10人で80分以上戦ったスパーズがB・ジョンソン&ソランケ連発で白星発進【EL】
2024.09.27 06:33 Fri
ヨーロッパリーグ(EL)のリーグフェーズ第1節、トッテナムvsカラバフが26日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、ホームのトッテナムが3-0で勝利した。
2シーズンぶりにヨーロッパの舞台に復帰したトッテナムは、その初陣でアゼルバイジャン王者をホームで迎え撃った。リーグ前節でブレントフォードに3-1で勝利したチームは今週末にマンチェスター・ユナイテッドとのビッグマッチを控える中で先発6人を変更。サスペンションのロメロを含めファン・デ・フェンを除くディフェンスラインを入れ替えてグレイ、ドラグシン、ベン・デイビスを起用。中盤にはベリヴァル、ビスマ、サールが並び、3トップはブレナン・ジョンソン、ソランケ、ソン・フンミンが継続起用となった。
現地交通網の深刻な乱れの影響で35分遅れでのキックオフとなった一戦。そのピッチ外のアクシデントに加え、ホームのトッテナムは開始早々にアクシデントに見舞われる。7分、最後尾でボールを受けたドラグシンが痛恨のコントロールミスでジュニーニョと入れ替わられると、たまらず後ろから引き倒してしまう。完全にDOGSOの要件を満たしており、レッドカードが掲示された。
開始10分を経たずに数的不利を背負ったトッテナムはベリヴァルを下げてウドジェをスクランブル投入。ベン・デイビスをセンターバックにスライドさせて[4-4-1]の形に変化した。
ここから厳しい展開が予想されたが、この交代直後の12分に先制点を奪う。相手陣内での連動したプレスでソランケがボールを奪い切ってショートカウンターを発動。ボックス右のブレナン・ジョンソンにラストパスが通ると、ウェールズ代表FWが右足対角シュートをゴール左下隅に突き刺した。
カラバフもイージーミスが目立つ中で元気な前半の内に追加点を狙うポステコグルーのチームは27分、右サイドで背後を取ったジョンソンが不用意に飛び出したGKを右にかわして無人のゴールへシュートを放つが、やや慌てて放ったシュートは枠の右に外れる。
引き続きボールを保持するものの、なかなかフィニッシュで攻撃を完結できないトッテナムは前半終盤にカウンターや背後を狙った攻撃で幾度もピンチを招くが、相手の決定力の低さやGKヴィカーリオの見事な飛び出しなどで事なきを得た。
辛くも1点リードで試合を折り返したホームチームはジョンソンに代えてクルゼフスキをハーフタイム明けに投入した。後半も押し込む入りを見せると、52分には右CKの流れでGKのはじいたボールにファーで反応したサールの右足ダイレクトシュートがゴールネットを揺らす。
貴重な追加点を挙げたが、直後には後半最初のピンチ。ボックス内でジャファルグリエフと交錯したビスマのファウルを取られてPKを献上。だが、キッカーのバイラモフのシュートはクロスバーの上を越えていき、相手のミスで2点差を維持した。
以降も畳みかけるカラバフのシュートを守護神ヴィカーリオのビッグセーブで凌ぐと、68分には前がかりな相手の背後を突いた攻撃からソン・フンミンのミドルシュートをGKが前にはじいたところに詰めたソランケが冷静にシュートを流し込み、公式戦2試合連続ゴール。決定的な3点目とした。
その後、軽傷を負ったソン・フンミンと1枚カードをもらっているビスマに代えてヴェルナー、ベンタンクールを同時投入したチームは、完全に逃げ切り態勢に。リスクを冒して前に出る数的優位の相手に幾度もゴールを脅かされたが、守護神が再三の好守によって意地でもゴールを割らせず。
そして、試合はこのままタイムアップを迎え、80分以上を数的不利で戦いながらもアゼルバイジャン王者に格の違いを見せつけたトッテナムが2シーズンぶりのヨーロッパの戦いを白星で飾った。
トッテナム 3-0 カラバフ
【トッテナム】
ブレナン・ジョンソン(前12)
パプ・マタル・サール(後7)
ドミニク・ソランケ(後23)
2シーズンぶりにヨーロッパの舞台に復帰したトッテナムは、その初陣でアゼルバイジャン王者をホームで迎え撃った。リーグ前節でブレントフォードに3-1で勝利したチームは今週末にマンチェスター・ユナイテッドとのビッグマッチを控える中で先発6人を変更。サスペンションのロメロを含めファン・デ・フェンを除くディフェンスラインを入れ替えてグレイ、ドラグシン、ベン・デイビスを起用。中盤にはベリヴァル、ビスマ、サールが並び、3トップはブレナン・ジョンソン、ソランケ、ソン・フンミンが継続起用となった。
現地交通網の深刻な乱れの影響で35分遅れでのキックオフとなった一戦。そのピッチ外のアクシデントに加え、ホームのトッテナムは開始早々にアクシデントに見舞われる。7分、最後尾でボールを受けたドラグシンが痛恨のコントロールミスでジュニーニョと入れ替わられると、たまらず後ろから引き倒してしまう。完全にDOGSOの要件を満たしており、レッドカードが掲示された。
ここから厳しい展開が予想されたが、この交代直後の12分に先制点を奪う。相手陣内での連動したプレスでソランケがボールを奪い切ってショートカウンターを発動。ボックス右のブレナン・ジョンソンにラストパスが通ると、ウェールズ代表FWが右足対角シュートをゴール左下隅に突き刺した。
好調ジョンソンの公式戦3試合連続ゴールによって先手を奪ったホームチームは数的不利を感じさせないボール保持でゲームをコントロール。その一方で、中盤や自陣でのボールロストから一気に引っくり返されてピンチを招く不安定な側面も覗かせる。
カラバフもイージーミスが目立つ中で元気な前半の内に追加点を狙うポステコグルーのチームは27分、右サイドで背後を取ったジョンソンが不用意に飛び出したGKを右にかわして無人のゴールへシュートを放つが、やや慌てて放ったシュートは枠の右に外れる。
引き続きボールを保持するものの、なかなかフィニッシュで攻撃を完結できないトッテナムは前半終盤にカウンターや背後を狙った攻撃で幾度もピンチを招くが、相手の決定力の低さやGKヴィカーリオの見事な飛び出しなどで事なきを得た。
辛くも1点リードで試合を折り返したホームチームはジョンソンに代えてクルゼフスキをハーフタイム明けに投入した。後半も押し込む入りを見せると、52分には右CKの流れでGKのはじいたボールにファーで反応したサールの右足ダイレクトシュートがゴールネットを揺らす。
貴重な追加点を挙げたが、直後には後半最初のピンチ。ボックス内でジャファルグリエフと交錯したビスマのファウルを取られてPKを献上。だが、キッカーのバイラモフのシュートはクロスバーの上を越えていき、相手のミスで2点差を維持した。
