日本女子代表が連夜の8得点!塩越柚歩の先制点皮切りにネパールを圧倒し2連勝【第19回アジア競技大会】
2023.09.25 23:12 Mon
25日、第19回アジア競技大会のグループステージ第2節、ネパール女子代表vs日本女子代表が行われ、日本が8-0で勝利を収めた。
大会連覇を目指す日本はグループDに属し、初戦のバングラデシュ女子代表戦を8-0の圧勝で終えた。中2日で迎える一戦へはメンバーもシステムも変更。[3-5-2]を採用した。
狩野倫久監督はGKに引き続き浅野菜摘を起用し、キャプテンマークを託す。最終ラインは右から後藤若葉、古賀塔子、佐々木里緒と並び、中盤底の脇阪麗奈と、塩越柚歩、天野紗でトライアングルを形成。ワイドは右に土方麻耶、左に山本柚月とベレーザコンビが務め、上野真実と大澤春花が2トップを組んだ。
自力に勝る日本は序盤からネパールを圧倒し、3分に塩越のゴールで先制に成功すると、13分には上野のパスで背後を取った山本が流し込んで早々にリードを広げる。
27分には天野のラストパスから上野がネットを揺らすと、その2分後には中央をショートパスで崩し、大澤の軽く浮かせたパスを脇阪がボレーで沈めた。
ハーフタイムには3枚替えを決行し、脇阪、佐々木、塩越に代えて石田千尋、田畑晴菜、榊原琴乃を投入。石田はそのままアンカーポジション、田畑が右サイドバック、のセンターバックに入り、後藤が左へ。榊原が左のワイドに入って山本が右へ移り、土方は2列目を務めた。
後半立ち上がりには自陣でのスローインミスからこの日最初のシュートを許した日本だったが、以降は再び主導権を掌握。連携面の拙さも垣間見え、再加点は60分まで待つことになったが、左ポケットを狙った田畑の対角フィードを榊原がダイレクトで蹴り込むファインゴールが生まれた。
さらに並びを変化させる日本は、田畑が右、天野が左サイドバックの4バックに。人も変え、システムも変えた結果、細かなミスこそ散見されたが、準備期間も短く顔合わせの少ないメンバーの中で、試合中にさまざまなことにトライする。
その中でも日本は76分、大澤がペナルティアーク内からの左足ミドルを決め、さらにリードを広げる。85分にネットを揺らした中嶋淑乃はオンサイドに見えたが、副審の旗が上がり、追加タイム2分に田畑が持ち運んでの右足ミドルがクロスバーを直撃するも、追加タイム7分には島田芽依のフリックから土方が蹴り込み、初戦に続くゴールラッシュで試合を締めくくった。
連夜の大勝を飾った日本は、28日に第3節でベトナム女子代表と対戦する。
ネパール女子代表 0-8 日本女子代表
【日本女子】
塩越柚歩(前3)
山本柚月(前13)
上野真実(前27)
脇阪麗奈(前30)
大澤春花(前36[PK]、後30)
榊原琴乃(後14)
土方麻耶(後45+7)
大会連覇を目指す日本はグループDに属し、初戦のバングラデシュ女子代表戦を8-0の圧勝で終えた。中2日で迎える一戦へはメンバーもシステムも変更。[3-5-2]を採用した。
自力に勝る日本は序盤からネパールを圧倒し、3分に塩越のゴールで先制に成功すると、13分には上野のパスで背後を取った山本が流し込んで早々にリードを広げる。
27分には天野のラストパスから上野がネットを揺らすと、その2分後には中央をショートパスで崩し、大澤の軽く浮かせたパスを脇阪がボレーで沈めた。
36分にはボックス内でこぼれ球を拾った大澤が遅れたスライディングを受けてPKを獲得すると、GKの逆を突いて自ら左下隅へ力強く蹴り込んで5点差に。前半終了間際には佐々木の浮き球を上野が左ポケットで収めてのクロスから土方のシュートがポストを叩くなど、前線からのプレスと連動した高い守備ラインでほぼ自陣にボールを入れさせない日本が、戦前の予想通り、ネパールを圧倒して前半を終えた。
ハーフタイムには3枚替えを決行し、脇阪、佐々木、塩越に代えて石田千尋、田畑晴菜、榊原琴乃を投入。石田はそのままアンカーポジション、田畑が右サイドバック、のセンターバックに入り、後藤が左へ。榊原が左のワイドに入って山本が右へ移り、土方は2列目を務めた。
