「自分の責任」見事な先制ゴールも3失点で逆転負け、東福岡FW伊波樹生は「後悔が大きい」と振り返るも家族やライバルに感謝「感謝の気持ちを大事に」

2025.01.12 00:13 Sun
東福岡の先制ゴールを決めた伊波樹生
©超ワールドサッカー
東福岡の先制ゴールを決めた伊波樹生
東福岡(福岡)のFW伊波樹生が、前橋育英(群馬)戦を振り返った。

11日、第103回全国高校サッカー選手権大会の準決勝が国立競技場で行われた。

1回戦から勝ち上がってきた東福岡は、同じく1回戦から勝ち上がってきた前橋育英と対戦。1回戦から2度のPK戦での勝ち上がりがある中で、4試合無失点で勝ち上がる堅守を武器としていた。
準決勝でもその特徴は顕著に表れる。11分、伊波樹生のゴールで先制した東福岡は、反撃に出る前橋育英の攻撃を寸断。なかなかシュートを打たせない。

しかし、後半に入りギアを上げた前橋育英に対し、48分に佐藤耕太のゴールで追いつかれると、54分には鮮やかなシュートを佐藤に決められ逆転される展開に。さらに58分には後半から出場した白井誠也にもゴールを許し、1-3で逆転負けを喫してしまった。
先制点のシーンについては「監督から『あそこを狙って走れ』と言われていたので、信じて走りました」とコメント。「監督に言われた通りにしっかり決められました」と、狙い通りのゴールを挙げられたと振り返った。

しかし、チームは逆転負け。伊波は前線で奮闘も追加点を奪えず、自身のパフォーマンスを反省した。

「自分が点を取って勝たせてやりたかったんですけど、3失点しまった時も、何としても自分がその分点取って勝たせてやるっていう試合に挑んだので、それができなくて申し訳ないという気持ちがちょっと強いです」

逆転を許してからは焦りもあったという伊波。「焦りが多かったですし、周りも見えてなかったようになって、あそこで自分のメンタルの弱さが出ました」と振り返り、「日本一の監督にさせてやりたかったんですけど、自分の責任です」と悔しさを噛み締めていた。

卒業後の進路は決まっていないという伊波。「ゴール前の質、点を取れるFWになりたいです」と、この先の目指す姿を語った。

東福岡で3年間プレーし「人間性」が最も成長したという伊波。ただ、最後の選手権に関しては「正直言って、後悔が大きいです」とコメント。3年間を振り返っても、後悔もあるとしながら、ライバルと認めたFW上田康介(3年)らスタンドの応援団や家族にも感謝した。

「プレーの中でもそうですし、3年間を振り返っても、これ以上できなかった気もするし、ほかにも出来た気もします。何が正解かは分からないですが、それでもここまで来れたのは、親だったり支えてくれている人のおかげです」