以降も畳みかけるカラバフのシュートを守護神ヴィカーリオのビッグセーブで凌ぐと、68分には前がかりな相手の背後を突いた攻撃からソン・フンミンのミドルシュートをGKが前にはじいたところに詰めたソランケが冷静にシュートを流し込み、公式戦2試合連続ゴール。決定的な3点目とした。
その後、軽傷を負ったソン・フンミンと1枚カードをもらっているビスマに代えてヴェルナー、ベンタンクールを同時投入したチームは、完全に逃げ切り態勢に。リスクを冒して前に出る数的優位の相手に幾度もゴールを脅かされたが、守護神が再三の好守によって意地でもゴールを割らせず。
そして、試合はこのままタイムアップを迎え、80分以上を数的不利で戦いながらもアゼルバイジャン王者に格の違いを見せつけたトッテナムが2シーズンぶりのヨーロッパの戦いを白星で飾った。
トッテナム 3-0 カラバフ
【トッテナム】
ブレナン・ジョンソン(前12)
パプ・マタル・サール(後7)
ドミニク・ソランケ(後23)
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「重要な人物」遠藤航がプレミアリーグの週間ベスト11選出、元イングランド代表FWが守備を絶賛
12日、プレミアリーグは第28節のベストイレブンを発表。マンチェスター・シティ戦で出色のパフォーマンスを見せたリバプールの日本代表MF遠藤航も選出された。 元イングランド代表FWでプレミアリーグ最多得点記録を持つアラン・シアラー氏が選出する週間ベストイレブン。過去にはブライトン&ホーヴ・アルビオンの日本代表MF三笘薫も何度も選出されていた。 第28節のベストイレブンが発表され、リバプールからは遠藤とオランダ代表DFヴィルヒル・ファン・ダイクが選出されていた。 シアラー氏は遠藤の選出理由について「リバプールが中盤で繰り返しボールを奪い返し、マンチェスター・シティを相手に長い時間守備を保つ上で、彼は重要な人物だった」とし、中盤の守備での貢献を称えた。 ファン・サポーターが選ぶプレーヤー・オブ・ザ・マッチにも選ばれていた遠藤。加入時は年齢とパフォーマンスに多くの批判が殺到し、ユルゲン・クロップ監督の決断にも理解が示されなかったが、自らのパフォーマンスで一気に評価を上げ、今となっては絶賛されるにまで至っている。 ◆プレミアリーグ週間ベストイレブン GK ジョゼ・サ(ウォルバーハンプトン) DF ベン・ホワイト(アーセナル) ヴィルヒル・ファン・ダイク(リバプール) ライアン・アイ=ヌーリ(ウォルバーハンプトン) MF アレハンドロ・ガルナチョ(マンチェスター・ユナイテッド) 遠藤航(リバプール) デクラン・ライス(アーセナル) ブレナン・ジョンソン(トッテナム FW コール・パーマー(チェルシー) カイ・ハヴァーツ(アーセナル) ソン・フンミン(トッテナム) <span class="paragraph-title">【画像】錚々たるメンバーに並んでベストイレブン入りの遠藤航</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/C4auWgtNLAk/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; border:0; border-radius:3px; box-shadow:0 0 1px 0 rgba(0,0,0,0.5),0 1px 10px 0 rgba(0,0,0,0.15); margin: 1px; max-width:540px; min-width:326px; padding:0; width:99.375%; width:-webkit-calc(100% - 2px); width:calc(100% - 2px);"><div style="padding:16px;"> <a href="https://www.instagram.com/p/C4auWgtNLAk/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" background:#FFFFFF; line-height:0; padding:0 0; text-align:center; text-decoration:none; width:100%;" target="_blank"> <div style=" display: flex; flex-direction: row; align-items: center;"> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; flex-grow: 0; height: 40px; margin-right: 14px; width: 40px;"></div> <div style="display: flex; flex-direction: column; flex-grow: 1; justify-content: center;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; margin-bottom: 6px; width: 100px;"></div> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; width: 60px;"></div></div></div><div style="padding: 19% 0;"></div> <div style="display:block; 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font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:550; line-height:18px;">この投稿をInstagramで見る</div></div><div style="padding: 12.5% 0;"></div> <div style="display: flex; flex-direction: row; margin-bottom: 14px; align-items: center;"><div> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; height: 