後半立ち上がりには自陣でのスローインミスからこの日最初のシュートを許した日本だったが、以降は再び主導権を掌握。連携面の拙さも垣間見え、再加点は60分まで待つことになったが、左ポケットを狙った田畑の対角フィードを榊原がダイレクトで蹴り込むファインゴールが生まれた。
さらに並びを変化させる日本は、田畑が右、天野が左サイドバックの4バックに。人も変え、システムも変えた結果、細かなミスこそ散見されたが、準備期間も短く顔合わせの少ないメンバーの中で、試合中にさまざまなことにトライする。
その中でも日本は76分、大澤がペナルティアーク内からの左足ミドルを決め、さらにリードを広げる。85分にネットを揺らした中嶋淑乃はオンサイドに見えたが、副審の旗が上がり、追加タイム2分に田畑が持ち運んでの右足ミドルがクロスバーを直撃するも、追加タイム7分には島田芽依のフリックから土方が蹴り込み、初戦に続くゴールラッシュで試合を締めくくった。
連夜の大勝を飾った日本は、28日に第3節でベトナム女子代表と対戦する。
ネパール女子代表 0-8 日本女子代表
【日本女子】
塩越柚歩(前3)
山本柚月(前13)
上野真実(前27)
脇阪麗奈(前30)
大澤春花(前36[PK]、後30)
榊原琴乃(後14)
土方麻耶(後45+7)
狩野倫久の関連記事
日本の関連記事
キリンチャレンジカップの関連記事
記事をさがす
|
狩野倫久の人気記事ランキング
1
ヤングなでしこが連勝スタート! 負傷者出るも、ガーナ相手に4ゴールで快勝【U-20女子W杯】
U-20日本女子代表は現地時間5日、FIFA U-20女子ワールドカップ(W杯)のグループE第2節でU-20ガーナ女子代表と対戦し、4-1で快勝を収めた。 前回大会準優勝のヤングなでしこジャパン。2大会ぶり2度目の優勝を目指す狩野倫久監督が率いるチームは、コロンビア開催となる今大会でニュージーランド、ガーナ、オーストリアと同じグループEに入った。 初戦ではニュージランドを相手に7-0と圧勝を収めたヤングなでしこ。選手を入れ替えて臨んだガーナ戦。立ち上がりからペースを握ったのは日本だったが、ガーナのフィジカルを生かしたプレーの前に、思うようにペースを握れない。 それでも、エースである松窪真心を中心に攻め込んでいき、積極的にゴールを狙うが得点とはならない。 すると25分にアクシデント。2戦連続で先発したDF米田博美が負傷してしまい交代。岡村來佳が起用された。 39分には左サイドを仕掛けた笹井一愛のグラウンダーのクロスが流れると、上がってきた柏村菜那が鋭いシュートを放つが、これは枠の外。42分には角田楓佳も交代となり佐々木里緒が投入されると、45分に佐々木のパスを受けた氏原里穂菜がグラウンダーのクロス。これはGKがキャッチしたかと思われたが、ファンブルし、これを笹井が押し込んで日本が先制した。 さらに前半アディショナルタイム6分には、バイタルエリアでパスを回すと、大山愛笑のスルーパスに松窪が飛び出すと、冷静にGKとの一対一を制して股抜きシュート。前半にリードを2点とする。 リードを奪い余裕が出た日本。すると50分にはハーフタイムに投入された松永未夢が自陣からドリブルスタート。すると絶妙なスルーパスを送り、これを受けた早間美空が相手DFをうまくかわし、ボックス内で冷静に決めて3点目を奪い切る。 日本は82分に一瞬の隙を突かれると、抜け出されたところを岡村が手をかけて倒しガーナにPK。これをステラ・ニャメキェが落ち着いて決めて1点を返される。 それでも90分、パスを受けた松永がそのままドリブルで独走。ボックス内から落ち着いて流し込んで4点目。4-1で連勝を収めた。 連勝スタートのヤングなでしこは、現地時間8日にU-20オースリア女子代表戦に臨む。 U-20日本女子代表 4-1 U-20ガーナ女子代表 【日本】 笹井一愛(前45) 松窪真心(前45+6) 早間美空(後5) 松永未夢(後45) 【ガーナ】 ステラ・ニャメキェ(後38)[PK] ◆U-20日本女子代表 出場メンバー GK:大熊茜 DF:柏村菜那、白垣うの、米田博美(→26分 岡村來佳)、小山史乃観 MF:早間美空、大山愛笑(→71分 林愛花)、松窪真心、氏原里穂菜(→46分 松永未夢) FW:角田楓佳(→42分 佐々木里緒)、笹井一愛(→70分 土方麻椰) 2024.09.06 13:50 Fri2
