U-23日本代表、韓国に競り負けグループ首位通過ならず…25日準々決勝でグループA首位の開催国カタールと対戦【AFC U-23アジアカップ】
2024.04.23 00:06 Tue
U-23日本代表は22日、AFC U-23アジアカップのグループB第3節でU-23韓国代表と対戦し、0-1で敗戦した。
大岩剛監督は引き続き[4-3-3]の布陣を採用した中、前節のU-23UAE代表戦から先発7人を変更。GKは今大会初出場の野澤大志ブランドン、4バックは同じく今大会初出場の半田陸と共に鈴木海音、高井幸大、内野貴史を起用。中盤はアンカーに川崎颯太、インサイドハーフに荒木遼太郎と今大会初出場の田中聡。3トップは右から藤尾翔太、内野航太郎、平河悠が並んだ。
戦前では並びや出方が不透明だった韓国の[3-4-2-1]の変更を確認し、ボールの主導権を握りながら慎重な入りを見せた日本。開始3分には左サイドの平河が得意の形からボックス内に切り込んでゴールライン際からプルバック。これにゴール前の田中が反応したが、合わせることはできず。
前半半ばから終盤にかけて試合は膠着。ここまで2試合で機能していた高い位置でのボール奪取からのショートカウンターを繰り出せず、遅攻の局面では相手のコンパクトな[5-4-1]のブロック攻略に手を焼く。
その後、前半終盤には左サイドを崩されてゴール前に飛び込んだホン・ユンサンに際どいシーンを作られたが、ここは冷静に対応。最低限の0-0のイーブンを維持したが、睨み合いの展開の中で攻撃面改善の必要性を感じさせる45分の攻防となった。
迎えた後半は互いに前半と同じメンバーでスタート。日本はより前からの圧力を強め、立ち上がりは幾度か良い形のカウンターから良い形を作り出した。
ただ、前半同様に時間の経過と共に試合は膠着し始める。これを受けて大岩監督は63分、川崎と田中、平河を下げて藤田譲瑠チマ、松木玖生、佐藤恵允を一気に投入する3枚替えを敢行した。
韓国も直前の数分間で4枚の交代カードを切ったことで、試合に動きが出始めると、ゴール前の攻防が増えていく。
64分には右サイド深くに侵攻した藤尾からのクロスにニアでフリーの松木、ゴール前の内野航が反応するが、いずれのヘディングシュートもミートし切れず。
一方で韓国も交代選手で推進力を出してサイドを起点に日本の守備が崩されるシーンが増え始めると、日本はセットプレーから先にゴールをこじ開けられる。
75分、右CKの場面でキッカーのイ・テソクの左足インスウィングの高い軌道のボールに対して、GK野澤が飛び出したもののボールにチャレンジできず。ファーに飛んだところをDF半田の上から叩いたキム・ミヌのヘディングシュートが決まった。
相手の思惑に嵌る形でビハインドを背負った日本は失点直後の77分に内野航、荒木を下げて細谷真大、山本理仁を同時投入。ここからリスクを冒して攻勢を強めていく。
右サイドの藤尾を起点に良い形での崩しを見せると、83分にはボックス内で細谷、佐藤と連続シュートを放つ。さらに、85分にも藤尾がボックス右のゴールライン際をえぐって折り返したクロスから、最後はペナルティアーク付近でフリーの藤田が鋭いシュートを枠に飛ばすが、いずれも相手守備陣の身体を張ったブロックに阻まれた。
明らかにゴール期待値は上がっているものの、最後の一押しが足りないまま試合は9分が加えられたアディショナルタイムに突入。ここで猛攻を仕掛ける日本は山本の右CKにゴール前で合わせた細谷のヘディングシュート、97分にはボックス右に持ち込んで半田が上げた正確なクロスをファーで浮いた佐藤が頭で合わせるが、これは惜しくも左ポストを叩いた。
そして、この直後に試合はタイムアップを迎え、今大会初黒星となる0-1の敗戦となった。
この結果、グループBを2位で終えた日本は、25日に行われる準々決勝でグループAを首位通過したU-23カタール代表との対戦が決定した。
U-23日本代表 0-1 U-23韓国代表
【韓国】
キム・ミヌ(後30)
◆U-23日本代表出場メンバー
GK
野澤大志ブランドン(FC東京)
DF
半田陸(ガンバ大阪)
鈴木海音(ジュビロ磐田)
高井幸大(川崎フロンターレ)
内野貴史(デュッセルドルフ/ドイツ)
MF
田中聡(湘南ベルマーレ)
→63分 松木玖生(FC東京)
川崎颯太(京都サンガF.C.)
