「また違ったゲームに」なでしこは1カ月前に対戦のコロンビアと再戦、ニールセン監督が展望「いかに主導権を握るかが今回のテーマ」

2025.03.27 22:00 Thu
©超ワールドサッカー
なでしこジャパンニルス・ニールセン監督がコロンビア女子代表戦への意気込みを語った。

4月6日、ニールセン監督就任後初の国内試合をヨドコウ桜スタジアムで行うなでしこジャパン。初陣となった2月の『2025 SheBelieves Cup』を3戦全勝で制したなか、今回はその時に破ったコロンビアを迎え撃つ。

27日にはコロンビア戦に向けた23名のメンバーを発表。MF⾧谷川唯(マンチェスター・シティ/イングランド) やDF熊谷紗希(ロンドン・シティ・ライオネス/イングランド)らを順当に選んだ一方、GK木稲瑠那(サンフレッチェ広島レジーナ)やDF佐々木里緒(マイナビ仙台レディース)を初招集するなど、WEリーグの選手の割合を増やした。
メンバー発表会見では、1カ月前のコロンビアとの再戦についても語ったニールセン監督。SheBelieves Cupでは4-1の快勝を収めたが、前回の対戦時とは状況が異なると見解を述べた。

「今回コロンビアという非常に強い相手と対戦する。前回のSheBelieves Cupでは比較的圧倒して勝ったというのはあるが、日本チームにとってもコロンビアチームにとっても前回のSheBelieves Cupは2戦目ということで、ある程度交代選手が出たりという部分がある」
「そういったなかでのゲームだったため、今回に関してはコロンビアのチームが全力で来ると思う。なので、また違ったゲームになると考えている」

また、今回の一戦は「タイトルを獲りたい、勝ちたいということで、いかに主導権を握るかというのが今回のテーマでもある」とのこと。SheBelieves Cupからの上積みを見据えている。

「主導権を握るというのは、ボールを持っている時も持っていない時もだ。特にSheBelieves Cupではハイプレッシングが良くできて、なかなか良い状態で奪えて、さらに勇敢に戦えた。あとは統一的に戦うということ。それがSheBelieves Cupで出ていたと思うし、今まで(3試合で)10ゴール取ったチームというのはなかなかないと思う。なので、そういった面でいかに主導権を握っていくかというのが、現時点ではチーム・選手に求めることだ」

さらに、目指すスタイルとしては「SheBelieves Cupのオーストラリア戦の3点目のゴール」と指揮官。細かい連携やトランジションを重視している。

「この前のSheBelieves Cupで良い結果を残したので、本気で勝ちを目指しているというのは多分感じてもらえたと思うし、対戦相手の国々にとってもそういった本気度というのは感じてもらえたかなと思う」

「(オーストラリア戦の3点目は)本当に短い速いパスでディフェンスがついてこれないような、素晴らしいゴールを決めたというのと、SheBelieves Cupを通してボールを失った後にすぐ奪い返すというのは非常に良くできた。SheBelieves Cupは本当に良いスタートを切れたと思うが、対戦国もいろいろと分析はしてくると思うので、それを上回るようによりうまくなるというのがこの親善試合のテーマでもある」

1カ月ほど前に戦ったコロンビアの印象も明かし、唯一ゴールを奪われたFWリンダ・カイセドには「世界一のドリブラーかなと思っている」「もし日本のパスポートを持ったら日本のスタイルに合うのかなと思う」と言及。FWマイラ・ラミレスの名前も挙げた。

「まず気をつけなければならないのは、コロンビアの選手はオープンな状況を作ると非常に速く、特にカイセド選手には得点も取られた。スペースを与えてしまうと非常にスピードに乗ってしまうため、そこをいかに抑えるかというところ」

「そして、スピードに乗った状態でゴールキーパーに向かわれると、ゴールされてしまう可能性が非常に高いかなと思っているため、そこを気をつける。特に日本がボールを持っている時でも、できるだけカイセド選手にスペースを与えないようなリスクマネジメントを取っていきたいなと思う」

「そういった部分をトレーニングでやっていきたいし、カイセド選手の他にラミレス選手も非常に力強いストライカーだと思う。こういった2人のワールドクラスの選手にどう対処するかというのが今回のコロンビア戦の気をつけなければならないところになってくると思う。こういったところをトレーニングでやっていきたい」