ヤングなでしこがU-20女子W杯初戦で圧勝スタート! 土方麻椰&笹井一愛の2ゴール共演含む7ゴール【U-20女子W杯】
U-20日本女子代表は現地時間2日、FIFA U-20女子ワールドカップ(W杯)のグループE第1節でU-20ニュージーランド女子代表と対戦し、7-0で圧勝した。 前回大会準優勝のヤングなでしこジャパン。2大会ぶり2度目の優勝を目指す狩野倫久監督が率いるチームは、コロンビア開催となる今大会でニュージーランド、、ガーナ、オーストリアと同じグループEに入った。 立ち上がりから主導権を握ったヤングなでしこは、16分にベレーザのホットラインが開通。右サイドの松永未夢からの折り返しをゴール前に飛び込んだ土方麻椰がスライディングしながらワンタッチで合わせる技ありのフィニッシュで先制点を奪った。 以降はなかなかゴールをこじ開けるまでには至らなかったが、前半終盤の38分には中盤からのスルーパスに抜け出した土方がゴール右の角度のないところから右足シュートでニアを破る。その直後の41分にはボックス左に抜け出した笹井一愛がカットインから右足シュートを突き刺すと、45分には土方のお膳立てから大山愛笑にもゴールが生まれ、前半だけで4点リードを奪った。 迎えた後半、ハーフタイムに2枚替えを敢行するなど連戦を意識した余裕の采配を見せた中、60分には味方からの斜めのスルーパスに反応した小山史乃観がボックス中央から冷静な右足シュートを流し込み、後半最初のゴールを記録。 その後、75分には早間美空の豪快なミドルシュート、試合終了間際の91分には笹井が見事なダイレクトボレーシュートを叩き込み、この日のゴールショーを締めくくった。 そして、U-20女子W杯の初陣を圧勝で飾ったヤングなでしこは、現地時間5日にU-20ガーナ女子代表戦に臨む。 U-20日本女子代表 7-0 U-20ニュージーランド代表 【日本】 土方麻椰(前16、前38) 笹井一愛(前41、後45+1) 大山愛笑(前45) 小山史乃観(後15) 早間美空(後30) ◆U-20日本女子代表 出場メンバー GK:大熊茜(→65分 岩崎有波) DF:米田博美(→HT 岡村來佳)、林愛花、佐々木里緒 MF:柏村菜那、大山愛笑(→61分 白垣うの)、小山史乃観、氏原里穂菜(→24分 早間美空) FW:笹井一愛、土方麻椰、松永未夢(→HT 角田楓佳) 2024.09.03 13:49 Tue3
U-20女子W杯に臨むU-20日本女子代表が発表! 前回大会は準優勝、松窪真心や小山史乃観ら経験者が順当に選出【U-20女子W杯】
14日、日本サッカー協会(JFA)はU-20女子ワールドカップ(W杯)に出場するU-20日本女子代表メンバー21名を発表した。 狩野倫久監督が率いるチームは、2024年3月に行われたAFC U-20女子アジアカップに参加し、優勝を目指した中でU-20北朝鮮女子代表に敗れて準優勝。それでも、U-20女子W杯の出場権を獲得した。 コロンビアで行われる今大会。狩野監督は世代の中心である松窪真心や小山史乃観、天野紗の海外組や、土方麻椰、林愛花など、2022年の前回大会を経験しているメンバーが順当に選出された。 日本は9月2日に初戦を迎え、U-20ニュージーランド女子代表と対戦。5日の第2戦でU-20ガーナ女子代表、8日にU-20オーストリア女子代表と対戦する。 U-20日本女子代表は、なでしこジャパンの監督を務める池田太監督が率いた2018年に初優勝。2022年は、決勝でスペインに敗れたが、浜野まいかや藤野あおばなど現在なでしこジャパンでプレーする選手らを擁して準優勝の結果だった。 なお、大熊茜と久保田真生は8月19日にアメリカから合流、松窪は8月26日に合流することとなる。なお、本大会は『FIFA+』で配信されることとなる。今回発表されたU-20日本女子代表は以下の通り。 ◆U-20日本女子代表 GK 大熊茜(INAC神戸レオネッサ) ウルフジェシカ結吏(日テレ・東京ヴェルディベレーザ) 岩崎有波(ノジマステラ神奈川相模原) FP 天野紗(ハンマルビー/スウェーデン) 土方麻椰(日テレ・東京ヴェルディベレーザ) 柏村菜那(日テレ・東京ヴェルディベレーザ) 氏原里穂菜(日テレ・東京ヴェルディベレーザ) 松窪真心(ノースカロライナ・カレッジ/アメリカ) 林愛花(サンタクララ大学/アメリカ) 佐々木里緒(マイナビ仙台レディース) 大山愛笑(早稲田大学) 米田博美(セレッソ大阪ヤンマーレディース) 笹井一愛(ノジマステラ神奈川相模原) 角田楓佳(三菱重工浦和レッズレディース) 小山史乃観(ユールゴーデン/スウェーデン) 早間美空(サンフレッチェ広島レジーナ) 久保田真生(INAC神戸レオネッサ) 岡村來佳(三菱重工浦和レッズレディース) 白垣うの(セレッソ大阪ヤンマーレディース) 松永未夢(日テレ・東京ヴェルディメニーナ) 板村真央(JFAアカデミー福島) 2024.08.14 14:28 Wed4
「富士山の五合目、六合目」高度2640mでの過酷な戦い…U-20女子W杯に臨む狩野倫久監督が世界一へ意気込み「失敗を恐れず、チャレンジ」
U-20日本女子代表の狩野倫久監督が14日、U-20女子ワールドカップ(W杯)に臨むメンバー21名を発表。2度目の優勝を目指す戦いに向けて意気込みを語った。 9月にコロンビアで行われるU-20女子W杯。2022年の前回大会はU-20スペイン代表に敗れて準優勝。2018年の同大会では池田太監督に率いられて初優勝を果たしていた。 今大会のメンバーには、2022年の大会を経験した松窪真心や小山史乃観、天野紗、土方麻椰、林愛花なども招集。狩野監督は、優勝を目指して戦っていくと意気込みを語った。 「我々U-20日本女子代表は、2023年の3月にU-19日本女子代表として立ち上げ、アジアの予選を勝ち抜き、U-20女子ワールドカップを目標にチャレンジしてきました」 「その中で、我々U-20日本女子代表として世界で選手たちがアグレッシブに躍動する姿を果敢にチャレンジしていけるのか。日本の女子代表としてオリンピックの後にそういった大会があり、多くの注目を集める中で、我々としてもこの女子サッカーを大きな発展、進歩させるために大きな大会だと思って参加させていただきます」 「失敗を恐れず、チャレンジし、日本の女子としてアグレッシブに躍動する選手たちの姿が世界で見せられるように、全力で戦って優勝を勝ち取りたいと思います」 パリ・オリンピックではなでしこジャパンがベスト8で敗退。メダルに届かずに悔しい思いをしたが、2022年の大会に出場していたFW浜野まいかやFW藤野あおば、DF石川璃音、GK大場朱羽も参加した。 今大会はコロンビアでの開催。中2日での戦いに加え、グループステージを戦うボゴタは標高2640mと、普段過ごすことのない高地に。チームとしてタフに戦え、複数のポジションができる選手を選んだとした。 「今回のW杯ではコロンビアで行われ、特に初戦からグループステージはボゴタという土地で戦います。高地、2600mほどあるところですが、日本の女子代表としてまずはタフに戦えること。なおかつ、複数のポジションを多くこなすことができる。大会はトータル7試合あり、多くの試合が中2日で進んでいき、そうした環境、状況の中でポリバレントな選手たち。なおかつ、今までのU-19や日常の取り組み、パフォーマンス、活躍を含めて選考しました」 高地で戦うことは、対戦相手以上に環境への適応が非常に重要な要素となる。日本は早々に現地へ入り、調整を続けて慣れていくことになるが、慎重にやっていきたいとし、所属クラブにも協力をしてもらってコンディションを整えてきたと語った。 「グループステージを戦うボゴタは2600mほどあります。富士山の五合目、六合目に当たる場所です」 「今までのアンダーカテゴリーだと、2011年にU-17がメキシコで試合をやりました。それが1900mくらいです。南アフリカも標高が高かったんですが、今までにやったことがない標高でやります」 「準備段階でできるだけ環境適応、高度順化ということで、約2週間前から入って、できるだけ向こうでコンディションを慣らすということです。