→63分 藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン/ベルギー)
荒木遼太郎(FC東京)
→77分 山本理仁(シント=トロイデン/ベルギー)
FW
藤尾翔太(FC町田ゼルビア)
内野航太郎(筑波大学)
→77分 細谷真大(柏レイソル)
平河悠(FC町田ゼルビア)
→63分 佐藤恵允(ブレーメン/ドイツ)
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3.5枠のパリ・オリンピック出場権を懸けたアジア最終予選となる今大会。グループ上位2カ国が準々決勝に進むこととなる。グループステージ2連勝で決勝トーナメント進出を決めた日本は、グループ首位通過を懸けて勝ち点、得失点差、総得点で完全に並ぶ韓国と対戦。戦前では並びや出方が不透明だった韓国の[3-4-2-1]の変更を確認し、ボールの主導権を握りながら慎重な入りを見せた日本。開始3分には左サイドの平河が得意の形からボックス内に切り込んでゴールライン際からプルバック。これにゴール前の田中が反応したが、合わせることはできず。
以降はシンプルな長いボールやセカンドボール、トランジションを強調する韓国としっかりと戦いつつ、左の平河や中盤と前線で積極的にボールを呼び込む荒木を起点に揺さぶりをかける。その流れで平河のミドルシュート、右サイドでの細かいパス交換から半田の反転シュートと幾つかフィニッシュのシーンを創出した。
前半半ばから終盤にかけて試合は膠着。ここまで2試合で機能していた高い位置でのボール奪取からのショートカウンターを繰り出せず、遅攻の局面では相手のコンパクトな[5-4-1]のブロック攻略に手を焼く。
その後、前半終盤には左サイドを崩されてゴール前に飛び込んだホン・ユンサンに際どいシーンを作られたが、ここは冷静に対応。最低限の0-0のイーブンを維持したが、睨み合いの展開の中で攻撃面改善の必要性を感じさせる45分の攻防となった。
迎えた後半は互いに前半と同じメンバーでスタート。日本はより前からの圧力を強め、立ち上がりは幾度か良い形のカウンターから良い形を作り出した。
ただ、前半同様に時間の経過と共に試合は膠着し始める。これを受けて大岩監督は63分、川崎と田中、平河を下げて藤田譲瑠チマ、松木玖生、佐藤恵允を一気に投入する3枚替えを敢行した。
韓国も直前の数分間で4枚の交代カードを切ったことで、試合に動きが出始めると、ゴール前の攻防が増えていく。
64分には右サイド深くに侵攻した藤尾からのクロスにニアでフリーの松木、ゴール前の内野航が反応するが、いずれのヘディングシュートもミートし切れず。
一方で韓国も交代選手で推進力を出してサイドを起点に日本の守備が崩されるシーンが増え始めると、日本はセットプレーから先にゴールをこじ開けられる。
75分、右CKの場面でキッカーのイ・テソクの左足インスウィングの高い軌道のボールに対して、GK野澤が飛び出したもののボールにチャレンジできず。ファーに飛んだところをDF半田の上から叩いたキム・ミヌのヘディングシュートが決まった。
相手の思惑に嵌る形でビハインドを背負った日本は失点直後の77分に内野航、荒木を下げて細谷真大、山本理仁を同時投入。ここからリスクを冒して攻勢を強めていく。
右サイドの藤尾を起点に良い形での崩しを見せると、83分にはボックス内で細谷、佐藤と連続シュートを放つ。さらに、85分にも藤尾がボックス右のゴールライン際をえぐって折り返したクロスから、最後はペナルティアーク付近でフリーの藤田が鋭いシュートを枠に飛ばすが、いずれも相手守備陣の身体を張ったブロックに阻まれた。
明らかにゴール期待値は上がっているものの、最後の一押しが足りないまま試合は9分が加えられたアディショナルタイムに突入。ここで猛攻を仕掛ける日本は山本の右CKにゴール前で合わせた細谷のヘディングシュート、97分にはボックス右に持ち込んで半田が上げた正確なクロスをファーで浮いた佐藤が頭で合わせるが、これは惜しくも左ポストを叩いた。
そして、この直後に試合はタイムアップを迎え、今大会初黒星となる0-1の敗戦となった。
この結果、グループBを2位で終えた日本は、25日に行われる準々決勝でグループAを首位通過したU-23カタール代表との対戦が決定した。
U-23日本代表 0-1 U-23韓国代表
【韓国】
キム・ミヌ(後30)
◆U-23日本代表出場メンバー
GK
野澤大志ブランドン(FC東京)
DF
半田陸(ガンバ大阪)
鈴木海音(ジュビロ磐田)
高井幸大(川崎フロンターレ)
内野貴史(デュッセルドルフ/ドイツ)
MF
田中聡(湘南ベルマーレ)
→63分 松木玖生(FC東京)
川崎颯太(京都サンガF.C.)
