昨季の悪夢が蘇ってきた…/原ゆみこのマドリッド

2024.09.24 20:00 Tue
©Real Madrid
「全然、心を入れ替えてなかったんだ」そんな風に私が呆れていたのは日曜深夜、勝者がいなかったダービーの梯子にぐったりして帰宅した後、アトレティコのコケのコメントを知った時のことでした。いやあ、エスタディオ・バジェカスは狭い関係者用出入り口を入ってすぐ、プレスルームとミックスゾーンが左右に分かれてあるんですけどね。両監督が会見にいつ来るかと見張りつつ、通路で選手たちが出て来るのを待っていた時、奥にある放映権持ちTV局の個別インタビュースペースから来た、まだユニ姿のコケと鉢合わせ。「ああ、また言い訳会見してきたのね」と思ったものでしたが、それがまさにアウェイ弱者を極めた昨季とまったく同じ内容だったんですよ。
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曰く、「Sabemos la historia del año pasado y tenemos que aprender/サベモス・ラ・イストリア・デル・アーニョ・パサードー・イ・テネモス・ケ・アプレンデル(昨季の成績はわかってて、ボクらは学ばないといけない)。前半、ああいう態度でピッチに出ちゃダメなんだ。変わらないと」って、え?彼ら、プレシーズン練習中に19試合8勝3分け8敗だった昨季の教訓をおさらいしていなかったの?まったくキャプテンからしてこれでは、いくら高額移籍金選手が何人も到着したって、アウェイで勝ち点を落とす悪癖が治る訳ありませんが、今季もすでにメトロポリターノを離れた試合では1勝2分け。首位のバルサとの差も勝ち点6になってしまったとなれば、近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)でアトレティコの試合を見る度、失望させられていた日々を今季も私は繰り返さないといけない?まあ、その辺はまた後で話すとして、地獄の7連戦(弟分たちは5連戦)の3試合目となった先週末のリーガのマドリッド勢の様子を順番に見ていくことにすると。先駆けて土曜に1チーム、プレーしたのは唯一、ダービーカードから外れたレアル・マドリーで、サンティアゴ・ベルナベウでエスパニョールと対戦。いやあ、前日の記者会見ではアンチェロッティ監督が、「ウチはロックンロールサッカーをプレーする」と宣言し、相手も1部最速Uターンしてきたばかりのチームだったため、ファンの期待も高かったんですが、前半は今季ここまでの傾向を見事に踏襲することに。
そう、シーズン開幕から8試合、前半に決まったゴールはリーガ初戦のマジョルカ戦だけというデータはダテではなく、うーん、この日はアンチェロッティ監督がローテーションをして、リュディガーと共にビニシウスをベンチスタートにしたのも響いたんですかね。相変わらず、エムバペのシュートは決まらず、かといって、夏にブライトワイテ(契約満了でブラジルのグレミオに移籍)を失って、エースらしいエースも見当たらないエスパニョールもプアドが遠めから撃ってくるぐらいだったため、ファンの溜息と共に0-0でハーフタイムに入ったんですが…。

ただ、後半になると話はまったく別物で、ええ、エスパニョールに9分という早い時間に先制点を挙げられたのも、持ち前のremontada(レモンターダ/逆転劇)体質に火をつけることになったんですけどね。ちなみにそのプレーはGKジョアン・ガルシアのロングキックを追ったジョフレがエリア内左奥に到達し、彼のシュートがGKクルトワの脚に当たって、ラインを割るというオウンゴールだったんですが、それを見た途端、アンチェロッティ監督はギュレルに代えて、ビニシウスを投入。
すると13分、バルベルデのエリア外シュートはジョアン・ガルシアに弾かれたものの、こぼれ球を敵DFからベリンガムが取り戻し、そのシュートをGKが止めきれなかったのがエスパニョールの不運でした。ええ、ゴール前に転がったボールを、そこに駆けつけたカルバハルが押し込んで、あっという間に同点にしているんですから、もしかして、マドリーは最初から0-1のスコアで始めてもらった方が選手たちにやる気が出る?

ただ、この後すぐ、殊勲のカルバハルが打撲でルーカス・バスケスと交代となったのは災難でしたが、いやいや。30分にはビニシウスが左側から入れたラストパスをロドリゴがゴール前から決めて、逆転に成功。その3分後にも敵陣内でエムバペがボールを奪い、ビニシウスに絶妙のスルーパスを送ると、そのシュートで3点目も入りましたからね。先日、メトロポリターノで勝ち取ったスコアレスドローの夢を抱いていたエスパニョールだって、もうどうしようもありませんって。

え、このところ、定例行事となっている終盤のエンドリック顔見せ出場はなかったのかって?いやあ、もちろんあって、この日は38分にピッチに入ったんですが、本当にこの18才のFWのハングリー精神には驚かされるばかり。そう、すでに勝負はついていたというのにガンガン攻めることを決して止めず、45分にはゴールに近づくのを阻止しようとしたロメロに延々と後ろから引っ張られ、エリア内に入ったところでついに転倒。それがペナルティとなり、エムバペのPKでチームの4点目ゲットに貢献したからですが、ここまで意欲と実力を見せても、エンドリックが先発に入るのにはまだ時間が必要なよう。

