オナナのデビュー弾など新戦力が存在感示したアストン・ビラが白星発進! 敵地で新生ハマーズに競り勝つ【プレミアリーグ】
2024.08.18 03:35 Sun
アストン・ビラが白星発進
2024-25シーズンのプレミアリーグ開幕節、ウェストハムvsアストン・ビラが17日にロンドン・スタジアムで行われ、アウェイのアストン・ビラが1-2で勝利した。
ロペテギ新体制で今夏積極補強を敢行した昨季9位のウェストハムと、チャンピオンズリーグ(CL)との二足の草鞋に向け、同じく積極補強を見せる昨季4位のアストン・ビラによる、開幕節屈指の好カード。
試合は開始早々にアウェイチームが動かす。開始4分、左CKの場面でキッカーのティーレマンスが正確な右足インスウィングのクロスを入れると、アントニオのマークを振り切ってニアに飛び込んだオナナが頭で叩き込んだ。
ドウグラス・ルイスの後釜担うエバートンからの新戦力のデビュー戦ゴールで勢いづくアストン・ビラは、カウンターを起点に攻勢を強める。10分に中央突破したロジャーズのミドルシュートでゴールを脅かすと、22分にはボックス右でGKをかわしたベイリーが冷静にDFを切り返しでかわして左足を振るが、これは惜しくも右ポストを叩く。以降もマッギンらが決定機に絡むが、仕留め切れない。
すると、ここまで完全に押し込まれていたホームのウェストハムがワンチャンスを活かして追いつく。35分、ボックス左で競ったソウチェクがDFキャッシュに足をかけられてPKを獲得。キッカーのパケタが冷静にGKマルティネスとの駆け引きを制し、左隅へ蹴り込んだ。
後半はクドゥスの右サイドを起点にホームチーム優勢の入りとなったが、アストン・ビラも得意のカウンターからボックス付近で細かく繋ぎティーレマンス、ロジャーズの際どい連続シュートで応戦。
さらに、60分過ぎにアストン・ビラはワトキンス、マッギンを下げてデュラン、ラムジーを同時投入。攻撃に変化を加えると、66分にはディーニュのスルーパスに絶妙な動き出しでオフサイドをかいくぐったデュランにビッグチャンスが訪れるが、このシュートは枠の左に外れた。
拮抗した展開が続くなか、ウェストハムはサマーフィルとフュルクルク、アストン・ビラはフィロジーン、マートセンと互いに新戦力を投入すると、この交代策がスコアを動かす。
79分、パウ・トーレスの浮き球パスに抜け出したマートセンと内側でサポートに入ったラムジーの連携からボックス中央のデュランに決定機が訪れると、コロンビア代表FWは自身2度目の決定機を今度はきっちりモノにした。
その後は新戦力トディボの投入で[3-4-2-1]に布陣を変えたウェストハムが試合終盤に得意のパワープレーでゴールに迫ったが、ソウチェクのゴール前での連続決定機は相手守備陣の身体を張った守備に阻まれた。
この結果、敵地で新生ハマーズに競り勝ったアストン・ビラが新シーズンを白星で発進した。
ウェストハム 1-2 アストン・ビラ
【ウェストハム】
ルーカス・パケタ(前37)【PK】
【アストン・ビラ】
アマドゥ・オナナ(前4)
ジョン・デュラン(後34)
ロペテギ新体制で今夏積極補強を敢行した昨季9位のウェストハムと、チャンピオンズリーグ(CL)との二足の草鞋に向け、同じく積極補強を見せる昨季4位のアストン・ビラによる、開幕節屈指の好カード。
試合は開始早々にアウェイチームが動かす。開始4分、左CKの場面でキッカーのティーレマンスが正確な右足インスウィングのクロスを入れると、アントニオのマークを振り切ってニアに飛び込んだオナナが頭で叩き込んだ。
すると、ここまで完全に押し込まれていたホームのウェストハムがワンチャンスを活かして追いつく。35分、ボックス左で競ったソウチェクがDFキャッシュに足をかけられてPKを獲得。キッカーのパケタが冷静にGKマルティネスとの駆け引きを制し、左隅へ蹴り込んだ。
その後は追いついたホームチームの時間帯が続いたものの、エメルソンがボックス左でニア下に放った決定機なシュートはGKマルティネスの好守に阻まれ、1-1のイーブンでハーフタイムを迎えた。
後半はクドゥスの右サイドを起点にホームチーム優勢の入りとなったが、アストン・ビラも得意のカウンターからボックス付近で細かく繋ぎティーレマンス、ロジャーズの際どい連続シュートで応戦。
さらに、60分過ぎにアストン・ビラはワトキンス、マッギンを下げてデュラン、ラムジーを同時投入。攻撃に変化を加えると、66分にはディーニュのスルーパスに絶妙な動き出しでオフサイドをかいくぐったデュランにビッグチャンスが訪れるが、このシュートは枠の左に外れた。
拮抗した展開が続くなか、ウェストハムはサマーフィルとフュルクルク、アストン・ビラはフィロジーン、マートセンと互いに新戦力を投入すると、この交代策がスコアを動かす。
