浦和Lが仙台Lを下し4連勝でINAC優勝へ待った、長野Lは初の連勝達成【WEリーグ第20節】
2022.05.07 17:20 Sat
7日、「2021-22 Yogibo WEリーグ」第20節の2試合が行われた。
3連勝中の三菱重工浦和レッズレディースはアウェイでマイナビ仙台レディースと対戦した。
INAC神戸レオネッサの優勝を阻止するためには勝ち続けなければならないが、この日は序盤から押し込まれる展開に。古巣対戦となる白木星や推進力のある矢形海優に手を焼いた。
相手とのコンタクトで左ヒザ付近を痛めた矢形が18分にピッチを後にして以降は落ち着いた時間もあったものの、ボールホルダーへのプレッシャーが甘く、簡単に裏を狙われてオフサイドアピールばかりが目立つ。
だが、押し込まれながらもゴールレスで前半をしのぐと、後半は一気に試合が動く。48分、浦和レディースは敵陣中央右でFKを得ると、猶本光の送ったボールを繋いで清家貴子が頭で落とし、最後はゴール前に走り込んだ塩越柚歩がワントラップから流し込んだ。
61分には浦和レディースが先制点と同じような位置でFKを得ると、猶本のクロスに合わせたのは高橋はな。下がりながらの体勢だったが、体を捻っての力強いヘディングを左上に決め切った。
2分後にはまたしてもセットプレーから今度は南萌華。ファーから中央へ入り込む動きでフリーとなり、猶本の右CKクロスを右足で流し込んだ。
連続失点を喫した仙台レディースだったが、79分にこちらもセットプレーから再び反撃。ボックス右のわずかに外でFKを得ると、長野風花のキックに高平美憂が合わせる。菅澤優衣香が触れるもクリア及ばず、シュートはゴールに吸い込まれた。
1点差に迫られた浦和レディースだったが、我慢を重ねてタイムアップ。辛うじて逃げ切り、4連勝でINAC神戸へプレッシャーを掛けた。
また、AC長野パルセイロレディースは大宮アルディージャVENTUSとホームで対戦。序盤から攻勢を強めた長野レディースが44分に先手を取る。
ボックス右で瀧澤千聖のパスを受けた奥津礼菜は、縦に抜ける瀧澤千聖の動きを囮にし、リターンと見せかけてループシュートでネットを揺らすと、このゴールが決勝点に。[3-4-3]から[4-4-2]への布陣変更も奏功し、長野レディースが初の連勝を達成。奥津は2戦連続でヒロインインタビューを受けた。
▽5月7日(土)
マイナビ仙台レディース 2-3 三菱重工浦和レッズレディース
AC長野パルセイロレディース 1-0 大宮アルディージャVENTUS
▽5月8日(日)
ノジマステラ神奈川相模原 vs INAC神戸レオネッサ
サンフレッチェ広島レジーナ vs ちふれASエルフェン埼玉
アルビレックス新潟レディース vs 日テレ・東京ヴェルディベレーザ
WE ACTION DAY(今節試合なし)
ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
3連勝中の三菱重工浦和レッズレディースはアウェイでマイナビ仙台レディースと対戦した。
INAC神戸レオネッサの優勝を阻止するためには勝ち続けなければならないが、この日は序盤から押し込まれる展開に。古巣対戦となる白木星や推進力のある矢形海優に手を焼いた。
だが、押し込まれながらもゴールレスで前半をしのぐと、後半は一気に試合が動く。48分、浦和レディースは敵陣中央右でFKを得ると、猶本光の送ったボールを繋いで清家貴子が頭で落とし、最後はゴール前に走り込んだ塩越柚歩がワントラップから流し込んだ。
54分には仙台レディースも白木のゴールですぐさま追い付く。中盤で原伊吹が突いたボールが絶妙なスルーパスとなり、ボックス内まで持ち込んだ白木は豪快な一撃を沈めた。
61分には浦和レディースが先制点と同じような位置でFKを得ると、猶本のクロスに合わせたのは高橋はな。下がりながらの体勢だったが、体を捻っての力強いヘディングを左上に決め切った。
2分後にはまたしてもセットプレーから今度は南萌華。ファーから中央へ入り込む動きでフリーとなり、猶本の右CKクロスを右足で流し込んだ。
連続失点を喫した仙台レディースだったが、79分にこちらもセットプレーから再び反撃。ボックス右のわずかに外でFKを得ると、長野風花のキックに高平美憂が合わせる。菅澤優衣香が触れるもクリア及ばず、シュートはゴールに吸い込まれた。
