今月2度目の埼玉ダービーはEL埼玉が逆転勝ちでシーズンダブル達成!大宮Vは牧野美優がWE初ゴールも空砲に【WEリーグ】

2024.03.31 16:00 Sun
逆転ゴールを決めたEL埼玉の瀬戸口梢
©WE LEAGUE
逆転ゴールを決めたEL埼玉の瀬戸口梢
31日、2023-24 WEリーグ 第13節のちふれASエルフェン埼玉 vs 大宮アルディージャVENTUSが熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われ、ホームのEL埼玉が2-1で勝利を収めた。クラブ記録の3連勝後に迎えた3連戦で3連敗、トータル4勝1分け7敗で7位に後退したEL埼玉。一方、3連戦を2勝1敗で乗り切り、5勝2分け5敗と星を五分に戻して5位に浮上した大宮V。

EL埼玉はここまで全試合に先発していた園田悠奈が控えメンバーからも外れ、栃谷美羽が加入後初先発を飾る。一方の大宮Vも、前節負傷交代の平井杏幸に代わり、上辻佑実が2試合ぶりに先発復帰した。
3日に大宮Vのホームで行われた前回対戦は、唐橋万結と佐久間未稀のゴールでEL埼玉が2-0で勝利。1カ月と経たずに再び迎えた"埼玉ダービー"は、リベンジを期する大宮Vが16分に試合を動かす。

EL埼玉が前線に築く五角形の外側から大宮Vは敵陣深くへ侵入し、杉澤海星の突破で右CKを獲得すると、仲田歩夢のキックをGK浅野菜摘がファンブルしてゴール前での混戦に。最後は牧野美優が蹴り込んだ。
今冬に日本大学から加入したルーキーがWE初ゴールをマークした大宮V。先制点のきっかけを作った杉澤は、以降も度々の仕掛けとクロスで存在感を発揮し、35分にも吉田莉胡のシュートに対して好ブロックを披露。守備でも見せる。

対して、右サイドでの組み立てを中心にじわじわと押し返し始めたEL埼玉は、42分に同点弾を奪取。栃谷がボックス手前右から斜め内側へ絶妙なスルーパスを送ると、中央からのダイアゴナルランで抜け出した祐村ひかるがGKとの一対一で冷静にニアへ流し込んだ。

タイスコアで迎えた後半は、EL埼玉が追い風を利用したカウンターを披露。祐村、吉田の2トップの推進力を生かして大宮Vゴールを脅かし、68分には唐橋が収めてのスルーパスから祐村が左ポケットを取っての一対一を迎えたが、角度がなかったか、GK望月ありさに阻まれた。

仲田、船木里奈、に代えて大島暖菜田嶋みのりと、左右のサイドハーフを交代して勝ち越しを狙う大宮Vに対し、EL埼玉も84分に両ウイングバックを含む3枚替えを決行。すると87分、再びスコアを動かしたのはホームチームだった。

右の深い位置を取って1つ戻し、代わって入った松久保明梨がクロスを入れると、飛び込んだのは中盤の瀬戸口梢。大外から見事なヘディングを沈め、EL埼玉が試合をひっくり返した。

瀬戸口の今季リーグ戦初ゴールで逆転に成功したEL埼玉は、大宮Vの反撃を抑えてタイムアップのホイッスル。ダービーでダブルを達成し、4試合ぶりの白星を掴んでいる。

ちふれASエルフェン埼玉 2-1 大宮アルディージャVENTUS
【EL埼玉】
祐村ひかる(42分)
瀬戸口梢(87分)
【大宮V】
牧野美優(16分)

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