昨季の悪夢が蘇ってきた…/原ゆみこのマドリッド

2024.09.24 20:00 Tue
©Real Madrid
「全然、心を入れ替えてなかったんだ」そんな風に私が呆れていたのは日曜深夜、勝者がいなかったダービーの梯子にぐったりして帰宅した後、アトレティコのコケのコメントを知った時のことでした。いやあ、エスタディオ・バジェカスは狭い関係者用出入り口を入ってすぐ、プレスルームとミックスゾーンが左右に分かれてあるんですけどね。両監督が会見にいつ来るかと見張りつつ、通路で選手たちが出て来るのを待っていた時、奥にある放映権持ちTV局の個別インタビュースペースから来た、まだユニ姿のコケと鉢合わせ。「ああ、また言い訳会見してきたのね」と思ったものでしたが、それがまさにアウェイ弱者を極めた昨季とまったく同じ内容だったんですよ。

曰く、「Sabemos la historia del año pasado y tenemos que aprender/サベモス・ラ・イストリア・デル・アーニョ・パサードー・イ・テネモス・ケ・アプレンデル(昨季の成績はわかってて、ボクらは学ばないといけない)。前半、ああいう態度でピッチに出ちゃダメなんだ。変わらないと」って、え?彼ら、プレシーズン練習中に19試合8勝3分け8敗だった昨季の教訓をおさらいしていなかったの?まったくキャプテンからしてこれでは、いくら高額移籍金選手が何人も到着したって、アウェイで勝ち点を落とす悪癖が治る訳ありませんが、今季もすでにメトロポリターノを離れた試合では1勝2分け。首位のバルサとの差も勝ち点6になってしまったとなれば、近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)でアトレティコの試合を見る度、失望させられていた日々を今季も私は繰り返さないといけない?

まあ、その辺はまた後で話すとして、地獄の7連戦(弟分たちは5連戦)の3試合目となった先週末のリーガのマドリッド勢の様子を順番に見ていくことにすると。先駆けて土曜に1チーム、プレーしたのは唯一、ダービーカードから外れたレアル・マドリーで、サンティアゴ・ベルナベウでエスパニョールと対戦。いやあ、前日の記者会見ではアンチェロッティ監督が、「ウチはロックンロールサッカーをプレーする」と宣言し、相手も1部最速Uターンしてきたばかりのチームだったため、ファンの期待も高かったんですが、前半は今季ここまでの傾向を見事に踏襲することに。
そう、シーズン開幕から8試合、前半に決まったゴールはリーガ初戦のマジョルカ戦だけというデータはダテではなく、うーん、この日はアンチェロッティ監督がローテーションをして、リュディガーと共にビニシウスをベンチスタートにしたのも響いたんですかね。相変わらず、エムバペのシュートは決まらず、かといって、夏にブライトワイテ(契約満了でブラジルのグレミオに移籍)を失って、エースらしいエースも見当たらないエスパニョールもプアドが遠めから撃ってくるぐらいだったため、ファンの溜息と共に0-0でハーフタイムに入ったんですが…。

ただ、後半になると話はまったく別物で、ええ、エスパニョールに9分という早い時間に先制点を挙げられたのも、持ち前のremontada(レモンターダ/逆転劇)体質に火をつけることになったんですけどね。ちなみにそのプレーはGKジョアン・ガルシアのロングキックを追ったジョフレがエリア内左奥に到達し、彼のシュートがGKクルトワの脚に当たって、ラインを割るというオウンゴールだったんですが、それを見た途端、アンチェロッティ監督はギュレルに代えて、ビニシウスを投入。
すると13分、バルベルデのエリア外シュートはジョアン・ガルシアに弾かれたものの、こぼれ球を敵DFからベリンガムが取り戻し、そのシュートをGKが止めきれなかったのがエスパニョールの不運でした。ええ、ゴール前に転がったボールを、そこに駆けつけたカルバハルが押し込んで、あっという間に同点にしているんですから、もしかして、マドリーは最初から0-1のスコアで始めてもらった方が選手たちにやる気が出る?

