一気にJ1昇格へ! RB大宮がキックオフイベント、新加入選手が所信表明…豊川雄太が開幕戦へ「満員になると聞いている」とファン・サポーターに発破
2025.01.09 23:05 Thu
RB大宮の新加入選手たちがキックオフイベントに参加
RB大宮アルディージャは9日、キックオフイベント(新体制発表会)を開催。新ユニフォームもお披露目された。2024シーズンはクラブ史上初となる明治安田J3リーグを戦った大宮。屈辱の降格からの復帰を目指したチームは、序盤から首位に立つと最後まで譲らずに見事に優勝。1年でのJ2復帰を決めた。
2024年10月からは『レッドブル』が親会社となり、2025シーズンからはRB大宮アルディージャにクラブ名も変更。新たな体制で臨むシーズンとなる中、FW豊川雄太(←京都サンガF.C.)、MF谷内田哲平(←京都サンガF.C.)、DF安光将作(←カターレ富山)、DFガブリエウ(←横浜FC)、FWカプリーニ(←横浜FC)が完全移籍で加入。また、GK坪井湧也(←ヴィッセル神戸)が期限付き移籍で加入した。
昨シーズンは期限付きだったMF泉柊椰(←ヴィッセル神戸)、FW杉本健勇(←ジュビロ磐田)が完全移籍に移行。さらに、下部組織育ちの大卒ルーキーとしてDF福井啓太(←筑波大学)、MF中山昂大(←東洋大学)が加入。さらにユースからFW磯﨑麻玖が昇格した。
J3を制した主力の大半がチームに残ったRB大宮。坪井は体調不良により欠席となったが、残りの新加入の選手がファン・サポーターへの挨拶と共に、質問に答えた。
●京都サンガF.C./完全移籍
ーRB大宮アルディージャに移籍を決めた理由
「信頼している監督とコーチがいたという、ただそれだけです」
ー始動してみて、チームの印象は
「雰囲気良くやれていると思います。本気で昇格を目指すというところで、もっともっとこれから開幕に向けてしっかりと日々トレーニングを本気でどう挑むかが大事だと思いますし、1つのパス、練習からゴールを決めるということは大事にしたいと思います」
ー2月15日に開幕を迎える。2週ホームゲームが続くが、どう捉えているか
「大宮のホームで僕はプレーしたことがないので凄く楽しみですし、お客さんが満員になると聞いているので、是非僕たちを後押ししてくれると嬉しいです」
●京都サンガF.C./完全移籍
ーRB大宮アルディージャに移籍を決めた理由
「豊川選手も言っていましたが、信頼できる監督とコーチもいますし、今年からレッドブルがついてこのクラブは大きくなると思います。その可能性を信じて、僕自身は来ました」
ー大宮サポーターの印象は
「僕自身はNACK5で2回プレーしていて、選手入場の時に大宮サポーターが歌うチャントが結構好きで、それが大宮の選手として聞けることが凄く楽しみです」
●カターレ富山/完全移籍
ーRB大宮アルディージャに移籍を決めた理由
「選手として上を目指していて、クラブもそういったビジョンを持っていて、そこが一致するなと思い、ここで勝負したいと思って移籍を決めました」
ー加入する前の印象と加入後の印象の差はあったか
「能力の高い選手がいることはわかっていましたが、初日の練習からこんなにハードワークするんだというのは、凄く驚きました」
ー大宮サポーターの印象は
「僕は昨シーズンアウェイチームとしてあのスタジアムでやって、とても熱い応援をしていることを知っています。あれを自分がホームチームとしてプレーできるということは、凄く大きなモチベーションになるし、凄くパワーをもらえるなと想像しています」
●横浜FC/完全移籍
ーRB大宮アルディージャの印象と移籍を決めた理由
「ここに来た理由としては一緒にやっていた選手とも話して、どういったチームかを聞きました。チームプランが凄く自分と合っているなと感じたので、良い話ばかりで、ここに来て初日に良い選手、良いスタッフと仕事ができるなと改めて感じました。間違いなく、目標に届くなと思います」
ー昨年J1昇格を経験した中で、何が必要になるか
