谷口彰悟 Shogo TANIGUCHI

ポジション DF
国籍 日本
生年月日 1991年07月15日(32歳)
利き足
身長 183cm
体重 75kg
ニュース クラブ
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川崎F戦でJ1初出場期待される東京Vの千田海人…秋田時代以来の再戦へ「J1に行って借りを返したかった」

東京ヴェルディのDF千田海人が、J1デビューが期待される川崎フロンターレ戦へ意気込む。 2017年に神奈川大学から当時J3リーグのブラウブリッツ秋田に加入し、プロキャリアをスタートした千田。その秋田で2017年と2020年のJ3優勝に貢献し、2021年にJ2リーグ昇格を果たすと、昨シーズンに東京Vに完全移籍した。 その新天地での1年目はリーグ戦12試合の出場にとどまったものの、チームはJ2を3位でフィニッシュした末に昇格プレーオフを制して16年ぶりのJ1昇格を果たした。 東京V加入時に「J1に行きたいという気持ちひとつで移籍を決めた」という言葉通り、加入2年目で待望のJ1の舞台にたどり着いたが、明治安田J1リーグ第2節の浦和レッズ戦でベンチ入りを果たして以降はベンチ外が続き、待望のJ1デビューはお預けの状態が続いている。 それでも、16日に行われたJリーグYBCルヴァンカップ2回戦の鹿児島ユナイテッドFCで今季の公式戦初出場を飾り、ゲームキャプテンとしてハーフタイムに交代するまで攻守に安定したパフォーマンスを披露した186cmの屈強な守備者は、前節のFC東京戦で負傷交代したDF谷口栄斗の有力な代役候補として、20日にUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで行われる明治安田J1リーグ第9節の川崎F戦でのスタメン起用が期待されている。 千田は自身を含め、「自分たちの価値を示す」、「今日やれないと意味がない」と試合前にチームメイトに発破をかけて臨み、今季初となる公式戦でのクリーンシートを達成した鹿児島戦を振り返り、その手応えを口に。 「ここ最近、去年と比べて今年は成長したと練習試合を通して実感したところを、公式戦でしっかり出せたのと、守備のところは、今年はよりウィークの改善と共に、自分のストロングもしっかりと出さないと、やっぱりJ1で戦えないと思って取り組んできたので、そういう自分のストロングの部分を出すところも意識してやっていました。昨日は前半しか出なかったですが、失点ゼロで終えられたのは良かったと思います」 その鹿児島戦の手応えを自信に臨む川崎F戦は、個人として秋田時代の2020年12月に行われた天皇杯準決勝以来の対戦となる。コロナ禍1年目の特殊なレギュレーションによって実現した当時のJ1王者との対戦では、三笘薫や守田英正、田中碧、旗手怜央、谷口彰悟ら現日本代表を擁した相手に0-2の敗戦を喫していた。 その相手との約3年半ぶりの再戦に向けては、J1の舞台で秋田時代の借りを返すと共に、東京Vでのプレーを通じて成長した部分を試したいと意気込む。 「あの時は天皇杯でチームは秋田でしたが、悔しい思いをしましたし、自分がJ1に行って借りを返したいと思っていたので、その機会があるのであれば、しっかり返したいです。また、このヴェルディに移ってきて秋田の時とは全然変わった自分だと思うので、自分のやれることをしっかりピッチで示すところを、やりたいなと思います」 直近3試合で無得点ではあるものの、前回対戦でも対峙したFW小林悠に加え、FWエリソン、FW山田新、FWバフェティンビ・ゴミスらを擁する強力な相手のアタッカー陣とのタフなマッチアップが予想されるが、「守備で劣っているとは全く思っていない」と、圧倒的な空中戦の強さやデュエルの強さを武器にルヴァンカップに続く今季2つ目のクリーンシートを狙う。 「全員が尖った特徴を持っていますし、J1にふさわしいストライカーが揃っていると思います。自分がもし試合に出るのであれば、相手に対して守備で劣っているとは全く思っていないので、そういう選手たちに対応するのではなく、しっかり完封できるように、ここ最近ゼロがないですし、ルヴァンではしっかりゼロで抑えられたというのを、良い形でリーグ戦に繋げられたらと思うので、しっかりとゼロにこだわってそれが勝利に繋がればと思います」 また、秋田時代からディフェンスラインでの統率力、リーダーシップに優れる29歳は「若い選手が多い中で、今は最後に追いつかれたりして勝ちを逃してきている。ゲームの締め方だったり、一瞬隙を見せてしまうところが、そういう終わり方に繋がっていると思うので、ゲームに入ったら自分中心に、しっかり締めながら90分通してゼロで抑えられるような守備の統一感というか、一体感を持ってやりたい」と、課題のクローズの部分でも主体的に振る舞いたいと語った。 J1でのプレーを目標すると共に、秋田とは大きく異なるスタイルを持つ東京Vで、自ら課題としてきたビルドアップや攻撃面の成長に真摯に取り組んできた元秋田のディフェンスリーダーは、今回の川崎F戦でJ1デビューのチャンスを掴み、今季リーグ戦初完封と共に2勝目をもたらすことができるか…。 2024.04.19 19:30 Fri

