横浜FMが両軍退場者の激闘を制す! 京都粘るもアンデルソン・ロペスの2点目が決勝弾に【明治安田J1第4節】

2024.03.17 16:14 Sun
横浜F・マリノス勝利の立役者となったアンデルソン・ロペス
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横浜F・マリノス勝利の立役者となったアンデルソン・ロペス
明治安田J1リーグの京都サンガF.C.vs横浜F・マリノスが17日にサンガスタジアム by KYOCERAで行われ、アウェイの横浜FMが2-3で勝利した。前節は川崎颯太のゴールで川崎フロンターレを1-0で下し、今シーズン初勝利を手にした京都。今節はホームでの初勝利と2連勝を狙った。川崎F戦からは2人メンバーを入れ替え、マルコ・トゥーリオ佐藤響が先発した。
対する横浜F・マリノスは、ベスト4進出を決めたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の一戦から中3日。リーグ戦では開幕節こそ東京ヴェルディに勝利したが、第2節でアビスパ福岡に敗れており、立て直しの2勝目がほしい。ACLの山東泰山戦で負傷したヤン・マテウスに代わり、水沼宏太がスタメン起用された。

立ち上がり積極的に仕掛けたのは京都。前がかりにゴールを目指し、川崎が左足で狙う。

しかし、先手を取ったのは一瞬の隙をついた横浜FMだった。アンデルソン・ロペスが左サイド高い位置でボールを奪うと、ゴール前に折り返し。走り込んだ水沼が押し込み、5分に先制点を奪った。
さらに8分、植中朝日が左サイド最終ラインの裏に抜け出すと、追いかけたアピアタウィア久が後ろから倒してしまう。決定機阻止で一発退場の判定となり、京都は序盤から数的不利での戦いを強いられる。

その後も畳みかける横浜FM。15分には水沼の際どいシュートが枠を捉えるが、コースに入っていた金子大毅が間一髪クリアする。

劣勢の京都だが、ゴールを狙う姿勢は崩さず。20分には、カウンターからマルコ・トゥーリオが右サイドを抜け出し、ゴール前へグラウンダーのクロス。原大智が足から飛び込んだが、枠の外からネットを揺らした。

セットプレーも駆使して追加点を取りにいく横浜FMは、28分にまたしても相手のミスをつく。バックパスを狙っていた渡辺皓太がGKク・ソンユンとの一対一を迎え、並走したアンデルソン・ロペスに横パス。これはわずかに合わず、シュートまで持ち込めなかった。

それでも33分にはリードを広げる。エウベルが左サイドから仕掛けると、グラウンダーのクロスをファーで水沼が折り返し。最後はアンデルソン・ロペスが落ち着いて流し込んだ。

10人でも十分戦えているものの、徐々に窮地へ追い込まれていく京都。39分には佐藤のダイレクトシュートが枠を捉えたが、GKポープ・ウィリアムがわずかに触れ、クロスバーに跳ね返される。

一進一退の攻防が続く中、42分には横浜FMに3点目のチャンス。またしても京都のビルドアップミスをつくと、植中がボックス内で縦パスを受ける。かわしてから左足で狙ったが、粘り強い守備に阻まれた。

44分、今度は京都が反撃。カウンターの流れから原大智が左ポケットでスルーパスを受け、左足でシュート。これはわずかに右に外れた。

攻撃の手を緩めなかった京都は45分に報われる。ボックス手前で佐藤響が相手のクリアボールを拾うと、そのままGKとの一対一を迎え、ゴール右隅にシュート。プロ初ゴールで1点差とした。

前半はまだ終わらない。3分のアディショナルタイムに左CKを獲得した京都は、松田天馬のクロスを麻田将吾がニアでそらす。ファーで原がヘディングで合わせると、GKポープ・ウィリアムが弾いたボールを川崎が押し込み、追いついてからハーフタイムに突入した。

2点のリードを失った横浜FMは、後半立ち上がりから永戸勝也のシュートで京都ゴールに襲いかかる。一方、10人の京都は51分にアクシデントが発生。金子が負傷交代となり、代わりに宮本優太がピッチに立った。

すると直後の52分、横浜FMが再び勝ち越す。右サイド深い位置でのスローインからボックス内で素早く繋ぐと最後はアンデルソン・ロペス。頭で押し込み、再びアウェイチームが一歩前に出た。

その4分後、横浜FMのハリー・キューウェル監督は植中を下げて宮市亮を投入。追加点を取りにいく。

ところが64分、今度は横浜FMに波乱。京都のカウンターから福田心之助が最終ラインの裏へ抜け出すと、飛び出したGKポープ・ウィリアムがファウルで決定機阻止。一発退場の判定で残りの約30分を10人同士で戦うこととなり、急遽出場のGK白坂楓馬はこれがJ1デビュー戦となった。

