主将・森田晃樹が殊勲の1G1A! 東京Vが千葉との白熱オリジナル10対決制して決勝進出! 16年ぶり昇格懸けて清水との国立決戦へ【J1昇格PO】
2023.11.26 17:10 Sun
東京ヴェルディがジェフユナイテッド千葉を下す
2023J1昇格プレーオフ準決勝、東京ヴェルディvsジェフユナイテッド千葉が26日に味の素スタジアムで行われ、2-1で勝利した東京Vが決勝進出を決めた。
今シーズンの明治安田生命J2リーグを2位のジュビロ磐田と同じ勝ち点75で終えたものの、得失点差で涙を呑んで3位フィニッシュとなった東京V。これにより、2018シーズン以来の参戦となるプレーオフで、16年ぶりのJ1昇格という悲願達成を目指した。プレーオフ初挑戦となる城福浩監督は、最終節の大宮アルディージャ戦から先発2人を変更。山越康平と加藤蓮に代えてサスペンション明けの深澤大輝、山田剛綺を起用。山田と染野唯月を2トップに配した[4-4-2]で臨んだ。
一方、最終節のV・ファーレン長崎戦での敗戦によって6位でプレーオフ参戦となった千葉。2017シーズン以来、通算5度目のプレーオフでは15年ぶりの悲願達成を目指し、敵地味スタに乗り込んだ。就任1年目でプレーオフ出場権を勝ち取った小林慶行監督は長崎戦から先発1人を変更。福満隆貴に代えて風間宏矢を復帰させ、最前線に呉屋大翔、2列目に田中和樹、風間、ドゥドゥを配する[4-2-3-1]で臨んだ。
十数年ぶんのJ1昇格への強い思いを胸に、運命のプレーオフ初戦に臨んだオリジナル10同士の一戦。キックオフ直後はリスク回避の長いボールの蹴り合いとなるが、セットプレーから千葉にいきなりのチャンスが訪れる。
開始3分、相手陣内左サイドで得たFKの場面でキッカーの田口泰士がゴールへ向かうボールを入れると、ゴール前でバウンドしたボールがそのままゴール右隅に決まる。だが、オフサイドポジションで飛び込む形となった風間のオフサイドによってゴールは認められず。
それでも、2度目のビッグチャンスを作ったのはアウェイチーム。18分、田口の正確なフィードに抜け出した田中が右サイドからクロスを供給。これをゴール前でフリーの呉屋が左足で合わせるが、ゴール至近距離からのシュートはGKマテウスが驚異的な反射神経ではじき出した。
前半半ばを過ぎると、試合は徐々にオープンな展開に。その流れで千葉はドゥドゥや呉屋のフリックにサイドバックや2ボランチが飛び出していく形で幾度も良い形を作り出すが、最後のところで粘るホームチームの守備を崩し切れない。
すると、試合巧者の東京Vが先にゴールをこじ開ける。34分、左サイドで齋藤功佑がタメを作って内側の森田晃樹にパス。染野とのパス交換でボックス内侵入を試みた森田は一度引っかかったところをうまくボックス左の中原輝に繋ぐと、緑の左足のスペシャリストがゴール前の密集を抜くグラウンダーシュートをゴール右下隅へ突き刺した。
リーグ上位のアドバンテージに加えて、先制に成功した東京Vはここから本来のリズムで試合を進めると、44分には追加点も奪取。相手陣内中央で中原がルーズボールを制すと、染野を経由したボールが左サイドの齋藤に繋がる。齋藤はゴール前の状況を確認して正確な右足のクロスをゴール前に入れると、中盤から走り込んだ森田がヘディングシュート。GK鈴木椋大の手をはじいてボールがゴールネットに吸い込まれた。
勝利が突破の必須条件となったなか、2点ビハインドで試合を折り返した千葉は呉屋を下げて、ハーフタイム明けに大卒ルーキーで今季チーム得点王の小森飛絢を投入。リーグ前回対戦で相手にやられた大逆転劇の再現を目指す。
51分には自陣深くからのロングカウンターでドゥドゥが一気に背後のスペースへ抜け出すと、一度スピードダウンさせされるもボックス左の小森に繋げる。だが、左足のシュートはDFに触られてわずかに枠の左へ外れる。
以降はリスクを冒して攻撃に出る千葉、堅守速攻でリードの維持、カウンターでの3点目を狙う東京Vという構図がより明確に。その流れのなかで両ベンチが60分過ぎに動く。
ゴールをこじ開けたい千葉はドゥドゥと風間を下げて米倉恒貴、福満を投入。米倉を右サイド、田中を左サイドに配置。対する東京Vは山田、齋藤を下げて綱島悠斗、加藤というより守備的な選手をピッチに送り込んだ。
一連の交代によって試合に動きが出始めると、東京Vは加藤の推進力のある2つのプレーから綱島、染野が決定的なシーンを作り出し、前がかる千葉に背後への脅威をちらつかせる。
以降は睨み合いの状況がしばらく続くなか、千葉が相手の一瞬の隙を突いて1点を返す。78分、東京Vの自陣左サイドでのビルドアップを嵌めて鈴木大輔が体勢を崩しながらも蹴り出したボールを福満が絶妙なフリックでペナルティアーク付近でフリーの小森に繋ぐ。小森は左でフリーの味方をオトリに自ら左足を振り抜くと、GKマテウスの脇下を抜けたシュートがゴールネットを揺らした。