【パリ行きの命運を託された23選手】苦しむ川崎Fを離脱で決戦の地へ…覚悟と気概を見せよ、19歳センターバック高井幸大

パリ・オリンピックのアジア最終予選を兼ねるAFC U23アジアカップが15日に開幕する。出場16カ国が4組に分かれてのグループステージから始まる五輪出場もかけた戦いは約2週間ちょっとのスケジュール的にも勝ち上がれば勝ち上がるほど総力戦が必至。ここではパリ行きの命運が託されたU-23日本代表の23選手を紹介し、高井幸大にフォーカスする。 ■高井幸大(DF/川崎フロンターレ) 高井は川崎Fひと筋の19歳センターバック。ジュニアからジュニアユース、ユースと階段を駆け上がり、2021年の2種登録も経て、翌22年にファーストチーム昇格を果たす。1年目はJ1リーグ出場ゼロに終わるも、チームが過渡期突入の昨シーズンは第8節での先発フル出場デビューから主力に定着。ただ、前年限りで谷口彰悟が去った川崎Fの失点は減らなかった。 今季は自身初の開幕スタメン。ケガがちなジェジエウにもう全幅の信頼を置くわけにいかないなか、第2節で昇格組のジュビロ磐田に5失点という苦い経験をしたが、今や19歳高井は川崎Fサポーターの“希望”であり、新たなDFリーダーとなるべき存在だ。U-23日本代表招集で高井が離脱した川崎Fは最終ラインのやりくりが難しくなっており、早くも高井帰還を望む声が上がる。 さて、今予選のU-23日本代表センターバック陣における高井の立ち位置は、蓋を開けてみないとわからないというのが正直なところ。先月のU-23マリ代表戦では西尾隆矢(セレッソ大阪)とのコンビでフル出場も3失点。続くU-23ウクライナ代表戦での起用はなかった。マリ戦を大岩剛監督がどう評価したかに関わらず、西尾は今予選を通じた最終ラインの軸と推定できるため、そのパートナーに高井が起用されるか否かか。 いや、必ずしも西尾とのセットとは限らない。中2日が基本という総力戦のなか、対戦相手がロングボール攻勢を敷くことも考えられ、そうなると、例えば180cm西尾&182cm鈴木海音(ジュビロ磐田)のコンビではハッキリ言って厳しい。対して高井は192cm。エアバトルは身長が全てではないが、相手に対するメッセージとして、高井を先発起用するアイデアは必ず存在する。 グループステージで言えば、初戦で激突するU-23中国代表はフィールドプレーヤーの半分以上が180cmオーバー。ただでさえ総力戦というなか、泥臭くも愚直に日本から1点を奪いに来るのがアジアの怖さであり、高井もこの初戦から起用されると予想する。苦しむ川崎Fを離脱し、決戦の地カタールへ来た高井…パリ五輪出場権獲得に貢献する勇ましい姿を川崎Fサポーターに見せて欲しい。 2024.04.14 18:00 Sun

北朝鮮に苦しみながらもアジアカップから一歩前進、躊躇しなかった5バック采配に選手たちも呼応【日本代表コラム】

21日、日本代表は国立競技場で2026北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選第3節で、北朝鮮代表をホームに迎えた。 2月になでしこジャパンが戦ったパリ・オリンピック アジア最終予選と同様、この日も3000人近い北朝鮮の同胞たちがスタンドを埋め、バルーンスティックを使った統率の取れた応援で声援を送った。 そんな中、彼らの目の前で開始2分に日本が先制。左サイドから崩すと、堂安律のアシストから田中碧が見事にシュートを決め切った。ただ、これが唯一生まれたゴールとなった。 「前半開始早々に得点を上げられたことがまずは試合を勝ち切る上では非常に大きかったと思います」 こう語ったのは森保一監督。難しい試合になることが予想された中、開始2分でスコアを動かしたことは大きい。 アジアカップでは立ち上がりの悪さが目立ち、相手の圧力に屈する場面もあったが、その時間すら与えない中でのゴール。「選手たちが入りの部分から自分たちが積極的に戦っていこうという思いを持って、相手のゴールに向かってというプレーの選択がゴールに繋がったと思います」と、選手たちのパフォーマンスを称えた。 まさに出鼻を挫いた日本は、その後も主導権を握り続ける。ロングボールを跳ね返し、左右のサイドから攻撃を仕掛けていく。ボールをあまり長く保持せず、スピード感のあるパス交換でプレスをあまりかけさせないようにした。 空中戦ではなかなか勝てなかったが、地上戦では日本に分が。堂安が何度となくゴールに迫ったが、追加点を挙げることができなかったことは課題だろう。本人も「自分が決めていれば後半はもっと楽な展開になった」と反省した。 攻撃面ではアジアカップから満足いく結果は出せているとは言えない。チャンスこそ作るも決定力に欠け、どこか攻め急ぐ感じもありミスも目立った。田中は「蹴らなくていい部分も蹴ったりとか、少し距離が遠くなって繋げなかったりとかもあった」と、反省を口に。まだまだ精度を上げる必要があることは明白だった。 ポイントは後半の頭にあった。リードを許していた北朝鮮はギアを上げて後半立ち上がりからよりタフに戦うことに。47分には結果としてファウルとなったが、ポストを強襲したシュートの後にネットも揺らした。ファウルがなければ、同点ゴールという状況であり、そこまで持ち込ませてしまったことは反省が必要だろう。 後半の序盤は完全に北朝鮮ペース。「圧力を受けていた時間帯はあった」と森保監督も認め、アジアカップのことが蘇った人は少なくなかったはずだ。ポイントはそこで手を打てたことだと思う。 日本は守田英正(スポルティングCP)を下げて遠藤航(リバプール)を投入。中盤にフレッシュさをもたらせ、システムも[4-2-3-1]から[4-3-3]に変更。田中が高い位置を取れるようになり、前にボールを運べるようになった。 それでも、ミスが目立ち、北朝鮮が押し込む展開は変わらず。相手のプレー精度にも助けられ、決定的なピンチはなかったが、徐々にセットプレーも増えていき、いつ追いつかれてもおかしくない状況でもあった。 すると73分に森保監督は大きく動くことを決断。堂安を下げて谷口彰悟(アル・ラーヤン)を投入してシステムを5バックに変更し、橋岡大樹(ルートン・タウン)、浅野拓磨(ボーフム)を入れて右サイドを活性化させた。後ろの枚数を増やしつつ、左の前田大然(セルティック)、右の浅野とスピードを武器にする両翼でカウンターを仕掛けていくことにした。 森保監督は「守備を安定させて、その上でカウンター攻撃を仕掛ける、相手が出てきているところにスピードのある浅野を投入することによって、耐えながらも攻撃を仕掛けていくという狙いを持って投入しました」と選手起用を説明。前田のスピードに手を焼いていた中、逆サイドにもスピードをもたらせることで流れを掴みに行った。 徐々に押し戻すことができた日本だったが、後半も決定力は欠いてしまった。北朝鮮の粘り強い守備、GKの好セーブと理由は様々だが、よりチャンスが作れないレベルが上の国との対戦も考えれば、フィニッシュワークの精度は上げなければいけない。 ただ、相手に合わせて躊躇せず、わかりやすい采配を決断したことで、ピッチ上の選手たちはハッキリしたはずだ。町田浩樹(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)は「5枚になるとチャレンジ&カバーがしやすくなる」とコメント。板倉滉(ボルシアMG)も「後ろ3人が思い切っていけるポジショニングを取れたのが良かった。5バックにしたことでもう一度前からプレスに行こうという意図も感じられた」と、監督の意図を汲めていたと振り返った。特に守備面では約束事があることは重要であり、チームも安定感が増していった。 森保監督は「今日の試合は簡単な試合ではなかったですし、押し込まれて失点してもおかしくないようなシーンを何度も作られながらも、粘り強く守り、無失点で終われたということは、彩艶含めてチームの自信になったと思います」とコメント。アジアカップでは悔しい試合が続いたGK鈴木彩艶(シント=トロイデン)もクリーンシートを達成。チームとして、押し切られなかったことは大きな自信となることは間違いない。課題はありながらも、一歩前進できたと言えるだろう。 続いてはあ26日に一度も勝ったことがないアウェイ平壌での試合に息巻くところだったが、試合中に突然の中止が決定。開催されるのかどうか、どこで開催されるのかなど、突如として不透明に。日本代表は22日に中国経由で移動する予定だったがキャンセルし、国内で調整を続けることが決定。果たして第2戦があるのかどうか。選手たちには回復とコンディション維持に努めてもらいたい。 《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》 <span class="paragraph-title">【動画】日本代表が電光石火の先制劇! 北朝鮮相手に勝利し3連勝</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="KSPqzhJr4Xc";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.03.22 12:55 Fri

