「観客の声が聞こえて緊張してしまった」注目の前橋育英2年生ドリブラー白井誠也、PK失敗も先輩に救われる「ごめんなさいとしか言えなかった」

2025.01.14 00:09 Tue
今大会注目を集めた2年生ドリブラーの白井誠也
©超ワールドサッカー
今大会注目を集めた2年生ドリブラーの白井誠也
前橋育英(群馬)のMF白井誠也が、決勝戦となった流通経済大柏(千葉)戦を振り返った。
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13日、第103回全国高校サッカー選手権大会の決勝が国立競技場で開催。前橋育英と流経大柏が対戦した。両校は2017年の第96回大会の決勝でも対戦しており、当時は前橋育英が終了間際の決勝ゴールで初優勝。前橋育英は前回の再現を、流経大柏はリベンジを果たしたい一戦だった。
今回の決勝は流経大柏が得意の前線からのハイプレスでゴールに迫っていくと、12分に亀田歩夢のゴールで先制。前橋育英はパスをつなぎながら攻め込むも、なかなか苦しい展開となるが、31分に黒沢佑晟の見事な切り返しから最後は柴野快仁が決めて同点。その後は両者譲らず、PK戦にまでもつれ込んだ。

PK戦でも両者は譲らず、7人目まで全員成功。流経大柏の8人目をGK藤原優希がセーブすると、前橋育英の8人目は白井。しかし、枠を外してしまい優勝を決められず。それでも10人目を再びGK藤原がセーブ。最後は柴野が決めて見事に優勝を果たした。
得意のドリブルを武器に、チームを活性化させ、スーパーサブ的な立場で注目を集めた白井。ボールを持てばスタンドがザワつくほどの注目を集める大会となった。

2年生ながら優勝を経験した白井は「今はチームのみんなのおかげで勝てたので感謝の気持ちでいっぱいなのと、嬉しい気持ちでいっぱいです」と率直な気持ちを述べた。

ただ、PK戦ではまさかの失敗。大きなプレッシャーを感じてしまったと明かした。

「自分は小さい時からPKが苦手で、不安という気持ちが強かったのと、自分が蹴りに行った時に観客の声が聞こえて緊張してしまって、力んでしまいました」

決めれば優勝という状況も「本当にプレッシャーになってしまって、緊張してしまいました」とコメント。ただ、先輩でもあるGK藤原が見事に挽回してくれた。

「本当にごめんなさいとしか言えなくて、もう1回止めてくれという思いを伝えることしかできませんでした」と語った白井。「藤原さんにはいつも助けてもらっているので、頼り甲斐のある先輩です」と、守護神に感謝。一方で藤原からは「外したおかげで見せ場ができたと優しい言葉をかけてくれて、良い先輩だなと思いました。めっちゃかっこいいです」と、気の利いたコメントをもらっていたという。

この試合の57分から登場した白井。同点の中でピッチに入ると、積極的に仕掛ける姿勢を見せていった。

「同点の場面での出場だったので、攻撃の面で貢献しなきゃいけないと思いすぎて、視野が狭くなってしまいました。まだ改善しなければいけないと思います」

「(周りに)言われてはいないんですが、自分の中でもっと簡単にプレーできる部分があったので、周りをもっと使っていかないといけないなと思いました」

大きな舞台に立っての日本一。自身も注目を集める存在となり、今までにない経験ができた。

「相手もこの試合にかける思いが伝わってきて、その中でも自分のプレーを出さなければいけないという難しさも経験できたのは良かったと思います」と振り返る白井。優勝という結果を残しても、PK失敗など不完全燃焼の思いは次の大会に繋げたいという。

「国立では悔いが残っているので、来年絶対に戻ってこようと思いますし、インターハイや選手権でみんなで頑張ってやっていきたいという気持ちが強くなりました」

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高校サッカー選手権の優秀選手36名が決定! 優勝の前橋育英&準優勝の流経大柏から7名ずつが選出