これで一気に試合の行方が分からなくなると、余裕がなくなってきたホームチームは2-1での逃げ切りを意識した戦い方にシフト。深澤、足が攣った林尚輝を下げて平智広、奈良輪雄太とベテランDFを続けて投入。染野を前線に残した[5-4-1]の守備的布陣でゴールに鍵をかける。
その後、7分が加えられた後半アディショナルタイムでは鈴木を最前線に上げたパワープレーで千葉が決死の猛攻を仕掛けるが、リーグ最少失点の東京Vの守備は2度は崩れなかった。
この結果、千葉との白熱のオリジナル10対決を制した東京Vが決勝進出を決定。12月2日に国立競技場で行われる決勝では清水エスパルスとのオリジナル10対決で16年ぶりの悲願達成を目指す。
東京ヴェルディ 2-1 ジェフユナイテッド千葉
【東京V】
中原輝(前34)
森田晃樹(前44)
【千葉】
小森飛絢(後33)
今シーズンの明治安田生命J2リーグを2位のジュビロ磐田と同じ勝ち点75で終えたものの、得失点差で涙を呑んで3位フィニッシュとなった東京V。これにより、2018シーズン以来の参戦となるプレーオフで、16年ぶりのJ1昇格という悲願達成を目指した。プレーオフ初挑戦となる城福浩監督は、最終節の大宮アルディージャ戦から先発2人を変更。山越康平と加藤蓮に代えてサスペンション明けの深澤大輝、山田剛綺を起用。山田と染野唯月を2トップに配した[4-4-2]で臨んだ。
十数年ぶんのJ1昇格への強い思いを胸に、運命のプレーオフ初戦に臨んだオリジナル10同士の一戦。キックオフ直後はリスク回避の長いボールの蹴り合いとなるが、セットプレーから千葉にいきなりのチャンスが訪れる。
開始3分、相手陣内左サイドで得たFKの場面でキッカーの田口泰士がゴールへ向かうボールを入れると、ゴール前でバウンドしたボールがそのままゴール右隅に決まる。だが、オフサイドポジションで飛び込む形となった風間のオフサイドによってゴールは認められず。
以降も千葉が強烈なプレッシングとロングボールを効果的に使った攻めで押し込む展開が続く。だが、東京Vも徐々に硬さが取れてサイドを起点に押し込む場面も作り出していく。
それでも、2度目のビッグチャンスを作ったのはアウェイチーム。18分、田口の正確なフィードに抜け出した田中が右サイドからクロスを供給。これをゴール前でフリーの呉屋が左足で合わせるが、ゴール至近距離からのシュートはGKマテウスが驚異的な反射神経ではじき出した。
前半半ばを過ぎると、試合は徐々にオープンな展開に。その流れで千葉はドゥドゥや呉屋のフリックにサイドバックや2ボランチが飛び出していく形で幾度も良い形を作り出すが、最後のところで粘るホームチームの守備を崩し切れない。
すると、試合巧者の東京Vが先にゴールをこじ開ける。34分、左サイドで齋藤功佑がタメを作って内側の森田晃樹にパス。染野とのパス交換でボックス内侵入を試みた森田は一度引っかかったところをうまくボックス左の中原輝に繋ぐと、緑の左足のスペシャリストがゴール前の密集を抜くグラウンダーシュートをゴール右下隅へ突き刺した。
リーグ上位のアドバンテージに加えて、先制に成功した東京Vはここから本来のリズムで試合を進めると、44分には追加点も奪取。相手陣内中央で中原がルーズボールを制すと、染野を経由したボールが左サイドの齋藤に繋がる。齋藤はゴール前の状況を確認して正確な右足のクロスをゴール前に入れると、中盤から走り込んだ森田がヘディングシュート。GK鈴木椋大の手をはじいてボールがゴールネットに吸い込まれた。
勝利が突破の必須条件となったなか、2点ビハインドで試合を折り返した千葉は呉屋を下げて、ハーフタイム明けに大卒ルーキーで今季チーム得点王の小森飛絢を投入。リーグ前回対戦で相手にやられた大逆転劇の再現を目指す。
51分には自陣深くからのロングカウンターでドゥドゥが一気に背後のスペースへ抜け出すと、一度スピードダウンさせされるもボックス左の小森に繋げる。だが、左足のシュートはDFに触られてわずかに枠の左へ外れる。
以降はリスクを冒して攻撃に出る千葉、堅守速攻でリードの維持、カウンターでの3点目を狙う東京Vという構図がより明確に。その流れのなかで両ベンチが60分過ぎに動く。
ゴールをこじ開けたい千葉はドゥドゥと風間を下げて米倉恒貴、福満を投入。米倉を右サイド、田中を左サイドに配置。対する東京Vは山田、齋藤を下げて綱島悠斗、加藤というより守備的な選手をピッチに送り込んだ。
一連の交代によって試合に動きが出始めると、東京Vは加藤の推進力のある2つのプレーから綱島、染野が決定的なシーンを作り出し、前がかる千葉に背後への脅威をちらつかせる。
以降は睨み合いの状況がしばらく続くなか、千葉が相手の一瞬の隙を突いて1点を返す。78分、東京Vの自陣左サイドでのビルドアップを嵌めて鈴木大輔が体勢を崩しながらも蹴り出したボールを福満が絶妙なフリックでペナルティアーク付近でフリーの小森に繋ぐ。小森は左でフリーの味方をオトリに自ら左足を振り抜くと、GKマテウスの脇下を抜けたシュートがゴールネットを揺らした。