12.5px; width: 12.5px; transform: translateX(0px) translateY(7px);"></div> <div style="background-color: #F4F4F4; height: 12.5px; transform: rotate(-45deg) translateX(3px) translateY(1px); width: 12.5px; flex-grow: 0; margin-right: 14px; margin-left: 2px;"></div> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; height: 12.5px; width: 12.5px; transform: translateX(9px) translateY(-18px);"></div></div><div style="margin-left: 8px;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; flex-grow: 0; height: 20px; width: 20px;"></div> <div style=" width: 0; height: 0; border-top: 2px solid transparent; border-left: 6px solid #f4f4f4; border-bottom: 2px solid transparent; 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overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/p/C4auWgtNLAk/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">Premier League(@premierleague)がシェアした投稿</a></p></div></blockquote> <script async src="//www.instagram.com/embed.js"></script> <span class="paragraph-title">【動画】遠藤航もフル出場でハイパフォーマンス!リバプールvsシティ</span> <span data-other-div="movie2"></span> <script>var video_id ="obM9WhCHFd0";var video_start = 259;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.03.13 11:40 Wed3
【プレミア注目プレビュー】崖っぷちスパーズと盤石ブルーズ激突のロンドンダービー
プレミアリーグ第15節、トッテナムvsチェルシーが、日本時間8日25:30にトッテナム・ホットスパースタジアムでキックオフされる。崖っぷちのスパーズと盤石ブルーズが激突するロンドン・ダービーだ。 10位のトッテナムは前節、難所ヴァイタリティ・スタジアムで行われたボーンマスとのアウェイゲームに0-1のスコア以上の完敗。多くの離脱者やプレースタイルの影響で疲労困憊のチームは、攻守に振るわない内容で2戦未勝利に。直近の公式戦6試合では1勝3分け2敗と不振に陥っており、ポステコグルー監督に対する風当りも強まる。宿敵とのホームゲームでは先日のマンチェスター・シティ戦のように開き直った戦いで結果を残したい。 一方、2位のチェルシーはリーグ3連勝と好調を維持。前節のサウサンプトン戦ではジャクソン、コルウィル、ラヴィアら一部主力を温存し、カンファレンスリーグのメンバー主体で臨んだなか、前半に退場者を出した最下位相手に5-1の圧勝。チームの競争力を促しつつ結果も残し、主力に休養も与える最高の形で敵地でのダービーに弾みを付けている。現在のフォーム、準備期間の多さと圧倒的優位が見込まれるが、唯一の懸念は今季ここまでの対ビッグ6の戦績。格下相手にしっかりと結果を残しているが、対ビッグ6は2分け2敗の未勝利となっており、優勝争いに本気で挑むのであれば、手負いのスパーズをしっかりと叩きたい。 なお、昨シーズンの2度の対戦はチェルシーがアウェイで4-1、ホームで2-0といずれも複数得点を奪ってシーズンダブルを達成。とりわけ、N17での前回対戦では開幕10戦無敗と新体制で完璧なスタートを切ったトッテナムが2人の負傷者、2人の退場者を出す悪夢に見舞われ、この初黒星が以降の急失速に繋がった経緯もあり、ホームチームとしては絶対に負けられない一戦となるはずだ。 ◆トッテナム◆ 【4-3-3】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241207_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:フォースター DF:ペドロ・ポロ、ドラグシン、ロメロ、ウドジェ MF:クルゼフスキ、ビスマ、サール FW:ブレナン・ジョンソン、ソランケ、ソン・フンミン 負傷者:GKヴィカーリオ、DFロメロ、ファン・デ・フェン、ベン・デイビス、FWリシャルリソン、オドベール、ムーア 出場停止者:MFベンタンクール(4/7) ベンタンクールが7試合停止の4試合目で引き続き不在となる。負傷者に関しては直近のボーンマス戦で負傷したベン・デイビスが新たに故障者リスト入り。一方でチームトレーニングに復帰したロメロは復帰可能な模様だ。 スタメンはロメロの復帰を前提に前述の11名を予想。仮に、ロメロが難しい場合はグレイが代役を担う。中盤と前線ではマディソン、ヴェルナーにもスタメンのチャンスがある。 ◆チェルシー◆ 【4-2-3-1】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241207_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:サンチェス DF:グスト、アダラビオヨ、コルウィル、ククレジャ MF:カイセド、ラヴィア MF:パーマー、エンソ・フェルナンデス、ペドロ・ネト FW:ジャクソン 負傷者:DFリース・ジェームズ、フォファナ、MFケリーマン、FWムドリク 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関してはDFの主力2枚が引き続き不在となるほか、体調不良のムドリクに欠場の可能性がある。 