数的不利がなくなった京都の曹貴裁監督は、同点弾を決めた佐藤響に代えて鈴木冬一を起用。さらに83分には福岡慎平安齋悠人を入れ、勝負をかける。

直後の85分、いきなり安齋が決定機を迎える。ボックス内で相手からボールを奪い、そのまま右足シュート。抜け目なく狙っていたが、やや力が入りバーの上を越えた。

8分の後半アディショナルタイムには再び安齋のシュートが枠を捉えたが、上島拓巳がブロック。2-3からスコアは動かないまま試合終了し、激闘を制した横浜FMが今シーズン2勝目を手にした。

京都サンガF.C. 2-3 横浜F・マリノス
【京都】
佐藤響(前45)
川崎颯太(前48)
【横浜FM】
水沼宏太(前5)
アンデルソン・ロペス(前33、後7)

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15日、明治安田J1リーグ第18節の京都サンガF.C.vs北海道コンサドーレ札幌がサンガスタジアム by KYOCERAで行われ、ホームの京都が2-0で勝利した。 勝ち点「11」で並ぶ下位同士の一戦。19位のホーム京都はミッドウィークに行われた天皇杯2回戦の大宮アルディージャ戦で勝利を収めたなか、リーグ戦で8試合ぶりの勝利、さらにはホーム初白星を狙った。U-23日本代表帰りの川崎颯太が早速先発したほか、今節は麻田将吾がメンバー外となり、鈴木義宜がスタメンに入った。 対する最下位のアウェイ札幌は、前節の東京ヴェルディ戦で3-5と打ち負けたが、その後のYBCルヴァンカップ、天皇杯2回戦で2勝1分け。この流れを継続し、リーグ戦の連敗を「3」でストップしたいところ。東京V戦からは3人メンバーが変わり、小林祐希、田中宏武、西野奨太が先発した。 立ち上がりからチャンスを作ったのは札幌。3分、ロングボールから近藤友喜が右サイドを抜け出すと、シュートのこぼれ球に小林が反応。枠内に押し込むことはできなかった。 京都もゴールに迫るなか、川崎が相手との接触により一時ピッチを去るアクシデント。大事には至らず、すぐにピッチへと復帰した。 14分、京都は左からのクロスがファーまで流れると、豊川雄太にチャンス。相手をワンフェイクで外してのシュートを試みるが、かわしきれずブロックに阻まれた。 それでも18分にはゴールをこじ開ける。右サイドを連携で崩すと、福田心之助のグラウンダーのクロスに松田天馬。弾んだボールをハーフボレーで叩き込み、2試合連続得点を記録した。 畳み掛ける京都は2分後に追加点。ハイプレッシャーをかけた松田がボックス内でボールを奪うと、豊川が落ち着いて流し込んだ。 反撃を試みる札幌だったが、なかなかゴール前を攻略することができず。前半終盤には荒野拓馬がボックス内で倒されてVARチェックが行われたが、正当なタックルと判断され、PKは与えられなかった。 札幌は後半頭から今シーズン初先発の西野を下げ、長谷川竜也を投入。長谷川がシャドーの一角に入り、駒井善成と馬場晴也がそれぞれ1列下にスライドした。 勢いを持って後半に入った札幌は49分に近藤が左クロスに飛び込むも、GKク・ソンユンがファインセーブ。一方、札幌のGK菅野孝憲も負けじと豊川のシュートをストップする。 しかし、これで得たCKから京都が3度ネットを揺らす。鈴木が高い打点のヘディングで叩き込み、決定的な3点目かに思われたが、VARチェックの結果、オフェンシブファウルでゴールは取り消された。 追加点を奪えなかった京都は、豊川が負傷交代するアクシデントも。同じタイミングで札幌もカードを切り、田中克幸の投入で勝負をかける。 その後も京都は集中した守備でゴールを許さず。終盤には選手を変えながら5バックにシステム変更し、逃げ切りを図る。 7分の後半アディショナルタイムにもスコアは動かず、2-0のまま試合終了。京都が残留を左右するシックスポインターを制すると同時に、待望のホーム初白星を挙げた。 京都サンガF.C. 2-0 北海道コンサドーレ札幌 【京都】 松田天馬(前18) 豊川雄太(前20) <span class="paragraph-title">【動画】福田心之助のクロスに合わせた松田天馬の2戦連発弾</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>美しい崩し<br>\<br><br>平戸のワンタッチパスから綺麗に崩し<br>最後は松田天馬が2試合連続弾<br><br>ホームの京都が先制点を奪う<br><br>明治安田J1第18節<br>京都×札幌<br> <a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> ライブ配信<a href="https://twitter.com/hashtag/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E6%9C%AD%E5%B9%8C?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#京都札幌</a> <a href="https://t.co/ldasZGIudO">pic.twitter.com/ldasZGIudO</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1801924640748544123?ref_src=twsrc%5Etfw">June 15, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.06.15 21:16 Sat

【J1注目プレビュー|第18節:京都vs札幌】勝ち点「11」で並ぶ下位2チームの“シックスポインター”