これで一気に試合の行方が分からなくなると、余裕がなくなってきたホームチームは2-1での逃げ切りを意識した戦い方にシフト。深澤、足が攣った林尚輝を下げて平智広、奈良輪雄太とベテランDFを続けて投入。染野を前線に残した[5-4-1]の守備的布陣でゴールに鍵をかける。
その後、7分が加えられた後半アディショナルタイムでは鈴木を最前線に上げたパワープレーで千葉が決死の猛攻を仕掛けるが、リーグ最少失点の東京Vの守備は2度は崩れなかった。
この結果、千葉との白熱のオリジナル10対決を制した東京Vが決勝進出を決定。12月2日に国立競技場で行われる決勝では清水エスパルスとのオリジナル10対決で16年ぶりの悲願達成を目指す。
東京ヴェルディ 2-1 ジェフユナイテッド千葉
【東京V】
中原輝(前34)
森田晃樹(前44)
【千葉】
小森飛絢(後33)
城福浩
山越康平
加藤蓮
深澤大輝
山田剛綺
染野唯月
小林慶行
福満隆貴
風間宏矢
呉屋大翔
田中和樹
ドゥドゥ
田口泰士
齋藤功佑
森田晃樹
中原輝
鈴木椋大
米倉恒貴
綱島悠斗
鈴木大輔
マテウス
マテウス
平智広
奈良輪雄太
小森飛絢
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東京ヴェルディのFW山見大登が、前節の悔しさを晴らす殊勲の仕事を果たした。 東京Vは20日、ベスト電器スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第24節でアビスパ福岡と対戦し、1-0で勝利した。 前節、FC町田ゼルビア相手に0-1の敗戦を喫し、宿敵相手に屈辱のシーズンダブルを喫した城福浩監督のチームは、公式戦連敗ストップと共にリーグ3試合ぶりの白星を目指して8位の福岡と激突した。 互いに決定力に問題を抱えており、ロースコアの展開が想定された中、試合はその予想通りの形に。それでも、前半により効果的にチャンスを作っていたアウェイチームは38分、GKマテウスからのロングボールを撥ね返された流れからFW染野唯月、MF見木友哉と中央で繋ぎボックス左で浮いた山見に絶妙なラストパスが通る。ここで山見は左への持ち出しからGK村上昌謙に寄せられる前に左足でニアを破り、チームにとって公式戦3試合ぶりのゴールをもたらした。 後半はFWシャハブ・ザヘディの投入や攻撃的な[4-4-2]への布陣変更で勢いを出した福岡に攻勢を仕掛けられたが、最後の局面でしっかりと身体を張った緑の壁は最後まで決壊せず。敵地で大きな勝ち点3を掴み、9位に浮上している。 「自分が決定機を外しすぎたから前節は負けた」と惜敗した町田戦を振り返り、その敗戦の責を負った山見は、この試合の立ち上がりにもFW木村勇大との連携から迎えた決定機を逃した。 ただ、「前節の方が酷い外し方だったので、今日の試合ではチャンスに絡んだという部分でうまくゲームに入れているという感じ」とポジティブな切り替えが殊勲の働きに繋がった。 そのゴールシーンについては「(左足で打ったのは)トラップが流れたから」と意図した形ではなかったものの、「後ろに相手選手がいないのがわかっていたので、うまく運べればキーパーと一対一になるかなというのはありましたし、うまく流し込めた」と咄嗟の切り替えを含め、冷静にプレーできたと自賛。 これで今シーズンのリーグ戦ゴール数を「4」に伸ばしたガンバ大阪からのローンプレーヤーは、そのうちの2ゴールが決勝点、残りの2ゴールも勝利や勝ち点奪取に繋がる価値ある仕事を果たしている。 ただ、「守備をして頑張っていれば、おのずとチャンスはこぼれてくるかなと思っているので、守備の部分が最近ある程度できてきたからこそ、ああいうふうにチャンスが出てきている」と、個人としては勝負強さという側面よりも守備面の向上や献身性という部分を評価した。 開幕から継続するリーグ連敗回避且つ、上位相手のアウェイゲームで勝ち点3を持ち帰ることに成功した中、山見は敗戦後の試合でバウンスバックを果たせている要因について「監督からの言葉もありますし、負けた試合の次の試合というのはより激しい練習、競争というのが生まれているからこそ、うまくそこでメンバーも変わりながらという形ができている」と、ヘッドダウンさせずに反発力を促す指揮官のマネジメントとチーム内での競争力の高さを挙げる。 また、ここ最近の活躍によってレギュラーポジション確保と言ってもいい状況だが、「自分が結果を残しているからといってスタメンが確約されているわけではないと思うので、中断期間やブライトン戦でまたいい結果を残して、次の広島戦に向けて頑張っていきたい」と常に危機感を抱きながらポジション争いと共にさらなる活躍を誓っている。 2024.07.21 09:20 Sun5
東京V・城福監督「両方の変化見せられる」違う顔みせる福岡を警戒…3戦ぶり勝利へ「『オレを使え』というぐらいのギラつき感」求める