スタメンは直近のセインツ戦で温存した主力を復帰させ、前述の11名を起用するとみる。ただ、カイセドの右サイドバック起用やマドゥエケ、バディアシル、サンチョ辺りの起用も想定されるところだ。 ★注目選手 ◆トッテナム:MFデヤン・クルゼフスキ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241207_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ネガティブな要素が並ぶなかで救世主となれるか。ディフェンスラインと前線の多くの負傷者、手薄な中盤でベンタンクールの不在と今回のダービーに向けてポジティブな要素が皆無のスパーズ。そのため、下馬評ではホームゲームと言えども厳しい戦いが想定される。ただ、公式戦連敗という同様の状況で戦ったシティ戦でのパフォーマンスを見ればわかるように、火事場の馬鹿力を有するチームでもある。 この一戦では調子を落とすエースのソン・フンミン、新エースストライカーのソランケの奮起、代役守護神フォースターら守備陣の奮起が求められることに間違いないが、やはり今季ここまで最も安定したパフォーマンスを見せているスウェーデン代表MFの活躍がホームチーム勝利のカギを握る。 ポステコグルー体制2年目の今季は自身が良い感触を得ているインサイドハーフで繋ぎ役、運び役、チャンスメイク、フィニッシャー役のマルチタスクを高次元でこなし、14試合2ゴール3アシストという数字以上の存在感を発揮。とりわけ、キーパスやチャンスクリエイト数はリーグ屈指で、今回の一戦でもその部分での貢献に期待したい。また、アストン・ビラ戦のようなアグレッシブなマンツーマン守備を選択する可能性が高いブルーズに対して、ビスマやサールとともにビルドアップ、プレス回避の起点として機能できるかが重要なポイントだ。 ◆チェルシー:FWニコラス・ジャクソン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241207_100_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 2戦4ゴールのスパーズキラー。チェルシーのキーマンはエースストライカーを担う23歳のセネガル代表FWだ。ビジャレアルからの加入1年目は35試合14ゴール5アシストと一見すると上々の数字を残したが、それ以上に多くの決定機を逸し続けた印象が強かった。 それでも、加入2年目となった今季はマレスカ新監督の戦術に早々とフィットし、ここまで14試合8ゴール3アシストと最高のスタートを切った。場数を踏んだ経験によって一対一などの決定機で精度・判断は明らかに向上しており、エースストライカーの風格も出始めている。ただ、補強に貪欲なクラブはニューカッスルFWイサク、ガラタサライFWオシムヘンらの獲得に動いているとの噂もあり、ジャクソンとしては決定的な仕事でその動きをけん制したいところだ。 初対戦でハットトリックを達成し、直近の対戦では貴重なダメ押しゴールを奪った相性のいい相手に対して、攻撃では持ち味のスピードを活かしたハイラインの攻略、守備では安定感を欠く相手のビルドアップに対してファーストディフェンダーとしてショートカウンターの起点を担いたい。 2024.12.08 12:15 Sun4
「タフでタイトな試合」連勝逃したトッテナム、ポステコグルー監督は正守護神の穴埋めるベテランを称賛「今後も重要な存在であり続ける」
トッテナムのアンジェ・ポステコグルー監督がドローを振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。 1日、プレミアリーグ第13節でフルアムをホームに迎えたトッテナム。直近のヨーロッパリーグ(EL)、ローマ戦は2-2のドローで終えたが、リーグ前節はマンチェスター・シティに4-0で快勝。リーグ戦2連勝を狙った。 拮抗したロンドン・ダービーはイングランド代表MFジェームズ・マディソンのポスト直撃のFKなどもありながら、ゴールレスで折り返し。それでも54分、ウェールズ代表FWブレナン・ジョンソンがボレーで突き刺して、公式戦3試合連続ゴールを記録する。 ついにリードしたホームチームだったが、67分に元スコットランド代表MFトム・ケアニーの一撃を浴び、試合は振り出しに。終盤はケアニーの一発退場で数的優位を得たトッテナムだが、勝ち越しはならずドローで決着した。 試合後、ポステコグルー監督は「タフでタイトな試合だった」とコメント。元イングランド代表GKフレイザー・フォースターの好守に触れた一方、攻め手を欠いたと振り返っている。 「どちらのチームもチャンスは多くなく、決定機はわずかだった。試合の立ち上がりは良かったし、1-0でリードすべきだったと思う」 「我々はプレッシャーをかけた。相手にも良い時間帯があり、フレイザーが何度か良いセーブを見せた。先制したが、その後は攻め続けることができなかった。努力が足りなかったからではない。選手たちは全力を尽くしたが、攻め続けることができなかった」 「相手のゴールは見事だった。試合終盤、彼らが 10 人になってから勢いを取り戻そうとしたが、その時間帯はあまりサッカーをプレーできなかった。何度も中断された。どうしても相手を上回ることができなかった」 また、体調不良で欠場したイングランド代表FWドミニク・ソランケにも言及。守備陣にも負傷者が出ているトッテナムだが、前線のやりくりに困っていると心境を明かした。 「(ソランケの欠場は)助けにはならない。リッチー(リシャルリソン)、マイキー・ムーア、ウィルソン(・オドベール)が不在のため、前線の選手層が薄くなっている。その状況を何とかしようと試みている」 「私の見解としては、出場している選手たちは全力を尽くしてくれている。それ以上は望めない。彼らは全力を尽くし、我々が前に進み続けられるよう最善を尽くしている。望めるのはそれですべてだ」 さらに、離脱したイタリア代表GKグリエルモ・ヴィカーリオの代役を務めるフォースターについてもコメント。「約18カ月ぶりのプレミアリーグの試合だったが、少しも間が空いていないようだった」と称賛した。 「彼は良かった。今日はいくつかの大事な場面で彼が必要だった。ヴィック(ヴィカーリオ)のように、我々にとって重要なゴールキーパーを失った場合、その穴を埋めるのに気後れしない経験豊富な選手がいることが鍵を握ると思う。フレイザーは何年もその仕事をしてきた」 「毎日彼を見てきた。あなたがピッチで見たように、我々は毎日のトレーニングで彼を見てきた。彼は今でもとても大きな意欲を持っている。今日は我々にとって重要な場面がいくつかあったし、繰り返しになるが、彼は今後も重要な存在であり続けるだろう」 <span class="paragraph-title">【動画】ブレナン・ジョンソンが3戦連発! トッテナムvsフルアム ハイライト</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="42UL7Z-v4MU";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.12.02 16:40 Mon5
