アメリカ代表通算151キャップを誇るMFマイケル・ブラッドリーが36歳で現役引退

2023.10.23 08:00 Mon
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トロントFCのアメリカ代表MFマイケル・ブラッドリー(36)が現役引退を発表した。

2004年に父親であるボブ・ブラッドリー氏が指揮していたアメリカのメトロスターズでプロデビューを飾ったマイケルは、2006年1月にオランダのヘーレンフェーンに移籍。その後、ボルシアMGやアストン・ビラ、キエーボ、ローマとヨーロッパクラブを渡り歩くと、2014年1月にカナダのトロントFCに完全移籍した。
トロントFCでは在籍10シーズンでクラブ歴代2位の公式戦308試合に出場し8つのトロフィー獲得に貢献。その中で2017シーズンには、MLSカップやカナダ選手権など三冠を達成した。

2015シーズンからはキャプテンに任命され、同胞のFWジョジー・アルティドールや元イタリア代表FWセバスティアン・ジョビンコらとともに、MLSでも下位に位置していた加入当時から現在のような強豪に押し上げた。

また、各年代のアメリカ代表に選出されてきたブラッドリーは、2006年5月に18歳でフル代表デビュー。MFコビ・ジョーンズ、FWランドン・ドノバンに次ぐ歴代3位の151キャップを誇り、2度(2007,2017)のゴールドカップ優勝に貢献。2010年の南アフリカ・ワールドカップと2014年のブラジル・ワールドカップにも選出され、通算8試合に出場していた。

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「史上最悪のダイブ」LAギャラクシーFWチチャリートの“奇行”に英紙注目

LAギャラクシーの元メキシコ代表FWハビエル・エルナンデスのプレーが視線を集めている。 チチャリートの愛称で親しまれている元マンチェスター・ユナイテッドのスター、エルナンデス。8月29日のニュー・イングランド戦では新加入リキ・プッチのお膳立てからゴールを奪い、2-1での勝利に貢献した。 翌9月1日のトロントFC戦でもキャプテンマークを巻いて先発出場。試合は2-2に終わったものの、イギリス『スポーツバイブル』はエルナンデスが見せた一コマに注目。トロントMFマイケル・ブラッドリーとのやり取りを「史上最悪のダイブ」と形容した。 ゴール前でブラッドリーと目を合わせながら次第に近づくと、軽い接触の後に突然大きな叫び声をあげながらピッチへ転がり込んだ。 相当なオーバーリアクションにはファンも苦笑。「幽霊に襲われたようです」、「残りの期間出場停止に」、「倒れた原因は何ですか?」、「男子サッカーをもう見なくなった理由を思い出すために、この種のビデオが必要です」などの声が上がっている。 <span class="paragraph-title">【動画】史上最悪のダイブと形容されたチチャリートの奇行</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">My demons surrounding me at night when I’m trying to go to sleep <a href="https://t.co/Cp4k3McQkt">pic.twitter.com/Cp4k3McQkt</a></p>&mdash; My Neighbor JoeToro (@mojoejoejoemtz) <a href="https://twitter.com/mojoejoejoemtz/status/1565147824991440897?ref_src=twsrc%5Etfw">September 1, 2022</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2022.09.03 22:10 Sat

