札幌が幾多のチャンスを活かせず…メモリアルゲームの矢島弾でG大阪が2連勝! 13位に浮上【明治安田J1第4節】
2021.07.30 20:25 Fri
明治安田生命J1リーグ第4節延期分、北海道コンサドーレ札幌vsガンバ大阪が30日に札幌厚別公園競技場で行われ、0-2でG大阪が勝利を収めた。
[3-4-2-1]のミラーゲームとなったこの試合は、ホームの札幌ペースで進んでいく。5分にジェイがボックス中央でシュートを放つと、6分にはまたもジェイがセンターサークルからロングシュート。さらに、13分にはクロスボールを荒野がボックス内で合わせるなど、立ち上がりから札幌がボールを握り積極的に攻撃を展開していく。
攻め込まれる中でG大阪は、22分にウェリントン・シウバがビッグチャンスを迎える。自陣内でボールを奪いドリブルでボックス内中央まで運ぶと、ゴール右下へ右足で巻いたシュートを放つ。しかし、これは札幌のGK菅野のビッグセーブに阻まれる。
サイドの崩しから先制したG大阪だったが、32分にアクシデントが起こる。この日、右ウイングバックとして出場していた高尾が、相手のファールを受け負傷。プレー続行が不可能と判断され、黒川と交代しピッチを後にした。
高尾の負傷により前半から途中出場となった黒川。しかし、この交代がG大阪に追加点をもたらす。53分、札幌陣内のセンターサークル付近から倉田が左サイドを駆け上がる黒川へパスを送る。これを受けた黒川は、ボックス左手前からゴール前へクロスを上げる。これに反応したレアンドロ・ペレイラが豪快なヘディングシュートを放つと、一度はGK菅野に弾かれたもののこれを身体ごとゴールへ押し込みG大阪が追加点を奪った。
85分の時点でボール支配率が63%の札幌。ボールを握り、チャンスを作り続け、フィニッシュまで持っていけているものの、5枚の最終ラインに加えてGK東口が立ちはだかるG大阪ゴールを割ることができずに時間が経過していく。
札幌は最後まで攻め続けるも、最後までネットを揺らすことができずに試合終了。16本のシュートを放つもゴールを奪うことができず敗戦。一方、4試合ぶりのクリーンシートとなったG大阪は2連勝を飾り、得失点差により湘南、清水エスパルスを抜き順位を13位に浮上させた。
北海道コンサドーレ札幌 0-2 ガンバ大阪
【G大阪】
矢島慎也(前29)
レアンドロ・ペレイラ(後8)
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G大阪のチーム内で新型コロナウイルス(COVID-19)の集団感染が起きた影響により開催が延期されたこの一戦。現在、勝ち点29で10位に位置する札幌は、10日の第22節ベガルタ仙台戦からスタメンを2人替え、各選手のポジションを大幅に変更。キャプテンの宮澤がメンバー外となる中、右ウイングバックにこの日24歳の誕生日を迎えた金子、左ウイングバックにルーカス・フェルナンデスを置き、ワントップにはジェイが構える配置となった。一方、ACFチャンピオンズリーグ(ACL)から帰還して以降、中2日や中3日と短い間隔の連戦が続くガンバ大阪は、27日に行われた前節の大分トリニータ戦からスタメンを5枚変更。レアンドロ・ペレイラをワントップに置き、ウェリントン・シウバとこの試合でJ1リーグ通算100試合目の出場となる矢島のシャドーで、ひとつ上の14位湘南ベルマーレを追いかける。攻め込まれる中でG大阪は、22分にウェリントン・シウバがビッグチャンスを迎える。自陣内でボールを奪いドリブルでボックス内中央まで運ぶと、ゴール右下へ右足で巻いたシュートを放つ。しかし、これは札幌のGK菅野のビッグセーブに阻まれる。
序盤の攻め込まれる展開から徐々に攻撃のリズムを掴み始めたG大阪は、29分に待望の先制点が生まれる。左サイドで小野瀬からボールを受けたウェリントン・シウバが、ボックス左手前の角で相手DF2人をかわして置き去りにする。その後、ボックス内左からクロスを上げると、ゴール前で待っていた矢島がネットに突き刺して先制点。自身のメモリアルゲームを自らのゴールで飾り付けた。
サイドの崩しから先制したG大阪だったが、32分にアクシデントが起こる。この日、右ウイングバックとして出場していた高尾が、相手のファールを受け負傷。プレー続行が不可能と判断され、黒川と交代しピッチを後にした。
高尾の負傷により前半から途中出場となった黒川。しかし、この交代がG大阪に追加点をもたらす。53分、札幌陣内のセンターサークル付近から倉田が左サイドを駆け上がる黒川へパスを送る。これを受けた黒川は、ボックス左手前からゴール前へクロスを上げる。これに反応したレアンドロ・ペレイラが豪快なヘディングシュートを放つと、一度はGK菅野に弾かれたもののこれを身体ごとゴールへ押し込みG大阪が追加点を奪った。
85分の時点でボール支配率が63%の札幌。ボールを握り、チャンスを作り続け、フィニッシュまで持っていけているものの、5枚の最終ラインに加えてGK東口が立ちはだかるG大阪ゴールを割ることができずに時間が経過していく。