→63分 藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン/ベルギー)
荒木遼太郎(FC東京)
→77分 山本理仁(シント=トロイデン/ベルギー)
FW
藤尾翔太(FC町田ゼルビア)
内野航太郎(筑波大学)
→77分 細谷真大(柏レイソル)
平河悠(FC町田ゼルビア)
→63分 佐藤恵允(ブレーメン/ドイツ)
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スポルティングCPのルベン・アモリム監督が、日本代表MF守田英正を絶賛した。ポルトガル『A Bola』が伝えた。 今夏サンタ・クララからスポルティングに完全移籍した守田。念願の移籍を果たし、ポルトガル国内でのステップアップを果たした。 ポルトガル3強の一角に加入したが、開幕戦から出場機会を得ると、プリメイラ・リーガ6試合全てに出場。チャンピオンズリーグ(CL)でも初戦のフランクフルト戦に出場し、アシストを記録した。 新天地でも順調なスタートを切り、カタール・ワールドカップ(W杯)に向けて準備を進めている守田だが、指揮官も大きな信頼を寄せている様子。日本人選手への評価が大きく変わっているようだ。 「全ての監督が日本人選手を指導すべきだと思う。常にチームを助け、どんなポジションでもプレーし、1日に1000回も謝る選手が、どのようなものであるかを理解するためにだ」 「守田には良いことしか言えない。テクニックのある選手だ。彼は6番でプレーしに来たが、8番でもプレーすることができる」 「私は彼にとても満足している。我々が守田を選んだ日、その価値と人柄をよく表している」 監督も絶賛する守田は、アンカーだけでなくインサイドハーフでもプレー。13日に予定されているトッテナムとのCL第2節でも先発が予想されており、さらに力をつけて日本代表にも貢献してもらいたいところだ。 <span class="paragraph-title">【動画】CLデビュー戦で守田が飛び出しから見事なアシスト</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="tvsV4ByUmUo";var video_start = 15;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2022.09.13 21:17 Tue2
BE:FIRSTがアンバサダー就任の「FILA」、かつては中田英寿氏も同ブランドのスパイクを着用
7日にBE:FIRSTがブランドアンバサダーに就任したことを発表した『FILA(フィラ)』。ファッションブランドとしての認識が強い同ブランドだが、かつてはサッカースパイクも手掛けていた。 フィラは1911年、フィラ兄弟によってイタリアのビエラでニット素材工場として誕生した。1940年に社名を『FILA』に変更。1970年代からスポーツウェア業界でも地位を築き始め、次第に大きな注目を集めていった。 現在はテニスやゴルフを中心としたブランド展開に加え、バーチャルシンガー・初音ミクとのコラボレーションシューズなどカジュアルウェアに注力しているフィラだが、1998年にイタリアへと渡った元日本代表MF中田英寿氏が身に着けていたのがフィラのファッシノだ。 当時世界の最高峰と言われていたセリエA。中田氏はユベントスを相手にデビュー戦で2ゴールというセンセーショナルな活躍を披露した。足元には黒を基調に黄色のFマーク。シュータンには『FILA』の文字がはっきりと見て取れる。 現在のサッカー界からは姿を探すことが難しくなったフィラだが、今季はセリエCのヴィチェンツァのサプライヤーとなった。『Footy Headlines』によれば、イタリアのピッチに同ブランドが戻ってくるのは、フィオレンティーナとの1999-2000シーズンの終了以来、22年ぶりとのことだ。 かつてはウェストハムやフランクフルトのサプライヤーも務めていたフィラ。現在はヴィチェンツァのほか、イスラエルのマッカビ・テルアビブや韓国の済州ユナイテッドなどのクラブのサプライヤーを務めている。 <span class="paragraph-title">【写真】ペルージャ時代の中田英寿とその足元</span> <span data-other-div="movie"></span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/fila01.jpg" style="max-width:100%;"></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/fila02.jpg" style="max-width:100%;"></div> <span class="paragraph-title">【写真】FILAがサプライヤーを務めたフィオレンティーナやフランクフルトのユニフォーム</span> <span data-other-div="movie2"></span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/fila03.jpg" style="max-width:100%;"></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/fila04.jpg" style="max-width:100%;"></div> 2022.09.07 20:30 Wed3