「自分たちがやっている以上、38試合という長いシーズンですし、全て上手くいくとは思えないですが、今プレシーズンでやっていることは物凄く大事で、今やっていることを信じて突き進めば間違いなく達成できると思います。仲間と一致団結して、諦めないことが大事だと思います」
●横浜FC/完全移籍
ーRB大宮アルディージャの印象と移籍を決めた理由
「大宮から話をいただいたときにガブリエウともほぼ毎日その話をしていました。みんなとトレーニングをした時に、ポテンシャルの高いチームだと感じました」
「僕たちが掲げている目標に対しては、間違いなく近くなると思いますし、良いものができるかなと思います」
ー昨年J1昇格を経験した中で、何が必要になるか
「簡単な試合はないので、1試合1試合を戦争だと思って挑むべきです。勝ち点が物凄く大事になるので、いかに勝ち点を積み重ねて多く取るかが大事になる。試合を落とさない、勝ち点を取ることが大事になると思います」
●筑波大学/新加入
ーアカデミー出身者としてどんな選手になりたいか
「アカデミーの時にトップチームの選手というのは自分たちの憧れる存在だったので、今度は自分がアカデミーの選手たちに夢や希望を与えられるような存在になれるように頑張ります」
●東洋大学/新加入
ーアカデミー出身者としてどんな選手になりたいか
「小学校4年生からアカデミーでプレーしていて、最初の頃はJ1でこのクラブはプレーしていました。そういった姿をNACK5スタジアムで観ることで憧れる気持ちを持ちましたし、ここでやりたいと感じていました」
「自分はJ1に上げるというところをやって、自分も憧れるようになりたいのと、上手さだけでなく、闘う姿勢、ハードワークを見せられれば憧れてもらえるのかなと思います」
ー当時憧れていた自分に、今声を掛けるとしたら
「自分がNACK5でプレーを見ていて、見ている選手のようにここでやりたいと強く思っていたので、強く思う覚悟、強い気持ちを持つことが大切だと思います」
●大宮アルディージャユース/昇格
ーアカデミー出身者としてどんな選手になりたいか
「ユースから昇格して、早く試合に出て活躍する姿を後輩たちに見せたいと思っています。小さい頃から海外の選手たちに憧れていたので、このチームから海外で、世界で戦える選手になりたいと思っています」
2024年10月からは『レッドブル』が親会社となり、2025シーズンからはRB大宮アルディージャにクラブ名も変更。新たな体制で臨むシーズンとなる中、FW豊川雄太(←京都サンガF.C.)、MF谷内田哲平(←京都サンガF.C.)、DF安光将作(←カターレ富山)、DFガブリエウ(←横浜FC)、FWカプリーニ(←横浜FC)が完全移籍で加入。また、GK坪井湧也(←ヴィッセル神戸)が期限付き移籍で加入した。
J3を制した主力の大半がチームに残ったRB大宮。坪井は体調不良により欠席となったが、残りの新加入の選手がファン・サポーターへの挨拶と共に、質問に答えた。
◆FW豊川雄太
●京都サンガF.C./完全移籍
ーRB大宮アルディージャに移籍を決めた理由
「信頼している監督とコーチがいたという、ただそれだけです」
ー始動してみて、チームの印象は
「雰囲気良くやれていると思います。本気で昇格を目指すというところで、もっともっとこれから開幕に向けてしっかりと日々トレーニングを本気でどう挑むかが大事だと思いますし、1つのパス、練習からゴールを決めるということは大事にしたいと思います」
ー2月15日に開幕を迎える。2週ホームゲームが続くが、どう捉えているか
「大宮のホームで僕はプレーしたことがないので凄く楽しみですし、お客さんが満員になると聞いているので、是非僕たちを後押ししてくれると嬉しいです」
◆MF谷内田哲平
●京都サンガF.C./完全移籍
ーRB大宮アルディージャに移籍を決めた理由
「豊川選手も言っていましたが、信頼できる監督とコーチもいますし、今年からレッドブルがついてこのクラブは大きくなると思います。その可能性を信じて、僕自身は来ました」
ー大宮サポーターの印象は
「僕自身はNACK5で2回プレーしていて、選手入場の時に大宮サポーターが歌うチャントが結構好きで、それが大宮の選手として聞けることが凄く楽しみです」