【明治安田J1リーグ第18節】 2024年6月15日(土) 19:00キックオフ 京都サンガF.C.(19位/11pt) vs 北海道コンサドーレ札幌(20位/11pt) [サンガスタジアム by KYOCERA] <span class="paragraph-subtitle">◆絶対に負けられない【京都サンガF.C.】</span> 悪夢の5連敗をストップさせ、直近のリーグ戦2試合は連続ドローの京都。前節も強力な助っ人トリオを1失点に抑えた。 崩壊していた守備の立ち直りが見られる中、ミッドウィークの天皇杯ではJ3首位の大宮アルディージャ相手にクリーンシート。チームとして着実に改善を図れていると言える。 ただ、まだまだこのままでは苦しい戦いが続く。1つ間違えれば失点をする可能性はあり、問題は攻撃陣にも。守れてもゴールがなければ勝利は生まれないため、どういう形でゴールを目指すかがポイントだ。 FW原大智らが良い形でボールを持てれば力を発揮できるだけに、立ち直りつつ守備をベースに、攻撃に転じる策を見出していきたい。 ★予想スタメン[4-3-3] GK:ク・ソンユン DF:福田心之助、宮本優太、麻田将吾、佐藤響 MF:川﨑颯太、金子大毅、平戸太貴 FW:豊川雄太、原大智、松田天馬 監督:曺貴裁 <span class="paragraph-subtitle">◆絶対に負けられない【北海道コンサドーレ札幌】</span> ミハイロ・ペトロヴィッチ監督と最後まで戦い抜くと宣言したものの、リーグ戦は3連敗中。改善の兆しすら見えず、前節は東京ヴェルディに5点も奪われる最悪の敗戦となった。 ただ、チームとしてはYBCルヴァンカップのプレーオフラウンドも勝ち上がり、天皇杯でも2回戦を突破。カップ戦では結果を残しており、下位リーグのチーム相手とはいえ、今のチーム状態を考えればポジティブな要素が多い。 特に、天皇杯では3ゴールを記録。チームとして攻撃面の結果が出たことは大きく、ターンオーバーした中でも結果を残せたことは、少なくとも自信には繋がる勝利となった。 チームとしては守備をいかに改善するのか。脆弱性は改善されておらず、前節の惨敗を見てもどう立て直すつもりなのか。攻撃的なサッカーを標榜しているとはいえ、崩壊している守備を放置しては勝てる試合も勝てないだけに、ミシャ監督の手腕にも注目だ。 ★予想スタメン[3-4-2-1] GK:菅野孝憲 DF:家泉怜依、岡村大八、中村桐耶 MF:田中宏武、馬場晴也、 荒野拓馬、近藤友喜 MF:駒井善成、長谷川竜也 FW:鈴木武蔵 監督:ミハイロ・ペトロヴィッチ 2024.06.15 16:00 Sat
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得点ランク首位のレオ・セアラが今季13点目もC大阪逃げ切れず…京都は松田天馬の同点弾で今季ホーム初の勝ち点【明治安田J1第17節】

1日、明治安田J1リーグ第17節の京都サンガF.C.vsセレッソ大阪がサンガスタジアム by KYOCERAで行われ、1-1の引き分けに終わった。 前節の名古屋グランパス戦のドローで連敗を「5」で止めたものの、最下位の20位に沈む京都。残留に向け、ホームでの初勝利を狙う。豊川雄太の先制点を守りきれなかった名古屋戦からはメンバー変更なしで臨んだ。 対する7位C大阪は2試合負けなしの状況。前節はサンフレッチェ広島相手に1-1のドローで終えていた。今節はジョルディ・クルークスがベンチ外となり、ケガから復帰のカピシャーバが第10節以来の先発を飾った。 立ち上がりから古巣対戦の豊川がクロスに合わせていき、その後も押し込む京都。6分にも豊川がオーバーヘッド気味のシュートを狙っていく。 一方、徐々に押し戻したC大阪。12分には持ち上がったルーカス・フェルナンデスが自ら枠内にシュートを飛ばす。 得点ランキング首位を走るレオ・セアラもゴールに迫るが、京都も集中した守備で対応。0-0のまま推移していく。 スコアが動いたのは33分。ルーカス・フェルナンデスが中盤で粘ると、敵陣中央を奥埜博亮、ヴィトール・ブエノと繋いで最後はレオ・セアラがフィニッシュ。エースの今シーズン13点目でC大阪がリードを得た。 追う形となった京都は原大智が強引にシュートまで持ち込むが、GKキム・ジンヒョンがきっちりセーブ。43分にはボックス手前で粘った川崎颯太が左足を振るも、シュートはバーの上を越えた。 前半アディショナルタイムには左クロスに豊川が合わせるが、GKキム・ジンヒョンの牙城を崩せず。C大阪1点リードでハーフタイムを迎える。 両チーム交代なしで後半へ。C大阪は52分、毎熊晟矢のクロスからレオ・セアラが2点目に迫る。 それでも次にネットを揺らしたのはホームチーム。55分、右サイドからの斜めのパスに原大智が抜け出すと、シュートはGKキム・ジンヒョンに防がれるも、こぼれ球に川崎が反応。ワンタッチパスを松田天馬が押し込み、試合を振り出しに戻した。 勢いに乗った京都は平戸太貴が積極的にシュート。再び勝ち越したいC大阪も64分、カピシャーバが遠めから左足で狙う。 拮抗した展開が続くなか、先に動いたのは京都ベンチ。豊川を下げて一美和成をピッチに送り出す。後を追ってC大阪も交代カードを切り、清武弘嗣と為田大貴を投入した。 なかなか決定機を生み出せない両チームだったが、86分には京都がネットを揺らす。左サイドからクロスが上がると、GKキム・ジンヒョンがキャッチするも、飛び込んできた一美との接触もあってファンブル。そのまま一美が押し込んだが、これはファウルの判定でゴールは認められなかった。 少しヒヤッとしたC大阪は、上門知樹と山田寛人の投入で勝ち点「3」を狙いに行く。しかし、8分の後半アディショナルタイムにも追加点は生まれず試合終了。両チームともに2試合連続のドローとなった。 京都は開幕からホームで7戦全敗だった中、8戦目にして初の勝ち点を獲得となった。 京都サンガF.C. 1-1 セレッソ大阪 【京都】 松田天馬(後10) 【C大阪】 レオ・セアラ(前33) <span class="paragraph-title">【動画】京都にホーム初勝ち点をもたらした松田天馬の同点弾</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>まずは同点!<br>\<br><br>ゴール前のこぼれ球を<br>川﨑が拾い冷静にパス<br>そして最後は松田天馬が流し込んだ!<br><br>久しぶりの勝利に向けて<br>同点に追いつく!<br><br>明治安田J1第17節<br>京都×C大阪<br> <a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> ライブ配信中<a href="https://twitter.com/hashtag/%E4%BA%AC%E9%83%BDC%E5%A4%A7%E9%98%AA?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#京都C大阪</a> <a href="https://t.co/7Nf13KdxWh">pic.twitter.com/7Nf13KdxWh</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1796869283965727074?ref_src=twsrc%5Etfw">June 1, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.06.01 21:26 Sat
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京都の未勝利街道続く 名古屋から先制も同点被弾でドロー決着【明治安田J1第16節】