79分、パウ・トーレスの浮き球パスに抜け出したマートセンと内側でサポートに入ったラムジーの連携からボックス中央のデュランに決定機が訪れると、コロンビア代表FWは自身2度目の決定機を今度はきっちりモノにした。
その後は新戦力トディボの投入で[3-4-2-1]に布陣を変えたウェストハムが試合終盤に得意のパワープレーでゴールに迫ったが、ソウチェクのゴール前での連続決定機は相手守備陣の身体を張った守備に阻まれた。
この結果、敵地で新生ハマーズに競り勝ったアストン・ビラが新シーズンを白星で発進した。
ウェストハム 1-2 アストン・ビラ
【ウェストハム】
ルーカス・パケタ(前37)【PK】
【アストン・ビラ】
アマドゥ・オナナ(前4)
ジョン・デュラン(後34)
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とはいえ、加入2年目組のDFグヴァルディオル、FWドクらのフィット、凄み増すMFフォーデンのさらなる活躍が見込める新シーズンに向けて大きな死角はなく、その傑出した勝負強さを含めて優勝候補大本命だ。 ◆補強難航も対抗馬最有力~アーセナル~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240814_101_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> その王者に着実に迫りつつある、2季連続2位チームが今季も対抗馬の最有力だ。昨季はその王者と競合したMFライス、MFハヴァーツ、GKラヤとセンターラインを中心にピンポイント補強を敢行。伸びしろ十分な若手と、勝負師として進化を続けるアルテタ監督の下でチームとしての総合力を増した。 今夏の移籍市場ではDF冨安健洋の慢性的な負傷、長期離脱明けのDFティンバーの状態も考慮に入れつつ、鉄板センターバックコンビのバックアップ役も担えるDFカラフィオーリを獲得。ボローニャとイタリア代表で存在感を放った左利きDFは左サイドバックの主力や3バックのオプション導入の際には重要な戦力となりそうだ。一方で、余剰人員の整理がいまひとつ進まず、中盤とセンターフォワードの補強は難航中。中盤では指揮官の古巣レアル・ソシエダのMFメリーノ獲得に目途が立ちつつあるが、センターフォワードは獲得候補の名前は挙がるものの、具体的な交渉には発展せず。引き続きFWガブリエウ・ジェズス、FWトロサールといった選手に頼ることになるかもしれない。 安定した守備、ボール保持、切り替えにセットプレーの精度とチームとしての骨格はしっかりとしており、替えが利かないFWサカ、DFサリバ、ライスら主力に長期離脱などの問題が生じなければ、悲願のリーグタイトル獲得は十分可能だ。 ◆指揮官続投もスカッドにテコ入れ~マンチェスター・ユナイテッド、トッテナム~ <div style="text-align:center;"><img 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プレミアリーグ第37節、アストン・ビラvsトッテナムが16日に行われ、2-0でアストン・ビラが勝利した。 前節ボーンマス戦を1-0で逃げ切り、連勝でチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の5位チェルシーに勝ち点で並んだ6位アストン・ビラ(勝ち点63)は、前節退場のラムジーに代わって2列目にマッギンが入った。 一方、5日後にヨーロッパリーグ決勝を控える17位トッテナム(勝ち点38)は、前節クリスタル・パレス戦でクルゼフスキが負傷。バックラインを中心に主力を温存した中、前節負傷から復帰したソン・フンミンが先発に戻った。 フラットな[4-4-2]で構えるトッテナムに対し、アストン・ビラがボールを握る中、6分にワトキンスが枠内シュートを浴びせると、1分後にもスペンスからボールを奪ったマッギンがボックス左から際どいシュートを浴びせた。 守勢のトッテナムは15分、左サイドのソン・フンミンがカットインシュートで牽制すると、1分後には決定機。左サイドに流れたテルのクロスにオドベールがヒールで合わせたが、シュートはGKマルティネスのセーブに阻まれた。 立て続けにピンチを迎えたアストン・ビラは19分に応戦。左クロスにロジャーズがダイレクトで合わせたシュートが枠を捉えるも、GKキンスキーのファインセーブに阻止された。 その後も押し込むアストン・ビラは36分、アセンシオが際どいカットインミドルでゴールに迫った中、ゴールレスで前半を終えた。 迎えた後半も同様の構図で試合が立ち上がると59分にアストン・ビラが先制する。左CKをファーサイドのワトキンスがヘッドで落とし、コンサがボレーで合わせた。 先制後も攻勢のアストン・ビラは69分にマッギンがカットインから際どいミドルを浴びせると、73分に追加点。ボックス手前右でパスを受けたカマラが左足コントロールシュートでネットを揺らした。 2点を追う展開となったトッテナムはソランケとベンタンクールを投入するもゴールを割れず。プレミアリーグ連敗でEL決勝に向かうことになった。 一方、3連勝としたアストン・ビラは2季連続のCL出場を懸けて最終節マンチェスター・ユナイテッド戦に臨むことになった。 アストン・ビラ 2-0 トッテナム 【アストン・ビラ】 エズリ・コンサ(後14) ブバカル・カマラ(後28) 2025.05.17 05:31 Sat3
