クリバリ、移籍リクエストか…ユナイテッドやPSGによる争奪戦に?
2020.03.23 19:40 Mon
ナポリに所属するセネガル代表DFカリドゥ・クリバリ(28)に対して、今夏の移籍に向けた動きがある模様だ。イギリス『メトロ』がイタリア『Il Mattino』を情報源に報じた。
2014年夏にナポリ入りして以来、絶対的センターバックに成長を遂げ、いまや現フットボール界指折りの守備者にも数えられるクリバリ。クラブの会長を務めるアウレリオ・デ・ラウレンティス氏に対して、電話で今夏の移籍意思を伝達したという。
そのクリバリを巡っては長らくマンチェスター・ユナイテッドが関心。スウェーデン代表DFビクトル・リンデロフやコートジボワール代表DFエリック・バイリーもいるが、イングランド代表DFハリー・マグワイアの新たな相棒として、依然ターゲットに含まれている模様だ。
そのほか、パリ・サンジェルマン(PSG)も今季限りで契約切れとなるものの、依然として延長の動きが乏しく、去就が不透明な状況にあるブラジル代表DFチアゴ・シウバの長期的な後継者として、クリバリに興味。したがって、争奪戦必至の様相だ。
なお、ナポリは今冬、ヴェローナのセンターバックであるコソボ代表DFアミル・ラフマニ(25)の来季加入内定を決めており、そうした動きがクリバリの退団を見越したものとする見方もあるが、果たして…。
2014年夏にナポリ入りして以来、絶対的センターバックに成長を遂げ、いまや現フットボール界指折りの守備者にも数えられるクリバリ。クラブの会長を務めるアウレリオ・デ・ラウレンティス氏に対して、電話で今夏の移籍意思を伝達したという。
そのほか、パリ・サンジェルマン(PSG)も今季限りで契約切れとなるものの、依然として延長の動きが乏しく、去就が不透明な状況にあるブラジル代表DFチアゴ・シウバの長期的な後継者として、クリバリに興味。したがって、争奪戦必至の様相だ。
一方、ナポリは要求を満たしたオファーが届いた場合に限り、移籍を認める姿勢。デ・ラウレンティス氏も選手の意思を尊重する意向だというが、獲得希望クラブは移籍金額として8500万ポンド(約108億6000万円)が必要になってくるようだ。
なお、ナポリは今冬、ヴェローナのセンターバックであるコソボ代表DFアミル・ラフマニ(25)の来季加入内定を決めており、そうした動きがクリバリの退団を見越したものとする見方もあるが、果たして…。
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ウディネーゼのスロベニア代表DFジャカ・ビヨル(25)は隠れた人気銘柄か。 ビヨルは190cmのセンターバック(CB)。CBを主戦場にボランチも対応可能で、スロベニア代表では通算53キャップ。ユーロ2024はラウンド16敗退まで全4試合にフル出場した。 クラブキャリアは2018年夏に母国からロシアのCSKAモスクワへ。ハノーファーへのレンタル移籍を経験したのち、22年夏に現所属のウディネーゼへ完全移籍でやってきた。 23-24シーズンが終わったあたりからインテルの関心が報じられており、ユーロ2024での奮闘がさらに多くのクラブを惹きつけた模様。 イタリア『カルチョメルカート』によると、ナポリ、ボローニャ、ラツィオ、シュツットガルト、ヴォルフスブルク、ノッティンガム・フォレストが新たに関心を寄せ始めたという。 『SportItalia』いわく、シュツットガルト、ヴォルフスブルク、フォレストについては、すでにビヨルとウディネーゼへアプローチ。 元々インテルによる関心は「さほど高くない移籍金」も理由のひとつと伝えられていたが、やはりウディネーゼの要求は1000万〜1500万ユーロ(約17.4億〜26.2億円)が目安とのことだ。 2024.07.10 14:05 Wed4
【伝説のチーム】マラドーナ全盛期のナポリはどんなチーム?後に柏でプレーするFWカレカにゾラの名も
フットボール界のレジェンドであるディエゴ・マラドーナ氏(60)が25日に急逝した。 10月30日に60歳の誕生日を迎えたばかりのマラドーナ氏だったが、その後に硬膜下血腫が見つかり緊急手術。無事に手術は成功していたが、この度心不全で帰らぬ人となった。 そのマラドーナ氏が全盛期を過ごし、チームに黄金期をもたらせたのがナポリだった。 現在はイタリア屈指の強豪として認知されているナポリだが、初めて歓喜の渦に包まれたのは1980年代後半だった。1984-1985シーズンにバルセロナからやってきたディエゴ・マラドーナによって、チームは数々のタイトルを獲得した。 マラドーナが中心のチームは、1986-87シーズンにセリエAとコッパ・イタリアの2冠に輝き、その後も優勝を争いながら、1988-89シーズンにはUEFAカップ(現EL)を獲得。そして、迎えた1989-90シーズンにクラブ史上2度目となるスクデットを手に入れることとなる。 <div style="text-align:center;" id="cws_ad"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2020/1989-90napoli.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;"><</div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:アルベルト・ビゴン(52) 獲得タイトル:セリエA 攻撃力9:★★★★★★★★★☆ 守備力8:★★★★★★★★☆☆ タレント7:★★★★★★☆☆☆ 連係8:★★★★★★★★☆☆ 選手層7:★★★★★★★☆☆☆</p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">◆マラドーナのチーム</div> 開幕から順調に勝ち点を積み重ねたナポリは、このシーズンにチャンピオンズリーグ2連覇を達成したミランやインテルと優勝争いを繰り広げた。後半戦ではそのミランとインテルとの直接対決に敗れたが、粘りを見せて最後の5試合で5連勝を達成。ミランを追い抜いて見事に優勝を決めた。 フットボールの世界では、絶大なる個の力を有する選手がそのチームの戦術となることがしばしばある。そして、この頃のナポリは、まさにマラドーナのチームだった。 そのマラドーナを支えるため、チロ・フェラーラを中心とした守備陣とフェルナンド・デ・ナポリなどの中盤の選手は守備に奔走した。ナポリは、当時のイタリア代表メンバーを中心にマラドーナを支える土台を固めていた。 攻撃は前線のトライアングルで形成した。自由を与えられたマラドーナは攻撃の全権を掌握。また、後に柏でプレーするブラジル代表FWカレカとイタリア代表FWアンドレア・カルネバーレの2トップがゴールを重ね、当時23歳のジャンフランコ・ゾラも存在感を示した。 “ナポリの王様”と評されたマラドーナは、イタリア随一の陽気な街に2度のスクデットをもたらした。数々の魅力的なプレーで観客を魅了し、自身が付けた10番が永久欠番になるほどサポーターから愛された。ただ、かねてからコカイン使用が疑われるなど、イタリアマフィアの巣窟であるナポリで麻薬に染まり、プロ選手としてのキャリアが終焉に向かっていった。 <div id="cws_ad">◆全盛期のマラドーナがナポリで見せたスーパーゴール集<br/><div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " ><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiJRQkZwNEVQayIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div></div> 2020.11.26 17:30 Thu5