◆DF安光将作
●カターレ富山/完全移籍
ーRB大宮アルディージャに移籍を決めた理由
「選手として上を目指していて、クラブもそういったビジョンを持っていて、そこが一致するなと思い、ここで勝負したいと思って移籍を決めました」
ー加入する前の印象と加入後の印象の差はあったか
「能力の高い選手がいることはわかっていましたが、初日の練習からこんなにハードワークするんだというのは、凄く驚きました」
ー大宮サポーターの印象は
「僕は昨シーズンアウェイチームとしてあのスタジアムでやって、とても熱い応援をしていることを知っています。あれを自分がホームチームとしてプレーできるということは、凄く大きなモチベーションになるし、凄くパワーをもらえるなと想像しています」
◆DFガブリエウ
●横浜FC/完全移籍
ーRB大宮アルディージャの印象と移籍を決めた理由
「ここに来た理由としては一緒にやっていた選手とも話して、どういったチームかを聞きました。チームプランが凄く自分と合っているなと感じたので、良い話ばかりで、ここに来て初日に良い選手、良いスタッフと仕事ができるなと改めて感じました。間違いなく、目標に届くなと思います」
ー昨年J1昇格を経験した中で、何が必要になるか
「自分たちがやっている以上、38試合という長いシーズンですし、全て上手くいくとは思えないですが、今プレシーズンでやっていることは物凄く大事で、今やっていることを信じて突き進めば間違いなく達成できると思います。仲間と一致団結して、諦めないことが大事だと思います」
◆FWカプリーニ
●横浜FC/完全移籍
ーRB大宮アルディージャの印象と移籍を決めた理由
「大宮から話をいただいたときにガブリエウともほぼ毎日その話をしていました。みんなとトレーニングをした時に、ポテンシャルの高いチームだと感じました」
「僕たちが掲げている目標に対しては、間違いなく近くなると思いますし、良いものができるかなと思います」
ー昨年J1昇格を経験した中で、何が必要になるか
「簡単な試合はないので、1試合1試合を戦争だと思って挑むべきです。勝ち点が物凄く大事になるので、いかに勝ち点を積み重ねて多く取るかが大事になる。試合を落とさない、勝ち点を取ることが大事になると思います」
◆DF福井啓太
●筑波大学/新加入
ーアカデミー出身者としてどんな選手になりたいか
「アカデミーの時にトップチームの選手というのは自分たちの憧れる存在だったので、今度は自分がアカデミーの選手たちに夢や希望を与えられるような存在になれるように頑張ります」
◆MF中山昂大
●東洋大学/新加入
ーアカデミー出身者としてどんな選手になりたいか
「小学校4年生からアカデミーでプレーしていて、最初の頃はJ1でこのクラブはプレーしていました。そういった姿をNACK5スタジアムで観ることで憧れる気持ちを持ちましたし、ここでやりたいと感じていました」
「自分はJ1に上げるというところをやって、自分も憧れるようになりたいのと、上手さだけでなく、闘う姿勢、ハードワークを見せられれば憧れてもらえるのかなと思います」
ー当時憧れていた自分に、今声を掛けるとしたら
「自分がNACK5でプレーを見ていて、見ている選手のようにここでやりたいと強く思っていたので、強く思う覚悟、強い気持ちを持つことが大切だと思います」
◆FW磯﨑麻玖
●大宮アルディージャユース/昇格
ーアカデミー出身者としてどんな選手になりたいか
「ユースから昇格して、早く試合に出て活躍する姿を後輩たちに見せたいと思っています。小さい頃から海外の選手たちに憧れていたので、このチームから海外で、世界で戦える選手になりたいと思っています」