札幌は最後まで攻め続けるも、最後までネットを揺らすことができずに試合終了。16本のシュートを放つもゴールを奪うことができず敗戦。一方、4試合ぶりのクリーンシートとなったG大阪は2連勝を飾り、得失点差により湘南、清水エスパルスを抜き順位を13位に浮上させた。
北海道コンサドーレ札幌 0-2 ガンバ大阪
【G大阪】
矢島慎也(前29)
レアンドロ・ペレイラ(後8)
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Jリーグは5日、YBCルヴァンカップおよび明治安田Jリーグ全カテゴリーの出場停止選手情報を更新した。 4日に行われたYBCルヴァンカップのプライムラウンド準々決勝第1戦を受け、北海道コンサドーレ札幌MF荒野拓馬とFC町田ゼルビアFW藤尾翔太の2選手に出場停止処分が科された。 横浜F・マリノス戦で一発退場の荒野は「相手チームの決定的得点機会の阻止」によって1試合の停止となった。 一方、アルビレックス新潟戦で一発退場の藤尾は相手競技者の両足に対し、足裏を見せながら両足で過剰な力でタックルした行為が、「著しい反則行為」に該当すると判断され、2試合の出場停止処分と罰金(20万円)が科された。 なお、1試合は9月8日の準々決勝第2戦で消化されるが、2試合目に関しては町田の準決勝進出か、準々決勝敗退かの結果次第で対象試合が変更となる。 【YBCルヴァンカップ】 MF荒野拓馬(北海道コンサドーレ札幌) 準々決勝第2戦 vs横浜F・マリノス(9/8) 今回の停止:1試合停止 FW藤尾翔太(FC町田ゼルビア) 準々決勝第2戦 vsアルビレックス新潟(9/8) 今回の停止:2試合停止(1/2) ※ルヴァンカップ準決勝進出の場合 準決勝第1戦 vsアルビレックス新潟(10/9) 今回の停止:2試合停止(2/2) ※ルヴァンカップ準々決勝敗退の場合 Jリーグ第30節 vsアビスパ福岡(9/14) 今回の停止:2試合停止(2/2) 【明治安田J1リーグ】 MF福田翔生(湘南ベルマーレ) 第30節 vsアルビレックス新潟(9/14) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 【明治安田J2リーグ】 MF藤山智史(ブラウブリッツ秋田) 第30節 vsファジアーノ岡山(9/8) 今回の停止:1試合停止 MF佐藤謙介(レノファ山口FC) 第30節 vs徳島ヴォルティス(9/7) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DFヘナン(レノファ山口FC) 第30節 vs徳島ヴォルティス(9/7) 今回の停止:2試合停止(2/2) DFカイケ(徳島ヴォルティス) 第30節 vsレノファ山口FC(9/7) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MF野嶽惇也(大分トリニータ) 第30節 vsモンテディオ山形(9/7) 今回の停止:2試合停止(2/2) DFペレイラ(大分トリニータ) 第30節 vsモンテディオ山形(9/7) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 【明治安田J3リーグ】 MF若林龍(SC相模原) 第27節 vsテゲバジャーロ宮崎(9/7) 今回の停止:1試合停止 MF安永玲央(松本山雅FC) 第27節 vs大宮アルディージャ(9/7) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MF中島賢星(奈良クラブ) 第27節 vsカターレ富山(9/8) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DF大城蛍(ガイナーレ鳥取) 第27節 vsアスルクラロ沼津(9/7) 今回の停止:1試合停止 2024.09.05 22:33 Thu4
札幌を率いて7年目、苦境を率いるペトロヴィッチ監督は「我々が去ってもクラブはそこにある」…育てた選手が続々引き抜かれる苦しみも口に「十分引き留めていける資金力があれば…」
北海道コンサドーレ札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督が、苦しいシーズンへの想いを口にした。 2日、明治安田J1リーグ第17節で札幌は東京Vとアウェイで対戦。苦しいシーズンとなっている中、ペトロヴィッチ監督の続投も発表された中での一戦となった。 しかし試合は立ち上がりから打ち合いに。10分に東京Vは木村勇大のゴールで先制すると20分に札幌は荒野拓馬がゴールを奪い同点に。それでも東京Vは32分に染野唯月、43分には見木友哉とゴールを重ねて勝ち越しに成功。札幌は後半早々に近藤友喜が1点を返すが、失点を重ね、5-3で敗戦となった。 これで3連敗、そして最下位に転落となった札幌。5月29日にはクラブからペトロヴィッチ監督の続投が発表された中、初戦でまたしても敗れてしまった。 