤にFW染野唯月が決めた2ゴールによって土壇場で追いついたチームは、前節のアルビレックス新潟戦に続きしぶとく勝ち点1を拾った。 同試合後、公式会見に出席した城福監督は、会見の冒頭で「J1の初勝利をサポーターに届けたかったですけども、それができずに残念」と、2008年10月18日の大宮アルディージャ戦以来、5641日ぶりのJ1での白星を逃したことに悔しさを滲ませた。 戦前に「局面のバトルを前面に押し出してくるチーム」と印象を語った京都に対して、「そこで対等以上にやらなければいけない」と気を引き締めて臨んだものの、攻守両面で圧倒される形となった前半の戦いに関しては、対戦相手からのレンタル加入で契約上の問題によって起用できなかったMF山田楓喜、FW木村勇大の不在の影響を認めながらも、「自分も含めて、しっかり振り返らなければいけない」と反省の言葉を口にしている。 「前半の相手のインテンシティの高い間、ファウルもいとわないぐらい激しい球際のところを、我々がどう戦っていくかというのが、自分たちがJ1で戦っていく上で一つ大きな課題かなと思います」 「相手の圧力に対しての回避の仕方という意味では、前半のメンバーで言えば、中盤の圧力を飛び越えて、相手の最終ラインで我々が戦いながら相手陣に入っていくというところが思いのほかうまくいかなかった。前半に出た選手たちはベストを尽くしてくれたと思いますが、前半の戦い方に対しては自分も含めて、しっかり振り返らなければいけないかなと…」 一方で後半はMF齋藤功佑の投入やMF見木友哉をボランチからトップ下に近い立ち位置に変更。さらに、後半半ばから左サイドバックに一列前のMF松橋優安、MF稲見哲行を配置するスクランブルな起用法を採用し、より流動的な立ち位置でボールプレーヤーがライン間に顔を出しながら、ポジションのずれや局所で数的優位を作り出してスムーズにボールを前進。アタッキングサードでもサイドでうまくローリングしながらポケットを取るなど良い形を作り出した。 結果論で語るならば、前半からこの形での戦い方を選択すべきとの声も出てくるが、90分トータルでゲームをデザインする指揮官はその一長一短を熟知しており、限られた選手層という部分を含め今回の用兵、戦い方がチームとしての最大値を出す上で、よりベターな選択肢であったことを会見のコメントの中で滲ませている。 「もっとボールを回し切れる布陣にするのか、ただそこまで綺麗にいかないので戦いながら、もっと自分たちが相手陣に入っていける前半になれば、後半は我々の時間になるのは大体予想していました」 「後半の腹を据えてというか、据えた状態でボールを動かす状況というのが、前半からできるのかというところは、我々がもちろん後半のサッカーを志向はしていますが、そんなに簡単にキックオフからやらせてくれないので、あのプレッシャーの中で我々がどういう表現ができるか、どういうメンバーをピッチに立たすことができるかというのは、次節への宿題かなと思っています」 「バトルも負けない、裏も取れる。かつボールも握れるチームになりたい。ただ、今はどちらかに針を振れさせないと、なかなか今のメンバーは、最初から両立することは学び中です」 その指揮官の言葉通り、前半を最低限0-0のスコアで終えることができていれば、勝ち点1を勝ち点3にも変えられる後半のパフォーマンスだっただけに、いずれもらしくない形で喫した前半の2失点は痛恨だった。 とりわけ、城福監督は結果的に豊川のスーパーゴールという形になったものの、その直前にロングボールを競ることもできずにやられた1失点目の対応に関して「ああいう失点は見たくない」と、チーム発足以来求めてきた守備のやり方を徹底できなかった部分に不満を示した。 「その前にもオフサイドになりましたが、ボールをバウンドさせてしまった。1失点目も、我々がボールを握る時間が少なかったという反省のもとに、あれだけのロングボールのフィードに対して詰められなかったという意味では、思い切りというか、やはりジャッジのところが、まだまだ勉強するところがあるかなと思います」 「自分たちはアグレッシブにサッカーをやって、そこでやられたのであれば、そこは受け入れますし、ゴール前で自分たちの人数が足りないのであれば、それを受け入れますが、ボールに行かないでやられるというのだけは受け入れられない」 「それだけはというような修正の仕方で、一昨年の半年、去年はやってきたので、ああいう失点というのは見たくないです。