清水内定の嶋本悠大が1G1A、プレミア王者・大津が3回戦進出! 守護神の高路地が好守連発の札幌大谷は勇敢に今大会去る【全国高校サッカー選手権大会】

2024.12.31 15:52 Tue
1G1Aで勝利に導いた大津の10番・嶋本悠大
©超ワールドサッカー
1G1Aで勝利に導いた大津の10番・嶋本悠大
第103回全国高校サッカー選手権大会の2回戦、札幌大谷vs大津が29日に県立柏の葉公園総合競技場で行われ、1-2で勝利した大津が3回戦進出を決めた。

1回戦で寒川(愛媛)を壮絶なPK戦の末に撃破した札幌大谷(北海道)、福井商業(福井)を4-0で下した大津(熊本)による3回戦進出を懸けた一戦。

立ち上がりから攻め気抜群の両チームはアグレッシブな攻防を見せる。11分には大津が右CKの流れからゴール前の村上慶が反転シュートを狙うが、ここはDFの体を張ったブロックに阻まれる。さらに、14分には山下景司の馬力ある仕掛けからボックス右で折り返したボールを、ファーでフリーの中村健之介が右足ダイレクトで合わすが、これは枠の左に外れる。
以降は真浦劉の馬力のある仕掛けで札幌大谷が幾度か相手を引っくり返す場面も作ったが、大津優勢の時間帯が続く。サイドアタックやカウンターを起点に再三ゴールに迫ったが、GK高路地琉葦の再三に渡るビッグセーブに阻まれてゴールをこじ開けることはできなかった。

ゴールレスで折り返した後半も試合展開に大きな変化はなし。流れの中では相手の堅守に手を焼く大津だったが、セットプレーからゴールをこじ開ける。51分、左CKの場面で清水エスパルス加入内定の嶋本悠大が右足インスウィングの正確なボールをファーへ入れると、競り勝った野口悠真が頭で押し込んだ。
耐え切れずに先手を奪われた札幌大谷も失点直後のセットプレーで際どい場面を作り出すなど、徐々に相手陣内でのプレーを増やすが、早い時間帯の同点ゴールとはならず。

すると、よりオープンな展開の中で大津のエースが決定的な仕事を果たした。60分、相手陣内右サイドで舛井悠悟が見事な縦への突破から深い位置で正確なグラウンダークロスを供給。これをニアにタイミング良く走り込んだ嶋本が右足ダイレクトでゴールネットへ流し込んだ。

その後、リスクを冒して前に出る札幌大谷は主将の笹修大を軸に気迫の攻めを見せるが、大津の堅守にことごとく撥ね返される。一方、無失点は意識しつつも攻め気を失わない大津は後半終盤に舛井の突破からPKを獲得。ここでキッカーの山下が左を狙ったシュートを放つが、ここはGK高路地が意地のビッグセーブで阻止した。

この守護神のビッグプレーで流れを引き寄せた札幌大谷は後半アディショナルタイムに途中投入の中村哲爾が裏抜けからボックス内に持ち込んで魂の右足シュートを突き刺し、土壇場で一矢報いた。

それでも、1点リードを守り切った今シーズンの高円宮杯プレミアリーグ王者の大津が順当に3回戦進出。3回戦では流通経済大柏(千葉)との対戦が決定している。

札幌大谷 1-2 大津
【札幌大谷】
中村哲爾(後40+4)
【大津】
野口悠真(後11)
嶋本悠大(後20)

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日本高校サッカー選抜候補メンバー33名が発表! 選手権優勝の前橋育英から4名、準優勝の流経大柏からは6名選出