東京ヴェルディの城福浩監督が、20日にベスト電器スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第24節のアビスパ福岡戦に向けた会見を実施した。 前節、首位のFC町田ゼルビア相手に0-1の敗戦を喫した10位の東京V。これで天皇杯の湘南ベルマーレ戦に続く公式戦連敗となったチームは、連敗ストップと共にリーグ3戦ぶりの白星を目指して8位の福岡とのアウェイゲームに臨む。 町田戦では0-5の惨敗を喫した前回対戦からスコア、内容共に改善を示したが、一方で湘南戦に続く2試合連続無得点と攻撃面、とりわけ決定力という課題が浮き彫りとなった。 その点に関して指揮官は「決め切れる選手になれというふうに強く言うことは簡単」と、個のクオリティの部分だけに目を向けず、攻撃のスタートとなるビルドアップや前線の選手により多くの時間、選択肢を与えるという部分を含め、あくまでチーム全体の問題と捉えている。 「(町田戦では)もちろん決定機という表現をしていいシーンがいくつかあった。それを決め切れる選手になれというふうに強く言うことは簡単ですけど、その決定機が例えば5回作って、決め切れないのであれば、その決定機を今度は10回作ろうと。その10回の中の3回で“超決定機”ができれば、2点は取れるだろうと…」 「チームとして試合内容はそういうふうにありたいですし、自分としても『あそこはキーパーを見て浮かせ』とか、そんな具体的なことを言っても再現性はないわけです。我々としたら、決定機、超決定機を増やしていくという意味では相手のロングボールをクリアするのか、胸で収めてパスするのか。最終ラインのフィードが相手を見ながら相手の逆足にボールをつけるのか、怖がってバックパスするのか。もうそこからスタートしているので、そういうところは全員で共有しました」 今シーズンここまでは大敗後にシステム変更や前線を中心とする大胆なメンバーの入れ替えを行ってきた中、公式戦連敗となったこのタイミングでのマイナーチェンジも想定される。ただ、町田戦では試合内容自体に手応えもあり、百戦錬磨の指揮官の用兵により注目が集まるところだ。 「次の試合に向けての準備としては基本的には変わらない」と普段通りを強調する城福監督だが、この状況をポジション奪取のチャンスと捉え、ここまで出番がない選手を中心に“ギラギラ”した姿を求めている。 「結果が出たから絶対メンバーが変わらないかとか、試合に負けたから次は大幅に変わるとかという問題ではないですけど、選手としてはこれはチャンスだと思ってほしいし、練習に取り組むというか、それを表現するのは、選手はピッチ上でしかできない。だからこそ、練習場の笛から笛までのところをどれぐらい自分がポジションを掴むぞという姿勢でやってくれているかというところは、もっともっと要求したい」 「チャンスを与えてくれれば出るではなくて、試合に出ていくというか、自分で掴みにいくような、それがギラギラしたという表現がいいかどうかわからないですけど、そこは若い選手が多いので、そういうことを表面に出すのが得意な選手ばかりではないですけど、『オレを使え』というぐらいのギラつき感というか、そこはチームとしてもっともっとほしいところです」 そんななかで奮起が求められるのは、チームトップのリーグ9得点を挙げながらも5試合連続無得点で、直近3試合ではスタメンを外れているFW木村勇大。 今週のトレーニングでも守備を中心に多くの要求を行い「このチームの成長にも直結するぐらいの大きな影響がある」と、23歳のストライカーのさらなる成長を促している。 「彼の持っている能力というのは、実際J1の舞台でも示してきたものもあると思いますし、逆にそれがこのチームの武器になっているという状況があると思っています」 「ただ、彼が自分の能力を気がついたときに出す、能力を出せるときに出すという言い方がいいですかね。そこのところから、自分から引き出していくというところと、あとはチームの目指している守備。いい守備からのいい攻撃にという部分で、特に彼のポジションのところで言えば、スイッチを入れる役になると思いますけど、それがセットされた状態からのスイッチなのか。ルーズボールから相手にボールが渡った瞬間のスイッチなのか。マイボールになった瞬間の攻撃のスイッチなのか、というところに関しては、彼がもう一段上に行ってもらいたいというふうに強く思っていますし、彼の成長がこのチームの成長にも直結するぐらいの大きな影響があると思っています」 「彼に限らず、各々が今の自分の殻を破らないと、このチームの成長はないと思っているので、チームとして取り組む部分と、個人として殻を破るというところは、我々同様に選手も努力していかなければいけない」 一方、シーズン序盤の難しい時期を乗り越え、ここ数試合では攻守両面で進境著しい姿を見せているMF綱島悠斗について指揮官は、元々のポテンシャルと日々のたゆまぬ努力に加え、「メンタルの成長とコンディションの良さ」を好調の理由に挙げている。 「まずひとつは、彼がすごく地道にというか、やり続けている技術的なトレーニングがあって、おそらくそれがゲームの中で表現できている充実感というか、そういうものがあってそれが多少自信になっている」 「彼は自信を持ったときには本当に素晴らしいプレーをします。