トロント加入の「10番」ベルナルデスキが鮮烈デビュー!初陣の前半のみで1G1AはMLS史上2人目

ユベントスからトロントFCへ加入したイタリア代表MFフェデリコ・ベルナルデスキが、新天地での初陣で早々に見せた。 15日、2026年までの4年契約でユベントスからメジャーリーグ・サッカー(MLS)のトロントへの加入が発表されたベルナルデスキ。新天地ではフィオレンティーナ時代と同じ「10」番を背負うことになった。 至高のファンタジスタは現地時間23日に行われたホームでのシャーロット戦で、同じく今夏に新加入となったFWロレンツォ・インシーニェとともに先発出場。MLSデビューを果たした。 相手のクリアをMFジョナサン・オソリオがブロックしたボールがそのまま吸い込まれるラッキーな形で4分に先制したトロントは、6分にベルナルデスキがゴール正面から左足の鋭いシュートを見せると、10分にはその左足でアシストを記録。右CKからMFマイケル・ブラッドリーのヘッドをお膳立てした。 リードを広げて迎えた31分には、待望の加入後初ゴールも奪取。サイドステップを使ってボックス手前やや左でフリーになったベルナルデスキはファーストタッチで前を向くと、寄せが来ないと見るや、ためらいなく左足を振り抜き、GKの手前でワンバウンドする技ありミドルを右隅へと突き刺した。 鮮烈なデビュー弾にスタジアムは大興奮。インターネット上でも「おお!!なんてインパクト!」、「素晴らしいゴール 」、「これ以上何もありません」、「早くも地ギアを見せた」、「ベルナが帰ってきた」、「ズラタンよりもMLSを征服するかも」などの声が上がっている。 MLS公式サイトによれば、MLSでのデビュー戦で前半の内にゴールとアシストを記録したのは、2009年のシアトル・サウンダーズのFWフレディ・モンテーロが記録して以来2人目とのことだ。 トロントはその後さらに追加点を挙げ、4-0と快勝。デビュー戦で強烈なインパクトを残したベルナルデスキは、前半のみでお役御免となったが、今後の活躍に期待を抱かせるには十分過ぎる結果を残している。 <span class="paragraph-title">【動画】ベルナルデスキ、MLSデビュー戦ゴールとなった鮮烈な左足ミドル</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="it" dir="ltr">Benvenuto a Toronto <a href="https://twitter.com/fbernardeschi?ref_src=twsrc%5Etfw">@fbernardeschi</a> | <a href="https://twitter.com/hashtag/TFCLive?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#TFCLive</a> <a href="https://t.co/wXQum6HXHX">pic.twitter.com/wXQum6HXHX</a></p>&mdash; Toronto FC (@TorontoFC) <a href="https://twitter.com/TorontoFC/status/1550997451649204225?ref_src=twsrc%5Etfw">July 24, 2022</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2022.07.25 22:15 Mon

米代表マイケル・ブラッドリーがトロントと契約延長!

MLS(メジャー・リーグ・サッカー)のトロントFCは12日、アメリカ代表MFマイケル・ブラッドリー(32)と契約延長したことを発表した。 ボルシアMGやアストン・ビラ、ローマなどでプレーしたブラッドリーは2014年1月に加入。ここまで在籍6シーズンでクラブ歴代3番目となる公式戦200試合に出場し、8つのトロフィー獲得に貢献。その中で2017シーズンには、MLSカップやカナダ選手権など三冠を達成した。 2015シーズンからはキャプテンに任命され、同胞のFWジョジー・アルティドールや元イタリア代表FWセバスティアン・ジョビンコらとともに、MLSでも下位に位置していた加入当時から現在のような強豪に押し上げた。2019シーズンはイースタン・カンファレンスで4位だった。 元々2019年までの契約だったブラッドリーだが、リーグからチームに配当されるTAM(Targeted Allocation Money)選手として再署名。1年の延長オプションが付いた2年契約を新たに結んだようだ。 2019.12.13 02:21 Fri