26日、明治安田J1リーグ第16節の名古屋グランパスvs京都サンガF.C.が豊田スタジアムで行われ、1-1のドロー決着となった。 公式戦3連勝中の名古屋(5位)と、J1リーグ5連敗で最下位に沈む京都(20位)。5試合16失点の京都としては、今回アウェイで上位との対決だが、「勝ち点3」で弾みを作りたい。 名古屋は16分、古巣対戦のパトリックが左からのクロスに右足で合わせ、GKと逆シグナルのシュートが枠を突く。しかし、ゴールマウスのカバーへ走ったDFにクリアされる。 25分過ぎにはアクシデント。小野雅史が左ヒザ付近を痛めたようで、担架に乗せられてピッチ外へ。28分に中山克広との交代を余儀なくされる。 先制は京都。36分、右サイドからのスローインを191cm原大智がポストプレーで落とすと、こぼれ球を拾った平戸太貴の浮き玉に豊川雄太が走り、右足ボレーでGKランゲラックとの一対一を制した。 堅守速攻の名古屋に対して根気強く“穴”を探し、比較的よい時間帯で1点を奪った京都。43分にはFKを獲得、名古屋パトリックのクリアがポスト直撃という惜しいシーンを作る。 名古屋は45+4分に決定機。森島司のロングスルーパスに抜け出した永井謙佑が、ボックス右でワントラップから右足を振る。やや角度が足りなかったか、GKク・ソンユンに阻まれた。 51分、京都はセットプレー崩れから佐藤響がボックス手前で右足ミドルも、GKランゲラックが反応できなかった一撃はクロスバー直撃。惜しくも追加点ならず。 今度は名古屋。55分、途中出場した中山の右からのクロスに永井がヘディングで合わせるが、GKク・ソンユンのファインセーブに阻まれる。 57分、名古屋はパトリック&永井を下げ、キャスパー・ユンカー&山岸祐也をピッチへ。早い時間でまず追いつきたい。 76分にようやく同点に。右から崩し、ボックス右角でボールをキープするユンカー。DF2枚を背負い、形成は不利だったが、巧みな身のこなしでバックパスを送り、受けた椎橋慧也がワントラップから右足ボレーを放つ。 枠を突きつつ、威力には乏しかったが、これが京都の宮本優太に当たってコースが変わり、GKク・ソンユンの動きと逆方向へ。ク・ソンユンは咄嗟の判断で見送ったが、これがネットへと吸い込まれた。 椎橋の加入後初ゴールで勢いに乗った名古屋。一気呵成に京都を押し込んでいくが、勝ち点3を求めて大挙して来たサポーターに後押しされる京都も意地。名古屋の攻撃を“決定機未遂”で凌いでいき、陣地回復へ前を向く。 どちらも2点目は奪えず、1-1のドロー決着。京都は連敗こそ5でストップも、未勝利街道が続くことになった。 名古屋グランパス 1-1 京都サンガF.C. 【名古屋】 椎橋慧也(後31) 【京都】 豊川雄太(前36) 2024.05.26 17:04 Sun