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明治安田J2リーグ第15節の10試合が10日、11日に行われた。 <h3>【RB大宮vs仙台】2位・3位の上位対決はRB大宮が快勝</h3> 前節は首位のジェフユナイテッド千葉を国立競技場で下した3位のRB大宮アルディージャと、藤枝MYFCを下して2位をキープしたベガルタ仙台の一戦。仙台は8試合無敗の中で迎えた一戦だったが、RB大宮が主導権を握った。 16分にファビアン・ゴンザレスが今季初ゴールを決めて先制すると、31分には豊川雄太が2戦連発でリードを広げることに。仙台の攻撃を堅い守備で封じると、76分には谷内田哲平にもゴールが生まれ、3-0でRB大宮が快勝し、2位に浮上した。 <h3>【今治vs千葉】互いに決定力を欠いた中でOGで千葉が4試合ぶり勝利</h3> 4位のFC今治と首位の千葉の一戦。国立競技場でRB大宮に敗れ7試合ぶりの黒星となった千葉だったが、この試合も苦戦が続いていく。 ホームの今治はマルクス・ヴィニシウスを中心にゴールに迫っていくも、なかなかフィニッシュの精度が上がらない。 対する千葉は3試合勝利がない状況を示すかのように、フィニッシュの精度が低く、ゴールが遠い展開に。ゴールレスドローに終わるかと思われたた、86分に右サイドからの髙橋壱晟のクロスをニアサイドでクリアしようとした新井光のヘディングが見事なシュートになってしまいオウンゴール。千葉がなんとか勝利を収めた。なお今治は無敗が「13」でストップした。 <h3>【水戸vs山口】水戸が後半AT弾で3連勝</h3> 5位の水戸ホーリーホックと18位のブラウブリッツ秋田の対戦。連勝中の水戸だったが苦しい戦いに。攻め込んでいくものの、なかなかゴールを決められない展開となる。 それでも43分、ロングフィードに抜けた飯田貴敬の折り返しを寺沼星文が決めて水戸が先制。調子の良さを見せたが、47分に秋田は右CKの流れから、最後は石田凌太郎のミドルシュートが突き刺さり同点に追いつく。 その後は水戸もなかなかゴールを奪えない中で61分に右CKから鷹啄トラビスがヘッドで合わせるも秋田が防ぐ。このままドローかと思われたが、後半AT2分に左CKの流れから最後は鷹啄が蹴り込み水戸が勝ち越しに成功。3連勝を収めて4位に浮上した。 その他、ジュビロ磐田と藤枝MYFの“蒼藤決戦”は互いにゴールが遠い中、後半アディショナルタイム5分にマテウス・ペイショットがPKを決めて1-0で勝利を収めた。上位陣では徳島ヴォルティスがレノファ山口FCに勝利し喰らいつく展開となっている。 <h3>◆明治安田J2リーグ第15節</h3> ▽5/10(土) RB大宮アルディージャ 3-0 ベガルタ仙台 【RB大宮】 ファビアン・ゴンザレス(前16) 豊川雄太(前31) 谷内田哲平(後31) ▽5/11(日) いわきFC 1-1 北海道コンサドーレ札幌 【いわき】 熊田直紀(後29) 【札幌】 家泉怜依(前34) ジュビロ磐田 1-0 藤枝MYFC 【磐田】 マテウス・ペイショット(後45+5) 水戸ホーリーホック 2-1 ブラウブリッツ秋田 【水戸】 寺沼星文(前43) 鷹啄トラビス(後47) 【秋田】 石田凌太郎(後2) 徳島ヴォルティス 2-0 レノファ山口FC 【徳島】 高木友也(前15) ルーカス・バルセロス(前32) FC今治 0-1 ジェフユナイテッド千葉 【千葉】 オウンゴール(後41) サガン鳥栖 0-0 ヴァンフォーレ甲府 V・ファーレン長崎 1-1 モンテディオ山形 【長崎】 山﨑凌吾(後45+9) 【山形】 ディサロ燦シルヴァーノ(前3) カターレ富山 1-1 大分トリニータ 【富山】 松岡大智(前24) 【大分】 有馬幸太郎(前15) ロアッソ熊本 2-2 愛媛FC 【熊本】 塩浜遼(前30、後25) 【愛媛】 村上悠緋(前6) 佐藤亮(前18) <span class="paragraph-title">【動画】波状攻撃を仕留める豊川雄太の2戦連続弾!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr"> <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1921099037610049690?ref_src=twsrc%5Etfw">May 10, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.05.11 17:40 Sun2