ただ、この後すぐ、殊勲のカルバハルが打撲でルーカス・バスケスと交代となったのは災難でしたが、いやいや。30分にはビニシウスが左側から入れたラストパスをロドリゴがゴール前から決めて、逆転に成功。その3分後にも敵陣内でエムバペがボールを奪い、ビニシウスに絶妙のスルーパスを送ると、そのシュートで3点目も入りましたからね。先日、メトロポリターノで勝ち取ったスコアレスドローの夢を抱いていたエスパニョールだって、もうどうしようもありませんって。

え、このところ、定例行事となっている終盤のエンドリック顔見せ出場はなかったのかって?いやあ、もちろんあって、この日は38分にピッチに入ったんですが、本当にこの18才のFWのハングリー精神には驚かされるばかり。そう、すでに勝負はついていたというのにガンガン攻めることを決して止めず、45分にはゴールに近づくのを阻止しようとしたロメロに延々と後ろから引っ張られ、エリア内に入ったところでついに転倒。それがペナルティとなり、エムバペのPKでチームの4点目ゲットに貢献したからですが、ここまで意欲と実力を見せても、エンドリックが先発に入るのにはまだ時間が必要なよう。

いやまあ、最後は4-1で大勝して、「En la segunda parte el partido se ha abierto y ha sido rock and roll/エン・ラ・セグンダ・パルテ・エル・パルティードー・セ・ア・アビエルトー・イ・ア・シドー・ロック・アンド・ロール(後半はオープンな試合になって、ロックンロールだった)」と満足していたアンチェロッティ監督も、この7連戦ではローテーションを考えているようですからね。この日はビニシウスが当たったものの、エムバペやロドリゴも休めるよう、いよいよ今週火曜午後9時(日本時間翌午前4時)からのアラベス戦では、エンドリックの初スタメンの夢が叶うかも。ただ、やっぱり週末日曜のマドリーダービーのようなビッグマッチでは、先輩格の3人が主役となるようです。

そんなマドリーは月曜に練習を再開したんですが、朗報だったのはエスパニョール戦で昨季痛めた左肩から倒れて、脱臼を心配されたベリンガムが全然、平気そうにバルデベバス(バラハス空港の近く)のグラウンドに姿を見せていたこと。いえ、アンチェロッティ監督によると、今季は開幕から必要なくなっていたプロテクターをまた着けないといけないみたいなんですけどね。もう暑い時期じゃないため、それ程、邪魔にはならないと思いますが、カルハバルの方は昨季、リーガで最後に負けたアトレティコ戦に向けて、しっかり打撲を治すため、アラベス戦はお休みするのだとか。

まあ、まさにその直後から、38節連続で無敗を続けているマドリーにはさすがに舌を巻くしかありませんが、今季はバルサが開幕から6連勝していますからね。優勝戦線はどちらがより少なく引分けるかが肝になりそうなため、アンチェロッティ監督も今から用心しておかないといけないといった感じでしょうが、ちなみに翌日曜の私は、目標は1部残留。高みとは縁がない弟分ダービー観戦にまず、午後2時にコリセウムを訪問。9月の各国代表戦前にはありえない時間帯の試合とはいえ、今では気温もすっかり秋めき、それでも昼間は半袖でOKという快適な環境でスタートしたヘタフェvsレガネス戦はどうだったかというと…。

うーん、それがお隣さん同士のダービーだったせいか、4年ぶりに同じ1部のステージに立ったレガネスファンも張り切って大量に駆けつけ、迎えるヘタフェファンも応援団席に「Capital del sur os saluda/カピタル・デル・スール・オス・サルダ(南部の首都が君たちに挨拶する)」と書かれた大幕を準備。キックオフ前にそれを広げ、他のスタンドは水色のモザイクを掲げるという演出もあったんですが、ことあるごとに「Pepineros, el que no bote/ペピネーロス,・エル・ケ・ノー・ボテ(跳ばないのはレガネスファン)」とか、「Getafe es aldeano/ヘタフェ・エス・アルデアーノ(ヘタフェ民は村人)」みたいな、カンティコでの落とし合戦になっていたのはどうかと。