そこはわかっていますが、例えば1個のミス、2個目のミスというところで、自分で天を仰いで、自分から負のスパイラルに入っていくことが多かった。ただ、ここ最近はひとつのミスがあったとしても、メンタル的に切り替えられているなということ。そこで次にやるべきことというのを、すぐに体で判断してやってくれている、コンディションの良さもある」 前回対戦のゴールレスドローを含め、今回も堅い展開が見込まれる福岡とのアウェイゲームに向けては、FWシャハブ・ザヘディら相手の強烈な個を引き続き警戒しつつ、0-1で惜敗したサンフレッチェ広島戦を筆頭に、より前線でのモビリティも見せる相手の新たな戦い方への対応がカギになると考えている。 「前節の広島戦は本当に地上戦でも互角に戦っていましたし、ある意味で違う顔を見せた福岡だった。非常に良い試合をしたと思います。前への意識とかクロスの意識とか、ルーズボールの意識が強い福岡のイメージと、地上戦でもやれる、そういう選手を配置してそういう選手を最大限活かしてくるというサッカーもできるという意味では、すなわちゲームの中でも両方の変化を見せられるということなので、我々は両方の準備をしなければいけないというふうに思います」 「特にストロングがはっきりした選手が外国人選手も日本人選手もいるので、ここはそれを出させないためにも、そこの供給源であったり、ヘディングで競る前の駆け引きだったりというところも含めて、よりアラートにならないといけない。わかっていてもやられるというぐらい福岡のストロングは強く、はっきりしているので、ここはチーム全員で警戒したい」 その上で「まずはキックオフの時点で勝ち点1を持っているわけですから、アグレッシブに戦いながらもこの勝ち点1は絶対に死守する。さらにアグレッシブに戦って我々らしいサッカーをやって勝ち点3を取るというところは、もう1回みんなで萎縮することなく、緊張感を持って全員で準備しなければいけない」と、下位チームとの勝ち点差が詰まりつつある中でのリーグ3試合ぶりの白星を誓った。 2024.07.19 19:00 Fri東京ヴェルディの人気記事ランキング
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元ブラジル代表MFモアシール氏が54歳で逝去…1998年にヴェルディ川崎でもプレー
かつてJリーグでもプレーした元ブラジル代表MFモアシール氏が20日に54歳で逝去した。古巣であるアトレチコ・ミネイロが訃報を伝えた。 “モアシール”の登録名で知られるモアシール・ロドリゲス・サントス氏は、アトレチコ・ミネイロでプロキャリアをスタート。ブラジル国内ではコリンチャンス、ポルトゥゲーザ、イトゥアーノ、ウベラバでもプレーし、1993-1994シーズンにはアトレティコ・マドリー、1994年から1996年まではセビージャとスペインでもプレーした。 また、1998シーズンにはヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)に1年間在籍し、26試合に出場した。また、1990年にデビューを飾ったブラジル代表では通算6試合に出場していた。 <span class="paragraph-title">【写真】アトレチコ・ミネイロ在籍時のモアシール氏</span> <span data-other-div="movie"></span> <div id="cws_ad"><blockquote class="twitter-tweet"><p lang="pt" dir="ltr">O Galo lamenta profundamente o falecimento do ex-jogador Moacir, nessa madrugada (20), aos 54 anos.<br><br>Meio-campista formado no Clube, Moacir Rodrigues Santos fez 199 partidas e marcou 24 gols com nossa camisa em duas passagens. Foi três vezes campeão mineiro (1988/89/91) e… <a href="https://t.co/jv0TQ9Uptz">pic.twitter.com/jv0TQ9Uptz</a></p>— Atlético (@Atletico) <a href="https://twitter.com/Atletico/status/1814640181187633418?ref_src=twsrc%5Etfw">July 20, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script></div> 2024.07.21 18:15 Sun2
