5選手が途中出場で"初ゴール"を記録、大宮は監督交代後初白星に【明治安田J2第21節】
2022.06.12 20:17 Sun
12日、明治安田生命J2リーグ第21節の6試合が各地で行われた。
ともに連勝を狙う4位・モンテディオ山形と14位・水戸ホーリーホックはケーズデンキスタジアム水戸で顔を合わせた。
アグレッシブ姿勢を見せた水戸が序盤からゲームの主導権を握ると、途中出場の梅田魁人が均衡を破る。ピッチへ立った1分後の80分、ボールを保持した山形DF野田裕喜が自陣ボックス内で足をもつれさせると、これを見逃さずにボールをさらい、ニアを射抜いた。
高川学園出身の梅田は福岡大学を経て、テゲバジャーロ宮崎から水戸へ今季加入した。ステップアップを果たしたFWは19試合目にして嬉しい加入後初ゴールを記録。これが決勝点となり、水戸が山形を下している。
5位・ファジアーノ岡山は17位・レノファ山口FCとアウェイで対戦した。
岡山は相手スローインの場面で前線からプレッシャーをかけ、右サイドの高い位置でボールを奪う。ボックス内へのステファン・ムークのパスはカットされて一旦は相手ボールとなるも、田中雄大が圧力を掛けてクリアをブロックし、再びマイボールに。ボックス右から折り返すと、近いサイドでチアゴ・アウベスが収めて左隅へ流し込み、今季8点目となる2試合連続ゴールを挙げた。
リードをして迎えた55分には、山瀬功治のシュートを宮崎智彦が、佐藤謙介の右足をヨルディ・バイスがゴールライン上でクリア。追加点こそ奪えなかったものの、1点を守り切って2連勝を飾り、4位へ浮上している。
互いに勝ち点「29」。6位・FC町田ゼルビアは8位・ロアッソ熊本をホームに迎えた。36分、相手を押し込んだ町田は安井拓也が鋭い縦パスをペナルティアーク左へ差し込むと、ドゥドゥは打ってくれというメッセージ付きの優しいポストプレー。これを長谷川アーリアジャスールがダイレクトで狙い、右足で巻いたシュートを右隅へと沈めた。
追い掛ける展開となった熊本は78分、阿部海斗と土信田悠生の2枚を同時に投入すると、この交代策が的中。右サイドでボールを持った河原創がニア裏へ斜めの浮き球を送ると、反応したのは土信田。ワントラップから右足のボレーを突き刺し、試合を振り出しに戻した。
高川学園から駒澤大学を経て今季加わったルーキーのJ初ゴールで追い付いた熊本。このままタイプアップを迎え、1-1の引き分けに終わっている。
相馬直樹監督就任後の初勝利を目指す20位・大宮アルディージャは、ブラウブリッツ秋田の敵地へ乗り込んだ。結果を残したのは73分に矢島慎也に代わって投入された泉澤仁。ゴールレスで迎えた81分、ショートコーナーから大山啓輔がクロスを入ると、跳ね返されたボールをボックス左で拾い、グラウンダーのキック。これが対峙者の股を抜け、ゴール前のDFのクリアも及ばずにラインを割った。
今季6シーズンぶりに古巣へ戻ったドリブラーは、開幕前の負傷で長期離脱。回復後は徐々に出場時間を伸ばし、これが復帰後の初ゴールに。泉澤の1点で接戦を制した大宮が新体制初白星を手にしている。
味の素スタジアムで行われた15位・東京ヴェルディvs21位・いわてグルージャ盛岡の一戦は、声出し応援の運営検証対象試合として行われた。
試合が動かしたのは東京V。23分、梶川諒太のミドルがブロックされてボックス右へ大きく浮き上がると、深澤大輝の頭での折り返しが小池純輝を抜けて蓮川壮大のオウンゴールを誘発した。
ホームチームは70分にも追加点を奪取。蓮川のドリブルを自陣中央で梶川が防いでカウンターへと転じると、持ち上がって左を使い、新井瑞希が切れ込んでボックス手前左からグラウンダーのクロスを送る。駆け上がってきた深澤がコントロールから左隅へ流し込み、リードを広げた。
2点のビハインドとなり、チャンスもポストに嫌われていた岩手だったが、終盤に猛追を見せる。86分に深澤のパスミスから途中出場の和田昌士がGKとの一対一を制して今季初ゴールを決めると、3分後には同じく途中出場の中村充孝。こぼれ球に反応してボックス左から右足を振り抜き、豪快な一撃を突き刺した。
中村充孝の加入後初ゴールで岩手が試合を振り出しに戻し、このまま試合終了。追い付かれた東京Vは7試合未勝利となった。
また、正田醤油スタジアム群馬で行われた18位・ザスパクサツ群馬vs19位・栃木SCの"北関東ダービー"は、ゴールレスドローに終わっている。
◆第21節
▽6月12日(日)
レノファ山口FC 0-1 ファジアーノ岡山
ブラウブリッツ秋田 0-1 大宮アルディージャ
水戸ホーリーホック 1-0 モンテディオ山形
FC町田ゼルビア 1-1 ロアッソ熊本
ザスパクサツ群馬 0-0 栃木SC
東京ヴェルディ 2-2 いわてグルージャ盛岡
▽6月11日(土)
ヴァンフォーレ甲府 1-1 ジェフユナイテッド千葉
ツエーゲン金沢 1-1 横浜FC