広島が最下位京都を5発粉砕! 直接FKも決めた新井直人が初のハットトリック達成【明治安田J1第15節】

19日、明治安田J1リーグ第15節の京都サンガF.C.vsサンフレッチェ広島がサンガスタジアム by KYOCERAで行われ、アウェイの広島が0-5で勝利した。 前節の浦和レッズ戦で4連敗を喫し、リーグ最下位に沈んでしまった京都。今シーズンのホーム初白星を懸けて今回の広島戦に臨む。今節は浦和戦で一発退場のアピアタウィア久のほか、松田天馬や武田翔平もスタメンを外れ、豊川雄太や山崎凌吾らが先発した。 対する9位広島も2連敗中、6試合勝ちなしとブレーキ。前節の鹿島アントラーズ戦は一時1点差に詰め寄りながら、1-3で敗れた。こちらもメンバーを5人入れ替え、ピエロス・ソティリウや松本泰志、新井直人が先発したほか、野津田岳人と志知孝明が今シーズン初のスタメン入りとなった。 京都が広島と同じ[3-4-2-1]の布陣を採用した中、立ち上がりから攻勢なのは広島。9分には高い位置でのボール奪取からピエロス・ソティリウが右サイドを抜け出し、ゴール前へのグラウンダーのクロスを川村拓夢が押し込んだ。 幸先良く先制したアウェイチームはその3分後に追加点。ピエロス・ソティリウが今度は左サイド深くから折り返すと、走り込んだ新井が左足ダイレクトでゴール左隅に決めた。 その後も攻撃の手を緩めない広島。25分には左CKからの志知孝明のクロスをニアで新井がそらし、この試合2ゴール目を記録する。 一方的な展開は続き、37分には志知の強烈なミドルシュートがGKク・ソンユンを強襲。4点目は生まれることなくハーフタイムへ突入する。 後半に向けては両チーム共に選手交代。まず1点を返したい京都は松田佳大を下げて武田を投入し、4バックの形に変更。広島は加藤陸次樹、東俊希を起用した。 早速セットプレーからゴールに迫った広島は、55分にダメ押し。中野就斗の右サイドからのスローインが直接ゴール前まで届くと、これを松本が右足ダイレクトで合わせた。 63分にはボックス手前でパスを受けた川村の左足ミドルが左ポストを直撃。その6分後には、ボックス手前右で獲得したFKを新井がゴール右隅に直接決め、ハットトリックを達成する。 一矢報いるべく選手を代えながら反撃を試みた京都だが、結局最後までネットを揺らすことはできないまま試合終了。プロ入り後初のハットトリックを達成した新井の活躍もあり、5発完勝の広島が7試合ぶりに勝ち点「3」を積み上げた。 京都サンガF.C. 0-5 サンフレッチェ広島 【広島】 川村拓夢(前9) 新井直人(前12、前25、後24) 松本泰志(後10) <span class="paragraph-title">【動画】鮮やかな直接FKから決まった新井直人の3点目</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">スーパーFKでハットトリック達成<br><br> ゴール動画 <br> 明治安田J1リーグ 第15節<br> 京都vs広島<br> 0-5<br> 69分<br> 新井 直人(広島)<a href="https://twitter.com/hashtag/%EF%BC%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#Jリーグ</a> <a href="https://t.co/xIUCo2Qfuv">pic.twitter.com/xIUCo2Qfuv</a></p>&mdash; Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) <a href="https://twitter.com/J_League/status/1792088801113669727?ref_src=twsrc%5Etfw">May 19, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.05.19 16:08 Sun

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頼れる男・武藤嘉紀の一発!神戸が川崎Fとの国立決戦制す【明治安田J1第18節】

16日、明治安田J1リーグ第18節のヴィッセル神戸vs川崎フロンターレが東京・国立競技場で行われ、ホームの神戸が1-0で逃げ切った。 3試合白星がない4位神戸と、今季初の連勝を目指す14位川崎F。 立ち上がりから一進一退の攻防が続くなか、14分、神戸は敵陣ボックス付近でビルドアップを刈り、絶好の位置でFKを獲得。キッカー大迫勇也は、川崎Fの高い壁を上から通そうと右足を振ったが、壁に跳ね返されて先制ならず。 神戸は川崎Fの構築を理詰めで防ぎ、前進を許さず。15分すぎからほぼワンサイドゲームとし、大迫や武藤嘉紀、山口蛍が相次いで決定的なシュートを放つが、肝心のゴールが遠い。 劣勢の川崎Fは給水タイムを挟んで26分、家長昭博起点で左サイドを佐々木旭が抜け出し、ゴール前へのラストパスに脇坂泰斗が右足シュート。ポストを叩いて副審の旗も上がるが、ここでひとつ、攻撃の形を作ることに成功する。 先制は神戸。43分、深い位置で武藤がタメを作り、右サイドに開くと酒井高徳がオーバーラップ。シュート性の鋭く低いクロスに武藤が合わせてネットを揺らす。武藤のオフサイドを審議する形でVAR介入も、無事に認められた。 後半に入ると川崎Fは山田新やマルシーニョなどの投入で1点を追うが、決定的なシュートシーンを作るには至らず。後半頭から出場のゼ・ヒカルドが起点になる形もなかなかない。 59分、左CKをボックス内ファーにて待ち構えた家長がフリーでヘディングシュート。頭でボールを叩くことに定評のある家長だが、まさかの枠右へ。13日が誕生日だった家長…38歳初戦でのゴールはならず、川崎Fも1点が遠い。 膠着した時間帯が続き、時折神戸の鋭いカウンターも浴びるなか、80分にとうとう家長を下げ、瀬川祐輔を投入。勝負をかける。 しかし、最後まで神戸を押し切ることができなかった川崎F。国立決戦を0-1で落とし、またしても今季初の連勝を逃すこととなった。 神戸は4試合ぶりの白星に。中断期間を経て、らしい強固さを披露することに成功した。 ヴィッセル神戸 1-0 川崎フロンターレ 【神戸】 武藤嘉紀(前43) 2024.06.16 16:16 Sun