チャレンジしてやられて、数的不利で最後やられたのであれば、全く問題ないので、ちょっとそういうメンタリティをもう1回、変えさせてあげたいなと思います」 前節の新潟戦に続き、今度は2点差を追いついてのドローとしぶとく勝ち点1を拾うものの、1試合トータルで考えると、勝ち点3を取り切るにはまだ何かが足りない。 そのチームの現状において百戦錬磨の指揮官は「このチームのリスクの背負い方と最大値の出し方、前半からの戦い方というのは、まだまだ伸びる余地がある」、「前半のこらえ切れなかったところをどう克服していくのか、どう戦っていくのか、どうバトンをつないでいくかというのは、自分もしっかり考えないといけない」と、自身の采配と共にJ1最年少スカッドのさらなる成長を促す。 2024.03.30 08:24 Sat

「ちょっと構えすぎた」土壇場で追いつかれドロー、京都のキャプテンMF川﨑颯太が守り方を反省「誰か1人は前に出たかった」

京都サンガF.C.のU-23日本代表MF川﨑颯太がドローに終わった東京ヴェルディ戦を振り返った。 29日、明治安田J1リーグ第5節で京都は東京Vと対戦した。共に勝利が欲しい一戦。試合は京都が主導権を握ると、22分に豊川雄太、26分に原大智がネットを揺らし、早々にリードを広げる。 後半、ホームで負けられない東京Vが徐々に盛り返すが、京都はゴールを許さず。それでも80分にPKを与えてしまい染野唯月に決められると、アディショナルタイム3分には染野に押し込まれ同点に追いつかれ、2-2のドローに終わった。 キャプテンである川﨑はアンカーとしてフル出場。守備ではしっかりと蓋をし、パスでゲームメイクもしていた中、前半のパフォーマンスは良かったと振り返った。 「まずは相手の2トップに対して自分が少し落ちて、スイーパーみたいな形になって、相手のボールを拾うという理想的な前半の入りをした中で、素晴らしい点を決めてくれたことは素晴らしい前半だったと思います」 早々に2点をリードしながらも後半に2失点。「後半は相手がやり方が変わっていく中で、なるべく下げたくないと思っていましたけど、強力なFWがいて、自分たちも1人余らせて守備したかったですし、そういう面で森田(晃樹)選手に自由を与えてしまいました」と、相手のキャプテンでありゲームメーカーでもある森田晃樹2時間を与えすぎたと反省。「PKの部分は連係不足というか、もっと声を出して、人数がいたので守り切れたと思いますし、勿体無いと思います。リードした時の守り方というのは、もっともっと学ばないといけないと思います」と、最後に追いつかれてしまうキッカケとなったPKに繋がったシーンを反省した。 その2ゴールを決めたのは同じU-23日本代表として活動していた染野。京都はその前に5バックにして守りに行った中での失点だった。 「5バックになって、ただ僕たちも引いて守るというよりは、もう1つ圧力をかけた中で5バックでスライドしやすいという形でやりたかったです。そういう面で言うと、自分がCBにプレッシャーをかけたんですが、もっと蹴らせたくないというか、もっと相手に自由を与えない5バックの守り方をしました」 「良いボールを蹴らせないでセカンドボールを拾いたかったですけど、良いボールを蹴らせてしまった後にどうするかという話になってしまったので、ちょっと構えすぎたというか、誰か1人は前に出たかったかなと思います」 チーム内での守り方が揃わなかったという川﨑。これを次に活かせるか注目だ。 <span class="paragraph-title">【動画】豊川雄太が圧巻のゴラッソ!度肝抜くボレーで京都が先制</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="2jm3RvL_HB8";var video_start = 110;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.03.30 08:15 Sat