DF陣が振り返る北朝鮮との90分間「5バックだと…」「内容より結果」「呑まれずに最後までいけた」

森保一監督率いる日本代表は21日、2026北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選グループ第3節で北朝鮮代表と対戦。ホーム国立競技場で1-0と勝利し、グループ3連勝とした。 この日、日本代表は馴染み深い[4-2-3-1]でスタート。センターバックはゲーム主将のDF板倉滉(ボルシアMG)を右に、左利きのDF町田浩樹(ユニオンSG)を左に配置。右サイドバックはDF菅原由勢(AZ)、左サイドバックは伊藤洋輝(シュツットガルト)、そしてGK鈴木彩艶(シント=トロイデン)という守備者たちだ。 試合結果はご存知の通り、日本代表が1-0で勝利。追加点を最後まで奪えなかった一方、迫力ある北朝鮮代表の攻撃を封じ込め、最後はDF谷口彰悟(アル・ラーヤン)の投入で5バックに移行…エンタメ性溢れるゲームだったとは言えないが、これがW杯予選だ。 DF冨安健洋(アーセナル)不在下、最終ラインの統率を委ねられた板倉は「局面局面でのバトルが大事なポイントでした」と、大柄でなくともフィジカルコンタクトを厭わない北朝鮮選手たちを、“局面局面”で封じ込めていくことが大きなテーマだったと明かす。ミッションは概ね完遂だ。 町田は5バック(伊藤・町田・谷口・板倉・橋岡)移行後の戦いを回想し、「5枚になるとチャレンジ&カバーがしやすくなります。例えばクリアが小さくなってしまったとしても、周辺で拾いやすくなるし、セカンドボールも回収しやすい」とコメント。やはり[5-4-1]は今後も併用していきそうだ。 「5枚だと『後ろが重くなる』と言われがちですが、その状況は相手も前に人数をかけてくる。頭数を合わせるだけと捉えれば、後ろが重くなっても問題ないと思っています」 「そのぶん、大然(前田)や拓磨くん(浅野)のスピードを活かせるシーンがありましたし、そこで2点目を取れれば、より良い結果でしたね」 一方、アジア杯で消化不良のスタメン落ちを経験した右サイドバック菅原。今回の一戦については「コンディション面で今の自分が発揮できる100%を出そうとトライしました。攻撃参加も多かったなか、クロスの質がもっと高ければ、チームに優位性を与えられたと思います。しっかり見直したいです」と反省。 「でもやっぱり、こうやって色んなところから皆が集まって、練り上げる時間が少ないなか、話し合って取り組みを発揮できたし、とにかく結果を掴めた…そこを第一に考えたいですね」 GK鈴木も「内容より結果」とし、「チームとして最低限達成すべきこと、細かい修正は多いですが、僕個人もGKとして最低限の貢献ができました」とゼロ封に一定の充実感。キックミス等あった鈴木だが、表情は90分間通して常に冷静だった。 「(後半の)北朝鮮の勢いは想定内でしたが、シュートを打たせた数が多かったかなと。それでも締めるべきところを締めれましたし、前からプレッシングをかけられた時も、うまくロングボールを出すことで、相手の思う壺にはなりませんでした。“呑まれず”に最後までいけたと思います」 日本代表はこれで2次予選3連勝。26日に敵地平壌で開催予定だった第4節リターンマッチがどうなるか…我々メディアもJFAも理解が追いつかない状況となっているが、ひとまずは勝ち点「3」を積み上げた選手たち、コーチ陣に拍手を。 2024.03.22 07:00 Fri