13日、第103回全国高校サッカー選手権大会の決勝が国立競技場で行われた。 決勝のカードは、前橋育英(群馬)と流通経済大柏(千葉)のカードに。2017年の第96回大会の決勝以来の再戦となり、当時は前橋育英が0-1で勝利を収めて初優勝を成し遂げていた。 試合は12分に亀田歩夢のゴールで流通経済大柏が先制。しかし、前橋育英も右サイドからのクロスを柴野快仁がヘディングで決めて前半のうちに追いつく。 後半は互いに攻め合うもゴールが生まれず、1-1のまま延長戦へ。延長戦でも決着がつかず、PK戦にもつれ込むこととなった。 PK戦は互いに7人目までノーミス。サドンデスに入った8人目は流通経済大かしわの幸田爽良がGK藤原優希に止められ失敗する。前橋育英の8人目はスーパーサブとしてドリブルでスタンドを沸かせた白井誠也だったが、枠を外して続行となる。 互いに9人目は成功するも10人目は流通経済大柏の安藤晃希が失敗。前橋育英は同点ゴールを決めていた柴野が落ち着いて決め、前橋育英が勝利。2度目の優勝を果たした。 大会後、全国高体連サッカー部技術委員会が選考した優秀選手36名が発表。優勝した前橋育英からは7名が選出。準優勝の流通経済大柏からも7名が選出された。 その他、U-19日本代表FWでサウサンプトン入りが内定している高岡伶颯(日章学園)や清水エスパルス加入が内定しているMF嶋本悠大(大津)、川崎フロンターレ加入が内定しているDF野田裕人(静岡学園)らも選出されている。 <h3>◆優秀選手36名</h3> GK 藤原優希(前橋育英/3年) 藤間広希(矢板中央/3年) 加藤慶太(流通経済大柏/3年) DF 菅野一葵(明秀日立/3年) 瀧口眞大(前橋育英/2年) 竹ノ谷優駕(前橋育英/2年) 佐藤快風(矢板中央/3年) 奈須琉世(流通経済大柏/3年) 佐藤夢真(流通経済大柏/3年) 塩田航央(東海大相模/2年) 佐藤碧(東海大相模/3年) 野田裕人(静岡学園/3年) 大坪聖央(東福岡/3年) 山禄涼平(東福岡/3年) MF 黒沢佑晟(前橋育英/3年) 石井陽 (前橋育英/3年) 亀田歩夢(流通経済大柏/3年) 柚木創(流通経済大柏/3年) 砂押大翔(帝京/3年) 小林晄也(東海大相模/3年) 沖本陸(東海大相模/3年) 鈴木悠杏(上田西/3年) 原星也(静岡学園/3年) 福本一太(阪南大高/3年) 佐藤宏耀(東福岡/3年) 神渡寿一(東福岡/3年) 畑拓海(大津/3年) 嶋本悠大(大津/3年) FW オノノジュ慶吏(前橋育英/3年) 佐藤耕太(前橋育英/3年) 山野春太(流通経済大柏/3年) 粕谷悠(流通経済大柏/3年) 三鴨奏太(堀越/2年) 森田晃(帝京/3年) 加藤隆成(帝京大可児/3年) 高岡伶颯(日章学園/3年) 2025.01.13 21:45 Mon
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U-17日本高校サッカー選抜候補の40名が発表! 前橋育英からはドリブルで沸かせたMF白井誠也など5名選出、選手権得点王の堀越FW三鴨奏太ら