徳島ヴォルティス 2-2 ベガルタ仙台
FC琉球 1-2 V・ファーレン長崎
大分トリニータ 1-2 アルビレックス新潟
ともに連勝を狙う4位・モンテディオ山形と14位・水戸ホーリーホックはケーズデンキスタジアム水戸で顔を合わせた。
アグレッシブ姿勢を見せた水戸が序盤からゲームの主導権を握ると、途中出場の梅田魁人が均衡を破る。ピッチへ立った1分後の80分、ボールを保持した山形DF野田裕喜が自陣ボックス内で足をもつれさせると、これを見逃さずにボールをさらい、ニアを射抜いた。
5位・ファジアーノ岡山は17位・レノファ山口FCとアウェイで対戦した。
飲水タイム明けの27分、山口GK関憲太郎がゴールを空けて処理したボールがチアゴ・アウベスへ渡ると、そのままシュート。これは枠を外したが、チームのトップスコアラーは37分のチャンスをきっちり仕留める。
岡山は相手スローインの場面で前線からプレッシャーをかけ、右サイドの高い位置でボールを奪う。ボックス内へのステファン・ムークのパスはカットされて一旦は相手ボールとなるも、田中雄大が圧力を掛けてクリアをブロックし、再びマイボールに。ボックス右から折り返すと、近いサイドでチアゴ・アウベスが収めて左隅へ流し込み、今季8点目となる2試合連続ゴールを挙げた。
リードをして迎えた55分には、山瀬功治のシュートを宮崎智彦が、佐藤謙介の右足をヨルディ・バイスがゴールライン上でクリア。追加点こそ奪えなかったものの、1点を守り切って2連勝を飾り、4位へ浮上している。
互いに勝ち点「29」。6位・FC町田ゼルビアは8位・ロアッソ熊本をホームに迎えた。36分、相手を押し込んだ町田は安井拓也が鋭い縦パスをペナルティアーク左へ差し込むと、ドゥドゥは打ってくれというメッセージ付きの優しいポストプレー。これを長谷川アーリアジャスールがダイレクトで狙い、右足で巻いたシュートを右隅へと沈めた。
追い掛ける展開となった熊本は78分、阿部海斗と土信田悠生の2枚を同時に投入すると、この交代策が的中。右サイドでボールを持った河原創がニア裏へ斜めの浮き球を送ると、反応したのは土信田。ワントラップから右足のボレーを突き刺し、試合を振り出しに戻した。
高川学園から駒澤大学を経て今季加わったルーキーのJ初ゴールで追い付いた熊本。このままタイプアップを迎え、1-1の引き分けに終わっている。
相馬直樹監督就任後の初勝利を目指す20位・大宮アルディージャは、ブラウブリッツ秋田の敵地へ乗り込んだ。結果を残したのは73分に矢島慎也に代わって投入された泉澤仁。ゴールレスで迎えた81分、ショートコーナーから大山啓輔がクロスを入ると、跳ね返されたボールをボックス左で拾い、グラウンダーのキック。これが対峙者の股を抜け、ゴール前のDFのクリアも及ばずにラインを割った。
今季6シーズンぶりに古巣へ戻ったドリブラーは、開幕前の負傷で長期離脱。回復後は徐々に出場時間を伸ばし、これが復帰後の初ゴールに。泉澤の1点で接戦を制した大宮が新体制初白星を手にしている。
味の素スタジアムで行われた15位・東京ヴェルディvs21位・いわてグルージャ盛岡の一戦は、声出し応援の運営検証対象試合として行われた。
試合が動かしたのは東京V。23分、梶川諒太のミドルがブロックされてボックス右へ大きく浮き上がると、深澤大輝の頭での折り返しが小池純輝を抜けて蓮川壮大のオウンゴールを誘発した。
ホームチームは70分にも追加点を奪取。蓮川のドリブルを自陣中央で梶川が防いでカウンターへと転じると、持ち上がって左を使い、新井瑞希が切れ込んでボックス手前左からグラウンダーのクロスを送る。駆け上がってきた深澤がコントロールから左隅へ流し込み、リードを広げた。
2点のビハインドとなり、チャンスもポストに嫌われていた岩手だったが、終盤に猛追を見せる。86分に深澤のパスミスから途中出場の和田昌士がGKとの一対一を制して今季初ゴールを決めると、3分後には同じく途中出場の中村充孝。こぼれ球に反応してボックス左から右足を振り抜き、豪快な一撃を突き刺した。
中村充孝の加入後初ゴールで岩手が試合を振り出しに戻し、このまま試合終了。追い付かれた東京Vは7試合未勝利となった。
また、正田醤油スタジアム群馬で行われた18位・ザスパクサツ群馬vs19位・栃木SCの"北関東ダービー"は、ゴールレスドローに終わっている。
◆第21節
▽6月12日(日)
レノファ山口FC 0-1 ファジアーノ岡山
ブラウブリッツ秋田 0-1 大宮アルディージャ
水戸ホーリーホック 1-0 モンテディオ山形
FC町田ゼルビア 1-1 ロアッソ熊本
ザスパクサツ群馬 0-0 栃木SC
東京ヴェルディ 2-2 いわてグルージャ盛岡
▽6月11日(土)
ヴァンフォーレ甲府 1-1 ジェフユナイテッド千葉
ツエーゲン金沢 1-1 横浜FC
徳島ヴォルティス 2-2 ベガルタ仙台
FC琉球 1-2 V・ファーレン長崎