「あとは、応援席にいる上田というライバルのおかげで来れたので、しっかり感謝の気持ちを大事にしていきたいです」

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東福岡(福岡)のFW伊波樹生が、前橋育英(群馬)戦を振り返った。 11日、第103回全国高校サッカー選手権大会の準決勝が国立競技場で行われた。 1回戦から勝ち上がってきた東福岡は、同じく1回戦から勝ち上がってきた前橋育英と対戦。1回戦から2度のPK戦での勝ち上がりがある中で、4試合無失点で勝ち上がる堅守を武器としていた。 準決勝でもその特徴は顕著に表れる。11分、伊波樹生のゴールで先制した東福岡は、反撃に出る前橋育英の攻撃を寸断。なかなかシュートを打たせない。 しかし、後半に入りギアを上げた前橋育英に対し、48分に佐藤耕太のゴールで追いつかれると、54分には鮮やかなシュートを佐藤に決められ逆転される展開に。さらに58分には後半から出場した白井誠也にもゴールを許し、1-3で逆転負けを喫してしまった。 先制点のシーンについては「監督から『あそこを狙って走れ』と言われていたので、信じて走りました」とコメント。「監督に言われた通りにしっかり決められました」と、狙い通りのゴールを挙げられたと振り返った。 しかし、チームは逆転負け。伊波は前線で奮闘も追加点を奪えず、自身のパフォーマンスを反省した。 「自分が点を取って勝たせてやりたかったんですけど、3失点しまった時も、何としても自分がその分点取って勝たせてやるっていう試合に挑んだので、それができなくて申し訳ないという気持ちがちょっと強いです」 逆転を許してからは焦りもあったという伊波。「焦りが多かったですし、周りも見えてなかったようになって、あそこで自分のメンタルの弱さが出ました」と振り返り、「日本一の監督にさせてやりたかったんですけど、自分の責任です」と悔しさを噛み締めていた。 卒業後の進路は決まっていないという伊波。「ゴール前の質、点を取れるFWになりたいです」と、この先の目指す姿を語った。 東福岡で3年間プレーし「人間性」が最も成長したという伊波。ただ、最後の選手権に関しては「正直言って、後悔が大きいです」とコメント。3年間を振り返っても、後悔もあるとしながら、ライバルと認めたFW上田康介(3年)らスタンドの応援団や家族にも感謝した。 「プレーの中でもそうですし、3年間を振り返っても、これ以上できなかった気もするし、ほかにも出来た気もします。何が正解かは分からないですが、それでもここまで来れたのは、親だったり支えてくれている人のおかげです」 「あとは、応援席にいる上田というライバルのおかげで来れたので、しっかり感謝の気持ちを大事にしていきたいです」 2025.01.12 00:13 Sun

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高校サッカー選手権の優秀選手36名が決定! 優勝の前橋育英&準優勝の流経大柏から7名ずつが選出

13日、第103回全国高校サッカー選手権大会の決勝が国立競技場で行われた。 決勝のカードは、前橋育英(群馬)と流通経済大柏(千葉)のカードに。2017年の第96回大会の決勝以来の再戦となり、当時は前橋育英が0-1で勝利を収めて初優勝を成し遂げていた。 試合は12分に亀田歩夢のゴールで流通経済大柏が先制。しかし、前橋育英も右サイドからのクロスを柴野快仁がヘディングで決めて前半のうちに追いつく。 後半は互いに攻め合うもゴールが生まれず、1-1のまま延長戦へ。延長戦でも決着がつかず、PK戦にもつれ込むこととなった。 PK戦は互いに7人目までノーミス。サドンデスに入った8人目は流通経済大かしわの幸田爽良がGK藤原優希に止められ失敗する。前橋育英の8人目はスーパーサブとしてドリブルでスタンドを沸かせた白井誠也だったが、枠を外して続行となる。 互いに9人目は成功するも10人目は流通経済大柏の安藤晃希が失敗。前橋育英は同点ゴールを決めていた柴野が落ち着いて決め、前橋育英が勝利。2度目の優勝を果たした。 大会後、全国高体連サッカー部技術委員会が選考した優秀選手36名が発表。優勝した前橋育英からは7名が選出。準優勝の流通経済大柏からも7名が選出された。 その他、U-19日本代表FWでサウサンプトン入りが内定している高岡伶颯(日章学園)や清水エスパルス加入が内定しているMF嶋本悠大(大津)、川崎フロンターレ加入が内定しているDF野田裕人(静岡学園)らも選出されている。 <h3>◆優秀選手36名</h3> GK 藤原優希(前橋育英/3年) 藤間広希(矢板中央/3年) 加藤慶太(流通経済大柏/3年) DF 菅野一葵(明秀日立/3年) 瀧口眞大(前橋育英/2年) 竹ノ谷優駕(前橋育英/2年) 佐藤快風(矢板中央/3年) 奈須琉世(流通経済大柏/3年) 佐藤夢真(流通経済大柏/3年) 塩田航央(東海大相模/2年) 佐藤碧(東海大相模/3年) 野田裕人(静岡学園/3年) 大坪聖央(東福岡/3年) 山禄涼平(東福岡/3年) MF 黒沢佑晟(前橋育英/3年) 石井陽 (前橋育英/3年) 亀田歩夢(流通経済大柏/3年) 柚木創(流通経済大柏/3年) 砂押大翔(帝京/3年) 小林晄也(東海大相模/3年) 沖本陸(東海大相模/3年) 鈴木悠杏(上田西/3年) 原星也(静岡学園/3年) 福本一太(阪南大高/3年) 佐藤宏耀(東福岡/3年) 神渡寿一(東福岡/3年) 畑拓海(大津/3年) 嶋本悠大(大津/3年) FW オノノジュ慶吏(前橋育英/3年) 佐藤耕太(前橋育英/3年) 山野春太(流通経済大柏/3年) 粕谷悠(流通経済大柏/3年) 三鴨奏太(堀越/2年) 森田晃(帝京/3年) 加藤隆成(帝京大可児/3年) 高岡伶颯(日章学園/3年) 2025.01.13 21:45 Mon
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「いやいやこれじゃダメでしょ」前半沈黙も3発逆転の前橋育英、山田耕介監督がHTの修正語る「選手交代と選手たちが目を覚ましてくれて…」