5バックに変更した意図は? 森保一監督は北朝鮮相手のクリーンシートに一定の手応え「自信になる勝利を掴めた」

日本代表の森保一監督が、北朝鮮代表戦を振り返った。 21日、2026北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選第3節で日本と北朝鮮が国立競技場で対戦した。 3連勝を収めたい日本は、2017年12月以来、6年ぶりの対戦となる北朝鮮をホームに迎えての一戦。すると開始2分に左サイドを崩すと、最後はシュートのこぼれ球を拾った堂安律のパスを田中碧がダイレクトで決めて先制する。 幸先良くスコアを動かした日本は、堂安や守田英正らがゴールに襲いかかるも追加点を奪えず。GKカン・ジュヒョクの好セーブの前にリードを広げられない。すると後半に入り北朝鮮がギアチェンジ。47分にはネットを揺らされるが、直前のプレーがファウルだとしてゴールは認められず。そこから北朝鮮が押し込み始めるとアジアカップの嫌な思い出が蘇る。 それでも遠藤航を投入して安定させると、終盤には3バックに変更して守り切りながらもカウンターを狙う形に。上田綺世や前田大然がチャンスを迎えるもゴールはやはり生まれず。1-0で逃げ切り、3連勝を収めた。 試合後の記者会見で森保一監督は「前半開始早々に得点を上げられたことがまずは試合を勝ち切る上では非常に大きかったと思います。選手たちが入りの部分から自分たちが積極的に戦っていこうという思いを持って、相手のゴールに向かってというプレーの選択がゴールに繋がったと思います」と、立ち上がりのゴールを称え、アジアカップで課題とされた試合の入りも良かったとした。 また「その後、なかなか追加点を奪えずという厳しい展開の中、特に後半は相手がシンプルにパワーをかけて攻めてくるところで、苦戦する流れではありましたが、厳しい押し込まれた戦いの中でも、粘り強く、無失点に抑えながら、そこでもう1回流れを引き込んでいこうというところが、選手たちも勝ちたいという気持ちと、粘り強く最後まで戦うという気持ちが、勝利に結びついたのかなと思います」と、良い流れとは言えないものの、耐えながら勝利に向かってプレーした選手たちを称えた。 「この試合においては、アジアカップで悔しい結果になったことを受けて、我々が過去の課題を踏まえて戦いに臨むといった部分でも、苦しい時間を耐えてカウンターも仕掛けられましたし、厳しい戦いをモノにするという部分、選手たちが自信を持てる戦いができたかなと思います。できれば追加点を奪うという、強かに試合巧者として結果を掴めるように、また成長していきたいなと思っています」と、成長を少し見せたものの、決定力のなさという課題も改めて浮き彫りになったとした。 後半は相手に押し込まれていく中で、選手を交代させてシステム変更を敢行。狙いについては「相手に押し込まれる、圧力を受ける展開になっていました。さらに、押し込まれる展開になってはいけないということで、フレッシュな選手を投入しようということと、守備を安定させて、その上でカウンター攻撃を仕掛ける、相手が出てきているところにスピードのある浅野を投入することによって、耐えながらも攻撃を仕掛けていくという狙いを持って投入しました」とコメント。谷口彰悟、橋岡大樹にはフレッシュさ、浅野拓磨には右サイドでスピードを生かしてほしいという狙いがあったという。 その交代選手についても森保監督は言及し、「北朝鮮の攻撃、圧力を受けていた時間帯はあったと思いますし、アジアカップでもああいう展開になって最後押し切られてしまったというところがあった中で、長友の投入というよりも、相手の圧力を弾き返す、しっかり受けられる選手を投入して、守備の安定と、そこから攻撃につなげていくというところは代わって入ってくれた選手がやってくれたと思います」と、雰囲気を変えるためにキャラクターの強い長友佑都ではない選択をした理由をコメント。「長友が出て、キャラクターで空気を変えるではなく、チームが勝つために選手たちがチームの戦術と個々の役割と特徴を発揮して、試合を勝ち切れたことを評価していただけたら嬉しいです。長友の存在は今回も非常に大きかったと思いますが、今日も途中から入ってくれた選手が流れをもう一度掴んでくれたことを評価してくれたら、監督としても嬉しいです。選手たちを評価してください」と、長友の存在感を称えながらも、ピッチに立ってしっかりと試合を終えられた選手を褒めて欲しいと願った。 北朝鮮については「北朝鮮の選手たちは非常に個々がハードワークできる、チームとしてやろうとしている戦術を徹底できるということにおいては、本当に素晴らしいチームであり、選手が揃っていると思いました」と印象をコメント。「今日の試合においては、組織的に我々の攻撃を止めながら、よりパワーを持ってカウンター攻撃を仕掛けてくるということは予想していた中で、幸運なことに我々が先制点を早い時間帯に奪えたことで優位に進められましたが、北朝鮮のプレッシャーには簡単に我々が思い描いた攻撃はできなかったので、彼らの粘り強さやGKが何度も好セーブするという集中力が全く切れない粘り強く、最後まで戦い抜けるチームだと思っていました」と、内容を称え、「後半よりパワーを仕掛けてきた展開は、彼らが持っている戦術の部分もハイレベルだと思いますが、パワーで仕掛けてくる戦いは我々にとって非常に厳しい戦いになったと思います。彼らのファイトは非常に素晴らしかったと思っています。次の対戦の時には非常に厳しい戦いが待っているなと思わせてくれる好チームと良い選手が揃っていると思っています」と、難しい相手であることを改めて感じさせられたようだ。 そんな中でもチームは無失点で勝利。アジアカップで失意に終わった中で、一定の自信を取り戻すこともできる結果となった。 「鈴木彩艶、そしてディフェンスラインの選手も含めて、チームとして自信になる勝利を掴めたと思っています」 「アジアカップで失点が多くて、結果を掴み取れなかったというところがあった中で、今日の試合は簡単な試合ではなかったですし、押し込まれて失点してもおかしくないようなシーンを何度も作られながらも、粘り強く守り、無失点で終われたということは、彩艶含めてチームの自信になったと思います」 「私自身は、アジアカップからの反省、課題を受けて、今日の試合に臨んでくれて、選手たちが修正してくれた部分もあると思いますが、まだGK、DFラインとカタールW杯から比べると経験値はまだ低い中で、これまで戦ってきて、一足飛びには安定はなかなか難しいんだなということを1つ1つ厳しい試合の経験を経て、選手たちが確実に成長してくれているなということを結果で示してくれたことが今日の選手たちのプレーだと思います」 「まだまだ改善すべきところはありますし、彼らが厳しい戦いを踏まえて成長することを監督として期待していますし、楽しみにしていきたいと思っています」 ただの勝利ではなく、選手の自信を回復させる勝利にもなった北朝鮮戦。26日にはアウェイの平壌で13年ぶりの試合になるかと思われたが、突如として平壌開催が中止に。明日には中国に向けて出発する予定だったが、予定が大幅に変更となる。 森保監督は「全て決定したことに対して最善の準備をするだけです」と語り、「現実を受け止めて、今後どのような展開になるか分からないですけど、疲労が溜まっている選手、プレーした選手のリカバリーと、次の試合に向けてどうなるか、どこでやるかは分かりませんが、コンディションを上げていくというところを、現実を踏まえて与えられた時間の中で、環境の中でやっていきたいと思います」と、まずは何が起きても良いようにしっかりと準備を整えておくと語るにとどめた。 <span class="paragraph-title">【動画】あっという間に決め切った田中碧のダイレクトシュート</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="l9sAZk_C8Q0";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.03.22 06:30 Fri