「前半はほぼパーフェクト」京都・曺貴裁監督も称える出色の前半、一転後半は最後に追いつかれてドローも「決してネガティブではない」

京都サンガF.C.の曺貴裁監督がドローに終わった東京ヴェルディ戦を振り返った。 29日、明治安田J1リーグ第5節で京都は東京Vと対戦した。共に勝利が欲しい一戦。試合は京都が主導権を握ると、22分に豊川雄太、26分に原大智がネットを揺らし、早々にリードを広げる。 後半、ホームで負けられない東京Vが徐々に盛り返すが、京都はゴールを許さず。それでも80分にPKを与えてしまい染野唯月に決められると、アディショナルタイム3分には染野に押し込まれ同点に追いつかれ、2-2のドローに終わった。 試合後の記者会見に臨んだ曺貴裁監督は「IMDで2週間空いて、我々のチームもヴェルディさんも、選手が出たり入ったりする中で、J1のフライデーナイトということで僕自身も非常に楽しみにしていました」とコメント。「昨年、期間が空いた後の試合の内容が非常に悪く、サンガとしても5試合目は8年間で1回しか勝っていないというデータも知っていましたし、J1に慣れた時にいかにエネルギーを発揮してやれるかということが1つのテーマでしたけど、前半はほぼパーフェクトというか、我々がやりたいことが随所に出ました」と振り返り、2点を先行した前半の戦い方は素晴らしかったと称えた。 一方で、後半は2失点。「後半も入りは悪くなかったんですけど、あそこで3点目が取れなかったことが最後の事故というと自分としては情けないです」と振り返り、「やらずもがなのPKとああいうところで失点してしまうのは、選手が一生懸命やっていなかったというわけではなく、最後の試合の終わらせ方含めて、もう少しどうにかできなかったと自省の念もあります」とコメント。良いゲームの終わらせ方をさせられなかったと語った。 「ただ、アウェイの地で、難しいヴェルディさん。4試合見てもブロックが固く、シュートすら打てない時間もあるかなというところで言うと、プラン通り彼らを崩せたなと言うところもありましたし、非常に成長を感じながらも、2-0から2-2に追いつかれたのは、監督人生でおそらく2回目か3回目なんですが、こういう試合だからこそ、しっかり勝ちに持っていけるというものを作り上げなければいけないと思います」とアウェイから勝ち点を持ち帰れることを評価。「今日初めて先発で出た選手もいましたが、非常に躍動感ある良いプレーをしてくれたと思っているので、下を向かずにこの勝ち点1をポジティブに捉えて、ヴェルディさんの立場からしたら「1」は非常に良かったとなると思いますけど、我々としては最悪の結果じゃなくて良かった。そういうところでは、次のガンバ戦に向けて、しっかりと切り替えて準備しなければいけないなと思います」と、勝ち点2を失った結果となっても、前を向いて次に向けて修正するとした。 後半アディショナルタイムに痛恨の失点。5バックにしながらも、サイドからのグラウンダーのクロスに走り込まれて決められた。 「俗にいう、1人が競って、1人がカバーするという状況を作ったんですけど、そこでサッカーで起こしてはいけないことが起きました」 「戦略的にそういうことを準備した中で選手が選んだプレーというのは、結果的に痛かったですけど、ああいう押し込まれた展開の中で、ああいうプレーが出てしまうのも自分たちの力だと思います」 「2-0から3-0にして自分たちの試合にしようというのは事実なので、取り切れなかったというところでああいうことが起こるという、改めてサッカーの強さを知ったなと。ただ、2-3にされるとゼロになってしまうので、あの時間は自分たちが2-2で終われたことは、決してネガティブではないと考えています」 苦しむことは予想できたという曺貴裁監督。その中で、後半には東京Vが選手とシステムを変えて臨み、勢いに乗せてしまった。曺貴裁監督は追加点を奪えなかったことが要因の1つだとしつつも、選手の心情も理解できるとした。 