色々議論して、フィジカルやメディカルの観点からも色々話をさせていただき、少しでも高度順化して、体を慣らした上で、高山病にならない、コンディションを整えるという形で、心肺機能も併せてゲームに作っていくということです」 「今まさにWEリーグがプレシーズンでキャンプやトレーニングマッチを行っていますが、各クラブと連携しながら、各チームでコンディションをしっかり作ってもらって頂いている。U-20女子代表の多くの対象の選手をもとにクラブに協力してもらい、準備を幅広くしてもらったところからすると、しっかり選手たち個人の準備もそうですが、各クラブとの連携でコンディションを整えている。WEリーグも他国のリーグと同じスケジュールですので、同じ準備をしているかもしれませんが、日本の女子サッカーが一丸となって準備をしてきました」 アンダーカテゴリーでの世界一を目指し、クラブや日本サッカー協会(JFA)とも協力してきたという狩野監督。出場権を懸けたAFC U19女子アジアカップでは準優勝という結果になったが、より強度を上げたプレーを見せていきたいとした。 「我々としてはアグレッシブにどんどん前線からプレッシングをかけてボールを奪うというスタイルの中で、いかに効果的に素早くゴールまでいけるか。そういった部分を多く見せることができた中で、決勝のDPRコリア戦では、相手の圧力も含めて、少しボールを持てる時間が少なく、プレッシャーに負ける時間もありました」 「もちろんフィジカルフィットネスとして、強度を上げ、それらに対応する、フィットネスレベルを上げるというのは、選手たちに共有して各チームで取り組んでもらっています」 「それだけではなく、プレッシングに対してどういうふうに攻撃をして、マイボールの時間を増やして攻撃をしていくか。そこからさらに即時奪回して、チャレンジして高い位置でボールを奪うのか。課題だけでなく、新たなチャレンジとして見せることがこのアジアカップからW杯に繋がる取り組みだと考えています」 チャレンジを新たにしていくことを語った狩野監督。パリ・オリンピックのなでしこジャパンの戦いやU-23日本代表の戦いを見て、ヒントを得られた部分もあったという。 「パリ・オリンピックではなでしこジャパンが守備的な組織としてブロックを作ってボールを奪い攻めていくということは、非常に参考になる部分もあったかなと思います」 「それだけでなく、日本の代表として男子のオリンピックチームも含めて、世界と対等に戦ったり、素晴らしい日本人として見せるべきフットボールの参考になる部分がありました。女子だけではなく、日本の代表として積み上げていくことの1つだと思っているので、攻守に連動して関わってゴールに迫っていく。それは男女共に参考になる部分だったと思います」 その中でのこのチームの強みの1つは選手たちの“判断力”だという。 「1つというのは難しいですが、選手たちの判断力です。頭の中、シンキングスピードというのは今までずっと取り組んできた部分です。それが攻撃の部分やインテンシティを上げていくということ。ただ力強く走る、力強く飛び出すというただ走力の部分や球際の部分、バトルの部分も大事ですが、思考の部分。予知・予測・判断が攻撃でも守備でも我々の強み、もしくはキーになると思っています」 チャレンジをしながらも、賢く戦うことが重要だと語る狩野監督。世代別の大会では、大会中の成長も大きなポイントとなる。 「立ち上げた当初から、我々U-20のカテゴリーとしてはなでしこジャパンにエントリーされていく、上のカテゴリーを後押しして、または池田太監督の選手層の幅を増やしていくということでチャレンジしてきました」 「選手たちは世界の舞台で自分の活躍の場を求めてチャレンジしていく選手や、この大会で自分のパフォーマンス、ワールドカップで今までの取り組みがどれだけチャレンジできるのかを含めて、個人の目標をベースにどれだけ縦に伸ばしていけるかをチャレンジしてきました」 「大会中に色々な選手がチャレンジし、それは成功だけではなく、失敗から創意工夫してチャレンジしていくことで更に伸びていくと思います。