大分トリニータ 1-2 アルビレックス新潟
関憲太郎
チアゴ・アウベス
チアゴ・アウベス
ステファン・ムーク
田中雄大
山瀬功治
宮崎智彦
佐藤謙介
ヨルディ・バイス
梅田魁人
野田裕喜
安井拓也
ドゥドゥ
長谷川アーリアジャスール
阿部海斗
土信田悠生
河原創
相馬直樹
矢島慎也
泉澤仁
大山啓輔
梶川諒太
深澤大輝
小池純輝
蓮川壮大
新井瑞希
和田昌士
中村充孝
ファジアーノ岡山
水戸ホーリーホック
RB大宮アルディージャ
ロアッソ熊本
東京ヴェルディ
いわてグルージャ盛岡
FC町田ゼルビア
モンテディオ山形
レノファ山口FC
J2
関憲太郎の関連記事
ファジアーノ岡山の関連記事
J2の関連記事
記事をさがす
|
|
関憲太郎の人気記事ランキング
1
仙台の象徴、10番・梁勇基が直接FKなど計4得点! GKが忖度なしの好守連発も4-4の打ち合いで引退試合終える
14日、元北朝鮮代表MF梁勇基(42)の引退試合がユアテックスタジアム仙台で行われた。 ベガルタ仙台で合計18年間、サガン鳥栖で2年間のプロ生活を過ごした梁勇基。昨シーズン限りで現役に終止符を打った。 手倉森誠監督率いる「ベガルタ仙台レジェンズ[2011-2013]」と平山相太監督率いる「梁勇基フレンズ」に分かれ、前半は梁勇基がレジェンズでプレー。J1リーグを2位で終え、AFCチャンピオンズリーグにも出場した当時のメンバーたちとともにプレーした。 試合は早速、梁勇基擁するレジェンズの富田晋伍がミドル。梁勇基も積極的にボールに絡み、太田吉彰のシュートにも繋げていく。 一方、佐藤寿人や野沢拓也、安英学らが先発したフレンズは、今シーズン限りで引退の遠藤康がゲームメイク。しかし、8分にはレジェンズが太田の右クロスから赤嶺真吾がニアでボレー。惜しくも枠の左に外れる。 運動量で勝るレジェンズが主導権を握り、11分にはハイプレスから梁勇基にチャンス。ボックス手前から左ポケットへ持ち込み、左足を振るが、これは枠を外れてしまう。 関口訓充もシュートを打っていくなか、18分には攻勢のレジェンズが選手交代し、田村直也が登場。すると19分、こちらも今シーズン限りで引退の蜂須賀孝治がボックス手前やや左寄りの絶好の位置でFKを獲得。梁勇基が直接狙うが、ゴールに左に飛んだボールはGK高桑大二朗がセーブする。 23分にも梁勇基が直接FKを狙うが、またもGK高桑がファインセーブ。関口のヒールの落としから梁勇基がボックス内から右足シュートのシーンもあったが、ここもGK高桑が立ちはだかる。 赤嶺との一対一も高桑がセーブすると、フレンズにもチャンス。佐藤が最終ラインの裏へ抜け出すも、左ポケットからのシュートはサイドネットを外から揺らす。 フレンズは26分、平岡康裕以外の10人が交代。好セーブを連発した高桑もここでピッチを去ると、レジェンズもウィルソンらを投入する。 なかなかフレンズの守備を崩せないレジェンズ。40分にはウィルソンが自ら仕掛けてシュートも、右ポストをかすめて枠を外れる。直後には梁勇基のラストパスから中原貴之がシュートも吹かしてしまう。 ついに均衡が破れたのは前半終了間際。梁勇基がボックス手前フリーでパスを受けると、1人かわしてゴール右隅へ。試合の主役が先制ゴールを奪う。 後半は梁勇基がフレンズでプレー。それでも開始直後、レジェンズはウィルソンが強烈な左足シュートを放っていく。 フレンズも盛り返した後半は膠着状態が続くが、58分に転機。菅井直樹がボックス内で遠藤を倒してしまい、フレンズがPKを獲得。梁勇基がゴール右隅を狙ったが、GK関憲太郎が読み切ってストップした。 それでも62分に同点弾。一度は防がれながらボックス内で細かく繋ぐと、最後は梁勇基、遠藤と繋げて佐藤が左足でフィニッシュ。ゴール後にはフレンズの選手たちがピッチに寝転び、人文字で梁勇基の背番号「10」を形作った。 再び勝ち越したいレジェンズは、ウィルソンが再三のシュートもフレンズの六反勇治がストップ。しかし69分、右クロスに飛び込んだウィルソンがファウルを受け、レジェンズがPKを獲得。梁勇基がレジェンズのユニフォームを上から着用してキッカーを担当すると、今度はGK六反の手を弾いてゴール左下に成功させる。 さらに77分、赤嶺が左ポケットから中央へラストパスを送ると、待ち構えていたのはウィルソン。左足ダイレクトで合わせ、ゴール左上に突き刺した。 一気にオープンな展開となり、2分後にはフレンズがゴール。右ポケットへ抜け出した萬代宏樹がゴール方向へ持ち直してから左足で流し込む。 81分には、ゴール前に斜めに走り込んだ梁勇基がスルーパスをワンタッチで流し込み、ハットトリックを達成。フレンズが立て続けの2得点で追いつく。 追いつかれたレジェンズも、フィールドプレーヤーとしてピッチに立った林卓人が強烈なシュート。89分には林の左クロスのこぼれ球を斉藤大介が繋ぎ、ゴール前の関口がヒールで流し込んだ。 