日本サッカー協会(JFA)は24日、日本高校サッカー選抜候補の選考合宿に臨むメンバーを発表した。 第103回全国高校サッカー選手権大会は、前橋育英高校と流通経済大柏高校の決勝となり、PK戦の末に前橋育英が2度目の優勝を果たして幕を閉じた。 2025シーズンのJリーグ開幕を告げる2月8日(土)の「FUJI FILM SUPER CUP」の前には、「NEXT GENERATION MATCH」が開催。6年ぶりとなるU-18Jリーグ選抜と日本高校サッカー選抜のカードで行われる。 そのメンバーの選考にあたる合宿には、選手権で優勝した前橋育英からGK藤原優希、MF黒沢佑晟、FW佐藤耕太、FWオノノジュ慶吏の4名が選出。準優勝の流通経済大柏からはGK加藤慶太、DF奈須琉世、DF佐藤夢真、MF柚木創、FW粕谷悠、FW山野春太の6名が選出された。 その他、選手権には出場できなかった市立船橋高校のDF岡部タリクカナイ颯斗や昌平高校のDF上原悠都、MF大谷湊斗、神村学園高のMF鈴木悠仁らも選ばれている。 合宿は25日から28日にかけて実施。駒澤大学、東京国際大学、U-17日本高校選抜候補とのトレーニングマッチも予定されている。 <h3>◆日本高校サッカー選抜候補メンバー</h3> GK 藤原優希(前橋育英高校/3年) 藤間広希(矢板中央高校/3年) 加藤慶太(流通経済大柏高校/3年) ギマラエス・ニコラス(市立船橋高校/3年) DF 上原悠都(昌平高校/3年) 奈須琉世(流通経済大柏高校/3年) 佐藤夢真(流通経済大柏高校/3年) 岡部タリクカナイ颯斗(市立船橋高校/3年) 森奏(堀越高校/3年) 布施克真(日大藤沢高校/3年) 鵜澤浬(静岡学園高校/3年) 山禄涼平(東福岡高校/3年) 田中佑磨(佐賀東高校/3年) 五嶋夏生(大津高校/3年) 新垣陽盛(神村学園高等部/3年) MF 大内完介(尚志高校/3年) 黒沢佑晟(前橋育英高校/3年) 大谷湊斗(昌平高校/3年) 柚木創(流通経済大柏高校/3年) 砂押大翔(帝京高校/3年) 原星也(静岡学園高校/3年) 福本一太(阪南大高校/3年) 神渡寿一(東福岡高校/3年) 畑拓海(大津高校/3年) 鈴木悠仁(神村学園高等部/3年) FW 佐藤耕太(前橋育英高校/3年) オノノジュ慶吏(前橋育英高校/3年) 粕谷悠(流通経済大柏高校/3年) 山野春太(流通経済大柏高校/3年) 森田晃(帝京高校/3年) 加藤隆成(帝京大可児高校/3年) 山下景司(大津高校/3年) 大石脩斗(鹿児島城西高校/2年) 2025.01.24 15:55 Fri
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高校サッカー選手権の優秀選手36名が決定! 優勝の前橋育英&準優勝の流経大柏から7名ずつが選出

13日、第103回全国高校サッカー選手権大会の決勝が国立競技場で行われた。 決勝のカードは、前橋育英(群馬)と流通経済大柏(千葉)のカードに。2017年の第96回大会の決勝以来の再戦となり、当時は前橋育英が0-1で勝利を収めて初優勝を成し遂げていた。 試合は12分に亀田歩夢のゴールで流通経済大柏が先制。しかし、前橋育英も右サイドからのクロスを柴野快仁がヘディングで決めて前半のうちに追いつく。 後半は互いに攻め合うもゴールが生まれず、1-1のまま延長戦へ。延長戦でも決着がつかず、PK戦にもつれ込むこととなった。 PK戦は互いに7人目までノーミス。サドンデスに入った8人目は流通経済大かしわの幸田爽良がGK藤原優希に止められ失敗する。前橋育英の8人目はスーパーサブとしてドリブルでスタンドを沸かせた白井誠也だったが、枠を外して続行となる。 互いに9人目は成功するも10人目は流通経済大柏の安藤晃希が失敗。前橋育英は同点ゴールを決めていた柴野が落ち着いて決め、前橋育英が勝利。2度目の優勝を果たした。 大会後、全国高体連サッカー部技術委員会が選考した優秀選手36名が発表。優勝した前橋育英からは7名が選出。準優勝の流通経済大柏からも7名が選出された。 その他、U-19日本代表FWでサウサンプトン入りが内定している高岡伶颯(日章学園)や清水エスパルス加入が内定しているMF嶋本悠大(大津)、川崎フロンターレ加入が内定しているDF野田裕人(静岡学園)らも選出されている。 <h3>◆優秀選手36名</h3> GK 藤原優希(前橋育英/3年) 藤間広希(矢板中央/3年) 加藤慶太(流通経済大柏/3年) DF 菅野一葵(明秀日立/3年) 瀧口眞大(前橋育英/2年) 竹ノ谷優駕(前橋育英/2年) 佐藤快風(矢板中央/3年) 奈須琉世(流通経済大柏/3年) 佐藤夢真(流通経済大柏/3年) 塩田航央(東海大相模/2年) 佐藤碧(東海大相模/3年) 野田裕人(静岡学園/3年) 大坪聖央(東福岡/3年) 山禄涼平(東福岡/3年) MF 黒沢佑晟(前橋育英/3年) 石井陽 (前橋育英/3年) 亀田歩夢(流通経済大柏/3年) 柚木創(流通経済大柏/3年) 砂押大翔(帝京/3年) 小林晄也(東海大相模/3年) 沖本陸(東海大相模/3年) 鈴木悠杏(上田西/3年) 原星也(静岡学園/3年) 福本一太(阪南大高/3年) 佐藤宏耀(東福岡/3年) 神渡寿一(東福岡/3年) 畑拓海(大津/3年) 嶋本悠大(大津/3年) FW オノノジュ慶吏(前橋育英/3年) 佐藤耕太(前橋育英/3年) 山野春太(流通経済大柏/3年) 粕谷悠(流通経済大柏/3年) 三鴨奏太(堀越/2年) 森田晃(帝京/3年) 加藤隆成(帝京大可児/3年) 高岡伶颯(日章学園/3年) 2025.01.13 21:45 Mon
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アビスパ福岡下部組織から高校No.1サイドバックへ 村上慶が大津高校で手にした“ブラッシング”とは|インターハイで見つけた原石たち

