ラウタロ4戦連発のインテルがレッチェに圧勝! CLモナコ戦挟んで臨むデルビーに弾み【セリエA】
2025.01.27 03:54 Mon
デルビー前に敵地で圧勝
セリエA第22節、レッチェvsインテルが26日にスタディオ・ヴィア・デル・マーレで行われ、アウェイのインテルが0-4で圧勝した。
首位のナポリと熾烈なスクデット争いに身を置く2位のインテルは、残留圏内ギリギリの17位に位置するレッチェとのアウェイゲームで連勝を狙った。1-0で競り勝ったチャンピオンズリーグ(CL)のスパルタ・プラハ戦から先発4人を変更。パヴァール、ディマルコ、アスラニ、バレッラに代えてダルミアン、カルロス・アウグスト、ジエリンスキ、フラッテージを起用した。
試合は開始早々にインテルがゴールをこじ開ける。6分、ボックス手前左の高い位置でボールを奪ったテュラムが足裏を使った巧みな仕掛けでゴール前に持ち込み中へ折り返すと、フラッテージが難なく至近距離からのシュートをゴールネットに蹴り込んだ。
幸先よく先制に成功したアウェイチームは以降もコンビネーションプレーで易々と背後を突き、ショートカウンターの形からも再三の決定機を創出。21分にはゴール右でこぼれに反応したテュラムが決定機を迎えれば、直後にはアウグスト、フラッテージと続けてゴールネットを揺らす。だが、いずれも際どいオフサイド判定によって2点目は認められず。
自陣での不用意なロストやルーズな守備対応が目立つレッチェに対して、いつでもゴールが奪えそうな雰囲気が漂いながらも実際には決め切れないインテル。指揮官インザーギも少しフラストレーションを募らせ始めたが、絶好調のエースが個人技で追加点をもたらした。
そして、エースの公式戦4試合連続ゴールでリードを広げたインテルが余裕を持って試合を折り返した。
後半の立ち上がりは攻勢を仕掛けたレッチェがクルストビッチの鋭いシュートでゴールに迫ったが、ここはGKゾマーのビッグセーブに阻まれる。すると、後半も決定力の違いを見せつけた王者は57分、右サイド深くでDF2枚を引き付けたラウタロが巧みなヒールパスをボックス内のダンフリースに繋ぐと、オランダ代表は相手DFをブロックしながら左足シュートをファーポストに突き刺した。
これで勝利を確信したインザーギ監督はムヒタリアン、ラウタロを下げてタレミ、バレッラを同時投入。この交代直後にはフラッテージがボックス内でGKファルコーネに倒されてPKを獲得。これをキッカーのタレミが冷静に決め切り、待望のセリエA初ゴールとした。
その後、ダンフリース、フラッテージも下げてブキャナン、アスラニの投入で完全にゲームクローズに入ったネッラズーリはホームチームの反撃を危なげなく凌ぎ切ってクリーンシートも達成した。
格下レッチェに敵地で完勝のインテルは、CLモナコ戦を挟んで次節ミランとのデルビーに臨む。
レッチェ 0-4 インテル
【インテル】
ダビデ・フラッテージ(前6)
ラウタロ・マルティネス(前39)
デンゼル・ダンフリース(後12)
メフディ・タレミ(後16[PK])
首位のナポリと熾烈なスクデット争いに身を置く2位のインテルは、残留圏内ギリギリの17位に位置するレッチェとのアウェイゲームで連勝を狙った。1-0で競り勝ったチャンピオンズリーグ(CL)のスパルタ・プラハ戦から先発4人を変更。パヴァール、ディマルコ、アスラニ、バレッラに代えてダルミアン、カルロス・アウグスト、ジエリンスキ、フラッテージを起用した。
試合は開始早々にインテルがゴールをこじ開ける。6分、ボックス手前左の高い位置でボールを奪ったテュラムが足裏を使った巧みな仕掛けでゴール前に持ち込み中へ折り返すと、フラッテージが難なく至近距離からのシュートをゴールネットに蹴り込んだ。
自陣での不用意なロストやルーズな守備対応が目立つレッチェに対して、いつでもゴールが奪えそうな雰囲気が漂いながらも実際には決め切れないインテル。指揮官インザーギも少しフラストレーションを募らせ始めたが、絶好調のエースが個人技で追加点をもたらした。
39分、相手陣内右サイドでジエリンスキがうまくパスカットすると、これを引き取ったラウタロ・マルティネスが馬力のある仕掛けでDFを吹き飛ばしてボックス内に持ち込む。左へのカットインでシュートコースを作り出し、強烈な左足シュートをゴール右に突き刺した。
そして、エースの公式戦4試合連続ゴールでリードを広げたインテルが余裕を持って試合を折り返した。
後半の立ち上がりは攻勢を仕掛けたレッチェがクルストビッチの鋭いシュートでゴールに迫ったが、ここはGKゾマーのビッグセーブに阻まれる。すると、後半も決定力の違いを見せつけた王者は57分、右サイド深くでDF2枚を引き付けたラウタロが巧みなヒールパスをボックス内のダンフリースに繋ぐと、オランダ代表は相手DFをブロックしながら左足シュートをファーポストに突き刺した。
これで勝利を確信したインザーギ監督はムヒタリアン、ラウタロを下げてタレミ、バレッラを同時投入。この交代直後にはフラッテージがボックス内でGKファルコーネに倒されてPKを獲得。これをキッカーのタレミが冷静に決め切り、待望のセリエA初ゴールとした。