日本サッカー協会(JFA)は24日、U-17日本高校サッカー選抜候補の選考合宿に臨むメンバーを発表した。 第103回全国高校サッカー選手権大会は、前橋育英高校と流通経済大柏高校の決勝となり、PK戦の末に前橋育英が2度目の優勝を果たして幕を閉じた。 現在の高校2年生を中心に構成されているU-17日本高校サッカー選抜候補。選手権で優勝した前橋育英からは優秀選手にも名を連ねたDF瀧口眞大、DF竹ノ谷優駕や切れ味鋭いドリブルが注目を集めたMF白井誠也など5名が選出された。 また、準優勝の流経大柏からはMF安藤晃希の1名のみが選出。その他、大会得点王のFW三鴨奏太(堀越)や優秀選手に選ばれたDF塩田航央(東海大相模高校)らも選出されている。 合宿は25日から28日まで行われ、駒澤大学、東京国際大学、日本高校サッカー選抜候補とトレーニングマッチを行う。 <h3>◆U-17日本高校サッカー選抜候補メンバー</h3> GK 松田駿(青森山田高校/2年) 金沢楓(矢板中央高校/2年) 仲七璃(帝京長岡高校/1年) 有竹拓海(静岡学園高校/2年) 定本翼(名古屋高校/2年) 村上葵(大津高校/2年) DF 大石蓮斗(札幌大谷高校/2年) 齊藤空人(鹿島学園高校/2年) 瀧口眞大(前橋育英高校/2年) 竹ノ谷優駕(前橋育英高校/2年) 篠崎健人(市立船橋高校/1年) 塩田航央(東海大相模高校/2年) 陶山響(桐光学園高校/2年) 萩原慶(桐光学園高校/1年) 咲本大(近畿大学付属高校/2年) 熊野俊典(米子北高校/1年) 村上慶(大津高校/2年) 中野陽斗(神村学園高等部/2年) MF 根木翔大(尚志高校/2年) 柴野快仁(前橋育英高校/2年) 白井誠也(前橋育英高校/2年) 平林尊琉(前橋育英高校/2年) 平野巧(矢板中央高校/2年) 安藤晃希(流通経済大柏高校/2年) 和食陽向(帝京長岡高校/1年) 山崎絢心(富士市立高校/2年) 樺山文代志(興國高校/2年) 玉山煌稀(履正社高校/2年) 湯月哲大(米子北高校/2年) 万代大和(岡山学芸館高校/2年) 佐々木悠太(神村学園高等部/2年) 福島和毅(神村学園高等部/2年) FW 小泉ハーディ(日本体育大学柏高校/2年) 三鴨奏太(堀越高校/2年) 宮本周征(帝京高校/2年) 篠塚怜音(静岡学園高校/2年) 伊藤湊太(京都橘高校/2年) 若槻大雲(立正大淞南高校/2年) 大森風牙(高川学園高校/2年) 日髙元(神村学園高等部/2年) 2025.01.24 16:40 Fri
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7年ぶりの決勝で再戦、前橋育英vs流通経済大柏の当時のメンバーは後のJリーガーだらけ

13日、第103回全国高校サッカー選手権大会の決勝が国立競技場で開催。前橋育英(群馬)と流通経済大柏(千葉)が共に2度目の優勝をかけて対戦する。 11日に行われた準決勝では、前橋育英が東福岡(福岡)を、流通経済大柏が東海大相模(神奈川)を下して決勝に進出。前橋育英は2017年以来、流通経済大柏は2018年以来の決勝進出となる。 両校は、2017年の第96回大会の決勝で対戦。当時は前橋育英が0-1で勝利を収めて初優勝を成し遂げており、7年ぶりの再戦となる。 今回は決勝を前に、改めて7年前の決勝を振り返ってみる。 当時の流通経済大柏はインターハイを制し、2冠を目指していたチーム。対する前橋育英は2年連続で決勝に駒を進め、インターハイでは準決勝で対戦し、流通経済大柏が勝利していた。 試合は、0-0のまま終了するかと思われた中、92分に榎本樹が値千金の決勝ゴールを記録し、0-1で前橋育英が勝利。初優勝を収めるとともに、群馬県勢にとっても初の優勝を持ち帰ることとなった。 埼玉スタジアム2002で開催されたこの試合だが、両チームのメンバーは後にJリーガーとして活躍している選手が多数いる。 流通経済大柏ではキャプテンのMF宮本優太(京都サンガF.C.)やDF関川郁万(鹿島アントラーズ)、MF菊地泰智(名古屋グランパス)らが在籍。前橋育英はDF角田涼太朗(コルトレイク)やDF松田陸(ジェフユナイテッド千葉)、DF渡邊泰基(横浜F・マリノス)などがいた。 流通経済大柏にとっては7年越しのリベンジを、前橋育英は当時も山田耕介監督がチームそ率いており、7年前の再現を目指して国立競技場で対戦。果たして2度目の優勝を果たすのはどちらか。試合は13日の14時5分にキックオフを迎える。 <h3>◆第96回大会 両チームメンバー</h3> 【流通経済大柏】 GK [1]薄井覇斗(ジェフユナイテッド千葉) プロ入り進路:流通経済大学→松本山雅FC DF [2]近藤立都 [5]関川郁万(鹿島アントラーズ) プロ入り進路:鹿島アントラーズ [6]瀬戸山俊 [12]佐藤蓮 [20]三本木達哉 プロ入り進路:神奈川大学→アルビレックス新潟シンガポール MF [4]宮本優太(京都サンガF.C.) プロ入り進路:流通経済大学→浦和レッズ [10]菊地泰智(名古屋グランパス) プロ入り進路:流通経済大学→サガン鳥栖 [24]宮本泰晟 FW [11]安城和哉 [14]熊澤和希(柏レイソル) プロ入り進路:流通経済大学→柏レイソル 控え GK [25]猪瀬康介(SC相模原) プロ入り進路:FC琉球 DF [3]坂下景太 [26]西尾颯大 MF [7]鬼京大翔 [8]金澤哲流 [9]加藤蓮 [16]丹沢翔吾 [19]石川貴登 FW [23]池田啓利 【前橋育英】 GK [12]湯沢拓也 DF [2]後藤田亘輝(FC琉球) プロ入り進路:青山学院大学→水戸ホーリーホック [3]角田涼太朗(KVコルトレイク/ベルギー) プロ入り進路:筑波大学→横浜F・マリノス [5]松田陸(ジェフユナイテッド千葉) プロ入り進路:ガンバ大阪 [15]渡邊泰基(横浜F・マリノス) プロ入り進路:アルビレックス新潟 MF [7]塩澤隼人 [8]五十嵐理人 プロ入り進路:鹿屋体育大学→栃木SC [9]田部井悠(レイラック滋賀FC) プロ入り進路:早稲田大学→ザスパクサツ群馬 [14]田部井涼(ファジアーノ岡山) プロ入り進路:法政大学→横浜FC FW [10]飯島陸(ヴァンフォーレ甲府) プロ入り進路:法政大学→ヴァンフォーレ甲府) [22]榎本樹(ヤング・ライオンズ/シンガポール) プロ入り進路:松本山雅FC ▽控え GK [1]松本瞬 DF [6]山﨑舜介 [16]若月輝 [17]山﨑広大 MF [19]高橋周 [23]秋山裕紀(アルビレックス新潟) プロ入り進路:アルビレックス新潟 [25]森田泰虎 FW [13]宮崎鴻(ベガルタ仙台) プロ入り進路:駒澤大学→栃木SC [24]高橋尚紀(カマタマーレ讃岐) プロ入り進路:国士舘大学→カマタマーレ讃岐 2025.01.12 22:55 Sun
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「嬉しかった」狙い通りの逆転ゴールをアシストした前橋育英FWオノノジュ慶吏、メンタル面の成長も口に「一体感はどんどん上がっている」

