マドリーのCL4連覇を絶った伝説的FKから5年…37歳シェーネがNECナイメヘンと契約更新、来季ラストダンスへ

2024.05.23 20:00 Thu
稀代のフリーキッカー、ラッセ・シェーネ
Getty Images
稀代のフリーキッカー、ラッセ・シェーネ
NECナイメヘンの元デンマーク代表MFラッセ・シェーネ(37)。稀代のフリーキッカーはもう1年、ピッチに立つことを決めた。オランダ『Voetbal International』が伝える。日本代表FW小川航基、そしてMF佐野航大が所属するオランダ1部・エールディビジのNECは17日、キャプテンを担う37歳シェーネとの契約を1年間更新したと発表。
このシェーネ、母国デンマークでプロデビュー後、現在に至るまで約20年間ほとんどの時期をオランダで過ごし、イングランドやスペイン歴もないが、抜群の知名度を誇る存在。なぜなら、当代屈指のフリーキッカーだからだ。

もはや伝説と言ってもよいのが、アヤックスで中軸を担っていた18-19シーズン。

チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16でレアル・マドリーと対峙し、敵地2ndレグ…シェーネは2戦合計4-3で迎えた72分、左サイドの角度のない位置から弾丸FKを叩き込み、結果マドリーを2戦合計5-3で下したアヤックスが8強入り。名手ティボー・クルトワはシェーネの凄まじい一撃に呆気に取られ、マドリーはCL4連覇が絶たれている。
シェーネはオランダ国内のタイトルを総なめしたアヤックスを退団後、イタリアでの1年半とヘーレンフェーンを経て、若手時代に所属したNECへ2度目の加入。気づけばエールディビジで通算「442」試合出場…外国籍選手で歴代最多の数字だ。

元々は今季でキャリアを終える意向だったようだが、NEC幹部の必死の説得により、契約を1年更新。今季に入って途中出場とケガが増えたことも影響し、22年3月を最後にFKからのゴールがないシェーネ…来季は是非とも観たいし、ストライカー小川にはたくさんFKを獲得してもらいたい。

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