迫力ある北朝鮮の攻撃をゼロ封…腕章巻いてフル出場のDF板倉滉「局面局面のバトルが大事なポイントでした」

森保一監督率いる日本代表は21日、2026北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選グループ第3節で北朝鮮代表と対戦。ホーム国立競技場で1-0と勝利し、グループ3連勝とした。 MF遠藤航の代わりにゲーム主将としてフル出場したDF板倉滉(ボルシアMG)は「目に見えた結果が必要なゲームだったので、勝ててよかったです」としつつ、90分間の守備対応を振り返る。 ロングボール対応で大きな課題を残したアジアカップ2023準々決勝・イラン代表戦(1●2)の反省からか、今回の北朝鮮戦では特に前半はほぼ完璧にロングボールを封じ込めた日本。 板倉は「局面局面でのバトルがこの試合の大事なポイントでした。北朝鮮も死に物狂いで日本を倒しにくることを理解していましたし、90分間を通して振り返ると難しい一戦でしたが、“1-0”で終われたことはよかったですね」とした。 「相手の勢いは感じてましたし、アグレッシブにきていたなと。次第に球際でこぼれて相手ボールになる場面も多くなったんですけど、こっちは落ち着いて対応できました。特に試合終盤はポジショニングを修正し、やりやすさも出ました」 日本は後半途中にDF谷口彰悟を投入してシステム変更。最終ラインを左からDF伊藤洋輝、DF町田浩樹、谷口、板倉、DF橋岡大樹の5バックとし、最後まで北朝鮮にネットを揺らさせなかった。 「こういう一戦は本当に難しい。早い時間に1点を取れて、なかなか2点目が入らない…当事者としても『危ないな』と思う展開ですし、でもそんななかでゼロに抑えられたことをポジティブに捉えたいです」 2024.03.21 23:04 Thu