おまけに先週ミッドウィークのベティス戦で退場になっていたボルダラス監督はマスコミのボックス席で指揮を執っていたものの、相変わらず、前半は常に誰かがピッチに倒れている状態が継続。いえ、この日は5人DF体制を取り、左のカリレーロ(長い距離を移動するSB)と化していたファン・クルスがシュートをポストに当てたり、アランバリのchilena(チレナ)がバーを直撃したなんてこともあったんですけどね。両者共、ゴール日照り中とあって、お約束のように前半は0-0で終了することに。

ただ、この弟分2チームは兄貴分並に今回、週3試合のハードスケジュールの最中にあったため、ローテーションしていたレギュラーたちが徐々にピッチに入ると、ようやく動きが出てきたんですが、え?途中、あまりにボールが天高く舞っている時間が長かったせいで、顔馴染みのAS(スポーツ紙)のレガネス番など、「雲と見分けがつくように冬の黄色のボールを使うべきだ」なんて、ジョークを言ってなかったかって?まあそうなんですが、ヘタフェはアレックス・ソラカルレス・ペレス、そしてベティス戦で15分間出場して、ついに長かったヒザの半月板損傷の負傷から復帰が叶ったエースのボルハ・マジョラルもピッチへ。レガネスもロベルト・ロペス、フランケサ、更に期待の新人FW、ハラーも入って、ついに拮抗も破れるかと思われたところ…。

実際、後半32分にはロベルト・ロペスの蹴ったFKをCBのサエンスが蹴り込んで、レガネスが先制したんですけどね。ファンの喜びも失望も長くは続かず、38分にはそのサエンスがエリア内でディエゴ・リコの足を蹴ったことが、振り返りVAR(ビデオ審判)判定で発覚し、ヘタフェにPKが与えられることに。しっかりマジョラルが決めて、ホームで復活の雄叫びを上げることができたのは良かったんですが、その後、どちらも勝ち越し点は奪えず、弟分ダービーは1-1のドローで終わっちゃいましたっけ。

おかげでヘタフェは降格圏の18位を脱出できず、その上、水曜にはアウェイのバルサ戦という、かなり厳しい状況になってしまったんですが、この先はきっと、マジョラルが昨季負傷する前のようにゴールづいてくれることを信じるしかないかと。勝ち点1ゲットに満足を表していたボルハ・ヒメネス監督のチームも順位は14位とまずまずながら、降格圏との差はたったの勝ち点2なんですが、こちらは先週ミッドウィークのアスレティック戦が7節先取り開催分だったため、今週は土曜のラージョとの連続弟分ダービーまで試合はなし。その間にたっぷりシュート練習できるのは嬉しいですよね。

そして一旦、セントロの自宅に戻った私はまた、午後9時からの兄弟分ダービーのためにエスタディオ・バジェカスに出動したんですが、何と出足から困難に直面して、ええ、割り当てられたプレス用ボックスに鍵がかかっていたんですよ。もちろん、初めてのことではなく、その場合は係員を探して、開けてもらうんですが、彼らが持っている鍵束が恐ろしい程、カオスでねえ。ボックスの番号もタグに正しくついていないことが多く、タグすらないこともありといった具合で、結局は何十本もある鍵を一つひとつ、試していくという悠長な作業が発生するからですが、同じことが何シーズンも続いているって、スタジアムの管理スタッフはどうして何もしない?

そんなことも相まって、ますます学びのないアトレティコに怒りを感じた私なんですが、試合の方はシメオネ監督もスタメンローテーションを採用。昨季のバジェカスでは0-7の大勝をしていたことも影響したか、グリーズマン、ヒメネス、ル・ノルマンをベンチスタートにし、デ・パウルなど、招集すらされていなかったんですが、だからって、前半のピッチに立った選手たちが眠っていていいという理由にはまったくならないかと。一応、フリアン・アルバレスがあと1歩でシュートというところでGKバタジャ(リーベル・プレートからのレンタルで昨季はグラナダでプレー)にボールを取られてしまったり、エリア前からのvaselina(バセリーナ/ループシュート)がゴール枠に当たったりなんてことはあったんですが、時間が経つにつれ、ピッチはラージョの独壇場に。