いやまあ、最後は4-1で大勝して、「En la segunda parte el partido se ha abierto y ha sido rock and roll/エン・ラ・セグンダ・パルテ・エル・パルティードー・セ・ア・アビエルトー・イ・ア・シドー・ロック・アンド・ロール(後半はオープンな試合になって、ロックンロールだった)」と満足していたアンチェロッティ監督も、この7連戦ではローテーションを考えているようですからね。この日はビニシウスが当たったものの、エムバペやロドリゴも休めるよう、いよいよ今週火曜午後9時(日本時間翌午前4時)からのアラベス戦では、エンドリックの初スタメンの夢が叶うかも。ただ、やっぱり週末日曜のマドリーダービーのようなビッグマッチでは、先輩格の3人が主役となるようです。

そんなマドリーは月曜に練習を再開したんですが、朗報だったのはエスパニョール戦で昨季痛めた左肩から倒れて、脱臼を心配されたベリンガムが全然、平気そうにバルデベバス(バラハス空港の近く)のグラウンドに姿を見せていたこと。いえ、アンチェロッティ監督によると、今季は開幕から必要なくなっていたプロテクターをまた着けないといけないみたいなんですけどね。もう暑い時期じゃないため、それ程、邪魔にはならないと思いますが、カルハバルの方は昨季、リーガで最後に負けたアトレティコ戦に向けて、しっかり打撲を治すため、アラベス戦はお休みするのだとか。

まあ、まさにその直後から、38節連続で無敗を続けているマドリーにはさすがに舌を巻くしかありませんが、今季はバルサが開幕から6連勝していますからね。優勝戦線はどちらがより少なく引分けるかが肝になりそうなため、アンチェロッティ監督も今から用心しておかないといけないといった感じでしょうが、ちなみに翌日曜の私は、目標は1部残留。高みとは縁がない弟分ダービー観戦にまず、午後2時にコリセウムを訪問。9月の各国代表戦前にはありえない時間帯の試合とはいえ、今では気温もすっかり秋めき、それでも昼間は半袖でOKという快適な環境でスタートしたヘタフェvsレガネス戦はどうだったかというと…。

うーん、それがお隣さん同士のダービーだったせいか、4年ぶりに同じ1部のステージに立ったレガネスファンも張り切って大量に駆けつけ、迎えるヘタフェファンも応援団席に「Capital del sur os saluda/カピタル・デル・スール・オス・サルダ(南部の首都が君たちに挨拶する)」と書かれた大幕を準備。キックオフ前にそれを広げ、他のスタンドは水色のモザイクを掲げるという演出もあったんですが、ことあるごとに「Pepineros, el que no bote/ペピネーロス,・エル・ケ・ノー・ボテ(跳ばないのはレガネスファン)」とか、「Getafe es aldeano/ヘタフェ・エス・アルデアーノ(ヘタフェ民は村人)」みたいな、カンティコでの落とし合戦になっていたのはどうかと。

おまけに先週ミッドウィークのベティス戦で退場になっていたボルダラス監督はマスコミのボックス席で指揮を執っていたものの、相変わらず、前半は常に誰かがピッチに倒れている状態が継続。いえ、この日は5人DF体制を取り、左のカリレーロ(長い距離を移動するSB)と化していたファン・クルスがシュートをポストに当てたり、アランバリのchilena(チレナ)がバーを直撃したなんてこともあったんですけどね。両者共、ゴール日照り中とあって、お約束のように前半は0-0で終了することに。

ただ、この弟分2チームは兄貴分並に今回、週3試合のハードスケジュールの最中にあったため、ローテーションしていたレギュラーたちが徐々にピッチに入ると、ようやく動きが出てきたんですが、え?途中、あまりにボールが天高く舞っている時間が長かったせいで、顔馴染みのAS(スポーツ紙)のレガネス番など、「雲と見分けがつくように冬の黄色のボールを使うべきだ」なんて、ジョークを言ってなかったかって?まあそうなんですが、ヘタフェはアレックス・ソラカルレス・ペレス、そしてベティス戦で15分間出場して、ついに長かったヒザの半月板損傷の負傷から復帰が叶ったエースのボルハ・マジョラルもピッチへ。レガネスもロベルト・ロペス、フランケサ、更に期待の新人FW、ハラーも入って、ついに拮抗も破れるかと思われたところ…。

実際、後半32分にはロベルト・ロペスの蹴ったFKをCBのサエンスが蹴り込んで、レガネスが先制したんですけどね。ファンの喜びも失望も長くは続かず、38分にはそのサエンスがエリア内でディエゴ・リコの足を蹴ったことが、振り返りVAR(ビデオ審判)判定で発覚し、ヘタフェにPKが与えられることに。しっかりマジョラルが決めて、ホームで復活の雄叫びを上げることができたのは良かったんですが、その後、どちらも勝ち越し点は奪えず、弟分ダービーは1-1のドローで終わっちゃいましたっけ。

おかげでヘタフェは降格圏の18位を脱出できず、その上、水曜にはアウェイのバルサ戦という、かなり厳しい状況になってしまったんですが、この先はきっと、マジョラルが昨季負傷する前のようにゴールづいてくれることを信じるしかないかと。勝ち点1ゲットに満足を表していたボルハ・ヒメネス監督のチームも順位は14位とまずまずながら、降格圏との差はたったの勝ち点2なんですが、こちらは先週ミッドウィークのアスレティック戦が7節先取り開催分だったため、今週は土曜のラージョとの連続弟分ダービーまで試合はなし。その間にたっぷりシュート練習できるのは嬉しいですよね。

そして一旦、セントロの自宅に戻った私はまた、午後9時からの兄弟分ダービーのためにエスタディオ・バジェカスに出動したんですが、何と出足から困難に直面して、ええ、割り当てられたプレス用ボックスに鍵がかかっていたんですよ。もちろん、初めてのことではなく、その場合は係員を探して、開けてもらうんですが、彼らが持っている鍵束が恐ろしい程、カオスでねえ。ボックスの番号もタグに正しくついていないことが多く、タグすらないこともありといった具合で、結局は何十本もある鍵を一つひとつ、試していくという悠長な作業が発生するからですが、同じことが何シーズンも続いているって、スタジアムの管理スタッフはどうして何もしない?