鹿島から覚悟を持って移籍の松村優太が東京Vに初合流…「要求される部分はありながらも、その上で自分の良さを最大限活かしていける」
鹿島アントラーズから東京ヴェルディに期限付き移籍加入したMF松村優太が24日にチームに初合流した。 静岡学園高校から2020年に鹿島入りした松村は、鹿島で通算99試合10得点5アシストを記録。パリ・オリンピック候補としてU-23日本代表にも招集されていたが、今シーズンはここまで公式戦9試合の出場で、明治安田J1リーグでは先発機会なしだった。 そんななか、出場機会と共に環境を変えて個人としての成長を目指す23歳は、同じJ1の舞台で戦う昇格組へのレンタル移籍を決断した。 24日に行われたトレーニングセッションで初合流となった松村は、オフ明けのチームメイトと共に1時間半弱のトレーニングをこなした。 その後、囲み取材に応じたサイドアタッカーは、「年齢が若くて、顔見知りも多い。若いエネルギッシュな力でみんなが切磋琢磨している」と合流初日の印象を語った。 プロ5年目のシーズン途中にキャリア初の移籍を決断し、移籍発表時の両クラブのリリースでも「覚悟を持って」という強い決意を感じさせるコメントを残していた松村。 その決断について「まずはプレーすること。ここに来たからといって、その確約があるわけではないですし、競争があることは理解しています。その争いの中でポジションを勝ち取っていくことや、ゲームの中でいかに自分がどれだけできるか」、「あとはこの夏のタイミングで、僕自身も5年目で移籍が初めてですが、覚悟を持って来たので、しっかりとヴェルディの力になれるように頑張っていきたい」と、改めて決意の強さを示した。 単純な出場機会を考慮すれば、カテゴリーを下げるか、自身のプレーポジションの選手層が手薄なクラブも選択肢にあった中、東京Vを移籍先に選択した理由について松村は、自身の足りない部分を改善しつつ、「その上で自分の良さを最大限活かしていける」という感触を得られたことが大きかったという。 「鹿島だとポジションは右ウイング、左ウイングの2つだけでしたが、ヴェルディでは2シャドーと両ウイングバックを含めてやることになる。そのなかでシャドーであれば中での組み立て。ウイングバックであればサイドバックとしてのプレーも必要になってくると思います」 「移籍するにあたって自分自身の成長が必要だと感じているので、その部分でウイングバックとしての守備の部分、上がるタイミングを含めてより成長できると思います」 「(城福浩監督のサッカーは)攻守にアグレッシブなプレーだったり、走り切るところ。しっかりと要求される部分はあるので、その上で自分の良さを最大限活かしていけるという感触があったので、それがここに決めたきっかけでもあります」 一方、「自分の能力やポテンシャルを確信して取ったと言ってくれた」と、クラブからはチームとしてより攻撃的に戦っていく部分で攻撃面の貢献を期待されているという。 松村自身も「まずは要求されるところを理解して表現して、チームのやり方や要求されるタスクをこなしつつ、いかに確信を持ってもらったところを表現していくかだと考えています」と、その意図を理解。「初日なのでまだまだですが、ブライトン戦もありますし、次のリーグ戦まで時間があるので、順応していきたいです」と、早期フィットを目指す。 自身初の移籍ということもあり、少なからずの不安を感じるところだが、今回の移籍に際してはMF三竿健斗とDF安西幸輝という東京Vの下部組織出身の2選手。プロ加入時の同期であるFW染野唯月、プライベートでも仲がいいDF林尚輝という、同じ鹿島からのレンタル組の存在もその不安を軽減する役割を担っている。 「(移籍に際して鹿島の選手やスタッフから)全員が『マツは大丈夫だよ』と言ってくれました。そこは自分の今までのプレーだったり、トレーニングや姿勢をみんなが見てくれていたからこその言葉だったのかなと思います。中には『(移籍という決断が)正解だよ』と言ってくれた人もいました」 「特に三竿選手、安西選手とかは『ヴェルディいいじゃん』と言ってくれましたし、みんなが『マツなら大丈夫』と言ってくれました。個人的に初めての移籍ですし、自分が思っている以上に少し不安なこともあると思いますが、そうやって周りの人が自分のことを評価してくれていますし、そこは自信を持っていい部分だと思うので、自分をしっかりと表現しながら、チームのことを吸収していければと思います」 「(移籍が発表されてすぐに)あの2人(染野と林)から連絡が来て、自分よりも喜んでくれている感じでした。今のところはいい話しか聞いていないので、楽しみです(笑)」 静学時代以来、袖を通した緑のユニフォームについて移籍の際には「ずっと鹿島にいたので、あまり緑のイメージはないと思われています。鹿島の人にも『緑は初じゃない?』って言われましたけど、『高校の時は緑でした』と答えておきました」と周囲に違和感を指摘されたという。 そのため、「僕自身は違和感ないですけど、そこはみなさんにどう思ってもらえるかですね(笑)」と、チーム同様に緑のチームカラーにも馴染んでいきたいとしている。 