槙野智章氏「環境に優しく地球に優しい男なので」、神戸vs川崎Fで「Green for Future」の取り組み…選手の特別カードをプレゼント

16日、国立競技場で明治安田J1リーグ第18節のヴィッセル神戸vs川崎フロンターレが開催。「Rakuten SUPER MATCH」として楽天が冠協賛する試合となった中、試合前にトークセッションが行われた。 トークセッションには、神戸のOBであり、現在はエバンジェリストの役職についている元日本代表DF槙野智章氏、Jリーグ執行役員でサステナビリティ領域担当の辻井隆行氏、そして楽天グループ株式会社 マーケティングディビジョン ブランドパートナーシップアクティベーション部 ヴァイスジェネラルマネージャーの長田希望氏が登壇した。 楽天は「スポーツとともに、もっといい未来へ。A BETTER FUTURE TOGETHER」をテーマに、「Green for Future」と「Sports for Everyone」の2つの活動指針に基づき、持続可能な社会と、すべての人がスポーツを楽しめる世界の実現に向けたアクティベーションを展開している。 これまでは、選手が実際に使用したスパイクなどをオークションに出すチャリティや、ブラインドサッカーの体験会などを実施してきた中、今回は国立競技場にて取り組みを実施する。 試合当日は、国立競技場の会場内の一部飲食売店における環境配慮素材を用いたカトラリーの導入や、会場内の一部ごみ箱エリアにおける正しいごみの分別を促すパネルの設置などを実施。このほかにもサッカー、野球をテーマにした体験型ゲームや、「いい未来」に必要だと思うキーワードを選択しそのキーワードに合った画像を背景に写真撮影できる企画など、大人から子どもまで楽しめるブースを展開する。 各ブースでの体験や、正しいゴミの分別など対象アクションを実施した方には、神戸の選手のトレーディングカードをプレゼント。簡単にできる環境を考えた行動を取ることで、手に入れることが可能だ。 トークセッションでは、辻井氏がJリーグ気候アクションについてコメント。取り組みの1つとして、YouTubeチャンネルで中村憲剛氏、小野伸二氏、内田篤人氏が「サッカーができなくなる日!?」として、気候にまつわる取り組みを行う動画をアップ。また、神戸はエネルギーに関して可視化、様々な形で環境を考えたアクションをしていることが報告された。 槙野氏はかつてドイツのケルンでもプレーしていたが、ドイツでの取り組みについては「僕がいたケルンという街はライン川があるので、そこのお掃除をカーニバルとしてパレードとしてやっていました」とコメント。「お祭りがすごく盛んな街で、LGBTの方がパレードすることで有名なんですが、そこを練り歩いてライン川のゴミを拾っていました。日本でもやられているチームは何チームかあると思いますが、海外と比べるとJリーグはまだ足りていないかなと。積極的にチャレンジする必要があるかなと思います」と、日本のクラブもより環境を考えた行動を積極的にすべきだとした。 またJリーグとしては全国41都道府県にある60クラブとの連携については「凄く良いのはチームの特色、地域性、文化を根底に発展しているところです。ただ、一方で、各クラブがそれぞれやることで無駄も生まれてしまう。例えばCO2の測定方法を1つ1つのクラブが開発すると物凄く時間がかかりますが、Jリーグが一手に引き受けて、使っていただくとか。全体を通して串刺しできること、クラブさんの状況を加味してやることのバランスを取ること」と今後の展望を語った。 槙野氏は普段から環境に配慮している行動については「僕の住んでいる地域はゴミの分別をちゃんとしないと捨てられないので、ゴミ袋の色も含めて徹底的にやっています。車はEV車ですし、環境に優しく地球に優しい男なので(笑)。あとは常にエコバックを車に入れているので、レジ袋を使わないようにしたりというところです」とコメント。「小さなことですが、当たり前にやって生活をしています」と、日々の積み重ねが重要だと語った。 2024.06.16 13:25 Sun

【J1注目プレビュー|第18節:神戸vs川崎F】国立で4カ月ぶりの再会、“攻撃と守備”共に抱える悩みを払拭するのは!?