決勝進出を決めた前橋育英の山田耕介監督が東福岡戦を振り返った。 前橋育英は11日、第103回全国高校サッカー選手権大会の準決勝で東福岡に3-1で勝利。序盤に失点し、前半はほとんどチャンスを作れなかったが、後半頭からの交代も功を奏し、FW佐藤耕太の2ゴールとMF白井誠也のゴールで逆転勝利を収めた。 ハーフタイムでの修正については、「いやいやこれじゃダメでしょ」と選手たちに発破をかけたという山田監督。48分から58分にかけての一挙3得点の要因を試合後に語った。 「やっぱり前半の出来は良くなくて。それで我々も思い切って2人交代してリズムを作っていこうとしました。その結果、10分間ぐらいでしたかね、トントンと点が取れた」 「その選手交代と選手たちが目を覚ましてくれて、いつもやっているサッカーをやってくれたということに繋がっていったのではないかなと思います」 「球際とか、攻守の切り替えのところとかはうちが良くなりつつあり、より良い攻撃ができるようになったのだと思います」 また、これで4度目の決勝進出となる前橋育英だが、過去3度は国立競技場が建て替え工事中の出来事。国立での初勝利については「いつも負けているので良かったです」と笑いを誘った。 さらに、前回の堀越戦からは1週間空いての準決勝。1回戦から準々決勝まで過密日程のなか勝ち上がってきたが、この間の調整がうまくいったことも勝利に結びついたようだ。 「うちは1回戦からだったので今日で5試合目になるんですけれども、4試合連続でやると1週間期間が空くのは本当に助かりました。コンディションが元に戻ってきたり、体調が不安定だった者も戻ってきたり」 「そして、群馬にも戻らなかった。1回群馬に帰って失敗したことがあるので、御殿場で調整をして今日のゲームを迎えることができたので本当に良かったです。我々にとってはメリットだったということになります」 「(期間があると)全然違います。コンディションも良くなって。その割には… (オノノジュ)慶吏あたりにはもう少しやってもらいたかったですけど(笑)」 <span class="paragraph-title">【動画】後半は起死回生の3ゴール! 前橋育英vs東福岡 ハイライト</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="OxgwgTbH2CU";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.01.11 21:15 Sat
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3発逆転の前橋育英が悲願の国立初勝利&決勝進出! “赤い彗星”東福岡の堅守破り7大会ぶり頂点へ【全国高校サッカー選手権大会】