最後に、緑の新たな快足アタッカーは「スピードや仕掛けの部分。鹿島で成長してきたのはカットインからのシュートやクロスの精度。そこはずっと取り組んできた部分ですし、自分自身でも左足のシュートや右足のクロスというところで結果もついてきたりもしていたので、そこはこのチームのために発揮していかないといけないですし、力になれると考えています」と、新天地のファン・サポーターに向けて自身のアピールポイントを語った。 現在、16年ぶりの昇格ながら9位と健闘している東京Vだが、ここに来て下位クラブも勝ち点を積み上げており、最大限の目標であるJ1残留、その先にある上位への躍進に向けて、鹿島から今季3人目の加入となった韋駄天の攻撃面における起爆剤となる働きが期待される。 2024.07.24 13:55 Wed3
「最高のバトンの受け渡しができた」、東京Vの城福監督が“総力戦”での3戦ぶり白星誇る
東京ヴェルディが“総力戦”で敵地から大きな勝ち点3を持ち帰った。 東京Vは20日、ベスト電器スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第24節でアビスパ福岡と対戦し、1-0で勝利した。 前節、FC町田ゼルビア相手に0-1の敗戦を喫し、宿敵相手に屈辱のシーズンダブルを喫したチームは、公式戦連敗ストップと共にリーグ3試合ぶりの白星を目指して8位の福岡と激突。 互いに決定力に問題を抱えており、ロースコアの展開が想定された中、試合はその予想通りの形に。それでも、より効果的にチャンスを作っていたアウェイチームは38分にFW山見大登のゴールで先制に成功。 後半はFWシャハブ・ザヘディの投入や攻撃的な[4-4-2]への布陣変更で勢いを出したホームチームに攻勢を仕掛けられたが、最後の局面でしっかりと身体を張った緑の壁は最後まで決壊せず。敵地で大きな勝ち点3を掴み、9位に浮上している。 試合全体としては前半序盤に地上戦、後半半ば以降は相手のリスクを冒したロングボールやクロスに押し込まれ、追加点を奪い切るという部分でも課題を残した。 試合後の会見でも城福浩監督はそういった課題を受け止めつつも、就任時からのコンセプトを達成した部分を高く評価した。 クラブの予算規模もあり、個に依存しない全員守備・全員攻撃のハイインテンシティのフットボールを志向する指揮官は、常日頃から“バトンを繋ぐ”というキーワードを使い、先発の11人が前半キックオフから出し惜しみせずにフルパワーを使い、5枚の交代選手がバトンを引き継いで試合終了のホイッスルが鳴るまで強度を維持することを求めている。 J1最年少スカッドという事情もあり、シーズン序盤戦では交代選手の経験不足やクオリティ不足もあってリードを守り切れない試合や、同じく指揮官が求める“ゲームチェンジャー”の不在が散見されたが、ここに来て一段階上のチーム内競争が行われており、その問題が徐々に改善されている。 そして、この福岡戦では脳震とう疑いで染野が途中交代となった部分を含めフィールドプレーヤー6人全員を投入した中、MF森田晃樹はゲームを落ち着かせる役割を、FW山田剛綺とMFチアゴ・アウベスは前線からの果敢なチェイシングや身体を張ったボールキープやファウルをもらう仕事、DF千田海人が再三のクロスやロングボールを撥ね返し続けるなど各自が先発選手の役割を引き継ぎつつ、プラスして自身の特長も示した。 そのため、指揮官は「今日は何よりも、我々がチームとして目標としているバトンを繋いでいくというところで、最高のバトンの受け渡しができたのではないかと思っています」と、“総力戦”での勝利を称えた。 スタートから中盤で攻守にハードワークをこなし、出し切って味方にバトンを繋いだMF齋藤功佑は、「チームとして守備からアラートにやる。ハードワークをやる。全部出し切って交代して、また入った選手がハードワークしていくというのが体現できている」と指揮官同様にこの試合での手応えを口に。 ここ数試合ポジション争いが激化している状況において各自が葛藤を抱えながらも、チームのために求められている役割をこなすことでチーム力の向上に繋がっていると感じているという。 「いろんな思いを持ちながら、ただひたむきにやるしかないという状況の中で、いろんな葛藤が出てくると思いますが、自分なりにみんなが消化しながらうまくやれています」 「前回も個人のパフォーマンスは悪くなかったけど、結果が出ないからスタメンから外れた選手もいる中で、そういった選手も勝つために途中から出てやるべき仕事をやっていたので、そこは本当にリスペクトするところだなと思いますし、それがチーム力に繋がっていると感じています」 一方、ここ最近の公式戦2試合では右ウイングバックのポジションで攻撃を活性化させたMF松橋優安だが、この試合では守勢の展開において守備面でのハードワークでチームの逃げ切りに貢献。 