何か失敗を怖がってというよりは、今までやってきたもの、その上にあるなでしこジャパンに繋がるような、日本の女子サッカーとして世界で躍動する姿を1つでも多く見せられるように選手をサポートすることが、チームの後押しになると思います」 結果を求めつつ、1試合1試合の成長も求めていくU-20日本女子代表。ニュージーランド、ガーナ、オーストリアとまずはグループステージで戦うが、狩野監督はそれぞれの国についても言及。1試合ずつ集中して戦っていくとした。 「ニュージーランドは日本のなでしこも数多くの試合もしています。我々の特徴を含めてわかっていると思いますが、体格差、パワー、スピードを持ったチームであることは間違いないです」 「ガーナに関しても、特有のフィットネスレベルが高い選手たちが多いですし、アフリカの予選を勝ち抜いたポイントだと思います」 「オーストリアに関しても、ヨーロッパの予選を勝ち抜いてきた試合を見た中で、前線には早い選手がいる中で、ディフェンスにはしっかりと大柄な選手で個々で守れる選手も多いです」 「どの試合も簡単なゲームはないと思いますし、1試合目から集中した入りを見せたいと思っています」 その中で、優勝を目指すために必要なこと。ノックアウトステージに入った途端にパリ・オリンピックでは男女共に敗れ、A代表でも日本代表はW杯でノックアウトステージを勝ったことがない。 狩野監督は、「余裕はない」としながらも、ノックアウトステージでギアを入れ替えられるようにしたいと語った。 「一戦一戦戦うというところでは余裕があるわけではないですが、オリンピックだけではないですが、U-17日本代表をかつて指揮した森山佳郎監督も言われていましたが、W杯を戦ってグループステージからノックアウトステージを戦い、ファイナルまで行くとなると、ノックアウトステージになった時に一気にギアを上げる必要があるという議論をしました」 「グループステージも一戦一戦しっかりと勝ち点を取りながらも、更なる成長をしてノックアウトステージに行く必要はあると思います。そういうところでは、もう1つ先、さらにその上という形になると思います」 世界にも称賛されている日本のアンダーカテゴリーの女子代表。日本が2度目の頂点に立てるのか。試合は『FIFA+』で無料視聴が可能となる。 2024.08.14 22:15 Wed5
フランスで大会に参加するU-20女子代表が発表! 海外組は松窪真心&小山史乃観の2人、大学からも2人が参加
日本サッカー協会(JFA)は20日、フランスで行われるSUD Ladies Cup 2024に参加する、U-20日本女子代表メンバーを発表した。 狩野倫久監督は、今回のメンバーに大学からは早稲田大学の大山愛笑、アメリカのサンタクララ大学の林愛花が招集された。 また、海外組では、ノースカロライナ・カレッジの松窪真心、ユールゴーデンの小山史乃観が招集されている。 大会は27日から6月6日までフランスのアヴィニョンで開催。日本はグループAに入り、U-20コロンビア女子代表(5/29)、U-20メキシコ女子代表(6/1)と対戦。その後4日に順位決定戦を戦う。 今年は8月から9月にかけてコロンビアでU-20女子ワールドカップが開催日本もアジア王者として参加することとなり、重要なテストマッチの大会となる。 今回発表された_U-20日本女子代表は以下の通り。 ◆U-20日本女子代表メンバー GK 18.大熊茜(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース) 21.鹿島彩莉(ちふれASエルフェン埼玉) 1.岩崎有波(ノジマステラ神奈川相模原) FP 10.天野紗(INAC神戸レオネッサ) 6.白沢百合恵(アルビレックス新潟レディース) 9.土方麻椰(日テレ・東京ヴェルディベレーザ) 2.柏村菜那(日テレ・東京ヴェルディベレーザ) 13.松窪真心(ノースカロライナ・カレッジ/アメリカ) 5.林愛花(サンタクララ大学/アメリカ) 3.佐々木里緒(マイナビ仙台レディース) 8.大山愛笑(早稲田大学) 4.米田博美(セレッソ大阪ヤンマーレディース) 19.笹井一愛(ノジマステラ神奈川相模原) 7.角田楓佳(三菱重工浦和レッズレディース) 14.小山史乃観(ユールゴーデンIF/スウェーデン) 12.久保田真生(INAC神戸レオネッサ) 17.岡村來佳(三菱重工浦和レッズレディース) 15.樋渡百花(日テレ・東京ヴェルディベレーザ) 16.白垣うの(セレッソ大阪ヤンマーレディース) 20.松永未夢(日テレ・東京ヴェルディメニーナ) 11.板村真央(JFAアカデミー福島) 2024.05.20 20:25 Mon日本の人気記事ランキング