11日、第103回全国高校サッカー選手権大会の準決勝が国立競技場で行われ、第1試合では東福岡(福岡)と前橋育英(群馬)が対戦。3-1で前橋育英が逆転勝利し、決勝進出を決めた。 3大会ぶり23回目出場の東福岡は、静岡学園(静岡)との名門対決をPK戦の末に制し4強入り。優勝した第94回大会以来9大会ぶりの決勝進出を狙う。 対する前橋育英は4大会連続27回目の出場。準々決勝ではオノノジュ慶吏の今大会4点目で堀越(東京A)を下し、頂点に立った第96回大会以来7大会ぶりのファイナルと国立での初勝利を目指した。 4試合無失点の堅守を見せている東福岡に対し、ボールを保持しながら突破口を探す前橋育英。東福岡はセットプレーからゴールに迫り、9分には佐藤宏耀のロングボールが大坪聖央のヘディングに繋がる。 すると先手を取ったのは11分の東福岡。右サイドから繋ぐと塩﨑響のグラウンダーのクロスに伊波樹生。ニアで合わせてネットを揺らす。 追いかける展開も攻めあぐねる前橋育英。東福岡は引き続きセットプレーからゴールに迫り、23分には左サイドのFKから佐藤のクロスが直接ゴールに襲いかかる。 その後は東福岡が前橋育英の攻撃を止め続け、1点のリードを保ったまま前半終了。決定機を作れなかった前橋育英は白井誠也と柴野快仁を投入して後半に入る。 すると48分、左サイド高い位置で奪った佐藤耕太がそのままゴールへ突進。粘って左足で押し込み、ようやく生まれたシュートで前橋育英が試合を振り出しに戻す。 今大会初失点を喫した東福岡。一方、リズムに乗り始めた前橋育英は54分にそのまま逆転。左サイドのオノノジュのキープから左ポケットでパスを受けた佐藤が右足一閃。右隅を狙ったコントロールショットがポストを叩いてネットを揺らした。 さらに58分、自陣でのボール奪取から白井が中盤をドリブルで駆け上がり、右サイドのオノノジュへ展開。折り返しに白井自ら走り込み、ゴール左足に蹴り込んだ。 一気に3点を奪った前橋育英。続いて佐藤があわやハットトリックのシュートまで持ち込むが、惜しくも右へ外れる。 2点を追う展開となった東福岡も攻勢を強め、67分には2枚替え。入った稗田幹男が右サイドからのロングスローを繰り出すと、その流れからこぼれ球に反応した稗田が左足シュート。鋭い弾道で飛んだが惜しくも右に外れる。 72分には東福岡の塩﨑の斜めのパスから伊波がシュート。今度は前橋育英GK藤原優希がストップし、反撃を許さない。 そのまま振り切った前橋育英は3-1で勝利。国立での初勝利を掴むとともに、7大会ぶりに決勝へ駒を進めた。 東福岡 1-3 前橋育英 【東福岡】 伊波樹生(前11) 【前橋育英】 佐藤耕太(後3、後9) 白井誠也(後13) <span class="paragraph-title">【動画】佐藤耕太の鮮やかなコントロールショットが逆転弾に</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr"> GOAL <a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%89%8D%E6%A9%8B%E8%82%B2%E8%8B%B1?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#前橋育英</a>、2点目!<br>”上州のタイガー軍団”<br>ついに逆転<br><br>【準決勝】第1試合<a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%9D%B1%E7%A6%8F%E5%B2%A1?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#東福岡</a> (福岡) 1-2 <a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%89%8D%E6%A9%8B%E8%82%B2%E8%8B%B1?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#前橋育英</a> (群馬)<br><br>試合はTVer・SPORTS BULLでLIVE配信中<br>いますぐチェック!<br>TVer<a href="https://t.co/MHzqGj1GUO">https://t.co/MHzqGj1GUO</a><br><br>SPORTS BULL<a href="https://t.co/fYUZWTfKmb">https://t.co/fYUZWTfKmb</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E9%AB%98%E6%A0%A1%E3%82%B5%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#高校サッカー</a> <a href="https://t.co/4QQ32P1nEN">pic.twitter.com/4QQ32P1nEN</a></p>&mdash; 高校サッカー日テレ公式 (@ntv_hss) <a href="https://twitter.com/ntv_hss/status/1877936736661316092?ref_src=twsrc%5Etfw">January 11, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.01.11 13:57 Sat
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ドリブルの仕掛けで3万人の観客を沸かす「歓声を力にして」、後半投入で流れを変えた前橋育英の2年生MF白井誠也「思い切っていこうとできた」

