「ギラギラしてやっていきたい」中東経由、33歳での欧州初挑戦…シント=トロイデンでチャレンジする谷口彰悟の想い「ヨーロッパで戦えることを示したい」

2024.08.14 22:52 Wed
シント=トロイデンで欧州初挑戦の谷口彰悟
©STVV
シント=トロイデンで欧州初挑戦の谷口彰悟
シント=トロイデンに今夏加入した日本代表DF谷口彰悟が14日、加入会見に臨み意気込みを語った。

筑波大学から川崎フロンターレでプロ入りした谷口は、Jリーグで長らくプレー。チームのキャプテンを務めるなどしていた中、2021年に6年ぶりに日本代表に選出。すると、そのまま定着し、2022年のカタール・ワールドカップ(W杯)に出場した。
この戦いを機に、カタールへの移籍を決断し、W杯後にアル・ラーヤンへと完全移籍。すると、2024年7月に33歳で初のヨーロッパに挑戦。シント=トロイデンに加入した。

すでに開幕しているジュピラー・プロ・リーグでは、2試合に出場。チームは開幕3連敗で苦しんでいる中で、ベテランとしての力が試されるシーズンにもなる。

谷口は今回の移籍について「まずはこういう機会をいただいたSTVVに感謝していますし、STVVの勝利のために毎試合誠心誠意やっていきたいと思います」とコメント。中東経由の欧州行きという異例の経歴となった中、移籍の理由についても明かした。
「なかなか前例のないというか、聞かないキャリアの入り方だと理解しています。ただ、常にレベルの高いところで、自分が成長できる場所、面白いと思える場所でサッカーをしたいと思っていました」

「ヨーロッパでもサッカーをしたいと常に思っていたので、シント=トロイデンでチャンスをもらえたので、すごくありがたいというか、この年でも初めてヨーロッパにチャレンジすることはワクワクしていますし、結果で示したい、恩返ししたいなと思います。まだまだ、ギラギラしてやっていきたい思いが強いです」

ヨーロッパに渡る多くの日本人選手は20代前半であり、近年は10代でもヨーロッパに渡る選手がいる。

その中で、30歳を超えての初の挑戦。チームとして苦しい状況の中でありながら、初めて体験したベルギーのサッカー、ヨーロッパのサッカーについても語った。

「まだまだチームとしての仕上がりはもう少し時間がかかるなとやっていても感じますし、メンバーの揃い方もトレーニングもようやく先週ごろからみんなでやれることになったことも含めて、これからだなという思いはあります」

「個人的にも初めてベルギーリーグで1試合目は20分程度、前回は90分出させてもらいましたが、僕自身のコンディションもまだまだ上がっていないことも含めて、ベルギーリーグの特徴、よりフィジカル面において優位性を取ってくるチームが多いです」

「ただ、そういう選手たちとバチバチ戦える、そういう選手をしっかり抑えられればチームとして良い結果に導けると思いますし、自分としても引き出しが増えると思うので、ピッチに立った感覚としては凄く楽しみだなという感覚です。でもここからだなと思います」

まだチームへのフィットというところもあるが、前節は6失点、その前は4失点と完全に守備は崩壊。谷口にとって、立て直すというチャレンジも待っている。

「失点が多いというところは、すぐに改善していかなければいけないというのはかなり重く受け止めていますし、90分出て6失点というのはかなりショッキングで、自身のコンディションも全然だったので、チームに求めること、自分を上げていくこととやることは多いなと思います」

「チームとしてプライオリティはどこからどう守るのかを揃えること、危険な場所はどこなのかということはもっと伝えていきたいですし、それを伝えることはトレーニングからやっているので、次の試合では締まったゲームができるようにしたいと思ってやっています」

「僕自身もできるだけ早くコンディションを上げて、個の力があるアタッカーがどのチームも多いので、しっかり止めることができればチームとしての結果が残ると思うので、僕自身はこのリーグを経験しにきたというよりは、存在感を示したい、この選手がいるから難しいと思わせるようなプレーをしていかなければいけないというプレッシャーを自分にかけながらやっていくつもりなので、結果で示せればと思います」

W杯も経験しているということもあり、大きな期待が寄せられている谷口だが、自身が示してきた新たなキャリア形成の開拓者としての責任も感じているという。

「ここで僕がベルギーに移籍して全然ダメだとなったら、『ほら見たことか』となるので、自分自身もプレッシャーをかけながらというか、力があればこの歳でもヨーロッパの舞台で戦えることを示していかなければいけないと思います」

