改めて感じさせられた遠藤航の存在感、デュエルの強さだけではない冷静さと判断力を持つ偉大なキャプテンへの第一歩【日本代表コラム】
2023.06.21 12:57 Wed
第2次政権で2度目の活動となった6月シリーズは、エルサルバドル代表、ペルー代表を相手に2連勝。2試合で10ゴールという結果を残して終えた。
15日に行われたエルサルバドル戦は、キックオフからアグレッシブに入ると、1分で先制。2分で相手が退場し、ほとんどの時間を数的有利な状態で戦った。
ただ、10人になれば相手も戦い方を変えてくる。決して簡単な試合とはならなかったが、選手たちは強度を落とさず、ゴールに向かい、結果として6ゴールを記録した。
2試合10ゴール、10人の得点者。攻撃に常に課題を抱える日本代表としては、この上ない収穫だったと言える。特に、所属クラブで好調を維持してシーズンを終えた選手たちが多いだけに、そのプレーをしっかりと代表チームでも発揮できたことは良い傾向だ。まだまだ反省点はあるものの、それでも収穫が大きかったと言えるだろう。
ペルー戦に目を向ければ、古橋亨梧(セルティック)、伊東、三笘、鎌田大地(フランクフルト)、旗手怜央(セルティック)と攻撃のユニットはあまり見ない組み合わせとなった。
三笘のみが第2次政権で4試合連続の先発起用。それ以外の選手は大きく変わっている。この試合では、右サイドに入った伊東との両サイドは突破できる脅威を相手に与え続けた。
鎌田と旗手の両インサイドは良いポジションを取り、間でパスを受ける展開に。また、スペースを空ける動きを見せるなど、互いに良さを見せることとなった。鎌田に関しては、下がってボールを受けること、前に出てゴールに迫ることなど、攻守にわたって存在感を見せることとなった。
◆改めて存在の大きさを感じさせたキャプテン
その中でも改めて今の日本代表に欠かせない存在であることを示したのがアンカーで起用された遠藤航(シュツットガルト)だ。
今回の活動で、新体制の日本代表のキャプテンに正式就任。エルサルバドル戦は出番がなかったため、この試合がキャプテンとしてのデビュー戦であり、日本代表通算50試合目の出場となった。
エルサルバドル戦では相手の問題もあったが、アンカーの守田が気を利かせたプレーを見せ続け低田が、この日の遠藤はそれ以上のパフォーマンスを見せていた。
何よりもそこにあるのは安定感と安心感。森保監督がキャプテンを任せることを決断しただけの理由はある。その存在感は、いなかった1試合ではなく、出場した1試合で見せつけた。
「南米のチームは一対一や球際が強い。そこで上回るのが自分の仕事。それは真ん中でやっている以上、見せなければならない」
試合後に遠藤は自身の役割を語った。FIFAランキングでも1つしか違わない相手。実力のある相手であり、プレスの強度や守備のタイトさはエルサルバドルとは比にならなかったが、遠藤は落ち着いて役割を果たした。
ブンデスリーガでデュエルキングに輝いた実力は伊達ではない。ただデュエルに強いのではなく、チームが求めるタイミングで、しっかりと相手を封じる力を持っていることが大きい。
なかなか上手くいかないペルーの攻撃を受けて、百戦錬磨のパオロ・ゲレーロが降りて来れば、しっかりと潰しに行く。相手がカウンターを仕掛けようとすれば、その手前でボールを奪う。両サイドが高い位置を取り、スペースが空けば埋めに行って止める。また、自身が奪い切るだけでなく、チーム全体を促すプレーも見せる。守備においては全てをコントロール。結果、遠藤が下がった直後に日本は何でもないプレーで失点してしまった。遠藤がいたらという仮定の話はしたくないが、谷口彰悟(アル・ラーヤン)がクリアしたボールは、しっかりと回収したかシュートブロックに入っていたのではないだろうか。それだけ安定感があった。
そして、遠藤が素晴らしいだけでなく、周りが生きてくるのも魅力だ。遠藤がアンカーにいることで、バランスを取る鎌田と旗手も自由度が増す。サイドバックの菅原由勢(AZ)も臆することなく高い位置を取れる。前線の5枚が特徴を出す上で、遠藤がいるという安心感が思い切りの良さを引き出せると言える。
「前から行かなくていい時は無理やり相手に持たせる形を取った。前の選手は横パスが入った時にスプリントをかけて行きたくなる所を、我慢してもらって6番を見てもらった」
前線からの守備は追い回してしまいがちだが、遠藤はしっかりとそこも制御。チームとしての戦い方をピッチ上で判断しなければならない以上、ゲームを読み、最善の策を見つけられる選手は必要だ。その点では、遠藤が最も優れた存在と言えるだろう。クラブで厳しい残留争いを2年連続で乗り越えたことも、難しい状況でキャプテンとしてチームマネジメントしたことも、日本代表にとって大きな経験になっているようだ。《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》