シティが要塞エティハドでスパーズに4失点惨敗…ホームではPL36戦、公式戦52戦ぶり黒星で泥沼5連敗【プレミアリーグ】
プレミアリーグ第12節、マンチェスター・シティvsトッテナムが23日にエティハド・スタジアムで行われ、アウェイのトッテナムが0-4で圧勝した。 インターナショナルマッチウィーク前に行われた前節のブライトン戦で1-2の逆転負けを喫し、グアルディオラの監督キャリア初の公式戦4連敗を喫した2位のシティ。来週末には首位のリバプールとの頂上決戦を控えるなか、EFLカップでの公式戦初黒星で連敗のきっかけとなった因縁の相手にバウンスバックの白星を狙った。ブライトン戦からは先発3人を変更。負傷でメンバー外のコバチッチ、シンプソン=ピュゼー、マテウス・ヌネスに代えてアカンジ、ストーンズ、ベルナルド・シウバを起用した。 対する10位のトッテナムは前節イプスウィッチ相手の逆転負けによって公式戦連敗中。格下相手に今季2度目のリーグ初白星を献上するなどの痛い取りこぼしとなった。度重なる負傷者に加え、人種差別発言で7試合の出場停止を科されたベンタンクールを欠く苦しい台所事情のなかで苦手アウェイで勝ち点奪取を狙った。前節からは先発3人を変更し、負傷のロメロとサスペンションのベンタンクール代役にベン・デイビス、ビスマを起用したほか、ブレナン・ジョンソンに代えて28歳のバースデーを迎えたマディソンが起用された。 試合前にロドリのバロンドール授賞を祝う盛大なセレモニーも実施されたなか、立ち上がりからハイインテンシティの攻防が繰り広げられていく。 共に[4-2-3-1]の布陣で臨んだものの、トップ下のベルナルド・シウバやリコ・ルイス、ギュンドアンの2セントラルMFを軸にずれを生み出すホームチームは、サイドバックの背後を使いながら、うまくボックス内でフリーとなったハーランドが続けて際どいシュートを浴びせかけていく。11分にはDFと入れ替わったサヴィオのお膳立てからゴール前のハーランドが左足シュートを枠の左へ飛ばすが、ここもGKヴィカーリオの足を使ったビッグセーブに阻まれる。 一方、防戦一方の序盤をなんとか耐えたトッテナムはファーストチャンスをものの見事に先制点に繋げる。13分、ドラグシンからのフィードを右サイドで収めたクルゼフスキが内側へ運びながら左足インスウィングの絶妙なクロスを供給。長い距離を懸命にスプリントしてゴール前にフリーで飛び込んだマディソンが左足ダイレクトで合わせ、バースデーゴールとした。 この先制点によってスパーズが俄然勢いを出すと、18分にはソン・フンミンがボックス手前左からファーポストを狙ったシュートで2点目に迫る。これはGKエデルソンの好守に阻まれたが、直後の20分にはDFグヴァルディオルの軽率な中央への横パスをペナルティアーク付近で奪ったマディソンがソン・フンミンとのパス交換でゴール左へ抜け出し、窮屈な体勢ながらも左足チップキックでエデルソンとの駆け引きを制した。 よりダメージがあるミス絡みの失点でまさかの2点ビハインドとなったシティは、前半のうちに点差を縮めるべくギアを上げて攻勢を強めていく。序盤同様にフォーデンやハーランドにチャンスが巡ってくるが、連敗中の重圧もあるのか、最後の局面で精度を欠く。 前半半ばから終盤にかけてはシティが完全に押し込む展開を作り出すが、トッテナムも序盤のように守り一辺倒とはならず。要所でボールを奪いに行くアグレッシブな守備から相手を引っくり返すと、しっかりと人数をかけた攻めで際どいシーンを作り出した。 結局、アウェイチームの2点リードで折り返した試合。シティはストーンズを下げてハーフタイム明けにアケを投入した。 後半の立ち上がりは拮抗した状況が続くが、先手を奪ったのはアウェイチーム。53分、自陣中央で見事にプレス回避したクルゼフスキがソン・フンミンとのパス交換で左のスペースへ抜け出す。逆サイドで待つソランケへの折り返しはやや流れたがボックス右で収めてマイナスに落とすと、走り込んだペドロ・ポロが強烈な右足シュートをゴール左隅へ蹴り込んだ。 出ばなをくじかれる3失点目となったシティだが、60分にはビッグチャンス。ボックス右で一瞬フリーとなったハーランドが左足を振るが、これはクロスバーを掠めた。 このピンチを凌いだアウェイチームはソン・フンミンを下げてブレナン・ジョンソンを投入。66分には鮮やかなロングカウンターから4点目に迫るが、ボックス右で仕掛けたクルゼフスキのゴール至近距離からの左足シュートはGKエデルソンのビッグセーブに阻まれた。 守護神のビッグプレーでなんとか勝ち点の可能性を残したシティは残り20分を切ってデ・ブライネ、グリーリッシュの切り札2枚を同時投入。よりリスクを冒して前に出ると、ボックス内で再三の決定機を創出。しかし、ハーランドやフォーデンらのシュートはGKヴィカーリオの好守に阻まれ続けた。 一方、最終盤にスペンス、ベリヴァル、ヴェルナーの投入で逃げ切りを図ったトッテナムは後半アディショナルタイムの93分にはグリーリッシュの軽率な横パスをかっさらったショートカウンターから左サイドを突破したヴェルナーの完璧な折り返しを、ブレナン・ジョンソンが押し込んでトドメの4点目まで奪ってみせた。 そして、試合はこのままタイムアップを迎え、トッテナムに惨敗したシティはホームでのプレミアリーグ36戦ぶり、公式戦では52試合ぶりとなる黒星を喫し、泥沼の公式戦5連敗となった。 マンチェスター・シティ 0-4 トッテナム 【トッテナム】 ジェームズ・マディソン(前13、前20) ペドロ・ポロ(後8) ブレナン・ジョンソン(後48) <span class="paragraph-title">【動画】マディソンが28歳バースデーを祝う2ゴール!