【明治安田J1リーグ第18節】 2024年6月16日(日) 14:00キックオフ ヴィッセル神戸(4位/30pt) vs 川崎フロンターレ(14位/20pt) [国立競技場] <span class="paragraph-subtitle">◆3試合勝利がない中で…【ヴィッセル神戸】</span> 中断前のリーグ戦では浦和レッズ相手に1-1のドロー。鹿島アントラーズ、東京ヴェルディと連敗していた中で、3連敗こそ避けたものの、勝利には届かなかった。 攻撃陣が沈黙している中、ミッドウィークの天皇杯ではカターレ富山と対戦。YBCルヴァンカップでまさかの黒星を喫した相手を今度はホームに迎えた中、2-0でしっかりと勝利した。 チームとして守備に関しては、リーグ2位の13失点と安定感を見せている。一方で、攻撃面では苦戦。強力な前線のタレントがいながらも、爆発力を見せていない。 特に昨シーズンの初優勝に大きく貢献した大迫勇也と武藤嘉紀はそれぞれ4得点ずつ。この2人の奮起が期待されるところ。どうやって得点を奪っていくかがポイントとなりそうだ。 ★予想スタメン[4-3-3] GK:前川黛也 DF:酒井高徳、山川哲史、マテウス・トゥーレル、初瀬亮 MF:山口蛍、扇原貴宏、宮代大聖 FW:武藤嘉紀、大迫勇也、佐々木大樹 監督:吉田孝行 <span class="paragraph-subtitle">◆4カ月前の勝利を思い出せ【川崎フロンターレ】</span> 中断前は名古屋グランパス相手にホームで2-1と勝利。連敗を止め、2戦負けなしで中断期間に入った。 ミッドウィークの天皇杯ではソニー仙台FCと戦い2-0で勝利。ただ、主軸のほとんどがピッチに立った中での結果と考えると、どこか物足りなさも感じる。 国立競技場で4カ月ぶりに顔を合わせる神戸とはFUJIFILM SUPER CUP以来。あの時の勝利を再び思い出し、連勝と行きたいところだ。 ただ、今シーズンも再び最終ラインに頭を悩ませている。DF丸山祐市が離脱、DFジェジエウも微妙、サイドバックの組み合わせも難しく、神戸の攻撃陣を相手に不安が残る。 どのような戦いを見せるのか。国立での勝利で、勢いを取り戻したいところだ。 ★予想スタメン[4-3-3] GK:チョン・ソンリョン DF:瀬川祐輔、大南拓磨、佐々木旭、橘田健人 MF:脇坂泰斗、瀬古樹、遠野大弥 FW:家長昭博、バフェティンビ・ゴミス、マルシーニョ 監督:鬼木達 2024.06.16 10:30 Sun