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「南米の強豪にこうやって勝てるということを自信に繋げて、次からの活動でもレベルアップを目指していきたいと思います」試合後の記者会見で森保一監督はこう語ったが、まさに力を発揮できた2試合だったと言えるだろう。ただ、10人になれば相手も戦い方を変えてくる。決して簡単な試合とはならなかったが、選手たちは強度を落とさず、ゴールに向かい、結果として6ゴールを記録した。
そして迎えたペルー戦。エルサルバドル以上に実力を持つ相手との試合だったが、伊藤洋輝(シュツットガルト)のミドルシュートで幸先良く先制すると、見事なつなぎから三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)が追加点。後半に入り、伊東純也(スタッド・ランス)、前田大然(セルティック)とゴールを重ね、4-1で勝利を収めた。
2試合10ゴール、10人の得点者。攻撃に常に課題を抱える日本代表としては、この上ない収穫だったと言える。特に、所属クラブで好調を維持してシーズンを終えた選手たちが多いだけに、そのプレーをしっかりと代表チームでも発揮できたことは良い傾向だ。まだまだ反省点はあるものの、それでも収穫が大きかったと言えるだろう。
ペルー戦に目を向ければ、古橋亨梧(セルティック)、伊東、三笘、鎌田大地(フランクフルト)、旗手怜央(セルティック)と攻撃のユニットはあまり見ない組み合わせとなった。
三笘のみが第2次政権で4試合連続の先発起用。それ以外の選手は大きく変わっている。この試合では、右サイドに入った伊東との両サイドは突破できる脅威を相手に与え続けた。
鎌田と旗手の両インサイドは良いポジションを取り、間でパスを受ける展開に。また、スペースを空ける動きを見せるなど、互いに良さを見せることとなった。鎌田に関しては、下がってボールを受けること、前に出てゴールに迫ることなど、攻守にわたって存在感を見せることとなった。
◆改めて存在の大きさを感じさせたキャプテン
その中でも改めて今の日本代表に欠かせない存在であることを示したのがアンカーで起用された遠藤航(シュツットガルト)だ。
今回の活動で、新体制の日本代表のキャプテンに正式就任。エルサルバドル戦は出番がなかったため、この試合がキャプテンとしてのデビュー戦であり、日本代表通算50試合目の出場となった。
エルサルバドル戦では相手の問題もあったが、アンカーの守田が気を利かせたプレーを見せ続け低田が、この日の遠藤はそれ以上のパフォーマンスを見せていた。
何よりもそこにあるのは安定感と安心感。森保監督がキャプテンを任せることを決断しただけの理由はある。その存在感は、いなかった1試合ではなく、出場した1試合で見せつけた。
「南米のチームは一対一や球際が強い。そこで上回るのが自分の仕事。それは真ん中でやっている以上、見せなければならない」
試合後に遠藤は自身の役割を語った。FIFAランキングでも1つしか違わない相手。実力のある相手であり、プレスの強度や守備のタイトさはエルサルバドルとは比にならなかったが、遠藤は落ち着いて役割を果たした。
ブンデスリーガでデュエルキングに輝いた実力は伊達ではない。ただデュエルに強いのではなく、チームが求めるタイミングで、しっかりと相手を封じる力を持っていることが大きい。
なかなか上手くいかないペルーの攻撃を受けて、百戦錬磨のパオロ・ゲレーロが降りて来れば、しっかりと潰しに行く。相手がカウンターを仕掛けようとすれば、その手前でボールを奪う。両サイドが高い位置を取り、スペースが空けば埋めに行って止める。また、自身が奪い切るだけでなく、チーム全体を促すプレーも見せる。守備においては全てをコントロール。結果、遠藤が下がった直後に日本は何でもないプレーで失点してしまった。遠藤がいたらという仮定の話はしたくないが、谷口彰悟(アル・ラーヤン)がクリアしたボールは、しっかりと回収したかシュートブロックに入っていたのではないだろうか。それだけ安定感があった。
そして、遠藤が素晴らしいだけでなく、周りが生きてくるのも魅力だ。遠藤がアンカーにいることで、バランスを取る鎌田と旗手も自由度が増す。サイドバックの菅原由勢(AZ)も臆することなく高い位置を取れる。前線の5枚が特徴を出す上で、遠藤がいるという安心感が思い切りの良さを引き出せると言える。
「前から行かなくていい時は無理やり相手に持たせる形を取った。前の選手は横パスが入った時にスプリントをかけて行きたくなる所を、我慢してもらって6番を見てもらった」