「相手も並びを変えて、突破力のある選手をサイドにおいて、最後はパワープレーに切り替えてきましたけど、もちろんあそこで最後は3枚にしましたけど、[4-5]のブロックと(原)大智のところが離れてしまって少しボールが拾われてしまう場面もありましたが、そこはインサイドハーフが飛び出して、GKまで押し返せる場面もありました」 「1回トゥーリオが引っ掛けてカウンターのチャンスになりましたけど、あそこでもう1点取れるようなチームにならないと、J1で勝ち残ることは難しいなと思います。ただ、2点リードして前半を終えたのも、この3年間ではおそらく初めてじゃないかなというところです。少し後ろに重心がいってしまうのは仕方ないかなと思いますし、なんとか2-1で凌ぎたいなと思っていました」 また前後半の違いについては「前半あれだけ押し込めたのは、ヴェルディさんのやりたいことをさせなかったというのもあります。サッカーなので90分ずっとやりたいことをやらせないで過ごすことは難しいと思っていますとコメント。ただ、「ああいった形で回されている中でも、定石的に言えば引っ掛けてカウンターで3-0にしてしまうという展開を描いていたので、こうなるだろうなという予測はしていました」と語り、ゴールを奪いにいくことを目指していながらも、東京Vが保持することは予想の範疇だったとした。 <span class="paragraph-title">【ハイライト動画】京都が押した前半、試合の最後にドラマが…東京Vvs京都</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="2jm3RvL_HB8";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.03.30 07:50 Sat

“ゲームチェンジャー”として存在感示した東京Vの齋藤功佑、自身演出の劇的同点ゴールは「点と点で合った」

東京ヴェルディのMF齋藤功佑が、今シーズン初の途中出場で“ゲームチェンジャー”としての役割を見事に果たした。 開幕4戦未勝利と16年ぶりのJ1で厳しい戦いが続く東京V。29日に味の素スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第5節の京都サンガF.C.戦では待望の初勝利を目指した。 だが、前半に攻守両面で圧倒されたホームチームは前半半ばにFW豊川雄太、FW原大智に続けてゴールネットを揺らされて0-2のビハインドで試合を折り返す。それでも、後半終盤にFW染野唯月が決めた2ゴールによって土壇場で追いついたチームは、前節のアルビレックス新潟戦に続きしぶとく勝ち点1を拾った。 この試合では2ゴールを挙げた染野の決定力にスポットライトが当たったが、同点ゴールのアシストに加え、後半頭からの投入でビルドアップ、崩しの局面で極上のリンクマンとして存在感を放った齋藤が果たした役割が非常に大きかった。 昨季、横浜FCから加入した26歳は、優れたフットボールIQに加え、新天地でよりリーダーシップを発揮し、キャプテンのMF森田晃樹らと共にピッチ上の指揮官として昇格に貢献した。 そして、今季初の途中出場となった京都戦では前半終了後にロッカールームに下がる森田と密にコミュニケーションを取りながら、ピッチの中と外で感じた感覚を共有し、城福浩監督やチームスタッフが施した修正策にプラスアルファをもたらす形で後半の立て直しに寄与した。 試合後、齋藤は後半の修正に手応えを感じつつも、苦戦した前半のうちに流れを変えるべきだったと、チームが課題とするピッチ内での適応力の改善を訴えた。 「(森田とのやり取りについて)中で感じているものと外から見えているものをすり合わせながら、やっぱりセカンドボールが大事になるという話になって、そこを後半は改善できたことが主導権をこっちに持ってこれた要因だと思います」 「ただ、前の試合もそうですけど、後半は良くなることが多いので、今の課題は前半の悪いときに中でどうやって耐え忍ぶか、良い方向に変えていけるかというところ。そこは試合が終わった後も選手の中で話し合いましたが、そこが改めて課題になるかなと思います」 また、土壇場の93分にボックス右からGKとディフェンスラインの間のスペースにグラウンダーで送り込んだ染野への完璧なラストパスに関しては、「点と点で合った」とイメージ通りのプレーだったと振り返る。 