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かつて香川真司(PAOK)や乾貴士(エイバル)を大きく伸ばしたレヴィー・クルピ監督を8年ぶりに呼び戻し、攻撃サッカーを鮮明にしたスタイルへの転換を図っているセレッソ大阪。2月前半の宮崎キャンプでは、J1昇格組の徳島ヴォルティスに2-1、J2のファジアーノ岡山に8-4で勝利。まずまずの調整を続けている様子だ。 昨季途中にブレイクした豊川雄太や新加入の加藤睦次樹、大久保嘉人らアタッカー陣の選手層が厚くなる傍らで、マテイ・ヨニッチ(上海申花)、木本恭生(名古屋)、片山瑛一(清水)が抜けた守備陣の方はやや不安視されている。コンサドーレ札幌から獲得した日本代表歴のある進藤亮佑の復帰が遅れており、鳥海晃司も負傷。新戦力・チアゴが入国できずにいて、センターバック(CB)の人材不足は深刻と言っていい。 苦境を跳ね除けるべく、2020年JリーグYBCルヴァンカップ・ニューヒーロー賞とベストヤングプレーヤー賞をダブル受賞した瀬古歩夢には、「守備の大黒柱」として大いに奮起してもらうしかない。 「大変光栄な賞をいただいて、今後もっともっと頑張らなければいけないと思いました」と昨年12月21日の会見時にも責任感を強めている様子だった。彼の一挙手一投足がクルピ新体制のチームの成否を左右するだけに、プロ4年目となる今季はより安定感ある仕事を見せる必要があるのだ。 小学校時代からセレッソ生え抜きのCBは、U-15所属だった中学生の頃からJFAエリートプログラムU-14に選ばれる逸材だった。森山佳郎監督率いるU-15日本代表も発足時から名を連ね、2016年AFC・U-16選手権(インド)に参戦。2017年U-17ワールドカップ(W杯=インド)はケガで棒に振ったものの、2019年U-20W杯(ポーランド)は最終ラインの主力に君臨し、ベスト16進出に貢献した。 同年にはミゲル・アンヘル・ロティーナ監督からレギュラーに抜擢され、コンスタントにJリーグに出場するようになる。「オールラウンドの能力を備えたCBとして順調に育ち、いずれは日の丸を背負ってほしい」というクラブの期待に応えるような順調な軌跡を歩んできたのだ。 しかしながら、親友でライバルの菅原由勢(AZ)や鈴木冬一(ローザンヌ)が自分より早く海外へ移籍。瀬古の中には焦りと悔しさが色濃く残ったという。 「仲のいいユキナリが欧州CL予選とかCLに出て、さらにはA代表入りしたことは正直、悔しい。冬一にも負けたくない」と彼は複雑な胸中を吐露したことがあった。 サイドバックを主戦場とする2人は海外移籍の門戸を開きやすいが、2m級の高さと屈強な肉体を誇る選手がズラリと並ぶCBの海外挑戦のハードルは高い。それでも吉田麻也(サンプドリア)や冨安健洋(ボローニャ)のような成功例があるのも確か。2人にあって瀬古にないものを考えてみると、語学力を含めた海外適応力とインテリジェンスではないか。 もともとヤンチャ気質の関西人で、ピッチ外では破天荒な行動も少なくなかったという彼のことを「松田直樹2世」と称するセレッソ関係者もいた。だが、それは10代までの話。20歳になり、人間的にも落ち着いてきた今の彼なら十分に吉田と冨安の背中を追えるだけのポテンシャルがある。 「2020年に2つの賞をいただいて、僕個人として恥じないプレーをしなければいけないと思う。セレッソのリーグ優勝、個人としてはベストイレブン、MVPを目指してやっていきたい」と高みを目指す気持ちがより一層、強まったのは朗報だ。 意識改革の1つのきっかけになったのは、昨季までの2年間、マテイ・ヨニッチとコンビを組んだこと。2020年J1で3人だけだったフィールドプレーヤーのフルタイム出場者であるクロアチア人CBの落ち着きと迫力、安定感は瀬古の大きな指標となった。 「ヨニッチは経験豊富ですし、横にいるだけで勉強になる。ああいうドシっとした面構えのDFになりたい」と羨望の眼差しで見つめていた。名手の立ち振る舞いを間近で体感し、自分の糧にしてきたことで、2020年の瀬古は大いに輝いた。