「多くの差を感じた」、古巣相手の完敗認める東京Vの城福浩監督…「その差を受け入れ、這い上がっていく」

東京ヴェルディの城福浩監督が、完敗に終わった古巣対戦を振り返った。 東京Vは15日、エディオンピースウイング広島で行われた明治安田J1第18節のサンフレッチェ広島に1-4で敗戦した。 リーグ連勝で勢いにのる11位のチームは、勝ち点2差で5位の広島相手に今季初の3連勝での上位進出を目指した。しかし、前後半の立ち上がりに与えたセットプレーからFW加藤陸次樹、FWピエロス・ソティリウにゴールを奪われて苦しい展開を強いられると、62分にソティリウ、82分には古巣対戦のFWドウグラス・ヴィエイラに連続ゴールを許した。 その後、後半アディショナルタイムにFW木村勇大の公式戦3試合連続ゴールで一矢を報いたが、先月のルヴァンカップの敗戦(2-3●)に続く広島相手の黒星となった。 古巣対戦が期待されたDF宮原和也、キャプテンのMF森田晃樹ら主力数名を欠く厳しい台所事情に加え、ほぼ主力を起用した天皇杯から中2日のアウェイゲームというエクスキューズはあったが、試合後の会見で城福監督は、「今現在の実力通りの差かなと思います」と、真摯に1-4の敗戦を受け入れた。 「今現在の実力通りの差かなと思います。もちろん5点目が入ってもおかしくない状況というのはあったと認識していますし、我々が前にかかっていたなかで、相手のカウンターの精度が高いなというのも認識していますけど、今現在でベストなメンバーを組めた状態での差は受け入れざるを得ない」 「一番を上げるのが難しいぐらい多くの差を感じました。一対一の力の出しどころ、もちろん絶対的なパワーとスピードも多少の差はあると思いますけど、いつ相手に寄せるのか、いつボールハンティングをして、それをした瞬間に、もう攻撃のスイッチを入れるという判断の速さも含めて、ここは我々がまだまだだなと思いますし、じゃあ失わなければいいじゃないかというアプローチと、我々もそういうやり方でカウンターをできるチームにならなければいけない」 「フィジカル的なところと、バトルのなかでというか、スピードが上がったなかでの精度、スキルの精度というのは、多少我々も差があることを覚悟して入った」と戦前から広島の強度、クオリティを警戒していた中、「それをチームとしてどう防いでいきながら、多少オープンになったときに、我々が我々らしくプレーできるかというところが勝負どころだった」と、試合後に改めてゲームプランを語った指揮官。 ただ、「開始の最初のフリーキックでやられ、後半も最初のコーナーキックでやられてしまっては、自分たちが個の力の差を埋めるにはなかなか難しい状況になった」と、やはり前後半の入りで喫したセットプレーからの失点がチームにとって重い足かせとなったと悔やんだ。 それでも、J1最年少スカッドを率いる上で事あるごとにシーズンを通しての成長をテーマに掲げてきた百戦錬磨の指揮官は「何も諦めず、ひとつずつ解決して前に進んでいくだけ」、「この悔しさというか、J1のトップレベルとの差というのを、我々はしっかりと受け入れて、這い上がっていく。それが我々らしさだと思うので、しっかり次に向けて今日の反省を活かしたい」と、0-5で大敗したFC町田ゼルビア戦に続く、上位相手の厳しい敗戦からのバウンスバックを誓った。 2018年から2021年途中まで指揮した古巣と初めて広島の地での対戦を終えた城福監督。試合前の会見では「いい試合をして勝ち点を持ち帰ること」と共に、試合後に改めて古巣のファン・サポーターに挨拶をしたいと、自身にとって「特別」なクラブへの思いも語っていた。 そして、その言葉通り、試合後には敗戦の悔しさを噛み殺しながら、ゴール裏を中心に古巣のファン・サポーターに一礼し、温かな拍手を浴びていた。 その古巣対戦への思いについて改めて会見で問われた指揮官は、「この場で個人的なことを言うのはあまり相応しくない。しかも大敗した後なので…」と一度は発言を躊躇ったものの、試合後の自身の行動についてこう説明した。 「広島を離れる瞬間から、一緒に戦ってきた選手、スタッフ、フロントスタッフ、ファン・サポーターにとにかく感謝のアクションをしたい。その思いが新幹線を待つホームでずっと思っていました。もちろん今日は勝ってそれができれば一番よかったです。ただ、自分の中でそれは絶対にやらなければいけないことだと思っていました。それがひょっとしたら指導者としてここに立つということが、執念という言葉が正しいのかわかりませんけど、指導者として一歩自分が進まなければいけないと思いました。今日は彼らに感謝の意を込めた一礼しかできないです。それは、ずっと離れる瞬間からそれをやりたいと思っていました」 2024.06.16 00:34 Sun

「マリノス戦にも出られるんじゃ?」広島ラストマッチとなった川村拓夢をスキッベ監督が評価「ヨーロッパでまだまだ伸びる」、「本当に驚くべき才能」

サンフレッチェ広島のミヒャエル・スキッベ監督が、海外クラブへの移籍のためチームを離れる日本代表MF川村拓夢について言及した。 15日、明治安田J1リーグ第18節で広島はホームのエディオンピースウイング広島に東京Vを迎えた。 インターナショナル・マッチウィークの関係で中断していたJリーグ。リーグ戦再開初戦となった試合で、広島は躍動。開始2分に加藤陸次樹がネットを揺らすと、後半にはピエロス・ソティリウが2ゴール。ドウグラス・ヴィエイラにもゴールが生まれ、4-1で勝利を収めた。 試合後、スキッベ監督は記者会見で勝利に満足感を示しつつ、この試合が最後になった川村について言及した。 「この前の試合でガク(野津田岳人)が最後の試合になったが、今日はタクムが最後の試合になり、非常に素晴らしいパフォーマンスを見せ続けてくれていた」 「ヨーロッパに行くだけの選手がいるクオリティは見せられたと思うし、ここで学んだことを次のクラブで活かして、さらに強くなってもらいたい」 「本当に彼ら2人にはこれから先にキャリアがある中で、引き続き素晴らしい挑戦を続けていってもらいたい」 移籍がある中で、川村は先発フル出場。ホームのファン・サポーターの前で最後までピッチに立ってお別れとなった。 スキッベ監督は「前日練習で彼に直接聞いている。少し考えた後、彼は『勝ってお別れがしたい』ということを言っていた」とコメント。勝利のためにフル出場させたとしながら、「さっき聞いたら、フライトが20日だということで、もしかしたらマリノス戦に出られるんじゃないかと思っている」と語り、19日の横浜F・マリノス戦も出場できるのではないかと冗談混じりにコメントした。 また、ヨーロッパの数々のクラブで指揮したスキッベ監督が見ている川村については「ヨーロッパに行ってもまだまだ伸びると思っている」とコメント。「本当に驚くべき才能を持っている選手だ。彼の特徴としては弱点が少ないということもある」と、その能力に太鼓判を押した。 また「ほぼ確信していることがあり、彼はしばらくヨーロッパで素晴らしいキャリアを積んで、そのうちに塩谷のように戻ってきて、ここ広島でキャリアを続けていくと思っている」とコメント。アル・アインへ移籍しながらも、広島に復帰して現在もプレーを続けている塩谷司を例に出し、いずれ再び広島でプレーするだろうと予想した。 2024.06.15 23:20 Sat

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