また、ニールセン監督が最もインスピレーションを受けたのは、ワールドカップ(W杯)も制した佐々木則夫監督(現JFA女子委員長)時代のなでしこジャパンとのこと。「日本人に備わっているものを自然に出せるような、チームとしてまとまりがあるものが佐々木則夫さんの時にはすごく出ていた」と高く評価している。

最後に、「まずは多くの方々にスタジアムの方に足を運んでいただきたい」「男子チームと同じような雰囲気を女子の方でも作っていただければと思う」とW杯出場を決めた男子と同様の盛り上がりを希望。「個人的なことになるが、私の家族が試合にあわせて初来日するので、より多くの観客の前でコロンビアを倒すというところをぜひ、家族のためにも作っていきたいと思っている。なので、応援よろしくお願いします」とサポーターにメッセージを贈った。

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日本代表の新ユニフォームに合わせた「サッカー日本代表2024カルチャーウェア コレクション」も発表! 『Y-3』とのコラボで同じ「FIRE(炎)」がコンセプト

アディダスジャパンは21日、今夏行われる世界的なスポーツイベントを前に、「サッカー日本代表 2024 ユニフォーム」発表した。 新ユニフォームは、「ヨウジヤマモト」のデザイナーでもある日本が誇るファッションデザイナーの山本耀司氏がデザイン。アディダスとヨウジヤマモトのコラボレーションブランドである「Y-3」が日本代表と史上初のコラボレーションが実現した。 21日に行われたパリ・ファッションウィークにて発表。「ヨウジヤマモト」のコレクションの1つとして発表され、コレクションにはU-23日本代表のMF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)、なでしこジャパンのMF長野風花(リバプール)がランウェイを歩く特別な演出でお披露目された。 今回のユニフォームのテーマは「FIRE(炎)」。「サッカー日本代表2024ユニフォーム」の全体を通して一貫したモチーフとして登場するヨウジヤマモトによるデザインの炎のグラフィックは、サッカー日本代表が持つ揺るぎない力強さ、そして日本という国が持つ神秘的な力を象徴している。 ホームはダークネイビー、アウェイはホワイトとなり、ホームは青い炎、アウェイは赤い炎がデザインされている。 また、ユニフォームと同時に、「サッカー日本代表2024カルチャーウェア コレクション」も発表。サッカーを日常的に楽しむ若い世代が増え、日本においてサッカーがより広く、深くカルチャーとして浸透していくことを目指しているアディダスは、スポーツとラグジュアリーファッションを融合するという「Y-3」の先駆的な取り組みを体現する今回の「カルチャーウェア コレクション」で、「サッカー日本代表ユニフォーム」と同じく「FIRE(炎)」をテーマとした、大胆なファッションアイテムとアクセサリーをラインアップした。 アンセムジャケットとプレマッチシャツは、オンピッチで着用されるユニフォームを引き立てるようにデザイン。またロングスリーブのユニフォームスタイルシャツには、セットアップのショートパンツを2種類用意。キャップ、バケットハット、スカーフ、トートバッグなどのアクセサリーも豊富に展開される。 カルチャーウェアアイテムの一部には、ユニフォームに登場する手描きの炎のグラフィックをあしらい、今回のコラボレーションのコンセプトを一貫して表現。大胆な炎の全面プリントで人気を博した90年代後半のサッカー日本代表ゴールキーパーユニフォームからインスピレーションを得てデザインされている。 <span class="paragraph-title">【写真】新ユニフォームと同時に発表された「Y-3」の「サッカー日本代表2024カルチャーウェア コレクション」</span> <span data-other-div="movie"></span> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240622_tw1.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240622_tw2.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240622_tw3.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240622_tw4.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240622_tw5.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240622_tw6.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240622_tw7.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240622_tw8.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240622_tw9.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240622_tw10.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240622_tw11.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240622_tw12.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240622_tw13.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240622_tw14.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240622_tw15.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240622_tw16.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> 写真:adidas is the official supplier of the Japan National Team 2024.06.22 08:45 Sat
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新生なでしこジャパンが大会初優勝!籾木結花、古賀塔子のゴールで世界ランク1位アメリカ破り3戦全勝【2025 SheBelieves Cup】