前線からの守備は追い回してしまいがちだが、遠藤はしっかりとそこも制御。チームとしての戦い方をピッチ上で判断しなければならない以上、ゲームを読み、最善の策を見つけられる選手は必要だ。その点では、遠藤が最も優れた存在と言えるだろう。クラブで厳しい残留争いを2年連続で乗り越えたことも、難しい状況でキャプテンとしてチームマネジメントしたことも、日本代表にとって大きな経験になっているようだ。《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》
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主力としてオランダ1部優勝争い。満を持して代表右SB一番手を取りに行く菅原由勢【新しい景色へ導く期待の選手/vol.6】
第2次森保ジャパンの初陣となる24・28日のウルグアイ・コロンビア2連戦(東京・大阪)。3年後の2026年北中米W杯に向けた強化がいよいよスタートする。 そのメンバー26人が発表されたが、30代はシュミット・ダニエル(シント=トロイデン)、遠藤航(シュツットガルト)、伊東純也(スタッド・ランス)の3人だけ。大幅な若返りが図られた印象だ。 右サイドバック(SB)はその筆頭ではないか。2014年ブラジル・2018年ロシア・2022年カタールと3度のW杯に参戦した32歳の酒井宏樹(浦和レッズ)と29歳の山根視来(川崎フロンターレ)が揃って外れ、20代前半の3人が名を連ねることになったからだ。 最年長は23歳の橋岡大樹(シント=トロイデン)だが、彼も2019年E-1選手権(釜山)で2試合に出場しただけ。22歳の菅原由勢(AZ)にしても、欧州組だけで挑んだ2020年10月のカメルーン戦(ユトレヒト)で終盤にピッチに立ったのみである。半田陸(ガンバ大阪)に至ってはパリ五輪世代でA代表実績は皆無。3人のバトルは見ものだ。 こうした中、森保監督が最も注目していると見られるのが菅原だろう。実際、2月の欧州視察時には、アルクマールまで直々に出向いている。現地を訪れたのは、2月10日のエクセルシオール戦。翌11日にはフライブルク対シュツットガルト戦を見に行っているから、凄まじい強行日程だったのは間違いない。そこまでリスクを冒しても、菅原のパフォーマンスをその目で確認したかったということになる。やはり期待値は非常に高いのだ。 「由勢のチームの中での立ち位置が明らかに変わっているなと感じました。以前はレギュラーを取るために戦っていましたが、今はチームの中心選手として周囲から信頼されている。しかも、AZはオランダという素晴らしいリーグで優勝争いをしている。欧州5大リーグに近いレベルの国でトップを争うチームで戦っているのはすごく評価できるところ。簡単なことではない」と森保監督も語っており、成長した姿を代表で見せつけてほしいと願っているのだ。 もともと菅原は10代の頃から「内田篤人(JFAロールモデルコーチ)の後継者」と目され、2017年U-17W杯(インド)・2019年U-20W杯(ポーランド)を経験してきたエリートだ。メディアの質問にも自分の言葉で理路整然と答えられる賢さとコミュニケーション力を備えており、19歳で赴いたオランダでもすぐさま適応できる社交性も持ち合わせていた。東京五輪は2000年生まれで一番下の学年ということもあって惜しくも選外となったものの、本人は挫折を糧に成長を続け、着実にスケールアップしている。 この4シーズンでほぼコンスタントに国内リーグ戦に出続けているうえ、2019-20シーズンはヨーロッパリーグ、2021-22・2022-23シーズンにはヨーロッパ・カンファレンスリーグに参戦しているという欧州舞台の経験値も魅力。それは他の右SB陣が持ち合わせていないものだ。 こうした実績もあり、カタールW杯直前に中山雄太(ハダースフィールド・タウン)が負傷離脱した際にも「左右SBのできる菅原を追加招集すべき」という声が挙がったほどだ。結果的には町野修斗(湘南ベルマーレ)が選ばれ、本人は東京五輪に続く落選を味わったわけだが、負けず嫌いの男は「ここから巻き返してやる」と誓ったに違いない。 今回は同じ2000年生まれの谷晃生(ガンバ大阪)、瀬古歩夢(グラスホッパー)、中村敬斗(LASKリンツ)も名を連ねている。それも本人にとって心強い点だろう。彼らに久保建英(レアル・ソシエダ)を加えた2000・2001年生まれの5人はU-12世代からともに代表活動をしてきた仲間。森山佳郎監督の下でインドネシアやインド、ウズベキスタンなどアジアの環境の悪い国々に転戦し、タフさを養ってきた。そういった経験値がある分、メンタル的に強い人間が揃っている。 ドイツ5部からブンデスリーガ1部に這い上がった上月壮一郎(シャルケ)もその一員ではあるが、日本人の若者としては少し異質な人材が出てくるのも不思議ではないのだ。年齢や国籍に関係なくバチバチできるメンタリティをぜひとも新生・森保ジャパンに還元してほしいもの。すでにA代表歴のある菅原はその筆頭にならなければいけない。 さらに言うと、名古屋ユースの大先輩・吉田麻也(シャルケ)が外れた今、偉大な先陣から託されたものを受け継ぎ、ピッチで示すことも彼に託される重要タスク。菅原はそういうことを考えて行動に移せる人間である。だからこそ、こちらも大いに期待したくなる。 A代表から離れていた約2年半で、彼がどのような変貌を遂げたのかをしっかりとチェックすることが、初陣2連戦の大きなテーマ。「内田二世」と評されてきた男が見る者の度肝を抜くような仕事をやってのけることを今から楽しみに待ちたい。 2023.03.16 18:30 Thu3