「あそこしかないかなと自分の中では思っていて、ソメ(染野)もしっかり最後は足を投げ出して身体を投げ出して、やっと点と点で合うというところだったと思うので、ソメも良く反応してくれたと思います」 「目が合ったというか、中の状況を把握して、ソメが相手の背後にポジションを取っていたので、あのスピードであのコースで蹴って、あとはソメが合わせてくれるというのを信じた中での選択になりました」 前半は球際の勝負での劣勢に加え、効果的な立ち位置を取れずに京都の連動したハイプレスに手を焼いた東京Vだったが、後半は齋藤の投入やMF見木友哉をボランチからトップ下に近い立ち位置に変更。より流動的な立ち位置でボールプレーヤーがライン間に顔を出しながら、ポジションのずれや局所で数的優位を作り出してスムーズにボールを前進。アタッキングサードでもサイドでうまくローリングしながらポケットを取るなど良い形を作り出した。 その中で昨季を含め公式戦ではあまり見慣れない右サイドでのプレーとなった齋藤は、「相手が落ちたという部分もある」と外的要因を口にしながらも後半のチームの戦いに一定の手応えを感じている。 「練習では右も左もやりますし、その中でチームとしては流動的に動いていきながらボールを前進させていくというのを志向しているので、そういった部分が良いふうに出たのかなと思います」 「相手が落ちたという部分もありますけど、自分たちがトライしているところは出たと思うので、そこは良かったかなと思います」 最後に、2点差を追いついて勝ち点1を拾ったものの、またしても勝ち点3を逃したこの試合の結果については「ネガティブにもポジティブにも捉える必要がないというか、しっかりと振り返って次に繋げることが大事。負け試合を引き分けにできたというところは大きいですが、さらに勝ちに持っていけるように、より成長していく必要がある」と、結果だけにフォーカスすることなく、冷静にパフォーマンスを振り返りながら今後の成長に繋げていきたいとしている。 2024.03.30 07:29 Sat

「ゴールで自分の価値を示さなければ…」、今季初ゴール含む2発で劇的ドローに導いた東京Vの染野唯月のゴール量産に期待

東京ヴェルディのFW染野唯月が、劇的ドローに導いた京都サンガF.C.戦を振り返った。 開幕4戦未勝利と16年ぶりのJ1で厳しい戦いが続く東京V。29日に味の素スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第5節の京都戦では待望の初勝利を目指した。 だが、前半に攻守両面で圧倒されたホームチームは前半半ばにFW豊川雄太、FW原大智に続けてゴールネットを揺らされて0-2のビハインドで試合を折り返す。 後半序盤以降は押し返すことに成功したもののゴールが遠かったが、この土壇場で緑のエースストライカーが魅せる。80分にPKから反撃の狼煙を上げるゴールを決めると、後半アディショナルタイムにはMF齋藤功佑がゴール前に送り込んだ絶妙な右からのグラウンダークロスをストライカーらしい嗅覚と反応で見事にスライディングシュートで押し込み、チームを敗戦から救った。 同試合後、今シーズン初ゴールを含む2ゴールを挙げたU-23日本代表FWは、「思うような試合を運べなかったところは改善しなければいけない」と苦戦した前半の反省を口にしながらも、「勝ち点0と勝ち点1で終わるのでは違う」、「そこは良い方向に考えながら次に向けて頑張っていきたい」と、2点差を追いついて勝ち点を拾った一戦を振り返った。 清水エスパルスとの昨季J1昇格プレーオフを彷彿とさせるPKによる今季初ゴールについては、「山見選手が良い抜け出しからファウルをもらったので、『自分に蹴らせてくれ』とお願いして蹴らせてもらえました。冷静に決めることができたので良かった」と、自ら志願して蹴ったことを明かした。 さらに、土壇場で決めた2点目は齋藤のラストパスを称賛しつつ、イメージ通りの形に手応えを示した。 