試合後、どう受け止めたのかという質問を受けたペトロヴィッチ監督は、クラブが何よりも大事だと言及した。 「私は66歳、49年間この世界で生きている。こういう状況の中で大事なことは、私がどう思うとか、どう感じるということではない。常に大事なのはクラブ。監督も選手もスタッフも、いずれはクラブを去っていく。我々が去ってもクラブはそこにある。クラブという存在は、働く我々にとって常に大事だ」 「私自身も今年は日本で19シーズン。広島で6シーズン、浦和で6シーズン、そして札幌に関しては7シーズン目に入っている。グラーツ時代も5シーズン、選手として8シーズンやったが、私自身は比較的長く1つのクラブで仕事をする傾向がある」 「常に心がけていることは、1つのクラブで仕事をするときに、与えられる環境でクラブがいかに良い方向に進むか、成長していけるか。それを考えて常に仕事をしている。クラブの決定、クラブがどう判断するのか。我々監督はそれを常に尊重し、受け入れていくことが監督だ。ベストを尽くしていくということが我々の仕事だ」 「そういう中で、ミシャ・ペトロヴィッチが何を思うか。常にクラブを大切にし、クラブの決定に従う人間だ。私は今の状況の中で我々は必ず這い上がれると信じている。全てを我々がやっていることは札幌のためだ」 「結果が伴わない試合が続いているが、希望は失っていない。クラブがどう判断するかということは、常に尊重している」 クラブの決断が出るまでは諦めずにチームを導いていくと語ったペトロヴィッチ監督。会見が終わろうとした中、ある記者からの質問が紛糾。「今シーズンで契約が満了を迎えることになると思う。クラブに残したいものは何か」と問われると、これまで率いていきた中での出来事を回想した。 ペトロヴィッチ監督は、チームにスタイルを植え付けただけでなく、大卒選手やまだ大きく羽ばたいていない選手たちを成長させ、チームを強化。しかし、ほとんどの選手がチームを去っていく状況となり、チーム力が上がっては、移籍で下降するということが続いていると言及した。 「札幌ではプロフェッショナルな仕事をしてきた。札幌に来た当初、最初のシーズンは年齢の高い選手が多かった。若い選手を育てながら、1年1年チームを作りながら、日本のJ1の中でも一目置かれる存在のチームになり、札幌がどういうスタイルのチームになのかを観ている人たちもわかるようなチームに6年かけてやってきた」 「大卒で入ってきた選手たちも6シーズンの中にも多かったし、彼らが1年1年成長する中でチームも強くなっていった」 「残念ながらその選手たちは、我々はなかなか資金力がなく、買われている現状で、積み上げていくことができない状況が毎年続いていた。我々がその選手たちを十分引き留めていける資金力があれば、今シーズンも十分にタイトルを狙える存在だったと思う」 「鈴木武蔵は長崎から札幌に移籍してきて、非常に成長した中でJ1で成績を残した。夏の移籍でベルギーに行くまで、確か14ゴールを決めて得点ランキングのトップに立っていた」 「そしてアンデルソン・ロペスも広島ではなかなかレギュラーになりきれず、ソウルでもなかなかレギュラーになれず、我々札幌に来てチームの中で成長し、活躍していってくれた選手だ。ハーフシーズンで得点ランキングではトップだった中で、中国へと移籍した」 「シーズンでこの2人がいれば25〜30点を取れる計算ができたが、そういった選手が抜けてしまえば、ビッグクラブであっても代わりを見つけるのは難しい」 「進藤亮佑もユースから上がってきて、1年1年プロとして成長した中でセレッソに移籍してしまった。高嶺朋樹は、大卒でうちに入ってきて、1年1年活躍する中で柏に移籍した。田中駿汰も大卒で来て、1年1年成長する中で活躍してくれてセレッソへ移籍した」 「金子拓郎も大卒で来て、1年1年成長して活躍し、今はディナモ・ザグレブの選手だ。小柏剛も大卒で入って来て、活躍した中で今はFC東京に所属している。ルーカス・フェルナンデスは日本では凄いブラジル人選手としてきたわけではないが、札幌で活躍して今はセレッソでプレーしている」 「そういった今名前を挙げた8人の選手がみんな残り、今いる選手たちと共に戦えていれば、我々は十分にタイトルを狙えるチームだろう」 「忘れていた。チャナティップという選手もいた。推定5億円という移籍金で移籍していったが、チームにいたら十分力になってくれた選手だ」 錚々たるメンバーがペトロヴィッチ監督の下で成長し、札幌から羽ばたいていっている。そうした苦悩もありながらも、それでもなお札幌はJ1に残留しなければいけないチームだと語った。 「なかなかそういった選手たちを維持することが難しい中で、1年1年戦う中でどこかでエラーが出る年が出てしまう。今は苦しいが、札幌は残留できると思っているし、私と共にあろうが、私と共になかろうが、札幌は残留しなければいけない」 札幌が苦しい状況にあるのは事実。選手たちも苦しみを味わって戦っていることも感じられる。苦しい状況をどう打開していくのか。後半戦の巻き返しに注目したい。 2024.06.02 21:08 Sun5