選手採点&寸評:日本代表 1-0 北朝鮮代表【2026W杯アジア2次予選】

日本代表が21日に国立競技場で北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の北朝鮮代表戦に臨み、1-0で勝利した。超WSの選手採点と寸評は以下のとおり。 ▽日本代表採点[4-2-3-1] ※採点は10点満点。及第点は「5.5」、「0.5」刻みで評価 ※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし GK 23.鈴木彩艶 5.5 いくつかの場面でキックの乱れが気になったが、56分のセーブシーンやハイボールはしっかりと処理。 DF 2.菅原由勢 5.5 前半にヒジ打ちが顔面にヒットしたが、フル出場。攻撃参加のシーンもあったが、クロスの精度がいまひとつ。 (14.橋岡大樹 -) 4.板倉滉 5.5 キャプテンマークを巻いて出場。攻め込まれた後半序盤にヒヤリとするシーンもあったが、最後まで崩れず。 15.町田浩樹 5.5 相手のカウンター時やカバーリングで良い対応も。セットプレーから高さを生かしてゴールにも迫る。 21.伊藤洋輝 5.0 前の選手を使いながら攻撃に絡む姿勢もあったが、出し手としてやや消極的な判断も。 MF 5.守田英正 6.0 バランサーとしての役回りに重きを置きつつ、チャンスと見るや縦パスやシュートで見せ場。 (6.遠藤航 6.0) 中盤にどっしりと構えて攻守をコントロール。しっかりと試合を締めた。 17.田中碧 6.5 アジアカップ落選後の代表復帰戦で開始2分に先制ゴール。中盤を流動的に駆け回り、守りにも労を惜しまず。 10.堂安律 6.0 先制アシストで幸先の良い入りをし、周りを使うプレーも良かったが、幾度かのシュートチャンスでゴールならず。 (3.谷口彰悟 -) 8.南野拓実 6.0 ゴールに迫っていく形は限られたが、エネルギッシュに動き回り、潤滑油に。トランジションにも鋭さがあった。 (18.浅野拓磨 -) 11.前田大然 6.5 守備も攻撃も常に前向きで、所々で上手さも。終始ハツラツとしたプレーぶりで存在感を大きくした。 FW 11.上田綺世 6.0 ヒールでの繋ぎで先制点の起点になるなど、ポストプレーヤーとしてきらりと光る存在に。80分にようやく大きな得点チャンスも…。 (19.小川航基 -) 監督 森保一 5.5 失意のアジアカップから再出発図る一戦を勝利。守りでは無失点だったが、攻撃は開始2分の1ゴール止まりと消化不良も拭えず。 ★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ! MF田中碧(日本) アジアカップメンバー落選は悔しかっただろうが、ここぞというタイミングの攻撃参加で電光石火の一発。その後の攻撃でも守備でも堂々とプレーした。 日本代表 1-0 北朝鮮代表 【日本】 田中碧(前2) <span class="paragraph-title">【動画】田中碧が先制ゴール!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">FIFAワールドカップ26 アジア2次予選<br>『日本×北朝鮮』<br><br>/<br>前半2分<a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%A0%82%E5%AE%89%E5%BE%8B?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#堂安律</a> の折り返しを <a href="https://twitter.com/hashtag/%E7%94%B0%E4%B8%AD%E7%A2%A7?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#田中碧</a> が決める!<br>日本先制!!<br>\<br><br>地上波 <a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%97%A5%E3%83%86%E3%83%AC?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#日テレ</a> &TVerで放送中<br><a href="https://t.co/uKX4aLDE4C">https://t.co/uKX4aLDE4C</a><a href="https://twitter.com/hashtag/jfa?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#jfa</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/daihyo?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#daihyo</a><a href="https://twitter.com/jfa_samuraiblue?ref_src=twsrc%5Etfw">@jfa_samuraiblue</a><a href="https://twitter.com/JFA?ref_src=twsrc%5Etfw">@JFA</a> <a href="https://t.co/iIiQA91xQX">pic.twitter.com/iIiQA91xQX</a></p>&mdash; 日テレサッカー (@ntv_football) <a href="https://twitter.com/ntv_football/status/1770760424071266604?ref_src=twsrc%5Etfw">March 21, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.03.21 22:10 Thu

日本が北朝鮮に勝利で“第1戦”制す! 開始2分の田中碧弾守り抜き1-0【2026W杯アジア2次予選】

日本代表は21日、2026北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選グループ第3節で北朝鮮代表と対戦。ホーム国立競技場で1-0と勝利し、グループ3連勝とした。 第1節ではホームでミャンマー代表に5-0、第2節もアウェイ(中立地開催)でシリア代表に5-0と連勝スタートしていた森保一監督率いるサムライブルー。課題を残したアジアカップを挟み、今回の一戦からW杯予選が再開だ。 国立に迎え撃つは、FC岐阜のMF文仁柱も招集された北朝鮮代表。26日に日本代表13年ぶりの北朝鮮遠征・敵地平壌でのリターンマッチ(第4節)も控えるなか、まずは勝ち点3を手に入れた。 先発11人はGK鈴木彩艶、4バックに左からDF伊藤洋輝、DF町田浩樹、DF板倉滉、DF菅原由勢、中盤はMF守田英正とMF田中碧、2列目は左からFW前田大然、MF南野拓実、MF堂安律、最前線にFW上田綺世…お馴染みの[4-2-3-1]で臨む。 開始早々にいきなり日本が先制。2分、左サイドから上がったクロスをボックス右で堂安がシュート。ブロックされたところを自ら折り返し、最後は田中が詰めてネット右上へ突き刺した。 アジア杯落選の田中がさっそく結果を残した日本。北朝鮮ボールでのリスタート直後にも鋭い守備からボールを奪い、持ち運んだ前田が左足シュート…ここは僅かにゴール右へ外れる。 13分には、守田の機を見た縦パスを前田が経由させ、ボックス手前から堂安が左足ボレー。うまくミートさせたが、北朝鮮のGKカン・ジュヒョクに間一髪でCKに逃げられる。 続く18分、菅原の右CKにニア寄りへ飛び込んだ町田がヘディングで合わせるも、惜しくもゴール右。今度は21分、ゴールまで約35mの距離から得たFK…菅原が直接枠を狙うもゴール右。 押し気味に進めながらもやや停滞感が生じ始めた37分、ハーフスペースで受けた上田がターンからドリブルを開始。追加点にはつながらずも、フィジカルの強さを見せつけ、国立を沸かす。 43分に決定機逸。カウンターから南野がボックス手前へ。最終ライン背後に走り込んだ堂安へ縦パスを出すと、堂安はGKと一対一に。千載一遇のチャンスだったが、シュートをセーブされた。 1点リードで折り返した後半、立ち上がりの47分に絶体絶命のピンチが。一気に抜け出したジョン・イルグァンのシュートが右ポストを直撃。こぼれ球をペク・チョンソンに流し込まれたが、シュートの前のプレーでファウルがありゴールは認められず。日本は窮地を脱した。 ただ、明らかに後半からギアを上げている北朝鮮。プレッシングの圧力は前半と比べものにならず、日本の押し込まれる局面が増えていく。 日本はGK鈴木、そしてセンターバックの板倉(ゲーム主将)と町田、見ているとここのコーチングが乏しい。戦況悪化を考慮してか、ベンチでは遠藤航がスタンバイ。世界最高峰リバプールで不動の地位を手にしたニッポンの主将は58分、守田との交代でピッチに入る。 森保監督は73分の2枚替えで[5-4-1]に変更。谷口彰悟を最終ライン3枚の中央に配置で勝負に徹する。 80分、伊藤のスルーパスに抜け出した上田がボックス左からシュート。GKと一対一だったが、CKに逃げられる。上田はこのプレーを最後に交代。約4年3カ月ぶり招集の小川航基が投入された。 システム変更で安定感を取り戻し、攻撃もカウンター主体に切り替えた日本。試合終盤にかけてさほど危ないシーンはなく、開始2分の1点を守り抜き、1-0で勝利した。 日本代表 1-0 北朝鮮代表 【日本】 田中碧(前2) 2024.03.21 21:14 Thu