「そうなれば、日本人は戦えるという評価も得られると思うので、そういう部分も担っているという思いはあります。かなり異例だとは思いますが、力があればできるということを示せればというパフォーマンスを発揮したいです」

シント=トロイデンは日本人選手のヨーロッパの玄関口にもなっている状況。冨安健洋(アーセナル)、遠藤航(リバプール)、鈴木彩艶(パルマ)はシント=トロイデンでヨーロッパでのキャリアをスタートさせてステップアップ。鎌田大地(クリスタル・パレス)も、ドイツで苦しんだ中で自信を掴み、その後に飛躍した。

一方で、チームとしてはなかなか結果を残すことができず、2015-16シーズンにジュピラー・プロ・リーグに昇格してからの最高位は2018-19シーズンの7位。ほとんどが2桁順位という状況だ。

チームが結果を残せるようになるという役割も期待されている谷口。「もちろんそういう意識は持っています」と語り、「僕が来て、成績を上げたい、できる限り上の順位でプレーオフに進出するために一戦一戦戦うつもりです
チームの成績を上げたいことは常に思っていて、そこが一番なのは間違いです」とコメント。ただ「ステップアップは僕も狙っているので、ギラギラしてやっていきたいです」と、自身も若い選手同様に、ここからさらに上を目指すことも忘れていないとした。

その谷口は、ヨーロッパでさらに自身を磨き、日本代表として2026年の北中米W杯を目指すという目標も当然ある。

「もちろん、日本代表というところは自分の中ですごく大きいですし、そこで戦えること、2026年に出場するという最大の目標を目指してやっています」

「常に高いパフォーマンスを発揮しなければいけないということはずっと続いていくことですし、自分の成長と同時に、どうやって存在感を示していくかは同時にやっていかなければいけないところだと思います」

「常に意識しながらやるつもりですし、チームには若い日本人選手もたくさんいるので、そういった選手から刺激をもらいながらも、まだ負けないよということをしっかり示していきたいと思います」