「あそこは常に狙っているところですし、自分がゴール前に入っていく回数を誰よりも増やさないといけないと思っていたので、本当に良いボールが来て、自分がうまく相手の裏を取って決めることができて良かったです」 「齋藤選手が練習からクロスの練習を含め、あそこを狙ってくれているので、試合中に話さなくても、来るなというのはわかっていました」 開幕4試合に加え、いずれも45分間の出場となったU-23日本代表ではゴールを決められず、少なからず重圧を感じていた若きストライカー。その中での2ゴールに「ゴールで自分の価値というところも示さなければいけないですし、数字を残して自分のメンタル的な部分も保てるので、そこは本当にゴールを決められてまずは良かった」と安堵の言葉を口にする。 そして、ここからのゴール量産に大きな期待が懸かる中、ストライカーとしての貪欲な姿勢を示した。 「自分はこのチームで誰よりも点を決めたいというのもありますし、そういったところは意識しながらやりました。あそこのセンターバックとの駆け引きもそうですし、そういうところは絶対に負けたくないですし、そこの駆け引きで勝たなければ、ゴールというのは奪えないので、そこは自分ももっと背後への抜け出しとか、駆け引きをもっとクオリティのある、高いものを求めていけたらなと思います」 「自分がもう1点取れた場面もありましたし、もっと決めなければいけない、チャンスを作らなければいけないシーンを、これからもっと増やさなければいけない」 なお、今回の2ゴールによってパリ・オリンピックのアジア最終予選となる「AFC U23アジアカップ カタール2024」のメンバー入りへ強烈なアピールとなったが、「自分の中ではもっと点を取って、勝ちに繋がる点を取れればと思う」と、まずは東京Vのエースとしてチームの勝利に繋がる活躍を誓った。 2024.03.30 06:45 Sat

「えぐいの決めてもうた!」「3月のベストゴール確定かな?」京都FW豊川雄太、『金J』でのスーパーボレー弾に脚光「喜び方がとても無邪気」

京都サンガF.C.のFW豊川雄太が決めたスーパーボレー弾が注目を集めた。 29日、味の素スタジアムでは『金J』となる明治安田J1リーグ第5節、東京ヴェルディvs京都サンガF.C.が行われ、京都の豊川が22分に先制点を挙げた。 セットプレーからの二次攻撃はクリアされたが、ハーフウェーライン後方から宮本優太が長いフィードを前線へ送り返すと、ボックス手前左の豊川はこのハイボールを胸トラップからの右足ボレー。強烈な無回転ミドルはクロスバーを叩いてゴールに吸い込まれた。 解説を務めた坪井慶介氏も感嘆の一撃には、ファンからも「胸トラップからシュートまで完璧やね」、「えぐいの決めてもうた!」、「ゴール決めたあとの喜び方がとても無邪気で好きです」、「3月のベストゴール確定かな?」などの声が寄せられている。同時に、東京V守備陣の寄せの甘さを疑問視する声も挙がった。 開始早々にネットを揺らした場面は、VARチェックの結果、わずかにオフサイドだったが、正真正銘、文句なしのゴールで試合を動かした。 <span class="paragraph-title">【動画】豊川だけの空間ができた驚愕スーパーボレー弾!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>出ましたゴラッソ<br>\<br><br>胸トラップから右足一閃<br>豊川雄太がとんでもないボレーで先制ゴール<br><br>明治安田J1リーグ第5節<br>東京V×京都<br>Live on <a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> <a href="https://t.co/EuuXRijPe5">pic.twitter.com/EuuXRijPe5</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1773658735132451167?ref_src=twsrc%5Etfw">March 29, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.03.29 21:20 Fri