その後、ダンフリース、フラッテージも下げてブキャナン、アスラニの投入で完全にゲームクローズに入ったネッラズーリはホームチームの反撃を危なげなく凌ぎ切ってクリーンシートも達成した。
格下レッチェに敵地で完勝のインテルは、CLモナコ戦を挟んで次節ミランとのデルビーに臨む。
レッチェ 0-4 インテル
【インテル】
ダビデ・フラッテージ(前6)
ラウタロ・マルティネス(前39)
デンゼル・ダンフリース(後12)
メフディ・タレミ(後16[PK])
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ラウタロ、重病を患い死亡したベビーシッターの不当解雇巡る裁判で有罪判決…SNSで弁明および娘の死を利用した遺族を非難
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インテルが少しずつ若手獲得路線に切り替え。世代交代への覚悟がありそうだ。 昨季のセリエA王者にして、充実した選手層、人望が厚いシモーネ・インザーギ監督、ジュゼッペ・マロッタ社長を筆頭とした経営陣と、スキがない組織を築くインテル。 ただ、充実のスカッド(トップ登録27選手)は現時点で平均年齢「28.2歳」と、指揮官がリスクを避けた起用に流れる傾向もあって、セリエA最年長のチームに。最も近いナポリでさえ、平均年齢は「27.4歳」となっている。(※) (※)ミランは25.2歳、ユベントスは25.4歳、エラス・ヴェローナは23.7歳など オークツリー新体制で「今後獲得する選手は若手重視」との姿勢が見えてきたなか、この路線はこれから本格化へ。イタリア『カルチョメルカート』は、インテルがリストアップ中だという獲得候補をいくつか挙げる。 まず、パルマに所属する189cmストライカー、U-20フランス代表FWアンジュ=ヨアン・ボニー(20)。 日本ではGK鈴木彩艶のパルマ移籍により、この「ボニー」を聞くことが増えたが、現地イタリアではまだまだ無名。強靭なフィジカルが特徴で、今季がキャリア初のトップディビジョンとなったなか、1日のナポリ戦でセリエA初得点を記録している若武者だ。 “若手の登竜門”ザルツブルクからは、イスラエル代表MFオスカル・グルーク(20)とコートジボワール代表FWカリム・コナテ(20)に関心。前者は「ムヒタリアン型」と形容され、後者は爆発的な“バネ”を誇る点取り屋だ。 さらに若い選手だと、今夏ニュルンベルクからフランクフルトへ移籍した2005年生まれのトルコ代表戦士、MFジャン・ウズン(18)もリストアップ。攻撃的ポジションを複数こなせる器用なアタッカーで、昨季の2.ブンデスリーガでは30試合16得点を叩き出した逸材だ。 2025年夏、およそ1年後のインテルは、今夏の売却が叶わなかったFWマルコ・アルナウトビッチ(35)、FWホアキン・コレア(30)をフリートランスファーで放出することが確実。 来年1月で売れる可能性は低そうだが、上述のような若きタレントを獲得すべく、2人合わせて1300万ユーロ(約20.5億円)の人件費削減、放出をほぼ100%の確率で実行する。 2024.09.08 22:10 Sun4
【2023-24セリエAベストイレブン】インテルから最多6選手を選出
2023-24シーズンのセリエAが2日に終了しました。本稿では今季のセリエAベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定してみました。 GKヤン・ゾマー(35歳/インテル) 出場試合数:34(先発回数:34)/失点数:19/出場時間:3060分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_16_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> オナナの抜けた穴を埋める以上の活躍で選出。足元に関しても問題なくビルドアップでも貢献できている。ショットストップ能力に関しては言わずもがな。安定感抜群だった。 DFフェデリコ・ガッティ(25歳/ユベントス) 出場試合数:32(先発回数:30)/得点数:4/出場時間:2640分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_16_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 移籍2季目にして大ブレイク。3バックの右でレギュラーを獲得し、ソリッドな守備で堅守ユベントスを支えた。攻撃面においても4ゴールと攻守に活躍したシーズンとなった。 DFグレイソン・ブレーメル(27歳/ユベントス) 出場試合数:36(先発回数:36)/得点数:3/出場時間:3234分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_16_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 現ユベントスの堅守の象徴。伸び盛りのガッティ、同胞のダニーロと共に強固な3バックを形成。