9月13日の横浜F・マリノス戦ではエリキの決定的シュート場面を確実に阻止するなど、要所要所で活躍。10月24日の浦和レッズ戦では2失点に絡むミスを犯しながらも、後々まで引きずることなくすぐに立ち直って本来のパフォーマンスを取り戻した。心身両面で一段階二段階ステップアップした今だからこそ、セレッソ守備陣の大黒柱になれるに違いない。 「2019年はディエゴ・オリヴェイラ(FC東京)のような外国人選手に1対1でやられる場面が多かったですけど、自分なりに考えて対処できるようになったし、負ける回数も減ったと思います。でもまだプレーの質は足りない。ビルドアップのタテパスだったりは磨かないといけない部分。チームへの声掛けやコーチングなどやるべきことをしっかりやって、東京五輪をつかみたいと思います」 昨年末にこう語気を強めた瀬古。五輪開催可否は依然として流動的ではあるが、その先にはA代表も2022年カタールW杯もある。日の丸をつけ、勇敢に海外の強豪国と渡り合う瀬古を見る日も近いはず。吉田、冨安に追いつけ追い越せ精神で、名前の通り、力強く歩み、大いなる夢をつかんでほしいものである。 2021.02.16 11:50 Tue5
金J開催の東京Vvs京都は白熱ドロー…豊川雄太ゴラッソなど京都2点先行も東京Vが染野唯月2発で劇的ドローに【明治安田J1第5節】
明治安田J1リーグ第5節の東京ヴェルディvs京都サンガF.C.が29日に味の素スタジアムで行われ、2-2のドローに終わった。 インターナショナルマッチウィーク前に行われた前節のアルビレックス新潟戦は後半終盤に追いついて2-2のドローに持ち込んだ東京V。これまでにない形での勝ち点1獲得も、開幕4戦未勝利の19位に沈む。中断明け初戦で初勝利を狙ったフライデーナイト開催の一戦では先発4人を変更。保有元との契約の問題で起用不可の木村勇大、山田楓喜の代役に山田剛綺、松橋優安を起用した一方、宮原和也がスタメンに戻った。 対する14位の京都は、前半序盤に数的不利を背負いながら2-3で競り負けた横浜F・マリノス戦の敗戦によって今季初の連勝はならず。今節は敵地でバウンスバックの白星を狙った。曺貴裁監督は前節から先発2人を変更。出場停止のアピアタウィア久、負傷の金子大毅の代役に宮本優太、武田将平を起用した。 互いにリスク回避の慎重な入りを見せるが、開始3分にアウェイの京都に決定機。ディフェンスラインからのロングボールをマルコ・トゥーリオがすかさず背後へ流すと、これに抜け出した豊川雄太がGKとの一対一を制す。だが、自信を持ってラインを上げていた東京Vのアピール通り、VARの介入の末にオフサイドでのゴール取り消しとなった。 それでも、早々の決定機を作ってリズムを掴んだ京都は切り替えの速さ、前からの強度の高い守備で相手に自由を与えず。カウンターを主体に縦に速い仕掛けでチャンスを窺う。16分にはGKマテウスのパスをカットし、原大智が最初の枠内シュートを記録した。 以降も優勢に進めるアウェイチームは、立ち上がりにオフサイドでゴールが取り消された豊川が今度は文句なしのゴールを決めて見せる。22分、ディフェンスラインからの長いボールをボックス手前フリーで胸トラップした豊川がうまくバウンドに合わせて右足を一閃。鋭いシュートがクロスバーの内側を掠めてゴールネットに突き刺さった。 豊川のゴラッソで先制し、さらに勢い増す京都は畳みかけて2点目まで奪取。26分、右サイドを起点に押し込んだ流れからボックス手前右でクリアボールを回収した松田天馬が右からのダイアゴナルランでボックス右に走り込む原へラストパス。これを原が冷静にゴール左下隅へ流し込んだ。 今季初めて2点差を付けられて厳しくなった東京Vは、相変わらずビルドアップの局面で苦戦が続き効果的に前進できない。それでも、幾度かカウンターや長いボールを使った攻めで相手陣内に侵攻。サイドからのシンプルなクロスをフィニッシュに繋げていく。34分にはデザインされたFKからボックス内で混戦を作ると、最後はボックス左の深澤大輝が鋭い右足シュートを放つが、DFにディフレクトしたボールはGKク・ソンユンのセーブに阻まれた。 