とうとう35分にはラティウがエリア内右から出したラストパスをイシにゴール前から決められて、先制されてしまったとなれば、開いた口が塞がらないとはまさにこのことだった?おまけにアトレティコの控え選手は健康運にも恵まれず、前半終了間際にはアスピリクエタがふくらはぎを痛め、ヒメネスに交代。それでもハーフタイムにロッカールームに戻ったかと思えば、すぐに全員をアップに出していたシメオネ監督が、後半頭からグリーズマンとコレアを入れ、突極のFW4人体制が実現。その甲斐あって、早くも4分にはセルロートがエリア内で敵DFをかわして送ったパスから、ギャラガーが弾丸シュートで同点ゴールを決めてくれたんですが…。

お隣さんと違ってその後が続かないんですよ。ラージョの方も温存していたカメージョ、バレンティン、28分にはようやくハメス・ロドリゲスもピッチに入り、勝ち越し点を求めたものの、勝負はそのまま1-1の痛み分けで終了。いやあ、プレスルーム脇の通路でセレソ会長に慰められていたシメオネ監督が、「Yo me quedo siempre con lo positivo, con el segundo tiempo/ジョ・メ・ケド・シエンプレ・コン・ロ・ポシティボ、コン・エル・セグンド・ティエンポ(私は常にポジティブなことの方を覚えている。後半のね)」と、悲惨だった前半の講評を避けているのを聞いた時には、私もこのアトレティコ伝統の悪癖は彼でさえ、手の打ちようがないんだと絶望的になったものでしたけどね。

アウェイ弱者解消しない限り、リーガもCLも優勝など、望むべくもないですし、4位以上で満足という同じ結末になるのは日を見るより明らか。時間はないものの、せめて木曜午後9時、バライドスでのセルタ戦ではアトレティコの選手たちが反省していてくれればいいんですが…1年経っても学ばない人たちが学ぶって言っても、あんまり信用できないですよね。