MLSの給与ランキングが発表! 1位はジョビンコ、気になるイブラは…

▽メジャーリーグ・サッカー(MLS)は10日、2018-19シーズンの選手の給与ランキングを発表した。 ▽元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチがマンチェスター・ユナイテッドからロサンゼルス・ギャラクシーへと加入するなど、話題を呼んでいる今シーズンのMLS。その他にも、元ドイツ代表MFバスティアン・シュバインシュタイガー(シカゴ・ファイアー)や元スペイン代表FWダビド・ビジャ(ニューヨーク・シティFC)、メキシコ代表MFジョバニ・ドス・サントス(ロサンゼルス・ギャラクシー)など、欧州でも活躍した選手が多くプレーしている。 ▽そんなMLSの給与ランキングが発表。ベース給与ではシュバインシュタイガーが最高で610万ドル(約6億6700万円)となったが、トータルの報酬では元イタリア代表FWセバスティアン・ジョビンコ(トロントFC)の711万5555ドル(約7億7900万円)となった。なお、イブラヒモビッチは150万ドル(約1億6400万円)となっており、トータルで25位タイだった。 <span style="font-weight:700;">◆MLSサラリーランキング</span> 1位:セバスティアン・ジョビンコ(トロントFC) 711万5555ドル67セント(約7億7900万円) 2位:マイケル・ブラッドリー(トロントFC) 650万ドル(約7億110万円) 3位:カルロス・ベラ(ロサンゼルスFC) 629万2500ドル(約6億8800万円) 4位:バスティアン・シュバインシュタイガー(シカゴ・ファイアー) 610万ドル8セント(約6億6700万円) 5位:ジョバニ・ドス・サントス(ロサンゼルス・ギャラクシー) 600万ドル(約6億5600万円) 6位:ダビド・ビジャ(ニューヨーク・シティFC) 561万ドル(約6億1400万円) 7位:ジョジー・アルティドール(トロントFC) 500万ドル(約5億4700万円) 8位:イグナシオ・ピアッティ(モントリオール・インパクト) 471万3333ドル37セント(約5億1600万円) 9位:ティム・ハワード(コロラド・ラピッズ) 247万5000ドル(約2億7100万円) 10位:ディエゴ・バレリ(ポートランド・ティンバーズ) 238万ドル(約2億6000万円) 2018.05.12 13:30 Sat

イブラの年俸、意外と少ない? 他のMLS選手たちと比較

▽メジャーリーグ・サッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシーでプレーする元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチ。世界のトッププレーヤーの1人に数えられる同選手だが、その年俸は意外と少ないようだ。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。 ▽今年3月に、マンチェスター・ユナイテッドからLAギャラクシーに移籍したイブラヒモビッチ。長らくサッカー界のトップに君臨し続けた36歳のストライカーはキャリアの晩年をアメリカで過ごすことを決意した。 ▽今回伝えられたのはその年俸。これまでユベントスやインテル、パリ・サンジェルマンなど数々のビッグクラブで莫大な年俸を貰ってきたであろうイブラヒモビッチだが、『デイリー・メール』によれば、現在クラブから受け取っているのは125万ポンド(約1億8000万円)程度だという。 ▽一方、MLSで最も高給取りとなっているのが2015年にトロントに加入した元イタリア代表MFセバスティアン・ジョビンコだ。MLS選手協会(MLS Players Association)の発表によれば、総額で526万ポンド(約7億7000万円)の報酬を受け取っているようだ。これは昨季までオークランド・シティに所属していた元ブラジル代表MFカカの530万(約7億8000万円)ポンドに近いものだという。 ▽2番目に多いのは、トロントのアメリカ代表MFマイケル・ブラッドリーで、480万ポンド(約7億円)。3番目はロサンゼルスFCのメキシコ代表FWカルロス・ベラで、465万ポンド(約6億8000万円)を受け取っているようだ。そのほか、シカゴ・ファイアーの元ドイツ代表MFバスティアン・シュバインシュタイガーの450万ポンド(約6億6000万円)、ニューヨーク・シティの元スペイン代表FWダビド・ビジャが410万ポンド(約6億円)で続く。 ▽このように、MLSで活躍するスター選手らと比較してもその年俸はやや低いように思えるイブラヒモビッチ。これまでと比べれば大幅な減俸だろうが、満足しているのだろうか。 2018.05.11 17:05 Fri