そんなことも相まって、ますます学びのないアトレティコに怒りを感じた私なんですが、試合の方はシメオネ監督もスタメンローテーションを採用。昨季のバジェカスでは0-7の大勝をしていたことも影響したか、グリーズマン、ヒメネス、ル・ノルマンをベンチスタートにし、デ・パウルなど、招集すらされていなかったんですが、だからって、前半のピッチに立った選手たちが眠っていていいという理由にはまったくならないかと。一応、フリアン・アルバレスがあと1歩でシュートというところでGKバタジャ(リーベル・プレートからのレンタルで昨季はグラナダでプレー)にボールを取られてしまったり、エリア前からのvaselina(バセリーナ/ループシュート)がゴール枠に当たったりなんてことはあったんですが、時間が経つにつれ、ピッチはラージョの独壇場に。

とうとう35分にはラティウがエリア内右から出したラストパスをイシにゴール前から決められて、先制されてしまったとなれば、開いた口が塞がらないとはまさにこのことだった?おまけにアトレティコの控え選手は健康運にも恵まれず、前半終了間際にはアスピリクエタがふくらはぎを痛め、ヒメネスに交代。それでもハーフタイムにロッカールームに戻ったかと思えば、すぐに全員をアップに出していたシメオネ監督が、後半頭からグリーズマンとコレアを入れ、突極のFW4人体制が実現。その甲斐あって、早くも4分にはセルロートがエリア内で敵DFをかわして送ったパスから、ギャラガーが弾丸シュートで同点ゴールを決めてくれたんですが…。

お隣さんと違ってその後が続かないんですよ。ラージョの方も温存していたカメージョ、バレンティン、28分にはようやくハメス・ロドリゲスもピッチに入り、勝ち越し点を求めたものの、勝負はそのまま1-1の痛み分けで終了。いやあ、プレスルーム脇の通路でセレソ会長に慰められていたシメオネ監督が、「Yo me quedo siempre con lo positivo, con el segundo tiempo/ジョ・メ・ケド・シエンプレ・コン・ロ・ポシティボ、コン・エル・セグンド・ティエンポ(私は常にポジティブなことの方を覚えている。後半のね)」と、悲惨だった前半の講評を避けているのを聞いた時には、私もこのアトレティコ伝統の悪癖は彼でさえ、手の打ちようがないんだと絶望的になったものでしたけどね。

アウェイ弱者解消しない限り、リーガもCLも優勝など、望むべくもないですし、4位以上で満足という同じ結末になるのは日を見るより明らか。時間はないものの、せめて木曜午後9時、バライドスでのセルタ戦ではアトレティコの選手たちが反省していてくれればいいんですが…1年経っても学ばない人たちが学ぶって言っても、あんまり信用できないですよね。

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コパがなくてもCLのある兄貴分たちは辛い…/原ゆみこのマドリッド