圧倒的な対人能力を武器に最終ラインで存在感を示した。 DFテオ・エルナンデス(26歳/ミラン) 出場試合数:32(先発回数:31)/得点数:5/出場時間:2795分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_16_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 相次ぐ負傷離脱によりセンターバックもこなした。能力の高さで何の問題もなくプレーしたことが彼のポテンシャルを現している。左サイドバック時には相変わらずの攻撃センスでFWレオンと共に打開役を担っていた。 DFフェデリコ・ディマルコ(26歳/インテル) 出場試合数:30(先発回数:29)/得点数:5/出場時間:2104分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_16_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今やセリエA屈指の左足の精度を誇るキック職人として認知されるようになった。アシスト数は6。インテルの左サイドがディマルコによってストロングポイントとなった。 MFヘンリク・ムヒタリアン(35歳/インテル) 出場試合数:36(先発回数:35)/得点数:2/出場時間:2804分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_16_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 35歳と円熟の時を迎え、インテリジェンス溢れるプレーでチャルハノールと共に攻撃を組み立てた。インテルが安定した試合運びを実現できているのはチャルハノールと共にムヒタリアンが居るからこそ。ゴールにもよく絡み6アシストを記録。 MFハカン・チャルハノール(30歳/インテル) 出場試合数:32(先発回数:32)/得点数:13/出場時間:2576分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_16_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昨季からブロゾビッチ不在時にはアンカーを務めていたが、今季も継続して安定したパフォーマンスを披露。インテルの新たな心臓として欠かせない存在となっている。 MFトゥン・コープマイネルス(26歳/アタランタ) 出場試合数:34(先発回数:29)/得点数:12/出場時間:2631分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_16_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> これまではプレーメーカーのイメージが強かったコープマイネルスだが、今季はよりゴール前に近いポジションで起用され、見事ガスペリーニ監督の期待に応えた。昨季の10ゴール4アシストを越える12ゴール5アシストと申し分ないスタッツを残し、チームをCL出場、EL優勝に導いた。 FWマルクス・テュラム(26歳/インテル) 出場試合数:35(先発回数:34)/得点数:13/出場時間:2707分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_16_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 移籍初年度であっさりチームにフィット。生まれ育ったイタリアで一皮剥けた。13ゴール13アシストと決定力、チャンスメークともに十分な働き。 FWラウタロ・マルティネス(26歳/インテル) 出場試合数:33(先発回数:31)/得点数:24/出場時間:2667分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_16_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今季より正式就任の主将としてチームも牽引。一流のストライカーとして完成されつつある。後半戦はペースが落ち9試合ゴールのない期間があったが、それでも24ゴールと十分なスタッツ。自身初の得点王を獲得した。 FWジョシュア・ザークツィー(23歳/ボローニャ) 出場試合数:34(先発回数:32)/得点数:11/出場時間:2774分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_16_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 躍進のボローニャを攻撃面で大きく支えた。大柄ながら卓越した技術を駆使してのキープ力で味方の押し上げを促した。後半戦は4ゴールと少々ペースは落ちたが、ゴール数以上の存在感でチームのCL出場権獲得に貢献した。 2024.06.05 18:05 Wed5