前半終盤にかけては京都が再び攻勢を強めたが、トゥーリオらの際どいシュートは枠を外れて前半のうちにトドメを刺すまでには至らなかった。 迎えた後半、東京Vは翁長聖、山田剛を下げて齋藤功佑、稲見哲行をハーフタイム明けに投入。これで見木友哉をセカンドトップ、稲見をボランチ、サイドハーフは右に齋藤、左に松橋という形に。 立ち上がりの守勢を凌いだホームチームは51分、ボックス手前中央左で得たFKをキッカーの染野唯月が右足で直接狙う。壁を越えた鋭いシュートが枠の左隅へ向かうが、これはわずかに左へ外れた。さらに、徐々に相手陣内でのプレーを増やしていく中、59分にはショートカウンターから見木の左足ミドルシュートで枠内シュートも記録した。 前半の京都のように押し切りたいホームチームは、深澤を下げて山見大登を投入し、松橋を左サイドバックに置く攻撃的な布陣に変更。前半には見られなかったボックス付近でのコンビネーションから再三際どいシーンを作り出すが、最後のところで相手の身体を張った守備に撥ね返される。 一方、後半序盤以降はなかなか自陣から出られなくなった京都は足を痛めた豊川に代えて宮吉拓実、トゥーリオに代えて福岡慎平を続けてピッチに送り込む。両ワイドに松田、宮吉を置く形に。大きくやることは変えずに全体の強度を維持する。 後半半ばを過ぎて膠着状態が続いたが、東京Vが反撃の狼煙を上げるゴールを奪う。78分、左サイドで強引に仕掛けた山見がDF福田心之助にボックス内で倒されてPKを獲得。キッカーの染野が冷静に右隅へ蹴り込んだ。 これでホームチームに俄然勢いが出てくると、84分には山見の正確な左クロスをゴール前の染野が頭で合わす。だが、これはGKク・ソンユンの守備範囲。その後、京都は原や松田を下げて山﨑凌吾、三竿雄斗の投入で試合をクローズにかかる。 5分が加えられた後半アディショナルタイムは京都がしたたかに時計を進めたが、東京Vが2試合続けて土壇場での底力を示した。92分、前線に上がっていた綱島悠斗が競り勝ったボールがボックス右に流れると、齋藤が絶妙なグラウンダークロスをゴール前に供給。これに反応した染野が見事なスライディングシュートをゴール左隅に流し込んだ。 そして、試合はこのままタイムアップを迎え、前後半で主導権が大きく入れ替わった一戦は2-2のドロー。2点差を追いついて気概を示した東京Vだったが、またしてもJ1初勝利はお預けに。一方、京都は2点差を守り切れずに悔いが残る勝ち点1となった。 東京ヴェルディ 2-2 京都サンガF.C. 【東京V】 染野唯月(後35、後45+3) 【京都】 豊川雄太(前22) 原大智(前26) <span class="paragraph-title">【動画】染野唯月の執念が生んだ後半ATの同点ゴール!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>これぞストライカーの嗅覚<br>\<br><br>齋藤功佑のパスに飛び込んだ9番<br>染野唯月がアディショナルタイムに同点ゴール‼️<br>今日2ゴール目でエースの仕事を果たす<br><br>明治安田J1リーグ第5節<br>東京V×京都<br>Live on <a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> <a href="https://t.co/Q6b24K8aKt">pic.twitter.com/Q6b24K8aKt</a></p>— DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1773682281170751940?ref_src=twsrc%5Etfw">March 29, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.03.29 21:07 FriRB大宮アルディージャの人気記事ランキング
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