1点差に迫られた浦和レディースだったが、我慢を重ねてタイムアップ。辛うじて逃げ切り、4連勝でINAC神戸へプレッシャーを掛けた。
また、AC長野パルセイロレディースは大宮アルディージャVENTUSとホームで対戦。序盤から攻勢を強めた長野レディースが44分に先手を取る。
ボックス右で瀧澤千聖のパスを受けた奥津礼菜は、縦に抜ける瀧澤千聖の動きを囮にし、リターンと見せかけてループシュートでネットを揺らすと、このゴールが決勝点に。[3-4-3]から[4-4-2]への布陣変更も奏功し、長野レディースが初の連勝を達成。奥津は2戦連続でヒロインインタビューを受けた。
▽5月7日(土)
マイナビ仙台レディース 2-3 三菱重工浦和レッズレディース
AC長野パルセイロレディース 1-0 大宮アルディージャVENTUS
▽5月8日(日)
ノジマステラ神奈川相模原 vs INAC神戸レオネッサ
サンフレッチェ広島レジーナ vs ちふれASエルフェン埼玉
アルビレックス新潟レディース vs 日テレ・東京ヴェルディベレーザ
WE ACTION DAY(今節試合なし)
ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
矢形海優
猶本光
清家貴子
塩越柚歩
高橋はな
南萌華
長野風花
高平美憂
菅澤優衣香
瀧澤千聖
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三菱重工浦和レッズレディース
AC長野パルセイロ
大宮アルディージャVENTUS
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18歳の新星は、チームを勝たせるFWへ。マイナビ仙台レディースのピッチで、松窪真心から目が離せない
2022-23 Yogibo WEリーグのシーズン後半戦が進む中、マイナビ仙台レディースにはサポーターの熱い視線を集める存在がいる。高卒ルーキー、FW松窪真心(まなか)選手だ。1月末にチームに合流すると、中断明けの第9節INAC神戸レオネッサ戦で早速先発出場を果たした。デビュー戦から4試合で2ゴールの活躍を見せる18歳のストライカーは、ひたむきに前だけを目指し続ける。 <span class="paragraph-subtitle">◆U-20女子ワールドカップを経験。海外選手の「決めきる力」</span> 松窪の「マイナビ仙台加入内定」が発表されたのは昨年9月のことだった。同期のDF佐々木里緒選手と共に入団会見に出席した。 「長所はスピードです。スピードに乗ったドリブルや背後への抜け出しからゴールを決めること。また守備に関しては、前線から速いプレッシャーでボールを奪うことが特徴です」と、やや緊張した面持ちで、自らのストロングポイントを説明した。 会見の約1カ月前には、コスタリカでのU-20女子ワールドカップに出場していた。スペインとの決勝戦を含めた5試合に出場し、グループステージのアメリカ戦ではゴールをマークした。「決定力は自分の中で課題です。海外の選手は1回のシュートで決めきる力が優れていて、その1点でチームを勝利に導くことができていました。海外の選手に負けないプレーをできるようにシュート練習を頑張りたいです」 この春、6年間過ごしたJFAアカデミー福島(静岡県)を卒業した。「アカデミーに入らなかったら、ここまでサッカーをやっていなかったと思います。成長させてもらいましたし、日頃の練習から基準を上げて取り組むことができました。勝敗を分けるものが何かということも学びました」。2020、2021年はなでしこリーグ2部で得点王、MVPに輝いた。新しいステージは、プロサッカー「WEリーグ」だ。 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/mynavi230421_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">©mynavisendai<hr></div> <span class="paragraph-subtitle">◆涙のWEリーグデビュー。そして、プロ初ゴール。</span> 「すごく緊張していて、夜も眠れないほどでした」と松窪はプロデビューの前夜を振り返った。