金J開催の東京Vvs京都は白熱ドロー…豊川雄太ゴラッソなど京都2点先行も東京Vが染野唯月2発で劇的ドローに【明治安田J1第5節】

明治安田J1リーグ第5節の東京ヴェルディvs京都サンガF.C.が29日に味の素スタジアムで行われ、2-2のドローに終わった。 インターナショナルマッチウィーク前に行われた前節のアルビレックス新潟戦は後半終盤に追いついて2-2のドローに持ち込んだ東京V。これまでにない形での勝ち点1獲得も、開幕4戦未勝利の19位に沈む。中断明け初戦で初勝利を狙ったフライデーナイト開催の一戦では先発4人を変更。保有元との契約の問題で起用不可の木村勇大、山田楓喜の代役に山田剛綺、松橋優安を起用した一方、宮原和也がスタメンに戻った。 対する14位の京都は、前半序盤に数的不利を背負いながら2-3で競り負けた横浜F・マリノス戦の敗戦によって今季初の連勝はならず。今節は敵地でバウンスバックの白星を狙った。曺貴裁監督は前節から先発2人を変更。出場停止のアピアタウィア久、負傷の金子大毅の代役に宮本優太、武田将平を起用した。 互いにリスク回避の慎重な入りを見せるが、開始3分にアウェイの京都に決定機。ディフェンスラインからのロングボールをマルコ・トゥーリオがすかさず背後へ流すと、これに抜け出した豊川雄太がGKとの一対一を制す。だが、自信を持ってラインを上げていた東京Vのアピール通り、VARの介入の末にオフサイドでのゴール取り消しとなった。 それでも、早々の決定機を作ってリズムを掴んだ京都は切り替えの速さ、前からの強度の高い守備で相手に自由を与えず。カウンターを主体に縦に速い仕掛けでチャンスを窺う。16分にはGKマテウスのパスをカットし、原大智が最初の枠内シュートを記録した。 以降も優勢に進めるアウェイチームは、立ち上がりにオフサイドでゴールが取り消された豊川が今度は文句なしのゴールを決めて見せる。22分、ディフェンスラインからの長いボールをボックス手前フリーで胸トラップした豊川がうまくバウンドに合わせて右足を一閃。鋭いシュートがクロスバーの内側を掠めてゴールネットに突き刺さった。 豊川のゴラッソで先制し、さらに勢い増す京都は畳みかけて2点目まで奪取。26分、右サイドを起点に押し込んだ流れからボックス手前右でクリアボールを回収した松田天馬が右からのダイアゴナルランでボックス右に走り込む原へラストパス。これを原が冷静にゴール左下隅へ流し込んだ。 今季初めて2点差を付けられて厳しくなった東京Vは、相変わらずビルドアップの局面で苦戦が続き効果的に前進できない。それでも、幾度かカウンターや長いボールを使った攻めで相手陣内に侵攻。サイドからのシンプルなクロスをフィニッシュに繋げていく。34分にはデザインされたFKからボックス内で混戦を作ると、最後はボックス左の深澤大輝が鋭い右足シュートを放つが、DFにディフレクトしたボールはGKク・ソンユンのセーブに阻まれた。 前半終盤にかけては京都が再び攻勢を強めたが、トゥーリオらの際どいシュートは枠を外れて前半のうちにトドメを刺すまでには至らなかった。 迎えた後半、東京Vは翁長聖、山田剛を下げて齋藤功佑、稲見哲行をハーフタイム明けに投入。これで見木友哉をセカンドトップ、稲見をボランチ、サイドハーフは右に齋藤、左に松橋という形に。 立ち上がりの守勢を凌いだホームチームは51分、ボックス手前中央左で得たFKをキッカーの染野唯月が右足で直接狙う。壁を越えた鋭いシュートが枠の左隅へ向かうが、これはわずかに左へ外れた。さらに、徐々に相手陣内でのプレーを増やしていく中、59分にはショートカウンターから見木の左足ミドルシュートで枠内シュートも記録した。 前半の京都のように押し切りたいホームチームは、深澤を下げて山見大登を投入し、松橋を左サイドバックに置く攻撃的な布陣に変更。前半には見られなかったボックス付近でのコンビネーションから再三際どいシーンを作り出すが、最後のところで相手の身体を張った守備に撥ね返される。 一方、後半序盤以降はなかなか自陣から出られなくなった京都は足を痛めた豊川に代えて宮吉拓実、トゥーリオに代えて福岡慎平を続けてピッチに送り込む。両ワイドに松田、宮吉を置く形に。