なでしこジャパン(女子日本代表)は日本時間27日、2025 SheBelieves Cupの第3戦でアメリカ女子代表と対戦し、2-1で勝利。大会初優勝を飾った。 ニルス・ニールセン監督が就任した新生なでしこジャパンは、初陣となった2025 SheBelieves Cupの初戦でオーストラリア女子代表に4-0の完勝。続く第2戦もコロンビア女子代表と対戦して4-1の勝利を収め、新体制連勝を飾っての第3戦となった。 一方のFIFAランキング1位のアメリカも、ここまで2連勝中。第1戦はコロンビアに2-0、第2戦はオーストラリアに2-1の成績を残し、得失点差では不利の状態で第3戦に臨んでいる。 なでしこジャパンの布陣はGKに山下杏也加、4バックは右から守屋都弥、宝田沙、熊谷紗希、北川ひかる。中盤は長野風花、長谷川唯、籾木結花の3枚で構成され、3トップは右から浜野まいか、田中美南、藤野あおばの並びとなった 引き分けでもなでしこの優勝が決まる試合は、開始早々にスコアが動く。長谷川のパスに抜け出した籾木が冷静に相手GKとDFをかわすと、落ち着いてゴール左にシュートを突き刺し、なでしこジャパンが大きな先制点を挙げた。 出鼻を挫かれたアメリカは前線から強いプレッシャーを仕掛ける。12分にはピッチを大きく使った攻撃から、ホランにヘディングシュートを打たれたがGK山下がキャッチした。 攻撃の手を緩めないアメリカは、14分にマカリオがフィジカルを活かしての中央突破。絶妙なスルーパスにセントナーが抜け出すと、ゴール右隅にシュートを叩き込み同点弾を決めた。 防戦続いたなでしこだが、25分にはボックス内に進入した北川がシュートも枠外へ。その後もサイドを使った攻撃を見せて、アメリカの守備攻略を図る。 34分には右サイド籾木のクロスに長谷川が飛び込んだが、惜しくも合わず。前半は一進一退の攻防が続いたが、両チームとも決定的なチャンスはないままハーフタイムを迎えた。 後半からなでしこは長野、北川に代えて宮澤ひなた、古賀塔子を投入。すると50分、ボックス手前で得たFKから長谷川が直接狙うと、GKキャンベルに防がれるもこぼれ球に詰めた古賀がグラウンダーで流し込み、勝ち越し弾となった。 前半同様、失点直後から一気に圧力を強めるアメリカ。それに対して集中した守備で対応するなでしこは、57分に千葉玲海菜と松窪真心を投入する。熊谷の頭部負傷やGK山下の治療がありながらも、前線からの守備でアメリカに思うようなプレーをさせない。 75分には浜野に代えて高橋はなが出場。負けさえしなければ良い状況でもなでしこは守りに徹することなく、プレッシャーをかけてからの素早い攻撃を見せ続ける。 なかなか打開できないアメリカは80分にショウがミドルシュートもGK山下がキャッチ。続く89分には危険なミドルシュートでゴールを脅かされるも、GK山下が左手一本で弾き出すビッグセーブを見せた。 5分のアディショナルタイムも巧みに時間を使い、そのままタイムアップ。3戦全勝と強さを示したなでしこが、ニールセン監督となって初の大会で自信を得られる大会初優勝を果たした。 アメリカ女子代表 1-2 なでしこジャパン 【アメリカ】 アリー・セントナー(前14) 【なでしこジャパン】 籾木結花(前2) 古賀塔子(後5) ◆なでしこジャパン出場メンバー GK 山下杏也加 DF 守屋都弥(84分→ 林穂之香)、宝田沙、熊谷紗希、北川ひかる(HT→ 古賀塔子) MF 長野風花(HT→ 宮澤ひなた)、長谷川唯、籾木結花(57分→ 松窪真心) FW 浜野まいか(75分→ 高橋はな)、田中美南、藤野あおば(57分→ 千葉玲海菜) 2025.02.27 14:45 Thu
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「燃え尽きるまでやり切った」元なでしこFW永里優季がプロサッカー選手を引退、2011年の女子W杯優勝メンバー「気力を完全に使い果たしました」