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">28歳の誕生日<br>最高のプレゼントは<br>右サイドからの完璧なクロス<br>マディソンのゴールでトッテナムが先制!<br><br>プレミアリーグ 第12節 <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BBC?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#マンチェスター・C</a> v <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%86%E3%83%8A%E3%83%A0?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#トッテナム</a><br><br><a href="https://t.co/IQcfgHP0GD">https://t.co/IQcfgHP0GD</a> <a href="https://t.co/aDuAPMvGnk">pic.twitter.com/aDuAPMvGnk</a></p>— U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) <a href="https://twitter.com/UNEXT_football/status/1860381471115973097?ref_src=twsrc%5Etfw">November 23, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">最高な28歳の始まり<br>またもマディソンが<br>バーズデイゴール<br><br>トッテナムが開始20分で<br>2点をリード<br><br>プレミアリーグ 第12節 <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BBC?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#マンチェスター・C</a> v <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%86%E3%83%8A%E3%83%A0?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#トッテナム</a><br><br><a href="https://t.co/IQcfgHPywb">https://t.co/IQcfgHPywb</a> <a href="https://t.co/LE8iTZpeGH">pic.twitter.com/LE8iTZpeGH</a></p>— U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) <a href="https://twitter.com/UNEXT_football/status/1860384097677475871?ref_src=twsrc%5Etfw">November 23, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.11.24 04:35 Sunトッテナムの人気記事ランキング
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0-3からファイトも敗北のユナイテッド、指揮官「相手の方がより決定的だった」 またもベンチ外の10番にも言及
マンチェスター・ユナイテッドのカラバオカップが終わった。 ユナイテッドは19日のカラバオカップ準々決勝でトッテナムのホームに乗り込み、3-4で敗戦。54分までの3失点が重くのしかかるなか、63分にジョシュア・ザークツィー、70分にアマド・ディアロの連続ゴールで1点差に詰め寄ったが、88分にソン・フンミンの左CKから直接ゴールに吸い込まれると、その後のジョニー・エバンスの得点もむなしく、1点差で散った。 クラブ公式サイトによると、ルベン・アモリム監督はプレミアリーグで上位争いから遅れを取るチーム同士の一戦を1点差で落とし、唇を噛むが、選手の巻き返す姿勢を高く評価する。 「我々は過去にも苦しい場面でファイトする姿を示した。後半の序盤は流れを掴めず、10分ぐらい厳しい状況だったが、そこから盛り返し、素晴らしい仕事をしたと思う」 「試合全体を見たら、自分たちが最高のチームだったと思うが、相手の方がより決定的だった。負けはしたが、選手たちのファイトする姿勢は私にとって本当に重要だ」 この試合からの学びを問われると、「明日考える」と返したポルトガル人指揮官はマーカス・ラッシュフォードを引き続きメンバー外に。そんな10番についてもこう言葉を残した。 「明日はトレーニングがあるし、彼も次の試合に備えているはず。彼はユナイテッドの選手。誰もがマンチェスター・ユナイテッドでの未来がある」 <span class="paragraph-title">【動画】カラバオカップで激突のトッテナムとユナイテッドが壮絶打ち合い!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="uEJd67mMm4g";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.12.20 11:50 Fri2
スパーズに大敗を喫したサウサンプトンがマーティン監督の解任を発表
サウサンプトンは15日、ラッセル・マーティン監督(38)の解任を発表した。 チャンピオンシップ(イングランド2部)に降格した2023年夏にサウサンプトンの監督に就任したマーティン監督。2023-24シーズンはチャンピオンシップを4位で終えると、昇格プレーオフでWBAとリーズ・ユナイテッドを下し1年でのプレミアリーグ復帰に導いた。 新シーズンに向けて、今夏には日本代表DF菅原由勢や元イングランド代表MFアダム・ララナ、イングランド代表GKアーロン・ラムズデールらを獲得するなど補強にも動いたが、開幕から苦戦が続き、ここまで16試合が終了したプレミアリーグではわずか1勝で最下位に低迷。 15日に行われたトッテナム戦でも、開始早々に失点すると悪い流れを止められず、0-5と大敗。これが引き金となり、クラブはマーティン監督の解任を決断した。 なお、後任監督が決まるまではU-21チーム監督のサイモン・ラスク氏が暫定監督を務めるとのことだ。 2024.12.16 09:45 Mon3