ユース教授こと安藤隆人が、2025年のインターハイで才能の原石を発見。GK・DF・MF・FWの4ポジションから1人ずつを紹介する。第2回は準優勝で今大会を終えた、大津高校のDF村上慶だ。 (第2回/全4回) 守備もできて、ビルドアップもできて、チャンスメークもフィニッシュワークもできる。大津高の3年生DF村上慶のスペックの高さは、今大会で一番と言っていいほど大きな驚きを与えてくれたものだった。 1回戦の丸岡高戦、0ー1で迎えた31分に中央でMF岩﨑天利がドリブルを仕掛けると、村上は右サイドから一気に駆け上がり、岩﨑のスルーパスを右ポケットで受けて豪快に蹴り込んで、チームのオープニングゴールを叩き出した。 続く2回戦の八戸学院大野辺地西高戦でも、1ー0で迎えた32分にDF松野秀亮の対角のロングフィードに抜け出すと、ドリブルで持ち込んでGKとの1対1を制し、FW顔負けの強烈なシュートをニア上に突き刺した。 3回戦の高知中央高戦で1アシストを記録し、準々決勝の昌平高戦でも先制点の起点となると、流通経済大柏高との準決勝では守備面で力を発揮。優勝候補筆頭をクリーンシートに抑えた。 そして神村学園高との決勝戦では右サイドバックとして攻撃を活性化させると、後半頭から左サイドバックにポジションを移してからもプレーの質は一切変わらず。49分には左サイドでボールを受けると、カットインで1人を剥がしてから右足でクロス。これをFW山本翼が決めて先制点をアシストした。1ー2で迎えた延長後半2分には中央でビルドアップに関与していく。、素早くボールを左足でオープンに持って持ち運び、左サイドを駆け上がったMF松岡凛へ展開。松岡のクロスから岩﨑が同点ヘッドを叩き込んだ。 チームはPK戦の末に敗れて、悲願のインターハイ初優勝は叶わなかった。だが、村上は決勝という大舞台での1アシストを含め、サイドバックながら6試合でセットプレーなしの2ゴール2アシスト、2つのゴールの起点となり、4試合のクリーンシートにも貢献し、攻守両面で頭抜けた存在感を放った。 もともと能力は非常に高く、すでにJ1複数クラブが獲得オファーを出すなど、高卒プロは間違いない存在だった。 アビスパ福岡U-15ではスピードを生かした攻撃参加が武器の右サイドバックとして活躍し、U-18の昇格を断って「小学生からずっとアビスパにいたので、高校は環境を変えて成長したいと思った」と、『公立の雄』と呼ばれる大津高の門を叩いた。 小学生の時から徹底して磨いた利き足ではない左足のキックと、182cmのサイズとスピード、対人能力の高さを買われ、大津では1年生からレギュラーを奪取。左右のサイドバックに加えて4バックと3バックのセンターバックと、ディフェンスラインの全ポジションを経験している。 2024年はセンターバックをメインにプレーし、プレミアリーグWESTを制覇。勢いそのままにチャンピオンシップも制して、『ユース年代真の日本一』に輝いている。2025年は右サイドバックがメインポジションとなり、状況に応じて左サイドバックに切り替わることが増えた。 インターハイでも左右のサイドバックをこなしていたが、驚くのは左右どちらでもプレースタイルが変わることなく、プレーのクオリティーを維持できることだ。 