「結局、潰し合わないといけないのね」そんな風に私が眉をしかめていたのは月曜日、お昼にあったコパ・デル・レイ準々決勝抽選の結果を知った時のことでした。いやあ、今季はマドリッド勢1部5チーム中、ラージョ以外の4チームが16強対決を勝ち抜き、生き残り8チームの半数を占めるという凄いことになっているんですけどね。それぞれ、外様と組み合わさって、準決勝はオールマドリッド勢という淡い夢も見ていたものの、当然ながら、現実はシビア。真逆の兄弟分ダービー2カードとなったとなれば、下手したら、準決勝で全滅する危険性もある? ちなみにマドリッドで行われる2試合は2月4日(火)のメトロポリターノでのアトレティコvsヘタフェ戦と5日(水)のブタルケでのレガネスvsレアル・マドリー戦で、ええ、レガネスは2017-18シーズンに2試合制の準々決勝、サンティアゴ・ベルナベウでの2ndレグでジダン監督率いるチームに逆転勝ち抜けしたpepinazo(ペピナソ)の前例があるんですが、それ以外の3回の対戦では全て敗退。今季のリーガ前半もホームで0-3と負けているため、あまり多くを望んでもいけないんですが、先週末にはもう1つの兄貴分、アトレティコにも勝っていましたからね。 しかも準々決勝前2週間のミッドウィーク、弟分たちは試合なし。兄貴分たちはCLリーグフェーズのラスト2試合が入っているため、昨今、アトレティコにほとんど勝っていない上、アルバロ・ロドリゲスとディエゴ・リコが出場停止になるヘタフェにしても、決してチャンスがない訳ではないような。その一方で残る組み合わせはレアル・ソシエダvsオサスナの北国対決、バレンシアvsバルサの地中海沿岸対決と、あくまで決勝はスペインの別地方同士の対戦になるように仕組まれているような気がしないでもないんですけどね。アスレティックとマジョルカだった昨季とは違い、今季は4月26日のカルトゥーハでの大一番にマドリッドのチームが絡めるといいですよね。 まあ、そんなことはともかく、先週末のリーガを振り返っていくことにすると、マドリッドでの20節は土曜にレガネスがアトレティコをブタルケに迎えて始まったんですが、うーん、シメオネ監督のチームがクラブ新記録の15連勝中だったこともあって、私もすっかり失念していたんですよね。そう、実は昨年最後の試合でアトレティコが逆転勝ちする直前、レガネスもモンジュイックで当時、まだ首位だったバルサを0-1と撃破。それもあっての首位入れ替えに繋がったんですが、ボルハ・ヒメネス監督のチームは先週ミッドウィークもコパで2部首位のアルメリアを倒して、首位キラーを拝命していたってことを。 前半はフリアン・アルバレス、グリーズマン、そしてオフサイドだったものの、ギャラガーのヘッドも枠に阻まれたアトレティコは0-0で折り返したんですが、何と後半4分、ラバの蹴ったCKを、バリオスのマークを逃れたナスタシッチが先制ゴールに。バルサ戦ではそれこそ、前半4分にセルヒオ・ゴンサレスが奪った1点を最後まで守り切った彼らとなれば、「El gol a ellos les dio esa fuerza para seguir trabajando defensivamente/エル・ゴル・ア・エジョス・レス・ディオ・エサ・フエルサ・パラ・セギール・トラバハンドー(ゴールが彼らに働き続ける力を与えた)」(シメオネ監督)のは当然だった? とはいえ、最近は負けていても焦らず、静観していれば、土壇場に逆転していたアトレティコだったため、ええ、この日も43分には振り返りVAR(ビデオ審判)モニター判定があり、レガネスのゴール前でハイボールをル・ノルマンとセルヒオ・ゴンサレスが争った際、後者の腕にボールが当たっていたことが発覚。PKをもらった彼らだったんですけどね。まさかの悪い癖が出て、グリーズマンが外してしまい、同点には至らず。そのまま1-0で負けてしまったんですが、もしやこれ、コパのエルチェ戦で負傷したセルロートが途中出場でヘルプに出られなかった影響もあった? うーん、15試合ぶりに敗者の弁を担当することになったGKオブラクも「Lo más fácil es hablar que hemos estado fatal, pero en verdad no.../ロ・マス・ファシル・エス・アブラル・ケ・エモス・エスタードー・ファタル、ペロ・エン・ベルダッド・ノー(一番簡単なのは、ウチは最悪だったと言うことだけど、実際のところ、そうじゃなかったから…)」と不思議そうにしていましたしね。要は久々に撃っても撃っても入らない日に当たったってことなんでしょうが、気をつけてほしいのは、シメオネ監督も「Ahí nos faltó la altura de Sorloth para generar vértigo/アイー・ノス・ファルトー・ラ・アルトゥーラ・デ・ソルロートパラ・ヘネラル・ベルティゴ(混乱を起こすためのセルロートの高さがウチには欠けていた)」と認めながら、クロスばかり放り込んでいた後半の不毛な攻撃方法。 何せ、もうすぐそこに迫っている火曜午後9時(日本時間翌午前5時)からのCLレバークーゼン戦にもセルロートは出られませんからね。連勝記録が15で途切れてしまったことや、翌日にはお隣さんにリーガ首位を奪われてしまったことなどはさっさと忘れて、現在、11位。それでも決勝トーナメント16強対決直接進出ができる8位以上とたったの勝ち点1差という状況を何とかすべく、メトロポリターノにシャビ・アロンソ監督のチームを迎える試合では地に足をつけたプレーをして、必勝を目指してもらいたいものですが…相手はCL4位、ブンデスリーガ2位と今季も決して弱くはないんですよね。 そして土曜はブタルケからメトロスール(地下鉄南部線)のフリアン・ベステイロ駅まで20分歩いて、3駅先のロス・エスパルタレス駅で下車。コリセウムでのバルサ戦を梯子した私だったんですが、こちらでも弟分チームの根性を見せつけられることになるとは!ええ、この日はまたボランチのウチェがCFと、ゴールはあまり期待できない布陣でスタートしたヘタフェだったんですが、悪いことに前半10分には頼りのGKダビド・ソリアがミス。クンデのシュートを一旦は止めながら、ボールを掴めないでいるうちに再び同選手に蹴られ、早々に先制点を奪われてしまったいから、さあ大変! その後もずっとボールを相手に握られていたため、ファンも絶望的な想いで眺めていたんですが、大丈夫。そこはお隣さんがバルサに勝っていたのと、兄貴分のアトレティコにまで土を付けたのに触発されたか、34分にはカンテラーノのコバの撃ったシュートをGKイニャキ・ペナが弾いたボールに詰めたアランバリが同点ゴールをゲット。1-1で折り返した後半は、うーん、再開2分にシュートを放ったアランバリが負傷して、彼と交代したジェジュがピッチに入ってすぐ、ガビを「Submormal/スブノルマル(低能)」と呼んで、「Quién eres tú? Eres malísimo/キエン・エレス・トゥ?