後半アディショナルタイムには最後の見せ場。フレンズがボックス手前でFKを獲得すると、キッカーはもちろん梁勇基。一度目のシュートはGK関の正面を突いたが、西村雄一主審が蹴る前に壁が動いたとしてやり直しを指示。今度はゴール左隅に決め、4得点目を記録した。 ゴール後には両チームの選手に胴上げされ、試合終了のホイッスル。梁勇基が4得点の活躍で、試合は4-4の引き分けに終わった。 ベガルタ仙台レジェンズ 4-4 梁勇基フレンズ 【レジェンズ】 梁勇基(前45、後26[PK]) ウィルソン(後32) 関口訓充(後44) 【フレンズ】 佐藤寿人(後17) 萬代宏樹(後34) 梁勇基(後36、後45+3) 2024.12.14 16:10 Sat2
山口がGKチェ・ヒョンチャンと契約延長「チームにより大きく貢献できるよう全力を尽くしていきます」
レノファ山口FCは29日、韓国人GKチェ・ヒョンチャン(22)との契約更新を発表した。 チェ・ヒョンチャンは、鮮文大学から昨シーズン山口に加入。プロ2年目の今シーズンは、GK関憲太郎の牙城を崩すことができず、YBCルヴァンカップ1試合、天皇杯2試合に出場にとどまった。 チェ・ヒョンチャンはクラブを通じてコメントしている。 「2025シーズンもレノファ山口FCでプレーができることになりました。まずは私を信じてくださったクラブとファンの皆様深く感謝します。素晴らしいサポーターの皆様とこの素敵な街でプレーができて嬉しいです。今年の課題を克服し、来シーズンはより多くの試合に出場し、チームにより大きく貢献できるよう全力を尽くしていきます」 2024.12.29 12:00 Sun3
【Jリーグ移籍情報/12月28日】梁勇基が16年間過ごした仙台を退団 C大阪はFW豊川雄太を獲得!
Jリーグ移籍情報まとめ。12月28日付けのJリーグ各クラブにおける移籍動向を一挙にお届け。 【J1】 ◆ベガルタ仙台 《契約更新》 GK関憲太郎(33) 《契約満了》 MF梁勇基(37) [OUT] DF大岩一貴(30)→湘南ベルマーレ ◆FC東京 《契約更新》 DF小川諒也(23) [IN] 《復帰》 GK廣末陸(21)←レノファ山口FC 《完全移籍》 MFアルトゥール・シルバ(24)←CAヴォトゥポランゲンセ(ブラジル) [OUT] 《期限付き移籍》 GK廣末陸(21)→FC町田ゼルビア ◆川崎フロンターレ [IN] 《復帰》 GKポープ・ウィリアム(25)←大分トリニータ [OUT] 《期限付き移籍》 GKポープ・ウィリアム(25)→ファジアーノ岡山 ◆湘南ベルマーレ [IN] [完全移籍] DF大岩一貴(30←ベガルタ仙台 ◆松本山雅FC 《契約更新》 MFセルジーニョ(29) FWイズマ(28) [IN] 《復帰》 MF塚川孝輝(25)←FC岐阜 FW韓勇太(23)←鹿児島ユナイテッドFC [OUT] 《完全移籍》 MF岡佳樹(25)→AC長野パルセイロ FW山本大貴(28)→ファジアーノ岡山 《期限付き移籍》 FW韓勇太(23)→栃木SC ◆ジュビロ磐田 [OUT] 《完全移籍》 MF田口泰士(28)→ジェフユナイテッド千葉 ◆名古屋グランパス 《契約更新》 DF吉田豊(29) [OUT] 《期限付き移籍》 MF深堀隼平(21)→水戸ホーリーホック ◆ガンバ大阪 [OUT] 《完全移籍》 DF野田裕喜(22)→モンテディオ山形 ◆セレッソ大阪 《契約更新》 GKキム・ジンヒョン(32)、 DFマテイ・ヨニッチ(28) DF松田陸(28) FW柿谷曜一朗(29) [IN] 《復帰》 DF庄司朋乃也(22) 《完全移籍》 FW豊川雄太(25)←オイペン(ベルギー) [OUT] 《完全移籍》 MF斧澤隼輝(21) ◆サンフレッチェ広島 《契約更新》 MF東俊希(19) FW鮎川峻(18) FW土肥航大(18) ◆サガン鳥栖 《引退》 FW池田圭(33) ◆大分トリニータ 《契約更新》 GKムン・キョンゴン(24) DF三竿雄斗(28) [OUT] 《期限付き満了》 GKポープ・ウィリアム(25)→川崎フロンターレ DF庄司朋乃也(22)→セレッソ大阪 【J2】 ◆モンテディオ山形 [IN] 《完全移籍》 DF野田裕喜(22)←ガンバ大阪 [OUT] DF田村友(27)→SC相模原 ◆水戸ホーリーホック 《契約更新》 DF岸田翔平(29) MF木村祐志(32) MF森勇人(24) MF平塚悠知(23) MF平野佑一(23) [IN] 《期限付き移籍》 MF深堀隼平(21)←名古屋グランパス ◆栃木SC [IN] 《完全移籍》 MF佐藤祥(26)←ザスパクサツ群馬 《期限付き移籍》 FW韓勇太(23)←松本山雅FC [OUT] MF浜下瑛(24)→徳島ヴォルティス ◆柏レイソル [OUT] 《育成型期限付き移籍》 DF杉井颯(19)→柏レイソル ◆ジェフユナイテッド千葉 《契約更新》 MF田坂祐介(34) [IN] 《完全移籍》 MF田口泰士(28)←ジュビロ磐田 [OUT] 《期限付き満了》 DFベラスケス(22)→ワトフォード(イングランド) ◆東京ヴェルディ 《契約更新》 GK長谷川洸(24) ◆FC町田ゼルビア [IN] 《期限付き移籍》 GK廣末陸(21)←FC東京 ◆大宮アルディージャ 《契約更新》 DF河本裕之(34) DF山越康平(26) [IN] 《復帰》 FW藤沼拓夢(22)←ブラウブリッツ秋田 [OUT] FWフアンマ・デルガド(29)→アビスパ福岡 ◆ヴァンフォーレ甲府 《契約更新》 DF山本英臣(39) [IN] 《完全移籍》 GK小泉勇人(24)←ヴァンフォーレ甲府 [OUT] 《期限付き満了》 FWアラーノ(24) ◆FC岐阜 《契約更新》 MF咸泳俊(22) [OUT] 《期限付き満了》 MF塚川孝輝(25)→松本山雅FC ◆ツエーゲン金沢 [IN] 《期限付き移籍》 FWルカオ(24)←鹿児島ユナイテッドFC 《育成型期限付き移籍》 DF杉井颯(19)←柏レイソル ◆京都サンガF.C. 《契約更新》 GK若原智哉(20) FW宮吉拓実(27) [OUT] FW大野耀平(25)→カターレ富山 ◆ファジアーノ岡山 《契約更新》 DF田中裕介(33) DF濱田水輝(29) [IN] 《期限付き移籍》 GKポープ・ウィリアム(25)←川崎フロンターレ 《完全移籍》 FW山本大貴(28)←松本山雅FC ◆レノファ山口FC [OUT] 《期限付き満了》 GK廣末陸(21)→FC東京 ◆徳島ヴォルティス [IN] 《完全移籍》 MF浜下瑛(24)←栃木SC ◆アビスパ福岡 [IN] 《完全移籍》 FWフアンマ・デルガド(29)←大宮アルディージャ ◆鹿児島ユナイテッドFC [IN] 《完全移籍》 GK畑実(30)←ロアッソ熊本 MF田辺圭佑(27)←ロアッソ熊本 [OUT] 《期限付き移籍》 FWルカオ(24)→ツエーゲン金沢 《期限付き満了》 FW韓勇太(23)→松本山雅FC 【J3】 ◆ブラウブリッツ秋田 [OUT] 《期限付き満了》 FW藤沼拓夢(22)→大宮アルディージャ ◆福島ユナイテッドFC [IN] 《期限付き移籍》 GK渡辺健太(21)←FC町田ゼルビア ◆SC相模原 《契約更新》 GK三浦基瑛(23) DF古川雅人(24) MF千明聖典(32) [IN] 《期限付き移籍》 DF田村友(27)←モンテディオ山形 《内定》 DF白井達也(22)←神奈川大学 ◆Y.S.C.C.横浜 《契約更新》 FW安彦考真(41) ◆ザスパクサツ群馬 《契約更新》 GK蔦颯(25) DF鈴木順也(23) [OUT] 《完全移籍》 GK小泉勇人(24)→ヴァンフォーレ甲府 MF佐藤祥(26)→栃木SC ◆AC長野パルセイロ [IN] 《完全移籍》 MF岡佳樹(25)←松本山雅FC ◆藤枝MYFC 《契約更新》 GK杉本拓也(29) GK大畑拓也(29) GK城森康誉(25) DF秋本倫孝(37) DF那須川将大(32) DF浅田大樹(30) DF秋山貴嗣(27) DF川島將(27) DF原田大雅(23) DF鈴木翔太(23) MF谷澤達也(35) MF星原健太(31) MF岩渕良太(29) MF大迫希(29) MF安藤由翔(28) MF鮫島晃太(27) MF水野泰輔(26) MF松村航希(23) FW森島康仁(32) [IN] 《完全移籍》 DF片岡爽(27)←藤枝MYFC ◆アスルクラロ沼津 《契約更新》 MF前澤甲気(26) ◆カターレ富山 [IN] 《期限付き移籍》 FW大野耀平(25)←京都サンガF.C. ◆ガイナーレ鳥取 [OUT] 《期限付き移籍》 MF那須甚有(20)→松江シティFC(JFL) ◆ギラヴァンツ北九州 [IN] 《完全移籍》 MF斧澤隼輝(21)←セレッソ大阪 ◆ロアッソ熊本 [OUT] GK畑実(30)→鹿児島ユナイテッドFC MF田辺圭佑(27)→鹿児島ユナイテッドFC 2019.12.29 06:30 Sunファジアーノ岡山の人気記事ランキング
1
「足をつっていたけど気持ちでやり切った」ファジアーノ岡山の柳貴博が3バックの右で緊急対応 今季初のフル出場はチームと指揮官への恩返し