なでしこジャパンでも活躍したFW永里優季(37)が4日、プロサッカー選手からの引退を発表した。自身の公式サイトで明かしている。 神奈川県出身の永里は、兄で元Jリーガーの永里源気の影響もあり小学1年生でサッカーをスタート。その後日テレ・メニーナに入団。中学2年生で日テレ・ベレーザに登録された。 その後2009年まで日テレ・ベレーザでプレーすると、2010年にドイツのポツダムに完全移籍。日本人選手初となるUEFA女子チャンピオンズリーグ出場を果たすなど結果を残すと、2013年にチェルシーに移籍。その後、ヴォルフスブルク、フランクフルトとドイツでプレーし、2017年にシカゴ・レッドスターズに完全移籍。アメリカでのプレーを始める。 2018年にはブリスベン・ロアー、2020年には地元の男子チームであるはやぶさイレブン(現:厚木はやぶさFC)に加入して話題に。その後は再びアメリカに戻り、レーシング・ルイビル、シカゴ・レッドスターズでプレー。2024年はヒューストン・ダッシュでプレーした。 なでしこジャパンとしても2004年にデビュー。女子ワールドカップは3大会出場し、2011年は優勝メンバーの1人に。オリンピックも北京大会、ロンドン大会と2度出場しロンドンでは銀メダルを獲得。女子アジアカップも2014年に優勝するなどし、代表通算132試合58ゴールを記録していた。 ヒューストン・ダッシュとは2025年も契約があった中、シーズン開幕前に引退を決断。公式サイトで想いを綴っている。 ーーーーーー この度、プロサッカー選手永里優季としての章を閉じることにしました。 何一つとして後悔はありません。最高のサッカー人生でした。 「燃え尽きるまでやり切った」 このステージでプレーする気力を完全に使い果たしました。 プレーする情熱やエネルギーが尽きたことを自分自身が納得できる形で受け入れることができたし、サッカー人生の中でどんな環境でも戦い続け、挑戦し続けてきた過程で、ようやく自分が求めていたものに辿り着き、もう十分やり切ったとやっと思えることができました。 私にとって「サッカー選手としての道を終えること」は、単に何かを手放すことではなくて、新しいミッションを見つけたことでもあります。 次のステージへ進む覚悟がやっと持てたのかなと、今はとても晴れやかで、スッキリとしています。 2010年1月にドイツポツダムに渡る時、「成功するまで日本には戻らない」と決意して海を渡ってから15年。 振り返らずにとにかく前だけを見つめて走り続けた結果、もうこんなに時が経っていました。 何が成功の定義なのかはわからないけど、本当に沢山の人との出会いがあり、経験尽くしたって言い切れるほど頂点から底辺までを経験し、本当に何も思い残すことはないと言い切れるまでやり切ったと感じています。 挑んで戦っては傷つき、傷ついた数は計り知れず沢山涙を流し、たまに笑って喜んだり。 この30年間のサッカー人生は、想像していたよりも濃くて激しくて、一人じゃとても生き抜いてこれなかったなと強く感じています。 辛く苦しいことばかりが多く思い出されるし、それなりに楽しく感じるようになったのはキャリアの終盤に差し掛かってからだったけど、それはそれで最高のサッカー人生でした。 サッカーやりたくなかったのにこんなに長くサッカーやるとは思っていなかったけど、やっと最後はなりたかったサッカー選手に少しでも近づけたかなという気持ちです。 環境が移り行く過程でサッカーも変化し、そのたびに適応を求められ続け、現代サッカーはさらに変化を遂げようとしている中、今の自分にできることは何かを考え続け、これからは違う形でサッカーに関わっていきたいという想いが強くなりました。 私のサッカー人生は、探究の旅だったように思います。 とにかく本質を追求し続けようとしたーーーその旅の終わりを感じるとともに、これからの新しい旅の始まりにワクワクしています。 プロサッカー選手としての自分にしっかりとけじめをつけて、これからは新たな道を進んでいきたいと思います。 現役生活中、今まで私に期待して応援してくださったファンのみなさん、本当に、本当にありがとうございました。 これからも新しいことに挑戦し続ける人生に変わりはないと思うので、これからの「永里優季」にも期待してあげてください。 ーーーーーー なお、4日の12時から自身のYouTubeチャンネルにて、ライブ配信を行い想いを語るという。 <span class="paragraph-title">【動画】永里優季がプロサッカー選手引退に想いを語る</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="RJ3D7Cz6K-Y";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.03.04 12:10 Tue

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