エレス・マリシモ(お前は誰だ?超下手くそ)」と返される20才同士の言い争いに発展。イエロカードをもらってしまってねえ。 おかげで20分にカルレス・ペレスとアルバロ・ロドリゲスをピッチに入れる際、アレニャと共に、「Es un jugador impetuoso/エス・ウン・フガドール・インペトゥオーソ(彼は衝動的な選手)」だからと、退場を恐れたボルダラス監督に代えられてしまったりもしていたんですが、この日のバルサはジャマルやラフィーニャが冴えていなかったのが幸い。最後は9人になったコパのポンテベドラ(RFEF2部/実質4部)戦より、ちょっとだけマシな22%のポゼッションで、シュートなど26本(うち枠内5本)も撃たれていたヘタフェでしたが、そのまま引分けてしまったとなれば、さすがここ5年間、コリセウムでバルサに勝利を許していないだけはある? いえまあ、リーガではここ8試合で勝ち点6しか稼げていないフリック監督のチームではあるんですけどね。降格圏と勝ち点1差しかないヘタフェにとっては有難いポイントでしたし、何より、せっかく2試合連続得点して、復活したようだったエースのボルハ・マジョラルがこの日はまた、ヒザの違和感でプレーできず。1月もどんどん残り少なくなっていくというのに、FW補強の話も聞こえてきませんし、週末日曜のレアル・ソシエダ戦もまた綱渡りの状態が続くとなれば…ちなみにお隣さんのレガネスも日曜はアスレティック戦で、どちらも木曜にELがあるチームと当たるのはちょっと、ツイているかもしれません。 そして翌日曜はサンティアゴ・ベルナベウにマドリーがラス・パルマスを迎えたんですが、せっかく早々にアトレティコから首位を奪うチャンスが来た彼らだというのに、開始28秒にはサンドロのクロスをファビオ・シウバにゴール前から決められて、リードを奪われているんですから、ビックリしたの何のって。でもねえ、逆にこれが火をつけてしまったか、普段はあまり前半から得点することのない彼らだったんですけどね。もう18分には、出場停止2試合のビニシウスに代わり、左サイドに入っていたロドリゴがエリア内でサンドロに倒されてPKを獲得。 どうやらCLリバプール戦、アスレティック戦での連続PK失敗から完全に立ち直ったようなエムバペがしっかり決めて、同点に追いつくと、33分にも彼はエリア外から強烈なシュートを放ちます。これはGKシレッセンに弾かれてしまったものの、こぼれ球をルーカス・バスケスが拾い、ゴール前反対サイドにいたブライムに送って、さっさとマドリーは逆転することに。その3分後にも今度はロドリゴのラストパスをエムバペが決めて、3点目が入ったとなれば、42分、再度の彼のゴールがVARモニター判定でオフサイドにされたって、別に痛くも痒くもない? そんな感じで前半だけでシュート15本(うち枠内9本)と撃ちまくりだったマドリーなんですが、先日のコパ、セルタ戦での延長戦5-2勝利から続くgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)にすっかり、スペイン・スーパーカップ決勝でバルサにボコボコにされたのを忘れてしまったベルナベウのファンは後半も3本のゴールを楽しむことに。いえ、13分に今度はエムバペ、フラン・ガルシアと繋ぎ、最後はロドリゴが決めた4点目以外は残念ながら、後半頭から出場したベニトがルーカス・バスケスを蹴って、レッド退場になった後の29分、FKから決めたベリンガムも、41分にバルベルデが対角線上に撃ち込んだgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)もオフサイドで認められなかったんですけどね。 スコアが4-1と余裕だったのもあり、31分にはヒザの靭帯断裂から399日目にして、とうとう復活を遂げたアラバがピッチに入り、スタンドから温かい拍手を浴びることもできましたし、終盤にはカンテラーノのチェマとロレンソもトップチームデビュー。それには、この日はモドリッチも累積警告で出場停止、カマビンガはセルタ戦で負傷、チュアメニも試合当日、痛みを訴えて休場と選手の頭数が少なかったせいもあるんですけどね。アンチェロッティ監督も「Es un gran delantero que se encuentra muy bien en el centro, más que en la banda/エス・ウン・グラン・デランテーロ・ケ・セ・エンクエントラ・ムイ・ビエン・エン・エル・セントロ、マス・ケ・エン・ラ・バンダ(サイドより、センターでいい感じの偉大なFWだ)」と褒めていたエムバペがいつもこの調子なら、水曜午後9時からのCLザルツブルク戦もまったく恐れることはないかと。 ただ現在、勝ち点9しかなく、20位にいる彼らは、ええ、16強直接進出8位までの間にいる11チームもあと2節で上積みのチャンスがありますからね。たとえ、最終節のブレスト戦と合わせ、2連勝しても、プレーオフに回る可能性が高いんですが、そうなると、2月もコパ準々決勝と準決勝1stレグに挟まれた2週間が埋まり、年明けからずっと週2試合ペースが続くことに。ザルツブルク戦にはビニシウスとモドリッチが戻って来るとはいえ、どうやら、この先もアンチェロッティ監督はローテーションで大いに頭を悩ますことになりそうです。 そして日曜の続く時間帯でプレーしたのがラージョで、いえ、丁度、私が近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)に辿り着いた時には前半19分にカメージョが、昨年のオリンピック決勝で奥義を極めた1対1でGKセルヒオ・エレーラをvaselina(バセリーナ/ループシュート)で破り、0-1とリードしていたんですけどね。残念ながら、後半14分にはラウール・ガルシアのヘッドで同点にされ、そのまま1-1でオサスナと分けてしまうことに。 まあ、イニゴ・ペレス監督のチームは降格圏と勝ち点7差の9位と、比較的落ち着いたところにいるため、アウェイでは勝ち点1ゲットで御の字といったところでしょうが、もうこちらはコパもなく、目指すはリーガでなるたけ高い位置で終わることオンリー。それだけに日曜午後2時のデーゲームでエスタディオ・バジェカスにジローナを迎える試合ではしっかり勝って、ホームのファンを喜ばせてあげられるといいのですが…まさにこのところ、真冬の寒さが到来中のマドリッド。夜じゃない試合があるのって、本当に嬉しいですよね。 2025.01.21 23:30 Tue
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【2024-25 ラ・リーガ前半戦ベストイレブン】3つ巴の争いも3位のバルサから最多4選手を選出