「だんだんと攻撃のイメージが湧いてきている」と攻撃面での手応えを感じつつも、「あそこのポジション(ウイングバック)というのはどちらも求められるポジションだと思うので、まずは守備からという意識を持っている」とチームにとってより必要な仕事を完遂した。 現状では自身もポジション争いに挑む立場にある中で22歳MFは、「スタメンを確約されている選手なんていないと思いますし、今日ここに来ることができていないメンバーの中でも、いい選手、やり続けている選手というのがいます。いつそういう選手たちと入れ替わってもおかしくない。そういうメンバーがいるからこそ、自分たちもここのピッチで頑張れるというのがあるので、チームとして全員がいい競争をしている」とコメント。 今回ピッチに立った選手だけでなく、日頃から高いレベルで競い合うベンチ外の選手たちの存在が引き出した責任感、ハードワークが「最高のバトンの受け渡し」に繋がったと、“総力戦”での勝利であることを強調している。 2024.07.21 13:10 Sun4
戦列復帰した東京Vの森田晃樹、3戦ぶり勝利狙う福岡戦へ「しっかり勝ち点3を取れるように」
約1カ月ぶりの戦列復帰を果たした緑の頼れる主将がチーム3戦ぶり勝利への貢献を誓った。 東京ヴェルディのMF森田晃樹は今シーズン開幕からのリーグ戦で全試合でスタメン出場。2ボランチの一角において攻守に存在感を示してきたが、先月初旬のトレーニングマッチで負ったケガによって1カ月以上の戦線離脱を強いられた。 それでも、14日に行われた明治安田J1リーグ第23節のFC町田戦ゼルビア戦で途中出場。チームは0-1で惜敗したが、個人としては後半終盤に絶妙なスルーパスから同点機を演出するなど攻撃面で存在感を示した。 直前にトレーニングマッチもこなしていたものの、1カ月ぶりの復帰からのリバウンドも懸念されたが、幸いなことに「特に問題なくやれている」とコンディションに問題はないという。 久々の出場の上、昨シーズンも含めて試合途中の出場は珍しいが、「ある程度、後半の中では自分たちがボールを持てる状況を出ていた選手が作ってくれていましたし、僕個人としては相当入りやすいゲーム展開の中で入らせてもらったので、その辺は特に違和感なかった」と試合勘を含めスムーズに入れたと振り返った。 その一方で、試合後の会見で城福浩監督が「まだまだ守備が試合に出られるレベルではない」と指摘したようにプレー強度、守備の部分では「試合の強度の部分でまだ個人的に全然良くないシーンとかもあった」と、指揮官の指摘に同意している。 また、試合全体に関しては「後半しっかり自分たちのボールで相手コートに押し込む時間を多く作れたのは良かった」と攻撃面での手応えを口にしたものの、「守備では失点のところもそうですけど、5バックで多くのシチュエーションで後ろで人が余る状態がある。ボランチをどこに付かせに行くのか、ウイングバックがどこまで出ていくのかとか、そういう守備のところの判断は課題」と、[3-4-2-1]への変更後から続く守備面の課題克服の必要性を訴えた。 その町田戦の反省を踏まえた上で臨む次節は、20日にベスト電器スタジアムでアビスパ福岡戦となる。 前回対戦は後半に入って互いに幾つか決定機を作ったものの、決め手を欠いてのゴールレス決着だった。 ここ数試合の福岡は離脱者の影響や停滞した攻撃の活性化という部分で、前線を中心によりモビリティを意識した戦い方も見せているが、森田は相手の変化を把握しながらも守備面においてチームがやるべきことはあまり変わらないと語る。 「堅い印象は相変わらずあります。ただ、クロスからの得点能力というのはフォワードが持っていますし、そういうところは気をつけなければいけない」 「(シャハブ・)ザヘディ選手が出てきたときは、わりと背後へのロングボールが多かったと思いますけど、最近の戦い方を聞いている感じだと、直近の試合では地上戦というか、足元の展開も増えているということなので、どちらにも対応できるようにできればいいかなと思っています」 「もちろんどちらもあると思うので、セカンドボールのところも相手は変わらず徹底してくると思うので、その辺は臨機応変に対応できればいいです」 直近の公式戦2試合で無得点という状況の中、ホームチームの堅守攻略に向けては町田戦の後半に見せたような戦い方を研ぎ澄ませつつ、少ないチャンスを今度こそきっちりモノにしたい考えだ。 「先制点がほしいのはありますけど、そんなに慌てずにやれればいいかなと…。相手コートで自分たちの時間を作れるなら、それはそれでいいと思うので、そういう時間もありつつ、しっかり背後も狙いつつという感じ。相手陣地でボールを持つことになると、相手の守備の堅さはあると思うので、一発で背後とかも狙いつつ、セットプレーも大事にできたらいいかなと思います」 守備面のリスクを考慮すれば、今回もジョーカー起用が見込まれるが、「直近は勝ち点3を取れていないので、しっかり勝ち点3を取れるようにやりたい」と、森田はリーグ3試合ぶりの勝利へ意気込んだ。 2024.07.19 20:00 Fri5