不測の事態を救ったのは、指揮官の愛弟子だった。 ファジアーノ岡山は、J1リーグ第26節で柏レイソルと対戦した。アウェイでの前回対戦は力の差を感じる0ー2での敗戦だったが、ホームで迎えた今節は開始早々からハイプレスと縦に早い攻撃というスタイルを貫徹。首位奪還に燃える相手の勢いを飲み込み、2ー1で勝利し、5月18日の第17節アルビレックス新潟戦以来、ホームゲームでは約3カ月ぶりとなる勝利を満員のサポーターたちと分かち合った。 開始早々4分での先制点や前半に柏のシュートをゼロに抑えたことをはじめ、大きなインパクトを残す勝利だったことは間違いない。しかし、決して順風満帆な試合ではなかった。 1ー0で迎えた31分、3バックの右で先発した立田悠悟が膝に手を当てた後、ピッチに座り込んだ。26分に自分のパスミスから招いたペナルティーエリア右でのピンチをスライディングで防いだ場面で痛めたのだろうか。これまで先発した23試合のうち22試合にフル出場してきた守備の要が、まさかのプレー続行不可となってしまった。 対応策としては、3バックの右でプレーできるベンチメンバーを投入するのが定石だろう。だが、今節の控えにはDF登録の選手は左利きの工藤孝太のみ。背番号15は、3バックの左を専門にしていることに加え、3バックの左で先発した鈴木喜丈とのバトンタッチが勝利の方程式になりつつあるため、立田の代役を担うことは難しい。岡山は、非常事態に陥ったのだ。 「立田は普段そんなに痛んだり途中で疲れたりして交代することがまずない選手なので。喜丈が少し怪我明けだったこともあって、90分持たない可能性があるので、ディフェンスのサブは左に孝太を入れていました。『どうしようかな』と思った時、選択肢としては(柳)貴博を下げて(松本)昌也を入れるのが、最もチームとしての力を保てるのではと思いました」(木山隆之監督) 32分、立田が担架でピッチを退き、松本がベンチから駆け出していくと、右ウイングバックで先発していた柳貴博が3バックの右に入った。 「そのポジションはやったことがなかったんですけど」と文字通りの緊急対応だったが、「悠悟がダメってなった瞬間、こうなるんじゃないかなと思った」と瞬時に悟り、「やるからにはしっかりやらないといけない」と腹を括った。 とは言え、普段の守り方と異なることは明確で、それにアジャストすることが必要不可欠だった。サイドを縦にスライドして守る本職のウイングバックとは違い、3バックの右は目の前の相手を潰すだけでなく、横のスライドでの味方のカバーリングも主な役割になってくる。より自陣ゴールに近いポジションであるため、繊細かつ的確な守備対応が求められる。それに加えて、柏のサイドでのローテーションアタックを防ぐには、ウイングバックやボランチとのマークの受け渡しをスムーズに行わなければならない。パワーやスピードで相手との1対1を制すという今まで担ってきたタスクと比べると、複雑性は一気に増す。 しかし、試合が再開されると、不慣れなポジションであることを忘れるくらい出色の出来を見せた。柏のパス回しに合わせて立ち位置を微調整しながら、縦パスにはタイトに反応し、背後へのボールも素早くスペースを埋めて処理する。守備でアラートな状態を保ちつつ、攻撃ではボランチやウイングバックへの的確な配球でリズムを作った。 「常に3バックの距離感を確認しながら、(田上)大地くんの後ろを守ることと、右サイドにボールがある時はしっかりと前に潰していくことを意識した。昌也くんと大地くん、ボランチのイブくん(藤田息吹)にもすごく助けられながらやることができた」 90+5分に1失点を許したものの、3バックの右に穴を開けることなく、最後までプレー。タイムアップを告げるホイッスルを今シーズン初めてピッチ上で聞くと、両手の拳を天に突き出して勝利の喜びを噛み締めた。 「みんなが声をかけてサポートしてくれたから、なんとかやり切れたかなと思います。体力が持つか心配でした。今年はまだ90分プレーしていなかったし、本当にギリギリでした。最後はほぼ足をつっていましたけど、代わりがいなかったのでやるしかないですし、気持ちでやり切りました。結果的に勝つことができて良かったです」 3年ぶりにJ1に戻ってきた今シーズンは怪我での離脱もあり、(第25節終了時点では)11試合の出場でプレータイムは620分のみ。1試合における最長の出場時間は、第3節・ガンバ大阪戦の82分だった。しかも、今節はアディショナルタイムを含めて100分を経過していた。これまで以上に耐久力も集中力も必要だった試合を戦い切り、役割を完遂してみせたのだ。 2019年にモンテディオ山形で、2020年にはベガルタ仙台で、2024年からは岡山で、木山監督の下でプレーしている。今節のパフォーマンスは、「木山さんからは気持ちを含めた戦うところを学ばせてもらい、選手としてもう一段階上がるキッカケをもらった。いろんなことがあっても、また呼んでもらったことが自分の中で本当にうれしかったです。岡山を含めて、木山さんのためにしっかり結果を出して力になりたい気持ちが強い」と加入時に話していたように、チームと指揮官への恩返しになったに違いない。 「試合に出してもらえている以上は、必ずチームの勝利に貢献しなきゃいけないと思っています。やっぱりJ1は簡単な世界じゃないので、1試合1試合を死に物狂いでやっている。その中で、もっともっと結果を残していけたらいいかなというふうに思います」 これからも柳貴博は、J1でプレーできる幸せを感じながら、岡山のために、木山監督のために、全身全霊で戦い続ける。 取材・文=難波拓未 2025.08.19 12:00 Tue2