2024-25シーズンのラ・リーガは第19節を消化。そこで本稿では前半戦のベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定した。 ◆ラ・リーガ前半戦ベストイレブン GK:レミロ DF:ミンゲサ、ビビアン、リュディガー、ミゲル・グティエレス MF:ヤマル、バルベルデ、ペドリ、ハフィーニャ FW:レヴァンドフスキ、グリーズマン GK アレックス・レミロ(29歳/レアル・ソシエダ) 出場試合数:19(先発:19)/失点数:13 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 安定感際立つラ・レアル最後の砦。サモラ賞レースでは12失点のオブラクが首位に立っているが、アトレティコとソシエダの守備力を考慮してレミロを選出。比較的メンバーが入れ替わるディフェンスラインで新加入アゲルドとともに攻守に安定したパフォーマンスを披露。ここまでチーム総得点が17点と常にロースコアの戦いを強いられるなか、高い集中力を維持し、12度のクリーンシートを達成。試合の流れを変えるパラドンの数々も印象的だ。 DF オスカル・ミンゲサ(25歳/セルタ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> バルサ育ちがガリシアの地で完全覚醒。バルセロナDFクンデやソシエダDFアランブル、ラージョDFラティウ、エスパニョールDFエル・ヒラリと今季前半戦は右ラテラルの活躍が光ったが、セルタで攻守に躍動したミンゲサを選出。バルセロナ時代にはディフェンスラインの便利屋という印象にとどまったが、今季のセルタでは左右のサイドバックとウイングバックを主戦場に2ゴール5アシストを記録。ビルドアップへの貢献度を含め、攻撃面において完全に殻を破った。すでに国内外の強豪クラブが関心を示しており、その去就にも注目が集まる。 DF ダニ・ビビアン(25歳/アスレティック・ビルバオ) 出場試合数:16(先発:14)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今季も抜群の安定感誇るディフェンスリーダー。昨季に完全に一本立ちした25歳は、屈強なフィジカルを武器に対人守備で無類の強さ。加えて、昨季の経験によって攻守両面で判断の質、ポジショニング、プレーの安定感が増しており、味方へのコーチングを含めてますますリーダーらしい存在感を放った。マドリー戦ではムバッペを完璧に封じ込んだのも印象的だった。 DF アントニオ・リュディガー(31歳/レアル・マドリー) 出場試合数:19(先発:18)/得点数:0 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> エル・ブランコの屋台骨支える。ディフェンスラインのマルチロールだったナチョの退団に加え、今季もミリトン、カルバハルが長期離脱となったマドリーのディフェンスラインでフル稼働。チュアメニやルーカス・バスケスとビッグマッチにおいて脆さを見せる相棒たちを見事にカバー。ムバッペの加入でより攻撃偏重なチームにおいて1試合平均1失点でとどまっている最大の要因は地対空で無類の強さをみせ、要所での気の利いたカバーリングを見せるドイツ代表の存在が非常に大きい。 DF ミゲル・グティエレス(23歳/ジローナ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:1 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> チーム苦戦の中で個人としては充実の前半戦。今季もミチェル監督仕込みの攻撃的なポジショナルプレーにおいて偽SB以上にフレキシブルな役割を担い、ピボーテやインテリオールとしてもプレー。昨季に比べて前線の質がやや低下し、1ゴール4アシストの数字にとどまったが、高精度のクロスやキーパスでその数字以上のチャンスを演出し続けている。 MF ラミン・ヤマル(17歳/バルセロナ) 出場試合数:16(先発:14)/得点数:5 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 17歳の怪物がトップ・オブ・トップの領域に。今季の前半戦では過密日程の疲労や細かいケガがありながらも、5ゴール10アシストを記録。レヴァンドフスキ、ハフィーニャとの最強ユニットでリーグダントツの51ゴールを挙げた攻撃陣を牽引。クンデの絶妙な後方からの支援を受けつつ、攻撃面では異次元の輝きを放っており、複数人にマークされながらも局面を打開。ときおり若さゆえのセルフィッシュな姿を見せる場面もあるが、視野や判断、オフ・ザ・ボールの向上によってコンプリートアタッカーに成長している。 MF フェデリコ・バルベルデ(26歳/レアル・マドリー) 出場試合数:19(先発:19)/得点数:5 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 躍動続けるエル・ブランコの新8番。クロースの背番号を継承し、気持ち新たに臨んだシーズンでより責任感を増したウルグアイ代表はピボーテにインテリオール、ときに右のラテラルでも起用され、チームのために献身。ベリンガムとともに前がかりなチームを守備で支えつつ、5ゴール2アシストを記録。“バルベルデ砲”と称される強烈なミドルシュートは、チームの窮地や勝負所で決まる場面が多く、勝負強さを含めてマドリーの前半戦ベストプレーヤーと言える活躍だった。 MF ペドリ(22歳/バルセロナ) 出場試合数:19(先発:17)/得点数:4 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 多くのケガを乗り越えて天才が完全復活。近年はピッチに出れば活躍を見せるものの、度重なるケガで稼働率の問題を抱えてきたが、今季は前半戦全試合に出場。試行錯誤のコンディション調整がようやく実を結び、離脱期間に集中して取り組んだウエイトトレーニングは主に守備面で力強さをもたらし、チーム事情で主戦場はインテリオールやトップ下からピボーテに変化。そのぶんボールに絡む機会が増えてゲームメイカー、リンクマンとして質の高い仕事を見せつつ、前半戦だけで4ゴールを記録。キャリアハイの6ゴール更新は確実か。 MF ハフィーニャ(28歳/バルセロナ) 出場試合数:19(先発:18)/得点数:11 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 新生バルサの象徴の一人に。昨季終了時点では換金対象の一人と目されたが、フリック監督の信頼を得て開幕から絶対的な主力に加え、テア・シュテーゲンら不在のなかで多くの試合でゲームキャプテンも務めた。左ウイングを主戦場に11ゴール8アシストとゴール関与数では前半戦リーグトップに輝くなど、圧巻の輝きを放った。さらに、元々定評がある運動量を武器に、守備面でもハイプレスに献身的なプレスバックとチームのために身を粉にして働く姿は、多くのクレから称賛を浴びている。 FW ロベルト・レヴァンドフスキ(36歳/バルセロナ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:16 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 恩師との再タッグで完全復活。加入2年目となった昨季は19ゴールを挙げるも、シーズンを通して安定感を欠いたが、今季はバイエルン時代に指導を受けたドイツ人指揮官の下で完全復活。ヤマル、ハフィーニャの両翼に加えて、配球力に優れるセンターバックコンビなどチーム全体でビルドアップ、チャンスメークの質が上がったなかで、よりボックス付近での仕事に集中できる環境が整えられて本領を発揮。ここまで16ゴールと2位以下に5点以上の差を付けてピチーチレースを独走。ケガさえなければ、1年目の23ゴールを更新し、自身初のピチーチ獲得は濃厚だ。 FW アントワーヌ・グリーズマン(33歳/アトレティコ・マドリー) 出場試合数:19(先発:17)/得点数:7 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 前半戦のMVP。11ゴール3アシストを記録した昨季に比べて7ゴール4アシストと数字は劣るものの、前線と中盤で多くの役割をこなすなど、その数字以上のインパクトを残した。フランス代表引退によってコンディションも維持できており、セルロートやアルバレスとの連携も深まりつつある後半戦ではさらなる躍動で、アトレティコを優勝へ導けるか。 2025.01.18 18:31 Sat
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ムバッペ2発など攻撃陣躍動のマドリーが後半戦初戦で首位奪還! アラバも1年ぶりのピッチ帰還でCLザルツブルク戦へ弾み【ラ・リーガ】