ローマの関連記事

ポリターノにローマ帰還の可能性? コンテ就任で退団取り沙汰される

ナポリのイタリア代表FWマッテオ・ポリターノ(30)にローマ帰還の可能性が浮上している。 今夏の移籍市場で前線の大幅な刷新を試みるローマ。その中で補強に関する権限も与えられるダニエレ・デ・ロッシ監督は、ポゼッションとカウンターの両方で優位性をもたらす選手を探すようクラブにリクエストしている。 そして、クラブは[4-3-3]の右ウイングを主戦場とするプリマヴェーラ育ちのレフティーを獲得候補にリストアップしているようだ。 2020年1月の加入以降、ナポリの前線の主力の一人として活躍してきたポリターノだが、インテル時代に自身を放出したアントニオ・コンテ新監督の就任によって微妙な立場に晒されており、今夏新天地を求める可能性が伝えられている。 そして、イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、そのポリターノに対してローマが獲得への動きを見せているという。 デ・ロッシ監督は現役時代のローマ、イタリア代表のテクニカルスタッフ時代にポリターノと共に仕事をした経験があり、同選手のプレースタイルや性格を熟知しており、良好な関係性を築いてきた。 獲得に向けては今年8月で31歳になる年齢がネックとなるが、年俸や移籍金に関しては大きな障害とはならないとみられる。 なお、ポリターノはナポリ移籍前にインテルからローマに移籍する可能性があったが、トレード相手だったDFレオナルド・スピナッツォーラのメディカルチェックに対するインテル側の疑念によって最終的に交渉が破談。それから4年半を経て古巣帰還は実現するのか…。 2024.06.07 21:55 Fri

1年前に断ったサウジ行き…ルカクが疑念払拭で移籍も? 「考えるよりもレベルが高い」

チェルシーで去就注目のベルギー代表FWロメル・ルカク(31)はサウジアラビア行きも選択肢となるのだろうか。 ここ2シーズンにわたり、インテル、ローマといずれもローン移籍のルカク。今季も最終的に公式戦21ゴールを積み上げたストライカーだが、チェルシーでは依然として戦力に計算されず、来季も他で出番を求めるのが確実視される。 ローマのほか、アントニオ・コンテ新監督が率いるナポリや、ミランも関心を寄せるが、この夏のチェルシーは完全売却のみを視野に入れ、イタリアのクラブが交渉の席についても資金力的に一筋縄ではいかないものとみられる。 そのなかで、新天地選びでサウジアラビアも1つに。ルカクは昨夏、チェルシーが受けたアル・ヒラルからのオファーを拒んだが、サウジアラビア行きの見方が変わったようだ。ベルギー『HLN』で語った。 「サウジアラビアは僕を止められない。(サウジのフットボールレベルは)上がる一方だ。多くの人が考えるよりもはるかにレベルが高い」 「多くの選手がどんどんとあの場所でプレーするだろう。それと、あの場所のファンがフットボールをどのように体験しているかもある」 「インフラはまだ改善すべきだけど、ヨーロッパの主要クラブは『サウジアラビアがくる』と知っている。ボクシングや、ゴルフ、F1ではもうそれが目にできる」 2024.06.07 13:50 Fri

「確かなことは…へは行かない」フンメルス父が取材対応、トップレベルで現役続行か

ドイツ代表DFマッツ・フンメルス(35)は欧州で現役続行へ。ドルトムント残留の可能性もあるようだ。 先のチャンピオンズリーグ(CL)決勝を最後にドルトムントとの契約満了が濃厚、招集ならドイツ代表として最後の大舞台になったであろうユーロ2024も落選。これから選手キャリアの幕引きへ向かう35歳フンメルス。 一部でイタリアへの移籍も報じられるなか、代理人を務める父、ヘルマン・フンメルス氏がイタリア『dotsport.it』のインタビューに応じ、息子の今後について口を開いた。 「数日以内にドルトムントと協議する。今の息子はバッテリーを再充電するのに数日かかっているところだ。もしドルトムントと契約合意に達しない場合は、他のオファーを検討することになる」 「確かなことは、マッツがアジアやアメリカ、あるいはモナコ(休暇地)から離れ過ぎた場所へは行かないということだ」 一方でフンメルスの元チームメイト、ドルトムントのセバスティアン・ケールSDも「フンメルスとの今後について、現時点で何ら明確な計画はない。数日待って何が起こるか様子を見なければ」などと、残留か退団か、選手側との対話からいずれかを導き出すと示唆している。 したがって、移籍なら一部で報じられるミランやローマも可能性アリ。ドルトムント残留の可能性も捨ててはならない、といったところか。 2024.06.07 10:10 Fri