大きくやることは変えずに全体の強度を維持する。 後半半ばを過ぎて膠着状態が続いたが、東京Vが反撃の狼煙を上げるゴールを奪う。78分、左サイドで強引に仕掛けた山見がDF福田心之助にボックス内で倒されてPKを獲得。キッカーの染野が冷静に右隅へ蹴り込んだ。 これでホームチームに俄然勢いが出てくると、84分には山見の正確な左クロスをゴール前の染野が頭で合わす。だが、これはGKク・ソンユンの守備範囲。その後、京都は原や松田を下げて山﨑凌吾、三竿雄斗の投入で試合をクローズにかかる。 5分が加えられた後半アディショナルタイムは京都がしたたかに時計を進めたが、東京Vが2試合続けて土壇場での底力を示した。92分、前線に上がっていた綱島悠斗が競り勝ったボールがボックス右に流れると、齋藤が絶妙なグラウンダークロスをゴール前に供給。これに反応した染野が見事なスライディングシュートをゴール左隅に流し込んだ。 そして、試合はこのままタイムアップを迎え、前後半で主導権が大きく入れ替わった一戦は2-2のドロー。2点差を追いついて気概を示した東京Vだったが、またしてもJ1初勝利はお預けに。一方、京都は2点差を守り切れずに悔いが残る勝ち点1となった。 東京ヴェルディ 2-2 京都サンガF.C. 【東京V】 染野唯月(後35、後45+3) 【京都】 豊川雄太(前22) 原大智(前26) <span class="paragraph-title">【動画】染野唯月の執念が生んだ後半ATの同点ゴール!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>これぞストライカーの嗅覚<br>\<br><br>齋藤功佑のパスに飛び込んだ9番<br>染野唯月がアディショナルタイムに同点ゴール‼️<br>今日2ゴール目でエースの仕事を果たす<br><br>明治安田J1リーグ第5節<br>東京V×京都<br>Live on <a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> <a href="https://t.co/Q6b24K8aKt">pic.twitter.com/Q6b24K8aKt</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1773682281170751940?ref_src=twsrc%5Etfw">March 29, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.03.29 21:07 Fri
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移籍履歴
移籍日 移籍元 移籍先 種類
2022年1月9日 C大阪 京都 完全移籍
2020年1月4日 KASオイペン C大阪 完全移籍
2018年1月19日 鹿島 KASオイペン 完全移籍
2018年1月18日 岡山 鹿島 レンタル移籍終了
2016年2月1日 鹿島 岡山 レンタル移籍
2013年2月1日 鹿島 完全移籍
今季の成績
明治安田J1リーグ 10 807’ 2 0 0
合計 10 807’ 2 0 0
出場試合
明治安田J1リーグ
第1節 2024年2月25日 vs 柏レイソル 89′ 0
1 - 1
第2節 2024年3月2日 vs 湘南ベルマーレ 90′ 1
1 - 2
第3節 2024年3月9日 vs 川崎フロンターレ 90′ 0
0 - 1
第4節 2024年3月17日 vs 横浜F・マリノス 83′ 0
2 - 3
第5節 2024年3月29日 vs 東京ヴェルディ 61′ 1
2 - 2
第6節 2024年4月3日 vs ガンバ大阪 83′ 0
0 - 0
第7節 2024年4月7日 vs ジュビロ磐田 74′ 0
0 - 3
第8節 2024年4月13日 vs 鹿島アントラーズ 87′ 0
1 - 0
第9節 2024年4月20日 vs アルビレックス新潟 66′ 0
0 - 1
第10節 2024年4月27日 vs ヴィッセル神戸 84′ 0
0 - 1