今季のJFLは実力拮抗…首位から13位まで勝ち点差「8」、天皇杯でG大阪撃破の高知が7戦ぶり白星【JFL第13節】
2023.06.25 17:14 Sun
24~25日にかけ、日本フットボールリーグ(JFL)第13節の7試合が各地で行われた。
天皇杯2回戦でガンバ大阪を撃破した13位・高知ユナイテッドSC。しかし、JFLでは直近6試合未勝利で、この間のゴール数はわずか「4」と得点力不足に悩まされている。それでも、ホームに10位・ヴェルスパ大分を迎え撃った今節は快勝を収めた。
63分にエースのFW田口光樹が先制点を奪うと、続く72分にはDF小林大智が右CKに頭で合わせて追加点。元ヴァンラーレ八戸の小林は今シーズン2ゴール目となった。3試合ぶりの複数得点で2-0とした高知が7試合ぶりの白星を挙げている。
昨シーズン最下位ながらも今シーズンは一時首位に立つなど躍進を遂げる2位・レイラック滋賀。しかし、直近3試合は白星がなく、ホームで5位・ヴィアティン三重と対戦した今節も0-0のドロー決着。勝ち点「1」の積み上げにとどまった。
4位・ソニー仙台FCはホームで6位・FCティアモ枚方に圧勝。FC岐阜の上野優作監督を父に持つFW上野瑶介が38分に先制点を挙げると、MF信太英駿の2ゴールで3-0として迎えた64分には上野の2点目でダメ押し。さらに1点を追加し、最終スコアは5-0となった。
第13節を終え、7勝1分け5敗で勝ち点「22」の新宿が首位をキープ。しかし、4勝2分け6敗の「14」で13位とするミネベアミツミFCとの差は「8」しかない状況だ。
また、都並敏史監督率いる15チーム中14位のブリオベッカ浦安も今節は勝ち点1を積み上げ、2勝4分け6敗で「10」に。開幕9試合未勝利と苦しんだ昇格組・浦安だが、ここ3試合で2勝1分けとJFL仕様のチームを急速に構築しつつある。
奈良クラブ、FC大阪が抜けた今シーズンのJFLは、実力差のほとんどない拮抗した戦いが続いている状況だ。なお、43歳の高原直泰選手兼任監督率いる最下位・沖縄SVは今節、ホームで東京武蔵野ユナイテッドFCに0-3の完敗となっている。
◆第13節
6月24日(土)
レイラック滋賀 0-0 ヴィアティン三重
ブリオベッカ浦安 1-1 FCマルヤス岡崎
6月25日(日)
ラインメール青森 4-1 鈴鹿ポイントゲッターズ
高知ユナイテッドSC 2-0 ヴェルスパ大分
ソニー仙台FC 5-0 FCティアモ枚方
クリアソン新宿 0-3 Honda FC
沖縄SV 0-3 東京武蔵野ユナイテッドFC
天皇杯2回戦でガンバ大阪を撃破した13位・高知ユナイテッドSC。しかし、JFLでは直近6試合未勝利で、この間のゴール数はわずか「4」と得点力不足に悩まされている。それでも、ホームに10位・ヴェルスパ大分を迎え撃った今節は快勝を収めた。
63分にエースのFW田口光樹が先制点を奪うと、続く72分にはDF小林大智が右CKに頭で合わせて追加点。元ヴァンラーレ八戸の小林は今シーズン2ゴール目となった。3試合ぶりの複数得点で2-0とした高知が7試合ぶりの白星を挙げている。
4位・ソニー仙台FCはホームで6位・FCティアモ枚方に圧勝。FC岐阜の上野優作監督を父に持つFW上野瑶介が38分に先制点を挙げると、MF信太英駿の2ゴールで3-0として迎えた64分には上野の2点目でダメ押し。さらに1点を追加し、最終スコアは5-0となった。
8位・Honda FCはアウェイで首位・クリアソン新宿を撃破。13分に2021シーズンの得点王・FW岡﨑優希の一撃で先制すると、36分にはFW児玉怜音がPKを沈めて2点リードに。試合終盤にも3点目を決めて3-0とし、首位相手の快勝となった。
第13節を終え、7勝1分け5敗で勝ち点「22」の新宿が首位をキープ。しかし、4勝2分け6敗の「14」で13位とするミネベアミツミFCとの差は「8」しかない状況だ。
また、都並敏史監督率いる15チーム中14位のブリオベッカ浦安も今節は勝ち点1を積み上げ、2勝4分け6敗で「10」に。開幕9試合未勝利と苦しんだ昇格組・浦安だが、ここ3試合で2勝1分けとJFL仕様のチームを急速に構築しつつある。
奈良クラブ、FC大阪が抜けた今シーズンのJFLは、実力差のほとんどない拮抗した戦いが続いている状況だ。なお、43歳の高原直泰選手兼任監督率いる最下位・沖縄SVは今節、ホームで東京武蔵野ユナイテッドFCに0-3の完敗となっている。
◆第13節
6月24日(土)
レイラック滋賀 0-0 ヴィアティン三重
ブリオベッカ浦安 1-1 FCマルヤス岡崎
6月25日(日)
ラインメール青森 4-1 鈴鹿ポイントゲッターズ
高知ユナイテッドSC 2-0 ヴェルスパ大分
ソニー仙台FC 5-0 FCティアモ枚方
クリアソン新宿 0-3 Honda FC
沖縄SV 0-3 東京武蔵野ユナイテッドFC
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7日、J3・JFL入替戦の第2戦、Y.S.C.C.横浜vs高知ユナイテッドSCがニッパツ三ツ沢球技場で行われ、高知が2-0と勝利。これにより、2戦合計3-1で勝った高知がJ3リーグ入会、YS横浜はJ3会員資格を自動喪失という運びとなった。 敵地に乗り込んだ高知が開始7分で先制。第1戦で出番のなかったFW新谷聖基が、主将DF小林大智のクロスに頭で合わせてネットを揺らした。 追い込まれたYS横浜は31分、フィードに抜けたFW脇坂崚平がボックス内へ切れ込んでシュート。続けざまにボックス手前でFKを獲得し、MF奥村晃司の一撃はクロスバーを直撃する。 1点ビハインドで折り返した後半頭の47分には、菊谷篤資がボックス手前から狙いすました左足の内巻きコントロールショット。しかし、こちらは惜しくもクロスバー上へ。 対する高知は50分過ぎにセットプレーから立て続けのチャンス。最後はそれぞれ両サイドバック、DF上月翔聖、DF吉田知樹がシュートを放つが、惜しくも枠をとらえない。 いよいよ窮地のYS横浜は71分、勝負の3枚替え。FW松村航希、FWピーダーセン世穏、MF土館賢人をピッチへ。また、80分前後から前線に枚数を置きパワープレーへ。波状攻撃を仕掛けるが、今季JFL最少失点の高知は崩れない。 迎えた90+1分、高知がカウンター。途中出場のFW内田優晟が抜け出し、ボックス内から強烈な、右足シュートを叩き込んだ。 けっきょく、第2戦は高知が2-0と勝利。 この結果、2戦合計で勝者は高知。2025シーズンからJ3リーグへ入会する運びとなった。 また、敗れたYS横浜はJ3会員資格を喪失することに。来季はJFLでの戦いとなる。 YS横浜 0-2(2戦合計:1-3) 高知 【YS横浜】 【高知】 新谷聖基(前7) 内田優晟(後45+1) 2024.12.07 16:56 Sat4