「全ての監督が日本人を指導すべき」守田英正に感銘を受けたスポルティング監督が絶賛「良いことしか言えない」
スポルティングCPのルベン・アモリム監督が、日本代表MF守田英正を絶賛した。ポルトガル『A Bola』が伝えた。 今夏サンタ・クララからスポルティングに完全移籍した守田。念願の移籍を果たし、ポルトガル国内でのステップアップを果たした。 ポルトガル3強の一角に加入したが、開幕戦から出場機会を得ると、プリメイラ・リーガ6試合全てに出場。チャンピオンズリーグ(CL)でも初戦のフランクフルト戦に出場し、アシストを記録した。 新天地でも順調なスタートを切り、カタール・ワールドカップ(W杯)に向けて準備を進めている守田だが、指揮官も大きな信頼を寄せている様子。日本人選手への評価が大きく変わっているようだ。 「全ての監督が日本人選手を指導すべきだと思う。常にチームを助け、どんなポジションでもプレーし、1日に1000回も謝る選手が、どのようなものであるかを理解するためにだ」 「守田には良いことしか言えない。テクニックのある選手だ。彼は6番でプレーしに来たが、8番でもプレーすることができる」 「私は彼にとても満足している。我々が守田を選んだ日、その価値と人柄をよく表している」 監督も絶賛する守田は、アンカーだけでなくインサイドハーフでもプレー。13日に予定されているトッテナムとのCL第2節でも先発が予想されており、さらに力をつけて日本代表にも貢献してもらいたいところだ。 <span class="paragraph-title">【動画】CLデビュー戦で守田が飛び出しから見事なアシスト</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="tvsV4ByUmUo";var video_start = 15;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2022.09.13 21:17 Tue4
フランスで大会に参加するU-20女子代表が発表! 海外組は松窪真心&小山史乃観の2人、大学からも2人が参加
日本サッカー協会(JFA)は20日、フランスで行われるSUD Ladies Cup 2024に参加する、U-20日本女子代表メンバーを発表した。 狩野倫久監督は、今回のメンバーに大学からは早稲田大学の大山愛笑、アメリカのサンタクララ大学の林愛花が招集された。 また、海外組では、ノースカロライナ・カレッジの松窪真心、ユールゴーデンの小山史乃観が招集されている。 大会は27日から6月6日までフランスのアヴィニョンで開催。日本はグループAに入り、U-20コロンビア女子代表(5/29)、U-20メキシコ女子代表(6/1)と対戦。その後4日に順位決定戦を戦う。 今年は8月から9月にかけてコロンビアでU-20女子ワールドカップが開催日本もアジア王者として参加することとなり、重要なテストマッチの大会となる。 今回発表された_U-20日本女子代表は以下の通り。 ◆U-20日本女子代表メンバー GK 18.大熊茜(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース) 21.鹿島彩莉(ちふれASエルフェン埼玉) 1.岩崎有波(ノジマステラ神奈川相模原) FP 10.天野紗(INAC神戸レオネッサ) 6.白沢百合恵(アルビレックス新潟レディース) 9.土方麻椰(日テレ・東京ヴェルディベレーザ) 2.柏村菜那(日テレ・東京ヴェルディベレーザ) 13.松窪真心(ノースカロライナ・カレッジ/アメリカ) 5.林愛花(サンタクララ大学/アメリカ) 3.佐々木里緒(マイナビ仙台レディース) 8.大山愛笑(早稲田大学) 4.米田博美(セレッソ大阪ヤンマーレディース) 19.笹井一愛(ノジマステラ神奈川相模原) 7.角田楓佳(三菱重工浦和レッズレディース) 14.小山史乃観(ユールゴーデンIF/スウェーデン) 12.久保田真生(INAC神戸レオネッサ) 17.岡村來佳(三菱重工浦和レッズレディース) 15.樋渡百花(日テレ・東京ヴェルディベレーザ) 16.白垣うの(セレッソ大阪ヤンマーレディース) 20.松永未夢(日テレ・東京ヴェルディメニーナ) 11.板村真央(JFAアカデミー福島) 2024.05.20 20:25 Mon5