守備面では1対1でも自分の間合いにして、相手が仕掛けてきたところで巧みに身体をねじ込み奪い取ったり、後ろの状況を確認してから中を切るのか、縦を切るのかを的確に判断してポジショニングを取り相手の侵入を防いだりと、駆け引きと身体能力で相手を上回ることができる。 攻撃面ではスピードに乗った縦突破からのクロスと、ボランチラインまで持ち出してビルドアップに関わるプレーに留まらない。ボランチラインを肥えてドライブしてサイドに展開したり、トップ下やFWとのワンツーで抜け出したり、ドリブルで剥がしてからスルーパスやシュートまで持ち込むなど、フィニッシャーとして能力を発揮することも可能だ。 「2024年からビルドアップに関わったり、カットインして左右の足でクロスを上げたりするイメージは持っていましたが、2025年に入って山城(朋大)監督から『もう一つ奥に入って、ブラッシング(パスを出した方向に動きリターンパスなどを受ける一連のパス交換)をかけろ』と言われて、意識的に取り入れるようになりました」 これまではサイドでブロックができている状態での仕掛けや、ボランチラインでボールを離す前提でボールを受けたり、運んだりしていたことで、見える景色が限定されていた。しかし、もう一つ中に入ることで、自分の視野とプレーの幅が一気に広がった。 「より左の奥のサイドハーフやサイドバックの動きも把握できることで、サイドチェンジや逆のポケットに対する反応が格段に良くなったし、FWとトップ下の選手とポジションが近くなることで、ワンツーやスルーパス、そのままドリブル突破など、前の選手の動きに応じて、常にラインブレイクする選択肢を持ちながらプレーできるようになりました」 スピードに乗った中でいろいろなことができる。それは同時にポジショナルプレーの整理にもつながった。 ボランチラインで素直にボールを離す時と一つ奥に運ぶ判断、縦突破とカットインの選択、仕掛ける場所の把握。そして、仕掛けた後にどこに戻るべきかという守備のポジショニングの質が格段に増した。 例えばブラッシングをかけてボールを奪われた時、自分が上がってできたスペースをスライドで埋めてくれるからこそ、無理に元のポジションに戻ろうとする必要がない。奪われたボールのアプローチに行くか、その距離が遠ければ、スライドによって生まれたスペースを埋めるという選択肢の中から選べる。そうなると、より高い位置で守備をすることになり、奪い返した時に攻撃の中継点になったり、再びブラッシングを仕掛けたりと、ショートカウンターで攻撃に厚みをもたらすことができるのだ。 「周りがサポートをしてくれるからこそ、僕は奪われたらすぐにボールにアプローチをして即時奪還に行くことができるし、そのまま残って次のチャンスを狙うこともできる。こうした動きは自分がセンターバックをやっている時に、相手にされたら嫌なことで、コーチングなどで注意を払っていたところなので、その経験も役に立っていると思います」 90分間持続できる体力強化と終盤でのギアアップも含め、身体と技術、頭脳も着実に成長のステップを踏んでいる。大津高での変貌を目の当たりにしてきただけに、今後の成長が非常に楽しみでならない。 取材・文=安藤隆人 2025.08.06 12:00 Wed
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名門校は順当に1回戦突破! 最注目の高岡伶颯が圧巻ハットトリック発進、31日の2回戦には王者・青森山田が登場【全国高校サッカー選手権大会】