2季連続CL出場に望みを繋いだアストン・ビラ、エメリ監督「良い気分で最高の瞬間を迎えている」
アストン・ビラのウナイ・エメリ監督が16日に行われ、2-0で勝利したプレミアリーグ第37節トッテナム戦後にコメントした。 連勝でチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の5位チェルシーに前節勝ち点で並んだ6位アストン・ビラ(勝ち点63)は、ヨーロッパリーグ決勝を控えるトッテナムに対し、ポゼッションする展開とするとゴールレスで迎えた後半の59分にCKからDFエズリ・コンサが決めて先制。 そして73分、MFブバカル・カマラが追加点を決めてリードを広げ勝利とした。3連勝で暫定5位に浮上し、最終節マンチェスター・ユナイテッド戦を迎えることになったアストン・ビラ。 2季連続のCL出場に望みを繋げた中、エメリ監督はまず無敗記録を21試合に伸ばした要塞ビラ・パークでのサポーターの後押しに感謝した。 「サポーターにはとても感謝している。ここでは力強く、快適にプレーできている。プレミアリーグでは今季のホーム初戦だったアーセナル戦しか負けていない。サポーターの皆さんを誇りに思う。彼らからエネルギーをもらい、シーズンを通して我々を支えてくれた」 そして第27節終了時には10位まで落ち込んだものの、最終節にCL出場の望みを繋げた今季のプレミアリーグを振り返った。 「徐々にチーム状態が良くなった。もちろん、道中に引き分けもあって勝ち点を落としたが、それを受け入れなければならない。我々はこれまでの37試合、概ね安定して戦えた。そして今、良い気分で最高の瞬間を迎えている」 「プレミアリーグは我々が重視している最も重要な大会だ。プレミアリーグを通じてヨーロッパの大会に出場するという目標を実現できるからだ。来季のヨーロッパ行きは決まっているが、CL出場権を争っている。マンチェスターでの最終戦でその権利を得られるチャンスとなった。できる限りのことは全てやっている」 2025.05.17 08:00 Sat4
「最高のパフォーマンス」「創造性豊かなプレー」FAカップ決勝進出に貢献の鎌田大地、先発起用に驚きも軒並み高評価「自信に満ちていた」
クリスタル・パレスの日本代表MF鎌田大地が高い評価を受けている。 26日、クリスタル・パレスはFAカップ準決勝でアストン・ビラと対戦。鎌田は先発フル出場を果たした。 プレミアリーグで上位を争うアストン・ビラとの一戦。クリスタル・パレスはアーセナルとミッドウィークのリーグ戦で引き分けた中、31分にエベレチ・エゼが先制ゴールを決めると、後半にはイスマイラ・サールが2ゴールを決めて3-0で勝利を収め、9年ぶりのFAカップ決勝進出を果たした。 鎌田は攻守で躍動し、チームの決勝進出に貢献。高い評価を得ていた。 <h3>◆イギリス『The Standard』/ 7点(10点満点)</h3> 「グラスナー監督がウィル・ヒューズやジェフェルソン・レルマではなく、鎌田を中盤に起用したことは大胆な判断だったが、その判断は功を奏した」 「鎌田は最高のパフォーマンスを見せ、アシストを狙う場面もあったが、終盤にサールがヘディングシュートを放つも惜しくも枠を外れた」 <h3>◆イギリス『デイリー・メール』/ 7.5点(10点満点)</h3> 「興味深い先発の抜擢だったが、彼とウォートンが中盤を支配し、監督の信頼に応えて自信に満ちたプレーを見せた」 <h3>◆イギリス『フットボール・ロンドン』/ 8点(10点満点)</h3> 「中盤で多くのこぼれ球やルーズボールを拾い、精力的にディフェンスを固め、ピッチの重要なエリアでパレスの攻勢を支えた」 「パレスの攻撃も支え、残り10分でサールへ見事なクロスを送りなど、創造性豊かなプレーを見せた」 <span class="paragraph-title">【動画】鎌田大地もフル出場、クリスタル・・パレスが決勝進出</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="BROqirt4d74";var video_start = 304;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.04.27 16:05 Sun5