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エル・ブランコの屋台骨支える。ディフェンスラインのマルチロールだったナチョの退団に加え、今季もミリトン、カルバハルが長期離脱となったマドリーのディフェンスラインでフル稼働。チュアメニやルーカス・バスケスとビッグマッチにおいて脆さを見せる相棒たちを見事にカバー。ムバッペの加入でより攻撃偏重なチームにおいて1試合平均1失点でとどまっている最大の要因は地対空で無類の強さをみせ、要所での気の利いたカバーリングを見せるドイツ代表の存在が非常に大きい。 DF ミゲル・グティエレス(23歳/ジローナ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:1 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> チーム苦戦の中で個人としては充実の前半戦。今季もミチェル監督仕込みの攻撃的なポジショナルプレーにおいて偽SB以上にフレキシブルな役割を担い、ピボーテやインテリオールとしてもプレー。昨季に比べて前線の質がやや低下し、1ゴール4アシストの数字にとどまったが、高精度のクロスやキーパスでその数字以上のチャンスを演出し続けている。 MF ラミン・ヤマル(17歳/バルセロナ) 出場試合数:16(先発:14)/得点数:5 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 17歳の怪物がトップ・オブ・トップの領域に。今季の前半戦では過密日程の疲労や細かいケガがありながらも、5ゴール10アシストを記録。レヴァンドフスキ、ハフィーニャとの最強ユニットでリーグダントツの51ゴールを挙げた攻撃陣を牽引。クンデの絶妙な後方からの支援を受けつつ、攻撃面では異次元の輝きを放っており、複数人にマークされながらも局面を打開。ときおり若さゆえのセルフィッシュな姿を見せる場面もあるが、視野や判断、オフ・ザ・ボールの向上によってコンプリートアタッカーに成長している。 MF フェデリコ・バルベルデ(26歳/レアル・マドリー) 出場試合数:19(先発:19)/得点数:5 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 躍動続けるエル・ブランコの新8番。クロースの背番号を継承し、気持ち新たに臨んだシーズンでより責任感を増したウルグアイ代表はピボーテにインテリオール、ときに右のラテラルでも起用され、チームのために献身。ベリンガムとともに前がかりなチームを守備で支えつつ、5ゴール2アシストを記録。“バルベルデ砲”と称される強烈なミドルシュートは、チームの窮地や勝負所で決まる場面が多く、勝負強さを含めてマドリーの前半戦ベストプレーヤーと言える活躍だった。 MF ペドリ(22歳/バルセロナ) 出場試合数:19(先発:17)/得点数:4 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 多くのケガを乗り越えて天才が完全復活。近年はピッチに出れば活躍を見せるものの、度重なるケガで稼働率の問題を抱えてきたが、今季は前半戦全試合に出場。試行錯誤のコンディション調整がようやく実を結び、離脱期間に集中して取り組んだウエイトトレーニングは主に守備面で力強さをもたらし、チーム事情で主戦場はインテリオールやトップ下からピボーテに変化。そのぶんボールに絡む機会が増えてゲームメイカー、リンクマンとして質の高い仕事を見せつつ、前半戦だけで4ゴールを記録。キャリアハイの6ゴール更新は確実か。 MF ハフィーニャ(28歳/バルセロナ) 出場試合数:19(先発:18)/得点数:11 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 新生バルサの象徴の一人に。昨季終了時点では換金対象の一人と目されたが、フリック監督の信頼を得て開幕から絶対的な主力に加え、テア・シュテーゲンら不在のなかで多くの試合でゲームキャプテンも務めた。左ウイングを主戦場に11ゴール8アシストとゴール関与数では前半戦リーグトップに輝くなど、圧巻の輝きを放った。さらに、元々定評がある運動量を武器に、守備面でもハイプレスに献身的なプレスバックとチームのために身を粉にして働く姿は、多くのクレから称賛を浴びている。 FW ロベルト・レヴァンドフスキ(36歳/バルセロナ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:16 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 恩師との再タッグで完全復活。加入2年目となった昨季は19ゴールを挙げるも、シーズンを通して安定感を欠いたが、今季はバイエルン時代に指導を受けたドイツ人指揮官の下で完全復活。ヤマル、ハフィーニャの両翼に加えて、配球力に優れるセンターバックコンビなどチーム全体でビルドアップ、チャンスメークの質が上がったなかで、よりボックス付近での仕事に集中できる環境が整えられて本領を発揮。ここまで16ゴールと2位以下に5点以上の差を付けてピチーチレースを独走。ケガさえなければ、1年目の23ゴールを更新し、自身初のピチーチ獲得は濃厚だ。 FW アントワーヌ・グリーズマン(33歳/アトレティコ・マドリー) 出場試合数:19(先発:17)/得点数:7 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 前半戦のMVP。11ゴール3アシストを記録した昨季に比べて7ゴール4アシストと数字は劣るものの、前線と中盤で多くの役割をこなすなど、その数字以上のインパクトを残した。フランス代表引退によってコンディションも維持できており、セルロートやアルバレスとの連携も深まりつつある後半戦ではさらなる躍動で、アトレティコを優勝へ導けるか。 2025.01.18 18:31 Sat
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リュディガーに6試合の出場停止処分、ベリンガムのレッドカードは取り消し

スペインサッカー連盟(RFEF)の懲戒委員会は29日、レアル・マドリーのドイツ代表DFアントニオ・リュディガーに対し、6試合の出場停止処分を科した。 またスペイン代表DFルーカス・バスケスにはコパ・デル・レイ2試合の出場停止処分を科した一方、イングランド代表MFジュード・ベリンガムへのレッドカードを取り消している。 リュディガーは26日に行われたコパ・デル・レイ決勝バルセロナ戦の延長後半アディショナルタイム。ベンチに下がっていた中、FWキリアン・ムバッペの偶発的に振り払った手がDFエリック・ガルシアの顔面に直撃すると、リカルド・デ・ブルゴス・ベンゴエチェア主審がマドリー側のファウルを宣告。すると、この微妙な判定に激高したリュディガーはアイシングしていた氷嚢の氷と思われる物体を投擲する危険行為を働いていた。 翌日には自身の行為を謝罪していたリュディガーだが、重い処分となった。なお、慢性的なヒザの痛みを抱えていたリュディガーは手術を敢行して6~8週間の離脱となっており、いずれにしろ今季中のラ・リーガ復帰は不可能となっていた。なお、出場停止処分は今季のラ・リーガ残り5試合と来季のラ・リーガ開幕節まで適用される。 一方、試合終了後のレッドカードが取り消されたベリンガムに関してはRFEF懲戒委員会のビデオ検証により審判への攻撃的な態度は見受けられなかったと報告書の誤りを認め、処分を覆したと発表した。 2025.04.30 07:00 Wed
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ミリトンに2年連続の悲劇…右ヒザ前十字じん帯断裂で今季絶望…ロドリゴ&バスケスも1カ月程度の離脱に