つい肩に力が入る新人に伸び伸びプレーさせようと、選手、スタッフが盛り上げ、試合に入りやすい雰囲気を作ってくれた。FW宮澤ひなた選手は「真心のやりたいようにやっていい」と勇気づけた。 セットプレーで早々に失点を喫するも、後半8分、FW船木里奈選手のゴールで追いつく。首位を走るI神戸に、食らいつこうと松窪は必死だった。前線からの鋭いプレスやドリブルでスタンドを何度も沸かせた。得点は奪えず、終了間際のセットプレーで追加点を許すと、チームは敗れてしまった。 試合後、松窪は悔し涙を流した。「シュートを決めないと勝てないということを、このデビュー戦で痛感しました」。会見でも涙があふれてきた。結果は出せなかったが、がむしゃらにゴールに向かうその姿は鮮烈で、サポーターの心を一気に奪った。 続く第11節広島戦では、MF中島依美選手のゴールに絡むプレーを見せ、3試合目の出場となった第12節日テレ・東京ヴェルディベレーザ戦では待望の「プロ初ゴール」が生まれた。中島が相手のビルドアップを遮断しボールを奪うと、ゴール前に駆け上がった松窪へパス。これをワンタッチ、左足で決めた。「依美さんからのごっつあんゴールです」とはにかむ。しかし、本人は初得点よりも「前半に2点、決めるべきシーンがあった」と奪えなかったゴールを悔やんだ。あの2点が決まっていれば、勝つことができた。自分の力でチームを勝たせたかった。 連敗を止めたい第12節ちふれASエルフェン埼玉戦。前半6分、右サイドのMF矢形海優選手からマイナスのクロス。これを松窪が受け、左足を伸ばしてシュートするが、GKに阻まれた。しかし、松窪はここで諦めなかった。弾かれたボールを拾い、今度は右足で蹴りこんだ。ネットが豪快に揺れ、松窪は両手でガッツポーズ。「絶対に決めてやるという気持ちでした」。思いがこもったこのゴールが決勝点となった。松窪は連続ゴールでチームに勢いをもたらしている。 <span class="paragraph-subtitle">◆サッカーに向き合う純粋さ。こぼした涙は成長へつながる。</span> 「松窪は、ゴールを奪える選手。今年のチームがスタートして、なかなかゴールを奪えなかったという状況の中で、ある程度計算できる、得点の匂いがする選手が入ってきたということは非常に大きかったです」と松田岳夫監督も活性化した攻撃に手応えを感じている。 「本人は決め切れなかったシーンを悔やんで泣いたりしていますが、その気持ちが彼女を成長させると思いますし、まだまだ将来が楽しみな選手だと感じています」と期待を寄せる。 世界に羽ばたく選手たちを数多く育ててきた名伯楽はこうも言った。 「(松窪には)サッカー小僧のようなところがあるんです。サッカーが好き、上手くなりたい、点を取りたい。その気持ちがストレートに出ている、今の選手には珍しいタイプ。うちで言うと、そういう選手は中島(依美)くらいかな」 スケールの大きな選手になる。松窪はそういう予感を漂わせている。 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/mynavi230421_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">©mynavisendai<hr></div> <span class="paragraph-subtitle">◆贈られたチャントは、仙台歴代のエースストライカーの曲</span> 「ゴール、ゴール、マナカ!ラーララ、ララララー」 「先輩たちを超える活躍をして欲しい」とサポーターは応援歌に思いを込めている。EL埼玉戦で松窪がゴールを決めた瞬間、スタンドに響いたのはマイナビ仙台レディースの前身であるベガルタ仙台レディース初代10番の伊藤美菜子さんや、JFAアカデミー福島の先輩で長く仙台でエースとして活躍した浜田遥選手(ノジマステラ神奈川相模原)と同じ応援歌だった。 歌声は松窪本人にも届いていた。「偉大な方々に並べるように、越えていけるように頑張りたいです」と引き締まった表情を見せた。デビュー戦でも大きな声援に背中を押された。 「苦しい時に少しスタンドを見上げると、一生懸命応援して下さる皆さんがいて、『プロサッカー選手になったんだなぁ』と実感できました」 彼女ならば、サポーターの願いを大きな力に変えていけるはずだ。 