【日本代表プレビュー】不在の両翼の代わりは? 必勝誓う日本代表、アジアカップの失意を払拭へ/vs北朝鮮代表【W杯アジア2次予選】

失意に終わったアジアカップ敗退から1カ月半。優勝候補と目されながらもベスト8で敗れ、アジアで苦戦する姿に多くのファンは失望した。 予てから課題はあったものの、10連勝と結果がついてきたこともあり、盲目的になっていた人もいるだろう。もちろん脆さが見え、課題が浮き彫りにもなったが、アジアのレベルが上がっていることも事実。そのアジアを戦い抜いた先に、ワールドカップ(W杯)が待っている。 2026年の北中米W杯に向けたアジア2次予選。連勝スタートとなった日本にとっての山場がきた。北朝鮮代表との連戦。アウェイでは13年ぶりに試合が行われ、未だ勝利したこともゴールを決めたこともない地での戦いとなる。 この1カ月半、選手たちは悔しさを胸に、そして更なる高みへ向かうために自チームで研鑽を積んだ。結果を残してきた選手も少なくない。その中でまずは3連勝を懸けて、北朝鮮をホームに迎える。 <span class="paragraph-subtitle">◆失意を払拭し、再スタート</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/japan20240321_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad" class="desc">©︎超ワールドサッカー<hr></div> アジアカップ明けの初戦、世間は大谷翔平の話題で一色だが、日本サッカー界にとっては大きな一戦を迎える。ただ、ケガやアクシデントで招集できていない主軸もいる。一方で、1年3カ月ぶりにDF長友佑都(FC東京)を招集。チームに足りなかったものを補う役割を担ってくれることだろう。 森保一監督は「目の前の試合に全力を尽くす、一戦必勝の覚悟を持って戦うことが大切」とコメント。アウェイでの戦いに気が向きがちだが、まずはホームでしっかりと勝利することが大切だと前日に語った。 しっかりと勝利を目指す戦いをしたいものの、状況は簡単ではない。選手が招集できてないこともあるが、全員がトレーニングをこなしたのは20日の前日のみ。ヨーロッパでプレーする選手たちのコンディションは難しいものがある。 森保監督も「コンディションのところは基準になると思います」とメンバー選考について語り、「相手のウィークポイントとストロングポイントをどのように抑えて、どのように突いていくか」と基準を口にした。 兎にも角にも、勝利が必要な試合。アジアカップで見えた課題を払拭できるのか注目だ。 <span class="paragraph-subtitle">◆準備万端、日本撃破を意気込む。</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/japan20240321_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad" class="desc">©︎超ワールドサッカー<hr></div> 対する北朝鮮は、2010年以来のW杯出場を目指している状況。2試合を終えて、1勝1敗という結果を残している。 ほとんど情報がなく、昨年11月の予選以来試合も行われていない状況。1月下旬からキャンプを行い、調整を続けてきたという情報もある。 2月には女子の日朝戦が行われ、なでしこジャパンが勝利しパリ・オリンピックへの切符を掴んだ。一方で、U-20日本女子代表は先日のAFC U-20女子アジアカップの決勝で敗れて4連覇を逃すことに。昨年11月にはアジア競技大会でも日本と戦っており、このところ両国の対戦は増えている。 シン・ヨンナム監督は「非常に熾烈な戦いになると思う」と日本戦を展望。「日本はアジアでも非常に強い国であり、強い国と対戦するために非常に大きな努力をしてきた」と、詳細こそ語らなかったが、日本を倒すための準備は十分しているようだ。 また、女子の試合では3000人が集まった応援団についても言及。「同胞たちの応援というのは選手たちにとって非常に大きな力になる」と後押しを期待。必勝を誓った。 <span class="paragraph-title">◆予想スタメン[4-2-3-1]</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/japan20240321_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad" class="desc">©︎超ワールドサッカー<hr></div> GK:大迫敬介 DF:毎熊晟矢、板倉滉、町田浩樹、伊藤洋輝 MF:遠藤航、田中碧 MF:堂安律、久保建英、中村敬斗 FW:浅野拓磨 監督:森保一 今回の日本代表は、伊東純也(スタッド・ランス)、三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)の両ウイングが招集外に。さらに、DF冨安健洋(アーセナル)も呼ばれておらず、主軸の選手を欠いての戦いとなる。 一方で復帰組も居る中、GKには復帰した大迫敬介(サンフレッチェ広島)が起用されると予想する。昨年12月に右手首の骨折が判明し手術。アジアカップ参加を回避していたが、無事に復帰。チームは4試合で1失点と大迫の堅守も光り万全の状態だという。正守護神の座を争っている中で、コンディションも上々。高いパフォーマンスを見せてもらいたい。 最終ラインは右サイドバックは毎熊晟矢(セレッソ大阪)が起用されるだろう。菅原由勢(AZ)、橋岡大樹(ルートン・タウン)もいる中で、初日から合流したコンディションの良さと、アジアカップでのパフォーマンスを考えれば間違いないと言える。左サイドバックには伊藤洋輝(シュツットガルト)を予想した。合流して時間は経っていないが、対人の強さとクラブでの好調ぶりに期待。コンディションと経験値を考えれば、長友佑都(FC東京)が起用される可能性も十二分にある。 センターバックは板倉滉(ボルシアMG)と町田浩樹(ユニオン・サン=ジロワーズ)になるだろう。板倉は合流も早く、コンディション面も問題ない。冨安が不在の中でディフェンスリーダーとしての期待もある。相棒は谷口彰悟(アル・ラーヤン)の可能性もあるが、アジアカップでパフォーマンスを見せた町田を推す。空中戦では負けないだろう。 ボランチは遠藤航(リバプール)と田中碧(デュッセルドルフ)と予想。クラブでハイパフォーマンスを見せ続けている遠藤は、コンディションを全力で整えて出てくるだろう。一方で、初日から参加しておりコンディションが整っている田中が相棒と予想。クラブではアンカーも務めており、遠藤との補完関係は十分。コンビネーションも問題はないはずだ。より守備を考えるのであれば、守田英正(スポルティングCP)が起用されることも考えられる。 2列目は前述の通り2人が不在。そのサイドは堂安律(フライブルク)と中村敬斗(スタッド・ランス)が起用されるだろう。特徴は大きく異なるが、コンビネーションで崩していくことが可能となる。トップ下で起用されるであろう久保建英(レアル・ソシエダ)を含め、3人がしっかりと絡めれば、ゴールにもつながって行くはずだ。 そして1トップは浅野拓磨(ボーフム)と予想する。まずはコンディション面で最も整えられているということ。そして、ハードワークとスピードを活かしたプレーに期待したい。北朝鮮がブロックを引いてきた場合は苦しむことも予想されるが、ファーストディフェンダーとしての役割もあり、サイドに流れてプレーすることで2列目の選手を生かすこともできるだろう。 W杯に向けた再スタート。チームとしてもアジアカップの失意を払拭するために必要な勝利。北朝鮮代表戦は21日(木)の19時20分にキックオフ。日本テレビ、Tverで無料視聴が可能だ。 2024.03.21 12:50 Thu