前橋育英(群馬)のMF白井誠也が、準決勝の東福岡(福岡)戦を振り返った。 11日、第103回全国高校サッカー選手権大会の準決勝が国立競技場で行われた。 1回戦から勝ち上がってきた前橋育英は、同じく1回戦から勝ち上がってきた東福岡と対戦。これまで国立競技場では勝利したことがなかった前橋育英が、初勝利をかけて臨んだ。 試合は11分に伊波樹生のゴールで東福岡が先制。ここまで無失点の東福岡の堅守をなかなか打ち破れなかった前橋育英だったが、後半に入り佐藤耕太が同点ゴールを奪うと、オノノジュ慶吏のアシストから佐藤が逆転ゴールを記録。さらに白井も58分にダメ押しゴールを奪い、1-3で勝利を収めた。 後半頭から入り、チームを活性化した白井。2年生のドリブラーは、今大会ではスーパーサブ的な起用をされ、5試合に途中出場し得意の仕掛けで流れを変えていった。 この試合も前半苦しんだチームを活性化。「攻撃面でチームに貢献できたら良いなと思っていたので、得点を取るという結果を出せたことは良かったと思います」と、しっかりと結果を残せたことを喜んだ。 国立競技場でのプレーについては「人が多くて緊張する部分もあったんですが、入る時もしっかり笑って、楽しもうと思ってやったのが良かったと思います」とコメント。ドリブルの仕掛けには、3万人を超えるスタンドからも大歓声が送られた。 「自分のプレーで歓声が湧くというのは嬉しいことなので、力に変えてやろうと思っていました。歓声を力にしてやりたいなと思いました」と、プレッシャーではなく、喜びに変えたという。 また、多くの観客の前だからこそできたこともあると言い「得意なプレーを色々な人に見てもらってサッカーを好きになってもらったり、自分もドリブルを練習しようと思ってもらったりしたいので、思い切っていこうとできたと思います」と、仕掛けについてコメント。「迷いがあると相手のカバーが来てしまうので、行こうと思ったらしっかりやり切ることは普段から意識しています」と、果敢に仕掛ける姿勢を見せることを意識していたという。 決勝に駒を進めた前橋育英。2度目の優勝を目指す戦いとなるが、「今日もそうでしたが、立ち上がりで失点してしまったり、守備の面はもっともっとチームで突き詰めないといけないなと思ったので、みんなでしっかり声をかけあわないといけないなと思います」と課題について言及。「個人では、守備の面でチームに貢献できるようにしたり、攻撃ではアシストや得点ができるようにしたいと思います」と、再び結果を残していきたいと意気込んだ。 伝統の黒と黄色の縦縞ジャージを身に纏って頂点を目指す白井。「歴史ある中で、恥ずかしいプレーはできないので、しっかり誇りを持って、責任感あるプレーをしたいと思います」と強い気持ちを語る。 来年もチャンスがある中で、この2年間での成長については「1年を通して上手くいかない時期があっても、どこが課題なのかをしっかり考えながら一戦一戦成長できているので、とても良い経験ができています」とコメント。自身の課題についても「自分より大きい相手に対してどうやってボールをキープするか。守備の面では、1人で行かないで、後ろの声をしっかり聞いて、プレスをかけることは課題だったので、そこはしっかり工夫してできたと思います」と、しっかりと課題を克服して、東福岡戦でもプレーできたとのこと。「大きい相手でもしっかり体を入れてドリブルし切ったり、守備でも相手との距離感を声を聞いてしっかりプレスできたと思います」と、一定の手応えを感じたという。 2025.01.11 22:35 Sat
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大量8ゴールの流通経済大柏、山野春太が大会4ゴールに伸ばし前橋育英・オノノジュ慶吏と共に得点王を目指す【全国高校サッカー選手権大会】