チェルシーがルカク巡って求むは完全移籍オファー…その額は73億円

チェルシーはベルギー代表FWロメル・ルカク(31)の完全売却を目指しているようだ。イギリス『BBC』が報じた。 ここ2シーズンにわたり、インテル、ローマといずれもローン移籍のルカク。今季も最終的に公式戦21ゴールを積み上げたストライカーだが、依然としてチェルシーに戻る道なく、来季も他で出番を求めるのが確実視されるところだ。 といっても、チェルシーは次のマーケットで売りたく、これまでのローン話を受けつけないスタンス。求める移籍金額はおよそ3700万ポンド(約73億7000万円)で、ローマは引き留めに興味ありだが、要求額に応じれないという。 また、恩師のアントニオ・コンテ監督を招へいしたナポリや、ミランも関心を示すと報じられるが、ローマを含め、イタリアのクラブは予算的に厳しく、チェルシーがスタンスを軟化させるか否かを見極めていく必要性があるそうだ。 ちなみに、2021年夏にチェルシーが連れ戻す際に投じた移籍金額は9750万ポンド(現レートで約194億3000万円)。今回の売却でその一部を取り戻したく、売れれば週給32万5000ポンド(約6000万円)の給与削減にもなる模様だ。 2024.06.06 12:00 Thu