「泣ける」「1番グッときた」ザルツブルクが南野拓実&ファン・ヒチャンの敗退にメッセージ「私達の誇り」
レッドブル・ザルツブルクの投稿がファンの間で話題となっている。 5日、カタール・ワールドカップ(W杯)のラウンド16の2試合が行われた。 アジア勢の日本代表と韓国代表がそれぞれクロアチア代表、ブラジル代表と対戦した。 オーストラリア代表とともに、史上初となる3カ国がアジアからベスト16に残っていたが、日本はクロアチアにPK戦の末に敗戦。韓国は前半に4失点を喫し、ブラジルに完敗して敗退となった。 ラウンド16でアジア勢が全滅してしまったが、ザルツブルクの日本語公式ツイッターが1枚の写真をアップして話題だ。 その写真は3人の選手が抱き合っているもの。背中を見せているのは、18番のユニフォームを着た南野拓実と9番のユニフォームを着たファン・ヒチャンだ。 共に5日の試合に出場し、悔しい敗退を味わった中、「私達の誇り」として写真を投稿。2人と抱き合うのはハンガリー代表MFドミニク・ショボスライだ。 3人は2019-20シーズンはザルツブルクでチームメイトに。その後、南野はリバプール、フアン・ヒチャンはRBライプツィヒ、ショボスライも後にライプツィヒに移籍し、現在は誰も在籍はしていない。 この投稿には「泣ける」、「1番グッときた」、「ザルツブルクありがとう」とコメントが寄せられている。 アジア勢として、世界に一歩近づいた反面、まだまだ差があることも痛感させられた大会。4年後はどのような結果を残してくれるだろうか。 <span class="paragraph-title">【写真】ザルツブルクが日韓のクラブOBを称える「泣ける」1枚</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr"> <a href="https://t.co/hizxc98OC4">pic.twitter.com/hizxc98OC4</a></p>— FC Red Bull Salzburg JP (@FCRBS_jp) <a href="https://twitter.com/FCRBS_jp/status/1599893883218976768?ref_src=twsrc%5Etfw">December 5, 2022</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2022.12.06 22:15 Tue4
フランスで大会に参加するU-20女子代表が発表! 海外組は松窪真心&小山史乃観の2人、大学からも2人が参加
日本サッカー協会(JFA)は20日、フランスで行われるSUD Ladies Cup 2024に参加する、U-20日本女子代表メンバーを発表した。 狩野倫久監督は、今回のメンバーに大学からは早稲田大学の大山愛笑、アメリカのサンタクララ大学の林愛花が招集された。 また、海外組では、ノースカロライナ・カレッジの松窪真心、ユールゴーデンの小山史乃観が招集されている。 大会は27日から6月6日までフランスのアヴィニョンで開催。日本はグループAに入り、U-20コロンビア女子代表(5/29)、U-20メキシコ女子代表(6/1)と対戦。その後4日に順位決定戦を戦う。 今年は8月から9月にかけてコロンビアでU-20女子ワールドカップが開催日本もアジア王者として参加することとなり、重要なテストマッチの大会となる。 今回発表された_U-20日本女子代表は以下の通り。 ◆U-20日本女子代表メンバー GK 18.大熊茜(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース) 21.鹿島彩莉(ちふれASエルフェン埼玉) 1.岩崎有波(ノジマステラ神奈川相模原) FP 10.天野紗(INAC神戸レオネッサ) 6.白沢百合恵(アルビレックス新潟レディース) 9.土方麻椰(日テレ・東京ヴェルディベレーザ) 2.柏村菜那(日テレ・東京ヴェルディベレーザ) 13.松窪真心(ノースカロライナ・カレッジ/アメリカ) 5.林愛花(サンタクララ大学/アメリカ) 3.佐々木里緒(マイナビ仙台レディース) 8.大山愛笑(早稲田大学) 4.米田博美(セレッソ大阪ヤンマーレディース) 19.笹井一愛(ノジマステラ神奈川相模原) 7.角田楓佳(三菱重工浦和レッズレディース) 14.小山史乃観(ユールゴーデンIF/スウェーデン) 12.久保田真生(INAC神戸レオネッサ) 17.岡村來佳(三菱重工浦和レッズレディース) 15.樋渡百花(日テレ・東京ヴェルディベレーザ) 16.白垣うの(セレッソ大阪ヤンマーレディース) 20.松永未夢(日テレ・東京ヴェルディメニーナ) 11.板村真央(JFAアカデミー福島) 2024.05.20 20:25 Mon5