ラ・リーガ第20節、レアル・マドリーvsラス・パルマスが19日にサンティアゴ・ベルナベウで行われ、ホームのマドリーが4-1で逆転勝利した。 前半戦を首位アトレティコと1ポイント差の2位で終えたマドリーは、そのライバルが前日に敗れて勝ち点をとりこぼしたことで首位奪還のチャンスを獲得し、14位のラス・パルマスとのホームゲームに臨んだ。 直近のコパ・デル・レイでセルタを延長戦の末に5-2で破り、スーペル・コパ決勝での惨敗を払しょくしたエル・ブランコは、週明けに勝ち点3必須のレッドブル・ザルツブルク戦を控えるなか、アンチェロッティ監督はセルタ戦から先発4人を変更。サスペンションのヴィニシウスとモドリッチ、試合当日に左足の違和感を訴えたチュアメニの代役にロドリゴ、バルベルデ、ベリンガムを起用したほか、守護神クルトワが復帰した。 試合はキックオフ直後にいきなり動く。開始28秒、ラス・パルマスはキックオフの流れからボールを動かしながらボックス手前でのモレイロのドリブル突破をスイッチに右のサンドロ・ラミレスに展開。正確な右クロスをゴール前に飛び込んだファビオ・シウバが左足ワンタッチで流し込んだ。 一度もボールに触れずに失点を喫したマドリーは、直後にロドリゴのボックス左での折り返しをファーでドフリーのブラヒム・ディアスがシュートするが、このイージーフィニッシュを逃した。 いきなりの失点と決定機逸で不穏な空気が漂うが、結果的にそれは杞憂に終わる。押し込んで相手を攻め立てると、17分にはロドリゴがボックス内でサンドロ・ラミレスのファウルを誘ってPKを獲得。これをキッカーのムバッペがきっちり決めて同点に追いつく。 これで完全に勢いづいたホームチームはブラヒム・ディアス、ムバッペと際どいシュートをGKシレッセンに浴びせかけると、33分に逆転。カウンターから中央を持ち上がったムバッペの強烈なミドルシュートはシレッセンのビッグセーブに遭うが、こぼれに詰めたルーカス・バスケスの折り返しをブラヒム・ディアスが今度はきっちり合わせて名誉挽回に成功した。 さらに、36分には左サイド深くに侵攻したロドリゴからの折り返しをボックス中央でフリーのムバッペがうまく右足で面を作ったシュートでゴール右隅へ突き刺し、ドブレーテを達成。その後、42分のムバッペのトリプレーテは際どいオフサイド判定で未遂に終わったが、2点リードで試合を折り返した。 後半も余裕を持ってプレーするエル・ブランコは57分、ムバッペがボックス付近での絶妙なタメからオーバーラップしたフラン・ガルシアをシンプルに使うと、丁寧なマイナスの折り返しを中央のロドリゴが右足でゴール右隅へ流し込んで決定的な4点目とした。 その後、64分には後半から投入されたラミレスの足裏を見せた危険なタックルがバスケスの体に直撃し、オンフィールド・レビューの末にレッドカードの判定に。完全に試合の態勢が決した。 その後、76分には約1年ぶりの戦列復帰となるアラバがリュディガーとの交代でピッチに投入され、マドリディスタから惜しみない拍手が捧げられる。さらに、アンチェロッティ監督はチェマ、アグアドとカンテラーノをピッチに送り出す余裕の采配で試合を締めくくりに入る。 前半のムバッペ同様に後半はベリンガム、バルベルデのゴラッソがオフサイド判定で取り消されてマニータ達成ならずも、ホームで4-1の完勝を収めたマドリーが後半戦初戦で首位奪還に成功。週明けのザルツブルク戦へ大きな弾みを付けた。 レアル・マドリー 4-1 ラス・パルマス 【レアル・マドリー】 キリアン・ムバッペ(前18[PK]、前36) ブラヒム・ディアス(前33) ロドリゴ・ゴエス(後12) 【ラス・パルマス】 ファビオ・シウバ(前1) <span class="paragraph-title">【動画】ムバッペゴラッソにアラバがピッチに帰還!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">怪物が完全に覚醒<br>PKでの同点弾に続き<br>エンバペの右足が炸裂<br><br>ラ・リーガ 第20節 <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%BC?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#レアル・マドリー</a> v <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%B9?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#ラス・パルマス</a><br><br><a href="https://t.co/RQUF2JreQA">https://t.co/RQUF2JreQA</a> <a href="https://t.co/avnDmTa1Pf">pic.twitter.com/avnDmTa1Pf</a></p>&mdash; U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) <a href="https://twitter.com/UNEXT_football/status/1881008312805965978?ref_src=twsrc%5Etfw">January 19, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">2023年12月17日の<br>ビジャレアル戦以来<br>ダヴィド・アラバが戦線復帰<br>みんながこの時を待っていた<br><br>ラ・リーガ 第20節 <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%BC?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#レアル・マドリー</a> v <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%B9?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#ラス・パルマス</a><br><br><a href="https://t.co/RQUF2JreQA">https://t.co/RQUF2JreQA</a> <a href="https://t.co/RYxtRPQJcY">pic.twitter.com/RYxtRPQJcY</a></p>&mdash; U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) <a href="https://twitter.com/UNEXT_football/status/1881023660624117762?ref_src=twsrc%5Etfw">January 19, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.01.20 02:25 Mon
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アンチェロッティが手薄な右SBの穴埋めに逸材カンテラーノに注目…ファーストチーム昇格を要求か

レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督が、手薄な右サイドバックの穴埋めとしてカンテラの逸材に注目しているようだ。スペイン『マルカ』が報じている。 ナチョ・フェルナンデスの退団によって、今シーズンは開幕からダニエル・カルバハル、ルーカス・バスケスのベテラン2人で右サイドバックのポジションをカバーしてきたマドリー。 しかし、そのファーストチョイスの世界屈指のDFは右ヒザの重傷によって今シーズン中の復帰が絶望的となった。 アントニオ・リュディガー、エデル・ミリトンら本職センターバックながらも同ポジションでプレー可能な選手はいるものの、クラブは今冬の移籍市場での緊急補強の可能性を検討しつつ、3バックのオプション採用も視野に入れている段階だ。 そんななか、アンチェロッティ監督はフベニールA(U-19チーム)でプレーするU-17スペイン代表DFヘスス・フォルテア(17)の抜擢を検討しているようだ。 バレンシア生まれでレバンテ、アトレティコ・マドリーのカンテラを経て2022年にエル・ブランコのカンテラに加入したフォルテアは、カルバハルに近いプロフィールを持つ攻撃的サイドバックの逸材。 アトレティコから引き抜かれた逸材はアルバロ・アルベロア監督の下、フベニールAで主力を担っているが、カルバハルら守備陣の相次ぐ離脱を受けてここ数週間はファーストチームのトレーニングに頻繁に参加しているという。 そして、トレーニングを通じて同選手の能力を評価したイタリア人指揮官は、レアル・マドリー・カスティージャを飛び越え、残りシーズンでファーストチームに帯同させることをクラブに求めているとのことだ。 ただ、現時点でフォルテアをすぐに戦力として組み込む考えはないものの、右サイドバックの3番手や4番手としてコパ・デル・レイや格下相手の消化試合など主力を休ませたい試合において選択肢のひとつとして自身の手元に置きたい考えだという。 2024.10.31 12:20 Thu

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