前橋育英(群馬)のエースであるFWオノノジュ慶吏が、準決勝の東福岡(福岡)戦を振り返った。 11日、第103回全国高校サッカー選手権大会の準決勝が国立競技場で行われた。 1回戦から勝ち上がってきた前橋育英は、同じく1回戦から勝ち上がってきた東福岡と対戦。これまで国立競技場では勝利したことがなかった前橋育英が、初勝利をかけて臨んだ。 試合は11分に伊波樹生のゴールで東福岡が先制。ここまで無失点の東福岡の堅守をなかなか打ち破れなかった前橋育英だったが、後半に入り佐藤耕太が同点ゴールを奪うと、オノノジュ慶吏のアシストから佐藤が逆転ゴールを記録。さらに白井誠也もダメ押しゴールを奪い、1-3で勝利を収めた。 過去に1度優勝を経験していながらも、当時は国立競技場ではなく埼玉スタジアム2002が舞台だったため、今回が国立での初勝利となった前橋育英。ゴールこそなかったが、逆転ゴールをアシストしたオノノジュ慶吏は、試合を振り返った。 「今まで厳しい試合を戦い抜いてきたからこそ、前半に1点取られても、焦らずに『自分たちならできる』というメンタリティでできました」 「チームとしての一体感はどんどん上がっています。サッカーじゃない部分も、チームとして良くなっています」 1回戦からしっかりと勝ち上がり、決勝まで上り詰めた前橋育英。自身のアシストとなった2点目のシーンについても振り返った。 「試合前に(コーチの)湯浅(英明)さんに相手は強いCBが前に来る、人に対して強く来ると言っていたので、逆にそれを利用して、引きつけて、横パスを出せばもう1人が狙えるんじゃないかということを試合前に話されました」 「本当にそのままのゴールだなという感じです。2、3人自分のところに来てくれて、サトコウ(佐藤耕太)が空いていたのでパスを出したら決めてくれました」 思い通りのゴールを生んだプレーを「嬉しかった」と振り返ったオノノジュ慶吏。一方で、国立競技場のピッチについては「日陰のところがめっちゃ滑って、ゴール前とかは芝ごと滑っちゃうという感じで、ポイント刺さってても芝ごと滑っちゃう感じでやりにくかったです」と、スリッピーでやりにくい部分があったと振り返った。 決勝の相手は流通経済大柏。7年前の決勝で1-0と倒した相手だが、先輩たちに続くことができるか注目だ。 2025.01.11 22:15 Sat

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