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「選手たちがアジア最終予選の初戦のスタートの難しさを認識してくれて、そこで最善の準備をしてくれたことが、この結果に繋がったと思います」 試合後の記者会見の冒頭、森保一監督が口にした言葉。2大会連続で最終予選の初戦をホームで落としていた日本代表だったが、この日は中国代表相手に7ゴールを奪う快勝劇。各々の選手がハイパフォーマンスを見せ、最高のスタートを切ることとなった。 2016年9月1日、同じ埼玉スタジアム2002で行われたUAE代表戦では、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が率いた中、本田圭佑が11分で先制。しかし、20分、54分と失点し、1-2で逆転負けを喫した。これは日本がW杯に出場してから初めて初戦で負けたこととなり、ジンクス通りでは最終予選の初戦で敗れたチームは出場権を獲得できないと話題を呼んだが、最終的には首位通過を果たしていた。 2021年9月2日、最終予選では珍しい市立吹田サッカースタジアムで行われたオマーン代表戦。森保監督が率いる日本は、終盤に失点し0-1で敗れた。ヨーロッパ組が増えたチームにおいて、選手の合流がバラバラになり、ほとんど練習をしない状態で臨んだ中、足元を掬われた。 この2つの敗戦は、記憶に残っている方も多いはず。決して試合を通して押し込まれていたというわけではないが、日本は効果的な攻撃を仕掛けることができずに終わった。 そして迎えた2024年9月5日。奇しくも2016年に敗れた埼玉スタジアムであり、相手は2021年にオマーンを率いて日本を下したブランコ・イバンコビッチ監督率いる中国だったが、力の差をスタートから見せつけ、圧勝に終わった。 「今日良い準備ができて良い結果を出せたことは、過去の痛い経験。それは消えませんけど過去を生かして、また成長していけているという手応えを持てたのかなと思います」と、森保監督は3年前の痛い経験を含め、しっかりとチームとしての積み上げができていることを感じたようだ。 森保監督は中国を相手に[3-4-2-1]の布陣でスタート。左ウイングバックにはアジアカップ以来の復帰となった三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)を起用すると、積極的に仕掛けを見せてチャンスメイク。中国の選手たちは警戒をしていても、止めることができなかった。 右ウイングバックには堂安律(フライブルク)を配置し、攻撃的な3バックを採用。こちらは久保建英(レアル・ソシエダ)とのコンビネーションで崩し、チャンスメイクを続けた。 力の差があることはわかっていても、これまで何度も苦しんできた日本だったが、圧倒的に日本を分析して苦しめてきたイバンコビッチ監督を持ってしても、今の日本と中国の実力差を埋めることは不可能だった。 「個の力」がこの3年間で最も成長したと前日に森保監督とキャプテンの遠藤航(リバプール)は語っていたが、まさにその通りの戦いに。一対一のシーンだけでなく、個々の判断力、プレーの選択、強度、連係と、それぞれがクラブで個を磨き、8年という長期スパンで森保監督が作り上げているチームとしての戦いが、噛み合い始めているといえる。 先制ゴールもデザインされたセットプレーから。久保の正確なクロスを遠藤がヘディングで合わせたが、このシーンでは町田浩樹(ユニオン・サン=ジロワーズ)と板倉滉(ボルシアMG)がボックス内でスクリーンを行い、遠藤が完全にフリーになって決まった。キックの正確性、チームとしての狙いがピッタリハマった形だが、こうしたプレーは日本ではそこまで多くない。これは成長の証と言えるだろう。 2点目は右サイドで久保と堂安がパス交換をして中を窺うと、ファーサイドに空いたスペースを見逃さなかった堂安がクロス。これを感じた三笘が飛び込んで頭で合わせた。完璧な崩しであり、これもチームとしての意図が感じられる攻撃だった。堂安は「チームの戦術として落とし込んでいるところもある」と右サイドの攻撃について語っており、選手同士の関係も上積みができている状況だ。 良い循環でチームが成長を見せている日本。ただ、前半は追加点がなかなか奪えない展開に。ゴールに迫るシーンは何度もあったが、結局はクロスからの2点で終わった。中国が大量失点をしないように必死に守った側面もあるが、チャンスメイクに終わらず、得点まで繋げたかった部分は、まだ伸び代があると捉えても良いだろう。ほとんどピンチの場面を作らせなかったことも、板倉、町田、そして谷口彰悟(シント=トロイデン)の3バックの安定感が為せたことだ。冨安健洋(アーセナル)や伊藤洋輝(バイエルン)がいない状況でもだ。 そして後半はさらに成長の証を見せる。中国が守り方を変更し、システムも変えてきたなか、より個人の特徴にフォーカスしたプレーが日本は続いた。3点目となった南野拓実(モナコ)は、ボックス内左でパスを受けると、鋭い切り返しで相手をかわし、冷静に蹴り込んだ。4点目も町田からの縦パスを上田綺世(フィエノールト)が潰れながらもつなぐと、南野が拾って冷静に決めた。モナコでの調子の良さがしっかりと結果につながっている。 5点目はこちらも復帰戦となった伊東純也(スタッド・ランス)が久保のパスを受けて冷静に流し込み復帰ゴール。ディフレクトもあったが、誰もが待ち望んだ復帰戦で結果を残し、スタジアムのボルテージは最高潮に。さらに伊東はアーリークロスをDFとGKの間に入れると、スピードを活かした前田大然(セルティック)が軽く頭で押し込んだ。前半の堂安から三笘、そして伊東から前田とWBのアシストからWBがゴールを決めるという狙いを持った得点パターンと言える。 なかなか攻撃のパターンを多く作ることはこれまでできてこなかった日本だが、最後には久保が持ち出し強烈なシュートを叩き込むなど、バリエーションが豊富に。正に、個の能力とチームとしての積み上げが見られた中国戦だった。 カタールW杯までも成長を見せた第1次森保政権。W杯で一定の結果を残しつつ、悔しさも味わった中で史上初の第2次政権となった中、今度はアジアカップで悔しさを味わった。ただ、そこからもしっかりと成長を見せ、選手は自身のステージを高い位置に置いている。慢心ではなく、チームとしての強さを自信に、そして確信にしていく最終予選にできるのか。アウェイでのバーレーン代表戦では選手の入れ替えもある中で、どんなパフォーマンスを見せるのか注目だ。 文・菅野剛史 <span class="paragraph-title">【動画】日本代表の圧勝劇、中国相手に7ゴール快勝</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="essBALdFmAo";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.09.06 21:00 Fri

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