1
「最終予選に向けて整えてきた」なでしこ石川璃音は準備万端、北朝鮮の強度にも臆せず「そこは絶対に負けたくない」
パリ・オリンピックアジア最終予選の北朝鮮女子代表戦へ向け、なでしこジャパンが始動。13日に国内合宿がスタートし、初日のトレーニングを終えてDF石川璃音(三菱重工浦和レッズレディース)がメディアの取材に応じた。 国内組を中心に、合宿は11名で開始。WEリーグのウインターブレイクや皇后杯などにより、選手によってオフ期間に差異のある状況で迎えた初日だが、20歳のセンターバックは「この最終予選に向けてコンディションを整えてきたので、体は動く状態」と、早くも臨戦態勢だ。 オフ期間には筋力トレーニングをメインに、スプリントの強化にも取り組んだとのこと。フィジカルを売りにする北朝鮮相手にも、怯む様子は微塵もない。 「(相手は)球際が強いとは思いますが、自分もそこは良さだと思っているので、絶対に負けたくない。自分から吹き飛ばしていけるように、頑張りたい」 「どちらかというと、自分はそういう相手の方がやりやすいので、すごく楽しみです。けど、まずは勝つということをメインに考えたい」 また、ビルドアップ力の向上を、個人として目標の1つに挙げている。とらわれ過ぎてうまくいかないこともあったようだが、所属チームでも代表活動でも、アドバイスをもらいながら成長中。 ちょうど合宿初日、池田太監督と宮本ともみコーチが相手2トップを模し、プレス回避をイメージしての最終ラインからボールを運び出すパストレーニングも行われた。立ち位置、パス出しのタイミング、1つ飛ばしの意識などを吸収しつつ、培ったものを試合でも発揮できるようにと石川は意気込みを語った。 「どれだけ自分にFWを引きつけてからパスを出せるかが、あの練習には込められていると思いました。自分はビルドアップの部分が足りないと思っているので、アドバイスを受けながら今日練習に臨みましたが、自分のところへ引きつけたら、周りも楽になると思うので、そういう部分も今回の最終予選で出せたらなと思います」 なでしこジャパンは2大会連続6度目のオリンピック出場を懸け、24日に最終予選の第1戦(開催地未定)を戦い、28日に国立競技場で運命の第2戦を迎える。 2024.02.14 21:40 Wed2
中国代表に痛手…ブラジルから帰化のFWフェルナンジーニョが家族の問題で来日せず
中国サッカー協会(CFA)は24日、中国代表に招集されていたFWフェルナンジーニョ(無所属)が来日しないことを発表した。 中国代表はすでに来日済みである中、ブラジルからの帰化選手はヨーロッパから来日する予定だった。 FWアラン、FWアロイージオとともにオランダのアムステルダムから24日に来日予定だったフェルナンジーニョだったが、CFAによるとアムステルダムで家族の健康上の問題を知ったとのこと。そのまま来日せず、ブラジルへと戻ることを申請したとのことだ。 CFAもフェルナンジーニョの帰国を許可。今回のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選には参加しないこととなる。 フェルナンジーニョはブラジルのフラメンゴやポルトガルのエストリル・プライアなどでプレー。中国では重慶力帆、河北華夏、広州恒大(現:広州FC)でプレーしていたが、今年1月に財政面の問題で退団していた。 中国スーパーリーグでは119試合に出場し30ゴール39アシストを記録。これまで中国代表歴はなく、帰化後初の代表活動となる予定だった。 2022.01.25 09:30 Tue3
なでしこジャパンの宮本ともみコーチが女子AFC Coach of the Yearにノミネート!