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/mynavi230421_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">©mynavisendai<hr></div> <span class="paragraph-subtitle">◆ライバルは世界で輝く同世代の選手。</span> プロの世界で歩み始めた松窪にとっては同世代の選手たちの活躍も良い刺激となっている。U-20女子ワールドカップでMVPに輝いたFW浜野まいか選手(チェルシー、スウェーデン1部ハンマルビーに期限付き移籍中)やFW藤野あおば選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)。4月のヨーロッパ遠征でA代表にも選ばれた二人は松窪にとって「もっと上を目指そうという気持ちになる、ありがたい存在」なのだという。女子サッカーの新しい歴史を作っていく世代、松窪もそこに割って入っていく力を示したい。18歳の今だからこそ表現できる全力で、目の前の相手へ挑戦し続けて欲しい。 《マイナビ仙台レディース オフィシャルライター・村林いづみ》 <span class="paragraph-title">【動画】マイナビ仙台、松窪真心のプロ初ゴール!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="d2cyoag9r3k";var video_start = 63;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.04.21 22:00 Fri4
U20アジアカップ途中離脱の松窪真心がNWSL開幕戦でアシスト!猛スプリントからのクロス含め、途中出場で3ゴールに絡む
ノースカロライナ・カレッジのU-20日本女子代表MF松窪真心が、早々に結果を残した。 U-20日本女子代表の一員としてAFC U20アジアカップに参加していた松窪は、4日に行われたグループステージ初戦のU-20ベトナム女子代表戦で、圧巻のハットトリックを達成。チームの10番として、ノックアウトステージ進出とU-20女子ワールドカップ(W杯)出場権獲得に貢献していた。 11日にはチーム事情により。代表を離れることに。17日(現地時間16日)に控えるアメリカ、ナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ(NWSL)開幕節へ向け、クラブに帰還し準備をしていた。 クラブに必要とされて引き戻された松窪は、その開幕節、早速のアシストで期待に応えた。 ホームでのヒューストン・ダッシュ戦に62分から途中出場した松窪は、2-1とリードして迎えた77分、中盤でシンプルに縦へ付け、自らも全力でスプリント。ボールホルダーを追い越すと、リターンのスルーパスを受けて右サイド深い位置からダイレクトでクロス。同じく途中出場、ビアンカ・セント=ジョージズのゴールをお膳立てした。 また、86分にも裏抜けから前線でタメを作り、後半アディショナルタイムにも中盤での収め役となっていずれの得点にも絡んでいる。 昨季は、マイナビ仙台レディースから期限付き移籍で途中加入ながらも、チャレンジカップで優勝を手繰り寄せるゴールを挙げてMVPを受賞。リーグ戦でも7試合1得点1アシストの数字を記録していた。 途中出場2人がゴールに絡んだノースカロライナは、最終的に5-1で勝利。初陣を大勝で飾っている。 また、ノースカロライナの三浦成美も先発出場し、74分までプレー。小林里歌子はケガで欠場、ヒューストンの永里優季はベンチ入りも出場せずに終わった。 <span class="paragraph-title">【動画】松窪真心が猛スプリントからのクロスで開幕節アシスト!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="R7eVa4vgm4g";var video_start = 380;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.03.17 17:25 Sun5