【2023-24セリエA総括】超WS選出の最優秀選手はラウタロ・マルティネス

シーズンを通して抜群の安定感を見せ付けたインテルが5試合を残して独走優勝を果たした。そのインテルの優勝を史上初めて目の前で決められてしまったミランは優勝争いに絡むことなく2位フィニッシュ。そしてセリエAの戦いに集中していたユベントスは前半戦こそインテルと競ったものの後半戦に大失速し3位で終えた。ローマ勢は監督交代でチーム状態を好転させたものの、チャンピオンズリーグ(CL)出場には届かなかった。連覇が期待された昨季王者ナポリは低空飛行が続き、10位と低迷した。一方でプロビンチャの雄アタランタ、そして古豪ボローニャがCL出場権を獲得している。 ◆際立ったS・インザーギ采配~インテル~ 開幕前には守護神オナナ、守備の要シュクリニアル、チームの心臓ブロゾビッチ、昨季終盤に復調したルカクと、センターラインの流出があったインテルだが、蓋を開けてみればセリエAで無双する結果となった。昨季のCL準優勝で現有戦力が力を付けたのに加え、新戦力として迎えたGKゾマー、FWテュラムの両選手が前任者を上回るような活躍を披露した。また分厚い選手層をうまくローテーションしながらマネジメントしていたS・インザーギ監督の采配も見逃せない。シーズン終盤まで息切れせずに乗り切れたのはS・インザーギ監督の功績が大きい。 ◆CL死の組入りが大きな負担に~ミラン~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ナポリからスクデット奪還を目指した一昨季王者は、CLで死の組に入ってしまったことがセリエAへのしわ寄せとして大きく響いてしまった。補強としてはMFラインデルス、MFロフタス=チーク、FWプリシックといずれの選手もスタメンの座を掴み、チーム力アップに貢献した。しかしパリ・サンジェルマン、ドルトムント、ニューカッスルが同居したCLの負担が大きくセンターバックを中心にケガ人が続出。そんな中でピオリ監督は何とかやり繰りし、CLから敗退して以降は復調し、セリエAでは2位フィニッシュとした。 ◆セリエA集中で前半戦まではインテルと優勝争い~ユベントス~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 不正会計によりカンファレンスリーグ出場を辞退し、来季のCL出場を目標にセリエAに絞ったユベントスは前半戦、インテルと首位争いを続けた。しかし2月に行われたインテルとの直接対決に敗れると、チーム状態は下降線の一途を辿った。結果的にCL出場、コッパ・イタリア優勝と面目は保ったものの、アッレグリ監督はシーズン終わりを待たずして解任。来季はボローニャを躍進させたモッタ監督と共に再建を図ることになる。 ◆デ・ロッシ就任で盛り返すも~ローマ~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> モウリーニョ体制3季目の今季、FWルカクを筆頭に、MFアワール、MFレナト・サンチェスと実力者を補強したローマだったが、波に乗れなかった。1月にはモウリーニョ監督の解任に踏み切り、クラブのレジェンドであるデ・ロッシを新指揮官に据えた。付け焼き刃的な監督人事かに思われたが、デ・ロッシが見事ロマニスタの期待に応えた。CL出場こそ果たせなかったが、ELでは2季連続ベスト4進出と来季に期待が持てるシーズン後半戦を戦った。 ◆トゥドール就任で鎌田と共に復調~ラツィオ~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昨季2位フィニッシュでスクデット争いの可能性も十分かと思われたサッリ政権3季目のラツィオだったが、そう甘くはなかった。CLとの連戦に耐え切れなかった面もあるが、さすがに主軸MFミリンコビッチ=サビッチの抜けた穴を埋めきるには至らなかった。期待された鎌田はチームに馴染めず大苦戦。そして3月にはサッリ監督が辞任する事態に。しかし後任として迎えたトゥドール監督が鎌田にとっても良い転機に。ボランチとして起用された鎌田はみるみるフランクフルト時代のパフォーマンスを取り戻し、新生ラツィオのプレーメーカーとして機能。CL出場には届かなかったが、ローマ同様、シーズン終盤の戦いぶりは来季に繋がるものだったと言えそうだ。 ◆連覇狙える陣容かと思いきや~ナポリ~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 開幕前には連覇を狙えると予想していたナポリだったが、スパレッティ監督の退任が想像以上にマイナスに働いた。主力ではDFキム・ミンジェのみが流出しただけで戦力的には昨季とほぼ変わらず、スクデットの本命だと思われた。ルディ・ガルシア監督にしてもスパレッティ監督の戦術を踏襲し、ここまで崩れるとは予想できなかった。結局、マッツァーリ監督を約10年ぶりに呼び戻したものの復調することはなく2月に解任。スパレッティ監督の右腕として働いていたカルツォーナ氏を招へいしたが、やはり昨季のナポリの姿は取り戻せずまさかの10位で終戦となった。 【最優秀選手&監督】 ★最優秀選手 ◆FWラウタロ・マルティネス(インテル) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> セリエAにおいて風格を感じさせる数少ない選手。ゴールを奪うだけでなくチャンスメークの面でも長けており、貢献度が非常に高い。新たな相棒となったテュラムとも何の問題もなく好関係を築けていることが能力の高さを証明している。 ★最優秀監督 ◆シモーネ・インザーギ(インテル) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> センターラインの主力流出をものともせず結果を残したのは流石だった。適切なターンオーバー敢行で主力選手の負担を軽減していた点も評価。攻守両面において安定感あるチームを作り上げた。自身初のスクデット戴冠。 【期待以上】 ★チーム ◆ボローニャ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 古豪ボローニャがモッタ監督の下、5位と飛躍を遂げ、実に60季ぶりとなる欧州最高峰の舞台返り咲きを果たした。リーグ3位の堅守をベースに、オフェンス面でもFWザークツィーの懐の深いプレーを起点に厚みのある攻撃を見せたりと、攻守に完成されたチームだった。 ★選手 FWマルクス・テュラム(インテル) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ルカクの代役というプレッシャーのかかる条件での加入だったが、何のその。父リリアンが活躍したセリエAの舞台で十分なパフォーマンスを見せた。父親譲りのスプリント力によってインテルのカウンターは鋭さを増し、ルカクとは違った強みをチームにもたらした。 【期待外れ】 ★チーム ◆ナポリ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 連覇が期待されただけにその反動から選出。メンツもほぼ変わっていない点も追い討ちをかける。指揮官の重要さが明確になるシーズンだった。 ★選手 ◆MFポール・ポグバ(ユベントス) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw12.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昨季を負傷で棒に振った中、復活のシーズンにしたいところだったが、まさかのドーピング違反で長期出場停止とユベンティーノの期待を裏切った。ワールドカップを制した男はこのままキャリア終了が濃厚だ。 2024.06.05 18:00 Wed
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