2025シーズンのホームグロウン制度、14クラブが不遵守も罰則なし…最多はFC東京の15名
Jリーグは22日、各クラブの2025シーズンのホームグロウン選手の人数を発表した。 ホームグロウン制度は、各クラブが選手育成にコミットし、アカデミーの現場を変えていくことを目的に導入したもの。12歳の誕生日を迎える年度から21歳の誕生日を迎える年度までの期間において、990日以上、自クラブで登録していた選手が対象となる。 期限付移籍の選手は、移籍先クラブでの登録となり、21歳以下の期限付移籍選手の育成期間は、移籍元クラブでカウント。JFA・Jリーグ特別指定選手は、ホームグロウン選手とはみなされない。 2025シーズンに関しては、J1のクラブは4名、J2・J3のクラブは2名以上と定められている中、14クラブが不遵守となっており、昨シーズンから2クラブ増えることとなった。 明治安田J2リーグではいわきFCと藤枝MYFCが昨シーズンに続いて「0人」、明治安田J3リーグではヴァンラーレ八戸、福島ユナイテッドFC、栃木シティ、SC相模原、FC大阪、高知ユナイテッドSC、テゲバジャーロ宮崎が「0人」、ザスパ群馬、FC岐阜、奈良クラブが「1人」となっている。 これまで不遵守となったクラブは、翌シーズンのプロA契約選手の「25名枠」から不足人数分減じられることとなっていたが、2026シーズンからはプロ契約の区分が撤退されるため、処分はない。 なお、全部60クラブで最も多くホームグロウン選手を登録しているのはFC東京で15名。続いて13名の鹿島アントラーズとサンフレッチェ広島、12名の柏レイソル、11名の川崎フロンターレ、RB大宮アルディージャと続いている。 <h3>◆明治安田J1リーグ(合計160人)</h3> 鹿島アントラーズ:13人 浦和レッズ:7人 柏レイソル:12人 FC東京:15人 東京ヴェルディ:9人 FC町田ゼルビア:4人 川崎フロンターレ:11人 横浜F・マリノス:9人 横浜FC:4人 湘南ベルマーレ:8人 アルビレックス新潟:7人 清水エスパルス:7人 名古屋グランパス:5人 京都サンガF.C.:8人 ガンバ大阪:8人 セレッソ大阪:7人 ヴィッセル神戸:6人 ファジアーノ岡山:2人 サンフレッチェ広島:13人 アビスパ福岡:5人 <h3>◆明治安田J2リーグ(合計83人)</h3> 北海道コンサドーレ札幌:8人 ベガルタ仙台:4人 ブラウブリッツ秋田:2人 モンテディオ山形:4人 いわきFC:0人 水戸ホーリーホック:1人 RB大宮アルディージャ:11人 ジェフユナイテッド千葉:5人 ヴァンフォーレ甲府:7人 カターレ富山:2人 ジュビロ磐田:6人 藤枝MYFC:0人 レノファ山口FC:2人 徳島ヴォルティス:3人 愛媛FC:3人 FC今治:2人 サガン鳥栖:7人 V・ファーレン長崎:5人 ロアッソ熊本:4人 大分トリニータ:7人 <h3>◆明治安田J3リーグ(合計40人)</h3> ヴァンラーレ八戸:0人 福島ユナイテッドFC:0人 栃木SC:3人 栃木シティ:0人 ザスパ群馬:1人 SC相模原:0人 松本山雅FC:9人 AC長野パルセイロ:3人 ツエーゲン金沢:2人 アスルクラロ沼津:8人 FC岐阜:1人 FC大阪:0人 奈良クラブ:1人 ガイナーレ鳥取:2人 カマタマーレ讃岐:2人 高知ユナイテッドSC:0人 ギラヴァンツ北九州:4人 テゲバジャーロ宮崎:0人 鹿児島ユナイテッドFC:2人 FC琉球:2人 2025.04.22 22:10 Tue3
煌めいた左足と越えられなかった壁。ファジアーノ岡山・加藤聖が長友佑都との対決で固めた決意
「チームが勝てていない状況で自分が出て勝てれば、大きなアピールになると思っていたんで、本当に今日に懸ける思いは強かった」 明治安田J1リーグ第35節でファジアーノ岡山はFC東京と対戦。契約の都合により出場できないMF佐藤龍之介に代わり、左ウイングバックで先発に名を連ねたのはMF加藤聖だった。第33節のアルビレックス新潟戦では先発フル出場し、佐藤がFIFA U-20ワールドカップ(W杯)から戻ってきた前節のセレッソ大阪戦では出番なし。5歳下の後輩とのポジション争いにおいて、非常に大事な一戦に覚悟を持って臨んだ。 前半はFC東京にボールを握られる展開だったが、岡山は[5-4-1]と[4-4-2]を使い分け、左右の揺さぶりに対応していく。加藤も最終ラインに下がり逆サイドからのクロスをケアしながら、マッチアップの日本代表DF長友佑都に強くアプローチ。チームとしても個人としても良い形でボールを奪う場面も作った。 しかし、岡山の攻撃が活性化しない。「良い形で取った後の1本目が繋がらない。それが攻撃の波を作れない原因。