【プレミアリーグ第16節プレビュー】不振脱却のきっかけ探るマンチェスター・ダービー! 三笘vs鎌田の日本人対決も
先週末に行われた第15節ではマージーサイド・ダービー延期で首位リバプールが一休みとなったなか、チェルシーとアーセナルのロンドン勢が暫定ながら勝ち点差を縮めた。一方、マンチェスター・シティは下位相手のドローと復調の気配は遠い。 2024年のUEFAコンペティションが一区切りとなり、ここから年末年始の過酷な国内の戦いに集中できる環境に。そんななか、今節は4位のシティと13位のユナイテッドによる、マンチェスター・ダービーが最注目カードだ。 シティは前節、クリスタル・パレスとのアウェイゲームを2-2のドローで終えた。2度のビハインドを追いついたが、後半終盤のDFリコ・ルイスの退場も響いてリーグ連勝を逃した。さらに、チャンピオンズリーグ(CL)ではユベントスに0-2の完敗。滑り出し上々だった欧州の戦いでも22位転落と絶不調だ。不振の序盤はキャリア初めての逆境に前向きな姿勢も示してきたグアルディオラ監督だが、ここにきてネガティブなコメントも目立っており、ここがクラブとしての正念場だ。ダービーへポジティブな要素は少ないが、ホームで赤い悪魔を叩いて不振脱却のきっかけにしたい。 対するユナイテッドは前節、ホームでノッティンガム・フォレストに2-3のスコアで敗戦。アモリム体制で初のリーグ連敗となった。アーセナル戦に続きセットプレーでの失点に、攻守両面で新体制移行の戦術的な部分での齟齬も見受けられ、前途多難な印象は拭えない。それでも、ヨーロッパリーグ(EL)ではビクトリア・プルゼニ相手に苦戦を強いられたものの、FWホイルンドの2ゴールの活躍で劇的な2-1の逆転勝利。ELではトップ8圏内の浮上しており、対戦相手に比べてわずかながらポジティブな材料を得た。ただ、絶不調の王者相手にリーグ3連敗を喫することになれば、その手応えを失うだけになんとか勝ち点3を持ち帰りたい。 また、今節はMF三笘薫とMF鎌田大地による日本人対決にも注目が集まるところだ。 7位のブライトン&ホーヴ・アルビオンは前節、ファン・ニステルローイ率いる新生レスター・シティとアウェイで対戦。2点リードで後半終盤を迎えたが、FWヴァーディの1ゴール1アシストの活躍によって土壇場で追いつかれて痛恨のドローに。以前からゲームクローズに問題を抱えていたなか、この試合では三笘に代えてクローザー役として投入したDFイゴールの軽率なボールロストが相手の同点ゴールに繋がっており、よりショックが残る形となった。4試合ぶりの勝利を目指す一戦ではその課題克服とともに、個人としては決定力の部分で問題を抱える三笘に決定的な仕事を求めたい。 一方、残留圏内ギリギリの17位に位置するパレスは前述のシティ戦を粘り強い戦いでドローに持ち込み、直近は1勝3分けの4戦無敗としぶとく勝ち点を積み上げている。ただ、3試合のサスペンション明けとなった鎌田は試合展開の影響もあり、シティ戦では出番なし。引き続きベンチスタートが濃厚な一戦ではポジション奪取に繋がる仕事を見せたい。 2試合ぶりのリーグ戦勝利を狙う首位のリバプールは10位のフルアムとのホームゲームに臨む。悪天候の影響でダービー延期と良い流れに水をさされたが、直近のCLではジローナに苦戦しながらも、FWサラーのPKによるゴールを守り抜いて1-0の勝利。CL唯一の6連勝で早々に決勝トーナメント行きを確定させた。対戦相手は直近の3試合でトッテナム、ブライトン、アーセナルに1勝2分けと結果を残している侮れない相手ではあるが、ホームで普段通りの戦いができれば、勝ち点3を積み上げる可能性は高い。 公式戦6連勝とリバプールと並んで最も好調なチームとなる2位のチェルシーは、9位のブレントフォードとのホームゲームに臨む。前節のトッテナム戦はDFククレジャの2度のスリップで2点のビハインドを背負う苦しい展開となったが、MFパーマーの2つのPKや好調のMFエンソ・フェルナンデスのゴールなどで鮮やかに逆転。3失点は反省材料も、宿敵相手に敵地で4-3の勝利を収めた。また、主力温存のカンファレンスリーグ(ECL)もFWマルク・ギウの2ゴールの活躍で3-1の完勝している。対戦相手のブレントフォードは出入りの激しい戦いが続いているが、リーグ2位タイの31得点を挙げている攻撃の破壊力は侮れず、ゴールを量産する試合序盤、セットプレーの対応には細心の注意を払いたいところだ。 3位のアーセナルは15位のエバートン相手にリーグ2戦ぶりの白星を狙う。フルアム戦は思わぬ苦戦を強いられて勝ち点2を逃したが、CLではモナコ相手にFWサカが3ゴールすべてに絡む圧巻の活躍を見せて3-0の完勝。CL3位に浮上し、見事にバウンスバックを果たした。休養十分のトフィーズに対して、コンディション面が唯一の懸念材料だが、絶好調のサカやMFウーデゴールの引き続きの活躍に、DFガブリエウの復帰で破壊力増すセットプレーで押し切りたい。 公式戦5試合未勝利とマンチェスター勢同様に苦境が続く11位のトッテナムは、DF菅原由勢を擁する最下位のサウサンプトン相手に6戦ぶりの白星を目指す。前節はチェルシー相手の逆転負けに、DFロメロとDFファン・デ・フェンのレギュラーセンターバックコンビ2人を再負傷で失う、泣きっ面に蜂の状況に。ELではMFグレイ、MFベリヴァルの18歳コンビの奮闘もあって難所アイブロックでレンジャーズと1-1のドローに持ち込んだが、負傷者続出での過密日程においてパフォーマンスレベルは低下している。また、今季はパレス、イプスウィッチ・タウンと下位相手にリーグ戦初勝利を献上しており、その格下相手の勝負弱さも懸念材料だ。 対するセインツは直近1分け4敗と低迷が続く。1-1のドローに持ち込んだブライトン戦や0-1で惜敗した直近のアストン・ビラ戦などパフォーマンスの部分ですべてを悲観すべきではないが、チームスタイルを貫くなかでの致命的なミスや前線のクオリティ不足で勝ち点を積み上げられずにいる。なお、アストン・ビラ戦では出番なしに終わった菅原は引き続きベンチスタートが濃厚か。 そのほかでは5位のノッティンガム・フォレストと、6位のアストン・ビラによる上位対決、ファン・ニステルローイ体制で2戦無敗の16位のレスターが12位のニューカッスルに挑む一戦も注目カードだ。 《プレミアリーグ第16節》 ▽12/14(土) 《24:00》 アーセナル vs エバートン リバプール vs フルアム ニューカッスル vs レスター・シティ ウォルバーハンプトン vs イプスウィッチ 《26:30》 ノッティンガム・フォレスト vs アストン・ビラ ▽12/15(日) 《23:00》 ブライトン vs クリスタル・パレス 《25:30》 マンチェスター・シティ vs マンチェスター・ユナイテッド 《28:00》 チェルシー vs ブレントフォード サウサンプトン vs トッテナム ▽12/16(月) 《29:00》 ボーンマス vs ウェストハム 2024.12.14 14:30 Sat4