4日、第103回全国高校サッカー選手権大会の準々決勝が行われた。 3回戦を終えた段階での得点ランキングでは、堀越(東京A)の10番を背負う2年生のFW三鴨奏太が5得点でトップに。その堀越は準々決勝で前橋育英(群馬)と対戦した中、1-0で敗戦。三鴨はゴールを奪えずに5得点で退会を去ることとなった。なお、前橋育英のオノノジュ慶吏がチームをベスト4に導くゴールを決め、4得点としている。 ここまで3試合連続ゴールで3得点を記録していた篠塚怜音を擁する静岡学園(静岡)は東福岡(福岡)と対戦。名門校同士の対戦となった中、80分をゴールレスで終え、PK戦の末に東福岡が勝利。静岡学園はベスト8で敗退となった。 準々決勝で今大会最多得点を記録したのは流通経済大柏(千葉)。上田西(長野)と対戦した中、前半だけで6得点を記録すると、後半も2得点を記録し、8-0で勝利。ここまで2得点を記録していた山野春太は前半に2得点を記録し、4得点まで伸ばしている。 <h3>◆得点ランキング</h3> 【5点】 三鴨奏太(堀越) 【4点】 山野春太(流通経済大柏) オノノジュ慶吏(前橋育英) 高岡伶颯(日章学園) 【3点】 和田哲平(流通経済大柏) 亀田歩夢(流通経済大柏) 篠塚怜音(静岡学園) 【2点】 髙橋李来(堀越) 宮本周征(帝京) 堀江真広(帝京) 大森風牙(高川学園) 硲冬真(阪南大高) 加藤隆成(帝京大可児) 青木嘉宏(帝京大可児) 蒲地壮汰(愛工大名電) 岩間丈一郎(愛工大名電) 水野桜介(愛工大名電) 【1点】 長井隆之介(東海大相模) 佐藤碧(東海大相模) 小林晄也(東海大相模) 塩田航央(東海大相模) 辻将輝(東海大相模) 沖本陸(東海大相模) 高畑旺崇(東海大相模) 安藤晃希(流通経済大柏) 堀川由幹(流通経済大柏) 粕谷悠(流通経済大柏) 奈須琉世(流通経済大柏) 柚木創(流通経済大柏) 佐藤耕太(前橋育英) 平林尊琉(前橋育英) 黒沢佑晟(前橋育英) 中村太一(前橋育英) 稗田幹男(東福岡) 新貝颯大(東福岡) 伊波樹生(東福岡) 乾皓洋(静岡学園) 天野太陽(静岡学園) 加藤佑基(静岡学園) 森奏(堀越) 松本翔琉(上田西) 高橋亮雅(上田西) 東風谷崇太(上田西) 柳沢纏(上田西) 菅野一葵(明秀日立) 六﨑蓮太(明秀日立) 柴田健成(明秀日立) 久保遼真(明秀日立) ラビーニ未蘭(帝京) 森田晃(帝京) 杉岡侑樹(帝京) 土屋裕豊(帝京) 平野巧(矢板中央) 堀内凰希(矢板中央) 加藤神人(矢板中央) 朴大温(矢板中央) 明石望来(帝京大可児) 松井空音(帝京大可児) 鶴見一馬(帝京大可児) 川口絢三(松山北) 森隼人(松山北) 大西然(松山北) 兼松将(大津) 岩中翔大(大津) 山下景司(大津) 溝口晃史(大津) 野口悠真(大津) 嶋本悠大(大津) 五嶋夏生(大津) 佐藤成真(東北学院) 阿部幹大(東北学院) 佐々木智貴(東北学院) 岡元龍太(東北学院) 真浦劉(札幌大谷) 中村哲爾(札幌大谷) 桐原惺琉(京都橘) 市原大羅(高知) 門田翔平(高知) 小西聖七(正智深谷) 近藤七音(正智深谷) 髙橋駿介(長崎総大附) 山崎瑛太(愛工大名電) 江川敦哉(愛工大名電) 池田龍心(明誠) 藤井良太(明誠) 藤原康騎(寒川) 香西健心(岡山学芸館) 佐藤龍之介(西目) 吉川昂我(日章学園) 水田祥太朗(日章学園) 南創太(日章学園) 藤川陽太(奈良育英) 小河原瑛太(山梨学院) 治部翔(滝川第二) 三宅蔵ノ助(滝川第二) 麓萊凜(青森山田) 福本一太(阪南大高) 岡田翔太郎(阪南大高) 梅原翔久(阪南大高) 松本圭史(阪南大高) 安東壮大(大分鶴崎) 藤川琉偉(徳島市立) 寺田大翔(草津東) <span class="paragraph-title">【動画】流通経済大柏・山野春太が2ゴール!大量8ゴールを記録</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="Pr2BcB-Uqqk";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.01.04 22:25 Sat

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