レアル・マドリーは9日、ブラジル代表DFエデル・ミリトンの負傷を報告した。 ミリトンは9日に行われたラ・リーガ第13節のオサスナ戦に先発出場。しかし、前半半ば過ぎに攻撃時のセットプレーでゴール前に抜け出した際、相手選手と競り合った際に芝に足を取られる形で右ヒザを負傷。地力での歩行が不可能となり、担架に乗せられてピッチを後にした。 負傷後の痛がり方や担架で運ばれる際にはユニフォームで顔を覆っており、重傷の可能性が危惧されたが、試合後に発表されたメディカルレポートでは右ヒザの前十字じん帯の完全断裂と両半月板の損傷という重傷が明かされた。 近日中に手術を受ける予定となるブラジル代表の全治は9カ月程度が見込まれており、今シーズン中の復帰が絶望的となった。 ミリトンは昨年8月に逆の左ヒザの前十字じん帯断裂という重傷を負っており、2年連続の悲劇となった。 また、FWヴィニシウス・ジュニオールのトリプレーテの活躍で4-0の快勝した同試合では、ミリトンと同じくブラジル代表FWロドリゴ・ゴエス、スペイン代表DFルーカス・バスケスの2選手が負傷交代していた。 スペイン『アス』によると、ロドリゴは右大腿直筋の負傷で約1カ月の離脱、バスケスに関しては左内転筋の負傷によって3週間程度の離脱を強いられる見込みだ。 元々、手薄なディフェンスラインではオーストリア代表DFダビド・アラバに復帰の目途が立ち始めているものの、右サイドバックに加えてセンターバックの補強が急務となり、カンテラーノの抜擢やフリートランスファーでの緊急補強も念頭に置きつつ、今冬の移籍市場での補強は確実となった。 2024.11.10 06:00 Sun
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負傷者続くマドリー、控えGKルニンが急遽欠場に…10選手不在でマジョルカ戦へ

レアル・マドリーのGKアンドリー・ルニンが、マジョルカ戦を急遽欠場することになった。 マドリーは14日、ラ・リーガ第36節でマジョルカとホームで対戦する。しかし、試合当日にルニンの欠場とともにGKフラン・ゴンサレスの追加招集が発表された。 クラブの発表によると、ルニンは前日練習で右手に打撲を負っており、このケガを理由に欠場が決まった。 なお、マドリーでは前線終了後にFWヴィニシウス・ジュニオール、DFルーカス・バスケスの負傷が報告され、ルニン同様に前日練習で足を引きずっていたFWロドリゴ・ゴエスも不在に。そのため、ファーストチーム登録の10選手不在でこのマジョルカ戦に臨むことになる。 2025.05.14 20:10 Wed

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ヴィニシウスがサウジ・プロリーグの副会長と会談、5年総額約1600億円のビッグオファーを検討へ

レアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオール(24)がサウジアラビア方面からの破格オファーを検討しているようだ。スペイン『マルカ』が報じている。 『マルカ』によればヴィニシウスはサウジ・プロ・リーグの副会長であるサード・アル・ラジーズ氏とオンラインで15分ほど会談を持ったようで、その際に年俸2億ユーロ(約321億円)、総額10億ユーロ(約1600億円)の5年契約を提示されたとのこと。 移籍先はアル・アハリが有力とされる中、サウジ・プロリーグとしてはヴィニシウスを2034年ワールドカップの大使にも据えたいとしている。この前例のない巨額オファーをヴィニシウスの側近たちは拒否できないオファーと考えているとのこと。 なお、2027年6月までマドリーとの契約があるヴィニシウスの契約解除金は10億ユーロ。そのヴィニシウスは11日のマンチェスター・シティ戦後、サウジ・プロリーグとの接触を否定し、「マドリーで歴史を作りたい」と白い巨人への忠誠を誓っていた。 2025.02.13 11:30 Thu
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レアル・マドリーがミランから19歳DFヒメネスを一時的に呼び戻し? 昨夏完全移籍移行も半年レンタルのアイデアを保有か