慌てず一度持つ、そういう選択肢も入れないといけない」と加藤も反省を口にした。 マイボールの時間が作れないということは、加藤がタッチラインを駆け上がる時間がないことを意味する。正確かつ鋭い左足のキックを武器に持つ背番号50は、自らのドリブルで相手を突破したり局面を打開するよりも、シャドーやボランチとのパス交換でマークを外しながら深い位置まで進入していく形を得意としている。左足の一振りで決定機を作れる場所に、自分自身を持っていくことができなかった。 特徴を生かしにくい展開ではあったが、20分に伝家の宝刀を振り抜く状況を自ら作る。相手陣内の左サイドでFW一美和成がこぼれ球に反応すると、スペースに転がったボールに加藤がいち早く反応。MF小泉慶に足を引っ掛けられて、FKを獲得した。 キッカーは、加藤。両手で丁寧にボールを置き、軸足を何度も踏み込んでぬかるんだピッチを確認し、呼吸を整えてから左足を振り抜く。鋭いカーブの掛かったボールは小泉と長友の間を通過し、急減速してニアに飛び込んだMF江坂任の右足にピタリと届いた。 「雨だからとか言い訳はできません。キッカーである以上、どんな状況でも良いボールを蹴れないといけないので」 シュートは相手GKの好セーブに防がれたが、我慢強く戦う前半における最大の決定機は、相手に守備の機会を与えないほどの精度を持つ加藤の左足にしか作れないものだった。 後半開始早々に先制点を許してからFC東京が自陣に引いたため、岡山はパスを繋げて相手ゴールに向かっていく。左サイドでコンビを組むDF鈴木喜丈と江坂のところからは効果的な前進の回数を増やすも、加藤は長友の壁を越えられない。背後のスペースを突き、相手を置き去りにしてクロスを上げるシーンをあまり作れず。タッチライン沿いで相手のマークを引きつけパスワークに加わった結果、味方を押し出すことはできていたが、前半に希望と可能性を示した左足は影を潜めた。 スタートから送り出した木山隆之監督は、試合後の会見で「やっぱりもっとやらないと。攻守に悪くないけど、もっと期待しているんで。対面している長友選手は代表選手だけど39歳。聖は24歳。いろんな駆け引きや技術的なところで敵わなかったとしても、もっとアクティブに、もっと相手に向かっていってやってほしいという思いは、彼には常々持っているんで。技術だけじゃなくて、そのメンタリティーの部分とか闘争心の部分でもっと求めたいと思っていますし、やってほしいです」と期待しているからこその厳しい評価を口にした。 71分にMF柳貴博との交代で逆サイドのタッチラインからピッチを出ると、ベンチに戻る足取りは重く、顔も下を向いていた。その後、チームは同点に追いつくも、後半終了間際に2失点を許して1-3で敗戦した。 「自分が出ている時間で勝ち越しまで持っていきたかったし、フルで出たかったという思いもありますけど、とにかく与えられた時間で自分が何かを残したかったという気持ちがあったので、悔しかった」 長友というレジェンドを相手に圧倒的な活躍を示すことができていれば、佐藤を再びシーズン序盤にプレーしていた右サイドに追いやることにも繋がったかもしれない。「前半はうまく守れたというか、自由にさせないことはある程度できた」と、課題として取り組んでいるタイトに守る部分で一定の手応えを得られていたからこそ、攻撃面で圧倒的なものを出せず、巡ってきたチャンスを生かしきれなかったことに悔いが残る。 今シーズンは残り3試合。次節は佐藤も元気な状態でピッチに戻ってくる。だが、加藤の心は折れていない。 「日本サッカーのレジェンドと言える選手とのマッチアップも楽しみだったし、ここを抑えて上に行きたい気持ちもあった。もっと成長して、次はぶち抜けるように頑張りたいです」 試合後の取材で何度も口にした、“ぶち抜く”。マッチアップの相手選手を突破し、置き去りにし、サイドを制圧する。その言葉を体現するプレーを待っているし、「加藤聖ならできる」と信じている。 取材・文=難波拓未 2025.10.27 20:00 Mon4
岡山のJ1昇格の立役者、守護神ブローダーセンが契約更新! J2ベストイレブンにも選出
ファジアーノ岡山は5日、元U-24ドイツ代表GKスベンド・ブローダーセン(27)との契約更新を発表した。 ブローダーセンはザンクト・パウリの育成組織で育ち、ファーストチームへ昇格しながらも、セカンドチームでのプレーが中心に。一方で、年代別のドイツ代表には名を連ね続け、2021年には東京オリンピックメンバーとしても来日。その後、横浜FCへ加入した。 2024シーズンに横浜FCから完全移籍で岡山へ加入すると、明治安田J2リーグで全試合に出場。さらに、J1昇格プレーオフ2試合に出場し、絶対的な守護神としてクラブ悲願のJ1初昇格の立役者に。そして、この活躍が評価された同シーズンのJ2ベストイレブンにも選出された。 2025.01.05 14:20 Sun5