「予選なので勝たなければいけない」冨安健洋不在の中で期待も懸かる谷口彰悟、大事な大一番へ「緊張感を持ってやる」

20日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選兼2027アジアカップ予選の北朝鮮代表戦に向け、DF谷口彰悟(アル・ラーヤン)が意気込みを語った。 21日に控える北朝鮮戦。国立競技場での戦いとなるが、2017年12月に行われたEAFF E-1サッカー選手権以来6年ぶりの対戦となる。 アジアカップ2023では優勝候補筆頭に挙げられながらもベスト8で敗退した日本。一方でW杯予選は2連勝スタートを切っており、ここで連勝を収めれば突破が決まることとなる。 谷口は19日のトレーニングから合流していた中、練習終わりには森保一監督と立ち話。「何気ない感じというか、アジアカップの話もしましたし、北朝鮮との2連戦に向けた準備について、チームとしてどう戦うかということを立ち話していました」と明かした。 また「僕が意見を言うというよりは、お互いの印象を確認しながらでした。戦術的というよりはチーム全体のことです」と、方向性やどう戦っていくかを話したという。 今回の日本代表では、DF冨安健洋(アーセナル)が不在。センターバック陣はアジアカップを経験した選手が名を連ねたが、谷口にかかるものも大きくなる。 「僕だけじゃなく、センターバックは良い選手が揃っていますし、1人1人がリーダーシップを取ってやれる選手たちなので、そういった選手たちと合わせながら、全体的に合わせていこうというのは、トミがいなくてもやっていけると思いますし、やっていかなければいけないと思います」 「そういう意味では、またチャンスをもらった選手がキチンとパフォーマンスを発揮するというのは良い競争を生むと思います。とにかく予選なので勝たなければいけないというところで、緊張感を持ってやりたいと思います」 全員で競争し、高め合っていくことが良いと語る谷口。その中では、百戦錬磨のDF長友佑都(FC東京)の復帰も心強いものになるだろう。 トレーニング中も声を出して盛り上げ役を買って出ていたが、長友の影響については「もちろん空気は変わると思います。長友さんのあのキャラクターがありますし、明るくもなります」と変化を感じているという。 「ただ、佑都さんもムードーメーカーとして呼ばれたわけではなく、キチンとしたパフォーマンスができるということで呼ばれていると思います。練習でもそういうところは随所に見られるので、僕らも学ばないといけないですし、世界で長く戦ってきた選手なので、学ぶところはたくさんあるなと再確認しています」 「そういう選手とまた戦えることは幸せです。予選の厳しさ、アジアの厳しさをチームに還元してくれると思います」 ベテランの力もさらに増す日本代表。北朝鮮戦は、21日(木)の19時20分から国立競技場でキックオフを迎える。 2024.03.20 22:02 Wed
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移籍履歴
移籍日 移籍元 移籍先 種類
2023年1月1日 川崎F アル・ラーヤン 完全移籍
2014年2月1日 筑波大学 川崎F 完全移籍
2014年1月31日 川崎F 筑波大学 レンタル移籍終了
2013年8月28日 筑波大学 川崎F レンタル移籍
2010年4月1日 筑波大学 完全移籍