レアル・マドリーに、ミランからスペイン人DFアレックス・ヒメネス(19)を一時的に呼び戻すプランが存在か。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。 ヒメネスはスペイン出身で、マドリーの下部組織育ち。23年夏にレンタル移籍でミランU-19へ加わり、1年後の昨夏、ミランへの完全移籍と共にトップチーム昇格となった。 すなわち現在は完全にミランの一員なわけで、迎えた今シーズンはセリエA5試合、スーペルコッパ・イタリアーナ2試合などに出場。ただ、主戦場はセリエCのフトゥーロ(U-23)である。 そんななか、最終ラインが手薄なマドリーが、半年レンタルでのヒメネス呼び戻しを画策か。 現段階ではいちプランに過ぎずも、ドライローンでの獲得に興味を持っているとのこと。マドリーには2025年夏なら900万ユーロ(約14.4億円)、26年夏なら1200万ユーロ(約19.2億円)という、買い戻し条項があるとされている。 2025.01.16 15:40 Thu
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レアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが、国際サッカー連盟(FIFA)の倫理規定違反で2年間の出場停止処分を科される可能性が浮上している。 昨年はバロンドールこそ逃したもののFIFAザ・ベストを受賞し、チャンピオンズリーグとラ・リーガの2冠に貢献したヴィニシウス。今シーズンは昨シーズンほどのインパクトこそ残せていないが、公式戦20ゴール14アシストと十分なスタッツを残し、マドリーの主軸として活躍。直近では2030年までの新契約締結で合意に至ったとの報道も出ていた。 そんななか、イタリア『ジャンルカ・ディ・マルツィオ』などの報道によれば、現在フットボール界屈指のスーパースターには父親と代理人とともに経営する『ALL Agenciamento Esportivo』社のサッカークラブ買収に関する問題で、FIFAから調査を受けているという。 『ALL』はポルトガルのFCアルベルカと、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエB(ブラジル2部)のアスレティック・クラブを買収した。 後者のアスレティック・クラブに関しては16.5%の株式を保有するブラジル企業『ティベリス・ホールディング・ド・ブラジル』が、クラブのセリエB昇格を受けて、株式過半数を取得する優先購入権を行使する計画を立てていた。 しかし、実際に株式はヴィニシウスと関係のある『ALL』に直接売却され、サンパウロ商事裁判所は調査のため取引を停止。 だが、捜査が行われている間に『ALL』がクラブの運営権を握ったことに激怒した『ティベリス』は4月7日、FIFA倫理委員会の調査委員会に申し立てを行い、ヴィニシウスに対して2年間の出場停止処分を要求した。 『ティベリス』の訴えによると、これはFIFA倫理規定第20条およびスペインサッカー連盟(RFEF)スポーツ正義規定第22条に違反するとして国際訴訟を起こすことを決定。これらの規定はいずれも、利益相反の明らかなリスクがある場合に、現役サッカー選手がプロサッカークラブを直接的または間接的に所有することを禁じている。 懸念されるのは、選手オーナーにとって有利な個人契約、スポーツの試合結果への影響。さらに、異例の形で他の選手を引きつける可能性、税務上の不正行為に至るまで、多岐にわたるという。実際、アスレティック・クラブとアルベルカの間ではここにきて選手移籍の動きもある。 この訴えはFIFAに審査される予定であり、出場停止処分に至らない可能性もあるが、『ティベリス』は2年間の出場停止処分を求めており、この訴えが全面的に認められた場合、ヴィニシウスの選手生命に関わる事態となる。 ただ、現状の見立てでは両者間での和解を目指しつつ、ヴィニシウス側に処分が下ったとしても、罰金といったより軽微な処分にとどまる可能性が高いようだ。 2025.04.23 20:51 Wed
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