スパーズが壮絶打ち合い制して4強進出! ユナイテッドは相手ミス突いて3点奪うも敗退…【EFLカップ】
EFLカップ(カラバオカップ)準々決勝、トッテナムvsマンチェスター・ユナイテッドが19日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、4-3で勝利したトッテナムが準決勝進出を決めた。 前ラウンドでマンチェスター・シティを破って8強入りのトッテナム。公式戦5試合未勝利と苦境に陥っていたチームだったが、直近のリーグ戦ではサウサンプトン相手に5-0の圧勝。会心の勝利で6戦ぶりの白星を挙げた。今週末にリバプールとのビッグマッチを控えるなか、今回の一戦では先発2人を変更。負傷のウドジェに代えてペドロ・ポロを起用し、スペンスを左サイドバックで起用。また、ベリヴァルに代えてサスペンション明けのビスマを起用した。 一方、ユナイテッドもレスター・シティとのプレミア勢対決を制してベスト8進出。また、直近のリーグ戦ではシティとのアウェイ開催のダービーを劇的2-1の逆転勝利で飾って勢いに乗る。その一線からは先発5人を変更。GKをバユンドゥルに代えたほか、ベンチ外のデ・リフト、マウントに代えてヨロ、アントニーを起用。さらに、マグワイア、アマドに代えてリンデロフ、エリクセンを起用。なお、ダービーでベンチ外の2選手ではガルナチョが復帰した一方、ラッシュフォードは引き続き不在となった。 試合は開始早々にトッテナムがショートカウンターから際どいシーンを作ったが、以降は主導権争いが繰り広げられていく。 立ち上がり以降はユナイテッドがカウンターから良い形を作り出したが、先にゴールをこじ開けたのはホームチーム。15分、相手陣内左サイドで得たFKの場面でサインプレーからペナルティアーク付近のポロが鋭いミドルシュートを放つ。これをGKバユンドゥルが前にはじくと、こぼれにいち早く反応したソランケが右ポストの内側を掠める右足シュートをねじ込んだ。 早くもビハインドを背負ったユナイテッドはすぐさま反撃を開始。引き続き最前線のホイルンドにハイラインとの駆け引きをさせながら、サイドバックの背後をシャドーとウイングバックで執拗に狙う。20分過ぎにはその形から左のダロトのマイナスクロスに反応した中央のエリクセンがダイレクトシュートを枠に飛ばすが、ここはDFのブロックに遭う。 前半半ばから終盤にかけては互いにプレス回避からのオープンな仕掛け、ショートカウンターの形からチャンスを作り合う、一進一退の展開に。その流れでトッテナムがクルゼフスキを起点により際どいシーンを作り出したが、ユナイテッドも粘りの守備で2失点目は許さず。ただ、前半終了間際にはリンデロフが筋肉系のトラブルでプレー続行不可能となり、エバンスのスクランブル投入を余儀なくされた。 結局、ホームチームの1点リードで折り返した試合は互いにハーフタイムの選手交代なしでスタートすると、いきなりスコアが動く。後半キックオフから1分経たずにソランケのポストワークから左サイドでソン・フンミン、マディソンで崩すと、グラウンダーの折り返しをDFマルティネスがブロックしたこぼれに詰めたクルゼフスキが右足シュートを左隅に突き刺し、公式戦4試合連続ゴールとした。 最高のスタートを切ったホームチームは畳みかける。54分、ハーフウェイライン付近の左サイドからスペンスが浮き球で出したスルーパスにオフサイドラインぎりぎりで抜け出したソランケが左からのカットインでDF2枚を外して右足シュートをニア下へ突き刺した。 これで厳しい3点ビハインドとなったユナイテッドは失点直後に3枚替えを敢行。アントニー、ホイルンド、エリクセンを下げてアマド、ザークツィー、メイヌーを投入した。 この交代によって即攻撃活性化とはならずも、相手の軽率なミスを突いて1点を返す。63分、トッテナムのビルドアップの局面で足元で詰まったGKフォースターのミスパスをボックス左でブルーノ・フェルナンデスがカット。すかさず折り返したボールをザークツィーが難なく無人のゴールへ流し込んだ。 このゴールをきっかけに試合の流れが一変すると、勢いづいたアウェイチームが再び相手の信じがたいミスを突いて2点目まで奪う。70分、リスタートでの何でもないバックパスを受けたGKフォースターが再び足元で詰まると、これに快足を飛ばしてプレスを仕掛けたアマドがスライディングブロック。これがブロックショットの形でゴールネットを揺らした。 フォースターの2つのイージーミスを突いて一気に点差を縮めて勢いづくユナイテッドは、この直後にウガルテを下げてガルナチョを投入。攻勢を強めると、74分にもブルーノのスルーパスに抜け出したマズラウィがボックス右から切り返しての左足シュートでゴールに迫るが、これは枠を捉え切れない。 後半終盤にかけては完全に余裕を失って青色吐息のホームチームに対して、リスクを冒して前に出るユナイテッドが相手陣内でハーフコートゲームを展開。ユナイテッドが追いつきそうな雰囲気が色濃く漂っていたが、思わぬ形からホームチームに決定的な4点目が生まれる。 88分、左CKの場面でキッカーのソン・フンミンが右足インスウィングでゴールへ向かうボールを蹴ると、これがそのままファーポストに決まった。このボールに触れなかったGKバユンドゥルはベリヴァルに左腕を手でブロックされたファウルを主張も、この試合ではVARの採用はなくゴールが支持された。 その後、6分が加えられた後半アディショナルタイムではユナイテッドが94分にアマドの右CKをニアに飛び込んだエバンスが頭で合わせてゴールネットを揺らし、再び1点差に詰め寄る。だが、追いつくことはできずに試合はタイムアップ。 この結果、壮絶な打ち合いを制したトッテナムがマンチェスター勢連破でベスト4進出を決めた。 トッテナム 4-3 マンチェスター・ユナイテッド 【トッテナム】 ドミニク・ソランケ(前15、後9) デヤン・クルゼフスキ(後1) ソン・フンミン(後43) 【ユナイテッド】 ジョシュア・ザークツィー(後18) アマド・ディアロ(後25) ジョニー・エバンス(後49) 2024.12.20 07:04 Fri5