アジアサッカー連盟(AFC)の年間男子最優秀監督ノミネート3名には、日本代表の森保一監督が最終候補に残ったほか、年間女子最優秀監督にもなでしこジャパンの宮本ともみコーチがノミネートされている。 4年ぶりの開催となるAFCアウォーズへ向けては、13日に各賞のノミネート選手や監督が発表。女子のAFC Coach of the Yearには宮本コーチのほか、中国女子代表のシュイ・チンシア監督、U-16韓国女子代表のキム・ウンジョンコーチがノミネートされた。 日本における監督はHead coach、ヘッドコーチにあたる英語がAssistant coachであるため、日本語でいう"コーチ"も同賞に該当する。 宮本コーチは現役時代の多くを、プリマハム時代を含めて伊賀FCくノ一(現:伊賀FCくノ一三重)で過ごし、日本女子代表としても中盤の軸に。出産後に現役復帰、女子ワールドカップ(W杯)メンバー入りも果たした女子サッカーの先駆者的存在だ。 指導者としては、池田太監督とともに年代別の日本女子代表を指導。2021年からなでしこジャパンのコーチに就任し、セットプレー時は前面に立って指示を送るなど、戦術家としての手腕を振るった。 池田監督の右腕としてオーストラリア&ニュージーランド女子W杯では、スペイン女子代表に快勝を収めるなど、グループステージを3戦全勝。準々決勝でスウェーデン女子代表に敗れはしたものの、育成時代から目をかけてきた長野風花や宮澤ひなたらが躍動し、その戦いは世界で大きな注目を浴びた。 また、シュイ・チンシア監督は、2022年のAFC女子アジアカップで中国を率いて日本や韓国を下し、9度目の大会制覇を達成。キム・ウンジョンコーチはU-16韓国女子代表を率い、AFC U-17女子アジアカップの1次予選、2次予選を通じて5試合51得点2失点の圧倒的強さで、チームを本戦出場へ導いていた。 <span class="paragraph-title">【写真】女子AFC Coach of the Yearにノミネートされた3名</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr"> <br><br> Shui Qingxia <br> Tomomi Miyamoto <br> Kim Eun-jung <br><br>Let us know which tactician made the biggest impact in spearheading the women’s game to greater heights in 2022! <a href="https://twitter.com/hashtag/AFCAwards2022?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#AFCAwards2022</a> <a href="https://t.co/v5GhB1hIdU">pic.twitter.com/v5GhB1hIdU</a></p>— AFC (@theafcdotcom) <a href="https://twitter.com/theafcdotcom/status/1716665850168823900?ref_src=twsrc%5Etfw">October 24, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2023.10.25 18:30 Wed4
「お前、シバくぞ」長友佑都と久保建英の軽妙やり取りが大反響「ガチトーンなの面白すぎる」「いい関係すぎ」
日本代表のDF長友佑都(FC東京)とMF久保建英(レアル・ソシエダ)のやり取りに注目が集まっている。 3月の2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選で北朝鮮代表との連戦に臨む予定だった日本。だが、アウェイの平壌で開催予定だった試合は中止となり、活動を終えた。 そうした中、25日に日本サッカー協会(JFA)の公式YouTubeチャンネルで、日本代表の裏側を伝える「Team Cam」が更新。今回の代表活動期間の様子が公開された。 その中で話題を呼んでいるのが、選手たちが日本代表のスポンサーである『KIRIN』が手掛ける"勝利のハチマキ"にメッセージを記す場面での、長友と久保のやり取りだった。 スタッフから「日本代表としての想い」を記してほしいという説明を受けると、後方の席にいた久保から長友に対し、「佑都さんブラボーでいいんじゃないですか?」という声が飛ぶことに。これに対し長友が「お前、シバくぞ」と反応していた。 このやり取りには周囲のチームメイトも大爆笑。久保も「ブラボーだけは厳しいんだよなぁ」と笑いながら話していた。 37歳の長友と22歳の久保の絶妙なやり取りにはファンからも「長友と久保の年の差ある2人の掛け合い好きすぎるw」、「面白すぎる」、「いい関係すぎる」、「ガチトーンなのが面白すぎる」と反響が寄せられていた。 今回の代表戦では出場機会のなかった長友だが、終始大きな存在感を放っていた。 <span class="paragraph-title">【動画】間と表情も完璧な長友佑都の「お前、シバくぞ」</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="lwOT6cTzyq0";var video_start = 380;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.03.26 12:10 Tue5