29日、第103回全国高校サッカー選手権大会の1回戦が各地で行われた。 28日に開幕を迎えた高校サッカー選手権。開幕戦は国立競技場で行われ、15年ぶりに出場する帝京(東京B)が京都橘(京都)相手に劇的な勝利を収め、開幕戦を飾っていた。 一夜明け、1回戦の残り試合が開催。東福岡(福岡)、静岡学園(静岡)、前橋育英(群馬)など名門校が初戦に臨んだ。 今大会最注目選手の1人であるU-19日本代表FW高岡伶颯を擁する日章学園(宮崎)は、西目(秋田)とフクダ電子アリーナで対戦。卒業後はサウサンプトン加入が内定している高岡は、「20ゴール」という大きな目標を掲げて臨んだ中、圧巻のパフォーマンスを披露。前半だけでハットトリックを記録する活躍を見せると、ベガルタ仙台に加入が内定しているMF南創太が後半ダメ押し、1-6で勝利を収めた。 また、今年の高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグで優勝を果たした大津(熊本)は、福井商(福井)と県立柏の葉公園総合競技場で対戦。前半はプレミアリーグで11得点を記録したFW兼松将のゴールで先制すると、後半にはプレミアリーグで20得点を記録し、ファイナルでも2得点の活躍を見せたFW山下景司がゴール。0-4で快勝を収めた。 その他、常連校対決となった尚志(福島)vs東福岡(福岡)はゴールレスのままPK戦に突入。3-5で東福岡が2回戦に進出することに。また、札幌大谷(北海道)と初出場の寒川(香川)は1-1でPK戦にもつれ込むと、14人ずつが蹴り12-11で札幌大谷が勝利を収めた。 一方で、今大会注目を集める予定だった神村学園を予選で下して出場した鹿児島城西(鹿児島)は初出場の金沢学院大附属(石川)と0-0でPK戦に。4-3で敗れ、初戦敗退となった。その他、前橋育英は2-0で米子北(鳥取)を、静岡学園は2-0で広島国際学院(広島)を下して2回戦に進出。優勝経験校である、山梨学院(山梨)vs滝川第二(兵庫)は1-2で滝川第二が勝利を収めた。 その他、初出場の龍谷富山(富山)は那覇西(沖縄)に0-0の末、PK戦で5-4と勝利。明誠(島根)は愛工大名電(愛知)に6-3で撃ち合いの末に・敗れていた。 2回戦は12月31日に各地で行われる。前回王者であるシードの青森山田(青森)は高川学園(山口)と対戦する。 <h3>◆全国高校サッカー選手権大会</h3> 【開幕戦】 ▽12/28(土) 帝京(東京B) 2-1 京都橘(京都) [国立競技場] 【1回戦】 ▽12/29(日) 《Aブロック》 ◼︎浦和駒場スタジアム [12:05] 専大北上(岩手) 0-2 高知(高知) [14:10] 静岡学園(静岡) 2-0 広島国際学院(広島) ◼︎NACK5スタジアム大宮 [12:05] 正智深谷(埼玉) 2-1 長崎総科大附(長崎) [14:10] 尚志(福島) 0-0(PK:3-5) 東福岡(福岡) 《Bブロック》 ◼︎駒沢陸上競技場 [12:05] 前橋育英(群馬) 2-0 米子北(鳥取) [14:10] 愛工大名電(愛知) 6-3 明誠(島根) ◼︎味の素フィールド西が丘 [12:05] 龍谷富山(富山) 0-0(PK:5-4) 那覇西(沖縄) ◼︎Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu [14:10] 東海大山形(山形) 0-1 松山北(愛媛) 《Cブロック》 ◼︎県立柏の葉公園総合競技場 [12:05] 福井商(福井) 0-4 大津(熊本) [14:10] 札幌大谷(北海道) 1-1(PK:12-11) 寒川(香川) ◼︎フクダ電子アリーナ [12:05] 矢板中央(栃木) 2-1 岡山学芸館(岡山) [14:10] 西目(秋田) 1-6 日章学園(宮崎) 《Dブロック》 ◼︎Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu [12:05] 金沢学院大附(石川) 0-0(PK:4-3) 鹿児島城西(鹿児島) ◼︎ニッパツ三ツ沢球技場 [12:05] 山梨学院(山梨) 1-2 滝川第二(兵庫) [14:10] 東北学院(宮城) 3-1 奈良育英(奈良) 【2回戦】 ▽12/31(火) 《Aブロック》 ◼︎NACK5スタジアム大宮 [12:05] 青森山田(青森) vs 高川学園(山口) [14:10] 新潟明訓(新潟) vs 阪南大高(大阪) ■浦和駒場スタジアム [12:05] 静岡学園(静岡) vs 高知(高知) [14:10] 東福岡(福岡) vs 正智深谷(埼玉) 《Bブロック》 ◼︎味の素フィールド西が丘 [12:05] 帝京大可児(岐阜) vs 大分鶴崎(大分) [14:10] 松山北(愛媛) vs 龍谷富山(富山) ◼︎駒沢陸上競技場 [12:05] 前橋育英(群馬) vs 愛工大名電(愛知) [14:10] 津工(三重) vs 堀越(東京A) 《Cブロック》 ◼︎県立柏の葉公園総合競技場 [12:05] 流通経済大柏(千葉) vs 佐賀東(佐賀) [14:10] 札幌大谷(北海道) vs 大津(熊本) ◼︎フクダ電子アリーナ [12:05] 矢板中央(栃木) vs 日章学園(宮崎) [14:10] 上田西(長野) vs 徳島市立(徳島) 《Dブロック》 ◼︎ニッパツ三ツ沢球技場 [12:05] 明秀日立(茨城) vs 近大和歌山(和歌山) [14:10] 東北学院(宮城) vs 滝川第二(兵庫) ◼︎Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu [12:05] 東海大相模(神奈川) vs 草津東(滋賀) [14:10] 帝京(東京B) vs 金沢学院大附(石川) <span class="paragraph-title">【動画】高岡伶颯が圧巻ハットトリック|西目vs日章学園 ダイジェスト</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="4tcn0B88pBI";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.12.29 22:40 Sun

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